はてなキーワード: レジとは
ナッツが好きだ。コンビニのカシューナッツをポリポリやりながらビール飲んで漫才見るのが至福の時間だ。リモートワークでひと仕事終えてテキトーにネット見ながらつまむカシューもまた良い。しかし、カシューナッツは80gで300円くらいするコスパの悪さも気にはなっていた。
セブンイレブンのつまみコーナーにて、マカダミアとカシューだけがぎっしり詰まった袋がまさかの192円(税込)で売っていたのだ。隣に並ぶミックスナッツ(アーモンド、ピーナッツ入り)が300円オーバーなのに、高級ナッツのツートップたるマカダミアとカシューオンリー100g以上入ってこの安さ。一体なんなんだ。
初めて店頭で見かけた時は、安さに驚いてひと袋を手にして一瞬考えたのち、置いてあるすべて計4袋をつかんでレジへ運んだ。
ジェイコム株の誤発注を見て瞬時に買い占めを決断した天才投資家BNF氏の気持ちが少しわかった気がした。
一日ひと袋ペースですぐに食べ尽くし、補充のため再度セブンに向かったら、棚のそこだけ空っぽになってた。ちくしょう俺の他にも気づいた者がいたようだ。点線で明滅するパッケージ。
しかしまあ、市場調査とマーケティングと商品開発において最前線を走るセブンイレブンにして、明らかに値付けがおかしいこの商品。他のナッツ類と値段のバランスが取れてない。ていうか、どこのスーパーやドンキでもこの価格では売ってない。こんな状態が長く続くはずがない。他のつまみの売り上げに悪い影響があるはずだ。これは現実ではない。
その後近所の店2軒を回っていずれも品切れだったが、今日の夕方普段行かない店に行ったら置いてたよ!また4袋買っておつまみボックスにしまっておいたわ。
ついさっき、私はイオンの暮らしの品売り場のレジに並んでいた。並んでいたと言っても客は私の前に一人だけだ。その人の後ろで順番を待っていると、店員がカウンターから出てきて私の目の前にあったポールを床にガンッと叩きつけるようにして置き直した。最近レジ周りでよく見かける、レジ待ちの客のために置かれているポールだ。大きな音に驚いてポールを見るとそこには"出口"と書かれた白い紙が貼られていた。そこで初めて私は反対側に並んでいたのだと気づいた。店員はすぐにカウンター内に戻り、何事もなかったかのようにレジを打っていた。
突然大きな音で驚かされて混乱した私は、咄嗟に二つの可能性を考えた。一つ目は、ポールに何らかの不具合が生じていて、店員はそれを直そうとして置き直した可能性。二つ目は、私が出口側に並んでいることに気づかせようとした店員がわざと大きな音を立ててポールを置いた可能性。見たところポールに何が変な部分があるわけでも無さそうなので、後者の方が有力な気がした。そこまで考えたところでなんだか嫌な気持ちになってきたので、私は商品を売り場に戻して帰ることにした。
こんなしょうもないことでクヨクヨ考え込んでしまう自分が情けないし、被害妄想みたいで恥ずかしい。ちなみに私が去った後で別の客がまた"出口"側に並んでいた。店員としてはそういう客があまりにも多くて苛立っていたのかもしれない。でも、客が反対側に並んでいるのを注意したいのなら口で言ってくれと思うし、こんなしょうもないことで不快な気持ちにされるこっちの身にもなってくれよと思う。
自衛隊の予約システムは役所,銀行の整理券やファミレスのレジ前に置いてある名前を記入する用紙を電子化したような物.接種会場での本人確認が必須なので受付が捌き切れれば良く,本来はこの仕組みで運用を回せるのかを注視すべき.東京会場の次週分は予約終了した模様.
https://www.mod.go.jp/j/approach/defense/saigai/2020/covid/index.html
※マスコミはその辺ちゃんと取り上げて欲しいし,政府側もそういう説明が必要だった
自衛隊の接種はまだ始まっていない.接種回数の向上に貢献できるかで判断すべきでは.
「戦力の逐次投入」は悪手では.政府としても色々と自前でやり繰りできる体制の方が扱いやすいので自衛隊主体がいいと判断する気持ちは理解できる.自治体が必要な人員を適切に判断できるなら良いんだけど大阪住まいの私には出来ると思えない.そう言えば純粋な疑問なんだけど自衛隊が派遣されて自治体の業務を支援する場合って指揮系統どうなるんでしょう.
受付でチェックされるので入力ミスで予約できないよりは良いのでは.状況によっては対象の自治体を変更することもあると考えると緩いチェックも選択肢のひとつ.その辺の運用まで詰めてシステムを構築するのは結構大変.
65歳未満でも問題無いのは自治体コードの考え方と同じでは.不正な日付は私が試した際(予約までは確定せず)はエラーなったので修正されたんでしょうか.不正な日付で登録できたというソースは発見できていないですが.
個人情報にならないとしても各自治体と調整してデータを受け取る運用,業務フローを確立する必要がある.データの連携ができれば良いかもしれないが出来ないとしても何度も書くけど「受付で捌ければ良い」のであって必須ではない.「個人情報は氏名・住所・生年月日・電話番号の4点セット」は明らかに間違い.
5/16時点の高齢者累計接種回数は東京で約7,5000,大阪で約4,4000なんで1日1.5~2万は大した数でしょう.
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html
気になるなら自分で調べると良いよ.
VRSは各自治体がマイナンバーなどを含む個人情報をアップロードしている.自治体は自身の管理する住基台帳の分しか参照出来ないようになっている模様.VRSと連携すればいいじゃんとか言いだしそうな気がするので述べておくけどVRSへの反映が遅れたりそもそも自治体ではなく都道府県で優先して接種した場合はそっちに照会かけないと登録されないので完全なデータではないよ.GW明けで今月中に対応しろと言われたら泣く.
GW明けで今月中に対応しろと言われたら泣く.自治体と言っても規模や運用は異なっていて使っているシステムもデータ形式もバラバラ.人口数千〜数万人規模の自治体と人口百万人規模だと必要とされる要件も異なります.人口少ないならそもそも予約いらないし.
多摩地区を基盤とするスーパー「いなげや」では、「1階に集中レジを設置していると、2階の様子が見えにくくなる。そこで、2階の棚を低くする万引き防止対策を行った」という。
楽天チェックしに2階の奥へ行くと
コンビニに立ち寄ったら、コピー機のところで二十代くらいの男がそわそわしていた。
片手にスマホをもち、タッチパネルを操作しているが上手くいってないのかブツブツ言っている。
横切ろうとした瞬間に、男が「もうヤダああああああ」と幼げな金切り声で叫んだ。「もうなにぃいこれええぇ、全然できないじゃんんんん、プリントできないいいいい」
「こんなの難しいよおおおお簡単にしてよおおお企業努力でしょおおおおおおお」
あー。
小さい頃に一緒に住んでいて自由気ままな態度で家庭の雰囲気を毎日ぶち壊してくれた伯母だ。
似てる。
世間の目があるので、家族で外出も映画も難易度が異常だったあの頃。
なのに見えない後ろめたさから、伯母だけをのけ者にすることができなかった我が家。
ぶっ飛ばした衝撃で男の頭が店のガラスを叩き割るくらいに思い切り。
「もぉおおおおできないいいいい、なんdw出来ないんだよぉおお」
先程変わらない様子で俺に伝えてくる。
あー、この感じ。この感じよ。
なんとか宥め、事情を聞きだすと、
パネルに表示してある手順通りにできないだけだった。
自分の目当ての物を買ったレジ終わりに「ありがとうございます」と言われた。
見ていたらしい。そりゃそうか。
でも、俺は親切でもなんでもない。
自分の衝動を抑える代わりに話しかけただけだ。話しかけなかったら伯母をあの男に重ねて、ドロップキックしてたと思う。
親切心でもなんでもないんだよ。
長年の家でのクソみたいな経験から、思ってることと行動があべこべなだけだ。
伯母にも口には出せない感情を抱きながら、当人に優しく接していた。喉に刺さった魚の骨を「クソが。ぶっ殺すぞ」と思いながら取り除くように。
家に帰ると気分が落ち着いたが、やりきれないのでこうして書いている。
いつまでたっても伯母は僕の中にいる。
今夜は伯母あのクソみたいな金切り声の幻聴がする。
最悪な思い出だ。
と
という話は別だ。
結果として
個人の外見でその個人の内面の評価をしていることに気づくことが出来ない。
かろうじて服装規定のようなものが身だしなみの重要性を示唆しているのだが
これが現場レベルになると単なる間違い探しのような愚かな服装チェックとなる。
仕事帰りにスーツを着てコンタクトレンズでスーパーに買い物に行くときのレジ係のお姉さん(配慮した表現)の態度と
休日に使い古した眼鏡をかけてTシャツの上におっちゃん御用達のベストを来ていったときの態度では同じレジ係の人でも対応が違う場合が多い。
なぜなら人がもっと動物に近く野生に生きていた頃には視界に入った他の動物の判定を瞬時に行わなければならなかったからだ。
危険な肉食動物が見えたら即座に逃げ出さなければならないからだ。
そのときにその肉食動物が実は内面豊かで慈愛にあふれている可能性など考慮していては危険だからだ。
このような原始から脈々と受け継がれてきた動物的理由で我々は見えたものに即座にレッテルを貼り付ける。
こういったことをしっかりと教えた上で
人は人に対して見かけで即座に判定をしてしまう動物なのだけれど
それは野生のルールであって人間世界のルールではないということを教えなければいけないのだ。
身だしなみには気をつけましょうね、と教えていけば
人を介さない買い物のほうが楽でいいです。個人的には。いままでコンビニレジで「クイックペイで!…いやクイックペイ…これ、これです。はい、クイックペイ」というくだりを何十回やってきたけど、ボタン押すだけで解決。これね。
今までははいくらになります、言っていわれたあとで店員さんにお金を手渡しするプロセスがあった。
だけど今はレジ打ち後に駅前のきっぷのようにお金を入れて店員は突っ立っている。
結局ゆくゆくは全自動化してゆく流れだという話なんだけど、そこにあった目線を合わせる行為がない。
例えば店員さんにお金を渡すときちらとでも顔は目に入るし、そうでないときでも手はみてしまう。
このときになんとなくこの店員さんはこんなひとなのか、がさつなのか丁寧なのかという感覚がある程度想起される。
ところが、自動支払は商品をレジに提示して向こうが適当に機械をいじったらもううつむいてる。
本来商行為は値切りであったり、娘さん元気にしてるなんて会話が発生したり、今日は新鮮な魚が入ったよという呼び声があって、それ自体がコミュニティだった。
今の商行為殆どがコミュニティではないことは約一世紀過ぎてるから仕方ないにしても、商から人間を切り離す行為なんじゃないかと思ってしまった。
その行く突き先は資産管理、つまりビットコインなんかの仮想通貨。
みんながめんどくさくなるので、むしろ宅配業者と話すなんてこともない。
実際自分も宅配業者とは話さない。自分が気持ち悪く感じるし、宅配のひとも迷惑だろうから。
この世界観はカードを使ってるひとからしたら当たり前だったんだろう。
しかしカードとはまた別次元の、ひとを介さない世界が出来上がろうとしている。
大衆が大衆のためのコミュニティスペースを持つ場はどんどんなくなってる。
個人的に、全ての人間がテレワーカーになればいい、程度に考えていたものの、そうした光景が消えること自体にはもの寂しさがある。
なんか忙しかったが、昼間は暇だったらしくて、大量の米飯と惣菜パンが余っていた。
バックヤードに置いてある大量の余りおにぎりは、オーナーが19時半に出勤してから出すから、それまで触らないでそのまま置いといてくれ、というのがオーナー命令だったらしい。が、シフトリーダーはそんなもん認められないって言って、売り場に残ってるのが少ないおにぎりだけ品出しをしていった。
シフトリーダーは今年の始め辺りから一層、オーナーの命令なんか真面目に聞いてられるか! 現場を知っている私の判断で仕事を回してやる! とやる気を高めまくっていて、一々オーナー命令より自分の判断が正しいんだ! とただのバイトの私にまでアピールしてくる。
本当は今日も17時台はフリーター女子バイトさんだけで店番をする時間だったのだが、シフトリーダーはそんなのあり得ないっていうので私が出勤するまで自主的に残業をしていた。まあ、若い女の子一人で、時々すごく忙しくなる時間帯の店番をするのは危険だからいいのかもしれないけど、オーナーに話を通さずに勝手にやることにシフトリーダーは拘るなぁ。
糞忙しい時間帯に、コピー機の使い方が分からないから教えてくれという電話がかかってきた。スマホで撮った写真を、写真にプリントせずに普通のコピー用紙に印刷したいのだが、どうやればいい? 知らんなぁ……。バイトはコンビニとATMの操作法を完璧に熟知していると思われがちなのだが、別に大した知識は持っていない。コピー機のことはお客様がセルフでやるべきことであって、ATMのことなどは法律上コンビニ店員が使い方を教えることさえ出来ない。なのであまりアテにしないで欲しい。……なんて言う訳にもいかないので、アプリにやり方書いてあると思います、などと適当なことを言ってしまった。
段々店が空いてきたなぁ、やっと一息つけそう、という時に、コピー機の使い方が分からないので来てくれと、お客様から言われた。免許証のコピーが出来ないという。なるほど。
ハガキ大? 免許証を何でハガキにコピーするの!? と思って聞いたら、免許証は小さいから小さい紙に印刷すれば紙の節約になると思ったそう。いや、そのボタンはハガキ大の紙にコピーじゃなくてハガキにコピーする用のボタンであって、しかもハガキがコピー機に入ってないからコピー無理です。と答えたら、
「あーやっぱりー。そうだと思ったんだよねぇー」
ですと。そうだと思ったんなら自分でリトライすればいいんじゃないかなあ。普通の白黒コピーをすればいいんだねってんで、お客様はすいすいとタッチパネルを操作していったが、用紙の大きさを自分じゃ選べないとか言い出したので、適当に「A4で良いと思います」、と答えておいた。で、レジに戻ってから気づいたけど、紙の節約がしたいんならB5にすればよかったんだな。
そのお客様はしばらく経ってからぷんぷんに怒りながらレジまで来た。なんでも、紙を印刷したら変な字が出て来た! とか。見れば、住民票か戸籍謄本か何かのコピーで、偽造防止の透かしが印刷されていたのだ。
「偽造防止の透かしですね」
と私が見たまんま答えると、
「じゃあこれは使えないってこと!? あっちがこの書類の“写し”で良いって言って来たのに!?」
と私を詰ってくるんだが、「あっち」とは誰なのか分からないし、住民票か戸籍謄本か何かの「写し」というのは今まさにお客様が持っている「それ」なんじゃないかなあ? と思ったんだけど、
「先方がそれでいいと仰るのならそれでいいのでは?」
と答えた。疲れた。
セブンイレブンのレジのやつ、セミセルフ式になってから初めて行ったんよ
QUOカード使えんのかなーて思ったら、お支払方法選んでの画面で出てきたので普通に使えて助かったんだけど
3.客が画面で確定ボタンを押す
とくに3の手順の存在意義が分からんのよ、カードを店員に渡してから「やっぱ別の方法で払うわ」ってなることある?
あと、現金は直接自分で入れるのタイプなのに、カードは店員に渡すっていうのがなんか妙な体験。客側にカード挿入口無いん?、的な。
盗みって"ヘキ"なんだよな。癖ね。
子供のころから親の財布、友達のカバン、バイト先の棚、レジ、就職先の備品からなんでも盗んできたけど、別に金に困ってたことなんか一度もねーんだよ。親の財布から金は抜いてたけど、親に直接「ほしいものがある」って言えばある程度は何でも買ってもらえる程度には裕福な家庭だったし。
でもねー、なんかねー「あ、これパクれるわ」って思うとついついやっちゃう。
たまに累犯者が「捕まえてくれてよかった」みたいなこと言ってるじゃん。あれ、わかるんだよね。マジで。道路の脇に空き缶が落ちてたらついつい蹴っちゃうことってあるじゃん。別に必要なくても、ぽーんって。そんな感じなんだよ。
バレる前に(多分親にはバレてたけども)辞めないと人生終わるってわかってるんだけど、ついついポッケにないないしちゃう。
みんなはこういうときどうしてんの?
ツイッターで漫画家が「リアル書店で発売1週間以内に注文するのも含めて買ってくれ~」というのをわざわざ4ページも漫画を描いてお願いしていたのを「業界がまるでなってない」旨のごもっともな引用リプで伸びてましたね。こんばんは。その書店最前線でアルバイトをしているアマ漫画描きです。
あの引用リプを食らって「すっげえわかる……ただ何もやってないわけじゃないからお気持ち抜きなら聞き入れてもらえるかなあ」と長文をしたためることとしました。長くなるので論文スタイルにならって先に何言うかざっと並べておきます。太字のとこだけ覚えて帰ってね
=====
一応、自分はコミック担当なので語りがコミックの話題に寄りますのでそのつもりで後は読んでください。あと取次系通販はこちら
HonyaClub https://www.honyaclub.com/shop/ (取り扱い店舗 https://www.honyaclub.com/shop/store/search.aspx)
e-hon https://www.e-hon.ne.jp/bec/EB/Top (取り扱い店舗 https://www.e-hon.ne.jp/bec/SF/Search)
初速売り上げ…すなわち発売して間もない期間での売り上げ部数というのは書籍流通にかかわる全員にとって重要な指標です。書店員は作品の認知度や以降の追加注文数をはかるために初週売り上げ部数の数字を注意深く追っています。たとえば発売4日か5日後に売り切ってしまった場合は大急ぎで追加注文を入れますし、発売日の入荷数として見積もりが少なかったという事実を受け止め次巻発注は強めに出さなければなりません。
読者をないがしろにするわけではありませんが、ネット通販で熱心に作品を追う読者よりもリアル書店の書店員に作品名が覚えられているほうが大きい効果が出ます。このあたりは先に上げた漫画にもあったと思いますが、続刊が来た時に刷り部数を決めるのは当然取次からの発注数…つまり全国の書店からの注文の集約数です。自分からすれば注文した数から減らされるわ、角川エースとかそもそも注文させてくれないわ色々言いたいことはあるのですが、とにかく発売日が来る前は書店からのアプローチが作品の如何を図るバロメーターなのです。いやほんとKADOKAWAくんさあ前巻の売り上げに対して減らしすぎなのと売れないやつめちゃくちゃ送ってくるのなんなの…
書店員の心象がわかりやすくよくなる方法が「初速でよく売れる」なので、あの漫画はあんなことをお願いしたわけですね。自分からすればあのお願いの仕方はネット民に撒く餌としては仕掛けが甘いと思いますね。ツイデモのせいで見誤ったのでしょうが、Twitterでちゃんと聞き入れてもらえるのは日本一般世論に効くお気持ちではなくてこの後書く読者側にもたらされるメリットを説くほうなんだよなあ…
何度も例の漫画をあげつらうのもアレですが、あの漫画を描いた方KADOKAWA系列でコミック出してるんですよ。じゃあなぜカドカワストアと取次ネット通販を紹介しない??お店の人にこの番号見せてね!とか漫画描いてないでカドカワストアのリンク張りなさいよ…
カドカワストアはその名の通りKADOKAWAの運営する通販サイトです。素直に言いますが手練れのアニメオタクはこういうメーカー通販使うほうが楽だと思います。見出しにある取次系通販というのは、ちらほらと出てきていた取次の運営するネット通販サイトのことを言っています。今回これを書く最大のポイントであり、例の漫画がなぜ取り上げなかったんだと憤慨しているのがここです。
この取次系通販、一番のメリットは書店で受け取る場合はいかなる場合も送料がかからないことです。コロナ禍ステイホームで若干意味合いが薄れてしまいましたが、ネット通販のウィークポイント「送料」「宅配の受け取り」の2点をかなり軽々と克服できるわけです。ほかの通販と違って段ボール個別包装ではないのですが、書店店頭で受けられるサービスは問題なく同等に受けられます。ブックカバー(紙)はもちろん、自分の勤める店はラッピングが無料なので京極夏彦作品10冊ラッピングも無料です。
ちょっと前は新刊予約が弱かったのですが、ここ最近になってかなり予約の融通がきくようになりました。お店に来なくてもジャンプコミックスの予約ができるよ!ただし超人気どころは早期に終了するのでお早めに(直近だとウマ娘シンデレラグレイと呪術廻戦はレーベル同発のうち唯一予約が締め切られた)。作家にとってはAmazonのリンクを張るのと変わらないのでは?と思われますが、取次系通販を使って書店受取してもらうと書店の売り上げにカウントされます。割と続刊発注の参考にされますし、運がよければ棚常備も夢ではありません。作家よ、Amazonをやめて取次系通販のリンクを張るのだ。
いいところだらけみたいに言ってますがそれなりに弱点もあります。まず当然ですが自宅や勤務地の近くに本屋がなければ店頭受け取りのメリットを享受できません。受取に使えるのは本屋だけなので、コンビニがいくらあってもどうにもなりません。その場合宅配に切り替えることとなりますが、送料ボーダーが2000円です。一度に4冊5冊コミックを買ったり、専門書を買う人だと痛くはないのですが、いつもヒロアカだけ買ってるみたいな少額のカジュアルユーザーには不利です。専門通販の弱さが如実に出てます。
あと利用する場合全員にかかわるところでは、近所の本屋がどの通販サイトに対応しているか調べる必要があります。1つの書店は基本的に1つの取次からのみ書籍を入荷しています(例外はあるにはあるのですが、近年取次による書店チェーンの買収が相次いでいるため考えるほとでもありません)。なのでそのサイトを運営している取次と取引してないと「受取店舗を選択」で目標の書店が出ない可能性があります。注文よりも先に対応店舗チェックを怠らないでください。2サイトなのにリンクが4つもあるのはそのせいです。多分受取場所を指定しないと注文確定できないのでとにかくネット通販は落ち着いてやりましょう。
トドメを刺されるのは読者じゃなくて作家側なんですけども…お気持ち抜きと言いましたが、最後ここだけ持論が入るので「お気持ちじゃねえか!」と言われればぐうの音もでません。すんません。
正直なところ、ツイッターで作者本人が新作告知するときにAmazonのリンクをツイートしてるのですが「よしてくれ…」と常々思ってるんですね。まあ書店員なので食い扶持がどうのというんじゃないだろうな?と疑われるやもしれませんが、そっちよりも困ることがあるんですよ。
言いたいことは単純で「文化資本の流通を外資に握られるのまずいよな」ということです。直近ではアニメ業界にチャイナマネーが流れ込んでいて内容に物言いがついたとかいう噂もどこかで聞きますが、日本で日本のユーザーに向けてもの書いたり作ったりするのに何故か海外基準の規制がかかることになっては困るんです。
日本は本当にヤバそうな表現と性器のモザイク修正を除けばかなり表すことには寛容な法運用をしてるのはご存知かと思います。日々増田で繰り広げられる議論にはヒヤヒヤしていますし、そろそろ六法に「週刊文春とWedgeの関係者は年1回殴ってもよい」と書き加えてほしいのですが、それでも書くこと考えることそのものは否定するつもりはありません。だってその刃を向けたとて、次には自分に向けられるもの。エスパー真美の「くたばれ評論家」が最近期間限定公開されたときも話題になりましたが、頑張って作った作品が誰かになじられても「このやろう!」と腹を立てて、それでおしまいなんですよ。出した側と受け取った側にそのコミュニケーションが生まれただけなんですよ。それを送り合う人同士のコミュニティに対して横から火炎放射器で村ごと焼かれるようなことされるわけにはいかないんです。
紙の本だけの話ではなくなりますが、日本語の電子書籍を売ってて、ある日Amazonから「ワシントン州でこの表現が規制されることになったので、今日から販売停止です」とか言われても日本からじゃ抗議のしようがない。たとえ話としては飛躍しすぎてておかしいとは思いますが、売り上げの一部はちゃんと本国に行ってるわけで「全く縛りはうけない」とは言い切れないです。もう一段飛躍しますが海外基準で規制が入ったときには日本国内の表現規制過激派の活動団体が勢いづいて手が付けられなくなると思います。海外のものは何でも先進的だと思われてるので普通に無敵突進してきます。
とにかく、初速の大切さもそうなんですが、作家側は中長期の視点に立った見通しが弱いんです。国内流通に本を流しているのだからもう少し現在のシステムとか問題点とか勉強してもらいたい。というか本来作家がそういうこと考えなくていいようにするのが出版社であり編集者なので、今回の件業界側は作家にああいう漫画描かせてしまったことを猛省してください。音楽業界はLinkfireでストリーミングサイトへのまとめリンクページを作っていますが、出版社側であんな感じのランディングページ作るとかやれることはけっこうわかりやすく残ってるはずです。
最後、見出しの「デフレ」の件はかなり蛇足なので流し読みしてほしいけど書いときます。完全に自分の所感ですが、いまリアル書店がギリギリ残ってるのは「マジョリティがまだまだITオンチ、あと送料も惜しいほど手持ちがない」からではないかと感じています。いつデフレ脱却を達成しITオンチがいなくなるかわかりませんが、もし達成したその時にネット通販の勢力図次第では日本らしい漫画やアニメのありかたを否定されてしまうだろう…そう思いながら明後日もレジに立ちます。