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2019-01-18

鬱で苦しむ君のために

君は今、ベッドで横になりながらこれを読んでいるな。しかも寝起きとかちょっと横になったとかではなく、6時間とか、下手したら12時間以上、浅い眠りと覚醒を繰り返して、夜も昼も区別のないカーテンの締め切った部屋で、ろくな食事もしないままいるのだろう。喉が渇けばベッド脇に置いたペットボトルの水を飲み、トイレには這って行く。ろくな栄養を取れていないから立ち上がったままで2分と居れず、すぐさまベッドに倒れこむことも珍しくなく、時々出るものもないのに吐く。意味もなく泣く。頭は動かない。

僕はそんな生活をしていた事がある。体重は落ち、頰はこけて、髪は白くなった。けれど、自分自殺できる人間でないことは分かっていたから、生存する努力をしなければならなかった。

喉が渇いたら無理にでも起き上がって、箱買いしたウイダーを取りに行き、そのままベッドへ戻る。呼吸を整えたら、横になったままウイダーを口に流し込む。一口を数十秒もかけてゆっくり胃に送り込む。そうやって十分ほどかけて飲みきる。すると、さすが消化吸収の早いウイダーだけあって、なんだか少しだけ元気が出てくる。けれどこの元気は20分と持たない。ウイダーゴミを捨てるためだと自分に言い聞かせながらベッドから出る。そのままキッチンへ行き、春雨を適量を大きめのスープ皿に入れ、鶏ガラスープの素小さじ1、チューブ生姜を少し、胡椒一振り、水を適量入れて電子レンジにぶち込む。待ち時間の間、ベッドに戻りたい強烈な衝動我慢して電子レンジの前で体育座りして待つ。春雨スープが出来上がる。ウイダーを飲んでちょっと元気になった状態で、目の前には捨てるのも面倒な春雨スープがある。腹のなかに入れるのが一番楽な処理方法だ。椅子に座って、現実を見ないためにパソコン適当動画を無感動に眺めながら、1時間ほどかけて冷めた春雨スープを食べきる。ここで栄養補給が終わったかというとそうではない。塩分は摂れたが糖分がまだだ。春雨?たしかデンプンだけど、あれは消化に時間がかかる。この時点で肉体は、なけなしのエネルギー春雨の消化に使うため、身体を休めようとする。要するに眠くなる。君もよくやるんだろう?さすがにやばいと思って炭水化物塩分摂取するものの、ダイレクトに糖分を摂らないからすぐ眠くなって、寝ている間に炭水化物が消化吸収されそのまま使われてしまって、結局起きても元気が出ないってやつを。そういう事態を避けるために、甘い物を食べないといけない。なので僕はまるごとバナナを食べる事にしていた。強烈な甘味バナナカロリーは最適だった。これを数十分かけて食べきる。これで2時間近くかけた食事が終わる。

糖分ブーストもかかって比較身体が動くようになるので、翌日分のまるごとバナナを近くのスーパーに買いに行ことになる。人の少ない時間を狙ってだが。今思えば、これが外出のきっかけになっていたのかもしれない。数百メートルを歩く程度だが運動にもなり、心なしか食欲も回復していった。この食生活は決して健康的ではなかったが、身体を起こす事さえままならないほど衰弱した状態からは脱することはできた。けれど、僕が社会復帰するのはここからまだまだ先の話。

僕は自殺できない人間だという事は先に述べたが、そんな人間ですら死ぬしかない状態に追い込まれることがあることは理解している。そういう人のことを僕は理解する事は叶わない。僕は運が良かっただけなのだろう。

僕が辛かった時、この世の中のあらゆるものが辛くて苦しく感じたが、その中でも、自称鬱病自称鬱病自称身内が鬱病自称鬱の専門家(医師免許なし)の人たちが言う、アドバイスや励ましや、鬱で無い人に向けた”鬱の人にはこう接してほしい”的な意見が、とにかく嫌だった。鬱を知らない人から無自覚攻撃よりも、鬱を知っている(つもりの)人から無自覚攻撃の方が辛かった。「それができないことで苦しんでるんだよ。お前はそれを知っているはずの人間だろう。」とベッドで泣きながら、それでも何かにすがるように、そういうツイートだとかニュース記事ブログ記事を読んでいた。自傷行為だったんだと思う。

僕は、君の身体ナイフを突き立ててまでして、自分より軽いか同程度の鬱の人間だけを助けようと思えるほど、鬱の苦しみを忘れられてはいない。鬱予備軍や、鬱に関わっていくであろう人たちを大勢救うために、少数の重たい鬱の人を切り捨てるような社会性を持っていない。だから、僕は君を励ませないし、アドバイスもできない。やり方が分からない。もし君が数年単位でずっとベッドの上で生きているのなら、君は多分運が悪いんだと思う。君に必要なのは、励ましでもアドバイスでもない。治療だ。病院へ行け。でも分かってる。君は病院へは行けない。だって君は鬱だから。僕もそうだった。

2018-12-20

anond:20181220131525

【多くは食事性低血圧による】

食後の血圧低下を引き起こす直接的主原因は,実は,食物中に含まれ炭水化物ブドウ糖アルコールデンプンなど)と考えられています

それ以外にも過食(暴飲・暴食),高温食摂取早食いなどが症状を悪化させることがわかっています

起立性低血圧を伴う場合もあるため,食事摂取時の姿勢(立位・坐位),排尿時の姿勢(立位),入浴時などにも注意が必要とされています

こうした食事性低血圧の予防としてコーヒーカフェイン)が有効であるとの報告や,一部にはソマトスタチンが有効との報告もありますが,

確実性のある予防薬や治療薬はまだありませんので,とりあえず炭水化物摂取量を控えることが必要と思われます

https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=10093

2018-12-18

あまい砂糖生存戦略宇宙

砂糖のあまくない話と果糖中毒とSelf Rizap

ここに出てくる「あまくない砂糖の話」が気になって視聴してみた。

で、砂糖歴史の話を見てる時に、砂糖は食した人を中毒にする事で自己存在を増やそうとしているように見えた。

生命でも無いのに増えようとするその力はまるでウィルスの様ではないか

ウィルス自分コピーを他社の細胞を介して生成するが、砂糖摂取した人間を介して自分を劇的に増やしている。

より複雑な物をコントロールしている時点で砂糖ウィルスよりも高度な存在に思える。

人類が小麦に騙された日(サピエンス全史より)

ここでも小麦人類支配しているかのように描かれているが、実際に穀物に含まれデンプン砂糖)の影響も大きいのでは無いだろうか。

デンプンが糖に分解できなければここまで人類支配することは出来なかったのではないか

他にも中毒になるといえば麻薬だが、こちらも同様に人間を介して自己存在を増やそうとしている。

こちらは摂取した時の人体への様々な影響が目に見えて分かるため減らす圧力がかかり思うように増やすことが出来ていないようだ。

最初記事にもあるように、砂糖もその悪性が判明してきて徐々に排除される傾向にあるが、やはり我々は0カロリーの変な甘味コーラよりも普通コーラが飲みたいのである

また悪であるとはいえ脳にはブドウ糖必要で完全に糖を断つ事は敵わないので安易砂糖へのヘイト活動は慎むべきであると考える。

長沼毅 宇宙は鉄をつくる為に存在している?

宇宙は鉄に収斂していくそうだが、実は砂糖と鉄による有機物無機物覇権争いがあるのでは無いだろうか。

我々としてはどちらを応援するか悩ましい所ではあるが、是非とも身近で(宇宙的には)マイナー砂糖に頑張ってほしい物である

尚、私は砂糖中毒ではない。

2018-12-13

anond:20181213223013

湯豆腐コンブタラも入れないタイプ貧乏なん?

それとも出しの味がわからん味音痴なのか?

出しをしみこませないうちに食ってる短気人なのか?

もしかして調理前の水切りが面倒でやってないのでは?(チンすればいいぞ)

 

・「食べるラー油」だの「前略ちょっと辛い辣油」瓶詰めを乗せる(にんにくチップラー油醤油をかけるより簡単だし)

・白和えとして衣にする(見た目はグロいがうまい

ハンバーグパンケーキに練り込む(クックパッドに山程あるレシピ

サラダチキンのかわりにシーザーサラダ風に使う(いろんな素材が必要だが)

・白ごはんと半々にしてシーチキンマヨネーズとか鰹節醤油とかのせる(要はコンビニおにぎりとおなじ具)

揚げ出し豆腐でじゅわじゅわにする

・豚バラ巻いて照り焼き

鍋物にいれる

 

ご飯も単体ではおいしいと思う人は少ないだろうけど

出しのしみた雑炊とかおにぎりかにするとうまいじゃん。

薄味系主食デンプンではなくタンパク質を取りたい人は毎日とりよせたっていい素材。

 

あとは豆腐100珍でググれ

2018-12-08

anond:20181208140943

スーパーにいったら1リットルのを薄めて5リットルつくれるのが300円で売ってるけど。

実行したら塩分過多で死ぬよ。

お前に足りないのはプロテインだろうな。

デンプンの塊ばっかりたべてるとそうなる

2018-11-20

anond:20181120101802

それヤキソバとおもうとんかしらんけどちゃうぞ、ソースはおれ。

おはよう戦士ちゃんヤキソバパンまだ食うとらんの??空回りしちゃうのはデンプンが足りないせいかもよ、しらんけど。

オタク自称するのまだやめないんだね、

どこで洗脳されたの?

死んだことにしてた毒親復活させたんやったっけ??

次はなにしでかしてくれはるのん?

2018-11-19

anond:20181119131110

わかりみある。

パスタつくってくれたあとに塩とデンプンこびりついた茹で鍋、チーズこびりついたソース鍋、でっかい揚げザル、トマト缶など全部放置されると、洗うまでが、料理ですよ!っていいたくもなる。言わないけどさ。

せめてこの増田に和平フレイズアマゾン専売なべだけかってやりたくなる

ざっと流してティッシュかペーパータオルで拭くだけでいいぞ、楽ちん

2018-10-10

バカマツタケの"完全人工栽培"は偉業なのか

先日、加古川肥料メーカー多木化学バカマツタケ(Tricholoma bakamatsutake)の完全人工栽培成功を発表した。それを森林ジャーナリスト田中淳夫氏がyahoo!ニュースで取り上げた記事は、多数のブクマを集め話題さらった。

http://archive.is/fdyLb 

ただ記事の内容には不正確な情報や、やや解説が不十分と感じる点があったので補足したいと思う。なお増田は単なるきのこ愛好家に過ぎず本稿は信憑性に乏しいが、ブクマカのきのこへの興味と深い理解一助となれば幸いだ。

冗長になってしまったので、概要だけ知りたい方や長文が苦手な方は、先に下部の【まとめ】を読まれることを推奨する。

以下該当記事の一部を引用するかたちで解説

バカマツタケマツタケの近縁種。名前名前だけに、マツタケより劣るように思いがちだが、実は姿もよく似ているうえに味と香りこちらの方が美味しくて強いと言われるキノコである

マツタケよりも香りが強いというのは一般に言われるが、マツタケよりも美味しいという話は聞いたことがない。野生下ではマツタケよりも相当に貧弱で、発生時期が早く暖かいこと、一般湿度の高い広葉樹林に生えることからマツタケよりも柔く品質劣化がはやい(一般的にきのこ寒冷地・痩せ地に生えるほど日持ちが良く高品質ものを得やすい)ことが関係すると思われる。近縁で姿がよく似ているというのは本当で、素人目には見分けがつかない。増田にも発生場所情報なしに個体だけで同定できる自信はない。

別名がサマツ早松であるように、マツタケより早く8~9月に発生することから名に「バカ」がついてしまった。

バカマツタケサマツと呼ぶ地域は確かにあるらしい。しかし必ずしもサマツバカマツタケではない。きのこ地方名は極めて多様で曖昧世界だ。その証拠に「サマツ」といっても梅雨時期に少量発生するマツタケを指すこともあれば、モミタケオオモミタケ等を指す地域もあるようだ。

マツタケの人工栽培がなかなか成功しない中、バカマツタケの方が環境適応やすいか栽培もしやすいのではないかと注目する研究者はいた。実は昨年には奈良県森林技術センターが、人工培養の菌を自然にある樹木に植え付けて発生させることに成功している。

『人工培養の菌を自然にある樹木に植え付けて』という表現は正確ではない。菌に感染した苗木を人工的に作り出し植樹することで自然下で発生させた、とするのが正しい。既に自然化で定着している樹木に植菌を施すのと、無菌状態の苗木に植菌するのとでは似て非なる技術だ。(ところで同様の研究マツタケでも行われており、無菌培養の松苗木の感染には成功しているものの、植樹後のマツタケ発生については再現性に乏しい。理由としては自然環境化においてマツタケ菌が他の害菌に負けてしまうこと、マツタケの発生にはまとまった菌糸量とそれを支える大きさの松が必要なことが挙げられる。例えば自然下でマツタケが生えるためには一般20年生程度の松が必要とされる。)補足になるが、奈良県森林技術センターバカマツタケ栽培研究農水省委託事業で、2015年より森林総合研究所(国立)との協働で進めている。要するに国策が3年の歳月を経て文字通り実を結んだかたちだ。今年の2月頃に、はてブでも話題にのぼった。しかし本件とは全く関係のない別個の案件であり、おそらく情報の共有などもされていなかっただろう。奈良県森林技術センターが松の苗木を利用するのに対し、多木化学は菌床を用いた完全人工栽培に取り組んだ。研究テーマアプローチも全く異なり、時期も多木化学のほうが先行している。

これがバカマツタケ栽培の第1号で、今年も継続発生させて実用化に一歩近づけた。ところが多木化学は(中略)木クズなどによる人工培地(菌床)で培養から生育までを室内環境で完結させたのだ。これは画期的なことで、キノコ栽培常識を覆す大発明かもしれない。

菌根菌(樹木との共生関係を結ぶ集団)とされるバカマツタケで『人工培地(菌床)で培養から生育までを室内環境で完結』、つまり”完全人工栽培"に成功したというのは実に画期的なことである。この成果は偉業と言っても差し支えないものであると思う。三重大学の菌学者白水先生も、

とその成果を讃えている。

しかし本文にある『キノコ栽培常識を覆す大発明』というのは誇張にあたる可能性が極めて高い。なぜなら「菌根菌の完全人工栽培成功」という点においては既に先行研究があり、実はとうに商品化もされているのだから。例えばホンシメジの人工栽培がこれにあたる。

とくにマツタケ類は、植物との共生必須と考えられてきた。これまでマツタケ菌糸の培養成功した例はいくつかある(私もその度取材に行って、いよいよマツタケ栽培成功か、と期待していたのだが……)が、子実体(傘のある姿のキノコ)を出すことに成功していなかった。だが多木化学は、とうとう菌糸から実体を出させるシグナルを見つけたのである。この研究成果は、これまでの定説を破るものであり、学術上も大きな成果だろう。

繰り返しになるが、多木化学の成果が学術上も大きな意味を持つ可能性は高い。しかし、その成果がどのレベルかという点については当該記事では説明不十分なので、詳しく補足する必要がある。一般きのこ栽培はざっくり以下の工程をたどる。

a. 優良品種の選定・組織分離

b. 菌糸の培養

c. 原基形成

d. 原基の成長肥大

e. 子実体きのこ)の発生

ごく簡単に一連の流れを説明する。はじめに野生のきのこをたくさん採ってきて、それらの中から有望そうな株の組織(胞子ではない)を切り取って培養する。具体的には寒天培地というデンプンなどの栄養素を添加し固めたものを使う。きのこ組織を切り取り培地に置くだけで(コンタミを防ぐ必要はあるものの)、比較的容易にクローンである「菌糸体」を得ることができる。無事目的の菌糸体が得られたら、それらを培養して増やす必要がある。従来は木くずの他に、米ぬか、フスマなどを添加し水を加え固めたもの(=菌床)を用いる。菌糸体は、適切な温度、水分、光などある条件が重なると原基(きのこの基)を形成する。原基は一般に、低温、水分供給、切断などの刺激により成長をはじめ、十分な菌糸体の量と栄養供給を伴って肥大し、きのこの発生に至る。

ここで問題になるのは、b. 菌糸の培養、c. 原基形成、d. 原基の成長肥大という三つの工程それぞれに、全く違ったメカニズム存在することであるマツタケを例にとると、これまで少なくとも半世紀以上もの研究蓄積(野外での観察研究の記録を遡ると実に70年以上)がある中で、c,dについては再現性に乏しく、bについてもまともな成果はあがっていない。マツタケ栽培の難しさにして最大の課題は実はここ《b. 菌糸の培養》にある。とにかく菌糸の成長が遅い上に、どのようなメカニズムで菌糸が栄養素を取り入れ増殖するのかということがほとんど未解明なままなのである

理由は当該記事にあるとおり、マツタケ樹木共生関係を結ぶ「菌根菌」であることが大きい。マツタケ菌糸の生育には生きている樹木必要で、実験室での再現ほとんど不可能といっていい。それではなぜバカマツタケは完全人工栽培可能だったのか。

マツタケなどの樹木共生する菌根菌に対し、シイタケナメコなど、倒木や落ち葉などを分解し、栄養源とする菌類は「腐生菌」と呼ばれる。腐生菌の多くは菌床による栽培可能で、多くが一般に出回っているのは既知のとおりである。実は菌根菌は、腐生菌が進化過程樹木共生する力を獲得し、腐生的な能力を失った集団だと考えられている。ところが菌根菌の中には、完全に腐生的な能力を失っておらず、腐生と共生、いわば両刀使いが存在するのである。その代表ホンシメジであるホンシメジは「香り松茸、味しめじ」と言われるように、我が国における代表的な食用である。菌根菌とされるホンシメジ栽培は、マツタケ同様に長らく不可能と考えられてきた。しか系統により極めて強力な腐生的な能力を備えるもの発見された(研究により、これまで同種と考えられてきた本種が実は様々な系統もしくは別種に分けられることがわかってきた)。1999年タカラバイオなどにより菌床による完全人工栽培法が確立され、その後商品化もされており、少量ながら現在一般流通している。

多木化学バカマツタケ栽培は菌床を用いた完全栽培なので、上記ホンシメジ栽培成功と同様である。つまり、本件はバカマツタケの中から腐生的な能力を持つ系統を選定し、培養から実体を発生させるまで成功したということだ。リリースにあるとおり、今後は栽培の安定化と供給体制の構築が図られ、数年後にバカマツタケ食卓に並ぶことの実現性は極めて高い。それではマツタケ栽培への応用についてはどうか。

勘の良い方には察しがつくと思うが、前述のc〜eの工程については応用が効く可能性が高い。他のきのこ栽培でも成功しているように、十分な菌糸体と栄養を確保することさえできれば、原基形成〜子実体に至るまで管理可能なことを初めてマツタケ類においても示したことは大きい。ただし、最大の課題である《b. 菌糸の培養》については、ほとんど応用が効かない可能性が高い。なぜならマツタケにおいては既に膨大な先行研究があり、当然ホンシメジバカマツタケ同様に”両刀使い”が存在する可能性も、その系統選びも、菌糸培養を促進する成分や菌糸の栄養源についても、少なくともバカマツタケよりは遥かに詳しく調べられているかである。それをもってしてもまともな菌糸培養に至っていないのが現状なのだ

つまるところ、多木化学による本研究の主な成果は以下の二点にまとめられる。

繰り返すがこれらが偉大な成果であことに疑いの余地はない。一方でマツタケや他の菌根菌の人工栽培を実現するには、それぞれの種類において腐生菌的能力もつ系統の発掘と培養法の確立必須となる。その意味において本研究の応用範囲限定的となる。田中淳夫氏は今回の研究結果により、さも菌根菌の栄養吸収のメカニズムが明らかにされ、あらゆる菌根菌の人工栽培可能になるかのような書き方をしているが(あるいは本当にそう思っているのかもしれない)、残念ながらそうではないことはここまで読んでくださった聡明ブクマカ殿にはご理解いただけたかと思う。

菌床栽培なら、植物共生させないので培養期間が短く、室内の環境を調整することで季節を問わず生産できる。また室内栽培から虫の被害にあわず収穫時も混入の心配がない、収穫も簡単……などのメリットがある。

逆にデメリットを挙げるとすれば、野生のものとは全く異なる味わいと食感になることである。つまるところ、野生の品と菌床栽培のものとでは全く別物と考えるべきである養殖ブリと天然ブリの味わいが全く異なるように(それでも近年の養殖技術進化は素晴らしく、季節によっては天然物を凌駕するものさえある)、それぞれの美味しさと楽しみ方があると増田は考える。今回の成果によりバカマツタケ普通に食べられるようになったら嬉しいし、美味しければ普及すると思う。ただし、仮にマツタケの完全人工栽培確立されたところで、天然松茸価値のものは今後も揺るぎのないものである消費者がどう捉えるかはさておき)。

菌根菌のキノコの中には、マツタケ類だけでなく、トリュフポルチーニホンシメジタマゴタケなど高級キノコが多い。今回の成功が、これらの人工栽培技術もつながるかもしれない。

トリュフポルチーニは、日本におけるマツタケ同様にヨーロッパで盛んに研究がなされているが、今のところ菌床での栽培成功したという話は聞かない。ホンシメジは前述のとおり既に栽培法が確立されており既に商品化もされている。

これらの菌根菌の人工栽培可能にするには、ひとえに”両刀使い”の系統発見と、それらの培養方法確立である。ちなみに本家マツタケにも、実は”両刀使い”の存在示唆されており、引き続き研究が進められている。また、マツタケ類は世界中に似たような種が多数存在しており、マツタケ(Tricholoma matsutake)の中にも、例えば中国の山奥には広葉樹共生する系統があり、更にはそれらが日本ナラやカシと共生関係を結ぶことがわかっていたりもする。種の中にも多様性があり、それらをしらみつぶしに調べていけば、そのうち栽培可能ものに出くわさないとも限らない。その点はトリュフだろうがポルチーニだろうが同様である。ただし、その研究がどれほど途方もなく根気のいる仕事なのは間違いない(ちなみにトリュフポルチーニ国産種が知られており、積極的に狙うマニアが相当数いる)。ところで、遺伝子組み換え技術により、これらの菌根菌に腐生菌的能力を付加することも可能とする研究者もおり、そのうち遺伝子組み換えマツタケの完全人工栽培実験レベル成功する日も来るかもしれない。

まとめ

参考文献

https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20181006-00099530/

http://fs.magicalir.net/tdnet/2018/4025/20181003413938.pdf

http://www.kinokkusu.co.jp/etc/09zatugaku/mame/mame04-3.html

https://www.ffpri.affrc.go.jp/pubs/bulletin/424/documents/424-1.pdf

http://www.jsmrs.jp/journal/No31_2/No31_2_167.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjom/50/2/50_jjom.H20-07/_pdf/-char/ja

トラバブコメに反応

見た目 味も 香りも 同等以上なら 偉業

あくまで野生産同士の比較なら、やや下位互換という感じではないでしょうかね。栽培バカマツタケは食べてないのでわかりませんが、うまくすればそこそこ美味しいものができる可能性はあるかなと。ただ、マツタケって単体で食ってそんなにうまいものじゃないと思うので、一般家庭での調理には手を焼く気がします。炊き込みご飯するにも炊飯器臭くなるしね。料亭とかでマツタケ代用品として普及する可能性はあるかもしれない。<

2018-09-03

肉じゃが煮込みすぎて、最初綺麗だった汁がデンプンで濁ってしまった…具材最初から全部入れてなかったのがよくなかったか

でもうまいからヨシ😋

2018-07-01

文意

例の設問に反論が出るの、なかなか理解に苦しむ

アミラーゼグルコースがつながってできたものを分解できる」が「全てを分解できるわけではない」が主旨なわけで

「現にセルロースデンプンは両者とも同じグルコースで出来ているが同じように分解できるわけではない」と示すことでその主旨を表現しているんだろうとわかる


ここで「セルロースグルコースと形が違う」のがなぜ「文脈において最も適当」なんだよ

アミラーゼグルコースがつながってできたものを分解できるが全てを分解できるわけではない」と示す文の中で

セルロースグルコースの形が違う」のはただの事実しかなく「文脈」を問われた時に重要な箇所でないことは明白だろ


こんなところで躓いててどうやって長い文章読んでるんだろう

2018-06-14

アミラーゼという酵素グルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

セルロースは( )と形が違う。

「お店の味のチャーハンを作るコツ」が科学的だとか言ってる奴

中学校からやり直したほうが良いぞ。それっぽいこと言っておけば騙されてしまうというのは、エセ科学信奉者と変わらん。

いや、例の記事他人を騙してやろうという信念の元に考えられたエセ科学だとは言わないし、パラパラ度合いは油の量にも依存するという結論も正しいと思うんだけど、細かい記述デタラメばっかりで全然科学的じゃないから、これを科学的って言っちゃうやつは気をつけたほうが良いぞ。

http://d.hatena.ne.jp/lettuce_chan/20140608/1402221281

 

この記事には「トリアシルグリセロールはエマルション形成することからもわかるように両親媒性だ」と書いてあるけど、そもそもトリアシルグリセロールは、水に対して熱力学的に安定なエマルション形成しない。瓶に水と油を入れて全力で振れば一時的エマルションになるけど、ご存知の通り、10分も放置しておけばすぐに分離してしまう。

そもそも両親媒性とは、ざっくり言えば油に対しても水に対しても溶解する物質のことだ。トリアシルグリセロールは油そのものなんだから、油には溶解するかもしれないけど水には溶解しない。だから両親媒性ではない。

仮に油が両親媒性だったとして、その後の「両親媒性なのでご飯の表面に馴染む」という記述おかしい。両親媒性とは、先述した通り「水にも油にも馴染む物質」のことだ。ではご飯の表面は何で出来ているかというと、水でも油でもない。この人も書いている通り、グルコースの重合体であるデンプンだ。さらに言うとデンプン結晶構造の隙間に水が入ったものだ。なので水を含んでいるといえば含んでいるが、その水は、でんぷん結晶とコロイド形成しているので、隙間に入った水はもはや水としての性質を持たない。そういうわけで、両親媒性であればご飯に馴染むというのも誤解だ。確かに我々がバター醤油ご飯を作るときご飯と油は一見馴染んでいるように見えるかもしれない。だが、ご飯と油が馴染んでいるように見えるのは、両親媒性物質ご飯と馴染むからではなく、油が流体だから重力にしたがって米の空隙を埋めているからに他ならない。油を弾くテフロンコーティングフライパンだって、少量なら油を弾くかもしれないが、たくさん油を入れれば油を弾かなくなったように見えるだろう。

仮に両親媒性物質ご飯を炒めたら、おそらくパラパラにはならないだろう。俺はやらないがジョイで期限切れの米でも炒めてみてほしい。おそらくベチャベチャになるだろう。油でご飯を炒めるとパラパラになるのは、炊いた米が親水性で、トリアシルグリセロールが疎水性からだ。馴染むからではなく、弾くからこそパラパラになるのだ。

 

そういうわけで、「両親媒性」も「トリアシルグリセロール」も「でんぷん」も中学高校で習う言葉から、この記事を読んで科学的な説明だと感じてしまった人間は、それっぽい単語効能説明されれば、磁気水道水浄化する謎の機械マンションに導入してしま可能性があるということを自覚しておいたほうが他人迷惑をかけないだろう。トリアシルグリセロールとか両親媒性とか、カタカナ漢字解説されれば科学っぽいと思ってしまうのはわからないでもないが、油が両親媒性だなんていう意味不明記述に、ブックマークが400件あって誰一人ツッコミを入れていないというのは驚きだ。

追記1

ID:houyhnhm

おそらく、でんぷん 疎水性 とかでググってその記事が出てきて、おっこの学者様は増田言ってること違うぞ、増田の首とったり、と嬉しくなって貼ってしまったんだと思うけど、120度で2時間乾燥処理された小麦デンプン粒とフライパンで炒めた米の間にはなんの関係もないよ?チャーハンで炒めてる時間なんてせいぜい5分くらいだし、フライパンに接してないバルクの部分はおそらく100度にも達していない。粒子径だって絶対違うだろうし。そもそも親水、疎水っていうのが連続的な概念から、どっかにデンプン疎水性って書いてあったかデンプン疎水性だ、って思うのはやめような。あとこれは俺の書き方が悪いんだけど、後半で議論しているのは界面が微視的にどうなってるかじゃなくて、炊いた米が溶媒ゲル形成するかどうかなんだわ。これに関しては俺がテフロンの話とかしたのが悪いわけだから気にしなくていいよ。

追記2

こんだけレベル下げて説明してもよくわからんとかついていけないって言ってる奴多いし、なんとこのエントリきっかけに安倍政権の話を始めるやつすらいるようだけど、そんなに難しいこと言ってないぞ

 

①元記事には「油は両親媒性物質」って書いてある

②両親媒性物質とは洗剤のこと

③油は洗剤ではないから元記事記述の一部はおかし

これだけ噛み砕けばわかってくれるか?

2018-03-07

図解

アミラーゼという酵素グルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

______
|          |
|  酵素  |
|__ __|
    |/    分解する         構成
 アミラーゼ-------→デンプン←--------グルコース
    |            ↑             |     
   |                     形が違う           |
    |                  ↓     構成        |
   ---------→セルロース←-----------
      分解できない 

図中の「形が違う」は、「同じグルコースからできていても」から従う

2018-02-16

問 アミラーゼという酵素グルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできていても、形が違うセルロースは分解できない。

セルロースは(     )と形が違う。

(     )に入るのはどれか。

A デンプン 

B アミラーゼ

C グルコース

D 酵素



お前らさ、これ読んで

「これは問題文が悪い」

とか言うタイプだろ。

2018-02-07

ジャガイモほぼそのままだけど、アンチョビポテト

にんにくアンチョビと大きく切ったジャガイモを炒めるだけ。

味もアンチョビがあるから少しだけの塩味調整と、好みでコショウくらいで十分。

なのにおいしい。日本人的には米にも合う。デンプンデンプンだけど。

検索するといろいろ出るからかいレシピはお好きなのを。

https://anond.hatelabo.jp/20180207105536

anond:20180207105536

花椒ジャガイモサラダ

ジャガイモスライサーかピーラーを使って極細の千切りにする。

たっぷりのお湯で30秒茹でる。シャキシャキ感を残す感じ。

冷水にとって3〜4回くらい水で洗ってデンプンを流す。夏だったら氷で締めてもいい。

鶏ガラスープの元で塩味をつけて、味見。塩加減ちょうど良くなったら、

お酢を入れて、味見。ちょうど良くなったら、

ごま油をまわしかける。食べる前に中国山椒花椒)をかけたら完成。

パクチー好きならパクチーもかけると良い。

我が家常備菜定番

毎回4〜5個使ってやってるけど2日くらいでなくなる。

2018-01-04

anond:20180104110318

デンプンを持つ食物を口に入れて噛むことで、

唾液中のアミラーゼデンプン糖化させる。

それを吐き出して溜めておくと、野生酵母が糖を発酵してアルコールを生成する。これが口噛み酒である


唾液のアミラーゼが糖を作り、野生酵母が糖をアルコールに変えるんだから、菌は大事

2017-12-09

特別宇宙居住区ストロングゼロ

西暦2300年。

地球人の近宇宙開発進歩めざましく、不可能とされていた宇宙エレべーターはいまやコロニーとの行き来に当たり前のように使われていた。

それに反して地球上は荒廃していた。

行き過ぎた近代化に歯止めが効かなくなり、特に畜産業はもはや地球上で生産ゼロ絶望的な結果にまで追い込まれることになった。

逆に好環境コロニーでの農畜産業が盛んで、日々生産された農畜産物宇宙エレベーターを下って地球にやって来るというなんとも皮肉な状況だった。

宇宙のものを誰も疑いもなく消費する、そんな毎日だった。

しか人類の欲は留まることを知らず、現在ネオフードとしてデンプンや糖などを発酵して作られた宇宙食品が絶大な人気を誇っていた。

困ったことにその発酵過程で大量に生成される副産物としてのアルコールが厄介なことになっており、わざわざコストを掛け地球に送り分解プラントアルコールを処理していた。

現在は、とうの昔に枯渇した化石燃料代替エネルギーとして、地球上はソーラーグリッドシステムが整備されていている。

地球上のエネルギー問題はとりあえずはこれで解決はしている、がアルコールなどを燃やす内燃機関技術ロストテクノロジーとされていた。

誰も利用しないアルコール、それは決して飲用もされることもなかった。

アルコール飲用文化も同時にロストされた食文化の一つだった。

新たにそれらを分解して無害なものにするプラントコロニー内に建設する余裕はもはやなかった。

経営者が頭を抱える悩みだった。

ここである者が人間に飲ませて体内で分解させる案があがった。それはあっけなく採択された。

やがてプラントには、人が多く集まり噂が噂を呼び、コロニーは賑わうようになった。

人体を使ったアルコールの分解過程も順調に成功し、徐々にネオフードの生産量も最盛期の量まで回復することが出来た。

そしてこのコロニーアルコールが飲用出来る特別居住特区となった。

それがこのコロニーストロングゼロ」の由来である

コロニーは人々に「新世界」と呼ばれ親しまれている。

今日も一滴も飲めもしない愛想のないアンドロイド給仕ホールを駆け回っていた。

2017-12-01

anond:20171201101903

比較問題だよ。

そばは、デンプン性質上、加熱が弱くても食える。

からそば粉をお茹でといただけの蕎麦がきなんて料理もある。

だいたいが料理に手間のかかった当時の感覚ではインスタント食品だよ。カップヌードルないんだし。

2017-11-04

anond:20171104095952

ものによった

米の表面をデンプンコーティングしてあります、みたいな説明書きのついてるやつが、美味かった

2017-09-29

anond:20170927223119

アミラーゼという酵素グルコースがつながってできたデンプンを分解するが、同じグルコースからできてはいるが形が違うセルロースを分解することはできない。

★ セルロースは(  )と形が違う。

デンプン  B アミラーゼ  C グルコース  D 酵素

2017-09-28

anond:20170928211811

アミラーゼデンプンには詳しくて、スプラトゥーンのことまったく知らん人やけど、やっぱり普通に正解できたなぁ。

アミラーゼのほうは瞬時に解けて、スプラトゥーンのほうは多少読みづらくて手こずったけど、よく読めばわかるって感じ。

ちなみに貧困母子家庭育ちの中卒です。

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