はてなキーワード: 園田とは
「天皇陛下に「お疲れ様」を使って炎上した山田優」に対して杉村喜光さんや飯間浩明さんが「誤用ではない」と解説 - Togetter
上記まとめにもある通り、杉村喜光という人は、以下のような発言をしている。
山田優さんの「天皇皇后両陛下 お疲れ様でした」発言が炎上中らしい。
この「お疲れ様は目上の人に使ってはイケナイ」は平成になってからマナー本などに登場した新ルールだよね。本来は上下関係なし。
それ以前に記事の「違和感を感じる」が…。 pic.twitter.com/axgcAGrS2c— 杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 (@tisensugimura) 2019年5月5日
しかし、これまで「『ご苦労様』を目上の人に使うのはNG」というマナーは、(そのよしあしはともあれ)聞いたことがあるものの、「お疲れ様は目上の人に使ってはイケナイ」という言説は、少なくともマナー(マナー講師)関連において見聞きしたことがなかった。
※ただし、マナー講師ではなく芸能人(タモリ氏)や言語学者(園田博文氏)は、「お疲れ様」という言葉について以下のように述べているようである。
タモリが「お疲れ様です」は目上の者に使ってはいけないと指摘 波紋呼ぶ - ライブドアニュース
「子役が誰彼かまわず『お疲れ様です』といって回るのはおかしい」(タモリ氏)
「『ご苦労様です』『お疲れ様です』というのは、本来、人をねぎらう言葉。目上の人が使うのが伝統的で、目下の人が目上の人に使うのは失礼にあたります」(園田氏)
ならば、本当にマナー本は、「お疲れ様は目上の人に使ってはイケナイ」と主張しているのだろうか?
このことを検証するため、八重洲ブックセンター八重洲本店2Fの「ビジネスマナー」コーナーにあったマナー本を片端から当たってみた
……かったのだが、1段・56冊あり、全部を立ち読みするのは時間的にも労力的にも足りず、かつ、売り物の書籍を使って調べ物をするのが申し訳なかったので、20冊だけ抽出した。
(八重洲ブックセンターを選んだのは、会社から近く、また今日の仕事の関係で立ち寄りやすかったというだけであり、他意はない。図書館を選ばなかった理由は3つある。近隣の図書館が思いつかなかったこと、冊数としては八重洲ブックセンターの方が豊富だと判断したこと、古い、昭和の本も交じっていそうで、そうすると有効な冊数はさらに少なくなると考えたことからだ。八重洲ブックセンターさんには申し訳なかったが、普段も毎月1万円程度は購入しており、今日も本を買ったので、許してもらえたらうれしい)
なお、書籍はスミからスミまで見たわけではなく、「あいさつ」「言葉づかい」といった項目のところだけざっと流し読みしているので、漏れがあるとは思う。この件についてはご容赦願いたい。
さて、その20冊の中で、「お疲れ様は目上の人に使ってはイケナイ」と書いてある書籍は何冊あったか?
答えは0冊だ。
調べた限りでは見つからなかった。
ただし、「ご苦労様を目上の人に使うのはNG。お疲れ様を使いましょう」と推奨する書籍は、5冊発見した。もっと多いと予想していたので、案外少なかったが、精査していないため見落としもあるのだろう。
(個人的には、杉村と同じく、ご苦労様だろうがお疲れ様だろうが、目上の人に使っても、まあいいんじゃないのかな、とは思っている)
念のため、その書籍名を記しておく。
○新人の「?」を解決する ビジネスマナー100 または 社会人としての常識とマナーQ&A(メモのミスで、どちらか分からなくなってしまった。申し訳ない)
以上のことから、
○「『ご苦労様』を目上の人に使うのはNG」とするマナーは、確かに複数の著者が主張している
○「『お疲れ様』を目上の人に使うのはNG」というマナーを主張する著者(マナー講師)は、少なくとも「『ご苦労様』NG」以下だろう
ということが確認および推測できた。
杉村は、どのような根拠をもって「この「お疲れ様は目上の人に使ってはイケナイ」は平成になってからマナー本などに登場した新ルールだよね。」などと断じているのか、また、そのようなマナー本がどこにあるのかを示してほしい。
加えるならば、「新ルール」とまで言うからには、1人のマナー講師・1冊の著書の主張では足りない。最低でも3冊は「お疲れ様はNG」と述べているマナー本を、杉村に限らないので提示してほしいところだが、どうだろうか。
※言っちゃあ悪いが、マナー本なんて、よくも悪くも似たり寄ったりだ。二重敬語のNG例など、同じ表現を何度見たことか…。だが、それは当たり前で、マナー本ごとに言っていることが違ったら、プロトコルとしてのマナーが機能しないからである。逆説的に言うと、本当に「お疲れ様はNG」というマナーが新たにできたというならば、上記の通りタモリ氏・園田氏の事例もあるし、20冊も拾い読みすれば、2~3冊は目に引っかかっておかしくないのであるが…。
改めて、杉村のtweetを見てみる。スクリーンショットだが、元ネタをたどると、
山田優、「両陛下お疲れ様でした」という投稿に批判殺到「皇室をなんだと…」(1ページ目) - デイリーニュースオンラインが出てくる。
デイリーニュースオンラインという段階で、取り上げるのもあほらしくなるのだが、ひとまずそこは置いておこう。
「会社の上司にすらお疲れ様と言うのは失礼と言われるのに。。」
と引用されているだけであり、どのような根拠、つまり、マナー本を読んだりマナー講師に教わったりしたのか、上司にそう注意されたのか、はたまた、自分個人の思い込みなのかは一言も書いていない。
(個人的には、元の発言者は「ご苦労様」と勘違いしているのではないか、という第一印象を持ったのだが、もちろん、定かではない)
それをいきなり、マナー本が~と言い出しているのは杉村である(だからこそ、典拠となるマナー本を提示してほしいのだ)。
実は最初、杉村も「ご苦労様」と勘違いしたんじゃないか、と思ったのだけど、その後別のtweetで、
ついでに「ご苦労様は目下からはダメ」も80年代後半ぐらいに登場したルールのハズ。バブル期の就職ガイドとかで最初読んだような記憶。それがついに「お疲れ様」までという感じ。
90年代初頭は謎マナーが多く登場し「徳利の注ぎ口から注いじゃダメ」「結婚式の引き出物にお茶はダメ」とかもそう。— 杉村喜光:知泉(三省堂辞典発売中 (@tisensugimura) 2019年5月6日
と述べているので、「お疲れ様は目上にNG」と主張するマナー本を数冊は読んでいるのだろう。ぜひ教えてほしい。本当にそう思う。
これまで述べた通り、一個人としては、
○「ご苦労様は目上にNG」というマナーは聞いたことがあっても、「お疲れ様は目上にNG」は見聞きしたことがない
○書店に並んでいるマナー本を抽出調査したが、「お疲れ様は目上にNG」とするマナー本が見つからなかった
ことから、
○「お疲れ様は目上にNG」だと主張する平成のマナー本は、あったとしても本当にごく一部で、「ご苦労様NG」ほどには広まっていない
○「平成のマナー本が『お疲れ様は目上にNG』だと広めた」という杉村の主張には根拠が薄い
と考えているが、はてなブックマーク
[B! 日本語] 「天皇陛下に「お疲れ様」を使って炎上した山田優」に対して杉村喜光さんや飯間浩明さんが「誤用ではない」と解説 - Togetter
において、「『お疲れ様は目上にNG』という謎マナーをマナー本(マナー講師)が広めた」というベースのもとでマナー本やマナー講師をののしっているブックマーカーは、
○実際に「お疲れ様は目上にNG」というマナー本を読んだか、マナー講師の指導を受けたことがある
のか、
○「平成のマナー本が『お疲れ様は目上にNG』だと広めた」という杉村の主張を鵜呑みにした
のかは、せめて教えてほしい。
と、あたかも、言葉遣いのマナーを追及している者も言葉遣いがなっていない、という含みを持たせた書き方をしている。
が、これは釈迦に説法だが、「違和感を感じる」は、話し言葉(引用したコメントの言葉)ならば別におかしな表現ではないし、書き言葉としても、許容範囲内だと考える。
その破堤基準を一つ挙げると、「○○感を感じる」の前半の「感」を取ったときの表現に違和感があるかどうかである。
※一種のジョークとして「○○を感じる、と表現しても(すると)違和感がない(ある)」という書き方をしている。読みづらくしていることは謝りたい。
それなのに、
「真珠湾を忘れない」 トランプ氏、会談で安倍首相に:朝日新聞デジタル
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.asahi.com/articles/ASL8Y2GMSL8YUHBI007.html
そのトランプが安倍にわけわからん発言をしたというニュースでなぜ安倍を叩いてんだ?
そういうことやってるから
「あーこいつらの批判は滅茶苦茶なんだな」と見くびられるし
「あー、安倍が憎いだけなんだな」と見透かされるんじゃねーの?
更にこいつらがクソなのは
「こんな奴と仲が良い恥ずかしいアベ!」って言い出すのが見え見えなこと。
なにやっても叩くんだって言うのが見え見えだからやっぱり「あー、安倍が憎いだけなんだな」になる。
つか
カーネギー国際平和財団のジェームズ・ショフ上級研究員は同紙の取材に対し、「トランプ氏は最初の頃は安倍氏の指導で貴重なものを得たが、今は重要ではなくなりつつあるようだ。トランプ氏にとって今の安倍氏は、よく頼み事をするものの、トランプ氏が欲しいものを与えない人物とみているのだろう」と語った。(ワシントン=園田耕司)
「アメポチ」とか言ってる人達はこれ見て「見直したぞ安倍」って言わなきゃいけないはずなのに
非難レッテルと反対の行動してても叩くだけだから「あー、安倍が憎いだけなんだな」だよねやっぱり。
そもそも安倍外交がEUやらイギリスやらロシアやらと多方面と握ってることについても評価の声はぜんぜんない。
まあわかってんだけどね。
それも一方的な譲歩しまくりで彼等のレイシズムと民族主義を受け入れて土下座したときだけ。
思考や正体がもう丸出しなんだよ。
なろう版(同一内容):https://ncode.syosetu.com/n0012dq/
「遠藤さん。僕は、先週の水曜日に、遠藤弘美さんの上履きを下駄箱から抜き取り、廊下の角の水槽の中に隠しました。そして、自分でやったことなのに、誰か他の人がやったふりをして、自分でその上履きを見つけました。ごめんなさい。もうしません」
気持ち悪かった。男子なんてこんなもん、って思ってたけど、実際に自分がやられてみると、『こんなもん』じゃ到底気が済まない。私の上履きを、私が見ていないところで下駄箱からとって、それを水槽の中に入れた? こいつが? 自分が目の前にしているものを、到底受け入れられなかった。
でも、こう言わなければならないんだろう。
「いいよ」
せめて、ケン君に軽蔑の気持ちが伝わるように、自分にできる限り最大の軽蔑を込めた声色で、私はそう言った。でも、どうせ『素っ気ない』くらいにしか思わない。男子はそんなもの。まして、こんな変態に、私の気持ちがわかるわけがない。
お決まりの儀式が終わると、私はできるだけ無表情を保ったまま、席についた。
「園田君は、勇気を出して自分がやったことを告白して、三人にきちんと謝ってくれました。間違いは誰にでもあります。でも、間違いを認めて謝るのは、誰にでもできることではありません。園田君、ありがとう。そして、高橋さん、広瀬さん、そして遠藤さんの三人も、園田君の話をきちんと聞いて、許してくれてありがとう。人を許すのも誰にでもできることではありません。みなさんも、間違いを犯したり、悪いことをしたりして、だれかを傷つけたり、また誰かに傷つけられたりすることが、これからたくさんあると思います。そういうときは、高橋さん、広瀬さん、遠藤さん、そして園田君のように、間違いを認め、きちんと謝り、そして、誰かが謝ろうとしているときは、きちんとその話を聞いて、できれば許してあげてください」
くだらない。先生だって、「ごめん」の一言で許せることと許せないことがあるのはわかってるだろう。ただ自分がクラスを指揮したいから、こんな風にしているんだ。
「園田君、こんなことをしたのは、理由があるんですよね? それをみんなの前で話してくれますか?」
「クラスのみなさん、僕は、高橋さんと広瀬さんと遠藤さんの上履きを隠して、それを自分で見つけてヒーローになったつもりで楽しんでいました。豊島さんの上履きがなくなって、それを山崎君が見つけたとき、山崎君がみんなに褒められて、豊島さんに喜んでもらっていたのが羨ましくて、自分もああなりたいと思って、やってしまいました。みなさんを騙して、不安にさせて、それを今まで黙っていて、本当にごめんなさい」
どうして当事者じゃない他のみんなが、「いいよ」、「いいよ」と言っているのか。本当にくだらない。迷惑をかけたというけど、だったらそれは、当事者の問題をクラスみんなの問題に仕立て上げた浦木のせいだ。『先生』という立ち位置は、そんなに気持ちいいんだろうか。
周りのみんなを見渡して見ても、本心で「いいよ」なんて言っているやつはいないだろう。いや、ひょっとしたら、ケン君と仲良しのタッ君くらいは、本心かもしれない。
そう思って彼の方に目をやった時、私は自分の耳を疑った。
アヤちゃんだ。ケン君が犯人じゃない? アヤちゃんは、何かを知っているの?
次の瞬間、タッ君が立ち上がって叫ぶ。
「僕じゃない!」
状況が理解できなかった。
「犯人は……」
「だから僕じゃないって言ってるだろ!!」
「黙って。タカヒロ君疑ってな……」
「黙るのはそっちだ!」
「だからそうじゃないって言って……」
「うるさい!」
「私はケンジ君じゃないって……」
「違う、違う、違う! 犯人はケンジなんだ。それでいいんだ。ほら、本人がそう言ったじゃないか! あいつは、アヤネの上履きを見つけたユウヤが羨ましいって言ったんだ! 『ヒーローだぜ?』って言ったんだ! あいつは、みんなに褒められて、女子に感謝されるのが羨ましくて、自分で上履きを隠したのに、それをまるで、『俺は頭が良いから見つけられるんです』って言うみたいに、わざと知らないふりをして、自分で隠したのを自分で見つけて、自慢げに『先生、あった!』なんて言ってたやつだ! あいつは、表では優等生ぶって、裏では女子の上履きを盗む変態だ!」
そんな言い方しなくても、と心の中で言いかけた時、自分もそう考えていたことに気づいて、ゾッとした。でも、タッ君のいうことは間違ってない……はず。じゃあアヤちゃんはなんでケン君をかばうの?
「園田君待ちなさい!」
割って入るように先生が叫ぶ。思わず教壇に向き直ると、ケン君がいなくなっていた。状況に耐えられなくなって、逃げ出したのかもしれない。弱い奴。あいつは私の上履きが隠された日もこうだった。いや、隠された、じゃなくて、あいつが隠したんだ———アヤちゃんの言うことが、本当でなければ。
「みんなは静かに待ってて」
音の方に向き直ると、涙目のアヤちゃんがタッ君を睨みつけ、タッ君はほっぺを抑えて俯いていた。
「上履きを隠したのは、私なの!」
「マジかよ」
私にだって、にわかには信じられない。アヤちゃんが私たちの上履きを隠した? ケン君がやったって、さっき言ったばかりなのに。
私はあの時、ユッちゃんとアユちゃんと一緒に、体育館で遊んでいて、上履きは体育館の下駄箱に置いたままだった。アヤちゃんは、いつも一緒に遊ぶのに、あの時はいなくて、私が上履きがなくなっていることに気づいて、二人と一緒にギリギリまで探した後教室に戻ったら、自分の席に座ってた……ような気がする。だから、アヤちゃんにアリバイは、ない……の、かな。でも、アリバイがないのはケン君だって一緒……。
「私は、ユカちゃんと、アユミちゃんと、ヒロミちゃんの上履きを隠しました。でもそれは、三人が私の上履きを隠したからです」
はっとした。アヤちゃん、まさかあの時のこと……。でも、それは違う。
「アヤちゃんそれは違うよ」
私の思ったことをそのまま言ったのは、私の口ではなくユッちゃんのそれだった。
「何が違うの!? あの時私の上履き袋を持ってたのはあんたたちじゃん!」
そうだけど、と私が言う間も無く、口の早いユッちゃんが続ける。
「アヤちゃんが途中でいなくなっちゃうから、私たち、ずっと体育館で待ってたんだよ。でも、用具のおばさんがもう体育館閉めるよって言うから、仕方なく、アヤちゃんの上履き袋も一緒に持って出たんだけど、アヤちゃん戻ってくると思って、用具のおばさんに言って、上履き袋を体育館の入り口のところにおいておいたの」
体育館は普段、授業とか式典で使う時以外は閉まってるけど、昼休みに校庭が使えないときは、昼休みが終わる10分前まで解放してくれる。その日はちょうど、光化学スモッグ警報が出ていて、校庭が使えなかった。
「でも私、体育館に戻ってきたら、もう閉まってて、入り口に上履き袋なんてなかった」
アヤちゃんが嘘をついているとは思えなかった。でも、ユッちゃんのいうとおり、私たちは確かに、アヤちゃんの上履き袋を体育館の入り口に置いて教室に戻った。あとでユウ君がそれを見つけたのは、体育館のそばにある、西校舎の給食用エレベーターの脇だ。だから、アヤちゃんの上履きを隠したのは、私たちじゃない。
「私たちは体育館の入り口に置いたんだから、アヤちゃんが戻ってくるまでに、誰かが移動させたんだよ」
「じゃあ誰が!?」
……
「俺なんだ」
沈黙を破ったのは、ユウ君だった。
「は?」
「お前、自分が見つけたって言っといて、隠したのも自分だったの?」
「こいつがほんとのジサクジエンかよ」
ユウヤは立ち上がって言った。
「俺、アヤネさんに、良いとこ見せたくて……ごめんなさい」
信じられない。こいつがアヤちゃんのこと好きなのは薄々知ってたけど、上履き隠して見つけたふりしてポイント稼ごうとするなんて。
……
「黙って!」
アヤちゃんの声。
「へーんたい……」
「私、嬉しかったのに……」
教室に先生が戻ってきてからは、みんな何も言わなかった。先生がいない間にわかったことは、アヤちゃんの上履きを隠したのがユウ君だったってこと、ユウ君はアヤちゃんの気をひくために、自作自演をしたと言うこと、私とユッちゃんとアユちゃんの上履きを隠したのは、アヤちゃんだったってこと、アヤちゃんは、自分の上履きを隠したのが私たちだと思い込んで、仕返しのつもりでそれをやったこと。わからないことは、どうしてケン君と仲良しのタッ君が、ケン君を犯人だと言ってあんなにキツく罵っていたのかと言うこと。
先生はそのままホームルームを解散して、放課になった。ケン君が犯人じゃないってアヤちゃんが叫ぶのを、先生は確かに聞いていたはずなのに、何も言わない。結局先生は、偉そうなことを言って私たちを指揮することにしか興味ないんだ。
放課後、アヤちゃんと話がしたかったけど、ユウ君と何か話してたから、また今度にすることにした。アヤちゃんだって、被害者なのはわかる。でも、自分の思い込みで私たちを一週間も振り回しておいて、まるで自分ばっかりが悲劇のヒロインみたいなあの態度は、ちょっとムカついた。何も水槽に入れなくたって良いのに。自分のは、上履き袋に入って出てきたくせに。
ユッちゃんとアユちゃんにバイバイした後、駅の近くの電話ボックスに向かった。ケン君にはちゃんと伝えておかないといけない。ママにもらったテレホンカードは、まだまだ度数が残ってたはず。ママの前じゃなく、落ち着いて話がしたかった。
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「みなさんを騙して、不安にさせて、それを今まで黙っていて、本当にごめんなさい」
これで良いんだ。
悪いことをしたら、認めて謝れば、許してもらえる。『自分はやってない』だなんて、最初から考えるべきじゃなかったんだ。さっさとこうしていれば良かった。
「いいよ」
「いいよ」
「いいよ」
「いいよ」
……
その時だった。
アヤネが突然立ち上がって、そう言った。俺の目をまっすぐ見ながら。
俺が犯人じゃない? なんでこいつがそんなことを言うんだ。
———俺は水曜日、確かにヒロミの上履きを隠した。昼休みが始まったら教室でぼーっとして時間を潰し、外で遊ぶやつらが出ていくのを待った。ヒロミもその一人だった。俺は誰の注目も浴びないように、まるで俺もドッヂボールをしに行くんだと言う風に教室を出て下駄箱に向かい、俺の下駄箱から3列ずれたところにあるヒロミの下駄箱に、彼女の上履きが入っているのを確認した。そして、誰にも見られていないことを確認して、その上履きを取り、教室の反対側にある熱帯魚の水槽に入れたんだ。あの時、「ポチャン」と言う音がして、跳ね返った水が少しシャツにかかったのは、はっきり覚えている。誰にも見られずに計画を遂行した俺は、何事もなかったかのように校庭に行って、ドッヂボールに合流した。———
確かにそうだった。だから俺は、今こうやって、わざわざみんなの前にたって「ごめんなさい」したんだ。それで、やっとみんなも許してくれるところだったじゃないか。それなのに、こいつは今更なにを……。
「犯人は、……」
アヤネが続けようとした時、後ろのタカヒロが飛び上がって叫んだ。
「僕じゃない!」
「はぁ? なにそれ。誰もお前の話なんかしてねえだろ」
全くだ。
クラスの視線は、一気にアヤネとタカヒロのふたりに集中した。「いいよ」コールも止まっている。
「犯人は……」
「だから僕じゃないって言ってるだろ!!」
「黙って、タカヒロ君疑ってな……」
「黙るのはそっちだ!」
「だからそうじゃないって言って……」
「うるさい!」
タカヒロの怒声で静まり返った教室を、アヤネの涙声が濡らした。
「私はケンジ君じゃないって……」
『俺じゃない』……?
「違う、違う、違う! 犯人はケンジなんだ。それでいいんだ。ほら、本人がそう言ったじゃないか!」
……。
「あいつは、アヤネの上履きを見つけたユウヤが羨ましいって言ったんだ! 『ヒーローだぜ?』って言ったんだ!」
やめろ。
「あいつは、みんなに褒められて、女子に感謝されるのが羨ましくて、自分で上履きを隠したのに、それをまるで、『俺は頭が良いから見つけられるんです』って言うみたいに、わざと知らないふりをして、自分で隠したのを自分で見つけて、自慢げに『先生、あった!』なんて言ってたやつだ!」
やめろ。
「あいつは、表では優等生ぶって、裏では女子の上履きを盗む変態だ!」
やめろ!!
気づくと俺は教室を飛び出していた。
俺は変態だ。いや、違う。俺は本当は、やってないんだ。俺は変態なんかじゃない。
『全部あいつが隠したんじゃねえの?』
違う。
違う。
違う。
俺はやってないんだ。
『俺は陰湿で、変態で、嘘つきで、自分がやったんじゃないと都合よく思い込んで、タカヒロを怒鳴って追い返してしまうような、ひどいやつだ』
違う。
『謝っちゃえば良いじゃない』
違うって言ってるだろ!
「ただいま」
声の震えが悟られないように、精一杯いつも通りにそう言った。
「だめじゃない、勝手に帰ってきちゃ」
「うん」
「無事帰ってきましたって連絡入れておくから」
「うん」
「何かあったならお母さんに言いなさいね」
「うん」
とにかく一人になりたかった。
俺は自室に入ると、鍵を閉めて、ランドセルを放り出し、ベッドに突っ伏した。
あれは、夢だったのか……?
『ポチャン』
水の音。
俺は壁にかかっているカレンダーに目をやった。父さんが会社でもらってきたもので、世界のいろんな場所の綺麗な写真がプリントされている。9月は、オーストラリアのエアーズロックの写真だ。
あれが夢だったとしたら、俺はあの日の昼休み、何をしていたんだろう。
確かこの時は、廊下の窓の外に上履きが落ちてたんだ。俺がやったのか?
この時は、理科実験室のゴミ箱。俺は昼休みに理科実験室に行ったんだろうか。
この時は、俺じゃない。ユウヤが見つけたんだ。上履きがどこに隠されていたのかも、俺は知らない。
アヤネの上履きを隠したのは、誰だったんだろう。
『犯人はケンジなんだ。それでいいんだ。ほら、本人がそう言ったじゃないか!』
そういえばタカヒロとは、俺があいつを怒鳴って追い返してしまってから、話してない。『チョコボ』もやってないし、先週は卓球も行かなかった。あいつは、行ったのかな。
考えれば考えるほど、気が重くなった。もう終わりにしたかった。どれもこれも、上履き隠しのせいだ。誰が犯人かんなて、どうでもいいじゃないか。みんなの前で謝れば、許してもらえる。それでみんな忘れてくれるし、また元どおりドッヂボールでもなんでもできるんだ。
……そうだ。今朝も俺はこう考えていたんだ。真実なんてどうでもいい。謝れば終わるんだから、それでいい。みんなとも仲直りできるし、タカヒロにも謝れるはずだ。そんな風に思っていた。
……
プルルルル、プルルルル
母さんの声。
『え、うん、ちょっと待ってね』
誰だろう。
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火曜日のホームルーム。今日もケンジは学校にこなかった。僕があんなことを言ってしまったことで、ケンジをさらに追い詰めてしまったのかもしれない。ケンジは犯人ではない。それはわかっている。でも……。
昨日先生が『密告用紙』を集めたっきり、先生は何も言っていない。結果はどうなったのだろう。犯人は誰かわかったんだろうか。いや、あんなもので犯人がわかるわけがない。あんなもので、何もわかりっこない。そうだ。僕が彼の名前を書いたからって、それで何かが変わるわけがないんだ。
僕の心を読んだかのように、先生がそう言った。
「園田君、入って」
前の戸が開き、ケンジが教室に入って来た。神妙な面持ちだった。
「みなさんはまだ3年生なので、わからない人もいるかもしれませんが、悪いことをしたと告白するのは、とても勇気がいることです。誰でもできることではありませんし、立派で、素晴らしいことです。これから園田君に、何があったのかを話してもらいます。『自分には関係ない』というのではなく、これからの長い人生、みなさんの誰にでも、勇気を出して謝らなければならないことがあるでしょう。責めたり、馬鹿にしたりせずに、みんなでよく話を聞来ましょう」
「じゃあ園田君、できるわね」
ケンジが小さく頷いた。
先生に促されるまま、ユカ、アユミ、ヒロミの三人が立ち上がって、教壇の隣に立つケンジの隣に立った。何が行われるかは、明らかだった。
「高橋さん。僕は、先週の月曜日に高橋由佳さんの上履きを下駄箱から抜き取り、理科実験室のゴミ箱に隠しました。そして、自分でやったことなのに、誰か他の人がやったふりをして、自分でその上履きを見つけました。ごめんなさい。もうしません」
ケンジはそう言って頭を下げたあと、頭を上げて、不安げにユカに顔を向けた。
「高橋さん。園田君は悪いことをしましたが、きちんと自分がやったことを認めて、反省して、謝りました。高橋さん、許してあげられますか?」
ユカは無表情のまま、小さな声で「いいよ」と呟いた。
「高橋さんは上履きを隠されて辛かったのに、園田君を許してくれました。人を許すのは難しいことですが、素晴らしいことです。じゃあ高橋さん、席について」
先生がそう言い終わると、ユカは静かに自分の席に歩いて行った。
「広瀬さん。僕は、先週の火曜日に、広瀬あゆみさんの上履きを下駄箱から抜き取り、廊下の窓の外に隠しました。そして、自分でやったことなのに、誰か他の人がやったふりをして、自分でその上履きを見つけました。ごめんなさい。もうしません」
「いいよ」
次はヒロミだ。
「遠藤さん。僕は、先週の水曜日に、遠藤弘美さんの上履きを下駄箱から抜き取り、廊下の角の水槽の中に隠しました。そして、自分でやったことなのに、誰か他の人がやったふりをして、自分でその上履きを見つけました。ごめんなさい。もうしません」
「いいよ」
ヒロミはことも無げだった。
「園田君は、勇気を出して自分がやったことを告白して、三人にきちんと謝ってくれました。間違いは誰にでもあります。でも、間違いを認めて謝るのは、誰にでもできることではありません。園田君、ありがとう。そして、高橋さん、広瀬さん、そして遠藤さんの三人も、園田君の話をきちんと聞いて、許してくれてありがとう。人を許すのも誰にでもできることではありません。みなさんも、間違いを犯したり、悪いことをしたりして、だれかを傷つけたり、また誰かに傷つけられたりすることが、これからたくさんあると思います。そういうときは、高橋さん、広瀬さん、遠藤さん、そして園田君のように、間違いを認め、きちんと謝り、そして、誰かが謝ろうとしているときは、きちんとその話を聞いて、できれば許してあげてください」
やっぱり、そうだったんだ。そうだ。僕は自分が犯人にされるのが怖くて、ケンジに疑いを押し付けたんじゃない。ケンジと話していて、ケンジがやったんだとわかったから、だからそう書いたんだ。これで良かったんだ。
先生が続けた。
ケンジが頷く。
「それをみんなの前で話してくれますか?」
「クラスのみなさん、僕は、高橋さんと広瀬さんと遠藤さんの上履きを隠して、それを自分で見つけてヒーローになったつもりで楽しんでいました。豊島さんの上履きがなくなって、それを山崎君が見つけたとき、山崎君がみんなに褒められて、豊島さんに喜んでもらっていたのが羨ましくて、自分もああなりたいと思って、やってしまいました。みなさんを騙して、不安にさせて、それを今まで黙っていて、本当にごめんなさい」
先生がそう促すと、クラスのみんなが口々に「いいよ」、「いいよ」と言い始める。お決まりのプロトコルだ。
これでよかったんだ。これで全部終わる。そう思った矢先、目の前の背中が立ち上がった。
アヤネが言った。
『………弘』
恐怖で頭がいっぱいになった。
「犯人は、」
「僕じゃない!」
恐怖が口から押し出したその自分自身の言葉を聞いたとき、僕の体は椅子から立ち上がっていた。
「はぁ? なにそれ。誰もお前の話なんかしてねえだろ」
目の前が真っ暗になった。
始めてレコードを買ってみたんだけど、
まぁ、本当のジャケット買いよ。
昔は親がレコード掛けて聴いてた
宇宙海賊ヴィヴァルディーの銀河四季伝説第二章二楽章田園田楽なんかは覚えてるような気がするわ。
そんなことはしたことないのよね。
とりあえず、
かのビクター犬のごとく、
聴けることを夢見るわ。
売ってるのかしらね?
また調べてみるわ。
最近なんだか、
昔の面倒くさいことを
また楽しむ風潮が流行りだしてきてる感じだわ。
昔のさ、
あれぴったりできたら嬉しいわよね。
それとか、
A面に超大声で録音して
録音してないB面にA面のその大声の音が微かに聞こえてくるような
昔を懐かしむ感じがいいわよね。
うふふ。
久しぶりにサンドイッチよ。
もうすっかりホッツコーヒーとか飲みたいんだけど、
いい加減ホッツにして欲しいわ。
と思っちゃってるから
季節の変わり目ね。
そんなわけで、
もうコーヒーだわね。
ウォーラー要素がないわ水だけに!
なんて。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
まず、蕨ストリップの香盤表のボカシを解読
【香盤表】
《6月1日~10日》
1.潤奈
2.ゆきみ愛
3.JUN
4.園田しほり(周年)
1と4がボカシ入りでした。
潤奈
http://bakusai.com/thr_res/acode=5/ctgid=122/bid=715/tid=3819064/
園田しほり
https://twitter.com/kokorondayoooo
夕樹が蕨に出演した日程
2017-06-21~2017-06-30
2017-08-01~2017-08-10
2017-06-01~2017-06-10
なので、先に遠野こころのロケをした後に夕樹のステージを撮っている。
ゆきみ愛
http://yukimi.livedoor.biz/archives/52072225.html
ストリップ劇場全般に言えるのが、常連が良い席をずーーっと占領していて、
初めて見に来た人は良い席では見られないという事。
蕨はとても小さいので、多少後ろの席でも見られるが、そこそこの席がある劇場では
物を置いて席を確保しているのをよく見かける。モノを置いての席取り禁止のチラシが貼っていてもである。
そして(有料の)写真撮影タイムになると、逃げるように荷物を置いて喫煙室に向かうのである。
常連だから優遇されるべきという意見もあるが、ストリップ初心者がこの現状を体験すると
「良い席で見られないなら二度とストリップには行かない」と思う人もいる事でしょう。
1日中入り浸っているほど時間無いし、4,000~5,000払うならそれこそAV1本買えばいいや。今はVRのもあるし。
と思う人も少なからずいると思う。
そもそも公然わいせつで逮捕される可能性が高いし、その場合は見ていた客も警察で取り調べを受けるリスクもある事を覚悟しなければならない。
朝鮮飴(ちょうせんあめ)は、熊本県の銘菓である。餅米と水飴と砂糖を独自の製法で捏ね合わせ、片栗粉を塗した求肥飴の一種である。
食感は餅に近い。
16世紀、園田屋の開祖、園田武衛門により作られた当初は長生飴と呼ばれていたが、文禄・慶長の役での朝鮮への出兵の際、
当時の城主・加藤清正の軍はこれを携行して篭城中の兵糧として役立てたことから、朝鮮飴と呼ぶ様になった。
江戸時代中期までこれは藩の買い上げで、製法は管理されて市販が許されていなかった。
代々の肥後藩主がこれを江戸幕府や朝廷への献上品、諸大名への贈答品として用いた。
当初は黒砂糖と玄米を使用した淡褐色の黒朝鮮飴しかなかったが、現在は白砂糖と精白米を用いた白朝鮮飴が大半を占めている。
1970年代前半には30軒以上が手がけて売上高の総計が10億円に達したが、1990年代後半には2-3億円に減少し、業者も園田屋など
数軒になっている。
みなさん、こんにちは!ここに来ることができ、とてもうれしく思います。今回の日本訪問で、我々は、日米両国の素晴らしい同盟関係を再確認しています。ですので、皆さんに感謝を伝えたく、ここに立ち寄りたいと思っていました。兵士の皆さん、家族の皆さん、ありがとうございます。皆さんは、日米同盟の中核を担っています。感謝いたします。
「ウォーターボーイ」ことブシェー大佐、ガルザ最上級曹長、ありがとうございます。大勢の人たちがいますね。下士官、上級下士官、将校、一般兵士、国防省の文民職員。家族の皆さん、声を聞かせてください!
黄川田外務大臣政務官、福田市長、国会議員の方々、園田海将補、自衛隊員の皆さん、この場にお越しいただいた日本の友人の方々に、感謝申し上げます。素晴らしい、岩国市民の方々にも、お礼申し上げます。母国を遠く離れて使命を果たしている米国兵士への皆さんからの温かい歓迎は、わが国にとって、非常に大きな意味を持ちます。皆を代表してお礼を申し上げます。ありがとう。
なるべく手短に話をしたいと思います。というのも、できる限り多くの皆さんと握手をしたいからです。先に注意しておきますが、自撮りはご遠慮ください。そうすると、一日中ここにいなければならなくなるからです。
しかし、まずなによりも、米国大統領として、米軍兵士の皆さんの最高司令官であることは、この上ない名誉であることを、申し上げたいと思います。皆さんは米国民を守り、世界中で平和と安全を促進しています。「戦没者追悼の日」の週末を皆さんと迎える機会をうれしく思います。なぜなら、この日は、危険と犠牲が皆さんの仕事の一部であることを思い出させ、自由のために命を捧げた人々を決して忘れず、敬意を払わなければならないことを、再認識させてくれるからです。
大統領として私は、米国が再びアジア・太平洋地域で主導的な役割を果たせるよう、取り組んできました。なぜなら、この地域は、我々が共有する安全保障と繁栄にとって不可欠だからです。そのためには、安全保障での協力が必要です。貿易協定、人々の間で築かれる関係が必要です。そして、優秀な、日本の自衛隊員と協力して、米軍兵士が域内で実施する、誇りある奉仕活動が必要となります。
ご存知のように、今日の午後、私は広島を訪れます。これは、第二次世界大戦で命を落とした、全ての人々を追悼する機会であり、核兵器をもはや必要としない世界の平和と安全を求める決意を確認する機会でもあります。広島訪問は、最も痛ましい亀裂でさえも埋め、かつて敵同士にあった日米がパートナーとなるだけでなく、最も緊密な友人となり、最も強固な同盟国となることが可能だということを示す証左となります。
日米同盟の強さは、ここ岩国で端的に示されています。岩国基地は、両国の信頼、協力および友好関係を示す好例です。米国海兵隊は、自衛隊と力を合わせ、平和を守り、域内のパートナーと連携し、人道支援および災害救援を行っています。皆さんは、フィリピンとタイを襲った洪水やバングラデシュに壊滅的な被害をもたらしたサイクロンの対応にあたりました。2011年の東日本大震災では、救助・救援活動で、極めて重要な役割を果たしました。日米は共に、域内で、数え切れない数の人命を救ったのです。このことは、我々の大きな誇りです。
ここでの皆さんの奉仕は、自由、民主主義、人権、法の支配といった、今日、日米両国が共有する価値観に根ざしています。その結果、日米同盟は両国だけの安全保障にとって不可欠となっただけでなく、域内および世界において、欠くことのできない安定の源であり、繁栄の土台となっています。皆さんは、我々の生活の質を支える礎なのです。
最後に、日米同盟の本質を如実に語る、素晴らしいエピソードをひとつご紹介します。テッサ・スノー大尉はどこにいますか? この場にいるはずですが、、あっ! いましたね。スノー大尉は、オスプレイのパイロットで、先月の熊本地震の際、自身の飛行隊を率い、被災者へ人道支援を行い、物資を届ける任務を遂行しました。ある日本人一家は自宅の倒壊を恐れ、何日も屋外で過ごすことを余儀なくされました。皆さんの取り組みにより、その一家をはじめとする多くの被災者が、食料や水など必要な物資を受け取ることができたのです。
さて、その一家ですが、6月に女の子が生まれる予定です。テッサの任務のおかげで助かったことを知り、生まれてくる子どもに、テッサにちなんだ名前をつけると決めたそうです。家族は、誠実さ、勇気、責任感、進んで他人を助けようとする気持ち、といったテッサと同じような素養を備えた大人に育ってほしいと願っているそうです。
これらは、海兵隊の基本的価値観ではないでしょうか? 幾世代にもわたって、米軍兵士を特徴づけてきた素養であり、日米両国が持つ最も優れたものの象徴でもあります。皆さんの奉仕によって、人間の尊厳と自由に対する日米が共有する決意は、この地域および全世界で、存続していき、この地域は繁栄していくでしょう。そして、我々はどこに行っても、希望を広め続けていくでしょう。私は皆さんを誇りに思います。日本側に感謝いたします。米軍をこの上なく誇りに思います。
皆さんと皆さんの家族に神のご加護がありますように。そして米国に神のご加護がありますように。皆さん、ありがとうございました。
http://anond.hatelabo.jp/20161108120656 の続きです。あと2回くらいで完結しそうです。
大丈夫だ。何も心配はない。昼休みのチャイムが鳴ってから10分。人の移動がなくなるのを待って、俺は行動を開始した。
簡単だ。昼休みの中頃、1人で下駄箱のある玄関に向かう。昼休みには外で遊ぶやつと教室に残るやつがいるけど、外で遊ぶやつは休み時間が始まったらすぐに出て行くから、そいつらがみんな出て行ったあと行けばいい。教室を出て行くところを目撃されても怪しまれる恐れは全くないし、校庭で遊んでいるやつらはいちいち玄関に誰がいるかを見たりしない。あいつらはただボールを投げたいだけだ。
万が一下駄箱の前にいるところを誰かに目撃されても、そこにいるというだけでまさか女子の上履きを取ろうとしているなんて思う訳がない。女子の下駄箱と男子の下駄箱は隣り合っているから、立つ位置が多少ずれるだけで、遠目から見れば全く不自然なところはない。もし誰かに見られても、何事もないふりをして自分の外履きに履き替えて校庭に走って行けばいいだけの話だ。
幸いにして教室は一階だから、目的の上履きさえ取ってしまえば、あとは事前に決めた隠し場所に素早く置き去りにすれば良い。ここが唯一リスクが大きいステップだけど、所要時間は十数秒。見られる確率は十分小さい。それに、もし誰かに見られても、口止めする手段はいくらでもある。
完璧だった。何もかもがうまく行った。誰にも見られることなく、俺はヒロミの上履きを、玄関を挟んで教室の反対側に置いてある熱帯魚の水槽に、入れた。
「ポチャン」という音がして、水が跳ね返った。シャツに水滴がかかったが、この程度なら目立つことはない。
昼休み終了のチャイムが鳴って、ヒロミが校庭から戻って来れば、彼女は自分の上履きがないことに気がつくだろう。
このまま教室に戻ってもいいが、万が一ということもある。ドッヂボールをしているタカヒロたちに合流しよう。一緒にドッヂボールをしていたという記憶さえあれば、それで十分アリバイになる。人は誰と一緒に遊んだかは覚えていても、誰がいつ来たかということは簡単に忘れてしまう。俺が途中から来たことなんて、誰も気に留めることなく忘れてしまうだろう。
いつものように外履きに履き替えて、タカヒロたちのいるところへ走って行った。
計画通り。あまりにも思い通りにいきすぎて、笑いがこみ上げてくる。
「じゃあみんな伏せて」
助かった。笑いを堪えるのに必死だったんだ。伏せていれば、笑いを隠す必要はない。
「心当たりのある人は静かに手を挙げなさい」
心当たりのある奴なんている訳がない。俺は誰にも見られていない。俺を疑う奴なんて誰もいない。
「残念ながら、名乗り出てくれる人はいませんでした。前にも言いましたが、悪いことをしたら、隠していると一生後悔します。でも、それでも名乗り出ないということは、仕方がないのでまたみんなで探します。見つかるまで、家には帰れません」
いよいよだ。ただ、ここで真っ先に水槽に向かったらダメだ。あまりにも迷いなく見つけると、最初から知っていたんだと疑われるかもしれない。まずは誰でも思いつきそうな場所を『探す』。男子トイレに入って、個室を順番にチェックする。洋式トイレが詰まっている以外、おかしなところは何もない。
男子トイレから出て、いかにも「どこだろう」とでもいうように辺りを見回す。これ以上もたもたしていると他の奴が偶然見つけてしまうかもしれないから、カモフラージュはこのくらいでいいだろう。
「先生!あった!」
「遠藤さんの上履きが見つかりました。水槽の中に入っていたそうです。園田君が見つけてくれました」
ヒロミのほうにちらと目をやってみたけど、こっちをみてはいないようだ。まあいい、俺が彼女の上履きを見つけたということさえわかってもらえれば……
「全部あいつが隠したんじゃねえの?」
耳を疑った。
「そうだよな、3回とも見つけられるなんておかしいよな」
「私知ってる!そういうの、ジサクジエンっていうんだって、ママが言ってた」
違う、俺は……。
「俺が隠したんじゃない」
「じゃあなんで毎回お前が見つけるんだよ。超能力でもあるっていうのか?」
「違うって言ってるだろ!」
恐怖で気が狂いそうだった。
小説家になろうにも掲載しています。 https://ncode.syosetu.com/n0012dq/
「じゃあみんな伏せて」
「心当たりのある人は静かに手を挙げなさい」
物音ひとつしない。
「もう一度言います。心当たりのある人は、手を挙げなさい」
あまりに静かだから、時間の感覚がわからない。10秒くらいだったような気も、2分くらい待っていたような気もする。
「みんな顔上げて」
やっとだ。
「残念ながら、名乗り出てくれる人はいませんでした。前にも言いましたが、悪いことをしたら、隠していると一生後悔します。でも、それでも名乗り出ないということは、仕方がないので–––」
今週に入って、もう三回めだ。
「またみんなで探します。見つかるまで、家には帰れません」
クラスのみんなが立ち上がった。またかよ、と不満そうに言う奴もいれば、宝探しを楽しんでいる奴もいる。俺はワクワクしていた。もし今回も俺が見つけたら、3回連続でお手柄だ。ヒロミも、喜んでくれるかもしれない。
まず最初に探すのは男子トイレだ。上履きなんて隠して何が楽しいのかさっぱりわからないけど、女子の入れないところに隠されているのは、ありそうなことだ。
俺は教室を出て右手にある男子トイレに入って、個室を順番にチェックした。洋式トイレが詰まっていた以外、おかしなところは何もなかった。
念のため用具室も開けてみたけど、モップと雑巾とバケツがあるだけだ。バケツの中にも上履きはない。
男子トイレじゃないとすると、どこだろう。一昨日、ユカの上履きがなくなった時は、階段の脇にある理科実験室のゴミ箱の中に入っていた。昨日はアユミの上履きがなくなって、廊下を挟んで教室の向かいにある窓の外に落ちているのが見つかった。
今回も教室の近辺に違いない。あと他に上履きが隠せそうな場所は–––。
廊下の真ん中に立って見回していると、廊下の角に置いてある水槽の中に、大きな白いものが入っているのが目に入った。
「先生! あった!」
「園田君、よく見つけるわね」
先生は、昨日ほどは驚いていないようだった。
「みんな、戻って」
先生が叫んだ。散り散りになっていたみんながそれぞれの机に着席していく。
「遠藤さんの上履きが見つかりました。水槽の中に入っていたそうです。園田君が見つけてくれました」
俺は鼻高々だった。ヒロミの方を見てみたけど、こっちを見てはいなかった。
これで犯人が名乗り出たためしはない。今回もどうせ誰も手を上げない。
「みんな伏せて」
2秒。
「心当たりのある人は静かに手を上げなさい。これが最後のチャンスです」
1、2、3、4、5、6、7、8、9…98、99、100、101。
「みんな顔上げて。ずっとは待てません。今日はこれでおしまい。遠藤さん、後で職員室にきて。靴、乾かしてあげるから」
やれやれ。でも、名探偵になったみたいで、悪い気はしなかった。ヒロミはちょっとかわいそうだけど。俺は立ち上がって、ランドセルに手をかけた。その時だった。
「全部あいつが隠したんじゃねえの?」
「そうだよな、3回とも見つけられるなんておかしいよな」
「私知ってる!そういうの、ジサクジエンっていうんだって、ママが言ってた」
教室のみんなが口々に言った。
「違う、俺は…」
そうはいってみたものの、確かに、なんで毎回俺が一番最初に見つけられるんだ?
「俺が隠したんじゃない」
状況は完全に黒だった。
「じゃあなんで毎回お前が見つけるんだよ。超能力でもあるっていうのか?」
全くだ。
「違うって言ってるだろ!」
俺はそう言って、ランドセルを抱えて逃げ出した。
翌朝、俺は布団から出られなかった。母さんが心配して部屋に入ってきた。頭が痛いと言った。
こうしていると、本当に頭が痛い気がしてくる。そうだ、俺は風邪を引いたんだ。きっと昨日体育の授業の後うがいをしなかったから。きっとそうだ。明日には良くなっている。何も問題はない。
どれくらい時間が経っただろう。12時は過ぎたかな。そう思っていると、母さんの声が聞こえた。
あいつは一番の親友だ。でも、今は顔をあわせる気がしない。寝て過ごそう。俺は返事をしなかった。
「寝てるみたい。いつもありがとうね」
次の日、俺はやはり布団から出られなかった。学校に行こうと思うと、水曜日の出来事が頭をよぎって、体が動かなくなった。
犯人は誰なんだろう。3日も連続で女子の上履きを隠すなんて、どうかしてる。
そういえば、昨日は上履きは隠されたんだろうか。俺は昨日学校に行かなかったから、昨日も隠されていれば、犯人は俺じゃないとわかるはずだ。
希望が見えた気がした。布団から頭を出して、壁に掛けてある時計を見た。11時40分。
今日は5時間授業だから、タカヒロは2時過ぎに来る。そしたら、聞いてみよう。俺はまた目を閉じた。
「タカヒロ君が来てるわよ」
母さんの声で目が覚めた。
「はーい」
返事をした時、悪い予感がした。
もし昨日から上履きが隠されていなかったら? 俺が休み始めた途端、誰の上履きも隠されなくなったら?
「起きてるみたい」
母さんの声の後、ノックが聞こえた。返事をしようとしたけど、声が出なかった。
ドアが開いた。
「よう」
タカヒロが動揺しているのがわかった。
俺は目を合わせなかった。俯せに寝て、喉の奥から声を絞り出した。
2秒。
「え、あ、ああ。今日で5日連続だよ。全く何考えてるんだろうな」
「誰の?」
「え?」
「え、えーっと、誰だったかな」
「……」
ため息が漏れた。
もう気にしてない…? こいつは一体何を言ってるんだ…。
「俺はやってないんだ!」
俺は怒鳴っていた。
「ち、違う、そういう意味で言ったんじゃ……」
こいつだけは味方だと思っていたのに……。
「帰れ! 今すぐ帰れ!」
母さんが部屋を覗いた。