はてなキーワード: 釣りとは
「議論に勝ち負けはない」というがそれは嘘だ。
例えば、質問に答えられるかで議論の勝敗を判定する向きがある。
質問に答えらえないことを理由に「論破された」と判断する人がいる。
これは端的に間違っている。
Bの論が証明されないからといって、Aの論が正しいとは証明できないからだ。
例えば、以下のような議論が行われるとしよう。
UFOが存在すると主張するAと、UFOが存在しないと主張するBがいたとする。
B「例えば、C教授がUFOは存在しないと言っていた。その意見は正しいと思う」
A「えっ?C教授がいっていたら、その意見を信用するんですか?
偉い人がいってたら信じてしまうんですね。では、C教授がUFOは存在するといったら意見を変えるんですか?」
B「覚えてないので、できないよ」
A「はあ…答えられないんですね」
この議論では、AがBをやりこめている。
最終的にAの質問に答えられていない。
が、Aの主張が正しいとは言えない。
なぜなら、Aは主張を述べているが、その根拠を示していないからだ。
Aの主張を証明するには、根拠を示し、それに対して正当化を行う必要がある。
対してBは不完全ではあるが、「C教授の意見」を紹介しているから、
主張の正当性は無ではない。
有である。
ところがインターネットには、
このことが全く分かっていない人が残念ながらいる。
それをいいことにひたすら疑問を繰り出し、相手の根拠の論駁のみを行う論客も現れている。
上で示したUFOの論争は単純なので、間違っていることがよくわかるが、
このような論客は実際には様々なテクニックを使うことで、この批判から逃れている。
セフレが欲しくて3年ほど出会い系をしてきたが、最近継続がなくなる一方で新規の案件もなくモチベーションが落ちてきたのと、いろいろと失敗(金銭的な損失)をしてきたので自戒と周知(により同様の手法を取る人間を減らす)ために書く。
失敗しかしてこなかったのなら3年やるわけがなく、何件か成功例もあったので簡潔に先に書いておくと、
お互いセフレとして認識しつつ続いたのが1人、セフレとも恋人ともつかない関係で続いたのが1人。
2,3回会ってから等も含め、継続しなかったもののセックスまで持ち込めたのは10人位。
会ったけどセックスに至らなかったのは数人。
20代前半、顔は下の中と思いたい。
ほぼハピメ、多少PCMAX、微妙な関係で続いた1人は定額サイト。
ちなみにこの定額サイト、半年ほど登録していたがこの1人と会えた以外はメールの返事もあまり来なかった。
今見たら6ヶ月で18000円、高えよ
銘打っている通りサクラはいないし、女性会員が全くいないというわけではなかったのだが…
以下本題。
1.援デリに引っかかる
出会い系デビュー直後に引っかかる場合がほとんどなのがこのパターン?
経験上、勝手にプロフィールを見て勝手にメールを送ってくるのは100%業者。
継続的なエッチな関係を探しています!だとか言ってセフレ希望の男を釣り、最初だけ不安なので2万円預かります、このお金はデート代に使います(でも体の関係から確かめたいので初回はエッチしましょう、など)or2回目以降返しますという謎理論で金を取ってくる。
業者が一括で管理しているのでライン等の交換に応じないことがほとんど。
待ち合わせは新宿、上野等繁華街で、かつわかりやすい目印を指定してくる。
ググればそういう場所も出てくるだろうし、待ち合わせを一方的に指定してくるのは業者だから会うな!と書いているのもあった気がする。
待ち合わせ場所に行くともうすぐ着くので待っていてくださいと言われるが、遠目に本当に来たことを確認しているのだろう。
で、会ってみると実際に来るのは写真とかけ離れたモノ。
幸か不幸か来たのは写真とは違うものの人間だったので、あれ?と思いながらホテルまで行きお金を払ってしまい敗北。
おそらく風俗嬢だが、店で出せるものじゃないのでこういう商売の仕方をしているのだろうか。
効率重視で回しているのでゆったりするのは嫌われる、前戯等もさせずさっさと挿入させて一発射精させたら帰ろ〜で終わり。
この手のやつに引っかかったのは出会い系始めたての1回だけで、まあ初心者狩りみたいなものだったか。
そのときに気づかなくても次はどうしましょうか!(2万出してるし)と連絡しても応答なし、の時点で気づくだろう。
逆に言うと、さっさとだろうが金払おうがどんなブスでも構わないが今すぐに本番がしたい人なら良いのかもしれない。ソープよりは安いのか?
そういう人でも次項の大人の関係で探したほうが良いと思うけど。
多分、前項の業者を除いた出会い系でセックスできる女の9割がこれ。
法律?規約?の問題でプロフィールに堂々と書くとBANされてしまうので、大人の関係、などというぼかした表現になっている。
話が早い人なら1通目の返事で条件を提示してくる。
ゴムあり15など、条件はその人によってまちまち、都会は高い?
おそらくこれ目的で使っている男も多いので、対応するかのように女も多い。
業者ではないので、ラインの交換に応じる人もおり、ポイント的には楽できることが多いか。
PCMAXはこの目的の女がかなり多い印象。
お茶だけとか、性行為はなしでお金だけ要求してくる女もいるので、セックスしたい人は気をつけましょう。
何回かやったけど、終わってからなんで金払ったんだと後悔するようになったのでそういう気分になったらとりあえずオナニーしてる。
一番クソなパターン。
金払ってるのにセックスもできない。
もう1年以上前だと思うがこいつのせいでこの増田書いたまである。
会う前にどういうのが食べたいか決めてから会う、というのが普通だろうに(少なくともこいつ以外は全員そうだった)、会ってから決めましょう!などといいとりあえず待ち合わせ。
行く店は決まっているので、待ち合わせ場所を指定されることが多い。
が、店の件以外は不自然な点はなく、他の女と変わったところもないので気づきにくい。
会ってから行きたいお店があって〜などとクソ店舗に誘導される。
終わってから考えると、行ったことないんですけど〜とか言いながら地図を見るわけでもなくスラスラ歌舞伎町の路地に入っており、おかしかったな。
かろうじて店の入口の階段の前になんかメニューとか書いてある看板は立っていた気がする。
店は雑居ビルのB1で、特に変な感じはこの時点でなかったがメニューがやたら高い。
パスタ2000円とかだったか?極めつけは酒で、キールが1700円くらいだった気がする。
当然だけど(別に確認したわけではないが)店と女はグルなので、このキール実際はアルコール入ってなかったんじゃなかろうか。
女は結構なペースでこの高級キールを飲んでいくのと、来た料理と値段が釣り合ってないところでようやく気づいた。
クソ女がトイレに行っているタイミングがあったので(店側と気づかれたかも、と話していたのかもしれないが)店名か住所か雑居ビル名かなんかで調べるも、情報が全く出てこない。
確か出てきたのがイベントスペースみたいな感じだった気がする。
ここで晒せないのが悔やまれる。
値段に気づいたのもこの間で、ここやたら高えなあと思いメニューを眺めていたらドリンクメニューの一番下にこそっとキールが書いてあった。
そろそろ出ようかと会計を取ると確か2万は超えてた。全然飲み食いしてねえのに。
手持ちが足りないのでウッソだろと思いカードで払おうとするとカードだと手数料10%です、と。加盟店規約違反だろそれ
女は女で今電車賃しか手持ちがないので今度あったときに払うね!とか抜かしやがる
歌舞伎町で支払いもめても勝ち目がないのでおとなしく払ったが、店はカードだと領収書出ませんがと言い出し数カ月後請求を見るまでヒヤヒヤだった。
よく考えなくてもここで請求額が増えてたら店が悪いことになるのでヒヤヒヤする必要はないのだが。
この時点でまだセックスできるかもという希望が1ミリほど残っていたのだが、出ると「このあと予定あるからこれで!」、そうですか。
これも初見殺し感あるが、セックスもできないし気づかなければ援デリよりはるかに高額な代金がかかるので数倍質が悪い。
しかもセックスの希望はあるので見栄を張るためにどんどん飲み食いしてバカみたいな請求をされる可能性もある。
男性諸君は店は会ってから!とか待ち合わせはここで!(結構詳細、ピカデリー前とか)とかこのバーにしよう!(人通りがなかったり、謎の雑居ビルだったり)と言われたら気をつけよう。
ちなみに女はめちゃくちゃかわいいというわけではなかったが、そんなにブスでもなかった気がする。いや糞女だからブスだ
この3パターンに気をつけておけば出会い系で無駄な金銭的損失は無くせるはず。
2つ目はちょっと話が違うか、援デリとぼったくりバーには気をつけよう。
初見で表紙につられて手にとっても文庫本ラノベにあるまじき異様な分厚さと重さに引かれて戻される
エロ表紙釣りに釣られるラノベ読者とはいえ触覚がバカになっているわけではないのだ
本当に売上最優先ならそっちを何とかするほうが先
成人向け雑誌の表現に対し「子供に見せられるのか!」と言う人もいるんですが、成人向けは子供向けではないのですが、それを子供が見てしまうなら、見ないように注意するのが親の責任です。社会が教師が何より親が、子供が見てはいけない事、してはいけない事を教えてあげる。それこそが教育です。
@ogino_otakuさんのツイート: https://twitter.com/ogino_otaku/status/1040029394725625856?s=09
オタク議員がこんな事を言ってるけど、コンビニのトイレやATMを利用しようとしたら否応なく目に入り、電車で非常識なおっさんがスポーツ新聞エロ欄を前に折り出す事もあり、電車の釣り広告にもエロが氾濫してるこの国で、子供の目に入る事を親の責任にしてなんの対策も取る気が無さそうなのは、何でも親の責任にして状況を改善しないこの国らしい無茶振りだと思った。
例の「部族の漫画」じゃないけどさ、企業は「仲間であること」を強く求めてくるわけで、「能力がある」かどうかは二の次なわけ。
「常日頃からアンテナを張って脳内インデックスを書き換えてるひとじゃないと俺たちの仲間とは認められないよね」と言われてしまえばそれまで。
じゃぁ考えてご覧よ。「ちゃんとそれなりのスキルをもつ、ハゲ散らかした50歳」と「いろいろよくわかってないけど、素直で元気な25歳」が「隣で一緒にシゴトさせてください」と来たときに、どっちを採用する?
ちょっと話が飛ぶけどさ、残業ってマネジメントがうまくいってない証拠じゃん?本来は適切な能力をもつひとに適切なタスクを割り当てて かつトラブルに対するある程度のバッファーを持っておけば残業は発生しないはずで、残業がつねに発生してるということはそのマネジメントがうまくいっていないということで、つまり管理者の怠慢か能力不足なわけで、それをタスク担当者がサービス残業でなんとかするって、そもそもおかしいじゃん。
タスク担当者としてそれなりに最善をつくしてその上で時間内に終わらないのであれば、あとは管理者が調整してなんとかしなきゃいけないよね。
そういう意味では、適切なインプットに対して適切なアウトプットを返してくれるひとのほうがタスクの割り当てを管理しやすいので、管理者としてありがたいはずなんだけど、なぜかありがちなのは「与えられたことに対してプラスアルファを返してくるやつのほうが優秀」みたいな考え方。
「お金を入れたらジュースとお釣りを適切に返してくれる自動販売機」の方が管理しやすいはずなんだけど、「余分にお釣りを返してくれる猿」のほうが優秀って、もうそれマネジメントしにくくなるし、「余分なお釣り」を前提に予定を立てなきゃいけなくなるじゃん。
「俺はマネジメントの経験が少ないから、申し訳ないんだけど優秀なお前が先回りしてなんとか助けてくれないか」でプラスアルファを求めるならわかるんだけど、「俺は管理者だ!常にプラスアルファをもってこい!言われたことしかしないやつは評価を下げるぞ!」はおかしくない?マネジメントしてないじゃん。高度経済成長期とかバブル期ならそれで回るんだろうけどさ。
んでさ、もう一回言うけど、企業は「能力あるひと」よりも「仲間になれるひと」を求めてるんだよね。
何が正しいとか正しくないとかじゃくてさ、どんなに適切な能力を持っていても「あー、こいつは仲間にしたくねーな」と思われたら採用されないし、能力なんてなくても「このひととは一緒に仕事をしたいな」と思わせることができれば採用されるのさ。どんなに勉強してて優秀でも「こいつ鼻につくな」と思われたらはじかれるし、バカでアホでも愛されてれば席は残るわけ。もうそのへんの感覚は「学校」という閉鎖された空間で十分学んだでしょうに。
そのへん何回か転職活動をしたことがあるひとなら肌でわかるでしょ。面接で能力アピールとかあまり意味はなくて、むしろ「あなたの部族に加えてください」「私はすぐに部族の一員になれます」的なアピールのほうが有効だったりするよね。
ごく一部のスーパーマンみたいなエンジニアの人は別よ?そういう人はガンガン勉強して革命でもイノベーションでも起こしてくれてればいいと思うの。そうじゃなくて残りのよくいるエンジニア99%のことよ。
プライベートの時間をつかって勉強するべきとかべきじゃないとか、そうじゃなくって、「部族にひとたちから愛されるためには何をしたらいいか」なわけ。正しいとか正しくないとかじゃなくて。
ついでに。
フリーランスエンジニアがいて、中年になると仕事が減ってくるらしく、ぷらぷらしてるのね。IT業界にいる人は「忙しい忙しい」で残業だらけらしいんだけど、その割にアルバイトを雇ってなんとかなる仕事でも無いらしいんだよね。
かたや、一人親方の大工さんがいて、もう70歳近いんだけど、その人はもう3年先まで仕事が埋まってるんだって。そうかと思えば「日雇い人夫」みたく誰にでも出来るタスクまでちゃんと分解してあったりして、やっぱそのへんは業界の歴史と経験なのかね。
もうさ、「オレって勉強好きなエンジニアですげーだろ?プライベートで勉強しちゃうんだぜ?サービス残業でプラスアルファの結果だって残しちゃうぜ!だからオレの仕事はアルバイトなんかにこなせる仕事じゃないんだぜ!あー忙しい忙しい!」ってずっっっとやってりゃいいじゃん。
きっと愛されるよ。
どことは言わないけど、いつもは球団が直で作っているビールしか買わないのだけど、ずーっと気になっている大手ビールメーカーの売り子の女の子がいた。
いつも球場にいて、あまりビールを買ってもらえなくて困ったなーという顔をしながら、でもあんまり元気がないからそりゃ売れないよな、みたいな女の子。それなのに、いつもいるから不思議でならない。
何より、これまでずーっと非モテで生きてきた自分が人生で2人だけ振ったことのある女の子の一人に、とても似た顔をしている。
ちょうどその子と会わない決心をした直後くらいから球場でみかけるようになったから、本当にびっくりしたのを覚えている。
会わなくなってもう4年経つ。もし彼女が、大学生活の間だけ売り子をやると決めているんだったら、もう来年からはいなくなっちゃうのかな…なんて思ったりして、
たまたま一人で観戦していた先日、ついに声をかけてしまった。彼女が本当に大学生なのかどうかすらも、知らないけど。
意識高い系ビジネス誌で取り上げられるのはそういうタイプだけ、ってだけだろ。
容姿が気に入った男性をずっと養えるほど性欲強い女性って少ない気がする。
単なる釣りで男叩きのブコメ書いて、同時刻に増田にも同じ内容を書き散らして、Twitterでも同じことやって、Togetterのまとめまでやってるのか
素晴らしい行動力だな
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1265664
おっさんの創作臭が凄いけど、こういう文体のおっさんって若く見積もっても40代以上だよね…
かつて日本を代表するPCメーカー、そしてシステムインテグレーターの大手6社に数えられるNEC。それを退職した今、機密に触れない程度に、特に研究所の裏事情を説明していこう。おそらく製品部門は違う苦しみを抱えているだろうが、高額なボーナスもらってるんだから耐えてくれ。
私が入社したのは、研究発表でのいわゆる一本釣りだった。釣りあげた部門も、当時の研究に比較的近かったため、給料をもらいつつ研究ができる、という不純な動機があったのは確かだ。大手特有の研修体制も魅力に感じた。
雲行きが怪しくなったのは1年目の夏である。当時研究所のトップであるE氏による、研究発表の総評の場で「まだそんな研究していたのか」という発言だった。NECのシステムインテグレーションといえば、重要な事業の柱であり、事業部からの引き合いも非常に強かった。折しも、AWSが日本国内での事業が躍進し、オンプレミスとは違う流動性の台頭に、研究テーマとしては佳境の段階であった。そこに貢献するミッションは他の研究テーマでは代用できないものである。
それをE氏は「そんな研究」と一蹴したのだ。翌年、予算はつかず、研究チームは文字通り解散となった。そしてシステムインテグレーションの研究はNECから完全に姿を消すことになった。E氏は光通信の元研究者で、正直なところなぜ偉くなったのか、今でも疑問であるが、少なくとも大のつくIT音痴であることは仲間内では有名である。それこそ当時はデータベースとは何か、すら知らなかったようである。
E氏が理解できる、できないはあったにせよ、そして価値の提供方法まで突き詰めて考えられていたかは怪しいけれど、少なくとも、なんのためにやっているのかわからない研究ではなかった。「バイオプラスチック 漆ブラック」などいった、海のものとも山のものともつかぬものより劣っていたのだろうか。カーボンナノチューブの研究すらまだ留保しているのに。
そしてE氏はNEC常務となり、CTOとなった。社内では最高級(給)のブロガーと称され、「未来について考える」だとか、「~について意識しなければならない」といった、きわめて抽象的、かつ薬にも毒にもならないビッグワードを垂れ流し、評論し、何かをいっているようで、実際には何ひとつ具体的な行動や指示を出せない人物である。そして未来創造会議というような、何ら結論の出ないものに露出するようになった。あれを見た人は、NECが何の会社なのかわからないだろうし、それは製品として何を提供するのかすら伝わらないだろう。漫画雑誌の企画会議ですらもっとマシなものだろう。
研究所といえば、技術部門の花形、と思われる人もいるかもしれない。事実、優れた技術はほぼすべて研究所発である。しかし、本当に優れた技術はNECからの広報には載らず、社外からの引き合いが先行する。なぜなら、広報はインパクトが優先され、そして広報ノルマを充足するために実施されるからだ。そして時には大きな「事故」となる。
数年前、橋梁構造物の劣化診断という技術が日経新聞に掲載された。これは固定カメラが画像を撮影し、振動による変化で構造内部の劣化をモデリングし、内部ひび割れを可視化するという画期的なものであった。事件の発端は、その研究途上であった技術に対し、研究所の理事(*2)がメディアの前で口を滑らせたことである。当然注目され、実用目途についてまで発表することになった。実際には理論検証が完了し、クリアしなければいけない項目の洗い出しの最中であったという。1年後を目途とされた研究テーマは、その後研究所から姿を消した。撮影には非常に繊細な取り扱いが要求され、撮影時の振動に弱いという欠点を克服できなかったと思われる。これは当時画像診断系の学会でも度々指摘されていたもので、研究者の間で共通認識であったが、残念ながら理事には理解できなかったようである。
ここ数年のNECでもっともインパクトがあった事象は2件の談合による指名停止であろう。煽りをくらい、全く無関係の研究所予算がまずは削減された。そして賞与が大幅に減額である。社内ですら、談合当事者やその上司の名前は完全に秘匿され、明に責任をとった人物は存在しないことになっている。おそらく、公表した場合、全社員から報復を受けることを恐れたのであろう。
すると、不透明な人事はいたるところにあることに気がつく。前期の大幅に未達だった中期計画の責任者だった遠藤元社長は会長になり、その策定の中心人物だった新野副社長は社長となった。そして次の新中期計画は1年目でとん挫したにも関わらず社長以下留任ときたもんだ。
グローバルビジネスの低迷。これからのNECの生命線とまで言われていたグローバルBU。彼らは海外売上比率を25%を目指すと宣言していた。中期計画に対して、何ひとつ貢献できずKPIを外したそのトップ、真っ先に責任を取らなければならない人物M氏は、翌年副社長となった。その自浄作用の無さもさることながら、株主や債権主の銀行は一体何を考えて、彼らの役員人事を承認しているんだろうか。株価は買値の1/10となった、もう値動きすら見たくないから早く潰れてくれ、と思っているのだろうか。
今後、NECは暗黒の時代を迎えるだろう。折しも今年は3000人のリストラを掲げ、断固と構造改革を実施する覚悟を強調する新野社長。しかし、彼にあるのは覚悟だけであり、スタッフを減らす方策すら定まっていないだろう。現状、10人が事業で仕事をし、8人が彼らの事務を担当するような人員比である。そして今回の早期退職は主に事業の主力たちが手をあげるようである。
思えば、個人の努力が何に対しても反映されず、学習性無気力に苛まれ続けたNECライフであった。管理能力に長けた上司はおおむね本社に接収され、帰ってくることはなかった。そして残ったのは、管理職不適格でありながらも、降格制度が存在しないことによる吹き溜まりである。会社に学会の仕事をしにきている主幹研究員なる人種もいれば、1時間前の記憶すらないような痴呆老人である。そんな中、近頃はカルチャー変革(*3)を謳っているようだ。NECの暗黒時代たる本質まで踏み込み、ぜひNECを再生していただければと思う。
(*1)ビジネスマナー研修や思想教育といったものから、ディスカッションなどがあったが、参加者も講師もレベルが低く、こいつら大学出てるのかすら怪しげだった。彼らが同期となって、社内キャリア形成上意味をもつ存在だと思うと、ぞっとした。さまざまな節目に集合研修は行われたが、効果を測定する様子もなく、ただそこに予算があり、研修を実施することが担当者の評価だ、というような空気であった。そしてその直感は、NECのスタッフ部門全体に共通するものであると後にわかる。
(*2)理事とは事業部長、本部長、中央研究所傘下の研究所長経験者で、様々な理由で部門が消滅したりすると発生する役職である。最近では、関西研究所CCII本部長、シンガポール研究所を歴任し、価値共創センターを立ち上げ、これらのすべてを失敗させたY氏が理事となっている。彼らは理事になると、「天下り」先を探すことがメインの仕事になる。そして彼らが天下れば、空席となった理事は別の元所長が補充される。
(*3)カルチャーは変革できても、働き方全般や違法裁量労働たるVワークの制度は変えられないだろう。また社員のモチベーションを上げるための施策は、すべて人事部門判断によって握りつぶされると思われる。総務部は人事部門の抵抗をどのように回避するのか、外様の役員の腕の見せ所だろう。