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はてなキーワード: 外人とは

2020-09-02

anond:20200902105155

逆でしょ。

大臣は、外人記者日本語よりも自分英語のほうが確かだから、より誤解の恐れの少ない英語で問答したいと言いたかった。

外人記者は「科学的根拠」という誰かに吹き込まれキラーワードをぶつけて、失言を引き出したかった。

発言の都合のいい一部を切り取ってネガティブキャンペーンをする素材をゲットするために、英語では意味なかった。

大臣の流暢な英語報道して評判を上げるようなことはしたくなかった。

マスコミ姑息なんだよ。

2020-08-29

anond:20200829155319

韓国人が、韓国では部活が盛んでないから、部活で真っ黒になった日本人学生を見て外人かと思ってたって言ってたよ。

2020-08-28

サッカーとか相撲やってる外人日本帰化するのはおめでとーって感じになるけど、大坂なおみ日本人!って言われても「へぇ・・・」って感じになるのはなぜだろう

2020-08-27

コロナウイルスがもたらす日本人文学危機

コロナ人文学ヤバい

といっても哲学とかそういうのじゃなく、歴史学とかがヤバい

もうちょっと言うと、日本史とか日本文学とかはぜんぜん大丈夫なんだが、西洋史とか東洋史とか、要するに外国のことを調べる学問ヤバい

今はまだ大丈夫だけど、じきに破綻する。

なぜかといえば非常に単純な話で、研究を進める上で必要資料アクセスできないからだ。

歴史学根本は、オリジナル資料(=一次史料)にあたることにある。一次史料には色々な形態があるわけだが、歴史上の出来事の背景とかを実証的に調べようと思ったら、公文書館にある史料を使うことが不可欠だ。

そして公文書館というのは行政機関なので、日本国立公文書館外務省外交史料館東京にあるように、あるいはイギリス国立公文書館キューにありアメリカ国立公文書記録管理局ワシントンDCにあるように、当然ながらそれを管轄している国や地方自治体に設置されている。

そう、公文書館に行けないである

コロナが2~3年で過ぎ去り、その後はすべてが元通りになるなら、その数年を耐え忍べばいい。数年が過ぎればまたヨーロッパなり世界の他の国なりに行けるようになる。当然、歴史学も元通りだ!

でも残念ながら、中東諸国の割安の航空券ヨーロッパ渡航できる日々は、もう戻ってはこないかもしれない。航空券が割高になるだけではなく、全世界的に航空産業が縮小し、これまでであれば容易にアクセスできていた史料アクセスできなくなるかもしれない。

明治維新以降、政府が雇ったお雇い外国人たちによって、ランケに始まる近代歴史学日本に持ち込まれた。だが初期の日本歴史学はあまりにお粗末なものだった――現在の水準からすれば。

オリジナル史料を見ずに、西洋人の書いた歴史書を読んでそれを日本語で紹介して論文を書き、吾は教授でございと偉そうな顔をしている。英語フランス語ドイツ語の文献だけを読んでヨーロッパ史全体を講じるなんていう無謀なことが平気でまかり通っていた。

けれど、そのような稚拙な「論文」も必要だったのだ。日本歴史学が独り立ちするためには。

やがて、それらの先人たちの業績を踏み台にして、きちんと史料集(=オリジナル史料を集めてまとめた本)にあたって論文を書く人や、英仏独だけではない色々なマイナー言語習得して研究する人が増えてくる。そして、交通技術の発展に伴って海外旅行安価になるにつれ、国外文書館アクセスして論文を書く人が増え、英仏独以外の言語を学ぶ人が増え、留学して現地で学位を取る人も増え、日本歴史学レベルはどんどん上がっていった。

2000年代から2010年代にかけての日本歴史学界で生み出された外国研究レベルの高さは誇るに値する。もはや横のものを縦にしただけではまともな論文とは見做され得ない。現地の言語を読めることが最低条件で、その上でどのようにオリジナル面白い研究成果を積み上げるか。多くの研究者たちが競うように優れた論文や著書を生み出してきた。

そこをCOVID-19パンデミックが直撃したのだ。

留学の予定も史料収集計画も、すべてが白紙になってしまった。

分野によって違うと思うが、外国史を学ぶ者は多くの場合修士課程博士課程で留学をする。これは現地で史料収集したり、現地で言葉勉強したり、現地の研究者と触れ合ったりするきわめて重要プロセスで、修士卒ならともかく博士号を獲ろうと思うなら避けては通れない。多くの研究者はだいたい1年から3年くらいの留学を経て、外国歴史に興味がある若者から若手の歴史研究者へと成長する。

COVID-19直撃世代は、この留学経験を持てない。彼らは外国研究者として足腰を鍛える機会を奪われることになる。

2~3年でコロナ禍が終熄するなら、この世代が数年間のハンデを背負うだけで済む(たとえば、留学することな博士課程の年限が来てしまったとか、在学を引き伸ばす羽目になり学費が余計にかかったり就職市場に参入するのが遅れたとか、せっかく学振DCを取ったのに海外調査をすることな任期が過ぎてしまったとか、そういう悲劇が量産されることだろう――外国研究者は学振研究費のかなりの割合出張費に充てている)。

けれど、コロナ禍が終熄しなかったら、あるいは終熄後に海外調査ハードルものすごく高くなってしまっていたら、日本外国研究は大きな打撃を受けるだろう。

そりゃ、留学終えてる組は今すぐに困るってことはない。彼らはもう現地語ペラペラだし、これまでの現地滞在史料たっぷり集めてるだろうから、当面はそれを消化しながら外国研究者とオンライン会議すればいい。

でも、これから留学しようとする人たちは、現地に長期滞在して外国能力を鍛える機会を奪われ、史料を集めることもできず、中途半端研究能力しか持てないままに博士課程を終えざるを得ないことになる。

もちろん、先行世代よりマシな点もある。デジタルアーカイブの発展によって、従来は現地の図書館に行かないと見られなかった古書や古新聞が自宅にいながらにして読めるようになった。中には所蔵している史料ウェブで見せてくれる親切な公文書館もある。外国雑誌だってオンラインで入手できるし、何なら研究書をkindleで読んだっていい。そういえば友達ドイツ語学術書kindle版で引用していた。

から研究の水準が明治時代に戻るということには、おそらくならない。

ただし、その方向性限定される。

どのような種類の史料必要かは、結局研究テーマに左右されるのだ。もしも「ドイツにおける日本人のイメージ歴史」を調べたかったら、古書や古新聞を徹底的に調べればそれでいい。けれど、「1960年代における西ドイツ政策決定過程」みたいなテーマを扱おうと思ったら、公文書館史料を見なければお話にならない。

現代日本で考えてみればよくわかる。「安倍首相メディアでどう扱われているか」と「安倍内閣の内側ではどんなふうに物事が決められているか」とでは、立論に使うべき資料全然違う。前者は新聞ネットを見ればそれでいいが、後者情報公開請求必要だし、『朝日新聞』や『週刊文春』だけを見て後者を論じたら手抜きだと謗られるだろう。

そして歴史学とは「昔のことなら何でも扱う学問」であり、内部には表象を論じる研究から外交政策を調べる研究者まで色々いるのだが、後者のような人たち――つまり研究のために文書館史料必要とする人たち――の研究はずいぶんやりにくくなるだろう。外国研究において、思想史文化史古代史の割合が高くなるかもしれない。

(いやでも、ガチ思想史文化史をやろうと思ったら文書館史料を見ないといけない局面も割と出てくるので、思想史なら文書館行かなくてもいいでしょ、という話にはならないんだよな……明治時代知識人留学先の国に出かけてその国の文書館史料使って明治期の思想についての本書いた人とかいからな……逆にある程度昔の外交史だと関係する史料ほとんど翻刻されてたりするし……)

逆に、先行世代よりも悲惨な点は何か。

それは研究レベルが上がってしまたことだ。

ネット上で読める範囲古書や古新聞だけを史料として使って「18世紀におけるドイツ諸邦の外交」みたいな研究をまとめたとして、明治時代ならこんな多くの一次史料を使うなんて素晴らしい研究だと大絶賛され東京帝大の教授になれるかもしれない。でも現代では、研究レベルが上がってしまった現代では、「新聞しか見てないじゃん。文書館史料使ったの? え? 使ってない? レベルいね」と一蹴されてしまう。論文英訳なり独訳なりして海外ジャーナル投稿しても、それなりのレベル雑誌からは軒並み落とされるだろう(というか、国内でも有力学術誌の査読を通過できるとは思えない)

ふんだんに文書館史料を使う質の高い研究に慣らされてしまったら、今更横のものを縦にすれば教授になれていた時代研究水準には戻れないのだ。

ハードルを下げる?

外国最先端研究成果がワンクリックで手に入るこの時代に?

つい去年まで史料調査のために渡航するのが当たり前で、今アラサー以上の人たちは研究水準が高かった時代を身を持って知っているのに?

コロナ禍の影響が数年で収まるのなら、業績の不足で苦しむのは直撃世代だけで済む。だが、もしもコロナ禍の後遺症が何十年も続くのであれば、外国史を研究する歴史家たちは困難な撤退戦を強いられることになるだろう。

それはより史料入手の容易なテーマへの撤退戦であるかもしれないし(政治史ハードルが高いから、表象歴史とかを研究しよう)、より史料入手の容易な国への撤退戦であるかもしれない(○○国と比べて××国の方がデジタルアーカイブが充実してるから、○○史じゃなくて××史をやろう)。

ともかく、これまで日本歴史学が積み上げてきた多様性は、徐々に失われていくことになるだろう。

日本外国研究にとって、冬の時代が迫っているのかもしれない。

まあそうは言っても史料さえどうにかなれば研究はできるので文化人類学記述言語学よりはまだマシ。これらの学問では現地に長期間滞在して現地人の間に分け入って調査する必要があるので、現在レベル渡航制限が長続きすると文字通り危機に瀕する。これらの分野では伝統的に外国に関する研究が盛んで、オセアニア島国アフリカの奥地で調査してきた日本人が何人もいるのだ。今後、外国舞台にした文化人類学記述言語学は消滅し、国内対象として細々と生き延びるほかなくなるのかもしれない……

(まあ、国内伝統文化方言を保存するために、一度外国文化言語記述するのに使っているエネルギーを全部日本に関する研究に注ぎ込むのもアリかもしれない……でもCOVID-19で次々と伝統的なお祭りやら寄り合いやらが中止になっているし、うかつに都会の大学修行する若手研究者が離島山村に出かけてお年寄りのインフォーマントと接触するのもはばかられるよなぁ……)

ブコメにお返事

日本だけの問題では無さそうなのでよりデジタル化したりオンラインで閲覧する仕組みが出来そうだけど

デジタルアーカイブの発達はうながされるだろうけど、そんなに急速には進展しないだろう。それには2つの理由がある。

第1に、単純にデジタル化はすごい大変なのだマトモな国なら行政の作った公文書は破棄されずに何十年にもわたって保管されているのが普通で、それらすべてをデジタル化するのは労力がかかるというのは納得してもらえると思う(国だけじゃなく地方自治体にもその自治体公文書集める公文書館があったりするからね。連邦制の国だと連邦レベル・州レベル・市レベル文書館が別々に設置されていたり)。優先順位をつけてやっていくほかないけど(「まずは外交関係公文書を先にデジタル化しよう。環境保護関係は後回しだ」)、優先順位の低いテーマ研究しようと思ったらそれでは困る。

第2に、困るのは外国研究者だけで、本国研究者はそんなに困らないのだ。

日本人がイギリスドイツ調査に行けなくなっても、イギリス人やドイツ人の歴史家は何も困らない。彼らは渡航制限など気にせず自国にある公文書館アクセスできる。これは日本のことを研究する日本人の歴史家にとっても同じだ。仮に外務省外交史料館から外国研究者の姿が消えたとして、いったい日本研究者になんの不都合があるのだろう?

(ここでは「外国人」と書いたが、厳密には、外国拠点を置く研究者と言った方がいいだろう。日本大学で教鞭を執っている中国人日本史研究者はなんにも困らない。逆にうっかり日本学の専門家として英米大学就職しちゃった日本研究者は大変だ。また、日本研究する歴史家がなにも困らないというわけではない。日米関係歴史研究しようと思ったら当然アメリカに行かなければいけないし、国内政治だけを研究する場合であっても、日本政府公文書管理がザルすぎるせいで重要史料日本じゃなくアメリカにあるみたいな状況もありえるので……)

まり世界的に、自国研究する研究者にとってはあんまり困らないが、外国研究する研究者はめちゃくちゃ困る、という状況が訪れると思われる。外国研究者への配慮が、果たして自国公的施設デジタル化への強い圧力となるだろうか? 正直疑問だ。

資料を集めたり読んだりするのはその国の研究者に依頼する、というのはダメなの?現地に行く必要性がよくわからなかっった。

第1に、それ本国研究者に何のメリットがあるの? お金を払ってやってもらうとして、その人件費渡航費よりも安上がりだとはとても思えないんだけど…

第2に、史料の山に埋もれて色々探していく中でお目当ての史料を見つけるコツとか時代ごとの史料の特徴を見分ける目とか崩し字の読み方とかそういった歴史家としての技倆が養われるので、単純に他人に任せればよいという話ではない(「時代ごとの公文書形式の違い」みたいなのも当然論文テーマになるけど、これ書くためにどのくらいの史料読む必要があると思う?)。

ていうか、なんか勘違いされてるフシがあるけど、読んだ史料が全部研究に使えるわけじゃないからね。目録面白そうな史料があったか地方文書館に足を運んで閲覧してみたけど期待ハズレで全然使えませんでした、とか、膨大な史料の山を探しまわってようやく使えそうな史料の一群を見つけました、とか、何気なくパラパラめくってた史料の片隅にさり気なく重大なことが書いてありました、とか、そういうのあるあるなので。お目当ての史料だけ外人コピーしてもらえばいいじゃん! なんて夢物語しかない。

第3に、そもそも論としてなんで自分研究オリジナリティの源泉たる史料の入手を現地人任せにするのか。現地の文書館に通って現地人がちっとも注目してないけど重要史料を発掘したなんてこともあるわけだけど、そんな史料を現地の研究者にコピーさせられるわけないだろ、常識的に考えて……論文で発表するまで史料存在をひた隠しにするわ……(現地人が自力でたどり着く分には止められないけど、わざわざここにこんな重要史料がありますと教えてさしあげる必要はどこにもない)

日本史であっても一次史料海外にある日本キリシタン史では、史料アクセスハードルが以前から言及されていたのを思い出した。

なおアジアアフリカの旧植民地ではそういう状況がデフォルトの模様。日本史研究する日本人の歴史家は日本国内研究を完結させられる余地があるけど、インドネシア史を研究するインドネシア人の歴史家がオランダに行けませんとか、インド史を研究するインド人の歴史家がイギリス(ryとか、台湾史を研究する台湾人の歴史家が日本(ryとか、そういうのはマジで研究に支障が出るよなあ……

そもそも論だが、「日本人が」イギリス政治史とかドイツ経済史とかを研究する意義が不明。「現地の研究者に任せる」だと何故駄目なのか?

それな! ぜひ同じことをドナルド・キーンロナルド・ドーアケネス・ポメランツイアン・ニッシュJ・ヴィクター・コシュマンブレット・ウォーカーにも言ってきて!

そもそも例の献血ポスター最初に吊し上げたのって外人男性なのに海外に売って出てロリエロ権を海外男に守ってもらおうとしてるオタクってなんなの

2020-08-25

グレイト・バウム

 "揃いバウム" の噂を聞きつけた私はアメリカアリゾナ砂漠に飛んだ。揃わないバウムの幻影に惑わされながらいくつかの星の歌を聞き、昼はサボテンの花を汗に濡れた指でなぞった。バイオスフィアの跡地を蜃気楼の中で追いかけると、ナバホの居留地にたどり着いた。

 酋長はいった。その昔二つの対となったバウムが接触したことにより世界誕生した。南洋諸島に伝わる石器の硬貨はバウムの姿を形象化した力そのものだと。私は酋長にバウムの行方を聞いた。しか酋長は首を縦に振らなかった。

「遠い友人よ、あなたは今や文明人だ。どうして我々があなたを信じられようか」

 そこから私は臆病なサソリの友人を持つにいたり、彼に星々と共に語りかける様になった。どうすれば酋長は心をひらいてくれるだろうと私が打ち明けると、サソリは決まって恥ずかしがって去ってしまう。空の砂粒が眩しすぎるのだろう。たしかにここにいれば科学文明は遠く彼方に沈んだアトランティス記憶のように思えてしまものだ。

 酋長は数週間後に重たい口を開いた。ホピメサ(ホピの遺跡)にはグレイト・スピリッツ創造主から伝えられたバウムの手がかりがある。

 私はその言葉を頼りに再びサボテンの花挨拶するため、砂漠へと踏み込んだ。優しい生地に縫い込まれ裁縫のようなブリトルブッシュを抜け、どこから迷い込んだのかわからない動物の骨が転がる場所へと迷い込んだ。予め調べた砂漠光景とは違うように思える。酋長は出かける際にサボテン精霊で作られた粉を渡す、と述べた。それの効能なのだろうか。私の目の前にあの時より遥かに大きなサソリが現れ、声もなく背を向けた。サソリはまるで自分についてくることを期待しているように見える。

 私はサソリの導くままに再び歩き出した。砂漠に珍しく空は曇り始め、光ない雷鳴がサボテンたちを揺らす風を呼んだ。不思議と恐怖はなかった。もしかして私はすでに砂漠で倒れていて、別の世界にゆこうとしているのかも知れない。目の前はモノクロームで覆われ、美しいカワセミけが鮮やかな青色を輝かせながらゆったりと横切ってゆく。

遠くのサボテンの花が一斉に開花し始めた。花の色とカワセミけが眼に焼き付いて月の暈のように滲んだ。花の行列が私の横を通り過ぎてすっかり道を抜ける頃、雲間から啓示を思わせる光が射し込み始めた。ホピの信奉するオリオンが重大な真実を指し示しているかのように思える。事実それは目の前にあった。

 巨大なピラミッドが三つ、広大な距離をおいて存在している。その一つの正面にある最も巨大なピラミッド入り口を見せた。瞬間、入り口は大きく拡大してせり出してくる。私は入り口に飲み込まれるようにして中に入り、意識だけになった私の体はピラミッド通路を矢のように突き進んでいた。砂袋の宝物をひっくり返した、星空に映える流星群のようにだ。そうしてほんの数秒のち私は小さく厳かな石室へと導かれた。

 石室には光り輝く二つのリングが佇んでいた。リングはいくつもの層によって形成されており、この宇宙の成り立ちを示しているように見えた。私はこの出会い最中に悟った。これが "揃いバウム" だ。そうして、しかしと言うべきか、必然的にと言うべきなのか、私の中にある悪心が顔をのぞかせた。あらゆる神話の悪はこうして語り継がれたのかも知れない。左右台座の寸分たがわぬ位置に配置されたバウムを動かしたい、という強烈な衝動が私のみぞおちから喉元までさかのぼってくる。いけない、これは今の世界を滅ぼしかねないものなのだ。私は念じるようにつぶやこうとしたが、ついに唇は動かなかった。そして指先だと自分が思い込んでいるなにかの存在――霊体というべきか――がそれに触れると、二つのバウムはつなぎ合わされた。

 その瞬間石室の壁は光り輝いた。いや、石室が光でかき消された。ピラミッドは流砂に巻かれた動物のように消滅し、大地は底を失い、星空は渦を描き始めた。すべての星々がぶつかり合い、やがて全ては圧縮されて潰され、黒くなってゆく。その巨大な重さを持った黒い塊は爆発して私の体が消えるような熱量放出し始めた。黒いおもりにすべてが吹き飛ばされると、今度は急速に冷えた全体からいくつかの皿のようなものが見え始める。様々な皿の中には数多くの星々が連なり、やがて一つの岩石星へと私は吸い込まれた。

 この星は嵐の夜を通り過ぎて、真っ黒で揺らめくものを蓄えた。それが海だと知るのにそれほど時間はかからなかった。小さな数珠のようなものから進化し、大量にそれらが増えたかと思った瞬間、海には様々なクラゲや魚が舞い始めた。魚の中からいくつかの種類は陸上で餌を取るようになり、しっぽはなくなってゆく。彼らは棒を道具として使い、火を起こすことを覚え、洞窟の壁に絵を描いた。

 空の情景がいつか見た動画早送りのように色を遷移させる。青、橙、青、橙。

 彼らはやがて国を作り、王を決め、私の方へと向かって手を合わせたり祈りを捧げ始めた。火器が生まれると砲火が轟き、やがてきのこ雲が舞い上がった。大量の血を吸った大地から地響きのようなものが聞こえた。その音は何かを共振させるような、人を不安にさせる響きだった。それから人々はたくさんの船を用意して空へと漕いでいった。

 成田空港椅子で、うつむいていた私は背伸びをした。多分、場所が正しければここは成田空港のはずなのだ語学留学の娘が帰ってくる。父として私はここにいるのだ。そうしてほんの数秒だけ念を押すと私は夢うつから眼を冷ました。あと数分で娘は帰ってくるようだ。スマートフォンに娘のメッセージが入ってくる。彼女メッセージを見て私は今の自分があることを安堵した。私は決してアリゾナに渡ったわけでもないし、ナバホの長老に会いに行ったわけでもない。

 しかしその思いは砕かれた。ゲートをくぐって走ってくる娘の顔が浅黒い。日焼けしたと思い込もうとしたが、近づくたびに違いは克明となった。それは日焼けと言うより人種の違いに近い雰囲気を帯びていた。私の頭は整理のつかない混乱へと放り込まれた。自らがこの外人を娘だと認識しているのだ。この娘は私が知っている娘ではなく、しかし私が知っている娘に違いないことをだ。

娘らしき女性は私に飛びつくと軽く帰還の挨拶をした。彼女を迎える私の表情は彼女からしたら奇妙なものだったに違いない。

 彼女容姿東洋系ではあるものの鼻は大きく、日本人的とは言い難いものだった。それはインディオに似ていた。私は彼女の機嫌を損ねないようにいくつかの質問をすることにした。例えば誕生日のこと、父と娘しか知らないこと、学校友達彼女は少し不思議がりながらも、自分名前が何故か蠍から名付けられた蠍美(かつみであることを語った。

 血の気が引く私を前にして、娘は土産物と称して二つの硬いものを取り出した。それは二つのバウムであり、今某遺跡土産としてバウムを買うと幸運が訪れる、ということだった。

anond:20200825131124

anond:20200825130238

妻は増田のこと愛してるんだよな(もしくは、愛してたんだよな)。外人との偽装結婚であれば別。

最近一番言い辛いことを書く

外人が苦手だ。

これにはハーフ(ダブルっていうのか?)も含まれる。従ってハーフアイドルが無理だ。

外人やん」という認識に入ってしまう。いくら見てても愛着が湧かないし、ずっと違和感がある。醜く見える。

母国語日本語じゃなかったりすると本当に無理。外国語発音するための表情筋は、日本人からすると醜く見えると思う。

たとえば、外で外人に道聞かれても別になんともない。外人から冷たくするとかもないし、日本人に聞かれたって必ず親切にするかはわからない。ハーフタレント別にいい。洋画海外旅行スルーするだけ。だから日常困りはしないし表明もしない。恋愛対象にならない、というただそれだけ。

問題アイドルだ。アイドルって歌と踊りで結局は性を売ってる、と思っている。そこにハーフがいることにめちゃくちゃ違和感がある。いるだけでものすごく疑問を感じる。黒人白人アジアわず

日本日本人日本人向けに売る性のなかに、なんで外人がいるんだろう。他国からの輸出品ならまだしも、国産品外人が混じってるのは、誰が喜ぶんだ。

完全に差別なのは自覚している。

社会的差別はもちろんダメだし黒人差別の深刻さもそれなりに知った。命は平等だと思ってる、社会構造上の差別生活人生が脅かされるなんて間違ってる。差別される対象白人でも黒人でもアジア人でも、男でも女でも貧乏でもブサイクでもそれは是正されるべきだと思う。

でも、アイドルになれる権利って全人類にあるのか?差別差別となんでも言うけど、資本主義ってそもそも能力差別ではないのか。それを受け容れてるのに、みんな日本人アイドルたちに平気で人格否定してアンチするくせに、「ハーフアイドルは無理」って言えないの、矛盾してるよなあ。

せめてアイドルへの人格否定や酷いアンチ行為を全部炎上させて叩いてからハーフアイドルは無理、を叩いてくれ。

日本人外人が無理なのは土地柄、文化上、しょうがなくないか文化の盗用とか言うのに、この文化尊重してもらえないのか。わざわざ日本アイドルをやらなきゃいけないのか。ハーフアイドルは無理。

2020-08-23

anond:20200823151413

カナル型イヤホンというと、一般人弾丸型のようなものを耳に詰め込むのを想像するかもしれないが、俺が勧めるのはそれとは違う。

オーディオマニアが装着するイヤホンは、カナル型の中でも大抵はIEM、いわゆるイヤモニのようなものだ。

これの何がいいかというと、補聴器と同じように外耳の形に合わせてつくられているため、遮音性が極めて高いことだ。

高価なものカスタムIEMと言って耳型を採取して作るのだが、ユニバーサル仕様一般的な人の耳の形に合わせた筐体で安めに大量生産されるものもある。

最近は主に中国オーディオブランドより数千円から安価で高音質なIEM型イヤホンが発売されている。

使ってみると遮音性と音質の両方に驚くことだろう。

こういうものを愛用していれば、外のノイズなど過去問題になる。部屋に入って呼びかけてきている人の声にすら気づかなくなるレベルなのだ

耳掛けスタイルの装着になるので慣れないうちは戸惑うかもしれないが、慣れるだけのメリットがある。

耳の後ろにケーブルを這わすことによって、タッチノイズというケーブルに何かが触れたときノイズも低減される。

これに慣れると、弾丸型のケーブルを下に垂らすタイプイヤホンを使うのが苦痛に感じるほどだ。

また、外耳全体で筐体を保持し、ケーブルの重みも分散されるので、耳穴にかかる負担が小さい。いいことづくめだ。

これでユニバーサルIEMタイプイヤホン世界踏み込む勇気が湧いてきただろう。

おすすめの機種はたくさんあるが、まずは自分でいろいろ調べてみると良いだろう。

マニアブログレビュー外人YouTubeレビューなどがたくさんある。

いかがでしたか

2020-08-21

anond:20200821141811

外人日本観光に来ても英語しか喋らんし、こっちの言葉を覚えてきてくれるのはないように思うわ

海外外国語がわからいかアプリとか使って勉強しようCM面白かった

めっちゃセクシースチュワーデスに耳元でささやかれるんだけどよく知らない外国語ヤマカンで答えたらあきれられてどこか行かれて、そんな時はこのアプリ!とか

外人自国語の言葉以外はほとんど知らないパティーン多いんだな

2020-08-19

anond:20200819160358

Twitchみたいな海外勢が多い配信サイトで顔出しでフォトナやったら外人がめちゃくちゃ来るで

単なる流行やな、これ

ガチ痴漢にあったことがない人一人だけ知ってるよ

とても触りたくもないブスとかではなくむしろ目鼻立ちのはっきりした美人で、とは言っても身長ものすごい高くて痴漢を恐れさせるとかではない中肉中背

ただ服装アジア系アメリカ人というか謎の外人ぽさ入ってる感じだったからそれが痴漢のお気に召さないのかもしれない

2020-08-18

anond:20200818214533

お経系は得意なんだろうな。

外人のような格好良さを日本人が目指すと絶対上手くいかないってだけの話なのかも知れぬ

2020-08-16

IDOL KATUDOU! DRAGON KNIGHT はよ始まってくれ

バタくさい外人幼女が鏡の世界に入ってアメリカ芸能界における歯列な戦いをくぐり抜ける海外版アイカツがみてえ

2020-08-15

anond:20200815121443

地元の非チェーン居酒屋ランチタイムに見かけた欧州系っぽい小柄なインテリ風のおじさん。こなれた感じで、水や注文の品持ってきた店員に、都度「ありがとう」を言ってたな。

洋画レストランシーンでそんな感じの客からの "Thank you." を観た覚えあるから、あちらは文化的にそうなんだろうと納得しつつも、日本的には、ちょっと礼を重ね過ぎという気はしたよ。

(あと、そのわりに語尾が丁寧語でないっていう元増田夫的な違和感も。でもまあ、"Thank you." の置き換えだし、外人さんに敬語は難しいよね、と、そこは思い直しw)

2020-08-12

anond:20200812165419

けっきょく全部ルックスだろ

外人が来たらパーカージャージでいいんだろしってるそ

2020-08-11

anond:20200811093542

俺の地元も、市町村合併される前は人口一万人以下のクソ田舎なのに、ランドセル背負った外人の子供を見かけるようになったわ。

築50年のオンボロ団地

ここがおれが育ったオンボロ団地だ。

帰省中だ。

最近外人が増えたもんだな。

ジジババと外人が大半じゃないか

2020-08-10

anond:20200810081234

点灯を目撃したラジオDJ野村雅夫さん(41)=京都市左京区=によると、午後11時ごろ、自宅マンションから、山に大文字が浮かび上がっているのに気付いた。

FM cocoroのまちゃおやん!元FM802の!ベルボトムジーンズでおなじみの!外人顔でいつも日本語うまいですねって言われてるまちゃおやん!

2020-08-06

anond:20200805235413

まだ元カレを吹っ切れてないんだね。

無理もないけど。

不倫とか年下とか外人とか一通り巡ってみなければ、自分を納得させられないかもね。

2020-08-05

身体問題ありすぎる

私(30)女

顔:当然ブス。一重でエラがはってる。

皮膚:ニキビ肌。顔は定期的に皮膚科通いしているし皮膚科変更も何度かしたが治らずこの年齢で新しいのができる。美容皮膚科ピーリングも続けてみたが効果なし。ニキビに効く系のスキンケアや処方薬はだいたい試した。あとやってないのは副作用がきつくて高い薬(胎児とか妊娠に重大な影響を及ぼすやつ)くらい。ピルも飲んだけど効果なし、吐き気で断念。いろいろやって真菌アレルギーが原因と見てる。

背中はプツプツでびっしり背中の開いた服は着れない。セナキュア効果なし。ニノキュアも効果なし。ももの裏も毛の剃りすぎで毛嚢炎でぷつぷつ。

体型:デブではないが、スラッともしていない。骨が太く一定以上痩せない。首、手足が短い。

手足の毛:すね毛が父親より濃い。腋毛レベルの太さ。朝剃っても夜生えてくるのでスカートが一切履けない。全身脱毛は予約した。

あそこ:お尻の穴まで毛が生えてる。Vも広い。ビキニなんてとうてい難しい。VIO全体的に黒ずんでいる。色白なので目立つ。びらびらがめちゃくちゃ大きくて黒い。とりたい。

口内:虫歯体質。一度も治療したことのない歯がほぼない。歯磨き1日3回、フロスを一回、間食やジュースなしでも大体定期検診で虫歯が見つかる。父親譲りで歯を磨いてもフロスをしても玉ねぎニンニクを食べなくてもすぐ口が臭くなる。歯並びも良くない。歯茎が下がっていると言われた。

幸いワキガではない。

あと身体問題と書いたが健康診断オールA。

こうかくと主に皮膚に問題があるとわかった。

一番重要な顔の肌と毛を中心に色々試してお金かけてるけどこうも問題が多すぎるとどれから手をつけていいかからないし無限お金必要になるね。だいたい効果ないし。

顔の肌以外人の目は気にならないけど美しくありたいわ。

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