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はてなキーワード: デスクトップとは

2021-05-04

まり使っていないハードディスクがある

デスクトップPCではメインにSSD、サブでHDDを使ってる。殆ど用途SSDで済むためか、この1年ほどHDDを回すこともなかった。

対して使ってないけどバックアップようにしたほうが良いのだろうか。あまり知識がないのでかえって危ない気はするが

2021-04-29

anond:20210429094303

いやここで言うとDPは羽付きにあたるのできちんと指定してる。

メーカー名も商品名特に指定はしてないのでGeforceでなくても文句は言われないだろうが、「特に多い日の昼用」と書いてあるのでベンチマークもおおまかに指定されてる。

GPUはよく知らないのでCPUで例えるが、corei7を買ってきてと言われてcore2を買ってこられたら困る、そんな感じ。

ただ、同じcorei7でも世代デスクトップ用、ノート用といった違いで性能差があるので、core i7を買ったのに世代が違うからスペックが足りないなどと文句を言い出したらキレていい。

まあ生理用品に世代なんぞないしメーカー間の差もそこまで大きくないので、そうそう間違えることはないと思うが。

なんにせよ、よく知らない人に買わせるのであればできる限り細かく指定するべきというのはわかるし、指示した側は多少のミスマッチは受けいれるべきだとは思う。

2021-04-28

俺は華麗なLinuxユーザー

今日も素敵なLinuxにpowerwake linux.local。優雅なひとときだ。

インターネットサーフィンLinuxでなくてはならない。

しかWindowsユーザーは言う。お前の"PC"にはエロゲがない。

まず訂正しよう。LinuxPCではない。Linuxカーネルであり地球上ではLinuxカーネルを指さな場合Linuxデスクトップという呼称が主流だ。

そして断言しよう。Linuxエロゲなんて……なくてもいい。

ゲームも数が少ないだろなどといいう煽りもど、ど、どこ吹く風だ。

それにLinuxセンス大事だ。多くのOSS本拠地Linuxだ。WindowsRen'Pyを触るやつはいない。

いや……いるかもだが俺の感覚にそぐわない。

Linuxにはシェアウェアがないなどと言うものもいる。なぜシェアウェア必要なのだ

大金OSSコミュニティにドネートしてこそLinuxユーザーではないか。そこにはいささかの揺るぎもない。

何度も言おう。インターネットサーフィンLinuxでなくてはならない。

そこに意味を問うてはならないのだ。

敷居が高いリスクが高い?

1ビットコインに比べればドネートなど安い。

ましてアラブ石油王からすればドネートの値段など微々たるものに過ぎない。

しろ部屋の障子が破れていてもOSSコミュニティドネーションすべきだ。

WSLを何故使うという質問があったね?

Windowsを眺める……ためさ。けっして、けして実用などしない。

するはずがない。

高潔なるLinuxにはUbuntu TouchやB2G OSがふさわしい。

iPhoneなどという雑種は受付けない。いや実際には……接続……できない。

できない。みたいことない。やりたくない。少なくとも俺のLinuxにはiPhone接続できない。

汚らわしい。

俺は……Linuxユーザーだ……これからも……Linuxユーザー……だ。

不、不便……いや今のは、不便の打ち消しとして不を使ったまでのこと。

かっこいいしクールだし……それが最高だしエクスペリエンスだ。

Katawa Shoujoが流行るのもわかる。

Katawa Shoujoが。

睡眠薬が足りない。睡眠薬を飲もう。

anond:20210428165332

Win10と比較してMacが不便な10の理由

anond:20210428165332

1. エクスプローラーがない

Macに限らずWindows似非OSで一番困る部分。

windowsユーザーの使い慣れたエクスプローラが当然ながらMacにはない。

似た機能を持つアプリはあってもエクスプローラは無い。

この部分が使いにくいOSぶっちゃけデスクトップOSとして使いにくくIPADと変わらない。アプリを使うためだけのOS

2. MPC-BEがない 

VLCなどLinux共通の使いにくいアプリMacにも有るのだろうが圧倒的に劣るし不便

3. USBデータコピーしてWinPCで見ると変なファイルがくっついてくる。

互換モードみたいなのを作って、ゴミデータが付随しないようアップデートしないApple理解できない。

4. SSDの容量アップが高額。

IPADモバイル端末はともかく、MACノートPCIMACなら安価大容量の2.5型SSDで1TB標準搭載が安価可能なはず。

少なくともWindows10は低速型のSATA2.5型SSDで高速に動く。

最廉価モデルを256GBにする嫌がらせはやめるべき

2021-04-25

anond:20210425201800

なんか素のUbuntuだったらなんの問題もないのに、

WSLでだけ問題が起こることが結構あって萎え始めてるんだけど

結局、普通にインストールしたUbuntuは捨てられないんだよな

ちょっとR使ったりQt使ったりしてて躓くわけで、

躓く度に普通にUbuntuインストールしたDELLノート確認してみたり、なんかWSL使うのアホっぽい気もしてきたけど

Mac買ったのにWeb関連のコードしか書いてないアホなら、

Windows 10でもまったく問題ないんだろうけど

なんだかんだ自分にはLinuxデスクトップが消去法で残りそうで、

一番余計なことをしない、余計なことがあっても機能を消せる方だし、

KDEがえらい軽くなっててビビったりもしたんだけど、

まあ、色々あってGNOMEに戻ったりawesomeやjwt使ったりしてるけど

11inchのノートなので、タイル分割とかできないんでなあ

2021-04-23

Linuxをパーツの一つに貶めようとするMSの策がエグい

MSが恐れていたLinuxは今はもう無く、サーバ市場MS利益をもたらす家畜になった。

そして今となってはデスクトップOSとしての可能性がMSによって摘み取られようとしている。

WSLでGUIアプリが動くようになることで、GPUメーカーは最新チップドライバLinux提供する意義を少し失う。

ゲーム用のGPUに限ればかなりの意義が失われる。

LinuxOS自体デスクトップOSとしてベアメタルに載せる意味が薄くなっていく。

Linuxwindows浸食しているのではなく、Linuxwindowsの単なるコンポーネントの一つになりつつある。

UEFIの為にプロプライエタリという毒を喰らわざるを得ない状況もWSL向けディストロなら不用だ。

MSに飼われ続ける限り、最新GPUの性能を活かしたプログラムを動かせるし、そのほかのデバイスもどんどん使えるようになるだろう。

windowsコンポーネントの一つになった方がデスクトップOSとしてLinux価値が上がってしまうと言うのはなんとも皮肉な話だな。

2021-04-22

ChromeOSもMacOS政治的理由モバイルアプリ動作できなくしてる

歩数計みたいなモバイルであることが前提のアプリはいいとしても、

デスクトップでも使いたい通常のネット漫画アプリ制限するのは、

完全対応しないのは明らかに政治的意図してやってるんだよね

エクスプローラーWindowsのと比べて何か使いにくい

わざと標準のファイルフォルダ管理をややこしくしてデータネット上に置かせ有料サービスを売ろうとしている

そういう露骨なのが嫌

2021-04-18

助教への恨みつらみ

違うのよ。私はメンヘラからかに恨みをぶつけていないと生きていられないの。

去年はずっと同期の村上にぶつけていたのだけど、私が留年して彼は先に卒業してしまったでしょう?

最近は後輩の安田だったのだけれど、急に最近私の恨みの矛先が助教先生に向いている。

別に助教先生が悪くないことは知っている。

私が勝手にショックを受けて勝手に暴れていて、メンヘラ的な勝手な恨みを持っているだけだ。

 

 

たすけて

 

 

 

助教先生は私のこと馬鹿にしているもんね?

 

 

 

今までの私の3年間は何だったの。全部無駄だったって言うの?

しねしねしね

お前なんか死んでしま

 

 

 

誰か私を慰めてほしい。

お前は十分優秀だから心配するなと言って欲しい

 

しね

 

 

でも東大生なんか、私が泡吹いて倒れて泣きながらやれないようなことでも、へでもなくこなしてしまうのでしょう?

しねしねしね

 

 

 

死ねばいいのに優秀でない私なんか

 

 

 

 

優秀でないお前なんか生きている価値が無い。

 

 

 

 

 

M3にもなって、新しく入ってくる後輩が私より優秀だったらどうしようなんて不安に苛まれているらしいよ?あほらしいね。今まで勉強してこなかったツケですね。

 

 

M3にもなってそんな不安を抱えるくらいの実力しか抱いてこなかったんですって。無能ですね、私。

 

 

 

 

 

でもさ、私が教えているんだから私より優秀になってくれなきゃ困るよねみたいな思いあるよね。私ならこうやってきちんと教えたのに、ということはきちんと教えている訳で。

 

 

 

しねしねしねお前なんか死んでしま

優秀でない私なんか死んでしま

 

 

 

 

 

私は承認欲求の強いメンヘラなので、研究勉強モチベーションは、教授に褒めてもらうことなんです。組織人間に「すごいね」って言ってもらうことなんです。化学界なんかどうでもいいんです。

教授に、「お前のおかげだよ」「お前は俺の役に立ったよ」「お前はすごいね」「お前は偉いね」って言ってもらうために頑張っているのです。

 

 

 

 

 

助教先生は私のことを見限っているのでしょう?

そうよね。無駄プライドの高いM3なんて教えるのも面倒くさいわよね。

プライドの崩し方が分からない。

 

 

 

さっきから叫びすぎて喉が痛いし、色んな所を殴ったから腕が痛い。

 

 

 

 

しんどい

 

 

 

しんどい

 

 

 

 

しんどい

 

 

 

 

 

誰も私のことを認めてくれない。

 

 

 

 

 

 

友達が欲しい

女友達が欲しい

私が有機化学が出来ない無能でも気にしない友達が欲しい

 

 

 

 

 

私どうして今まで全然勉強してこなかったのだろう

 

 

 

 

 

私は一般入試どころかセンター利用でこの大学来たけれど、推薦でここに来た人間の方が優秀だと私は思う。

 

 

自学自習の習慣がついているかどうかが大事なんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

妹の自己肯定感を奪うような姉になりたくなかったのに、おそらく「俺より優秀になるな」という言外の圧力を受けまくっていたのじゃないだろうか、彼女

 

 

 

 

 

しんどい

 

 

 

 

誰か私をすごいねって言って欲しい

 

 

 

 

 

 

研究しなくちゃ

 

 

 

 

 

 

やっぱり私は優秀じゃなかったんだなぁ

 

 

 

 

 

やっぱり私は優秀じゃなかったんだなぁと思った時の対処法が分からない。酒飲んで忘れるしか思い浮かばない。

 

 

 

 

 

私はメンヘラから、私は優秀だと思い込まないと生きていたくないし、逆に言えば思いこめばどこまでも生きていける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

謙虚さが欲しいな

 

 

 

 

 

「私間違ってないもん!!!!!」と暴れるしか能のない猿が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お父様が私のことを馬鹿にする

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

村上存在を母には言ってもいいけど父には知られたくなかった。絶対馬鹿にするから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は死にたい。優秀でない私は死ぬべき

 

 

 

 

 

 

 

 

 

優秀でない私は死ぬべきと何度も言っているのは、「誰か私のことを優秀だと言って。じゃないと苦しくてつらい、死んじゃいたくなる」の意味である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

改行ばかりでだらだら文章を打ったらすっきりした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

JACSとAngeのcurrennt issueのページを、悔しいと歯噛みしながら、悔しいと泣きながらとりあえずショートカットデスクトップに置いた。

悔しい

 

 

 

 

助教先生はどうせ私のことを馬鹿にしているくせに

(私のことを認めて。私のことを褒めてほしい)

 

 

 

 

 

 

 

論文ひとつもまともに読めないおこちゃまクズ人間だと思っているくせに。お前なんかに修士号を与えたくないとも思っているくせに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうせ世界中人間が私のことを馬鹿にしているくせに

 

 

 

 

 

 

 

しねしねしね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやったら優秀になれるの???

どうしたら先生は私のことを褒めてくれるの???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

恥ずかしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな体たらくで、「私院生としてちょっとは成長したかしらん」とか奢っていた就活生の頃の私が恥ずかしい。惨めだ。恥を知れ。お前は恥ずかしい存在だ。

 

死ね死ね死ね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だれか私のことを優秀だって褒めてよぉ

 

 

 

 

 

とりあえず恥ずかしくてみじめで情けなくて仕方ないけれど、この惨めさを耐えて論文を眺める習慣を得られれば先生は私のことを褒めてくれるの???

 

 

 

 

 

しねしねしねお前なんか死んでしま

 

 

 

 

 

 

 

 

しんどい

 

 

 

 

私のことを認めてくれない人間なんんてみんな死んじゃえばいいのに

 

 

 

 

 

 

しんどい

 

 

 

 

 

 

苦しい

 

 

 

 

 

誰か私のことを褒めてほしい

 

 

 

こういうところがメンヘラだと言われるのだぞ

 

 

 

いいよ私はメンヘラキャラで売っているんだ

 

メンヘラヤリマンなんだ

 

 

 

 

 

私のことを認めてくれるなら誰にだって股を開いていた時代もあったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

ああしんどい

誰も私のことを認めてくれない

 

 

 

誰か私のことを褒めてよぉ

 

エヴァンゲリオンを乗り越えて、あるいはその手前で

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。という言葉が、自分身体を上から下に駆け抜け、僕はそれで、頭から血が抜けていったように感じた。その言葉は、ある意味では間違っていなかった。けれど、間違っているといえば、全面的に間違っていた。

 目を凝らしても見えてくるのはパソコンの画面と荒れ果てた部屋しかない。右手の小指と薬指がその付け根にかけて少し痺れている。特にキーを叩いていたわけではない。パソコンの画面をつけて、何をしようかと思っていただけだ。すると、僕に言葉がやってきた。それは僕が望んだ言葉ではなかった。この暗い部屋は、僕が望んで生まれものだった。この荒れ果てた部屋は、僕がどうしてか生み出したものだった。あの言葉は、ただ、とても嫌いな言葉だった。

 望む、望まないなんてことを考えたことはほとんどなかった。あるといえば、望まないことばかりだ。いろんなことが嫌だ。特に、望むことは何よりも嫌だ。自分が何かを望んでいると思うだけで気分が悪くなってくる。自分が何かを望まなければ生きていけないのだとしたら、死にたくなる。何も望みたくない。何も望まれたくない。そうして僕はこの場所を作った。僕が今望んでいること? それには答えられない。ただ一本の煙草が吸えたらいいと思っているだけだ。それが望みなんて大きなものに含まれるのだとしたら、今すぐにでも僕は首を吊ってやる。セブンスターソフトは残りわずかだ。一本取り出して、口に咥えた。火を付けずにパソコンの画面を見た。

 さっきまではTwitterホームが映っていたが、僕はもう少し孤独になりたくて、ウインドウを閉じた。デスクトップ画面には、雑多なファイルが、まるでこの部屋みたいな雑駁さで並んでいる。それの後ろには描かれた美少女アニメ美少女なのかどうかはわからない。インターネットで見つけた、絵の美少女だ)が憂鬱げに体育座りをしている。彼女右手には安全剃刀が持たされている。左腕にリストカットの痕はない。安全剃刀は文字通り安全なのだ少女の足元には薬瓶が転がっていて、その転がる移動を堰き止めるように、本が置いてある。フェルナンド・ペソアの本らしい。表紙の白い部分には血痕のようなものが伸びている。

 灰を落としてみると、煙草の1/3はなくなっていた。僕は考えごとをする前に、なにかと準備運動必要みたいだ。考えるべきことというのは、僕の身体を駆け抜けて行った言葉についてだ。

 僕は「望む」なんていう大掛かりなものが嫌いだ。望むとも、望まざるとも、嫌いなものは嫌いだ。だが、そこにばかり注目していては次の文がわからない。次に進む。すると、それがあらわれているという。

 それがあらわれている。それはお前が望んだものだ。

 というのであれば、僕はわかるような気がする。まずはじめに「あらわれ」があって、その説明、あるいは定義けがされる。これは、わかる。あると思う。いや、あるべきなのだ自分がいまどうして存在しているか? こうして暗い部屋で、食事に使って洗わないままで転がっている食器や、ゴミの類いが転がっている、この雨戸が閉められた部屋で、僕の身体は、パソコンは、煙草は、まず、「ある」。そして僕がその「あらわれ」を何らかの形で受け取る。受け取ったものには、それ相応の制限がある。それが説明であり、定義でもある。こうして抽象化すれば、わかる話だ。話がわからなくなっているのは、そこに「望む」という言葉が出てきているからだ。煙草を灰皿にすりつぶした。

「こうしていても埒があかない」

 そう呟いた。こう言ったところで、あの言葉が離れていくわけでもなく、これから行動をとったところで、あの言葉が離れていくわけではないだろう。精々気晴らしにはなるだろうが、自分の中にある嫌悪感がぢくぢくと膨れていくか、いつの間にか消滅しているか、そのどちらかだ。経験的に、後者の方がよくあることだ。いつの間にか消滅するには、原理的に時間必要から

 家を出ると小雨が降っていた。庇の外に左手をかざすと、ほんとうに細やかに、少ない量の水が手のひらに当たった。深い青空全国的に深夜であることを告げていた。振り返って家に鍵をかけてから、僕は肺にあるどんよりした空気を深い青の空気と入れ替えた。まるで僕の肺が一つの世界になっているみたいに青い深夜だった。その世界は二つあった。そのうちのどちらかに、隣部屋のお風呂匂いが流れ込んできた。歩き出した。傘はいらないだろう。煙草お菓子を買ってくるだけだ。

 思った通り、雨ざらし階段はそれほど濡れていなかった。足を滑らせる心配はなさそうだし、きっと降りはじめてすぐなんだろう。階段を降っていくと、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という、声がした。言葉ではなく、声がしたのだ。階段を降りている感覚が薄れて、ゲシュタルト崩壊してしまった。階段構成する線と線の繋がり、それがなす直角と、段差、線の全てが空白もしくは混沌世界に放り込まれた。ポケットに入れていた鍵は、僕の拳から飛び出すことなく、音を立てることもなかった。目を閉じた。「うわあ」と思った、その頃にはもうすでに階段の一番下まで辿り着いていた。でも服は汚れてしまった。階段から転げ落ちたのだ。頭の裏、腕の曲がらないところ、脚の曲がるところ、何より腰が傷んだ。それから遅れて左手に妙な感覚があった。座り込んだまま、左手を開いてみると、家の鍵を強く握りすぎたからか血が出ていた。鍵に何かキーホルダーをつけていたわけではないから、純粋に鍵で傷ついたのだ。親指の付け根に小さな切り傷が付いていた。思ったより血が出てくる。なんとなく、右の人差し指中指でそれを拭い、右の頬に付けてみた。この、なんとなくの一連の動きは、シネマスコープの中に映し出されているといいな、と思った。身体中が痛かったけど、おもしろかったから、よかった。僕は立ち上がることにした。雨は本当に少しだけ降っている。

 ここからコンビニに行こうとしている。それなりに汚れてしまったが、仕方がない。自転車を見た。自転車に乗って行こうか、いや、この程度の濡れ具合で滑って転んだのだ(たとえ変な声が聞こえてしまたからといえど。またあの変な声が聞こえないとも限らない)、大事をとって、あと気晴らしのために歩いていくことにしよう。自転車を金網越しに見た。僕は歩いてコンビニに向かう。決めたからだ。ぶらぶらさせていた右手を鼻の前にかざして、匂いを嗅いだ。鉄くさく、砂っぽかった。これでコンビニに向かおうとしているのだから、笑えてくる。いや、これは気晴らしにすぎない。コンビニ店員も、適当事情を察してくれるだろう。コンビニ店員は本当に飲み込みが早いから、わかってくれるはずだ。

 そんなことを考えていると、下には列車が通る小さな橋に辿り着いた。水色の塗装ははげかけているが、子供が手すりで遊んでいて怪我をするほどではない。おしゃれみたいに朽ちている。その下では電車が通る。橋の真ん中に辿り着いて、ここから落ちたら死んじゃうだろうと思った。いや、生きちゃう? 電圧注意と書いてあるから、落下して骨が折れたり、死んじゃう前にびりびりっと身体破壊されてしまうかもしれない。それにいま僕は濡れている。電気はよく通ることだろう。でも、痛そうだ。さっきの落下でさえ痛く、血を流してしまったのだ。僕というのは風船みたいに壊れてしまときには、弾けるように壊れてしまう。そして、壊れてしまうと、びっくりするし、うるさい。毎度この橋を通るとこんなことを考える。死ぬことはないだろうとは思うが、死んでいいかもしれないと思う。そして、橋の真ん中で線路を眺めるのをやめ、先に進もうと体勢を変えると、昼間子供達がよく遊んでいる公園が見えてくる。深夜の公園だ。いやらしいことを考えないわけではない。でも、重要なのは、いやらしいことを考えたその時には、もうすでに水色の手すりから離れて、コンビニに向かって歩きはじめていることだ。

 公園に面した道路を進むとコンビニがある。だからコンビニに向かうまで、橋の上、橋の下り、道路、と少なくとも三つの視点から公園を眺めることになる。意図して見ないときもあるが、この場所から見た公園をその時に考えてしまっているから、大体いつもみているようなものだ。道路に面している側には遊具はない。公衆トイレがあって、それを二本程度の灯りが照らしている。公衆トイレほとんど立方体の形になっていて、二つの光源から伸びるそれの姿は、三つの視点、どこからみても美しい。道路から見たとき前景に公衆トイレがあると、その後景にブランコがあって、その間くらいに滑り台がある。ジャングルジム砂場公衆トイレに隠れてしまう。

 今日こうして家を出てきて、コンビニに向かっているのだけれど、いつもは見かけない、変な影が三つの視点全てにあらわれているのを見た。人影というには小さく、あまり動いていない。でも横に長いわけではないから、犬や猫の類いではないと思われる。霊でも無さそうだ。霊に影があったら、僕はその霊と仲良くできるだろう。

 よくわからないその影は少し揺れているだけで、歩いたりしている様子ではない。ブランコ周辺でただ揺れている。こういうのはあまりない。不審な影を見かけることはよくあるが、それはその人物不審から影も不審に見えるのであって、影が独立して変な雰囲気を纏っているのはなかなかない。それに、徹底して影の主が見えてこないというのも、変な話だ。影しか見えない。特に怖がることはなかったが、

「変だなあ」とは思っていた。そのまま、コンビニへ向かった。

 その前に、円柱状の灰皿に吸い寄せられていった。右ポケットには忘れずにセブンスターソフトと、ジェットライターが入っている。ジェットライターは素晴らしい。片手で着火できるというだけで、なんだかカッコいい感じがする。喫煙にかっこよさを求めたことはないけれど。客観的にそう思う。絵になるというか。

 セブンスターを咥えて、右ポケットからジェットライターを取り出して、先端に火を付ける。ゆっくり吸う。強く吸うと美味しくない。けれど今は若干の湿気があるから、どちらにしろ美味しいのかもしれない。

 煙草を吸っていると、気分がいい。家から出てすぐ深夜の空気を吸ったように、身体の中の空気を違う空気で入れ替えているように感じる。手軽に自由を手に入れてるような気がする。これが自分の望んだものなのだと言われたら、認めてしまうかもしれない。この一本の煙草が僕の自由に繋がっているなんて、ちょっと詩的だ。けれど……

 お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ。

 これはどういうことだったんだろう。

 こと?

 あれははじめ、「言葉」として僕の身体に降りかかってきた。「言葉」が身体を貫くような感覚は、実はよくあることでもある。だからそれはいい。問題はその「言葉」が「声」になって聞こえてしまったということだ。「声」になって聞こえたということは、誰かがそれを喋ったのだ。あのとき、僕の近くには誰もいなかったから、僕の「言葉」が「声」に聞こえてしまった(?)ということなのかもしれない。つまり幻聴のようなものだ。幻聴ということは、幻? 幻には思えなかった。なぜなら、まずはじめに「言葉」が降りかかってきたからだ。幻にふさわしいのは、何の予兆もなく、何の脈絡もない「声」が聞こえてくるということではないのだろうか。あるいは、僕を貫いた「言葉」は「幻の声」を予知していた、とか。ファンタジーじみてきた。同時に自分精神的におかしいと思われる(思われてしまう)ことを毛嫌いしていることに気づいた。言葉に則して物事判断している。まるで、そうしないと生きていけないように。セブンスターは半分になっている。そうしないと生きていけないということは、僕は「言葉に則して物事判断することを望んでいる」のかもしれない。それのあらわれとして、部屋があんなことになっているのかもしれない。数日間シャワーの浴びていない自分がいるのかもしれない。言葉に則して物事判断することを望むというのは、ここまで代償が必要なんだな、とひとりごちて、笑った。口から煙草の煙が飛び出た。

 コンビニでは煙草お菓子を買った。煙草はいものセブンスターお菓子適当チョコ、なんだか寝付きが良くなるらしいチョコがあったからそれと、イカのゲソを買った。ゲソを買うとビールに手を伸ばしそうになる。でも僕はビールはあまり好きではないから、好きなのはゲソとビールという組み合わせだけだから、やめることにする。結構そこで戸惑う。けど、ビール自分には必要のないものだ。煙草チョコイカのゲソは、自分必要ものだ。

 帰り道、公園が見えてきた。あの影はまだ居るだろうか? 僕としてはいないほうがいい。帰りは行きと違って、目に入ってくる視点が二つなくなっているからだ。橋の下りと、橋の上では、振り返らない限り公園の姿を捉えることができない。公園の姿を素で確認できるのは、今、この公園に面した道路でだけなのだ。だからこそ、ここでしっかりと、あの影がまだ居るかどうかを確かめ必要がある。そうしないと、公園を背にしてからが怖い。

 立方体公衆トイレが二つの光源に照らされて伸びる影の先には、ジャングルジムがあり、わずかながらジャングルジムの影も砂場に広がっている。幾何学的な影は、砂場の凹凸に習って、あまりユークリッド幾何的ではない形になっている。ブランコにはあの小さな影はなく、滑り台にも影はない。灌木を含め、公園全体を見渡してもあの小さく、揺れていた影は見当たらなかった。僕は一安心して、煙草を口に咥えた。少しだけ、雨が強くなってきた。火をつける。

 とりあえずは安心てところだろう。もともと霊とかは考えていなかったから、特に恐れることはなかったのだけれど、一応だ、一応の確認必要だと思ってだ。それから公園から目を離して歩いてみた。なぜかまた右手の小指と薬指が痺れてきた。コンビニで買ったもの左手で持っている。右手煙草を吸うために放っている。それにしてもあの影はなんだったんだろう。影があるのだから、影の主はいるのだろうが、僕はそれを見ることができなかった。するとやはり、影は独立したまま存在し続けるのかもしれない。僕の中でも。世界の中でも。

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ」

 という声があらわしていたものは、僕の考えていたように、ものごとの素朴な存在を認めろ、ということなのかもしれない。だからこそ、影にはその元があるとは考えなくて良いし、「声」のものも、「言葉」のように独立したツールとして、その元を探る必要はないのかもしれない。だが。

 そうしたことを伝えるのであれば、やはり「言葉」に留めておくべきではなかったのだろうか? 「声」でこのことを伝えるというのは、そのもの矛盾しているからだ。通常のものの考え方ではたどり着くことができない。「声」には人を必要とするという考えは、どれだけ複雑な回路図だったとしても、確かなものからだ。僕はそう思う。「声」独立して、僕に警鐘を鳴らしていたというのは、考えられない上に、警鐘ですらない。現状の説明を、何か「声」を使って説明する必要はどこにあったのだろう。必要? では「言葉」で表す必要はどこにあるのだろう。普遍的で、使いやすいのがキーなのだろうか。それが必然に関わっているのか。でも、こうしてみると「声」も「言葉」も大差ないように思える。すると、なぜはじめに「言葉」があり「声」が生まれたのか、が問題なのかもしれない。僕はあの言葉から逃れられていない。いまだに考え続けている。もうすぐ橋を渡り終えるというのに、家に帰ってもずっと考えてしまうのだろうか。橋の下階段に足を付けると、

「お前が望んでいたものが、いまあらわれているんだよ!」

 明らかに声がした。それもあのときに感じた「声」ではなく、方角があり、ちゃんとした輪郭を持った声だった。だが、どこか浮世離れしている。それでも僕はびっくりした。何しろ深夜なのだ。僕は振り返った拍子に咥えていた煙草を落としてしまった。湿っていた地面に落ち、火が鎮む音がした。そこから煙が立ちのぼった。雨が止んでいた。

「お前がどう考えても何も変わらないが、お前はなぜか望むことができる。お前はそれを否定しているだろうが、それは、お前が望むことができてしまうことに勘づいていたからだ」

 橋を上ってくる音が聞こえる。人にしては軽い音だ。

「お前が何かを望んでいたとしても、それが叶うことはまれだ。まれということは、叶うこともある。お前はそういう能力を持っているのだ」

 橋の上に立って僕を心持ち見下してきたのは、高校一年生くらいの少女だった。それにしては身長が小さいし、逆光だからか影しかみえない。

 僕は思ったことを言った。

「でもそれって、僕以外の人にも言えることじゃないですか?」

 なぜか敬語が出た。

「そうなの?」

「たぶん」

 影の少女はため息をついた。マジで……と呟いていた。僕は聞き逃さなかった。

「お前が考えていることは、実は大切なことだ。これ以上ないくら大切なことだ。あまりそういうことを考える人はいない」

「そうなんですか。ちょっと煙草吸ってもいいですか」

わたしにもくれ」

 それにしてもこいつはなんなのだろうか。深夜に高校一年生くらいの少女と一緒にいて、通報とかされないのだろうか。僕は影の少女煙草を渡すために近づいたが、影の少女は、「少女」になることはなく、影の少女を保っていた。なんなのだろう?

ありがとう今日煙草が美味しい日だ。君が思ったことだよ」

「そうだったかもしれませんね」

「だが、お前には足りないものがある」

「なんでしょうか?」

 そこで少女は本当に長く時間をあけて、煙草を吸った。とても長い時間だったが、次に出てくる言葉がわからなかったから、僕は待っているという気分ではなかった。僕も僕で煙草を吸っていたのだ。

「お前は実は求められて、存在している」

「え?」

「お前はそれを拒絶している」

「そうかもしれませんが……」

「お前は求められているから、存在しているのだ。お前が求められなくなったら、存在しなくなる。死ぬとはまた違ったものなのだがな」

わたしはお前に求められて存在した。類を見ないほどひねくれたやり口だったがな」

 そういって影の少女は僕の手を取った。左手の血は止まっていて、傷になっていた。影の少女が、その手をぎゅっと握ると、傷はなくなった。影の少女は、影の少女にふさわしく、とても冷たい手をしていた。

「お前の考えていることは基本的に正しい。が、まずい考えでもある。それを警告しに来た。お前には知ってもらうことがひとつだけある。そのために来た」

 そう言うと、影の少女は地平線の向こう側に指を差した。何も見えない、と言うと、耳を澄ませ、と言われた。それに従って耳を澄ませていると、軽く、高いが地鳴りのような音が聞こえてきた。信じられないだろうが、線路中に列車が猛スピードで走ってきている。どの列車も見たことがない。ここは新幹線は通ってないだろうが、新幹線と同じくらいのスピードで走っている。だからか、電車にも見えない。謎の列車が猛スピードこちらに走ってきている。深夜なのに。どういうことなのだろうか。

「お前に足りないものは」

 影の少女は、橋の手すりに立った。そこで、影の少女少女になった。制服を着ていた。白いパンツが見えた。胸は小さく、確かにあった。ショートヘアだった。見覚えのある子だった。だが、会ったことはない。会ったことはないが、見覚えのある子だった。可愛い少女煙草を咥えたままだった。

 夜が静まりかえっていた。少女が決然と橋の手すりに立って僕を見下しながらも、夜空にはたくさんの星がきらめいていた。青い深夜は地平線見渡す限りに広がっていた。少女は僕を哀れむように見ていた。空間が張り詰めていた。それを揺らす列車の轟音。少女がふらっと動いた。

「圧倒的な喪失だ」

 制服少女は橋を飛び降りた。少女が地面にたどり着くころに、列車は飛び込んできた。衝突する。血が流される。さっきまで話していたあの謎の影は少女で、彼女飛び降り自殺をした。僕が手を伸ばした時点で、少女は見えなくなっていた。なにもかもわけがからない。僕は止められたかもしれなかったのに、影の少女から少女になったところで驚いて、何もできなかった。もしかしたら、なにもするべきではなかったのかもしれない。彼女は僕が求めたか存在したのだ。だが、彼女は自ら消滅することになった。ということは僕は彼女自殺を願ったのだろうか。彼女 Permalink | 記事への反応(0) | 11:49

2021-04-14

2021-04-08

anond:20210408171736

しにたいって検索したらポメラニアンが画面いっぱいに走り回るとか、褌の集団がわっしょい!わっしょい!!!!て御輿かついでデスクトップを賑やかすとかそんなもんでいいのかもね

OSデフォルトフォルダは使わない方が良い

デスクトップドキュメント、ピクチャビデオなどOSに初めから用意されているフォルダファイルを入れない方が良い。なぜならオンラインストレージを使うと勝手に同期されてしまうからオンライン情報を置くことは決めたが全ての情報を置くとは言ってない。彼らがしていることは泥棒と同じだ。

2021-04-06

anond:20210406165328

デスクトップPCよりノートのほうが好まれるのと同じかね。

デスクトップのほうがコスパいいよって言っても、ぜったいノートを買う一般人多いしね。

一応、持ち歩けるからとか引き出しに収納できるからとか理由をつけるけど、使ってるのを見ると机の上に設置してまったく移動しないで使ってるし(デスクトップでいいじゃん)。

見た目コンパクトなやつのほうが簡単そうとかお得そうとか思えるんじゃないの?

anond:20210406111327

ゲーミングノートってどうなんだろうなあ

半導体不足だの、バカ転売ヤー暗号通貨に群がってるだの、

そんな今の時期なら良い選択に思えるのだけど、

やっぱり分解再利用できるデスクトップがほすぃんだよなあ

2021-04-02

社内ニート退職する。

月曜日、ようやく現職やめられる。

せいせいする。

自分も悪かったのかもしれないけど、人としての尊厳踏みにじられるようなことをされてきたので、未練もなにもない。

入社したはいいけど、仕事全然なかった。

なんで採用されたんだろう。今でも謎。

必要とされてなかった。仕事が何もなくて、何をやったらいいか聞きたいけど上司時間も取れなくて、職場でずっと時間をもてあまさなきゃいけなかったあの時、本当に辛かったなあ。

自分にきっと悪いところがあるんだ。直さなきゃ、改善しなきゃと思って、上司にも聞いてみたけど、結局最後まで何が悪かったのか教えてもらえなかった。最初から仕事ができるとは思ってないから、やり方を学んでくれる?って言われたけど、そもそも仕事を振られていないから、やり方を学ぶこともできなかった。

ほんとに、なんで採用されたんだろう。

まあでもおかげで、ずっとやりたくて、いつかやろうと思っていたことに挑戦する踏ん切りがついた。

新しい世界に飛び込むための、ステップだったのだと思うことにする。

やることが何もなくて、居場所もなくて、メンタルがズタボロだったあの日必死毎日を少しでもポジティブにしようと思っていた自分お疲れ様

自分が作った資料は全部捨てた。

必要とされてなかったから、要らないよね。

必要な部分もあったかもしれないけど、知らない。

多分同僚のデスクトップに何かしら関連資料があるし、大丈夫

ほんと、自分がいる意味なんだったんだろ。

新年度だけど、みんなも社内ニートになったら、まあほとんどの場合は状況変わらないから、辞めるのがいいと思うよ。

以上です。

テレワークの怖いところ

デスクトップ切り替えるだけで会社PC個人PCの行き来自由なところ

2021-03-30

メイプルストーリーの思い出(追記)

小学生の頃、狂ったようにMMORPGで遊んでいた。

自分には所謂お金持ちの友人がいて、彼は自分専用のデスクトップを3台所有していた。

彼は自分を自宅に招き、そのPCであらゆるゲームを紹介してくれた。

ぱどタウンからまり(これはゲームではなかったが)、ハンゲームメイプルストーリー天上碑(だったと思う)、REDSTONEDJMAXなどなど。

その中でも彼はメイプルストーリーにハマっており、ジャブジャブ課金をしていた。

彼はどのゲームにおいてもゲーム内フレンドを作るのが怖いらしく、そこで「現実の友人をゲーム内に連れてきてフレンド登録しよう」と考えたそうで、それで選ばれたのが自分しかった。

自分は家にPCどころかインターネット回線もなく、フレンドというにはかなり心許ない気もしたのだが、彼は自分毎日自宅に招くことで解決を図った。

実際ゲームはどれも面白く、かなり不健康光景ではあったが、「友人宅で毎日PCに張り付き隣に座る友人とゲームチャットで会話をする」ということをかなり楽しく感じていた。

しかし、彼の一番熱の入っていたメイプルストーリーを進めるうちに、課金しまくっている彼とのレベル差や装備差がかなりある事が気になってしまった。

そこで自分祖父にねだってノートPCインターネット回線を用意してもらい、彼とは違うサーバーで新しくメイプルストーリーを始めた。

彼に言われるがままにスキルを上げ、モンスターを狩る生活から、なにもかも手探りで文字通り冒険する生活へとシフトチェンジしたのだ。

正直言って、彼と一緒にゲームをするよりもはるかに楽しかった。

自分ゲーム内で知らない誰かに声をかけてフレンドになることを特段苦痛に思わなかったので、積極的に声をかけてはフレンドを増やし、さまざまな狩場でさまざまなメンバーと一緒に遊んだ

その中のどこかのタイミングで、自分は柊シミヒロ(仮名)というプレイヤー出会った。

その隣には柊シミコ(仮名)というプレイヤーがいつもいて、2人はどうも姉弟しかった。

そしていつしかその柊姉弟と、あとアスタリック(仮名)というプレイヤー自分の4人だけで、メイプルストーリーは完結するようになっていた。

かいことはもう忘れたが、毎日他愛無い話をしながら狩場を巡り、ジョブチェンジする時もみんなでバランス良くなるよう話し合いをしながら慎重に決定した気がする。

そうして遊ぶうちに、自分は柊姉と文通をするようになった。

柊姉は受験が終わり無事志望した大学合格したことや、一人暮らしが始まることを、とても丁寧な細い字で記していた。

一方自分が何を書いたかは覚えていない。ただ、大学入学を目前にした彼女にとっては、小学生の書く手紙などとてもつまらなく稚拙な内容だったに違いない。

そのうち自分は別のゲームに移ってしまい、メイプルストーリーにはログインしなくなってしまった。それでも柊姉との文通は続いた。

しかしある日、彼女からの返事は来なくなってしまった。

きっと大学が忙しいんだろう、と思いそれ以上もう踏み込むことはなかった。

それから数年が過ぎ、自分MMORPGを完全に引退し、いつかの柊姉と同じように、志望する大学合格した。

その時ふと彼女や弟のことを思い出し、自分はそのハンドルネーム検索をしてみた。

当時のハンドルネームいつまでも使うとは思ってもいなかったので、なんの情報も出てこないことに特別落胆はしなかった。

けれどあれほどにまで熱中した日々がどこにも残っていない事にはすこし寂しさを感じて、検索結果をどこまでも潜っていった。

すると、柊弟と似た名前ユーザブログが見つかった。

記事は数年前に更新が止まっていたが、そこには家族が亡くなったことと、姉が精神的に参ってしまたことが書かれていた。

そして多分その記事投稿されたタイミングと、柊姉との文通の止まったタイミングも合っていた。

柊弟のブログだと確信した。

それ以上のアクションは何も起こしていない。

彼の捨てたブログコメントをするつもりは一切なかったし、彼女自分に伝えた住所に再び手紙を送るつもりもなかった。

名前を変え、インターネットから消えていった姉弟に縋り付くつもりもない。

けれど心のどこかでは、「20年近く前に遊んだ小学生が今もあなたたちのことを覚えていて、再び何かのきっかけで出会えて話ができたら嬉しいと思っている」ということを伝えたいと思っている。

そして姉弟過去にあったさまざまなことを乗り越えて、今元気でいてくれたら、もっと嬉しいと思っていることも伝えたいと思っている。

(追記)

コメントありがとうございます

お金持ちの友人は中学受験合格し、丁度柊姉と文通を始めたくらいのタイミング地元を離れていった。

何度か年賀状の交換はしたがあまり楽しそうな雰囲気は伺えなかったうえ、大学合格した頃、風の噂で彼がもうお金持ちの友人ではなくなってしまたことを耳にした。

アスタリックについては、彼も大切な思い出を構成するメンバーではあるものの、姉弟と比べあまり個人間でのエピソード存在しない。

というのも自分は当時柊弟に恋をしており、柊姉もそれとなく察して色々と配慮をしていてくれたため、彼と個で会話することは少なかった。

いただいたコメントを読み、再び柊弟のブログを探してみたものの、もうどこにもなかった。

また自分も度重なる引越しで当時やりとりしていた手紙を紛失していたようで、柊姉弟との繋がりは完全に途絶えていることがわかった。

それでもふと何かの拍子に彼女らのことを思い出して、連絡ができたらなと思うことがあるかもしれない。

そう考えると少し寂しくはあるが、でもそれで良かったのだと思う。

自分人生ドラマチックを求める材料彼女らを利用したくはないし、彼女らもきっとそれを求めていない。

2021-03-28

追記M1 Macデビューしたので知恵を授けてほしい

今のうちにやっておいた方がいい設定とか

入れておいた方がいいアプリとかってありますか?


無知すぎて何もわからないので

詳しいみなさん教えてください




◼︎追記


反応いただいた方ありがとうございます

トラバの中で「なにを目的とするかによる」

というコメントをいただいたので追記しました


主にはデザイン画像編集のために購入しました

ゆくゆくは動画編集もやりたいと思っています


元々Windows7の古いやつを

8年近くどうにかこうにか使っていたのですが、

昨年の春頃スペースキーと変換キーが死んでから

ただのデータ置き場と化してしまい…

7のサポートも終了してかなり経ちますし、

転職仕事が在宅メインになるので

いいきっかけだと思って今に至ります

ちなみに16GBのM1 MacBook Airです


Macについては職場にあったデスクトップのものを使っていたので

全く初めからからの設定がいまいちから

増田に書き込ませてもらった形でした


改めてみなさんよろしくお願いしま

2021-03-27

ハードディスクSSD

iPhone3Gが発売されたとき小学1年生は今年で二十歳。

短大卒なら今春に入社する計算になる。

フロッピーディスクを知らない世代には、ハードディスクと言われても「ハード」の指す意味いまいち解らないようだ。

  1. 厳しいセキュリティ管理されているか
  2. ソフトウェアを格納しているハードウェアだから
  3. ハードワークの結果生まれデータシステムが格納されているか
  4. 硬そうな金属外装に覆われているか

さらSSDの「SD」もSDカードのSDと同じと思ってるらしい。

単に知っているか知らないかだけのことで、若い人を嘲笑してはいけない。

上の世代はいつまで経ってもデスクトップのことをディスクトップというような人間もいる。

そして中途半端に上の立場にいるもんだから気分を害するのを恐れて、誰も指摘しないから治らない。

若い人は臆せずに「ディスクトップPCって何すか?円盤上のPCって何かの比喩っすか?」とか果敢に突っ込んであげて欲しい。

知らないことを質問できるのも、失敗して降格しないのも若い人の特権なのだから

2021-03-26

デスクトップ操作視覚障害者対応

デスクトップ操作視覚障害者モードは健常者も目隠ししてやってみると色々面白かったりする

UI設計としての気づきもあるかも

工場作業員とかのウェアラブル端末みたいにハンズフリーを音声で実現するのにも役立つ

でも、基本的障害者対応ってお金にならないんだよね

そこがネックだったりする

一時期はWindowsXPときだったか、読み上げ機能とか標準でない時期があった気がする

から視覚障害者団体がある中小企業ソフトウェアを買い上げたんだったか

それをインストールしてWindows使うのを推奨してた時期があった気がする

ただ、残念ながら点字キーボードとかコストで考えると採算に見合わなくなっちゃうんだよね

駅の点字ブロックも未だに転落して事故になってしまうことがあるし

健常者のニーズ合致すると話が早いんだけど

シャンプーとかリンスボトル上の凸凹とかみたいに

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