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はてなキーワード: スカウトとは

2024-10-25

ナンパ避け

自宅、学校バイト先の位置関係の都合で繁華街を歩くことが多く、しょっちゅうナンパスカウトに遭い辟易していた。

先に断っておくが、自分可愛いと言いたいわけではない。普通容姿だが、若くて歩くスピードが遅いので声をかけやすいだけだと思う。

足に障害があるため声をかけられても急ぎ足で逃げるのが難しく、気も弱いのでトロトロと並走しながらやんわり無視する程度の対応をとることしかできない。

どうしたら声をかけられずに済むだろうと色々と試行錯誤した結果、100発100中で声をかけられなくなる方法を見つけた。ヒジャブを巻く、ただそれだけ。

ヒジャブは、イスラム教女性が頭に巻いてる布のことね。

宗教的意味合いが大きいものなのでそんな目的日本人が着用しちゃうのはどうなの?と思われるかもしれないが、今はファッションヒジャブもあるらしいのでまー良いかなと思っている。

今年の夏、髪用の日焼け止めについて友人と会話していた折にインドネシア出身の子が「ヒジャブいいよ〜」と勧めてくれて、試しに着けてみたのがきっかけだった。

やや蒸れるが帽子よりは蒸れず、首周りも日焼けせず良い感じだったのでちょこちょこ日常使いしてみることにしてから、一切の声掛けを受けなくなった。

これまで、左手の薬指に指輪をつけても声をかけられたり、スマホ壁紙赤ちゃん(甥)にして「子どものお迎えがあるんで…」と言っても引き下がらなかった男たちが、ヒジャブひとつ付けるだけで視界から消えた。

デメリット他人から視線と、ヘアスタイルの制約のみ。まあそれが大きいんだけども…それさえ気にしなければ快適に街を闊歩することができる。

いいよヒジャブ

横浜DeNA、最低のドラフト

横浜の補強ポイントは明確だった

即戦力先発投手

左腕

この2つが急務

必要ではないが内野手

1位競合覚悟金丸

これは当然。

だが外した後の選択竹田

いやいや、昨年どこから指名されなかったレベル投手をなんで外れとはいえ1位枠消費して指名してんの。

だったら去年取れよ。

投げてる球見ると変化球の制球に課題あり。あとは右腕でストレートが最速153kmは今のNPBでは別に速球じゃない。

プロレベル矯正すると最速150を切ることも考えられる。

それでも投球術や変化球で圧倒してるならあり。

けど、防御率は3.00、JR東に6回2失点レベル

いやいや、ドラフトなんて3年5年経たないとわからない。伸びしろに期待だ。

そんな声が聞こえてくるが今年竹田、25歳だよ?3年後は28歳。ぶっちゃけローテなり勝ちパなりやれてないと戦力外だよ。

スカウトも完成度の高さという点を評価してるらしいし、伸びしろなんて果たしてどこまで期待できるやら。

厳しく書いたけど、3位だったら良い指名だったと思う。よくまとまっているしプロでそこそこ通用しそうには見える。

ただ1位指名としてはあまりちょっと……。

また、26歳からプロということは稼働年数が短そうなのも気がかり。

案の定全方位から竹田はい投手だが1位で取る投手じゃない」という声が聞こえてくる。

まったく同感だ。3位で獲得できていたら手放しに喜べた。

また、4位の若松ちょっと怖い。

濵口や蝦名、梶原見出した欠端スカウトなので、その点はポジだが……。

まあ来年末にもこの選択成功だったか失敗だったか分かるだろう。

ローテを守れれば正解、1軍で投げてなかったら早晩戦力外だろう。

2024-10-24

anond:20241024153452

大丈夫か?

『向こうからスカウトが来たか面談に行ったら「なんでうち受けたの?」って質問が来て不愉快だった』ってだけの話なのに何をごちゃごちゃ言ってんの?

無職とか引き抜きとかゴキブリ残飯とか誰もそんな話してないだろ

anond:20241024143616

無職のやつにスカウトメールなんて来ないよ。

優秀な社員だと、他社から引き抜きが来るの。それをスカウトと言う。

anond:20241024134917

職探ししていてスカウトメールきたのなら別に受ければいいだろ

anond:20241024043129

ワイもカヤックかいしょうもないソシャゲ会社からスカウトメールもらって

面談だけ受けたら高圧的な態度でなんでうち受けたの?みたいな態度でこられたわ

何が面白法人だよ

2024-10-23

街中で出稼ぎ紹介されてキレてる女

好きこのんで夜職女みたいな下品な格好をしておいてスカウト声かけられたらキレてる女は何なんですか? あんたどっからどうみても夜職女にしか見えないんだから斡旋屋も声かけるでしょ バカなの? 夜職女と同じファッションで堂々と歩いてる感性おかしいって気がつきましょうね

2024-10-22

anond:20241022023111

改善はしてるだろ

風俗水商売は一応生活の糧にはなるやん

バイトは損しかないし犯罪者にされる

スカウトはやめろと思うが

元→闇バイト経験

現→固定でパパ活アプリ宣伝、定期的にチャットレディ募集案件PR、夜職スカウト

全然抜け出せてなくてワロタ

2024-10-21

スカウト垢は女がやってんだよ

ぱきち女衒垢説よく見るけど「女を性的搾取する既婚男」への憎しみの解像度が高すぎてこれ男がやってるなら冨樫並のキャラメイキング力があると思っている

実際に運用してるのは女だと思うよ?その先が男か女かは分からん

反社まがいのスカウト連中がアカウント運用を女に委託したりしてて、何かあったら水商売求人にふんわり誘導するように仕向けてるだろ。

パキちゃん自身エピソード水商売としてリアリティあるだろ。そういう商売女に実際頼んでて小遣い稼ぎさせてんの。

待機時間とかの暇つぶしのついでに金稼げるんだから乗る女はそれなりにいるわ。

男があのRPしてたら確かに凄いんだけど、本物がアフィリエイト目的にやってんだからリアルに決まってる。

2024-10-16

ジャニオタ風俗嬢

新地では結構こういう人が多いがある意味自らの意思で来てるから今の風俗業界的には安全な感じ

まあ昔から借金絡みも多かったが今は斡旋絡みだとすぐに警察来るようになったかスカウトも大変やな

スカウトってよりあっせん仲介業者

2024-10-11

柔道選手の回想を聞いてほしい 3


最後公式戦(夏季大会)は印象に残っている。毎年、県内で一番立派な総合体育館で行われる大会だった。梅雨時にある。

団体戦予選は、秋季大会と同じく4校によるリーグ戦だった。上位2校が決勝トーナメントに上がる。

当校の場合は、全国レベル高校と、それに準ずる高校と、平均レベル高校の3校での争いだった。前二者には、それぞれ0-5,0-4という散々な結果に終わった。T君は健闘して強豪校相手引き分けに持ち込んだし、ほかの選手一年前に比べたらずっといい試合をするようになっていた。

だが、勝負世界は厳しい。現実リアルビジネス世界でもそうなのだが、自分が成長しても、ほかのライバルもっと成長している。最後の三試合目は、確か4-1で勝ったのかな。これで、T君の世代にとっての最後団体戦は終わった。各リーグで上位2校だけが勝ち抜いて、決勝トーナメント進出する。当校は第3位だった。これで、本当に終わったのだ。

翌日には団体戦決勝トーナメントがあって、うちの学校と同じ市内のところが優勝した。N君が所属する学校だった。広島県は、伝統的に野球柔道が強い。サッカーもそれなりである

大体のスポーツ広島市にある学校県内最強なのだが、柔道場合は、広島市福山市にある高校県内二強である。いずれも全国に通用する実力を有していた。



記憶に残っている試合の話をする。その翌週には個人戦部門があった。各階級に分かれて戦い、優勝者全国大会に出場する。T君は、81kg級で出場した。

1回戦は、尾道にある高校選手と当たった。確か、今年放送アニメ『ぽんのみち』の舞台の近所にある学校である。俺は、第一試合が始まる前にT君の打込練習に付き合っていた。体を温めておくのだ。体を超動かすスポーツ場合は、事前のウォーミングアップが欠かせない。無論ハードモードである

T君の試合が始まる直前だった。

「勝つとか、負けるとか考えるな。試合邪魔だ。柔道のことだけ考えろ」

と言った。T君は「やり切ってきます!」と言った。

やがてT君が呼ばれて、試合場の前と、開始線の前での二度の礼が終わった。

「始め!」

という審判の声とともに、相手と組み合った。練習で教えたとおり、大内刈りと小外掛けを繰り返しやっていく作戦を採っていた(T君は左利きの左組み。多くの場合ケンカつの組み手になる。鏡写しの組み姿勢)。彼の運動神経だと足技の威力は弱いのだが、技をかけ続けていれば指導は取られない。

相手が技を仕掛けてくると、T君は隙を見て――寝技の態勢に移行した。その時はたしか相手が低くしゃがんで投げる背負い投げに失敗したのかな。

すると、T君は相手に密着しつつ、真横に体重を預けるようにして、釣り手だけで送り襟締めを決めた(相手の背後から横襟を掴んで、手首の尺骨でグイっと頸動脈を圧迫する)。

相手がたまらず仰向けになったところで、両足を絡めた縦四方固めに移行すると、相手は全く動けずに25秒が経過した。一本勝ちである

よく、ここまで強くなったと思った。彼と出会った頃は、紐に巻かれたチャーシュー柔道をしているように思えた。あまりにボテボテとした動きで、才能がないのは明白だった。

だが、T君はここまで寝技を鍛えた。彼にとってのエクスカリバーだった。この頃の彼は、俺と寝技乱取りをしても1分以上は持ちこたえることがあった。

さて、次の試合だが……例の強豪校の子だった(N君)。T君と同じく高三で、改めて見るとスマートな体形だった。背丈はやはり185cmはある。あの細長い足から繰り出すカミソリのような内股で、T君は何度も吹っ飛ばされてきた。

おそらくこの時点で、すでに名門大学からスカウトを受けている(記憶によると、その後明治大学に進学している)。

試合が始まる直前、T君と最後の技の打ち込みをして、最後大内刈りで投げさせてやった。試合場に送り出す時、背後から彼の両肩に手を置いた。肩甲骨のあたりが1年前より逞しくなっている。そのまま、グイっと前に押し出すようにして闘魂を注入した。

試合前の二度の礼の最中、対戦者であるN君の表情を見た。高校三年生とは思えないほど大人びていた。歴戦の兵を見ているようである高校三年間をスポーツに捧げた者の目つきだった。子どもの頃から、数多くの試練を乗り越えてきたのだろう。こういう野獣の眼をしている若人は少ない。

試合場の外には、そのN君の学校の仲間と、あとは監督コーチ陣が控えていた。これといった表情はない。自分の教え子の初戦を観察するのは指導者の基本である。それだけだ。



実は、この時の試合ビデオ撮影している。映像は悪いのだが、できるだけ実況風に説明してみる。わからない単語があった場合は、とりあえずこちらの、

柔道チャンネル柔道用語https://www.judo-ch.jp/terms/

       柔道の技https://www.judo-ch.jp/technique/

をご覧になるといい。

別に不明単語表現があって気にしなくていい。読んでいるうちになんとかなる(と思われる)。以後、試合が終わるまでT君はTと表記する。N君はそのまま。紛らわしいからな。

さて、二度目の礼が終わった直後だった。試合場内ではTとN君が向き合っている。そして、審判が両者を確認する――試合開始の宣言があった。

「始めっ!」

Tは左組みで、N君は右組みだった。

N君は殴り抜くようにして釣り手を取ってきた。横襟のあたりだ。Tも相手の前襟を掴んだが、どこか心もとない。柔道力に差がありすぎて、まともに襟を掴めないのだ。厳しい印象の組み手だったが、後は引き手を握ることができれば……。

次の場面では、同じタイミングで袖を握り合った。中ほどの位置だった。相手ちょっと嫌がったかもしれない。かくして両者の組み手が完成する。ケンカつの組み手である

Tは大内刈りに入ろうとしたが、難しい様子だった。対戦相手と体力差があると、そもそも技のモーションに入ることすら難しい。両者、ジリジリと畳の上で移動を重ねていく。N君が技に入る様子はない。シード枠で第一戦目だった。慣らし運転という印象を受けた。

これは舐めプではない。トーナメントの初戦というのは、綺麗に勝って勢いをつけるものだ。何事も始まり大事である

重心移動を重ねていく両者。ここで、Tが小外掛け、そして大内刈りに入ったが……全く効いていない。もう一度リズムを取って、トン、という畳を蹴る音が聞こえた(ビデオ映像では聞こえないが、俺は確かに聞いた)。Tが足指の裏で畳を蹴り込んで、再度の大内刈りを放ったのである

今度はバッチリ効いていた。左腕で相手の肩を制していたのが大きい。ふくらはぎを刈り取られるようにして、N君が後ろに後退していく。数歩だけ後ろに下がったところで、技が解けて動きが膠着した。

Tは、そこから双手刈りに変化して、相手を押し込んで寝技に持っていこうとする――が、相手は両手を使ってTを上下に振って無効化した。Tの体が揺れている中、N君の大内刈りがしっかと掛かると、真後ろに倒されるのをどうにか我慢した。間合いを取ろうとしたが、遅かった。

N君は、Tの体を引き出して崩しつつ、股下に飛び込んでいた。全身を躍動させて、右脚でもってTの骨盤を跳ね上げた――内股、炸裂。

会場がどよめいた。それくらい、鮮やかな技の入りであることの証明だった。Tの身体が浮いている。が、まだ投げられてはいない。右足をケンケン状態にして抗っていた。歩幅のあるケンケンをしていた。

最後に、ダメ押しとばかり身を捨てたN君に巻き込まれる格好で、畳に落ちていく。

「……!」

主審動作は、会場全体の視線に応えるかのようだった。右腕を緩やかに振っている――ノーポイントだ。背中がついてないので当たり前だが。

会場の反応を気にする素振りもなく、それから寝技の攻防を見守っていた。Tが上からN君を攻め立てるが、「待て」がかかる。

次の組み手でもそうだった。お互いに十分な位置で組めているとは思うが、相手の圧に押されて、Tは身動きが取りにくい。N君は、けん制気味の大内刈りで攻めていた。タイミングを合わせて内股を狙っている。

ある瞬間だった――N君が内股を仕掛けた。すると、Tの動きがおかしかった。ジャンプするようにして真横に飛んだのだ。相手の振り上げた足がぶつかって、コロンと畳を転がった。背中がついている。

「技あり!」

N君にポイントが入った。背中はついていたが、勢いがなかった。

その後も厳しい展開が続いた。Tは相手とガッシリと組み合った後、てんで効かない大内刈りを繰り返していた。そして、N君はそれを上回る勢いで足技を仕掛けてくる。

Tは、それからも真横にジャンプするような動きをすることがあった。対するN君は、いい位置の組み手を取って大内刈りを仕掛けている。大内刈り→内股に繋げるのが狙いだ。

Tは正面から大内刈りを受けるも、後ろに飛んで腹ばいになって回避した。「待て」がかかった。その後、Tに指導(※ノーポイント)が与えられた。

「始め!」

ここで、N君が奥襟を掴もうとしてきた。奥襟というのは文字通り、横襟よりも奥になる。あなたが今着ている衣服で言うと襟首である

Tは抵抗を見せるも、最初は横襟を掴んでいた敵人の右手は、ついに奥襟に差し掛かった。Tは体を後ろに下げつつ……なんと、内股を放った!

N君の奥襟を取る力を利用しようとしたのだろう。ただ、懐には入れていたが全く効いていない。発想はよかったが、素の柔道力の違いがこういう所に出る。威力が無さすぎて、N君の方が戸惑っているように見えた。

今は、互いに横襟を握り合っている状態だ。ケンカ四つなのは変わりない。さっきとは、うって変わって静かだった。N君は小刻みに大内刈りを繰り返している。投げる気はない。けん制だ。Tも、何かを狙うかのように釣り手を小刻みに動かしている。

N君が、釣り手を下方向に絞ったかと思うと、Tの胸をいきなり突いた。一歩下がることになり、また前に踏み出そうとする。その時、Tの胸を小突くようにしてまた大内刈りを放った。Tは嫌がって、猫背気味に距離を突き離した。そして、背筋を真っ直ぐに戻した直後である――直立姿勢。一瞬の静止。

N君は脱力している。俺はつい、「あ……」と言った。技に入る準備ができている。もうダメだ。直観である

一瞬だった。N君は釣り手と引き手を利かせつつ、軸足としての左足で、Tの股下に飛び込んだ。体を密着させつつ、右足を高らかに振り抜いた――内股、一閃。

「技ありいいぃーーーーッ! ……抑え込みッッ!!」

審判の声が響いた。

彼らを視認すると……TがN君を横四方固めで抑え込んでいた! とともに湧いてきたのは、会場からのどよめきと、賛辞の拍手だった。

「なにしとる、N。まだ逃げられる! 右に回転せえ、手を、手を突っ込め!!」

N君の高校監督が、試合場の外から怒号交じりのアドバイスを送っていた。不完全ではあるものの、N君は確かに抑え込まれている。

何が起こったのか。一応、撮影したビデオ画面をベース説明すると……あの時、N君が振り上げた右足は、Tの身体を跳ね上げることな空振りし、宙をひと回り以上して畳に落ちていったのだ。返し技――内股すかしである

Tがやったのは、まず一番に跳ね上げられるであろう左足を、真後ろに隠して回避するという古典的な内股すかしだった。あとは、N君が内股を空振りして自らの威力で吹っ飛び、空中を一回転半して腹ばいで畳の上に落ちた。そして、Tが電光石火の早業で抑え込んだ。以上である

「てら、全力で体重乗せんだよ。あと半分、半分!」

 ※あと10秒抑え込んだら合わせて一本

気が付くと、横四方固めはガッシリ入っていた。N君の動きは著しく制限されている。しかし、彼も体力は相当ある方だ。寝技が解けないならばと、背筋で跳ねるのを繰り返すことで、徐々に移動して……試合場外への脱出成功した。

審判の「解けた!」の宣言の瞬間、試合場の端から抑え込みタイマーのブザー音が聞こえた。これは……!?

「待てー、待て……!」

審判の声は焦っていた。

開始線に戻った両者。ここで主審が、副審のところに行って協議を始めた。N君の学校監督コーチ陣は、ギラついた目で審判団を睨んでいた。タイマーを見ると、残り試合時間は1分半だった。

戻ってきた主審は、「技あり」のジェスチャーを取った後で、上方向に手を振った。ノーポイントに訂正する、という意味だ。

残念だった。あれは内股すかしだったが、投げ方は確かに変だった。N君が技に失敗して、自分で体勢をコントロールして腹ばいに落ちたようにも思えた。

正直、一本でもよかった。今の柔道では、スーパー一本といって、技の威力ありすぎて腹ばいに落ちた場合、一本になるルールがある。当時もその概念はあったが、ルールブックに明文化されているわけではなかった。

その後、併せて審判は、T君が寝技で抑え込んだことによる「技あり」の宣言をした。

「始め!」

N君は即座、猪突の勢いで駆けた。右手でTの奥襟を奪いに行こうとするが――パシン、という音がすると、なんとTが相手柔道着の背中を掴んでいた――奥襟の、さら真下の部分である

N君は、前傾姿勢になった。彼もTの奥襟を掴んではいるが、動きはない。静止している。

「なにをしよおる、はよう技に入れ!!」

相手校のコーチ狼狽していた。

わかっていない。N君は動かないんじゃない、動けないのだ。Tの腕力は本物だったようだ。

「ようだ」というのは、俺がTと乱取りしていて、背中を取らせたことは一度もないかである

体捌きも、総合的なパワーも、ありとあらゆるテクニックも、俺の方がずっと上だった。よって、奴のパワー(ベンチプレス160kg,背筋280kg以上)を体感する機会はなかった。

とにかく、N君は前傾姿勢のまま動けないでいる。その状況で、Tは不意に大外刈りに入った。N君のふくらはぎに刈り足が当たって、ケンケン状態で後ろに下がった。

Tが大外刈りをやめると、すぐさま、今度は連続して内股に入るのだった。釣り手で背中を掴んだまま、大腰みたいにしてN君の体が浮いたが……やはり柔道力が足りない。そのまま両者、畳に沈み込んだ。

いや、違う! Tはこれを、寝技を狙っていた。寝姿勢に入った途端、N君の片腕を取りつつ、巻き込むようにして後ろ袈裟固めに入ろうとする。N君はさらに体を転がして回避した。防御姿勢になる。

Tは亀状態になったN君の上に乗ると、帯を掴んだ。すると、体を捨てる重心移動によって亀状態をひっくり返した。そのまま縦四方固めに持っていこうとする。

再び、N君は腹ばいになって逃れるも、ここでTは――中腰の姿勢になり、両腕で相手柔道衣を握った。胴衣の腕の部分と、下袴の太腿部分をそれぞれ握っていた。そのまま、立ち上がってN君を両手で宙づりにすると――畳の上にゴロンとひっくり返した。

「抑え込み!」

タイマーカウントが始まるが、抑え込んで十秒もしないうちに解かれてしまった。試合の残り時間は、あと30秒ほどだ。

いい作戦だった。まともに立ち技勝負してN君に勝てるはずがない。先ほどの背中を掴んだ組み手は本当によかった。寝技にもっていくための算段のひとつである背中を掴んだ後は、なんやかんやで相手を動かし続ければいい。

背中を掴むのに成功してからは、立ち技ガンガン打って、早々に寝技に引き込んで、審判の「待て」がかからないように動きまくるのだ。それで時間を稼ぐ。

彼は、これを狙っていたのか。作戦だったのか? そんなことは……あるかもしれない。まぐれはこんなに続かない。彼の脳裏にこの流れがあったのだ。

主審は、選手2人が開始線の前に立つと、柔道衣の乱れを直すようポーズを取った。

そして、N君に対して指導を与えた。一瞬、彼の表情を見たが、恐れを感じていた。眉のあたりが強張っている。恐怖を感じる時の表情だ。これから自分がどうなるかわからない、そういう恐怖を感じている。

会場がどよめいていた。大番狂わせのニオイを感じ取っている。

「始め!」

N君は脱兎のごとく、Tの奥襟を取った。対するTが背中に手を回すよりも早く、伝家の宝刀、内股に入った――不十分な組み手だったが、Tの股下に入った足がガッシリ効いている。浮かないようにするだけで精いっぱいだった。

「ヤアァァーーーーーーーーーーッ!!」

N君は咆哮を上げつつ、内股から大内刈りに変化した。自分の後ろに投げる技から、前に投げる技への連続――完璧タイミングだった。

「終わった……?」と思ったその瞬間、Tは自らの体をコマのように回転させて、腹ばいになって畳に落ちた。寝姿勢で向き合って、怒涛の勢いでN君を組み敷いたかと思うと、縦四方固め……? いや、違う。それはフェイントであり、腕がらみ(アームロック)を極めようとしていた。審判が真上から様子を見ている。関節技が極まるか極まらいか、際どい局面だった。

刻一刻と、時間が経過していく……Tの作戦が功を奏したのだ――試合終了のブザーが鳴った。

「それまで!」

ここまで四分。実時間で約十分。お互いによく戦った。ポイントは同点である。この場合は、主審×1と副審×2による旗判定で勝敗を決する。

試合用のタイマーが置いてある長机から審判員が手慣れた動作紅白旗を取った。元の位置まで戻ると、主審は、副審を見やってアイコンタクトを取った。全員、どちらに旗を上げるか決まったようだ。N君が赤旗で、Tが白旗だった。

紅白2本の旗を手前に持ち上げる審判員――白い旗が2本だとTの勝ちである。会場の一角は、静かだった。かくいう俺も心臓バクバクだった。僅かな時間のはずなのに、長く感じられる。

「判定ッ!」

赤2本、白1本という事実を確かめ主審は、溜め息を吐きながら白い旗を仕舞うと――N君の方に勝利の手を掲げた。

この試合を見ていた観客は、ほぼ全員が選手2人に拍手喝采を送っていた。スタンディングオベーションである。いい試合だった。勝ち負けとかどうでもよくて、とにかくいい試合だった。

俺はしばらく其処に立っていたが、T君の後を追いかけてトイレの方に向かった。

次です

https://anond.hatelabo.jp/20241011192840

2024-10-08

anond:20241008054330

なるほどスカウトで応募っていう仕組みが変なんだよね。マイナビの仕組みが詐欺

anond:20241007055038

スカウトされて応募っておかしいでしょ

なんで応募する必要があるのだ

向こうが条件提示してこっちが受けるか受けないかを決めるもんだろ

スカウト名目求人してるに過ぎないものスカウト詐欺でしょ

2024-10-07

anond:20241006015206

マイナビスカウト仕組みが謎。スカウトされてイザ応募すると不採用ハロワが抜き打ちで応募した会社に連絡したら応募者について知らぬと。

胡散臭い

2024-10-06

マイナビスカウトするはいいが

スカウトしておいて応募したらお祈りするのは万死に値する。厳罰に処されるべし

2024-10-05

へえ、ドバイ企業スカウトされたの。給料いいんでしょ?

うん、ちょうど倍(ドバイ

なんつって

ぷぷ

2024-10-02

40代独身男、アニメ漫画に飽き・・・ない!

ネット上では30、40代オタク趣味にも飽きて

やる事なくて絶望している独身男性を見かけるが、

40代も半ばになろうと言うのに自分は何故か未だに飽きていない。

ちなみに見ていた夏アニメは以下の通り。

天穂のサクナヒメ

転生したらスライムだった件

杖と剣のウィストリア

グレンダイザーU

推しの子

狼と香辛料

魔導具師ダリヤうつむかない

俺は全てを【パリイ】 する

小市民シリーズ

9月中に読んだ漫画単行本)は以下の通り。

悪人面したB級冒険者

悪夢令嬢は一家滅亡の夢を見た

☆悪役令嬢の意外な能力

☆悪役令嬢の矜持

☆義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました

☆売られた王女なのに新婚生活幸せです

お茶屋さんは賢者見習い

王太子婚約破棄されたので、もうバカのふりはやめようと思います

俺だけレベルアップな件

織田家長男に生まれました

空っぽ聖女として捨てられたはずが、嫁ぎ先の皇帝陛下に溺愛されています

☆99回断罪されたループ令嬢ですが今世は「超絶愛されモード」ですって!

騎士王の食卓

魔法クロエの二度目の人生

現代社会乙女ゲームの悪役令嬢をするのはちょっと大変

☆「死霊術師など穢らわしい」と処刑されたので、魔族に転身致しま

☆虐げられ令嬢は人嫌いの魔法使いに弟子入りする

☆死に戻り令嬢の仮初め結婚

実は私が本物だった

人生疲れた最強魔術師は諦めて眠ることにした

捨て悪役令嬢は怪物にお伽噺を語る

聖女のはずが、どうやら乗っ取られました

戦場聖女

☆大獣公とユニコニス乙女

追放された悪役令嬢は断罪満喫する

TS衛生兵さんの戦場日記

☆できるメイド

☆手札が多めのビクトリア

☆転生したら才能があった件

転生した悪役令嬢は復讐を望まない

転生令嬢は精霊に愛されて最強です……だけど普通に恋したい!

ななしの皇女と冷酷皇帝

番手の女 歌姫としての誇りを胸に、最後のご奉公をいたしま

念願の悪役令嬢の身体を手に入れたぞ!

パワハラ限界勇者魔王から待遇スカウトされる

ふつつかな悪女ではございます

不老不死少女の苗床旅行記

宝石姫は、砕けない

未亡人アンネの閨の手ほどき

無自覚聖女今日無意識に力を垂れ流す

森の中で公爵が拾ったのは

ルリドラゴン

9月中に読んだラノベWeb小説は以下の通り。

月が導く異世界道中

異世界料理

ティムーン帝国物語

くまクマベア

魔導具師ダリヤうつむかない

本好きの下剋上 SS置き場

魔術師クノンは見えている

人質生活から始めるスローライフ

異世界転生して教師になったが、魔女と恐れられている件

TS衛生兵さんの戦場日記

☆義姉の代わりに、余命一年と言われる侯爵子息様と婚約することになりました

目的は生き延びること

☆は9月初見。ちなみに9月初見個人的に一番良かったものは「TS衛生兵さんの戦場日記

漫画で1~2巻見て面白かったら、「なろう」で続きを見ると言う流れが多い。

アニメ1~2話見て面白かったら、原作を見ると言う流れも多い。

仕事終わりも休日ほとんど引きこもって

漫画アニメを楽しめてしまっているのだが、

いつか飽きることはあるのだろうか・・・

anond:20240927203027

三田一族の意地を見よ

三田というのは今の奥多摩? のあたりにいた一族だそうです。史実では本家筋は滅んでますが、分家の子孫がタイムスリップ転生。あれこれ内政チートをしてるうちに、後北条スカウトされて、後北条家を守ろうとしてく、内政中心型転生仮想戦記です。

2024-09-30

anond:20240930091849

マジレスすると

2024-09-28

大谷投手に戻らず今度はコーチ監督やってほしい

あと残ってるネタはこれぐらいか

マスコット

スカウトマン

営業

経営関係者

ドジャーズ縛りがあるからやれることが限定されるなー。

無かったらサッカー選手でもアイドルでもなんでもやれたのに。

ドジャーズ専属契約バンドマンとかだったらセーフなのかな

2024-09-25

大手企業新規事業立ち上げに関わって3年を無駄にした話

電車広告でその企業名前を見かけて思い出したので書く。

フェイク大量なので辻褄が合わない部分たくさんあると思う。

 

退職済みの元同僚に誘われたのがきっかけで、

大手企業新規事業立ち上げチームに加わることになった。

知識経験を高く買うような元同僚の熱烈なラブコール私自身不覚にも乗せられてしま

半ば強引に勤めていた会社を辞めてしまったが、ここで踏み止まっていればと今なら強く思う。

 

相手方との面談ではしつこいくらいに事業方針仕事の進め方について確認したので

ある程度確信を得ての転職だったのもあり、最初の頃は戸惑いがありながらも

会社が変わればやり方も変わる」程度の範疇だったので納得しつつあっという間に半年が過ぎた。

 

それからさら半年、立ち上げから居るという事、知識技術経験があることから役職をもらい、

チームマネジメント採用活動にもしっかりと関わるようになった。

持っている仕事を多くこなしつつ、前職で行っていたマネジメントの応用が功を奏し

残業はほぼ0、仕事の停滞もなくスムーズ作業をこなせるように。

その結果か、大変ありがたいことに部下からは慕ってもらい、和気藹々と過ごせており

第三者の目から見ても実際そうだったと別の社員からは教えられた。

転職を後悔する日があったりしつつも、この頃は本当に楽しかったしやり甲斐も感じられた。

 

事件が起きたのはそれから更に1年後、社員数も増えてきて

私のチームも大所帯になってきたがマネジメントがうまくいっていたので

問題なく仕事は回せていたしチームの雰囲気も引き続き良好だった。

そこに入社してきた一人の女性社員。年齢は確か40過ぎだったと思う。

この方がまあとにかく仕事ミスるミスる

入社してすぐはともかく、数ヶ月経ってもミスの頻度は変わらず。

ただ、私自ミスを攻めることは既存社員含めやらない主義で、

既にやってしまたことについては私が謝罪すれば良いと思っているので

その女性社員にはミスの原因を分析し、正しい対策を考えましょうと指導し続けた。

原因や対策がわからない時は一緒になって考えることも頻繁にした。

それでも最後までミスは減らなかった。

 

そんな中行ったある日のチームMTG特に誰がどうという話をしたわけでもなく

「今、◯◯という案件に係る作業で全体的に工数が膨れ上がっています

今週行った作業で困ったこと・時間がかかったことがあれば報告をお願いします」

みたいなことを全員に聞いて、メンバーがそれぞれ「あの作業が」 「この作業が」と報告した。

例の女性社員も一応一部だけこの案件に関わってはいたが特に報告はなかった。

報告の有無・するしないは特に問題にしていなかったので出てきた内容についてのみ話し合った。

 

で、この日の定時後、私は役職を降ろされた。

 

理由を聞くと、私が例の女性社員作業の遅さをみんなの前でこき下ろして馬鹿にしたからだそう。

役職者としてあるまじき行為ということだった。

かにそんなことをする奴がいたら私もパワハラとして上司に即相談するが

一体誰がそんなことを!?的な意味合いで一応聞いてみたら、

上記MTGの内容を例の女性社員はそのように受け取ったらしい。

で、事実確認も何もないまま、私は降ろされたという形。

チームMTGは何も初めてではなく内容も定例的だったのに、その日いきなり。

 

ちなみに、この重大な決定を誰が下したかというと

私と同列ポジション役職者Aさん(女性)となぜか平社員のBさん(女性)

私の直属の上長には事後報告という、もはや組織の体を成していない状況から

「この部署・この会社は長くない」と判断し、抵抗は諦め、

転職の準備を少しずつ進めることとなった。

 

それからしばらくして、この会社も例に漏れず、流行り病の影響で完全リモートワークとなった。

上の件でやる気を失った私だが、それでもプライドは少しあったので

自身知識経験をなるべく活かすべく、人より多く仕事をこなすようにしていた。

それは別に給与に反映されるわけでもないので、ひたすらに虚しい日々。

そんな中、部署から突然電話。とにかく理由明日話すから会社に出社してきてほしいと。

まだまだ世間では感染者数の増加が連日報告される中だったので

2重の意味で恐る恐る会社に来てみると案の定「お前サボってるだろ?」

 

何となくだがそう言われる気はしていた。

女性社員騒動の件の強引さから察するに、だいぶ前から私を厄介払いしたかったのだろう。

それでも社員の首はそう簡単には切れないから、追い出しに掛かっていてその一環だったと。

全てを察しつつも一応説明してみたが暖簾に腕押し。

どうして「サボってる」判断になったか聞いてみると、

前回も首を突っ込んでいた平社員のBさん(女性)からの密告だそうで

一体Bさんがどこまで手を回しているかからなかったのも怖かった。

その後も出来る限りの抵抗を行って、連日届く罵詈雑言メールパワハラとして

会社コンプラ相談窓口に投げてみたものの「お前が悪いからだろ?さっさと謝れ」とかい

目を疑う内容の返信が届いたのでさっさと退職

退職手続きを行う際に対応した事務女性にも面と向かって

常識がないクズ」と罵られたことで最終日は清々しく帰ることができた。

 

結果的に3年くらいこの会社に勤めていたことになるが

結局は厄介な相手に嫌われたり目を付けられるとどうすることもできないんだな

ということを学べただけだったなあ。

私をスカウトした元同僚も、女性社員騒動の直後くらいか

何を報告相談しても一切返事をしてくれなくなったので、

悪い噂を事実として伝えられてしまったのかなと。

 

冒頭の通りその会社は今も存続しているけど

新規事業を進めていた部署は私が辞めてから1年も経たず大量に退職者を出して畳んだとのこと。

当時私が受けた罵詈雑言メールは逐一他社員バラ撒いていたから不信感からというのもあるみたいだけど

私がいなくなったあと部長が在職者一人ひとりを丁寧に潰していったとの話も聞いた。

サンドバッグがあっさりいなくなったかストッパーが無くなったということなのかな?

その部長責任を問われたのか何なのか結局すぐに退職し、

今ではXで「ミニカーブーブー!」 「ライダー変身!」みたいなちょっとよくわからない投稿をしてる。

あ、お子さんとかでなく御本人の写真付きで。壊れちゃった…?

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