はてなキーワード: 苦笑いとは
誰に向けるともなく、だらだらと吐き出させてほしい。増田の流れがどうとかは知らんので、「空気読め」とか言われても知らん。増田ってそういうとこなんだろ、知らんけど
さて、自分はホモセクシャルだ。ついでに言うとXジェンダー寄りのシス。体の性は女。
纏めると、「女が好きな女のような何か」。お前らにとっては未知の生き物だと思う。それは大体の人間において共通の認識みたいで(当たり前だが)カミングアウトの際は決まって、苦笑いのような、何かよくわからないものに出会ったような、そんな顔をされる。自分も同じような人を知らない。いたら教えてほしいくらい。例えば、
学生の時更衣室で友達のブラジャーがチラ見えして少なからず性的興奮を覚えてしまったときの割とでかめなショックとか。
カミングアウト前の友達に「付き合って」とか言われて、冗談だなんてわかってたけどときめいてしまって(その子は運動ができて、どうしようもなくかっこよかった)反応がおかしくなって、「冗談だよ」と返された時の懐疑的な目がずっと頭の中に残ってるのとか。
男友達ともだいぶ仲良くなったのに、ふとした時の異性として扱われた時の喪失感とか。
ブラジャーなんて気持ち悪くて着けたくないのに、胸だけは女でスポブラじゃ間に合わなくて、泣く泣く毎日女物の下着を着けて生活する毎日は、まあ、はい。理解なんてされるわけないでしょう。そんなのわかってる。理解してほしいわけでもないし、されるとも思ってない。共感だって、そりゃ欲しいけど。本当に欲しかったらこんなところで書かない。
でもさ。日本国内のLGBTの割合は、8.9%。自分らは少数者で、いつまでも"異物"だけど、11人に1人なんて見回せばどこにだっている。理解なんてされずとも、受容というか、「ああ個性なんだな」ってテキトーに流してくれる人が増えれば、それが一番嬉しい。自分は自分でいたいって思えるような意識の変容がたくさんの人に伝播して横並びの社会がもうちょっと崩れて、自分みたいな"ふつう"じゃない人たちが生きやすくなればいいなあ!
なんて言うのは簡単です。夢を見てしまってごめんなさい。現実に戻ります。どうか、今"ふつう"である人がそのまま、幸せに生きられますように。ゴミ箱の中から、願っております。
子供の虫歯を防ぐには、3歳過ぎまで食器の共用や回し飲みなどを避けて虫歯菌の感染を防ぐこと、フッ素で歯を強化すること、砂糖を控えることなどの対策を複合的に続ける必要がある。
やれるだけやったつもりだった。
誰に何を言われたでもないが、ものすごく、責められている気がしている。
同時に、どうして私だけ責められなくてはならないんだという気もしている。
私の目を盗み反対を押し切って、子供にチョコやジュースやアイスを教え、2歳頃から回し飲み回し食べ子供のおやつを一口パクリとやってきた夫。
「いつも会えるわけじゃないから」と、次々に甘いおやつを与えるジジババ。
みんな子供が可愛いのはわかる。泣かれたくないし喜ばせたい。楽しい、美味しいと思ってほしい。それは私も同じだ。
周りが子供に与えすぎるから、私からは子供に甘いものを与えない。
毎日毎日繰り返し、子供に嫌な顔をされ逃亡されながら「野菜食べろ」「歯磨きしろ」「歯磨きできたか見せて」「仕上げまだ終わってないよ」「歯間ブラシやるよ」などとやるのは私。歯医者の予約取って連れて行って子供に泣かれて苦笑いしてる先生の話を聞くのも私。
子供が虫歯になったと伝えたら、甘いものを与え続けた人たちは「あらー」といった反応だ。謝るでも甘いものを与えるのを控えるでもないし、平日休みがある仕事の夫は子供を歯医者に連れて行こうとする素振りは無い。(私は平日はフルタイムで働いている)
私一人が、子供の虫歯を防げなくて悲しくて責任を感じている、という状況なんだろうか。
なんだかもう戦い疲れた。
ただただ絶望感がある。
誰かに直接責められたわけではない。世間の声的なものを内面化してしまっており、自分で自分を責めている状態なのだろう。
それで思った。
複合的な要因に長期間対処し続けなくてはならないタイプの問題について、誰か一人に責を負わせる言説は辛い。
一人で頑張る羽目になり、他の人間から責任感を奪う。頑張ってもダメだった時には、一人を責めることになるし、誰も責めなくても自分で自分を責めてしまう。
とりあえず子供に罪はない。
歯医者に行ってくる。
若い頃に比べてやらかす頻度は激減したけどつい先週久しぶりにやらかしてしまった。
彼の頼んだホットコーヒーがテーブルにきたとき、俺がストロー(その場で開けた未使用品)をカップに入れて吸い始めるフリをしたら、後輩君の顔色が一気に変わった。
一瞬間を置いて「いやいや」とか苦笑いでつっこんでくれたけど、最初は明らかにキレかけてた。
怖かったもん。8つも下なのに。
油断したとき、機嫌いいときこういう風に相手がキレかねない悪ふざけやっちゃう人いる?
実際この癖直さないでいて社会生活送る上でえらい目にあったりした?
あとこういう悪ふざけやられちゃう人の話も聞きたい。
たま~に、面白おかしく読んでるんだけど、ちょっと聞いてほしいことがあったので、初めて投稿してみる。
転居して数年、この地では期日前か不在者投票ばかりだったけど、今日初めて投票日に投票所へ行った。
住宅街から一歩出ると、すぐに田畑が広がっていて果樹や稲が色づき、気温も風もちょうど良く、とても気持ちがいい。
投票所になっている某学校の正門にはすぐ着いたが、案内はなかった。
ふと横を見ると、矢印のみのプラカードが、自分が来たのとは反対方向から見える位置に貼ってある。
こちらから来ることは想定していないらしいと苦笑いになりながら門をくぐれば、ハナミズキの並木が続き、突き当りにやっと校舎があった。
おかしなことに、校舎の出入り口は閉まったままで、案内もない。
ほとんど人がいないので、尋ねることもままならず。
校舎前広場のてんでばらばらに停めてある車に年配者が一人二人、乗り込もうとしているくらいだった。
特養か何かの施設が近くにあるから、きっとそこからも投票に来るんだろう。
案内くらい設置しろよと、うんざりしながら自転車を停めていると、姿が見えたらしい正面にいるスタッフ達が大きな声で挨拶をしてきた。
ここで返しておけば、気持ちの切り替えが出来たのだろうと今は思うし、そうしたほうがいいとはわかっていた。
が、選挙運営に対してうんざりしていることはこれだけではなかったので、その元気な声にかえってイラつき、結果、無視してしまった。
そして、自分のミスではないことのクレームを受け取るのは、その立場にコミットしていないと難しい。
一番最初に来場者に対応し入場券を受け取るそのスタッフは、完全にはコミットしていないようだった。
投票所がどこにあるかわかりにくいことを伝えると、半ばおじさんのおにいさんは一応謝ったが、すぐに意味がわかったらしく、後ろに座っている人たちに案内がどうのと話し始めた。
イライラが収まらないまま私は、とっとと投票を済ませ、さっさと体育館を出た。
すると、さっきのおにーさんが、プラカード数枚とガムテを手に会場を出て行き、フェンスにカードを貼り始めた。
…あるなら、何故、貼っておかない?
「最初、そっちの校舎かと思ったんですよ」
「あ、あっちにも貼っておきます」
いや、ソレ、ちゃう。
そう投げつけて、別の意味で気分が悪かった。
この兄さまは、悪いのは自分じゃないって態度が見え見えだけど、きちんと仕事をしてくれている。
もしかしたら、案内を貼っていないということに異議があり、だからこそ、すぐに設置に動いたのかもしれない。
しかも、人件費抑制のために休日出勤させられている非正規職員か選挙バイトかもしれない(空調の無い投票所で何度かバイトしていた知り合いがいるが、相当きついらしい)。
これからは、もっとましな言い方や態度で指摘し、改善を求めよう。
とっくに落ち着いた今は、これを書きながらそう思っている。
実は、いつもそう思うんだが、難しい。
衰退が明らかなこんな地方都市で、IJUターン・住みやすい街作り、または地域や市民の声をとか、そういうニュアンスのことを言わない候補者は、ほとんどいないだろう(今公報を数えてみたら13%もいたけど)。
案内は最初から設置しなくてもいいと指示したのは選挙管理委員会なのか、現場の判断なのか。
それからもう一つ選挙運営に対して言いたいことは、入場券だけでなく公報も送れ!ということ。
ネットはなく、新聞もとらず、置いてある施設まで取りにも行けない人はどうする?
投票所で見ろと?
でも、あの投票所にそんなスペースあったっけ?
あったら、ごめん。
実際、それもあって私はこれまで、なるべく期日前投票をするようにしてきたけど、おかしくね?
投票所に初めて行く人をないがしろにするのも候補を知らせないのも、多様性や選挙権等々どの方向から見ても、改善が必要だろーよ。
他にも選挙では、これまで色々ほんとに、はあ?というようなことがたくさんあったけど、とりあえず今回はこの辺で終わりにしとく。
いつもスプラトゥーンを一緒にやってる年上の友達が居るんだけども、口が悪くてどう反応したものか困ることが多々あるのです…
前提として俺は長射程ブキ使いで、友達は短射程ブキ使い。ペアリグマに潜ってるから味方に何が来るかは分からない状態。
と愚痴を吐いたり。
「俺ばっかり戦ってるわ、しんどい」
と苦労アピールしたり。
他にもキル数でトップを取った時は「俺のおかげ」とアピール。キルが伸びなかった時はノータッチ若しくは「サポートが少ない」と言ってみたり。
負けがこむと特に味方批判や愚痴が増えて、こちらは苦笑いするしかなくなるわけです。
俺に直接言ってるわけではなく、ランダムで組まされた見ず知らずの味方の方を批判してるのではあるのだけど…それでもゲームは楽しくやりたいなと思ってるところにキツイ言葉が耳に入ってくるのは気分が良いものではないのです。
日課のようにほぼ毎日一緒に遊んでくれるしその点は感謝してるのだけども、最近ちょっと気疲れしてきちゃったなぁ、というお話。
Aくんは学校に来ていません。
しかし誰もAくんを殴ったりしていないし、無視をしているわけでもないし、物を隠したりしていません。
しかしAくんは、学校に来れません。田舎なので20人程度の小さなクラスです。
クラスメイトはAくんの陰口を言ったことはあります。でもAくんに限らず、多かれ少なかれ陰口は言われています。
先生も、平等に褒めたり叱ったりします。ただ、Aくんは少し勉強が得意ではなく、すぐばれる嘘をついたり、できないことの言い訳ばかり言います。先生は平等なので、Aくんを怒る頻度が多いです。
お調子者のBくんやCくんはAくんをたまにいじります。ただAくんもそれに対しては笑ったり肯定したり否定したりで、周りの人たちはそれをいじめだと思っておらず、一緒に笑っています。
ある日、Aくんはあまりにも宿題をやらなさすぎて、いつもよりきつめに先生に叱られました。
天気の子を見た。2回見た。
結論から言うと、ガッカリした。面白くなかった。つまらなかった。
冒頭のバニラから始まり、チキンラーメン、CCレモン、プレモル、カップヌードルetc…
挙げればキリがないが特定企業の商品の描写がまー詳しい詳しい。
穂高は女の子の部屋に行くのに何故かチキラーとポテチを手土産に持っていくし(いくら高校生でも普通ケーキとかじゃない?)、陽菜がそれを使ってアレンジ料理作るところでは思わず苦笑いしてしまった。YouTuberかよ。
乾杯のシーンではこれみよがしにスクリーンに大写しされたほろよいとCCレモンとプレモル!
カップヌードルは2分が美味しいだとかキャラに言わせるのは興醒めだった。
公開前のタイアップCMが俗っぽくて心配だったが、本編はそれに相応しいCM映画だった。
2. 本田翼いる?
ネットでは本田翼の演技が酷いとか言われてたけど、自分はあまり違和感を感じなかった。アニメ映画の芸能人声優ってこんなもんでしょ、という感想。
そのくせやたら出番がある。
もっと「子供と大人の中間」みたいな役割を強調してもよかったし、お色気枠ならもっと性愛的に穂高を導く役割でもよかったと思う。
特に穂高のことなんだけど、あまりに身勝手すぎて感情移入できなかった。
家出の理由が不明なところとか、ご都合的に拳銃を拾うのとかは別にいい。
思春期の閉塞感から逃げ出したのは分かるし手に余る力を手に入れるのはなんとなく陽菜と対になってる。
でも陽菜にサイテーって言われて捨てた拳銃をまた拾ってぶっぱなすのはどうよ?
後で追記する
単にメディアとインターネットで起こっている現象が面白いなあと思っているという、ただそれだけの話なんだけど。
10年くらい前から、あるブロガーさんがごく個人的にはじめたオフ会に参加していた。
それは年1回開催されるわりとマニアックなオフ会なのだけれど、そのジャンルではそこそこ名の知れた存在で、
毎回、どこからともなく50人以上がやってくるイベントとなっている。
で、そのオフ会の初期のメンバーにマンガ雑誌の編集者さんがいて、その人自身もその分野でとても熱心に活動している人だったので、
しばらく後に趣味と実益を兼ねたマンガ作品が登場してそこそこ人気を博し、さらに後にアニメ化され、そこで多くの若い世代の注目を集めた。
ムラ社会になりやすいニッチな世界で裾野が広がるのは素直にとても素晴らしいことだと思う。
その作品の中では、古くからのメンバー(マンガやアニメとはほとんど縁が無い、その趣味の世界の人達)が
ごくローカルな行きつけにしていたお店がまんまそのまんま実名のまま登場し、私達にも馴染み深い街や川や山が描かれ、
そして、そのオフ会が「元ネタ」としてやはりまんまそのまんま実名で登場した。
古参(というか実物)の人たちの内心のすべてはわからないけれど、とても愛着があってリスペクトのある表現が為されており、
作品としての評価は置いておいて、好意的に歓迎されたなかなか幸せなコンテンツであると思う。
すると、今どきの出来事として当然、作品に登場した場所は「聖地」となる。
おじさんたちのオフ会は「作品で描かれたイベント」として、コンテンツとして認知されていく。
大洗とか身延のような大ヒットということにはならないけれど、身の回りでもグッズを身に着けた人たちを
ちら、ほらと見かけるようになって、オフ会に作品を見て飛び入りでやってきる人たちがちら、ほらと増えてきた。
そのまま皆で話し、気が向いたら飲みに行く。正直に、とても素敵なことだと感じる。
※ただ、「女子高生や女子大生がたくさん集結しているはずなのに!来てみたらおっさんしかいない!訴訟!!」
みたいなことになってるんじゃないかという一抹の不安はあるのだけど。
一方で、こうなってくると、元々オフ会を主催した人たちとは全く関係なく、
ネット上では「聖地」としてこのオフ会の名前が語られるようになり、もちろん「元ネタ」を知らない人たちが
オフ会を語り、聖地巡礼という形で「参加」し、知り得ぬところで新たな「イベント発起人」が結成されていたりという、
私はそれでもいいと思うし、たぶん最初にこのオフ会を始めた伝説の個人ブロガーさんもそれでいいと思っているし、
世界ってそうやって広がっていくのかなあ、なんてことを考えたりもする。
もっと大げさな話になってくると著作権とか肖像権とかそういう話も出てくるのかもしれないけれど、
今は純粋に、元ネタとは乖離した場所で私達のリアルな世界のパラレルワールドが展開し、
自分が参加しているはずのイベントが別の日に「開催」されていたり、
標記の件、合うものであればウィッグでもセックスどころか着けたままお泊まりもできるということが分かり2種類目の薬で手が荒れまくり脱毛以上に辛くて病むも急に何かが弾け出会い系サイトを始めて手術前の1ヶ月で10人近くとセックスし性病疑惑で先生に泣きついて苦笑いで抗生物質出してもらったり無事 手術に至り割とすぐ元気に院内をウロつくも生理来ず再び先生に泣きついて尿検査してもらったり退院翌日にライブで飛び跳ね首と腕をぶん回したりでした。
薬も飲む必要がなく影響がないからか、そもそも抗がん剤治療からの手術な患者が酒浸りのヤリマンで翌日から動き回るのは想定外なのか退院時には特になんの注意もなかったので普段通り生活しています。
少なくともまたロングヘアーになれるくらいまでは再発しないといいなぁ
ずーっと精神がまだ……自分が死なないとでも思ってる気分なんだよね。
そして「それの何が悪いの?」とか思ってる。
「いや、別に悪くないんだけどね!」と
あのまま、死んでいくんだろうなぁ。
ずーっと精神が20代気分でそのわりに思考は硬直しているんだよね。
そして「それの何が悪いの?」とか思ってる。
「いえ、別に悪くはないんですけどね!」と
苦笑いしながらフォローしないと機嫌が悪くなってより面倒なのでそうするしかない。
早く死なないかなぁ。
一九八五年、10月16日。
観衆は独りでに、まるで定められていたかのように英雄を見繕っては胴上げを開始した。
歓喜の産声は「掛布!掛布!」「岡田!岡田!」と何処からともなく沸き上がり、彼らは次に愛すべき我らが主砲。
優勝の立役者たる名手バースに感謝の念を捧ぐため胴上げを提案をするも、外人たる彼へ見立てられるような男はなかなか見当たらない。
「おい、あれ見ろや!」
一団のひとり、男が見つけ何気なく指さした先にはケンタッキー・フライド・チキン道頓堀店。
「あれや!あれ!」
彼らによってさっそく担ぎ出されると、サンダース人形は次に宙を舞っていた。
といった、鳴り止まぬ歓声のような掛け声とともに。
暴徒の様に化した彼らの進軍をもはや誰も止めることなどできず。
午後23時23分。この行為が引きこ起こす悲劇のことなどつゆ知らず。
一九八七年、10月16日。
ぼくは大阪に出来た彼女へ会いに行くと、久しぶりの再会にもかかわらず彼女はぷりぷりしていて「だってー、阪神最下位なんやもん」と独特のイントネーションから始まる言葉で告げるので苦笑いするほかになかった。
尤も、ぼくはそれほど野球に興味はなく、あったところで関東生まれなので、おそらくファンになっているとしたらジャイアンツだろう。
しかしそんなことを口にすれば彼女が怒るなんていうのは明らかで、だからぼくは口を塞ぎ彼女の愚痴をただ聞き入っていた。
本心としては今晩、ちょっと奮発したレストランを予約していたので、彼女に気に入ってもらえるか、そこでちゃんと堂々と振舞えるかこそぼくは気にしていたのだけど、どちらにしろそうした事柄に気を取られていたので周りがよく見えていなかった。
もしくはわざと。
ドンっ、と通りすがりの人と肩をぶつけてしまい「あっ、すいません」と口に出して謝る前にはもう鉄拳が飛んできていた。
ぼくは気づくと吹っ飛んでいてその瞬間には何が起こったのかわからず、きゃああという悲鳴を聞いてはっと我に返り、彼女がかがんでぼくの傍に来ていた。
ぼくは無意識にも気づくと鼻を押さえており、その手はどくどくとしたぬくもりを感じ続けていて「兄ちゃん!これ、どう落とし前つけてくれるんじゃ!」と紫のスーツを着た若い男がぼくの前に立ちはだかり、ぼくの人相を変えようとこぶしを振り上げようとしていた。
ぼくはとっさに立つ上がると彼女の手を取って走り出した。
えっ?と一瞬躊躇する様子を彼女は見せたが、ぼくがうなづくと察したように、あとは彼女も自ら走りだしてくれて、あとは振り返らずただ必死に走り続けた。
夜の帳の中を駆け回り、息も切れ切れとなってようやく足を止めると二人したがっくり項垂れるように膝へ手を落とし、はあはあぜえぜえと呼吸を繰り返した。
「……まいたかな?」
「……たぶ」
ん。そこまで言わず彼女は目を見開き、その視線を追うようにして振り返る。
男が立っていた。紫色のスーツ。鶏みたいに逆立った髪型に金髪。
「兄ちゃん、よう探したで」
男の冷静な、冷ややかな口調はかえって凶暴さを際立たせ、ぼくはまた逃げようと、彼女の手を
「おっと、そうはさせんで」
男はぼくと彼女の間にさっと割り込むとぼくの前に立ちふさがり、振り返って好色に満ちた目をちらりと彼女に向けた。
「ほう」
男はにやついた表情でぼくを見据えると、その瞬間、僕は体当たりをかました。
精一杯の勇気はしかし、同時に無謀というレッテルに書き換えられ、男はがっちりとした体躯でたじろぐことなくぼくを受け止めた。
「うわぁ?」
次にぼくは浮遊感を味わい、男はぼくの体へ手を回すと持ち上げボディスラムをかまそうと構えた。
「ちょうどええやんけ」
男のかすかなつぶやきは真下から聞こえ、ぼくは顔を必死で上げて前を見ると
……え?
そこには道頓堀川があった。
次の瞬間、気づくと僕はびしょぬれになっていることもなく、ただ見慣れぬ大地の傍らに倒れていた。
「おっ、やっと起きたかね」
「……ここは?」
少女は顔に似合わず「ほっほっほ」と翁のような笑い声をあげると次にぼくを一瞥。
「きみも、あそこから来たのだろう」
あそこ?
キョトンとしていると手を差し出され、受け取って体を起こすと少女と対面した。
奇麗な子だ。とても。
「……あのう、ここは何処なんですか?そしてあなたは?」
「質問は一つずつにしてほしいが、まあよい。ここはきみからすれば”異世界”といったところ」
「異世界?」
少女はコクリとうなづく。
「そして私だが……たぶん、はじめましてではあるまい」
「えっ?」
こほん、と少女は一つ咳を切ると、今度は握手のための手を伸ばしてこう言った。
「わたしはカーネル・サンダース。元人形じゃよ。そして、道頓堀に投げ込まれてこの世界にきた、いわゆる異世界転送人じゃ」
え?えええええ!?
この物語は、彼女のためにも元カーネル人形をもとの世界に戻す物語であり、数多の阪神ファンのためにサンダース人形へと許しを請う話であり、そして自分、ぼくのための物語である。
なんたってそれは―
って、こうした話を書こうかな、と思うんだけどどうかな?
そもそも町山は、今となっては濡れ衣説もあるマイケルジャクソンのペドフィリア疑惑を事実としてほのめかし徹底的にコケにして笑いを取ったり、「清原の肌の色が黒くなるとマイケルは白くなる」みたいなアメリカンジョークを言って周囲を気まずい雰囲気にするのが仕事だったのに。随分とご立派になられたもんだ(反語)。
話違うけど、歴史改編が行われて「ダウンタウン松本は昔から面白くない」みたいなウソ歴史が主に松本の右翼的な傾向を面白く思わない側からここの所出てきているが、『アメリカンジョークは(文化が違い過ぎて日本人には)あまり面白くない』とハッキリ言って「デーブスペクターのあれで苦笑いしなくていいんだ…」という事を世間に知らしめた偉人だぞ。