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はてなキーワード: 一本釣りとは

2020-10-04

後宮大奥、あるいは役者アナウンサー

今年になってから破竹の快進撃を続け、今やVTuber大手事務所一角になった、ホロライブ不祥事が収まらない。

一番悪いのは事務所運営方針で、儲け話に目端が利く反面、コンプライアンス法務権利関係に対してあまりにも暗く、迂闊で後手後手というのを今まではツッコまれていたが、ここに来て配信者に採用方法にも少なから問題があるのでは?という状況になりつつある。


聞けばニコ生ツイキャス配信経験者や、最近だったら他の事務所でのVTuber経験者であれば、それを聞きつけたホロライブスカウトが来るらしい。

まり、「人気ある配信者」を一本釣りしていると。

これが一昨年くらいの、当時から大手だったにじさんじとかと比べたら小ぢんまりした事務所に過ぎなかったホロライブであれば、「弱者の戦略」として大いにアリと思える話ではある。

採用された配信者も、小さいからこそ色々自分のやりたいことを自由にやれただろうし、白上フブキはそんな環境頭角を現したタレントと言えるだろう。

あるいは大手に採ってもらえなかったとか、声優アイドルとして表舞台に立てなかった負い目や悔しさをバネに、ひたすら自分の強みを模索し、のし上がるモチベーションにした配信者もいるはず(おそらく湊あくあはそういうタイプだと思われる)。


しかし今や見事にブランドイメージ確立してしまったホロライブに入りたい人なんて、最初から稼ぐ気満々の「プロ勝負師」みたいな手合がほとんどだろう。

そして勝負師というのは、言い換えれば「勝つために不要ものを削ぎ落とし、捨ててしまった人たち」とも言えるのだ。

なぜ「クリーンファイター」などという単語があるのか、「芸人100点、人間0点」などと弟子にまで揶揄された落語家がいるのかという話でもある。

そういう今のホロライブが何に例えられるかと考えると、「美貌」さえあれば誰彼構わず召し上げた、昔の後宮が挙げられるのではないだろうか。

そんな女性集団女性だけで統率するのは困難だったためか、「女に手を出したくとも出せない男性官僚」すなわち宦官が大活躍する運びになったと。


そんな宦官は、中国からヨーロッパまで、いわばユーラシアに遍く分布していたのだが、日本にだけはなかった。

というのも、日本女官は平安の昔から江戸時代大奥に至るまで、「帝/上様の伴侶として恥ずかしくない、最低限の家柄と教養を持ち合わせている」こと、今風に言えば「上級国民女子であることが、美貌以上に絶対条件だったためである

いわば医者弁護士の娘しかいない私立一貫校みたいな、良い意味で均質化した集団なので、女性だけで十分まとまったのだろう。

からというわけではないが、今後ホロライブが生き残る道があるとすれば、そういう歴史に学ぶことが求められる気がしている。

とはいえ、それは結局、ナレーションアナウンスにおいて、高卒どころか中卒からでもなれなくはない役者殆ど参入できず、高学歴かつ徹底した社員教育を受けた局アナ系ばかりが仕事を取っていくみたいな話であり、また一つ格差を見せつけられる結果になるだけの気がしなくもないが。


そんなことを思わせる好例が、ほぼ同時期にデビューしたホロライブ5期生(ほろふぁいぶ)と、にじさんじ世玲音女学院(セレ女)である

今の所、チャンネル登録者数・同時接続数・そして恐らくはスパチャ総額のいずれもほろふぁいぶの圧勝なのだが、反面デビューから半月足らずでのメンバー脱退や残ったメンバー炎上により、相当にイメージ毀損してしまっている。

一方のセレ女は、一応「大型新人」というゲタがあるものの西園チグサがチャンネル登録者10万人を突破したり、他の4人も興味深いキャラ趣味嗜好で、地道にファンを獲得しつつある。

というわけで、ここまで読んで興味が湧いた人のために、比較用に双方の配信者の「みんなのリズム天国」実況配信リンクしておく。

両者を見比べると、人気最下位レース常連であることや優れたリズム感という共通点以外にも、色々考えさせられる。

見た人はとりあえず、感じたことをトラバブクマに書いてもらえると幸いである。

2020-09-29

俺らはブスが売りの女芸人なんだよ。

たとえばそう、イモトだったり森三中だったりだ。彼女たちが普通に婚活しても厳しい戦いになるだろう。いい男は女子アナアイドルさらっていく。でも彼女たちは大手TV局のプロデューサーというSSR物件一本釣りした。

俺達に求められてるのはこういう戦法だと思うんよ

2020-05-09

素晴らしいアニメ君の膵臓をたべたいの録画を見た

全てから心を閉ざしている主人公に急に明るい女の子が語りかけてくる、という受け身男の願望を垂れ流したような序盤から喫茶焼肉屋など「食」に関係する場所めぐりつつ比喩をばらまいてゆく。この美女勝手に迫ってくるという自慰さくらが彼を旅行に誘うというご都合な展開を見せる。更に彼女風呂上がりにお酒を持ち出して、それぞれの理解を深めたりもする。いったいこのキャバクラの同伴を何時間見せつけられたら良いのだろう、という気分になってくる。問題はこの女が男を誘えば付いて来るに違いないという確信で動いているフシがあること。これはあざとい。元彼に殴られた際も彼女は彼をかばうくらい過保護振る舞う。もうこうなると彼女の心を癒やすためというより、非常な犠牲を払って男に奉仕しているようにしか見えない。観劇中何度となく「視聴者なめてんのか」「こんな女いねーよ」という台詞が発作的に飛び出してしまう。そもそも恋愛と死というありふれすぎたメロドラマをどう料理するか腕が問われるはずなのに、なんのひねりもなく死の病にかかった彼女に「切ない」というストレート感情吐露されてゆくのが可笑しい。病気彼女という自慰要素を使って心を開かせて、あまつさえ自分を変えてもらおうなどと、何者にも劣る噴飯ものの発想と言わざるを得ない。1:11:20付近に「こんなに愛されてるんだ」と彼女はいうが、この場所など誘い受けの極地という他ない。あそこまで誘われて引っかからない男なんているのだろうか。つまりこれは膵臓を病んだ女が男を一本釣りする話でしかないのだ。しかもこの女、作者の腕の無さから突然刺されて殺されてしまう。

素晴らしいスタッフ作画の安定感、ありえないくらご都合主義の下らない原作というミスマッチが生み出した不思議作品ポップコーンを食べつつ、もののついでにだべりながら文句を言い合って見るスタイルが極めてお勧めである。少なくともそうした視聴方法ならば時間を損したとまでは思うまい。むしろ作者の筆を折らせたいというアグレッシブな思いにまで発展するのだから、ここは一つ視聴者メンタルに影響を与えたという意味でも「素晴らしい」というべきではないだろうか。

2020-05-03

anond:20200503121929

岡村ちょっとまってたら外国難民漁船がいっぱいでますから。わけもわからず高い一本釣りカツオをもってきて叩き売りますから

わかるか? こういうことだぞ

もとからプロでやってる漁師は売れない時期ならガソリンもったいないからよほどいいのが釣れると思わないと(または冷凍倉庫行きだの鰹節業者行きだのアテがないと)そもそも漁に出ないくらいの分別はあるし

もとからプロでやってる嬢も(しらんけど)危ない客に手をださな分別はあるだろ

素人貧困ビジネスにハマっていくのを喜びたいって趣旨発言たから怒られてるんだぞ

ちょっとかんがえてみればだれも得しないことくらいわかる

カツオ自粛のちょい前にこうなるとおもわなかったプロが漁獲しすぎて、消費者に多少いつもより得させてもいいという思いで市場に出してくれてただけだ、ありがたい

今は生産調整してるはず

風俗嬢カツオの刺し身の違いを論理的説明して

ちょっと前にこんな記事がバズった。

コロナの影響でスーパーで買うカツオ刺身が美味すぎる。」

https://note.com/suzukimakoto/n/nbf2bad91eca2

内容を抜粋する。

「外出の自粛リモートワークの推奨などでそもそも飲食店の客足が減っていたところに、緊急事態宣言が出て飲食店は休業を迫られたり夜の営業を控えるように言われたりしています

そこで、大きなカツオに対する飲食店需要が少なくなり、大きなカツオの単価が下がっているのです。」

「私の漁業者支援することを仕事にしており、カツオ一本釣り漁師さんたちともお付き合いがあるので、この状況だとかなり厳しいよな~と心配になっています

ですが、消費者のみなさんにとっては、普段はお寿司屋さんに行かないと食べられないような美味しいカツオスーパーで買えるチャンスです!」

はてブでは2200以上のブックマークが付き、ほとんどが有益情報だと大絶賛。実際に探しに行って買ってきた人のコメントもある。

しかし、これは漁師、卸業、飲食店で働く人たちの不幸を自分利益として享受していることにならないのか?

金銭的に行き詰まった女性風俗店で働くのを舌なめずりして待っているのは、スーパーで四角いカツオを熱心に探しているお前達と一緒ではないのか?

自分たちがスーパーで買うことで漁師に貢献しているだろ。と言う人もいるかもしれないが、じゃ四角とか三角にこだわらず買えと思うし、風俗店に通う男たちも女性たちに貢献している。

性的搾取嫌悪されるが、自分利益となる搾取には寛容になるのはなぜか?

芸能人公共電波で言ったからとか岡村隆史性格うんぬんとかは論点ではなく、自分利益のために人の不幸を期待しているのは風俗嬢に対してもカツオに対しても同じなのでは?

違うと言うのなら論理的説明してほしい。

カツオ記事を絶賛して、岡村隆史を叩いているダブルスタンダードアカウントを調べようかと思ったが数が多すぎて面倒なのでやめた。

2020-04-16

anond:20200416225542

こんなバラマキに、馬鹿支持率一本釣り以外の意味なんてあるかよ。

最初は「収入が減った対象のみ」って言ってたから支持してたが、

何かお小遣いもらい損ねそうなアホが大挙して「一律交付」を主張して出て来た話だろ。

こんな事するなら減税でもすりゃ良かったんだ。

2020-02-21

金融業スタートアップには難しい

オリガミペイが行き詰まってメルペイに吸収されたりして、そういうニュースを見た外野は後からいろいろと分析をするものだ。曰く「あのとき売却すべきだった」とか「うまく行かないのはわかってた」とか。そういうのは楽しい気持ちはわかるんだけど、自分はそういうコメントをする気になれない。金融業界の中にいると、自分職場業態も違うしスタートアップではないけれど、明日は我が身ではないかと思ってしまう。

決済をはじめ金融業スタートアップにはあまり向いていない分野だとは思う。何かと金も手間もかかるし、一気に業界をひっくり返すようなことが起こりにくい。社会的インフラであることを求められるから変化は少なめだ。

金融では「ぼくのかんがえた最強の○○」をそのまま実現することは難しい。だいたい何かの法律ガイドラインにひっかかる。金融業規制産業で、基本的免許制監督官庁指導も厳しい。企業によっては金融をやっているつもりがなかったけれど自分たちのビジネス金融業規制対象であることに気づいていないことなどもある。C向けの気軽なサービス感覚しか持たないまま金融業に参入してまず躓きやすいのはこの点が多いように思う。当たり前だが適法かどうかはちゃんと見ておかなくてはいけない。個人向けに決済をやるならとりあえず資金決済法は抑えておこう。金融商品を売るなら金商法お金を貸すなら貸金業法なども。犯収法などの不正対策関連の知識必要になる。あとは金融庁がいろんな資料webで公開しているのでそれらを読むのもいい。結構親切なガイドラインもある。当局見解時代に合わせて変わっていくから継続的確認する。システムをやる人はFISCやPCI DSSなどの業界基準もある。一人ですべてを知っている必要はないけれど、知っている人が誰もいないと困ったことになる。

決済をはじめ金融業単独企業だけではサービスができないという点も、自社のアイデアをそのまま実現することを難しくする。金融世界にはすでに様々なプレイヤーがいて、そのプレイヤーたちと連携してビジネスをすることが非常に多い。決済をやるなら銀行や様々な決済ネットワーク無関係はいられない。相手の都合に合わせなくてはならず、自分たちだけでなんとかできないことは多い。かといって、では周りに頼らず自分たちでそれらを用意できるかというと、時間や金の面も鑑みれば現実的選択肢になりにくい。

金融業には不正対策もかかせないが、これもスタートアップにはハードルが高い。技能として難しいという以前に、そこまで手が回せていないように感じる。スタートアップのような何かとリソースが不足しがちな組織不正対策積極的になるのは難しいだろう。サービスのアップサイドにあまり影響を与えない後ろ向きの仕事リソースを割く決断をしにくいのは理解できる。だめだけど。

そもそも不正対策必要性を十分にわかっていないというのも新規参入者にはありがちだ。自分たちのキラキラ輝くアイデアの実現するのに一所懸命で、ダークサイドには目が向きにくい。残念ながら、金融業では悪いことする人によく出会ってしまう。貸金を始めたら金を借り逃げしようとする人が寄ってくる。決済を始めたらいろんなもの現金化をしようと企む人がいっぱい寄ってくる。金融サービスを始めるとこうした連中が、本当に、すぐ寄ってくる。一番悪いのはもちろん不正をする人たちだが、不正対策が不十分だと金融庁や警察から怒られるのは金融機関だ。昨年から今年にかけてはFATF金融から詰められた人たちが業界はいっぱいいるだろう。マネロン対策などは当局指導で年々厳しくなっていっており、それは良いことだが対応する金融機関はたいへんだ。既存銀行には不正対策コストが重くのしかかる一方で、新興のスタートアップ基本的対策すらしていない場合もある。

不正対策必要性は理解しても、一体なにをどうやればいいのか新規参入者にはわからないこともあるし、体制を作るのも難しい。不正対策専門家は見つけるのが大変だ。社外に丸投げしようにもコンサルベンダーは高価だし、その目利きをできる人もいない。自社で採用しようと思っても専門家はもともと数が少ないから見つけるのが難しく、採用も人づてで一本釣りするしかなかったりで、業界に明るくない新規参入者だと人脈がないのでそれも難しい。

金融ドメイン専門家ニッチ採用が難しいが、エンジニアのような比較一般的な職でも採用は苦しい。望んでこの業界に来るエンジニアは多くないし金融業理解のある人材は貴重。カネの扱いなんて地味で面倒そうだし業界の体質も古そうだしと、魅力的に見えないのは理解できる。ITベンダーSEプロジェクトマネージャーをやってましたみたいな人はときどき来るものの、技術がわかる人は少ない。決済のクリティカル世界をわかってシステムを作れる人はさらに少ない。軽いwebサービスのノリで決済系をやるのは勘弁してほしい。それなりの設計をしよう。技術と金ドメイン知識を兼ね備えた人なんて望むべくもないので諦めている。いるなら高給を出しても雇いたいけど。金融業界で仕事をしていてゼネラリストのありがたみがわかった。事業企画法律財務セールステクノロジーなど自分の専門分野を持ちながら他の分野にもある程度の見識がある人はとても貴重だ。そういう人がいるとチームが強くなって仕事捗る

閑話休題金融業は表から見えやすい部分に比べてその裏の仕組みが多い業種の一つで、スタートアップの小さく早くという方向性とはマッチしにくい。裏側の仕組みを作るのに人も金も時間必要になる上に、儲からない。あるいは儲かるようになるまでの道のりは長い。たとえば決済は装置産業であって、他の装置産業がそうであるように、決済も薄利多売が原則なので面を取ってボリュームを出さなくては商売にならない。SNSのようにネットワーク効果で一気にサービスが成長することも期待できないので地味なことを地道にやっていく覚悟がいる。個人向けの貸金は金融業の中でも儲けを出しやす商売ひとつだが(だから金利差による収益が望めなくなった銀行個人向けのカードローンに勤しんでいる)、やはり金とノウハウ必要新興企業には手を出しにくいだろう。

メディアFinTechだと騒いでも、実際はふつう金融業で、だいたいどれも古くて枯れたサービスである海外での盛り上がりを持ち出されたところで、金融業基本的自国内に閉じた産業なので、規制環境が違いすぎる他国の例をそのまま持ち込むことは難しい(とはいえ参考にはなる)。スタートアップや他業からの参入は楽ではないし、わざわざ自分金融業をやる必要性も高くない。そんなわけで旧態依然の部分が多く残る業界だとは思うけれども、だからこそ良い新規参入者が新しい風を吹き込んで業界が盛り上がってほしいと思っている。今回は残念だったけど、オリガミの関係者はお疲れさまでした。

2020-01-16

東大元特任准教授の人事について

寄付講座の特任准教授とはいえ、なんであの方が採用されただろう?と多くの人が思っているはずだ。

情報学環の人事には詳しくないが、一般的東大寄付講座ができる流れについて説明しよう。

今回の寄付講座は、『情報経済AIソリューション寄付講座というもので、マネックスオークファン大広リミックスポイントから資金によって運営されている。

しかし、通常いきなりこの4社が東大情報学環に行って、寄付講座をつくりたいんでお金置いていきますね、とはならない。

とはいえ情報学環トップ情報学環長・学際情報学府長の越塚先生がこの4社に対して、

今度、『情報経済AIソリューション寄付講座という講座をつくりたいと思ってるんで、寄付していただけないでしょうか?と言うこともあまりない。(研究科レベルの人はそんな暇はない)

寄付講座には、必ず仕掛け人が専攻の内部にいる。

多くの場合寄付元の会社懇意にしている教授情報学環学祭情報学府の教員であることもあれば、兼担している他研究科・専攻の教員であることもある)が、

今度、新しい寄付講座をつくりたいので、寄付していただけないでしょうか?と4社に持ちかけることがほとんどだ。

そこで、うちうちに寄付合意が取れれば、この教授が今度は情報学環学際情報学府教授会に咨ることになる。

そこで、合意が得られ、次に情報学環長・学際情報学府から許可が得られれば、寄付講座の手続きが動き出すことになる。

この教授をA教授と呼ぼう。

通常の正規准教授人事の場合、その限られた席に誰を採用するかというのは、その大学院・専攻のその後の運命を決めることになる。

そのため、採用は非常に厳密に行われるし、様々な角度から(業績のみならず、ファカルテメンバーとして適切か、教育に対する考え方、ラボ運営能力など)検討される。

このような人事で、仮にA教授自分の子飼いの人間を連れてきたとしても、適切な人物ではなければ、面接にすら呼ばれないだろう。

では、寄付講座の特任准教授人事ではどうか?

通常の准教授人事と異なり、寄付講座の設立はA教授が走り回って成立したものであり、

A教授がこの人事に対してイニシアチブを取れることは間違いない。

なぜなら、このポスト本来学内には存在しなかったものからである

今回の寄付講座が公募によって決められたものかどうかはわからない(寄付講座・特任教員場合東大では公募が行われない場合もある)。

仮に公募であったとしても、一本釣りであったとしても、彼を特任准教授採用する際に、

かなり大きな力を持っているA教授学内に必ず存在する。

もちろん肩書き上は、元特任准教授は『情報経済AIソリューション寄付講座のPIである(たぶん)。

そして、組織上の上司はもちろん情報学環長・学際情報学府である

しかし、実質的上司寄付講座の責任者は、A教授である

なぜA教授が今回の様々な事態に対して、ガバナンスをきかせられなかったのか?これが一連の不祥事における東大の一番の責任かつ問題点である

一般に、寄付講座の研究内容はかなりの自由度があり、寄付元の会社研究内容に口出しをすることはできない。

まり寄付元の会社にとっては、共同研究外注などではなく、真の意味で「寄付」なのである

もちろん長期的にはリターンがあるかもしれないが…それでもほぼ善意だ。

大学にとっては、本当にありがたい限りである

しかし、上記問題点解決しない限り、企業は怖くて寄付講座にお金を出すことはできない。

善意寄付をしたら、変なやつにお金を出している会社だとして炎上する、そんなこと企業にとってはたまったものではないだろう。

ひいては、東大にとっても問題である

今回、彼は懲戒解雇された。しかし、問題は何も解決していない。

今回の人事プロセスを明らかにし、問題所在を明らかにしない限り、

セルカン事件と同様、東大に禍根を残すことになるだろう。

2019-10-19

子供の頃ビールポスターが嫌いだった。

定食屋かによく貼ってあった、水着のおねえちゃんが写ってるやつである

何であれが嫌いだったのだろうとさっき5分考えて、あ、あれに似てるからだ、と思い付いた。

あれとは。

あれだ。

うちの地域だけかもしれないが、子供会会議だと称して親たちが公民館に集合し酒盛りをしていた、ということ。

子供会酒盛り。

お前ら酒盛りしたいだけじゃねーか!子供の為とか大義名分こじつけてんじゃねーよバーカ!

と、大人の汚なさにめっちゃ唾を吐きかけたかった、あの頃……。

ビールポスターもそれと同じで、ビール宣伝をしなきゃ!という名目だが実は単に美女水着にしてセクシーポーズを取らせたいという欲が駄々漏れだったから嫌いだったのだ。

大人って汚い。

だが、宇崎さんの例のポスターは、ビール宣伝ポスター美女ほどの嫌悪感を私は感じなかった。大人って汚いとは思わなかった。あれはあれでそこそこ性的だったにも関わらずだ。

何故か?

それは、あのポスターがあの生意気巨乳の女を見たいが為に作られたものというよりは、あの生意気巨乳女を好きなオタク一本釣り狙いのポスターだと、私は思ったかなのだ

なんというか、ビールポスタービール会社のお偉いさんだか広告会社の人だか誰だかは知らんが誰かの欲が経費で消化されたものの残り滓みたいな感じがするけど、献血ポスター生意気巨乳女はただのエサにしか見えないのである、私には。

残飯ミールワーム……というと、どっちもどっち感あるなぁwと思いつつも、私の中ではそんな感じで分けられている、ということなである

2019-04-29

発達障害ブームはそろそろいいのでは

今に始まったことではないが、ツイッターをやっているといちいちイデオロギッシュなものが目に付いてイラっとくるというか、疲弊する。

フェミニズム障害者権利ネトウヨ教養主義etc.

誰が主宰するわけでもなく界隈が発生し、排他的になる。

近年著しいのがフェミ系と発達障害

特に発達障害は診断済みとグレーゾーン就労している者としていない者で内ゲバが起こっているようにも見える。

自分人生がどこかうまくいかない原因を発達障害に求めることができれば、ある種の慰撫にはなるだろう。

そして診断基準バーナム効果を生みやすいので、自己診断がどんどん蔓延る。決して自己診断自体が悪いわけではないが、自己診断をもってしてネット上で体験談を語ることを、診断済みの者たちは快く思わない。

誰しも救われたいのは自分だけなのだろう。正規の診断を受ければ、プチ覚醒剤合法的に使う権利が得られる。

診断済みの者からしてみれば、これを健常者にまで使われてしまってはたまらない。

ツイッターでは、一種資格持ちのように自己紹介欄に「診断済み」と記載している者が目立つ。

去年だったか発達障害がついに大衆誌『SPA!』の表紙を飾った。「一本釣りSEX」、「美女を確実にオトす」、「山口組結集」などの文言とともに「発達障害」が並んだのである

発達障害という概念は、すでに「プチうつ」くらいの陳腐ものになってしまった。

ブームはもう終盤に差し掛かっている。

願わくばコンサータリタリンの二の舞とならないことを。

2018-11-25

浅草ストリップ全然エロくなかった件

からなんとなく気にはなっていて、先日、浅草ロック座に行ってみたのである

場所浅草演芸ホールからちょっと行ったあたり。「浅草ロードエイ」なる名前がついていて、幅は広いが車は入らないようになっている。向かいリッチモンドホテルの下層に「まるごとにっぽん」とかいう明らかにインバウンド狙いの商業施設はいっていたり、案外こぎれいな場所だ。道路もふくめて近年だいぶ整備されたんだろうという雰囲気

ビルには大きく「ROCKZA」書いてあるがこれまたこれい入り口にはファンから出演者に贈られたらしい花が飾ってあったり、出演者顔写真が飾ってあったりするが、そんなにいかがわしい雰囲気はなく、階段を上ったところで昔ながらの映画館の窓口みたいなところでチケットを買うとすぐモギリのおっさんがいて「もうすぐ最終回はじまりますよ」と言われる。

公演は毎日午後1時から同じ演目を4回やっていて、料金は5000円(シニア女性学生カップル割あり)、入れ替えなし。ただし、2010以降に入場して4公演目だけみれば3500円。とりあえずこの割引時間帯にいったのである

狭いロビー結構な人でごった返している。

客層は推定45歳以上の小市民風なおっさんがメイン。競艇場ほど「怪しそうな人」は見当たらず、妙な酔っ払いとかもいない。普段はそれなりに真面目に仕事してそうな人も多い感じ。

サブカル好きっぽい女子二人組みとか、そこそこ若いあんちゃんとかもいないわけではない。

劇場内は、やや縦長の長方形で、ざっと120~130人くらいが座れる感じか。客席の両脇と最後部には寄りかかって立ち見するのにちょうどよさそうな手すりも完備している。

ほぼ満席だが、幸い空席をみつけて着席した。

舞台は真ん中から客席中央あたりまで花道が延びていて、花道の突端は丸い舞台になっている。

あそこで女性あんポーズやこんなポーズをとるのだな、と思っているうちに開演。

場内に朗々と、映画サウンド・オブ・ミュージック」の主題歌(The hills are alive with sound of music~ ってやつ)が朗々と流れて、一応、ジュリー・アンドリュース演じるマリア意識したんだろうな、という衣装(ただし、安っぽい)を着たお姉さんがバレエのようにくるくる回ったりしながら踊ってる。

曲が終わったので、いよいよ次は脱ぐのかと思ったら、子供役と思しきお姉さんも7人でてきて、「ドレミの歌」が始まった。

古い映画なので知らない人も多いと思うが、「ドレミの歌」というのは、厳格な軍人の家であるトラップ家に家庭教師にきたマリア子供達に音楽をおしえる、というテイの歌なのであるちゃん振り付けも、子供達にドレミを教えるっぽいミュージカルっぽい感じになっている。一応、映画オマージュ的なことなのだろう。

で、ドレミの歌が終わると、子供役のお姉さんの一人がネグリジェみたいなカッコに着替えていて、マリアに手を引かれて、花道突端の円形の舞台までつれてこられた。

BGMは、これも「サウンド・オブ・ミュージック」の曲なのかどうかは良くわからないが、なんか英語で「さあ、今夜もゆっくり休み」みたいなことを子守唄風のメロディーで歌っている。

そうこうするうちに、マリア子供を寝かしつけて舞台から引っ込んでしまった。

そして、この女の子が目覚めるテイで起き上がると、一枚一枚服を脱いでいくのである

正直、ここまでの流れにいささか関心してしまった。いや、なんか、「ちゃんとつくってる」じゃん。

正直、踊りのレベルがどうとか、そういうことは素人なので良くわからん

土屋太鳳ときおり「アタシ大学ダンスやってたんです」ってことでやってみせるモダンダンスよりはレベルが低そうに感じた。



脱ぎ始めたときBGMは、なんか「ええ歌風のJ‐Popのバラード」みたいなのだった。詳しくないので、曲名からないけど。

怪しげなトランペットサックス扇情的メロディで「ちょっとだけよ、アンタも好きねえ」という雰囲気ではない。踊りもなんというか「エロじゃなくてアートです」という感じ。もちろんストリップからあんな格好したりこんな格好したり、足を大きく開いたりもするわけだが。


あと、以前タモリ倶楽部でやっていた、職人芸的なリボンも、本当にやっていた。

これは、ボランティアファンが、絶妙タイミングリボンを投げる職人である

本当に絶妙タイミングで、観客やお姉さん方の邪魔にならない方向にリボンを投げ、するすると手元に巻き込む様は、ベテラン漁師一本釣り漁をみているようですらある。

そんなわけで関心しきりのうちに一演目が終わると、会場内にド演歌が流れ始めて、歌舞伎の「道行」みたいな、和装の二人連れが出てきた。男性役は男装した女性。一応、なんか逃げるように駆け落ちした二人、みたいな設定、らしい。

なんだか、振り付けに「ロボットダンス」みたいな動きがはいって独特な・・・と思って気がついたのだが、そうか、これ、人形浄瑠璃パロディなのか!?

・・・と、そんなこんなで、どの演目結構ちゃんと」つくっていた。

演目とも前半はなにかしらのモチーフを基にしたダンスミュージカル風な踊りをやって、後半は脱ぐ、という展開。

銀河鉄道の夜」のパロディ演目では、インカムつけたお姉さんが「そのよる、ボクはカンパネルラと」とか朗読はじめちゃうし、きゃりーぱみゅぱみゅ音楽にあわせて、おもちゃ兵隊が踊る、みたいなのがあったり。

尾崎の「アイラブユー」に合わせて、何だが不幸な恋愛をしてっぽい二人がじゃれあったり抱き合ったりしてる、という演出もあり。

つの演目10数分である


脱ぐときBGMはなぜかJ‐Popが多い。ゆず版の「見上げてごらん、夜の星を」とかミスチルとか、意外なほどに合ってたりする。これはJASRACと契約してるんだろうなあ。


公演時間は2時間強。間に10分ほど休憩時間が入る。

休憩中に、幕をスクリーンにして「本日演目紹介」が投影されていて、最初演目ちゃんと「サウンドオブミュージック」だった。先ほど「アイラブユー」にあわせてやってたのは「ロミオとジュリエット」だったらしい。なるほど。

本日最後演目は「チャップリンの独裁者」らしい。何をやるんだろうか・・・と思っていたら、これまたなんか真面目だった。

ステージにはミリタリーっぽい服をきたお姉さんが立った・・・と思ったら、どこからともなく演説が聞こえてきた。

これ、あれや、「独裁者」の最後主人公が全世界に向かってやる演説高校とき英語教科書に載ってた。自由の尊さを訴えた名文やで。

やがて、演説かぶさるようにピアノが流れてきて、お姉さんが踊っている。

はじめは何かに束縛されてるような踊り方だったのが、どんどん激しくなっているのは、多分、スピーチテーマにあわせて、支配から自由表現している・・・というのは、こっちの勝手解釈だが、でも有名な振り付け師でも出てきて「そうなんですよ」といわれれば納得してしまいそうな気がする。

最後自由への戦いに立ち上がったかのようにこぶし突き上げポーズで一旦とまり、そこから曲が変わって脱ぎだすわけだが、これもあれか、支配から自由の行き着いた先は、「洋服」という束縛からも完全に自由になるということなのか。(深読みしすぎ)



視点での感想も入れておく。

なんというか、みなさん、「売れない劇団看板女優」みたいな雰囲気。体のラインはさすがに、それなりに美しい。ただメイクばっちりで色とりどりの照明もきついので、正直年齢とかは良くわからん

あと、これはどこまで書いて良いのかよくわからないのだが、服は全部脱ぐ。で、それなりに高々と足を上げたり、のけぞったり、いろんなポーズをとる。

ちょうどかぶりつきに結構若いお兄ちゃんがいたのが、まさにかぶりつくように見ていた。

ま、ああいシチュエーションあんなふうに見るのって、なかなかないからなあ。

そりゃ、かぶりつきますで。

あれが現在日本刑法上、どういう扱いになるのかはよくわからないが、平然とやっているところをみると、「わいせつ」とは扱われてはいないのだろう。

個人的にも「わいせつ」とは思わなかったが。

なんというか、美術館で裸体画をみている感覚に近い。

その昔のストリップ劇場は、観客が舞台にあがって女性あんなこんなことができちゃう「ナマ板ショー」やら、個室で二人きりになってあんサービスを受けられる設備やらがあったり、そりゃもういろいろある風俗だったらしいが、今の浅草にそんな雰囲気はなく、観客もいたって真面目に鑑賞しているのであった。

ま、各演目の前半はとくに興味ない風な客も多そうだが。

にしてもあのネタは誰が考えているのだろう? 作家とか演出家とかいるのかな?

なんか「昔、寺山修二や唐十郎に憧れてたじいさん」とかが裏でいろいろ携わっていたりするのかもしれない。全般的ネタが古いし。

というわけで、3500円が高いとは思わなかったが、まあ、どうしてももう一度みたいというほどでもないかな。

まあ、興味の沸いた人は話の種に一度くらいみておいても損はしないと思う。

にしてもあれだ。演目とか興味深かったので思わず、軽くメモをとってしまって、だからこそこんな増田もかけているわけだが、ハタからみたら「超熱心なストリップファン」に見えてしまたかもしれないと思うと、ちと恥ずかしい。

ま、どうせ知らない人ばかりだし二度とあうこともない(多分)だろうから、いいんだけどさ。

2018-10-26

anond:20181022111535

1.配布で来たランダム武器チケットで約60キャラからランダムキャラ専用武器が出る

→一番育ててるエース武器一本釣り

2.ログボで来たランダム武器チケット

本日やっと武器を取得した新規育成キャラ武器一本釣り。即1凸へ

いやー本当運がやばい

こんなんバレたら絶対殺される…

昨日のランダムチケットは観賞用にとって育ててないPVPキャラだったので、

それはヘイト貯めなかった模様

2018-10-05

転職について(採用側編)

前置き

いろいろ有って2年ほど努めた会社を離れることになった。職種WEBエンジニア。主にフロントエンド担当ポジションとしてはリーダー格。所属会社はいわゆるWEBベンチャー

何社も経験しているジョブホッパーだが、スキル経験はこの会社で一番貯めることが出来たし、一緒に働いてきた仲間はいい人たちだったので感謝している。しか事業方向性自分方向性がずれ始めたので会社を離れることになった。

この会社では採用担当することが出来、そのおかげか今回の転職活動人生で最もスムーズで、かなり質の高いオファー複数もらうことが出来た。どこも魅力的な会社で高い評価を頂いているので、辞退する会社には正直申し訳なく思う。もちろん超売り手市場の超売り手職種ということもあり、自分の実力以外の側面も強いのだが。

そこで2回に渡ってありきたりだけど、転職について書きたいと思う。今回は採用側としての視点で書く。

自分身バレ以上に応募者のプライバシーのほうが問題なので、ある程度ぼかして書いてます

採用側としての立ち位置

自分採用側としての立ち位置は以下の通りである

実際に通した人・通さなかった人

100名近く会って実際に通したのは5〜10程度。一次通過率厳しすぎじゃね?って思われるかもしれないが、自分としてはできる限り通すつもりでやった。それでもこの結果だった。

さなかった人

9割以上で通さなかったのはこういった人たちである

スキルがあまりにも低すぎる・ミスマッチな人

フロントエンドエンジニアということなので、最低限「HTML/CSS/JavaScriptコーディングできる人」「Gitを使った開発ができる人」という観点でだけしか見ていないのだが、それすら至っていない人が多かった。

職業訓練校で習ったので、AdobeHTMLCSSは出来ますjQueryプラグインは設置できますGitってなんですか?」とか「制作会社LPを量産してきました。Reactってなんですか?」とかそういう人である

いくら売り手市場とはいえWebアプリ開発者を求めているので、このレベルの人を採用して教育するほどの余裕はない。最低限学習意欲や、キャッチアップする能力があればいいのだが、こういう人に限って「これから頑張ります」という感じなので、正直お断りしていた。

こういう人は本来であれば書類スクリーニングすべきなのだが、会社自体が有名ではないせいか応募母数が多くないので、こういう人も書類は通していた。

逆にSIer社内SEから転向組の方も多かったが、「JAVAで基幹システム作っていますバージョン管理SVNです。Angularってなんですか?」とか「社内システム開発でベンダーコントロールしてました。希望年収は現職と同じく700万です」とか。もちろんGitHubアカウントなど持っていない。なぜ弊社に応募してこようと思ったのか謎である

恐らく流行モダンフロントエンドRailsGitHubでPR開発という、ベンチャーによくあるキラキラした部分に惹かれてきたんだろうけど、それにしても準備しなさすぎじゃないですか?この手の人に少し技術的に突っ込んだ質問をすると、大体とんちんかんな回答が返ってくる。

そもそもいくら応募母数が少ないとはいえこういう人を書類通過させるのもどうかと思う。もうちょっと書類スクリーニングしてくれと言ったが、自分意見は通らなかった。ちなみにその上司もも会社にいない。

職歴・経歴・スキル募集ポジションに大きな乖離がある人

上記に書いた社内SE氏もここに含まれるだろうが、それ以外にもこういう人がいた。

「43歳で現在雑用アルバイト会社ホームページ担当を片手間でやってます(一応paizaではS判定)。ところどころ空白期間あり(聞いたらガチニートだった)。Gitってなんですか?」とか「38歳でコンサル会社マーケティング担当ですが、技術スキル手に入れたいのでキャリアチェンジしたいです。スクールWEBコース勉強してますVue.jsってなんですか?」とか。

どちらも普通な書類落ちレベルだが、前者の方はpaiza経由なので面談確約だし(paiza経由でGit知らないとかギャグかと思った)、後者の方もポテンシャルによっては通してもいいのだが、年齢の割にちょっとキャリアに考えが甘すぎると思ったのでお断りした。

人柄に問題ありすぎな人

正直なところ、自分ジョブホッパーだしあまり性格がいいとは言い難いし、実はそこまで人柄は見ていないのだが(どんな人にも長所短所はあると思うので)、それにしてもちょっとこの人とは働きたくないなと言う人はお断りした。

具体的には「前回面談で日程勘違いですっぽかしたにもかかわらず、再設定された面談で一切謝罪もなかった」とか、退職理由を聞いたら「上司や同僚とうまくいっていない、自分にはもっとふさわしい職場がある」とか、技術的に少し乖離があります大丈夫ですか?と聞いたら「そんなの調べれば出来るし、大した問題ではない」と逆ギレ的に回答してくるなど。

ちなみにこれは全部同じ人。あまりにもひどいので速攻でお帰りいただいた。エージェント経由だったので、一応人柄でこれは駄目でしょ的なフィードバックを返したけど、多分こういう人は改まらないだろう。そもそもすっぽかした人を再面談なんてありえないと思うんだけどね(これは会社批判)。

ジョブホッパー自分が言うのもアレだが、こういう人は次の職場でも同じ問題で離職することになるだろう。まずは自分客観視することからおすすめしたい。

あと、印象に残っているのがいわゆる「意識高い系である

その人はもともと難関大学と出て難関資格を持っていて、それなりに高い給与をもらっているハイスペックな人だったが、WEBエンジニアになりたいということで海外エンジニア留学したといいう人である

と、ここまで聞けばポテンシャルだけでも一次通過でいいような気もするが、肝心のGitHubの成果物がいわゆるスクール勉強したものそのままという感じで、あまりクオリティが良いものではなかった。

聞いてみると、その成果物スクールの仲間で作ったもので、実装は他の人がやっていて、自分プロマネポジションをやっていたということである

年齢も若い人だったので「弊社みたいな有名ではないベンチャーではなく、いわゆるメガベンチャー的なところとか受けなかったのですか?あなたならそこでも活躍できそうですよ?」と聞いてみたところ「そういう大きなところでは、自分で手を動かすことが出来なさそうだから考えてないです」とのことである。言ってることとやってることがちぐはぐである

こういう人に必要なのはスクールに行くことではなく、まず自分がやりたいことを明確化して、実際にそれを実現するには何が必要かを考えることではないだろうか。

正直なところ、無理にエンジニアになるよりも大きな会社で、プロデューサーポジションかに行ったほうが幸せな気がする。ただそういうところも「意識高い系はいらんだろうけど。

通した人

通した人は母数があまりに少ないのだが、だいたい同じような傾向である

年齢や経歴はバラバラだけど、方向性はだいたい一緒である。正直なところ、実はそこまでハイスペックな人を求めているわけではないし、有名ベンチャーみたいにアウトプット原理主義というわけでもないのだが、ハイスペックな人はだいたい上記が当てはまる。

さてこれだけ頑張って一次面接通しても、最終的に採用に至ったのは2名である経営者現場判断はまた別なんだろうし、うちで欲しい人はよそでも欲しいので辞退もそれなりにあった。

採用に参加するのはおすすめ

エンジニアエンジニアリング以外したくない、自分業務以外はしたくない、という人も多いだろうが、採用に参加するのは自分にもメリットがあるのでおすすめである

チーム作りとかそういう意識高い的なことでもなく、ひたすら自分の他メリットとして考えても十分有用である。実際に自分面接官として苦労した話をすると共感を得ることが出来て、非常に有効だった。

次は求職者側の視点で書く。

追記

id:xlc 人が集まらないのはあなた会社に魅力がないから、という前提を忘れているんでないかい?

まさにそのとおりで、だからこそ採用に苦労するし、それどころか自分を含めて次々と離職している。ただ今回は自分採用視点でのナレッジを活かしたいからこういうのを書いた。

リファラルがどうのとマネージャーが言ってきたときは「うちの会社リファラルで人を採用できるような魅力あると思う?」と言ったらぐぬぬとなっていたw。

採用手当以前に、まずは作っているプロダクトと労働環境を魅力的にしろと。

M社の例の怪文書採用強者側の視点で、自分が書いたのは採用弱者側の視点。強弱にかかわらず最終通過率が殆ど変わらないのが興味深いと思う。

id:thesecret3 100名も会って採用1~2名なら人材紹介か社長一本釣りのほうがよくないか

社長エンジニアの実務層への伝手はほぼ皆無だし(ビジネス出身だし)、人材会社エージェントを使ってたけどほとんど効果なかった(M社と同じ感想)。いわゆるヘッドハンターを使うほどの金はないし。エグゼクティブではない実務レベルの人をヘッドハンティングするのは。。。これに関しては求職側編で書く。

2018-09-28

anond:20180928215435

昔は走っている電車の中からモンスター一本釣りとか出来たけど、今出来ないんだよなw

2018-09-11

NECで何が起きているのか

かつて日本代表するPCメーカー、そしてシステムインテグレーター大手6社に数えられるNEC。それを退職した今、機密に触れない程度に、特に研究所の裏事情説明していこう。おそらく製品部門は違う苦しみを抱えているだろうが、高額なボーナスもらってるんだから耐えてくれ。

IT音痴研究所トップ

私が入社したのは、研究発表でのいわゆる一本釣りだった。釣りあげた部門も、当時の研究比較的近かったため、給料をもらいつつ研究ができる、という不純な動機があったのは確かだ。大手特有研修体制も魅力に感じた。

雲行きが怪しくなったのは1年目の夏である。当時研究所トップであるE氏による、研究発表の総評の場で「まだそんな研究していたのか」という発言だった。NECシステムインテグレーションといえば、重要事業の柱であり、事業からの引き合いも非常に強かった。折しも、AWS日本国内での事業が躍進し、オンプレミスとは違う流動性の台頭に、研究テーマとしては佳境の段階であった。そこに貢献するミッションは他の研究テーマでは代用できないものである

それをE氏は「そんな研究」と一蹴したのだ。翌年、予算はつかず、研究チームは文字通り解散となった。そしてシステムインテグレーション研究NECから完全に姿を消すことになった。E氏は光通信の元研究者で、正直なところなぜ偉くなったのか、今でも疑問であるが、少なくとも大のつくIT音痴であることは仲間内では有名である。それこそ当時はデータベースとは何か、すら知らなかったようである

E氏が理解できる、できないはあったにせよ、そして価値提供方法まで突き詰めて考えられていたかは怪しいけれど、少なくとも、なんのためにやっているのかわからない研究ではなかった。「バイオプラスチック 漆ブラック」などいった、海のものとも山のものもつかぬものより劣っていたのだろうか。カーボンナノチューブ研究すらまだ留保しているのに。

そしてE氏はNEC常務となり、CTOとなった。社内では最高級(給)のブロガーと称され、「未来について考える」だとか、「~について意識しなければならない」といった、きわめて抽象的、かつ薬にも毒にもならないビッグワードを垂れ流し、評論し、何かをいっているようで、実際には何ひとつ具体的な行動や指示を出せない人物である。そして未来創造会議というような、何ら結論の出ないもの露出するようになった。あれを見た人は、NECが何の会社なのかわからないだろうし、それは製品として何を提供するのかすら伝わらないだろう。漫画雑誌企画会議ですらもっとマシなものだろう。

実を結ばない研究

研究所といえば、技術部門の花形、と思われる人もいるかもしれない。事実、優れた技術はほぼすべて研究所であるしかし、本当に優れた技術NECから広報には載らず、社外からの引き合いが先行する。なぜなら、広報インパクトが優先され、そして広報ノルマを充足するために実施されるからだ。そして時には大きな「事故」となる。

数年前、橋梁構造物劣化診断という技術日経新聞掲載された。これは固定カメラ画像撮影し、振動による変化で構造内部の劣化モデリングし、内部ひび割れ可視化するという画期的ものであった。事件の発端は、その研究途上であった技術に対し、研究所理事(*2)がメディアの前で口を滑らせたこである。当然注目され、実用目途についてまで発表することになった。実際には理論検証完了し、クリアしなければいけない項目の洗い出しの最中であったという。1年後を目途とされた研究テーマは、その後研究所から姿を消した。撮影には非常に繊細な取り扱いが要求され、撮影時の振動に弱いという欠点を克服できなかったと思われる。これは当時画像診断系の学会でも度々指摘されていたもので、研究者の間で共通認識であったが、残念ながら理事には理解できなかったようである

談合事件役員人事

ここ数年のNECもっとインパクトがあった事象は2件の談合による指名停止であろう。煽りをくらい、全く無関係研究所予算がまずは削減された。そして賞与が大幅に減額である。社内ですら、談合当事者やその上司名前は完全に秘匿され、明に責任をとった人物存在しないことになっている。おそらく、公表した場合、全社員から報復を受けることを恐れたのであろう。

すると、不透明な人事はいたるところにあることに気がつく。前期の大幅に未達だった中期計画責任者だった遠藤社長会長になり、その策定の中心人物だった新野副社長社長となった。そして次の新中期計画は1年目でとん挫したにも関わらず社長以下留任ときたもんだ。

グローバルビジネスの低迷。これからNEC生命線とまで言われていたグローバルBU。彼らは海外売上比率を25%を目指すと宣言していた。中期計画に対して、何ひとつ貢献できずKPIを外したそのトップ、真っ先に責任を取らなければならない人物M氏は、翌年副社長となった。その自浄作用の無さもさることながら、株主債権主の銀行は一体何を考えて、彼らの役員人事を承認しているんだろうか。株価は買値の1/10となった、もう値動きすら見たくないから早く潰れてくれ、と思っているのだろうか。

今後、NECは暗黒の時代を迎えるだろう。折しも今年は3000人のリストラを掲げ、断固と構造改革を実施する覚悟を強調する新野社長しかし、彼にあるのは覚悟だけであり、スタッフを減らす方策すら定まっていないだろう。現状、10人が事業仕事をし、8人が彼らの事務担当するような人員である。そして今回の早期退職は主に事業の主力たちが手をあげるようである

最後

思えば、個人努力が何に対しても反映されず、学習性無気力に苛まれ続けたNECライフであった。管理能力に長けた上司はおおむね本社接収され、帰ってくることはなかった。そして残ったのは、管理職不適格でありながらも、降格制度存在しないことによる吹き溜まりである会社学会仕事をしにきている主幹研究員なる人種もいれば、1時間前の記憶すらないような痴呆老人である。そんな中、近頃はカルチャー変革(*3)を謳っているようだ。NEC暗黒時代たる本質まで踏み込み、ぜひNEC再生していただければと思う。

(*1)ビジネスマナー研修思想教育といったものからディスカッションなどがあったが、参加者講師レベルが低く、こいつら大学出てるのかすら怪しげだった。彼らが同期となって、社内キャリア形成意味もつ存在だと思うと、ぞっとした。さまざまな節目に集合研修は行われたが、効果を測定する様子もなく、ただそこに予算があり、研修実施することが担当者の評価だ、というような空気であった。そしてその直感は、NECスタッフ部門全体に共通するものであると後にわかる。

(*2)理事とは事業部長、本部長、中央研究所傘下の研究所経験者で、様々な理由部門消滅したりすると発生する役職である最近では、関西研究所CCII本部長、シンガポール研究所歴任し、価値共創センターを立ち上げ、これらのすべてを失敗させたY氏が理事となっている。彼らは理事になると、「天下り」先を探すことがメインの仕事になる。そして彼らが天下れば、空席となった理事は別の元所長が補充される。

(*3)カルチャーは変革できても、働き方全般違法裁量労働たるVワークの制度は変えられないだろう。また社員モチベーションを上げるための施策は、すべて人事部門判断によって握りつぶされると思われる。総務部人事部門抵抗をどのように回避するのか、外様役員の腕の見せ所だろう。

2018-08-20

anond:20180816224807

結局セックスだよな

  

ど~~~~してもセックスしたいッッッ!!! っていう自分ではコントロール出来ない衝動のためにいろいろ細かい苦労して(よく出来たことに絶対克服不可能ハードルではない。普通に社会生活送ってれば)セックスする相手を作るわけなんだけど

  

面白いのは、この「ど~~~~してもセックスしたいッッッ!!!」っていう衝動自分ではコントロール出来ないけど、社会的な慣習・教育・育て方でほぼ100%、割と細かい条件までコントロールできるんだよな。

  

例えば21世紀日本にあっても「女の子結婚するまでセックスしない」っていう育て方をする親はいるし、そうやって育てられると女の子自身が婚前交渉忌避感をもつ、というか「そこまでしてセックスしたいとは思いませんし」という感じになる。必ずしも婚前交渉はしないということではないんだけど、している場合でもそれは「彼氏・周囲からプレッシャー」「『やってるのが普通』というメディアから情報」なんかが逆方向に条件付けした結果だったりする。「自分特にしたいわけじゃないけど...」という感じで。その一方で一度結婚しちゃえば「夫の回数に不満」を持つほど自らがノリノリになったり。

  

社会的には割と若いうちから「性欲を持つこと」が肯定される男性場合でも「誰に対して性欲を持つか」は社会的に細かく規定されていて、若く魅力的な女性相手でも服装・振る舞い・喋り方、またはそれらから連想される社会的階層経済力が「自分とは住む世界が違う」と、性的アプローチする気にならなかったりするのは普通にある。

  

もっと極端な例だと信濃伊那郡天竜村にかつてみられた「おじろく・おばさ」という特殊社会制度の中では、性欲などそもそも最初から存在しない人間をつくることさえ可能だったようだ。(もっとも性を完全に封殺することは当然人格形成に多大な影響があったようで、成長するにつれて人嫌い・無愛想になるのが普通だったらしい。)

  

結局どういうことかっていうと、人間の性欲は実際の行動はおろか当人の「自分には性欲がある」という認識さえ社会という他者(と自分)の集まりによって強力に規定されているってことで、性欲はおろかあらゆる性癖に寛容でオナニー環境が非常に充実してる一方で他人に話しかけることさえ事案になるような社会では、そもそも恋人が欲しい」なんて気になるわけがない。しかも「正しい交際相手」の条件が仲間内ルールメディアに細かく規定されてて、正しいセックス相手を見つける苦労のわりには実際のセックスが大してよくないとなると結果は推して知るべし

  

特に結論はない。

  

「周りのみんなは持ってるし、アテクシもひとつ持っててもいいかしら?」ぐらいの気持ちなら、むしろないほーがいーんじゃねーの?わざわざ他人とそこまで深く関わるのもメンドクセーし。

どうしても誰かとセックスしたい気持ち持て余してるなら、「いいセックスするか?」基準一本釣りだな。間口広く取って(年齢・職種収入とかベッドに持ち込めないもので切らない)、2週間以内に若干名面接。1~3時間程度の面接2~3回やって採用でいいでしょ。セックスがよくなかったらそのときに切ればいいんだし。この程度のことがメンドクサイなら、まあそれは必要なかったってことだよ。

2018-03-14

オラオラ系は本当にモテているのだろうか

観察範囲にも限界があるので、もしかしたら俺の知らない所でオラオラ系は大人気なのかもしれない。のだが、少なくとも30年以上平均的な人生を生きてきて、オラオラしたやつがモテているのを見たことがない。彼女がいるとか、結婚してるとかは見たことある

モテる、をどう定義するかにもよるのかなあ……俺の基準では、そのグループ内でより多くの女から男性として魅力的だと思われていることだ。学校サークルバイト先、職場合コン趣味グループ、そういう単位。そういう定義からか、やっぱり清潔感があって、顔がフツメン以上で、機の優しい男がモテている。オラオラ系は男からも女からトラブルメーカー扱い。たまに割れ鍋にとじ蓋的な女子が吸引されていく。モテるというのが大量地引き網漁なイメージで、オラオラ系はその対極にある一本釣りに優れているとおもう。これをモテるというのか俺には疑問である

2018-02-21

マグロ男のマツロ

会社員A「マグロ一本釣りいってみよ!」

会社員「「「おーー!」」」

会社員A「よいしょー」

マグロ男「すいーーーーー」===3


anond:20180221135045

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