はてなキーワード: 溶媒とは
体液、特に血清と浸透性を等しく作った食塩水。輸血・補液や注射用薬剤の溶媒として用いるほか、摘出した器官や組織を生きたまま保存するときに使用。人間などの定温動物では0.85~0.9パーセントのものを用いる。生理食塩液。
出典:デジタル大辞泉
生理食塩水=塩0.9g/(塩0.9g+水99.1g)*100%
つまり生理食塩水を作るには99.1gの水に0.9gの塩を混ぜれば良い。これを熱中症になったときなどに補給すると回復が早まるらしい。
疑問なのは3%の食塩水だ。熱中症が話題になった時、97gの水に3gの塩を混ぜて飲めと言われていた気がするがあれはデマなのか。それとも自分が何か勘違いをしていたのだろうか。今となってはわらない。
イエーーーーーーーーーーイ!!!!NMRの用途や原理知ってるか~~~~~???!!!??
NMRは化学分析に使う分析装置だ!化学、特に有機化学や生化学の研究をしたことがある人はよく知っていると思う!そういう人は野暮なツッコミを入れ始める前に好きな有機溶媒を書いてブラウザバックだ!DMSOか?THFか?DMFか?DHMOか?書け!
NMRって知ってるだろうか!知ってるヤツは皆ブラウザバックしたはずだから君はNMRを知らないはずだ!それでも名前くらいは聞いたことがあるかもしれない!無いかもしれない!でも日本で生きていたら必ず恩恵に預かっているぞ!
みんな大好き、排水管の赤錆を防止するNMRなんちゃら・・・まあ詳しくは触れないが、あれもNMRの原理を応用したと主張している装置だ!!効果があるかどうかは今はいいだろう!
ヘリウム不足が深刻で研究者が困っているというニュースを聞いたことがあるかもしれない!何?今日聞いた?オラもだ!ヘリウムはいろいろな実験や産業に使われているけど、中でもNMR装置に多く使われている!NMRの中には超電導磁石が入っているから、磁石を極低温に冷やさないといけない!そのためにヘリウムが必要なんだ!
君がいい年こいてるなら、病院のMRIで体の輪切り写真を撮られたことがあるかもしれない!あれだってNMRの原理を応用したものだ!
NMR装置の原理や用途を知っていれば生活の役に立つ・・・ことは無いが、ニュースを読み解く上で知ってるとすこしは役に立つだろう!それに化学物質の分析がどうやって行われているか知ることはとても意義のあることだ!電子顕微鏡でパシャっと撮影すれば分子の分析ができると思っている人もいるかもしれないが、大きな間違いだ!有機化合物は基本的にはそういう分析方法はできない!
たとえばバファリンを作ってる会社がいろいろな薬品を混ぜてバファリンを合成したとしよう!でも合成した物質がバファリンかどうかを確かめるためにはどうしたらいいだろうか?実は手順を間違えて毒ができているかも知れないから舐めて確かめるわけにはいかない!そこで登場するのがNMR装置だ!でも、そんなのはNMRの用途の一つに過ぎない!NMRはなんでもできる!NMRは科学の進歩に欠かせない装置だ!そういう凄い装置があることだけでも覚えてほしい!
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有機化学の研究をやっている研究室や製薬の研究所では、NMRを使って分子の形を調べるということをよくやっている!分子の形を調べるというのが主な用途なんだけど、それ以外にもいろいろなことに使える!じゃあNMRというのはどういう原理で分子の形やその他諸々を調べることができるんだろうか?!
NMRとは、本質的には原子核の回転スピードを測定する装置だ!意味がわからないだろうか?原子にはコアの部分があって、それを原子核と呼ぶ!そして原子核の周りを電子という粒子がグルグル回っているんだ!地球の周りを月がまわってるような感じだな!何?「電子は別にグルグル回ってるわけじゃない?」君!なんでまだ読んでいるんだ!まあ今回は許そう!
とにかく、原子というのはコアの部分である原子核と、その周りを回っている電子で構成されている!そこで原子核に磁力を与えると、原子核はグルグル回り始めるんだ!!!それもただの回転じゃあないッ!歳差運動と呼ばれる回転をしている!歳差運動とは、回転しているコマが力尽きる寸前にフラフラと揺れるようなあの回転運動のことだ!すり鉢で胡麻をするときに棒の真ん中あたりを左手で持って、右手で棒の先端をくるくる回すだろう!あの運動にも似ている!とにかく少し特殊な回転をしているんだ!その回転の速度を測定するのがNMR装置だ!
回転の速度は①原子の種類 ②装置の磁力の強さ ③原子の結合や周辺の状況 で変わってくる!②と③が同じでも水素と酸素なら回転の速さが違う!酸素のほうが原子核が重いから遅いんだ!①と③が同じでも②でまた変わってくる!磁力が強ければ強いほど原子は早く回転するぞ!原子が早く回転すると、③の影響がはっきりわかるから便利なんだ!一般的にNMR装置は磁力が強ければ強いほど高性能だし値段も高くなる!③は重要だ!一般的にはNMR装置は③を知るための装置だ!結合の方式や周囲の状況で回転スピードが変わってくるから、逆に回転スピードから結合や周囲の状況がわかる!だから分子の形がわかるんだ!!
原子核の回転スピードを測定するといっても直接見るわけにはいかない!だからラジオ波と呼ばれる周波数の電磁波を使って回転スピードを調べる!ラジオ波はラジオ放送に使われる電磁波だ!
そもそもNMRとは何の略だろうか?言ってみろ!言えないか?NMRとはNuclear Magnetic Resonanceの略だ!Nuclearは核つまり原子核、Magneticは磁気、Resonanceは共鳴だ!日本語だと核磁気共鳴なんて呼ばれるな!核磁気共鳴現象を調べる装置、それがNMR装置だ!では核磁気共鳴とはなんだろうか?核磁気共鳴とは、回転している原子核が、その回転スピードと同じ周波数のラジオ波を吸収したり放出したりする現象のことだ!よくわからないだろうか?
ラジオ波にはいろいろな周波数のものがある!電波(電磁波)が波だということは知っているだろう!電波の周波数というのは、波が1秒間に何回押し寄せるか、という数字だ!たとえば600MHzのラジオ波は、1秒間に6億回も波が押し寄せていることになる!ちなみにBluetoothや電子レンジが出す電波は1秒で24億回、青い光は1秒で500兆回くらいの波が押し寄せている!まあそれはどうでもいい!1秒間に6億回転している原子核に、1秒間で6億回波が押し寄せる電磁波をあてると、原子核はその周波数の電磁波を吸収したり放出したりするんだ!
イメージできるだろうか?君はそれでも人の親か?人の親なら想像してほしい!人の親じゃなくても想像してくれ!君はブランコの横に立っている!そして子供が乗っているブランコが5秒に1回、前に向かって自分の横を通り過ぎるとする!ブランコが真横に来た瞬間に、つまり5秒に1回だけ絶妙なタイミングで子供の背中を押してやれば、ブランコは手の力を吸収して勢いを増すだろう!でも5秒に1回だけじゃなく、3秒に1回とか変なタイミングで押してしまうとブランコの勢いは増さない!それと同じで、1秒で6億回回転する原子核は、1秒で6億回押し寄せるラジオ波のみを吸収する!1秒で6億1回押し寄せるラジオ波、6億2回押し寄せるラジオ波、6億3回押し寄せるラジオ波・・・といろいろな周波数のラジオ波を当ててやって、どれが吸収されたか見てやれば、測定したサンプルの原子核がどのくらいのスピードで回転しているかがわかる!これがNMRの原理だ!
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NMRが原子核の回転スピードを調べる装置であることはよくわかったはずだ!わかったよな?!じゃあ回転スピードから何がわかるだろうか?回転スピードからは本当にいろいろな情報がわかる!!わかりすぎて逆によくわからないくらいだ!とりあえず一つだけ紹介しておこう!NMRでわかるのは、原子核の周りをどのくらいの数の電子が回っているか?ということだ!
NMRで得られるのは一つのグラフだ!「NMR スペクトル」で画像検索すればNMRで得られるグラフが出てくるぞ!縦軸と横軸があって、グラフの中に線がたくさん描かれているグラフが出てきただろうか?!横軸は回転スピードを表している!横軸の数字が高いほど原子核の回転が速いことを表している!グラフのあるところに線があったら、そのスピードで回転している原子核があるということだ!そして線がグラフの左側にあることは、その線に対応する原子核の回転が速いことを表している!左の方に出てくる線の原子核は回転が速くて、右の方に出てくる原子核は回転が遅いことを示している!縦軸は難しいんだけど、超めちゃくちゃざっくりと言えば原子の個数を表している!
原子核の回転が速いということは何を表しているだろうか?実は原子核の回転スピードは、原子核の周りを飛んでいる電子の数で決まる!原子核の周りを飛んでいる電子が少なければ少ないほど、その原子核は回転が速くなる!つまり、グラフの左のほうに線が出現する!
さらに原子核の周り飛んでいる電子の数は、その原子が結合している原子の種類で大体決まる!例えば酸素に結合している原子は、酸素に電子を奪われている!だから電子が少ない!だから回転が速い!だからグラフの左側に出てくる!このことから、もし謎の物質を発見したとして、そいつをNMR測定にかけた結果グラフの左側に線が出てきたら、その物質には酸素が含まれている可能性が高いということになる!
以上がNMRの原理だ!①NMRはラジオ波を使って原子核の回転スピードを測定する装置だ!②NMR測定を行うとグラフが出てくる!グラフの左側に線があれば回転スピードが速い!③回転スピードが速いということは電子が少ないということを表す!④電子が少ないということは酸素みたいな電子を奪う性質の原子が含まれている物質である可能性が高い!
ということだ!もちろんNMRでわかるのはこれだけじゃない!もっといろいろな情報がわかる!だから新しい物質を作ったり発見したりしたとき、多くの化学者はとりあえず物質をNMR装置で分析してみて、どんな物質なのかを調べる!
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NMRは本当にいろいろな分析ができる!原理はさっき言った通りだけど、そこから本当にいろいろな現象のことがわかる!すべての現象を説明するのはかなり困難だから、ここではNMRで何を知ることができるのかだけを列挙していく!
①物質の濃度を調べることができる!
・・・グラフから物質の濃度がわかる!たとえば酒をNMR装置で分析すれば、アルコールが何%、糖分が何%含まれているのか大体わかる!
②物質のカタチを調べることができる!
・・・新しい物質を発見したら、それがどんなカタチなのかを調べる必要がある!正確な構造を論文に乗せないといけないし、カタチがわからないと性質もわからないからな!だからNMR装置でカタチを調べるんだ!
・・・多次元NMRと呼ばれる手法を使えば、タンパク質の立体的なカタチを調べることができる!タンパク質のカタチがわかれば、病気の原因になっているタンパク質に効く薬を設計したいときなんかに役に立つ!NMRは製薬や生物学の分野で大いに役に立っているぞ!
④物質の動き方がわかる!
物質の化学反応がどういう仕組で起こっているのか、液体の中で物質がどう動くのか、といった物質の動き方がわかるぞ!
ざっくりこんな感じだ!オラが知らなかったり、あえて書いていなかったりするだけで本当はもっとあるぞ!
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病院にMRIというのがあるだろう!あれだってNMRの親戚だ!NMRはNuclear Magnetic Resonance(核磁気共鳴法)だけど、MRIはMagnetic Resonance Imagingだ!日本語だと磁気共鳴画像法と言うな!Nuclear(核)というのは核爆弾とか放射線のイメージが強くて患者を怖がらせてしまうから、医療の世界だとNuclear(核)という言葉は使わないみたいだ!でも仕組みとしてはNMRもMRIもほとんど一緒だ!もちろんNMRもMRIも放射線は出ない!
MRIは、NMR測定を体のいろいろな部分で行って、その結果を二次元的な画像にする手法だ!オラはMRIのことはそんなに知らないけど、お医者さんはその画像から体のどこに腫瘍があるとか、そんなのを判断しているらしいぞ!超すごいな!
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ちなみにNMRの性能はほとんど磁石の強さで決まる!同じ物質なら、磁石が強ければ強いほど、原子核を速く回転させることができるぞ!磁石が強いNMRを使えばそれだけ情報量も増えるんだ!だからほとんどのNMRには超電導磁石が入っていて、だから液体ヘリウムで磁石を冷やすんだ!NMRを使う研究者にとってヘリウム不足は死活問題だ!NMRが使えないとマジで何も研究ができなくなる人もかなりいると思うぞ!もっとヘリウムが安く安定して買えるようになるといいな!より高温でも超伝導になる磁石があるともっといいな!みんなそれぞれ得意な研究や開発をがんばってくれ!磁石の強さはNMRの場合はHzで表すぞ!テトラメチルシランという物質があって、こいつの原子核を1秒間で1億回回転させることができる装置のことを100MHzと表す!5億回なら500MHz、10億回なら1000MHzだな!NMRは数千万円はするし、維持費もヤバいから大学や研究所に1つか2つあれば良いほうだ!たいていの場合400MHzから600MHzくらいのNMRを使っている!ほとんどの用途ならこれで十分だぞ!世界で一番いいNMRが1020MHzらしい!ジャンジャン稼いでジャンジャン良いNMRを買いたいものだな!分子のカタチや状態を分析する方法は他にもいろいろある!とても奥が深い世界だぞ!
野依センセだけじゃない。有機合成系の研究室というのは,基本的にブラックになる傾向がある。
合成の論文を見ると,少ない場合で数ステップ,普通は数十ステップの合成経路が書かれている。この合成経路の完成には膨大な人手がかかるからだ。教授やら偉い人が「なんとなくこの物質はこういう経路で合成できるんじゃないかな」とあたりをつける。場合によっては何通りもの経路を考える。で,そのステップの一つ一つを下っ端の助手やら院生やら学部生やらが実験してみる。
一発で合成が成功することなんてほとんどない。で,そうなると「溶媒変えてみろ」となり,数十通りの溶媒を試してみる。だめだと「触媒変えてみろ」になって,全部の溶媒と数十種類の触媒の組み合わせを試してみたりする。それでもだめだと「温度変えてみろ」「圧力かけてみろ」「光当ててみろ」とかなる。それらの膨大な試行錯誤によって一つのステップが完成したりダメと判明したりする。
一歩一歩が院生の数ヶ月をつかう作業で迷路を解いていく。それが有機合成化学という分野だ。でもって,多くの研究分野では複数の研究室が競争してたりする。たとえ合成経路が完成しても,他の研究室に先を越されたら何の意味もなくなる。
少し詳しく書いておく。ちなみに俺は自発的には全く摂取しない派、なんだが、最近はコンビニのコロッケとかにも入っていたりするからな。それはかなり難しい。
人工甘味料としてよく使われているのは:
辺りがメインだろう。これらはいずれもそれ自体が糖分として代謝されないので、カロリー源として吸収されることなく排泄される。そのためにダイエット○○的なものに使われるわけだ。
という感じだな。ただし、人工甘味料全体に関しての危険性が指摘されている。これは味覚とか腸内フローラに対して影響を与えることで、特に糖尿病の発現リスクを高めるのではないか、という話なのだけど、これに関しては分かりやすい文章をリンクしておこう。
https://www.alic.go.jp/content/000138490.pdf
なーんだ、じゃああまり問題ないじゃん、と思われるだろうが、先に書いたように俺は全く摂取しない派なんだな。その理由も書き添えておく。
俺が摂取しない第一(にして最大)の理由は、口中の味覚のバランスが崩壊するためだ。人工甘味料の多くは、甘味の後引きが長い。ガムにおいて人工甘味料が多用されるのはこの性質を逆手に取っているわけだが、微糖のコーヒーなど飲むと、その後もずっと口中に甘味が残っているのが、俺はちょっと耐えられないんだな。
それに加えて、人工甘味料の甘味はショ糖のそれと比較して癖がある。ものによっては強過ぎると苦味を感じさせるものもある。天然由来の甘味料にたとえばステビア、カンゾウ、ラカンカなんかがあるわけだが、これらが甘味料としてあまり多用されないひとつの理由がこの癖なんだ。俺が知る限り、最初の甘味が自然なのはネオテームだと思うが、ネオテームは後引きが強いので、上述の理由にがっつり該当する。だから俺は決して食わない。
そして、各食品メーカーが人工甘味料を使用するのはユーザーの健康のため、ではない。これは断言してもいいと思うんだが、コストダウンの為なんだ。
たとえば、アセスルファムカリウムの値段をみてみると、ドイツ製の高品質のもので 1 kg あたり8000〜10000円、中国製のもので5000円前後。でも甘味の強さはショ糖の200倍なんだから、中国製ならショ糖 1 kg 換算で25円ということになる。これ式で計算すると、スクラロースで60円弱、アスパルテームで25〜50円、ネオテームで(すまん、これだけ単体じゃなくてこれを含む製品で計算してるので実際はもっと安いと思うが)35〜50円。明らかにショ糖 1 kg より安上がりなんだよ。
それに加えて「微糖」「ローカロリー」「ダイエット」等の煽り文句をつけられる。色々と「おいしい」わけな。生産者としては、少量で強い甘味が得られるということで、使用量の管理が難しくなる。だから大規模に生産できる会社がより積極的に使っているわけ。ただし、食品メーカーが使う「素材」の段階で添加されている場合も多いので(最初に書いたコンビニのコロッケの場合、おそらくマッシュポテトに添加した製品が素材として流通しているのだろうと思う……他にも調味料とかもな)、特に商品表示が比較的アバウトなファストフードや惣菜の類などでは今後も拡大的に使用されるんだろう。
まあそんなわけで、経済原理に健康の皮を被せた代物を食べて、味覚が狂う不快感に耐える気が俺にはない、というわけな。
【後記】
なんかブクマの件数が凄いのでこちらの方がびっくりした。読ませていただいた感じでは、やはり味に違和感を感じる方が少なからずおられる反面、特に問題ない、という方もおられる模様。こればかりは、体質であったり、味をどのように捉えているのか、という問題であったり、複合的な要素があるだろうし、答がひとつというわけでもないと思う。俺の場合はあくまでまず主観的に違和感を感じるので摂らない、あと糖尿病との関係に関してはまだ結論が出ていないので、その研究状況も観察しながらの判断だったりする。まあ、糖尿病に関しては、これらの物質の影響なんか、生活習慣それ自体の影響に比べればハナクソみたいなものかもしれないけどな。
あと、果糖や転化糖、あるいはトレハロースなんかはどうなんだ、というご意見があった。この辺りは難しい。天然由来のものが多いけど、ほぼ全てのものの生産には化学的、もしくは生物学的プロセスが絡んでいる。これらを厳密に採り上げて「人工」の定義に加えると、これもどなたか書かれていたが、ショ糖だって人工の甘味料じゃないか、という話になるかもしれない。今回は、世間でひろく使われていることに加えて「ショ糖と比べて著しく強い甘味を有する」「天然に存在する物質は除外する」という観点で4つの物質に絞った次第である。サッカリンや(使用を禁止されているけれど)ズルチンも入れるべきなのかもしれないが、果糖、転化糖、トレハロースなどはこの理由から外した。余談だが、トレハロースは甘味料という名目で使われることが多いんだが、実際にはその強力な保水力がメインの効能だ。生菓子が何日ももつようになったのはこのおかげだし、砂糖の半分程度の甘味(俺は単体で味を試したことがあるが、ショ糖と比較すると明らかに不自然な甘味である。使う上では甘味が強くなくかつ後を引かないのが逆に良いのだろう)なので、小規模生産の現場においても容易に量をコントロールできる。まさに魔法の白い粉なんだ。
コーラに関していうと、果糖に関しては注目しておくべきかもしれない。果糖というけれど果実から採取されるものではなく、コーラなどの清涼飲料水に用いられるのはほぼ全てトウモロコシから作られた異性化糖(日本の製品表示では「果糖ブドウ糖液糖」と表記される)、誤解を恐れず簡単に言うならガムシロップだ。アメリカにおける肥満の一大要因、日本における糖尿病の一因としてこれがあることは間違いないので……
手元には家賃代しかない。これを払えば数十円しか残らない。買えるのは駄菓子しかない。
台所の棚を開ける。米や乾燥パスタだ。あるのは分かっていたが、最近は面倒くさくて吉野家や松屋ですませていた。
運動量で言えば明らかに自炊より牛丼屋のほうが多い。でも何故だろう。僕は自炊をしなかった。
なんでこんなに自炊は面倒くさいと思ってしまうんだろう。牛丼屋に行くよりも、明日の予習をするよりも、書かなきゃいけないレポートよりも、自炊が面倒だった。
どうしようもなく、シンクに貯まった食器を洗おうと手に持つ。黒カビが生えていた。普通にスポンジで洗っては落ちないので漂白剤でつけなきゃいけない。
漂白剤を片付けようとしたとき、ふと成分の書き方が気になった。
「水酸化ナトリウム6%」
これでは何のことなのか分からない。溶媒を100%としたのか、溶液を100%としたのか。比重なのか体積なのかも分からない。気づいたら紙とペンを持って計算していた。
何故だろう。化学はそこまで好きじゃないはずなのに、面倒くさいものを目の前にすると途端に好きになる。やっぱり僕はおかしいんだ。
ああ、それにしてもお腹が空いたなあ。
中学校からやり直したほうが良いぞ。それっぽいこと言っておけば騙されてしまうというのは、エセ科学信奉者と変わらん。
いや、例の記事が他人を騙してやろうという信念の元に考えられたエセ科学だとは言わないし、パラパラ度合いは油の量にも依存するという結論も正しいと思うんだけど、細かい記述がデタラメばっかりで全然科学的じゃないから、これを科学的って言っちゃうやつは気をつけたほうが良いぞ。
http://d.hatena.ne.jp/lettuce_chan/20140608/1402221281
この記事には「トリアシルグリセロールはエマルションを形成することからもわかるように両親媒性だ」と書いてあるけど、そもそもトリアシルグリセロールは、水に対して熱力学的に安定なエマルションを形成しない。瓶に水と油を入れて全力で振れば一時的にエマルションになるけど、ご存知の通り、10分も放置しておけばすぐに分離してしまう。
そもそも両親媒性とは、ざっくり言えば油に対しても水に対しても溶解する物質のことだ。トリアシルグリセロールは油そのものなんだから、油には溶解するかもしれないけど水には溶解しない。だから両親媒性ではない。
仮に油が両親媒性だったとして、その後の「両親媒性なのでご飯の表面に馴染む」という記述もおかしい。両親媒性とは、先述した通り「水にも油にも馴染む物質」のことだ。ではご飯の表面は何で出来ているかというと、水でも油でもない。この人も書いている通り、グルコースの重合体であるデンプンだ。さらに言うとデンプンの結晶構造の隙間に水が入ったものだ。なので水を含んでいるといえば含んでいるが、その水は、でんぷんの結晶とコロイドを形成しているので、隙間に入った水はもはや水としての性質を持たない。そういうわけで、両親媒性であればご飯に馴染むというのも誤解だ。確かに我々がバター醤油ご飯を作るとき、ご飯と油は一見馴染んでいるように見えるかもしれない。だが、ご飯と油が馴染んでいるように見えるのは、両親媒性物質がご飯と馴染むからではなく、油が流体だから重力にしたがって米の空隙を埋めているからに他ならない。油を弾くテフロンコーティングのフライパンだって、少量なら油を弾くかもしれないが、たくさん油を入れれば油を弾かなくなったように見えるだろう。
仮に両親媒性物質でご飯を炒めたら、おそらくパラパラにはならないだろう。俺はやらないがジョイで期限切れの米でも炒めてみてほしい。おそらくベチャベチャになるだろう。油でご飯を炒めるとパラパラになるのは、炊いた米が親水性で、トリアシルグリセロールが疎水性だからだ。馴染むからではなく、弾くからこそパラパラになるのだ。
そういうわけで、「両親媒性」も「トリアシルグリセロール」も「でんぷん」も中学か高校で習う言葉だから、この記事を読んで科学的な説明だと感じてしまった人間は、それっぽい単語で効能を説明されれば、磁気で水道水を浄化する謎の機械をマンションに導入してしまう可能性があるということを自覚しておいたほうが他人に迷惑をかけないだろう。トリアシルグリセロールとか両親媒性とか、カタカナや漢字で解説されれば科学っぽいと思ってしまうのはわからないでもないが、油が両親媒性だなんていう意味不明な記述に、ブックマークが400件あって誰一人ツッコミを入れていないというのは驚きだ。
追記1
おそらく、でんぷん 疎水性 とかでググってその記事が出てきて、おっこの学者様は増田言ってること違うぞ、増田の首とったり、と嬉しくなって貼ってしまったんだと思うけど、120度で2時間乾燥処理された小麦デンプン粒とフライパンで炒めた米の間にはなんの関係もないよ?チャーハンで炒めてる時間なんてせいぜい5分くらいだし、フライパンに接してないバルクの部分はおそらく100度にも達していない。粒子径だって絶対違うだろうし。そもそも親水、疎水っていうのが連続的な概念だから、どっかにデンプンは疎水性って書いてあったからデンプンは疎水性だ、って思うのはやめような。あとこれは俺の書き方が悪いんだけど、後半で議論しているのは界面が微視的にどうなってるかじゃなくて、炊いた米が溶媒とゲルを形成するかどうかなんだわ。これに関しては俺がテフロンの話とかしたのが悪いわけだから気にしなくていいよ。
追記2
こんだけレベル下げて説明してもよくわからんとかついていけないって言ってる奴多いし、なんとこのエントリをきっかけに安倍政権の話を始めるやつすらいるようだけど、そんなに難しいこと言ってないぞ
②両親媒性物質とは洗剤のこと
これだけ噛み砕けばわかってくれるか?
水素水は詐欺だったみたいですが、これは技術の不完全さによって起きた悲劇と言えます。
AIが囲碁の名人を打ち負かしたように、昨今の科学の進歩は目覚ましく、やがて人類は本物の水素水を謳歌することになるでしょう。私たちは悲観的になってはいけません。
減圧した装置内のH2Oから真空蒸発濃縮法と呼ばれる技術によって水分を蒸発させます。
そうすると装置内のH2Oは水分が飛んだことにより成分が濃縮され、超高純度水素だけが残ります。これは通常の水素を濃縮した超高純度の水素で、化学式は(H2)2です。
通常の水素原子は純度が低いのですが、真空蒸発濃縮法によってH2Oから水分を飛ばして濃縮することにより(H2)2を取り出すことが可能になります。
濃縮還元水素水はこの超高純度水素(H2)2に水を加えることでできあがるものです。
ただこの過程に問題があります。(H2)2に元のH2Oと同量の水を加えてもそれはやや水素の増えたH2Oでしかないということです。
濃縮還元水素水を作成するにあたって肝要な点は、H2Oをできるだけ加えず超高純度水素(H2)2の濃度を高く保つということです。
したがって理論上完全な濃縮還元水素水はH2Oの含有量がゼロです。理論的に最大限まで水素の力を引き出す場合、(H2)2そのものを摂取する必要があります。しかしそれはもはや液体でないのはもちろんのこと目に見える物体ですらありません。
装置内のH2Oから水分を蒸発させ、その装置内に存在すると仮定されている超高純度水素(H2)2。しかし私たちはそれに水分などの溶媒を加えなければ取り出すことができません。
ここに問題があります。真空蒸発濃縮法後の装置内にあるとわかっている完全な超高純度水素(H2)2ですが、それを取り出すという作業をするにはどうしてもそれを不完全な形でしか取り出せないということです。
http://b.hatena.ne.jp/entry/www3.nhk.or.jp/news/html/20151106/k10010296571000.html
話題になっていたので、とりとめなく書いてみる。
A+B→C
で反応させてCだけ取れました、なんてことはありえない。
反応しなかったAやB、AやBに含まれていた不純物、反応の副生成物、反応に使った溶媒、溶媒に含まれている不純物、反応容器の成分、容器についていた不純物、精製過程での混入物、Cからの分解物……
例えばCの純度が98%以上という試薬でも、蒸留したのか、クロマトで分離したのか、再結晶までしたのかでまったく別物になる。
最近は分析機器の感度も良いので、メーカーの違いがはっきり見えることが多い。
さらには、同じメーカでもロットが変われば中身が違ってくることもあるし、梅雨時期に製造されたのはよくないとかあるある。
普通は、同じと考えてよいのだけど、時々そうでないこともある。
例えばWコウとNライがそれぞれ自分のブランドで売っている試薬だけど、実際のメーカーは同じ会社が下請けしていたりすることもある。
だから、ジェネリックも一概には言えなくて、先発品と同じメーカーが作っていて、錠剤に刻印が入っていないだけという薬もある。
だから本当は最終的な効果をきちんと比較するのが望ましいのだけど、臨床試験をするとすごい費用がかかるのでジェネリック作る意味がなくなる。
もし、自分が医師だったと考えてみる。患者にジェネリック医薬品を投与したとする。
その場合に「あなたがジェネリックを選択したのが悪かった」と言われたときに反論するデータがない。
薬は箱に入れて売られている。
薬が切れるたびに至急で発注しても卸が困るので、ある種の紳士協定のようなもの。
ここで、通常の先発品なら大抵100錠程度が1箱に入っている。
そうなると、ある人に30錠売ると残り4,970錠を薬局が在庫として抱えることになる。
そうなれば、ジェネリックを強引に売るような困った薬局も出てくる。
薄利多売の在庫リスクを薬局に押し付けるのでジェネリックは嫌われる。
ジェネリックは特許切れとともに出てくることがほとんどだが、その頃には先発品の発売からだいぶ時間がたっている。
そのため、先発品メーカーはその頃にはかなり投資を回収していて、あえて売りたいわけではない状態になっていたりする。
以前話題になったアメリカの会社のように、いきなり値上げすることはできない。
混合診療が禁止されている日本では、国の保険者の言い値で薬を売らない会社は、事実上商売ができない。
ここにTPPで「自由競争」が入ってくれば薬代は劇的に跳ね上がるだろう。
日本では皆保険があるため、先発品でもジェネリックでも、たいていの人は自由に選べる。
ここ数日増田がゴキブリゴキブリとうるさいので、罵倒語としてゴキブリを使う新たな流れがきているのかと思いネットを探索してみたが、特にそういうことはないようだ。一時大増殖した「低能」と同様少人数によるムーブメントなのだろう。
このゴキブリ瞬間ぶっ殺し薬剤なんだけど「ソルベント」っていう画材が一撃必殺の威力を誇るのでオススメ。
その証拠に画材のくせにカスタマーレビューがゴキブリについて書いてある
http://www.amazon.co.jp/dp/B006JHAQ70/ref=cm_sw_r_tw_awdl_0eSCvb0T9B8PH …
というのがヒットする(https://twitter.com/Enbos/status/607121783980834816)。
お前なあソルベントってなんだよ一般名詞を商品名にするのはやめろってお父さんあれほどいったでしょ、と思ったが、この名前で20年以上販売されているようだ。これはもう、今さらやめろといっても仕方のないことである。
それはさておき、このソルベントなる液体の主成分は、おそらくアセトンだろうから、あまり濫用するべきではない。よほど狭くて密閉されたところで使わない限りMSDSでいうところの管理濃度に達することはないが、傷口や目についたりするとすごく痛い。ましてコンタクトレンズについたら痛いではすまない。量にもよるが、床の塗装もはげる。化学系の研究室では、ドラフト内で使用するように指導されている、はずである。
…とここまで書いておいてなんだが、実はおれも学生の頃、研究室のゴキブリ退治にアセトンやその他の溶媒を使っていた。
当時学生の間では、「ゴキブリに液体窒素をかけたけど逃げられた」「やっぱりアセトンだよね」「THFで瞬殺だぜ」(一応書いておくと、THFは過酸化物を生成するためこのような使い方は非常に危険である。真似するのはやめよう)などという会話が日常的に行われていたが、やはりそれだけ安全教育がゆるゆるだったのであろう。
参考までに書いておくと、おれの経験ではゴキブリに最も有効な有機溶媒はジクロロメタンである。その威力を一言で表現すると、瞬殺無音、実験器具の洗浄に使う関係で常に手元にあるため使いやすく、アセトンよりさらに即効性があり、もちろん爆発性という点ではTHFよりはるかに安全である。
ただ残念なことに、ジクロロメタンは有機溶媒のなかでもかなり有毒な部類で、PRTR法で厳しい管理義務を課せられており、もはやゴキブリを見つけたからといって気軽に使うわけにはいかない。
ソルベントもだめ、ジクロロメタンもだめ、ではいったいわれわれはどうしたらいいのだろうか。
季節はこれから夏にむかう。奴らの姿を見かける日も多いだろう。しかしわれわれは、最強の切り札を封印したままゴキブリとの戦いを続けなければならないのだ。終わりのない戦いを…。
先輩の実験態度が最悪でどうしようかと思っている。
ああ、もちろん口頭では注意したが後輩の云うことなど聞く耳持たぬというやつだった。ボスも止めないし……。
あぶねーんだよ、あの人。
以下事例。
有機合成屋だと実験用ガラス器具をKOH 2kg / 2-propanol 18Lとかまーそんな感じの汚れ落とし用アルカリバスとか準備してるところも多いと思う。
視力矯正用の眼鏡だけ使ってて溶液はねとか、粉体撥ねでアルカリ目に入れるなんてしょっちゅう聞く事故だと思う。
加減圧するなら保護メガネ、過酸化物のハンドリングするなら保護メガネ、防爆衝立くらい使うだろ。
密閉で圧力変化がある場合は万一に備えるべきだと私は思うのだが。
実験室にハイヒール、つま先の隠れないスリッパ、厚底ブーツとかいう面白い履物で現れる。
私は耐油ソール使うのが普通だと思ってたので心底驚いた。
ハイヒールや厚底ブーツは逃げるのに不利なので選択肢に入らない。つま先の隠れないスリッパだかサンダルは夏のくそあつい時でも出来るだけ避けたい。そこそこ耐油性があって踵も抑えられて走れるような便利サンダルあるじゃん? けど、サンダルだと腐食性の化合物落とした時が怖い。
夏場に弗酸足に落として大変残念なことになったとかいうのってどこでもあるよね(ねーよ)
素手で臭素アンプル切ろうとする。冷やさない。臭素潰せる薬品を用意しない。アンプルをアセトンで洗おうとする。
私ならPE手袋、チオ硫酸ナトリウム水溶液入ったバケツとアイスバスくらい用意するが……。
焼き玉するかは微妙。小さいやつなら傷つけて小突いたら割れるし。
なんでかスカート
起毛、化繊のコンボ
指定数量的にヤバイ溶媒じゃぶじゃぶ使ってんのに化繊っすか。エーテルで引火しそうだよ、ほんと。
デュワー瓶と一緒にエレベーターに乗る
実験中にガム噛んでる
個人的にあの人を完全に見切る事件だった。