はてなキーワード: 事実誤認とは
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130805/plc13080517300007-n1.htm
朝日新聞が麻生発言を歪曲し、麻生氏だけでなく日本を国際社会の笑い物にしようとした。という論旨のコラムだ。
いくつか突っ込みどころのある文章だと思う。
まず第一に、麻生発言を非難することは日本を国際社会の笑い物にすることには結びつかない。笑い物になるのはあくまで麻生氏個人に過ぎない。
例えば欧米でナチスを肯定するかのような発言をした議員がいたとして、そのニュースを見てその議員のいる国のことを笑い物にするだろうか。一人の発言から国全体を判断してしまうような態度はよほど差別的な思考がなければ難しいだろう。また、その議員にきちんと厳しい処分が下されたならばむしろその国に対して頼もしさすら感じるだろう。結局国全体が笑い物になるかどうかは周囲の対応次第だ。
そして第二に、麻生発言を最初に問題にしたのは朝日ではない。というか、朝日は既に発言が問題化したあとに追従するかたちでしかこの件を扱えていない。
麻生発言があったのは7月29日の夜のことだ。しかし朝日の紙面を見ると翌日30日と翌々日31日は朝刊夕刊ともに麻生発言については触れていない。デジタル版で「麻生 ナチス」で検索してみても7月30日31日の記事は出てこなかった。
麻生発言を最初に取り上げたのは8月1日になってからで、この日の朝刊では4面で『麻生氏発言に野党発言』との記事を発言の要旨と合わせて掲載しているほか、天声人語でも取り上げている。また夕刊では1面で『麻生氏、ナチス発言撤回』と報じ、2面に麻生氏のコメント全文とSWC副代表クーパー氏のコメント、3面にその他識者のコメントを掲載している。デジタル版に発言の詳細を掲載したのも8月1日だ。
一方他社は7月中に麻生発言について報じている。いくつか貼ってみよう。
麻生副総理 改憲でナチス引き合い、都内の講演で語る(2013年7月30日 01:10)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/07/29/kiji/K20130729006320770.html
改憲巡りナチスを引き合いに 麻生副総理 (2013/7/30 2:15)
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO57891250Q3A730C1PP8000/
改憲「狂騒、狂乱の中で決めるな」…麻生副総理(2013年7月30日07時32分)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130730-OYT1T00050.htm
おそらく上の記事のいずれかでこの件を知ったという人も多いのではないだろうか?(ちなみに私の場合はスポニチでした)
朝日が報じる2日も前から麻生ナチス発言は知られていたのである。
そして、国際社会が麻生発言に反応したのも朝日が最初に報じるよりも早かった。
http://www.asahi.com/politics/update/0801/TKY201307310603.html
この記事によると、SWCが批判声明を発表したのが30日、韓国外交省報道官がコメントしたのが30日、中国外務省報道局長が談話を出したのが31日、ドイツ週刊誌が報じたのが31日となっており、いずれも朝日が最初に報じた8月1日より早い。そしていずれも麻生発言に対し厳しい態度を表明している。
つまり、朝日が麻生非難の論戦を貼る前から既に国際的に麻生発言は問題になっていたのであり、はっきり言って朝日がどのような対応をしたのかは現在の状況とほとんど関係がない。仮に朝日が麻生発言をスルーする、あるいは擁護する、といった態度を取ったとしても国際社会は麻生発言に厳しい目を向けていただろう。
朝日新聞が麻生発言を問題化しそれに国際社会が追従した、という流れではなく、国際社会が麻生発言を問題化しそれに朝日が追従した、というのが現実だ。
以上から、櫻井よしこ氏のコラムにおける「朝日は新たな歴史問題を作り上げ、憲法改正の動きにも水を差し続けるだろう。」「その朝日が再び麻生発言で歴史問題を作り出し、国益を害するのは、到底許されない。」といった記述は、事実誤認があるのか頭が悪すぎるのかはわからないが、とにかく意味不明というより他にない。
どう読んでもそういう解釈になるだろう。
朝日新聞デジタル:麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細 - 政治
昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。
ジョークとしてはたちが悪く、事実誤認も含んでおり、まったく擁護のできない内容だ。
全体としては急進的な改憲への反対であるので擁護したいところだが。
それと、この件で真っ先に批判の声を上げたのは右寄りのメディアであり、発言の詳細を出したのが朝日だということも考慮すべきところ。
ある個人や集団を、人種(民族)・国籍・性といった先天的な属性、あるいは民族的文化などの準先天的な属性、あるいは宗教などのように人格との結び付きが密接な特別の属性で分類し、それを有することを理由に、差別・排除の意図をもって、貶めたり、暴力や誹謗中傷、差別的行為を煽動したりするような言動のことを指す。
「人種・国籍といった先天的な属性を有することを理由に」には当てはまっている。
あとは「差別・排除の意図をもって貶める」「暴力や誹謗中傷、差別的行為を煽動する」に当てはまるかどうか。
本人は「明確な理由をもって批判している」と思っていても、
実際には偏見で歪曲されていたり、根拠薄弱だったり、事実誤認などがあったりして、
結果として「差別・排除の意図をもって貶める」「暴力や誹謗中傷、差別的行為を煽動する」になっていることも多いので気をつけよう。
法の華三法行のウィキページしか編集していないWikipediaユーザーを発見しました。おそらく天華の救済の信者ではないかな。
2011年7月11日 (月) 23:30 (差分 | 履歴) . . (+5) . . m 法の華三法行 (→教団の用語: 明らかな事実誤認の記述を修正)
2011年7月10日 (日) 15:09 (差分 | 履歴) . . (-315) . . m 法の華三法行 (よろこび家族の和、天華の救済は、法の華三法行と同時に存在した時期があるため改称したものではない。)
編集履歴の差分より、「が、一部残党が別の名称で活動を続けている。」を削除し、「教祖の超能力で宇宙エネルギーのこと」などの表記を改変していることがわかります。
「コシのない麺」を失敗だと思ったのなら「このコシのない麺は不味い」と言えばいい。
いや、「麺がのびている」という事実を争っているんだな。
「麺がのびる」と「コシがない」は違う。
「麺がのびる」というのは「本来はそうではないのに麺がスープを吸ってふやけてしまっている」という意味だ。
「コシがない」というのは単に「麺に歯ごたえがない」という意味で、それ自体には何ら問題はない。そういううどんもあるというだけだ。
別に「コシのないうどんって不味いね」と言うのは問題ない。好みに合わなかったんだな、で済む話だ。
問題になるのは、「うどんとはコシがあるものだ」と思い込んでいる客が、コシのないうどんを食べて「麺がのびている!」と騒ぐことだ。
常連客たちはそれを嫌がっているわけだよ。
それなら「コシのないうどんをありがたがるのは、うどんの旨さの何たるかを知らないだけ」と言えばいいだろ。
こちらの主張としては「事実誤認にもとづいて店を非難するのは駄目だろ」というだけ。
あるいは「実際に質問・回答がある前に」と付け加えても良いかもしれない。
「米政府「言語道断で侮辱的」 橋下氏発言を厳しく非難」( http://www.asahi.com/international/update/0516/TKY201305160295.html )
「橋下氏発言を非難する米政府当局者のコメント(全文)」( http://www.asahi.com/international/update/0516/TKY201305160461.html )
世間では,上の朝日報道はJen Psaki氏の発言を報じたものであるかのようにする者があるが,事実誤認である。
Jen Psaki氏が朝日記事に近い発言をしたのは次の記事である。
「Daily Press Briefing Washington, DC May 16, 2013」( http://www.state.gov/r/pa/prs/dpb/2013/05/209511.htm )
もっとも,朝日新聞はこれを報道したものではあり得ない。なぜなら,「全文」とPsaki氏の実際の発言を比較するまでもなく,上記Briefingが行われたのは米国東部時間(夏時間)2013年5月16日午後1時45分つまり日本時間2013年05月17日午前2時45分であるのに対し,朝日新聞の記事は日本時間2013年5月17日午前0時2分に配信されており,つまり朝日の記事の方がPsaki氏の発言よりも早かったからである。
さて,朝日の記事とPsaki氏の発言は非常によく「似ている」。
Mayor Hashimoto’s comment is outrageous and offensive. As the United States has stated previously, what happened in that era to those women, who were trafficked for sexual purposes, is deplorable and clearly grave human right violations of enormous proportions. We understand that mayor Hashimoto is planning to travel to the United States, but in the light of these statements, we are not sure that anyone will want to meet with him.
(Psaki氏の発言該当部分)
QUESTION: Hi, my name is Takashi from Japanese newspaper Asahi. Osaka City Mayor Hashimoto recently made a comment on the so-called “comfort women” issue, arguing that even though it is unacceptable from the moral perspective value, but the comfort women were necessary during the war period. And he also argued that it is not fair that only Japan is criticized by the United States and other countries, because there are other country military that were provided sexual service by prostitute. And do U.S. has any position on his comment or criticism against the United States?
MS. PSAKI: We have seen, of course, those comments. Mayor Hashimoto’s comments were outrageous and offensive. As the United States has stated previously, what happened in that era to these women who were trafficked for sexual purposes is deplorable and clearly a grave human rights violation of enormous proportions. We extend, again, our sincere and deep sympathy to the victims, and we hope that Japan will continue to work with its neighbors to address this and other issues arising from the past and cultivate relationships that allow them to move forward.
QUESTION: Do you describe this issue sex slave or comfort women?
MS. PSAKI: Again, I don’t know that I’m going to define it. You kind of laid out the specific details there, and we have described this issue in the past as comfort women[ii].
Go ahead in the back.
具体的な表現が同一であることは,(後に為された)Psaki氏の発言が朝日「コメント」にもとづいて為されたことを示す。つまり,朝日の記事は予定回答を掲載したものだといえる。
もっとも両者には細部に違いがある。どこが違い,どのような意図で事前回答から変更したのか,は,ここでは問題ではない。
ただ,重要なのは,「予定回答は実際の回答までに変更されることが有り得る」ということだ。(逆に,報道側が質問を撤回ないし変更する場合もある。)
そして政府による公式な意見表明は,言うまでもなく予定回答ではなく実際の回答である。
政府は予定回答の後も,実際の回答までにさらなる深謀遠慮を働かせて,表現を選ぶ。
したがって,予定回答は朝日新聞が言うような「政府の公式な立場を示したもの」では無い。
それよりも深刻なのは,予定回答を報道するのは政府の深謀遠慮を踏みにじる行為である,ということだ。
予定回答は実際の質疑応答を充実させるために示すのであるが,このように勝手に漏洩されるのであれば,予定回答を示すこと自体,控えなければならないかもしれない。
さて,これで朝日の報道の問題点がお分かりいただけたと思う。橋下vs朝日ではなく,朝日vs(米)政府という問題なのである。
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/20130507
共感できる部分もあるのですが、事実誤認が多いので補足します。
マンションの地震保険って、管理組合で入る共用部分向けの地震保険と、個別の家庭が入る占有部分のための保険があるんですが、どっちにしろ個人的には、「なんでそんなもんに入ってんの?」って感じです。
区分所有住宅には、「上塗り基準」と「壁心基準」というものがあります。それを区別せずに一括りにするのは乱暴すぎます。
火事で自分の部屋が丸焼けになっても、修理すればまた住むことができます。修理も、業者に依頼すればすぐに始まります。
ですが、地震で鉄筋コンクリ建てのマンションが半壊や全壊になる時は、地域全体が甚大な被害を受けてるはず。平時のように、建設業者に電話したらすぐに見積もりに来て、来月から工事が始められる、なんてことにはなりません。
建物を再建しなければ、保険金が支払われないと勘違いしているようです。確かに、火災保険に新価特約を付帯した場合などは建物を再建しないと保険金は支払われません。しかし、地震保険は可能な限り素早く支払われます。被害地域を空撮して被害があった住所を特定したり、全国の損害保険会社から職員を動員して被害があった建物の調査を行ない、保険金を迅速に支払うようにしています。もちろん建物を再建しなくても保険金は支払われました。
それに鉄筋コンクリマンションが全壊・半壊になったら、たとえ地震保険に入っていても、保険金だけで修繕や立て直しが全額カバーできるとは思えません。
そりゃそうですよ。地震保険金額は火災保険金額の30%~50%です。また、地震保険金額の支払いの総額は6兆2000億円です。その金額を超えると按分されることになります。契約書に比較的大きな字で書いてあります。
もちろん個人に関しても、そんな面倒な保険に入る必要は全然ないです。大災害に遭うと、住む場所を探すところから始め、日々の生活がぐちゃぐちゃになります。ましてや家族の誰かが被害に遭ったりしたら、それどころではありません。
保険料の支払い方法を口振にしておいてください。被災者になったら自動的に支払われますので契約者は何もする必要はありません。
たしかに充分な貯蓄があるひとは保険に入る必要はありません。しかし、はてなのブログを読むような財産が少ないカテゴリーのひとに地震保険に入らないことを薦めるのは無責任ですよ。
たしかに、地震保険料は高いです。金融商品としての魅力が低いと考えるのは間違ってはいないと思います。しかし、それが全てのひとに当てはまるかというとそれは違います。例えば、35年ローンでマンションを買ってしまった若い人は地震保険に入っておいたほうが良いでしょう。(そんな無謀なローンを組むのがよいかどうかはさておき)
もともと金融業界にいたはずの人なのに、地震保険金がすぐに支払われないと思い込んだのはなぜなんでしょうね?生命保険などと混同しているのかもしれませんね。損保は生保と違いますよ。
それ言ったら共働きの夫と妻だって二人とも200万位のショボイ収入かもしんねーじゃんw
つーかそういう奴らがたくさんいるのが今の現実だろ
それがどう「配偶者控除をなくすべき」に繋がるのかさっぱりわからない。
「基礎控除があるからパートした場合多重になり不公平だ!」という論法を持ち出したのは君だ
配偶者控除に限ったことですらない。
実は103万円を越えたってそこでガッツリ取られるわけじゃなく
段階的に配偶者控除が減っていくようになっている。
あくまでパートのお母さんが年末に出勤を調整する程度の効果にしかなってない。
結婚して「配偶者控除がもったいないからどっちかが仕事辞めようか」なんて議論になるなら
要するに
そのままじゃ妬み丸出しだから「女性の社会進出妨害~」とかもっともらしいお題目をつけてる。
だが実際にそこで攻撃してるのは
単なる無収入者の基礎控除分か、パート母ちゃんの低時給労働だ。
アホのくだらない嫉妬心と馬鹿の税制無知にフェミのルサンチマンが合体して
「女性配偶者の基礎控除をなくせ!」と言う意味不明な主張を叫んでるわけだが、
馬鹿もいい加減にして欲しい。
(政府は有権者から税金アップが提案してくれるんだからなるべく乗りたいところだろうが。)
あと読んでて感じたこととして
その「~」の部分が常に思い込みと事実誤認で構成されている。
バカ(b:id:activecute)がブコメをつけていたので晒しも兼ねてトラバで追記。
に対して
ロシアの声の各言語版(e.g. 日本語)はロシア政府がその国に向けて発したいこと。この場合、ドイツを貶すのが目的なので、これで良い。また嘘はついていない。分かってないのは増田。
とコメントするってことは、「ドイツを貶すのが目的」で歪められた印象操作ニュースで事実誤認してドイツ人への偏見を強化するのが正しい、とでも主張したいのかな。
また嘘はついていない。
「駐禁を取られた」は誤報だよ。雪像の制作者はわかっているし、誰も何も請求されていないし、雪像は雪解けまでそこに置く許可が出ている。
既に多数突っ込み入ってるようだが
難読文でもない文をまともに読めずに事実誤認するような頭鈍い奴を一般的に馬鹿とかウスラボケって呼ぶんだよ。
でさあ、それでもジャフコに電撃訪問したっていう切込隊長と、そんなクズは来てないっていう会社側の発言での食い違いは残るんだが。
はあ…?
いや、俺にそんなことを言われても。
俺はやまもとのかーちゃんなの?顧問弁護士なの?
やまもとがなんか嘘ついてるっていうならきっちり追い込んでやれよ。止めねーよそんなもん。
お前ぐらい頭鈍い奴に誰かの嘘を暴くなんてことができるかどうかすげー心もとないけども。
あとさ、ブコメで「実名発言者の所属先への圧力事案 」とか言ってる馬鹿がいるんだが、隊長が「電撃訪問した」っていうのは違うわけ?
はああ???
だから、俺は、やまもとの、正当性なんか、1ミリも、保証しねーし、まして、ブコメに、馬鹿が居るとか、知るか!
俺はやまもとが嘘つきでも詐欺師でもレイプ魔でもど~~~~~~~~~~~~でもいいよ。
つーかよくしらねーよ、何してる奴なのかすら。
やまもとが、素晴らしい人物でも、とんでもねえ嘘つきでも、
今度はわかってくれるかな。
最近一部界隈で絶賛話題沸騰中のアブラハムプライベートバンク、どうやら会員はアフィリエイトで小銭を稼ぐこともできるらしいですね。資産運用で1億円も稼げる上に日々のお小遣いも稼がせてくれる。優しい。
アブラハム社の詳細についてはちょっとぐぐってみればネット上で賞賛の嵐であることがよくわかると思うので適当に調べてください。
で、こちら。
「いつかはゆかし」の批判・評価・評判・疑問・口コミ徹底検証 ブログ
http://verificationitukaha.blog.fc2.com/
会員だというブログ主の方の書いたこの記事を読んでみましたが、いくつか気になる点、補足が必要な点、単純な事実誤認などがあるような気もしましたので、この場を借りて簡単に補足させていただき、この方の判断材料の一助になればと願っております。
「いつかはゆかし」の提供会社であるアブラハム・プライベートバンク株式会社は関東財務局に登録されている金融商品取引業者で投資助言・代理業である。
投資助言・代理業を営むには関東財務局への登録が必須となっていますので、万が一登録されていなければ「怪しい」どころか「違法業者」となってしまいます。通常の投資助言会社であれば登録されていることなど当たり前以前の話であり、ことさらにそんなことを言うのは怪しい消費者金融業者が「うちは都知事登録もしている安心な業者ですよ!」と言うのと同じくらい怪しい印象を与えてしまいかねません。余計なお世話ですが、真っ当な投資助言会社であるアブラハム社の方が万一そんな営業トークをされているのであれば、速やかに見直しをお勧めいたします。
アブラハム・グループの業績は好調のようで、同社は、2012年、2013年の両方で、監査法人トーマツ・デロイトトーマツから、日本とアジアで急成長企業として表彰されている。
「テクノロジー Fast50 Fast500」ですね。こちらは「売上高成長率」のみを基準とするランキングですので、「勢いのある企業」ということがわかります。蛇足ながら申し添えますと、業務内容・利益水準・その他定性的評価等は一切考慮されません。また、当然ながら母数が小さいほうが成長率は高くなる傾向にあります。
また、完全に余談ですがアブラハム・グループ・ホールディングス株式会社の事業領域が「メディア・エンターテイメント」に分類されているのは現状を鑑みるとなかなか面白いなあと思う次第です。
http://www.tohmatsu.com/jp/fast50/
アブラハム社長ブログによると創業以来「無借金」。従い、倒産リスクが無く(確かに負債が無いと理論上、倒産しようがない)堅実経営とのこと。
企業が倒産するのは借金を返せなくなったときではなく、資金繰りが回らなくなったときです。また、負債とは借入金だけではなく仕入や買掛金、各種引当金も負債の一種です。簡単に言うと東京駅や電車やテレビで大量展開されている広告費は(支払が完了するまで)負債に計上され、それらの支払いができなくなったとき、同社は倒産する可能性があります。まあ、そんなしちめんどくさい財務諸表の読み方なんかわからなくても投資ができるというのがアブラハムのサービスの素晴らしさだと思います。
えっ、「倒産リスクがない」って社長がブログで書いてるんですか。いいんですか。
富士経済のレポートによれば、「いつかはゆかし」の投資対象の過去5年の平均リターンは15.34%とのこと。
<図>
出典:日経ビジネス
「出典:日経ビジネス」と書いてありますが、内容を確認するとこれは日経ビジネスの取材記事ではなく記事広告であることがわかります。
http://abraham-holdings.co.jp/wp-content/uploads/2012/12/e94dd6ab3e4d07678a8c063fc0e2c7c4.pdf
ちなみに
海外投資新聞 「海外ファンドを日本に居ながら直接買えるのが魅力”。「いつかは ゆかし」お客様第1号(36歳会社員)に、アブラハム社長がインタビュー」
もURLや運営者情報を見るとアブラハム社の運営するサイトだということがわかります。
http://media.yucasee.jp/offshore-news/posts/index/192/
2つとも記事広告であることや同社の運営サイトであることは全く隠していませんので、非常に誠実だと思います。しかし、ブログでこういった書き方をされると中には「消防署のほうから来ました」みたいな胡散臭さを感じてしまう人もいると思うので、表記は多少変えたほうがいいかなあとも思います。
とはいえ、もしかしたら記事広告のほうが「日経の記事です」より信憑性は高いかもしれませんが。早くドコモからiPhone出ないかな。
ところでこの記事広告に掲載されているグラフですが、注釈を読むと「※アブラハム・プライベートバンクの「いつかはゆかし」、各投信の単品積立、各証券会社の積立商品中一番リターンの良い商品(シャープレシオが0.75以上に限定)を対象に、2007年9月~2012年9月までの5年間の年平均利回りを比較。」と書いてあります。これはつまり「アブラハムが投資助言の対象にしている商品の中で最もリターンの高かった商品は15.34%でした(※それを推奨したか、買った会員がいるか、1人当たりの平均リターンがどうかは考慮していません)」ってことでしょうか。私の読み方が間違っているんでしょうか。こういう比較の仕方って投資の世界では普通なんでしょうか。詳しい人に教えていただけると幸いです。
富士経済のレポートについてもこういったグラフがあるというよりは「各投信の商品別平均リターンの調査から当社が抽出・編集しました」な気がしますが、確信はないので黙ります。多くの商品の比較ができるのは良いことだと思います。
このブログで名前を挙げられている各氏については今後もバトルの様子を興味深く見守りつつ、私も30年後に資産1億円を目指すふりをしたいと思います。
稼ぎのある夫なら働かなくていいって考え方じゃなくて、自分も収入源を確保しておかないと夫に何かあった時もしくは万が一離婚ということになった時に身動きがとれなくなるからっていうリスクヘッジな訳だから、男の収入さえ確保すればいい問題じゃない。日本では夫婦別産制がとられているので、夫の稼いだ金は基本的に夫のものである。夫の稼ぎがよくなればいい問題ではなく、専業主婦の場合夫の稼いだ金の半額は妻のものということにしないと専業主婦の抱えるリスクは軽減しない。それにしたってキャリアなしで数年過ごした後の再就職の難しさを鑑みたらそれでもリスクは残っている。
それにさも女は働いてなかったかのような言い方がされてるが女は昔からずっと安い給料で働いている。
パートもしない専業主婦をずっと続ける女は実はそんなにいなくて、育児が一番大変な一時期専業になる女はいてもその後パートや内職という形で働くのは当たり前だった。
専業主婦の出現により女は働かなくてもよかったから安くなったんじゃなくて、賃労働における女の扱いが男と対等だった時期は未だかつて存在しない。
「働かないけど対等」に扱われていた時期もない。賃労働に従事してない主婦には大抵夫と対等の発言権は認められていない。よく主婦は財布のひもを握っている云々と言われるがあれは税理士と同じで管理運用を任されているだけで運用名義自体は大半が夫の名義である。
あと、新卒は入社後数年内に1/3が退社する昨今、男だから退社しないという考え方はナンセンス。
企業は溜め込んだ金をただ現金で寝かしているわけではなく、銀行預金にせよ国債投資にせよ何らかに投資している。
あくまで、お金を使って設備投資した場合の収益とお金を預けて利息をもらった場合の収益のどちらが得かを比較して、前者が得になる分だけの設備投資を行う。
実質金利が高どまりして、銀行預金や国債投資の利益が相対的に高まっている時には、設備投資は少なくなる*1。
このように金利が企業の投資行動に影響するということは、金余りの時代だろうがなかろうが関係がなく成立する。
言い換えれば、溜め込んだ金からの調達にしてもコストはゼロではない(その分を国債などで運用すれば得られた金利収入を諦めるという機会費用が掛かっている)ということ。
だいいち、インフレを起点として利益が2%増えたとしても、通貨価値が2%下がっているので、それは利益ではない。数字のマジック。
以下の部分は、実質金利の影響について考えている考察においては無関係。すべてインフレを調整した上での話。
インフレで調節した実質金利が、デフレの時には高どまりしてしまうという議論であることを確認して欲しい。
特に、インフレによる(額面での)利益の増加ではなく、実質金利の低下によるコスト減での利益の増加の話であることを理解して欲しい。
ただの事実誤認。一時的な物価の落ち込みを除き、先進国でデフレが起きているのは日本だけである。
名目金利が負になれないという制約から実質金利が高どまるという問題を解決するのに必要なインフレ率は先進国でも2%程度あれば十分。
日本以外の先進国は概ね平均的にこの水準のインフレを達成しており、デフレ化などしていない。
なお、本当に金余りの時代が続いているのであるならば、余っているお金の価値は低くなっていっているはずでありデフレにはならない。
デフレというのは人々の求めるお金に対してお金の量が足りない状況が続くと思われていることを表している。余る余らないは、あくまで需要と供給の相対関係なのだ。
つまり現在は金余りではなく金足らずの時代であり、それが続くと予想されるからこそ企業や家計は必死に現金や換金性の高い預金・国債などの資産を溜め込もうとしている。
追記
80年代から比べると実質金利は下がっているので高どまりしていないというコメントを頂いたが、均衡実質金利(経済の需給を均衡させる実質金利)と比べて実質金利が高いままになるという意味で
高どまりという言葉を使っている。80年代のように均衡実質金利が高い時代には実質金利は高くてもそれで経済の需給は均衡する。
一方で、現在のように均衡実質金利が低くなっている時には80年代より低い実質金利でも経済の需給を均衡させるには高過ぎるということになり、投資が抑制される。これが高どまり。
均衡実質金利が-1%を下回ることが頻発している*2現在、最低でも1%のインフレ期待がなければ名目金利がゼロであってさえ実質金利が均衡実質金利を上回る事態が頻発する。
均衡実質金利が-2%を下回ることも数度あるので、余裕を見て2~3%のインフレ期待があることが望ましい。
追記2
銀行に対しての融資相談そのものは現在でも多くある。決して企業の事業投資案件自体が少ないわけではない。お金の量が足りない状況が続くと思われているから、
企業は事業投資に回すよりも現金や換金性の高い預金・国債などの資産を溜め込むことを優先し、銀行側も融資という資産ではなく換金性の高い資産を保有することを優先している。
これは金足らずの状態。
註1:デフレが深刻な場合には、金利の付かない現金や当座預金という形で持っていてさえ、デフレで現金の実質的な価値が増えるという予想が強まれば設備投資が少なくなる可能性がある。
註2:http://www.boj.or.jp/research/wps_rev/wps_2012/data/wp12j03.pdf
以前、勤めていた会社の話。
まぁパワハラが原因で鬱状態になり退職したっていうありふれた話なんだけれども、
色々と義理立てするところがあって俺は、その話を今まで一切口外しなかった。
たまたまパソコンの整理をしていると、色々と当時のメモが出て来たんで、
少し思う所も有って、その話を書いてみようと思う。
ある日、俺は来月から法人営業にまわってくれと執行役員から言われた。
で、広告畑の俺は1ヶ月の間に新人に、俺が1人で担当していた仕事を
そっくりそのまま引き継がないといけなくなったのだけれど、
びっくりしたのは、俺も一ヶ月で営業の仕事を覚えないとないという体制。
俺は法人営業なんて全く知らない。ていうか、その日から、普通に営業の電話を回される。
営業の島ではない所で、たった1人会社のパンフレット見ながらの対応。
とにもかくにも、俺が担当していた仕事は、判る人間が俺一人なので
優先的に引き継ぎをやらなくてはならない。その合間に得意先の顔つなぎ。
そんな中、今後の予定人員を聞いて驚いた。
今度の人事異動で法人営業5人いた所から3人抜ける。その補充で、ろくな研修も受けていない俺1人。
一ヶ月後、見積もりも作った事の無い俺が800社担当。実際は担当が決まっていないものを含めるともっと多い。
さすがにダメなので営業部長に、どうやったらいいんですか?って相談しにいったら
営業だけでなく色んな人に頭下げて教えてもらいながらこなしていると
ある日、営業部長が、
「○○さんには、これから別プロジェクトを専念してもらうから、君は彼に仕事を聞かない様にして。君には負担が増えることになるが頑張って」といった。
○○さんは俺が仕事を教えてもらっていた人。あと営業で残っているのは、バックヤードのおばちゃんだけやん。
まぁ、仕事のやり方を聞いて回っている現状と負担が増える状況は判ってもらえてると思った。
夜は一番遅く、朝はカードキーを使って自分で会社のドアを開けて一番乗りで出社しないと間に合わない。
サービス残業が月に100時間を超えるのが当たり前というか無給で働くのが100時間で済んだら余裕っぽい感じ。
で、俺が知らない営業のローカルルールとかで問題が起ると俺の責任になるわけだ。
俺は社のルールに沿って処理しているのに後でソレは間違いだと言う話になったりする。
「知らんがな」っていうような世界だけれど、俺は、自分の下調べが不十分だと思ってさらに努力した。
ある日、技術部のトラブルで頭をさげないといけない事が発生した。
俺は、すぐさま部長に報告した。経緯、状況、対応などを説明して
「申し訳ございません」と謝った。
「どうしてこんなことになったの?」
その時、俺は部長の真意をはかりかねた。どうしてって言うのは、さっき説明している。
責任については、まず俺が謝って所在を示している。二拍ぐらいおいて
「技術部の書類が止まっていて」という話した。
ようするに、改善の為に営業部長として問題点を聞いたのだと思ったのだ。
しかし後になって部長は俺が無責任に「技術部のせいにした」って言っているのが耳に入った。
で、しばらくしたある日。俺は部長に呼ばれた。
確かに、昨日は三時間程残業して倒れそうになったので、台帳にも記載して正式な手続きをして会社のキーを借りて
どうも、昨日別の部署の連中が仕事を残してしまい朝早く出社したかったらしい。
で、そいつらが、どういう思考回路なのか台帳に俺の名前を見つけて文句をいっているらしい。
俺が朝早く出社して遊んでいると思っているのだろうか?
実はキーは二つあり、連中の仕事が遅くなりそうな雰囲気を感じ取っていた俺は、念のため台帳でまだ貸し出しが無い事を確認して一つのキーを借りたのだ。
どこにも不備は無いはす。だぶん台帳に名前を書かずにキーを持っていった奴が居たのだろう。
しかしどうして、その場で台帳に名前のある俺に連絡しないで後から文句を言うのか。
理解不能だが、その連中は俺から見ると、おそろしく仕事ができない連中なので、人に責任をなすりつけるのは、さもありなん納得した。
「俺はお前を信用していない」
信用していない人間に、なんで仕事を押し付けたのかって思った。それに昨日初めてキーをかりたといのならともかく、
配属されてから幾度となくキーを借りているのに、ほっておいたと言う事になる。
つまり部下の状況を把握していなかったということだ。
この部長には残業時間が多いと言う話はしているし何度か、朝一番に出会っているのだが。
しかし、なによりも俺は、簡単に出来るような事実確認をふっとばす位に、部長から信用が無いのかと思って愕然とした。
ここで部長の事実誤認を指摘するのは簡単だけれど、はっきりいって、ここまで俺以外の人間では、
こなせないような状況で頑張って来て何故信用されていないのかっていう問題の方が重要だった。
もっとアピールするべきなんだろうか。色々と考え込んでいた。
「人に迷惑をかけるなんてありえん」
と言った。
ここで俺は悟った。
仮に、俺ではない信用がある人間が、同じ様にキーを借りたとしても
この部長が考えている「人の迷惑」っていうものは同じ様に発生する。
だとすると、実は「信用うんぬん」の話は関係がない。
本人は気づいていないのだろうけれど、この部長が具体的にどこが悪いのか指摘出来ないでいる理由はそこにある。
ようするに、業務や事実関係に関係なく俺を非難したいわけだ。つまり事実誤認を指摘しても、問題の本質はそこにはない。
前の会社でカミソリって陰口を叩かれていた俺は、どうしようか迷った。
たかがキーのことだが、以前からの経緯が実は他にも色々とある。
この場で、事実関係を一つ一つあげて、確認した上で会社に内容証明を送るのが一番簡単だ。
また、この部長の嫌う所で元会長に話をするというのもありえる。
しかし、そうなるとこの部長はどうなるのだろうか。会社は株式公開直後で、今後一部上場も控えている。
俺は、結局部長を切れなかった。
この会社の先に、俺のしたい事が無いように思えて急速に興味を失ったと言うのが正しいかもしれない。
それはともかく、
勘違いして欲しくないのは、この部長は実は善良な人なのである。
実際、何の悪気もないと思う。自分がパワハラをしたなんて一切思っていないだろう。
事実認識能力に欠けると言うのはあるだろうけれど、たまたま俺とはそういう巡り合わせになっただけだ。
実は、まだまだこの部長に対しては色々とあるのだけれど、いいかげん長くなったので、結論を急ぐと
もしかしたら、俺もあなたも、いつか意図せずにこの部長のように事実関係を誤解し、変な理解で
長文になったけれども、このことは、心の片隅においておいた方がいいと思う。
佐賀県武雄市が市のホームページを廃止し、Facebookページに移行したのは去年の8月のことだ。
ソーシャルメディアを活用した先進的な取り組みとして賞賛される一方で、本当に市民サービスにつながるのかという懐疑の声も多かった。
今回、Facebookへの移行に関する分析レポートが発表された。
武雄市が市のホームページをFacebookページに移設した目的は、以下の4つだそうだ。
1.市職員と市民がコミュニケーションを取る機会を設け、両者をつなげていく。(インタラクション性)
2.市の活動や施策などの情報を、素早く発信し、市民に限らず広く拡散する(拡散性)
3.SNSを使って広く誰でも見せることで「常につながっている」ということを意識させ、職務に対する意識も向上させる。(職員の意識の向上)
「武雄市民に対する市民サービスの向上を目的としてFacebookを活用する」と理解してよさそうだ。
「ホームページからFacebookへ移行した事で市民サービスが向上しているかどうか」は何を基準に判断するのだろうか。
レポートでは、コメントと「いいね!」とシェアの数を合計した「インタラクション数」を測定していて、「インタラクション数が多い」=「市職員と市民のコミュニケーションが活性化している」と定義している。
月平均1万件以上のインタラクション(反応・声)が発生しており、応援メッセージやいいね!の数で、どのような施策が評価されているのかの一つの指標を持てたという評価がされている。
つまり、Facebookに移行したことで、いままでは聞くことができなかった市民の声や反応を月平均1万件以上聞くことが出来るようになった上に、市の施策がどう評価されているかまでも把握することができるようになったというのだ。
では、本当に市民とのコミュニケーションがとれているかを検証してみよう。
レポートでは、市民向け情報提供の成功例として、2012年2月の水道管凍結に関する注意情報が挙げられている。
実際のウォールのイメージとともに、『こうした情報は、ホームページでは市民が見に行かないと行き届かず、「いつも情報ありがとう」「シェアします」といった感謝のコメントが続いて発生していた。』とキャプションが付けられている。
では、6件のコメントを一つ一つ見てみよう。
「鹿児島の今朝大変な事態になりました」
と、武雄市民ではなさそうな方々のコメントが4件続いていて、市民の方とおもわれるコメントは
「いつも情報ありがとうございます。はい気をつけます!」
の1件だった。
ちなみに、残りの1件は武雄市役所からの内容訂正(ウォールに書き込んだ水道課の電話番号が間違っていた!)のコメントである。
市役所からのウォール投稿数は月100件以上にのぼるとのことなので、市民向けの暮らしに役立つ情報も数多く提供されていると思うのだが、その中から成功例として選んだものがこの調子で、本当に成功していると言えるのだろうか。
ひょっとしたら鹿児島や名古屋に出張中の武雄市民の方がコメントしたのかも!と思い、ウォールで当該の投稿を探したが、確認することができなかった。
残念ながら本当に情報提供がされていたのかどうかも確認できない状況である。
その他の成功例も見てみよう。
武雄市ではFacebookを通じて積極的に意見募集も行っているようだ。
レポートには2012年3月に投稿された食育の計画案に対する意見募集の投稿が紹介されていて、『ファンからはコメント付きで友達に広める目的とみられる「シェア」3件が実行されていた。』と書かれている。
実際に投稿を確認してみると、3件のうち2件は武雄市民以外によるシェアで、残る1件は市職員自らシェアしているものだった。
ただ、コメントやシェアは心理的なハードルがあるのは事実であり、気軽に同意を示すことができるものとして、いいね!がある。
武雄市が指標としているインタラクション数にも、いいね!が含まれているため、いいね!の数が重要になりそうだ。
食育の計画案にも、100件以上のいいね!がついており、一見武雄市民に評価されていると判断できそうだ。
実際にこの投稿にいいね!を押している人の属性を分析してみた。
武雄市職員 | 13% |
武雄市民 | 7% |
上記以外 | 80% |
なんと、いいね!を押している人の8割は武雄市の食育に関係なさそうな人だった。
その次に多いのは、なんと武雄市職員で、武雄市民は7%しかいないのだ。
ただ、食育への取り組みは武雄市民以外にも興味を持つ人が多いテーマであるため、武雄市の先進的な取り組みが全国的に評価されている可能性がある。
より正確に分析するには、武雄市民及び近隣の方に特化したテーマについても調べる必要があるだろう。
ほぼ同じ100件以上のいいね!がついている「楼門朝市5周年感謝祭」についても、属性を分析してみた。
武雄市職員 | 30% |
武雄市民 | 13% |
上記以外 | 57% |
このレポート(というか広告)の通りに、武雄市がインタラクション=市民の声として受け止めているのであれば、かなり危険な状況である。
かといって、いまさら何の参考にもしていないという訳にもいかないだろう。
4月からは武雄市の全職員400名がFacebookのアカウントを持つのだという。
民間企業では上司の投稿に、部下たちが我先にといいね!をつける行為が今も行われている。
別に民間企業がやるのは害は無いが、自治体が「いいね!」で仕事をやってどうするのだ。
僕の住む自治体が間違ってこんなことに税金を使ってしまうと困るので、武雄市民の方には悪いけど「民意を聞いてるごっこ」は武雄市だけでやってほしい。
だいぶ前に書いた自分のエントリが忘れた頃にRTされてくるとは思わなかった。
いくつか指摘されている事項についてのコメントは以下のとおり。
ご丁寧に「移行を行った会社」の社長から、「武雄市の求める効果の最大化が目的で動いてるのだから筋違いな指摘だ」 とのコメントを頂いたのには心底驚いた。
そんなのは当たり前の話すぎて議論の対象ではないし、もしかして「武雄市(not 市民)が満足しているんだからいいじゃないか」という開き直りなのだろうか。
武雄市の求める効果が最大化できていて、武雄市が満足してるんだったらそれで問題ないんじゃないの? わざわざコメントする必要もないと思うのだが。
でも、武雄市でなにが起きていようと、今のところ僕には関係ないのだ。
僕の払った税金は使われていないだろう(地方交付税を考慮しても僕の分は1円以下だろう)し、武雄市民でもないし。
改めて僕の考えを示すと、「武雄だけでやってくれ」である。
自治体は事例に弱い。あのレポートを鵜呑みにして、似たようなことを始める自治体がこれから出てくるだろう。
しかし、あのレポートを検証してみると、売り文句と実態とは大きく乖離していることがわかる。
他の自治体の方々は、自分たちの求めるものなのかどうかをしっかり自分で見極め、ハズレをハズレと見抜いてほしい。
そして、僕が願うのは、
僕の住む自治体が間違ってこんなことに税金を使ってしまうと困るので、武雄市民の方には悪いけど「民意を聞いてるごっこ」は武雄市だけでやってほしい。
ただこれだけである。