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はてなキーワード: 献血ルームとは

2020-12-27

子連れ献血体験

久しぶりに献血した。

数年前に子供ができてからは、乳幼児連れでの献血ルームでの献血はできないということでしばらく遠ざかっていた。

コロナ禍で都心にある献血ルームにも立ち寄れず、本当に久しぶり。

うちの近くの公民館的なところでたまにやってるのは知ってた。でも子連れだとだめなんだろうなーと思って迷いつつ行ったことはなかった。

その日は何も知らずに通りかかったのだけど、以前はいなかった呼込みの人や宣伝カーに切羽詰まったものを感じて、聞くだけと思って階段を上った。

元々小柄で体重が足りず200ml献血しかできないのに血圧が低いこともあり断られることもしばしば。子連れだと断られるだろうと思ったのだけど、なんと大丈夫だった。

それだけ切羽詰まってる?献血ルームじゃないからかな。

感染対策はよくある入口の消毒液とマスク、間隔を空けた椅子と換気。私が行った会場は空いてたので特に不安を感じることは無かった。

過去の記録の照会と血圧測定、スポーツドリンクをもらって指先から少し血をとった(血の濃さを調べるらしい)あと医師の問診があった。思ったより血圧が高めで基準クリアできたものギリギリではあったみたい。問診されながら聞いた医師の話によると献血基準自体女性には厳しい数値でできてるということ、今回の会場では200ml献血も受け付けているけれど現在病院から要請される血の95%が400mlパックで、あなたは今後断られることもあるかもしれないけどごめんね、ということだった。

空いてたしすぐに採血されるかと思ったのだけど、ベッドは右腕採血用と左腕採血用に1つずつセットされていて私と同じ腕の人が数人待機していたのでしばらく外出させてもらった。子供と近所の公園でしばらく遊んでいよいよ採血子供はベッド横の椅子に座らせてもらってお菓子たくさんもらって職員さんに見守られてかなりご機嫌だった。

採血自体はすぐ終わってジュースを飲み、最後血圧を測っておやつと鉢植えのお花を貰って終了だった。お花?と思ったけど住宅地からかな…?

終了後の血圧はいもの血圧モードだったけど、献血前は興奮して血圧が上がるそうでみんなそうなるらしい。

1ヶ月くらい前の話なので私の血ももう誰かの体を流れているんだろう。こんなに医学が進んで、お菓子やお花を用意できるお金があっても本物の血に替わるものは今も無いのだから人間の血すごい。

献血は案外近隣の施設でやってるので献血ルームに行けないと思ってる人がいたら調べてみてほしい。この年末もまたうちの近くで出張でやってくれるらしい。献血ルームは2日からやってるみたいだよ。

前は献血ルーム以外では予約できなかったと思うんだけど、昨日調べたら私が献血したようなところでも予約できるようになってたよ。(400mlだけだったけど)

子連れ献血体験記でした。

2020-12-12

anond:20201212123631

から駅構内献血ルームか」という議論意味はなくて、単なる露出度問題ですよね。

そこを何とか批判したいがために、献血ルーム公共性の「特殊性」がひねり出されたんでしょうね。

さえぼう先生とかね。

anond:20201212120341

別にここでの文脈的意味で、駅構内公共性献血ルームより高いということの証明になるような画像には見えないけど...

anond:20201212112712

そりゃ身元や健康状態は聞かれるやろ

会員でないから弾かれるとかではないぞ

採血基準むちゃくちゃ差別的(例えば新型コロナ感染したらそれ以後は献血できないことになった)だけどそれとこれは別で献血ルーム自体には誰でも入れる

anond:20201212112335

所詮私企業などの私的団体テリトリーという意味では駅構内もそこまで高度の公共性求められる怪しいし

献血ルームより公共レベルが高いものとして引っ張ってくるのはどうなんだろう

anond:20201212101600

献血ルーム(あるいは設置されてた新宿駅)が公共空間でないは草

献血って会員制か何かだったんだねえ

anond:20201211184533

宇崎ちゃん献血ポスター(献血ルーム外にも掲示されていた例あり)が何で「見に行った」になるのか謎

俺は男の性的消費も批判されるべきと思ってる男だから、男が題材になってるポスターにも当然問題があるものもあるだろうと思うけど

anond:20201211184533

追記含めて同意だなあ。

宇崎ちゃん批判は、「献血ルームという場所の『公共性』」なる謎概念を声高に叫ぶことでしか、成立してなかったんだよね。

2020-10-24

もう献血には行かない。

今日、久々に献血へ行ってきたのだが、腹が立ったので書く。

■受付

土曜日だった所為か、めちゃくちゃ混んでいた。

俺は事前予約をしていたからまだマシだったが、前に並んでいた人は2時間待ちと言われていた。

で、混雑を捌かなければいけないからか、受付窓口の人が超早口

言っている事の半分は聞き取れなかった。一応ノリで返事しておいたが、

「肩がどうのこうの」という感じで聞こえたセリフは、ついぞ分からないままだった。

俺が休みモードで頭が回っていなかったという事もあるだろうが、

ハッキリ言って「人に説明している」とは、とても思えなかった。

血が通っていない、とでも表現すれば上手い事言ったことになるのだろうか、よくわからない。


■待合室

待合室も当然混んでいる。幸運にもソファ席をゲットできたが、

雑誌ジュースを取りに行っている間に、見事に奪われていた。

仕方が無いので別の席(固いベンチ席)に座り、呼ばれるのを待つ。

この段階で、もう既に帰りたかった。

隣の席のおっさんが、案内スタッフに対してかなり横柄な態度だった。

その時は「なんだこいつ」と少し思っていたのだが、後に印象を変える事になる。

やる事も無いし、また席を奪われるのも嫌なのでボーっとしていると、番号を呼ばれる。

案内スタッフ説明も窓口スタッフと同様に早口だ。聞き取れないがノリで返事をする。

もう今日だけでも何十回と説明している事なのだろう、全く抑揚が無く

立て板に水と言えば聞こえは良いが、言わなければいけない事を暗唱しているだけだ。


■問診、検査採血

問診の先生は、電車バス車掌さんみたいな喋り方だった。

話し方はゆっくりだったので、内容は一応聞き取れた。

その後、検査採血を行う。これも流れ作業で、まくしたてるような説明だった。

始めに両腕を出して「どちらの腕で採血するのか」を決めるのは、以前の経験で知っていたが

何も言わずに右腕の方をチューブで縛り始めたので、こちらも何も言わずに左腕を引っ込めたら

「いや、両方縛ってみるので腕を出したままにしておいて下さい」。

右腕縛る時に言えよ。

採血

採血自体特に問題なく終わった。

元々血圧心拍数関係なのか、人と比べて採血スピードが速いのだが

貧血や立ち眩み防止のためか、足の運動や手の運動をさせられたこともあって

爆速で終わった。

問題採血後。

砂時計をひっくり返し、「この砂が全部落ちたらベッドから降りて良いですよ」と言われ

大人しく待っていたのだが、最終的には砂が落ち切らないうちに「もう降りて良いですよ」

と言われ、「はぁ!?」という表情をしてしまった。

自分ぞんざいに扱われたと言うよりは、浅はかな考え(と俺が感じた)に対してイラっと来た。

しょうもない所で時短すんなよ。急いでベッドから降りて、貧血で倒れられた方が面倒だろうが。

献血カード返却

採血が終わり、やっぱり混雑している待合室で

ベンチに座って呆けていると、番号を呼ばれる。

そこで、例の超早口説明とともに、献血カードポイントカード

あと訳のわからないアサイージュースをもらう。

あれ?予約して献血した人にはお菓子記念品が貰えるんじゃなかったっけ?

そんな疑問を浮かばせている間に、言いたい事を言った案内スタッフはもう目の前から消えている。

記念品は「在庫限り」って書いてあったからまあ仕方ないかもしれないけど、お菓子が無いってありえなくね?

と思っていたら、ほどなく呼ばれた斜向かいの席の人は普通に貰っている。

普段はこういった事に対してすぐ泣き寝入りしてしまうのだが、

今までのコンボで怒りゲージが溜まっていたのかもしれない。

献血カードを持って受付へ戻り、

「〇時に予約をして、先ほど400ml全血献血をしたのですが、記念品等は貰えないのでしょうか?」

と告げた。クレーマー扱いはされたくないので、出来るだけ穏便に、冷静に、

わざわざ受付の列に並んで、言った。

対応したオジサンは流石に少し慌てた風で、別所にあるパソコン操作していたが、

他の窓口の人たちは全く意に介せず、防護フィルム越しの献血者にせっせと説明をしている。

初音ミク棒読みちゃんの方が感情があるんじゃないか、と思えるようなトーンで。

少しして、オジサンが「申し訳ありません」とお菓子記念品差し出してきた。防護フィルム越しに。

それに対して何と回答したのかは覚えていない。声を荒げたりはしなかったと思うが、

おそらく何も言わなかった、言えなかったと思う。

何とも言えない感情のまま、ロッカーから荷物を取り出し、献血ルームを出た。

前述の横柄なオッサンの事を思い出し、ああいう態度になるのも仕方ないのかなと思った。

だって、向こうはこっちの事を血袋としか思ってない(ように思える)のだから



コロナ渦で医療関係が大変なのは分かってるつもりだよ。献血についても例外ではないという事も。

だって血液が足りないというメールが来て、それで久しぶりに献血に行こうと思ったわけだし。

でも、混んでるじゃねえかよ。これで血が足りないって本当かよ、管理方法問題があるんじゃねえの?

って少し思ったよ。

とりあえず、当面の間は献血には行かない。そもそも2,3か月は行けないけど。

少なくとも、もう土日祝日には一生行かない。

2020-10-11

[]献血に行ってきた

時系列に少しフェイクがありますが、それ以外は全部ノンフィクションです。
 

ブコメid:fai_fxさんに京都でも赤月ゆにのコラボをやっていると教えてもらった(https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.asahi.com/articles/ASNB14QG6N9ZUNHB00H.html)ので、献血に行った。

正直、赤月ゆにをよく知らないし、グッズもさほど欲しくない。けど、自分オタクかつ過激自由主義者なので、ある種の人たちの宇崎ちゃん叩きには滅茶苦茶ムカついていたので、「文句を言う資格を得る」という邪まな目的のために行った。

以下、実際に行って気付いたことなど。

前提

受付のやり取り等

血液検査採血

採血

  • 待合ルームに戻って、言われてたとおりカイロで手を温めつつ、ホット紅茶を3杯くらい飲んだ。ちょっと気持ち悪くなった。
  • さらに、20分後くらいに番号で呼ばれて、さきほどの血液検査と同じ部屋に行った。
  • 歯医者さんの施術用の椅子みたいなものが6~7台ほど並んでいて、2~3人先客がいた。
  • ベテランの落ち着いた感じの看護師さんに案内されて、その椅子っぽいやつに座って、腕に消毒をしてもらって、1分後くらいに採血用の針を通してもらった。
  • 気分が悪くなる場合もあるとのことで、足を組んで5秒ほど力を入れる体操っぽいことを軽く繰り返してね、と言われたので言われるがままやった。
  • 施術台には、なぜか小型のテレビもついていて、プロ野球解説をやっていた。10分くらいで終わるとのことで、特にこだわりもないので、そのまま見ていた。
  • 試合が始まる前の放送席の様子を映しており、梨田さんという方(確か近鉄監督をされていた方?)が新型コロナにかかって、一時期重態だったけど、なんとか帰ってこられた、って話をしていた。梨田さん自身は素朴な方で、他の人が色々と心配して質問していたのが、なんか良かった。
  • それを見ながらぼーっとしてたら、ベテラン看護師さんが、今日は久しぶりに献血に来られたのは何かあったんですか」と話しかけてきた。
  • まさか、それを聞かれるとは。看護師さんは50代くらいの上品女性で、「赤月ゆに」とか「Vtuber」とか言っても多分通じなそうだと思って、とっさに「あの……コラボ企画があったので、それで来ました。まあ、どうも品切れみたいなんですけど、まあいいかな」と、ボソボソと答えた。なんとなく恥ずかしく、少し、いや、まあまあ顔が赤かったと思う。
  • 看護師さんは特に気にすることなく、「まあ、そうなんですか残念ですね」「コラボのこと、皆さんよく知っておられますね。ほかの県から結構来てらっしゃるんです」と言ったので、「ネットでいろいろ騒ぎになりましたので」と宇崎ちゃんのことをにおわせようとしたけど、なにかそれは違うと思って、結局、ただ黙ってうなづいた。
  • その後も、看護師さんは献血後の運動・入浴などの注意点について説明してくれたので、それを聞くうちに、採血自体が終わった。多分、実際、10分くらいだったと思う。
  • 400mlのパックは、結構でかくて、ウィーダーインゼリーの4倍くらいあった気がする。「これだけ抜かれても気分が特に悪くならないとか、なかなかやるじゃん、俺」とか思ってた。

採血

アンケートについて

2020-09-14

anond:20200914103108

少子化対策のため精子提供が推奨されるようになった

ただし授精室で女性性交するのは女性蔑視だからあくまで男が一方的に出すだけ(つまりビデオBOX献血ルームを合わせたような施設になる)

おっ意外と現実味ありそう

anond:20200914095706

AVエログラビアは大手を振って肯定する人が多いと思ってる人?

それを献血ルームに貼っても肯定する人が多いはずだと?

村を焼いて自覚無きモヒカン

宇崎ちゃん騒動についてひとこと。

宇崎ちゃん騒動も、あれのどこが「致命的なもの」になったんだ?

連載は普通に続いているしアニメ化もしていて順調にしか見えないが。

ただ献血ルームで乳強調絵使う事をやめただけだろ。それが「致命的」だと考える方がどうかしている。

いやさあ、これメチャクチャ傲慢意見であって(あるいは罪の意識から自分たちの行動を過小に見積もってるのか)、現代漫画漫画単体でどれだけ稼げるものか分かってる? その中で、順調に行きそうだったCMタイアップメディアミックス戦略が、あの騒動でおそろしいダメージを受けたことも分かってないよな。さらに、「着衣の絵にすら文句がつく」というのは恐ろしいことだぜ? 今後、CMタイアップの話をもっていくときに、気分でポリコレ棒振り回す連中のことを念頭に置くと、プランナーはその手の漫画業界に話を持ちかけるのを一瞬ためらうことになる。これは、何も宇崎ちゃんだけの問題ではないんだ。その一瞬で、これから漫画業界原作者に流れ込むはずだった大量の資金の流れの行き先が変わる。それは、下手したら湖になってた大きな池を干上がらせるかもしれないくらい、おっそろしいことだぜ? 火を付けて行方を見ない奴はホント気楽でいいな。まさに「汚物は消毒だー(ヒャッハー」を地でやってるのが君ら。

あんたはさ、「許される表現」という言葉を図らずも使ってるよな。つまり表現に対して「許す/許さない」という判断を下す、つまり権力】が、自分にはあると思ってるってことだ。【権力】は気持ちいいよな。自分危険を冒さず、他人危険な目に遭わせる力を好き勝手に振るえるのは楽しいよな。だが、それをやり始めたらもう自分社会的弱者とか被害者なんて思わない方がいいぜぇ。あんたは意識して【権力】を行使する人間立場に立ってるんだ。ポリコレが「棒」と揶揄される理由はまさにそこにあるのさ。あんたはその棍棒で、何百という人間を殴り殺せるんだ。今後のそのおもちゃを振り回したいなら、せめて自分人殺しだとの自覚をもて。そして、人殺し人殺しらしい顔をしろ。お前の顔には入れ墨がある。そして、お前の頭はとっくにモヒカンなんだよ!

anond:20200913104538

2020-09-13

anond:20200913114824

いや、献血ルーム攻撃って書くとなんかフェミ献血ルームに押し入って暴れたみたいやんw そんな事件起きてないのにw

anond:20200913113027

献血ルームで乳強調絵使う事を止められたのを「表現が焼かれた」と言われても…

anond:20200913104538

ただ献血ルームで乳強調絵使う事をやめただけだろ。それが「致命的」だと考える方がどうかしている。

自分感覚への絶対的な信頼と表現を焼くことへの躊躇のなさが津田氏っぽいなって思いました。

anond:20200913110440

じゃあ献血ボイコットって書けばいいだろ。献血ルームを攻撃って…w

anond:20200913093945

フェミニズムを掲げる弁護士研究者によって献血ルーム攻撃され、

こういう、嘘とまでは言わないけど事実より微妙に話を盛って、気に入らない相手を物凄い悪者みたいに仕立て上げるの、最近よく見るな

anond:20200913103406

現代社会は、増田認識のとおりレベル3の段階である。「この言説はセクハラだ」という指摘は、対象に対して極めて致命的なものにもなりかねない(宇崎ちゃん騒動をはじめそういう事例は枚挙に暇がない)。

実際はレベル3になどなっていない。

あるKKO社員が「〇〇さんいいですよねぇ~」と言った

程度のセクハラはその辺で普通に行われているし、それを問題にする人もいないのが普通

仮に問題とする人が出たとしても、その程度で首になどならない。

同じように性差別的な表現などその辺で普通に行われているし、仮に問題とする人がいたとしてもその作品が即消される訳でもない。

宇崎ちゃん騒動も、あれのどこが「致命的なもの」になったんだ?

連載は普通に続いているしアニメ化もしていて順調にしか見えないが。

ただ献血ルームで乳強調絵使う事をやめただけだろ。それが「致命的」だと考える方がどうかしている。

銀英伝も(見た事はないが)、どこかの公的団体CMとして、問題とされているような箇所を抜き取ってその部分だけを使われたら

「これはちょっと今時まずいんじゃないの」程度の話にはなるだろうし、そのCMが中止になるかもしれないが

作品のものは何の影響もないだろうし、そもそもわざわざそんなCMを作る人が出てくるのも考えにくい。

そして今回はそういう前提の話ですらない。

要はTPOってのものが分からないんだな。

作品を一小説アニメとして発表する場合と、公的団体CMとして使う場合倫理基準が違う事が未だに理解できない。

後者としては許されなくても前者なら許されている表現などいくらでもある。

anond:20200913035706

俺は長年の田中芳樹ファンだけど、残念ながらその頃と今回とでは「当たり前の批判」の社会的意味が違うんだよ。認識アップデートしてよ。

タイトルの通り増田20年来の銀英伝ファンですが、私が銀英伝を知りネット掲示板個人サイトなどを見始めた当時からファンによる「銀英伝女性キャラステレオタイプ過ぎる」とか「田中芳樹女性を描くのが下手」みたいな批判は当たり前のものとしてありました。今回炎上した冒頭のツイートもそれと同系統のものであり、作品内の女性の扱いに対する感想としては見慣れた内容で特に違和感はありませんし、個人としての違和感を述べたうえでリメイクにあたってのアップデート希望するものであって、それ自体問題があるものとは思えません(なお、「Die Neue These」はリメイクではなく「原作の再アニメ化」なので、その点は事実誤認なされているものと思います

うん、銀英伝ファンあいだでは「あいつ女を描けてねーよな」みたいな評は普通のものだったよね。そういう意味で、例の社会学者氏のツイート認識はごくありふれた銀英伝認識を示したものだといえる。それだけを切り取ってみれば特に叩かれる要素はない。

でもさ、

ことと、

こととでは、社会的意味が違うんだよね、残念ながら。

twitterという、簡単に支持者を社会運動に動員できるプラットフォームで、これまでさんざんコンテンツを燃やしてきた社会学者っていう属性の人が、表現の内容を変えるべきだと口を出したら、単なる批評の域を超えて作品へのバッシング煽動してるようにしか見えないんだわ。

ジェンダーがどうこうというのも、そういうバッシングの際によく使われる常套句からね。

「あっ、この状況、キズナアイバッシングで見たことある!」って思っちゃうんだよね。

実際にそれらの描写を変更すべきか否かはそれぞれで判断が異なるのは当然としても、こうした意見に対して「現代にそぐわないから変えろって言いだす社会学者やべえ」などと嘲笑するのは原作者のスタンスを含めて明らかに論点を見誤っていますし、「銀英伝を燃やしに来た」などと反応するのは過剰です。挙げ句社会学者というツイート主の職業フォーカスしてその職業全体を否定するような言説まで行うのははっきり言って異常だと思います

もちろん、昨今のネット社会学バッシングはどう考えてもおかしい。一部のおかし社会学者存在で以て学問としての存在意義まで否定されるべきではない。

ところで、「すべての男がそうじゃない」みたいな言い訳をする男に対してノットオールメンって言ってきたのってどういう人たちでしたっけ?

文系のはしくれとしてはノットオールソシオローグスと言いたいところなんだけど、フェミニズム同調して社会問題に口を出してきた社会学者がそれを言うことは、まあ論理的一貫性問題惹起するよなあ。

本件もそうですが、ポリティカル・コレクトネスを巡る議論においては「過剰なポリコレ押し付けるな!」などと主張する批判側にも個人意見に対して過剰かつ攻撃的な言動を繰り返す「反ポリコレを旗印に個人を抑圧するネット憂国騎士団」みたいな存在も目立ってきており、まともな議論が成立しづらい状況になっているように思います

マトモな議論が成り立ちにくい環境を作ってきた責任を反ポリコレの側「だけ」に求められても困るんですが。

ポリコレが高邁な理想としての側面しか持ち合わせていなかったのであればともかく、実際には他の表現を抑圧する棒として使われてきていたという前史があった上での反ポリコレ側の過剰反応でしょう。

つい最近起きた騒動にだけ目を向けても、ジェンダーを専門とする社会学者によってキズナアイバッシングされ、フェミニズムを掲げる弁護士研究者によって献血ルーム攻撃され、「ミカンはお母さんが買うもの」などと宣うフェミ学者たちがラブライブ農協コラボを焼きに来た、といった話があって、その上で今回の社会学者氏の感想への過剰反応があるわけ。

ポリコレ棒でヒステリックに殴られてきた側がちょっとでもポリコレっぽく見えるものヒステリックに反応するのは自明の理では?

悪いけど、ポリコレ棒を振り回して暴れ回ってきたポリコレ憂国騎士団の皆様にはもうウンザリしてるんだよ。

からといってこちらも憂国騎士団ムーブをしていいことにはならないけど、ポリコレ側の憂国騎士団ムーブのことを棚に上げて反ポリコレ側だけを憂国騎士団と言われても困惑するほかないんだよね。トリューニヒトみたいな詭弁やめろ(憤怒)

ブコメに応答

実際問題2013年の人工知能学会表紙事件以降、表現特にオタクコンテンツ)をネットで叩いて社会問題化し、金と名声を得るというのは、社会学者定番になってる。最も顕著だったのが宇崎ちゃん献血ポスター騒動

社会学者の人、名誉はともかく金は得られてないと思うよ。

いや、ネット表現を燃やしたところで影響力とか声望とか自尊感情とかはともかく金は得られんよ(少なくとも学者世界では)。金目当てで彼らが動いているというのは被害妄想がすぎる。そりゃ有名どころのレーベル新書とか書けばまとまった金は入ってくるかもしれんが、彼らは現段階ではtwitterで吠えてるだけで別に一般向けに売れそうな本を書いているというわけでもないし。

この界隈Twitterさえ見なきゃ起きてない論争多くない?ほぼネットそれもTwitterしか社会学者」を知らなそうな人多くない?

そりゃ、多くの人には表現を燃やしに来る「社会学者」の姿しか見えてませんし……

アカデミアあるいはそれと近いところにいれば、社会学といっても色々あって、ハマータウンの野郎どもを研究する人もいれば聖なる天蓋を論じる人もいて、ジェンダーオタク文化に関心を持っているのは一部であり、表現を燃やしに来るのはさらにその限られた少数に過ぎず、もっと言えば社会学者といっても博士課程の院生から誰もが参照すべき大御所まで「権威」に勾配があることくらい理解しているだろうし「社会学者」を十把一絡げに論じるべきじゃないっていうのは自明の理なわけだけど、燃やされた被害者からはそのごくごく一部の姿しか見えないので。

アカデミアと縁のないそのへんのオタクにとって、哲学者数学者工学者や物理学者言語学者文化人類学者なんてろくずっぽ知らないのが「普通」でしょう。普通の人は良かれ悪しかれそんな学問について詳しい知識は持ってないんだよね(漠然としたイメージは持ってるかもだけど)。だからtwitterオタクがロクに社会学者について知らないってのもある意味当然なのよ。

そんな学問についてよく知らない一般大衆は、まあ、自分たち表現を燃やしに来た一部の社会学者の姿を見て「社会学者」のイメージ形成ちゃうよね。

もちろん「そんな社会学者ばかりじゃない」という異議申し立てはどんどんやればいいと思うよ。「そんな男ばかりじゃない」と同程度には正当性のある反論だろうし。

昨今の風潮でいちばん納得がいかないこと

ムーラン』と『銀河英雄伝説』が同時並行で話題になってホッテントリに出まくってるのに誰も『風よ、万里を翔けよ』の話してないのおかしくない!?

anond:20200912181523

批評評論研究社会運動悪魔合体した結果かなあ、と思ってる。

批評評論、あるいは研究領域では、「俺がジャッジだ」でいいんだよね。「この作品にはこれこれこういう問題がある」というのを、あくま個人批評評論研究として、審美的基準から行う分にはなんの問題もない。

からオタク同士の会話で「今となってはあの描写古いよねえ……」みたいにつぶやく分には、何も問題にされないんだよな。新聞書評欄とか、あるいは「気鋭の学者によるラノベレビュー○○選!」みたいな場だったら、「ちょっと性差別なのはどうかと思うんだけどー」みたいなこと言っても別に問題にならないでしょ。

レビューとか評論というのは多少厳しいことを書いてもなんならボロクソにこき下ろしたりしても問題ない、なぜならそれは個別の作者による個々の作品批判であって特に実際の権力のあるものではなく、「文芸」とか「ラノベ」とか「オタク界」とか、とにかくそういうおおもとの土台となる文化とかジャンルとかを揺るがすものではないからだ。むしろその内部で行われるものだ。

でも、そこに「社会運動」の視点が入ってきちゃうと話は違う。

社会運動物事に変革を、場合によっては廃絶を要求する。社会運動は外部から内部を揺るがそうとする。社会運動は美しさよりも正しさを重視する。そして社会運動ジャッジには権力が伴う。評論レビューによるジャッジと違って。

昨今の表現規制をめぐる問題で、表現に口を出す側が「自分オタクである」「オタクだって嫌いなアニメdisったりしてるのに、なんで私のdisが認められないんだ」と主張することがある。本人はおそらく大真面目にそう考えているんだろう。でも答えは自明だ。

そりゃ、あんたの主張が「社会運動」の文法コードに則って発せられているからだ。

評論レビューコードなら、どれだけ作品disろうがよほどトンチンカンdisでない限り別に文句は言われない。その作品を好きなやつとバトったりする羽目にはなるかもしれないが、それもしょせんはオタクコミュニティの内輪もめにしかならない。なぜなら評論レビューは、ジャンル文化の内部で、その存在所与のものとして行われるものからだ。

でも、社会運動コード作品disったら、それはその作品だけじゃなくジャンル全体への攻撃にもなりうる。社会運動文化ジャンルの存続に関心がない。なんなら滅びても構わないとさえ思っているだろう。社会運動は正しさを最優先する。これ自体別に悪いことじゃない。でも「正しくない」という理由で切り捨てられそうな側に身を置いてみれば、不倶戴天の敵としか思えない。

本当に社会運動をやっているという意識の人は、別にあんたらから不倶戴天の敵と思われても気にしませんと堂々としているだろう。宇崎ちゃんバッシングに火をつけた某弁護士なんかはそのへん潔いというか、自分オタクコミュニティから敵視されてもいっこうに構わん、あいつらは私の敵だ、とでもいうような態度で、敵ながら天晴だった(いや、最終的には打倒すべき敵なんだけど)。

でも、社会運動コードに則って物申しておきながら、ジャンル愛好者に敵視されると「自分オタクですよ」と言い訳をしようとする人がいて、それは申し訳ないけど見苦しい敵にしか見えない。キズナアイバッシングの先頭に立った某社会学者なんかはその類だろう。お前さっきまで運動家の顔してたやんけ!

特にフェミニズム関係燃えやす理由もそこにあると思っていて、あのへん、評論運動境界あんまりないというかシームレスな界隈だという印象を受ける。つまりフェミニストと名乗る人たちには評論家として文学作品ジェンダー視点から解釈しますという人から戦闘的にデモやら抗議行動やらを繰り広げて社会を変えていこうとする人まで幅広い人がいて、その人たちがフェミニズムという同じ旗の下に集っており同じ理念を奉じていて相互に行き来しているので、境目が曖昧になりやすい。

なので、評論のつもりで社会運動的な物言いをしちゃう人が出たり、評論を発しただけのつもりが社会運動に発展しちゃったりする。本人からすれば、自分評論をしただけのつもりなのにどうして? と思っていることだろう。いや、だからあなたあなたの周囲が社会運動の人ばっかりだったら、あなた評論社会運動の一環にしか見えないんだよ!

オタク同士で「宇崎ちゃん巨乳描写は好きじゃないんだよな」「銀英伝もっと女の提督がいてもよくない?」と語らうことと、社会運動として献血ルームに抗議のお電話したり「描写を改変すべきだ」と主張することは社会的には別の意味を持つのであり、そこの社会的な場のコードみたいなやつを読み解き理解することが必要だよなと思うのです。

2020-08-21

anond:20200821180838

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