小学校高学年って大人と子供の「いいとこ取り」ができる貴重な2年間だと思うんだよね。
身体が丈夫になるし、自意識が芽生えて大人ぶったり恋愛ごっこが始まる一方で、休み時間や放課後はみんな仲良く外で遊ぶし、小学生ということで社会的にも「子供」でいられ、甘やかしてもらえるもんな。
これが中学生になると「いいとこ取り」のバランスが崩れてしまう。
中学に上がった途端に環境への不適応を起こしてしまう「中1ギャップ」という言葉があるけど、これは「競争」を意識した受験や、学年による上下関係の生まれる部活が始まることなどが原因とされている。
人には能力の差があり、身分の差があるという「大人の社会」の現実を中学生から見せつけられるわけだ。
中学生は社会的に「半分大人扱い」になり、自立を求められもする。
親や先生は甘やかしてくれない。
小学生の頃は受験も上下関係も恋愛も携帯も責任もなんもなかった。
過去を美化するあまり、あの頃の負の部分を隠してしまっていると思う。
それでも、俺にとっては”小学校高学年”時代は紛れもなく幸せだった。
戻りてぇなぁ。