はてなキーワード: 篭城とは
私は前向き駐車が嫌いで、前向き駐車と書かれた駐車場には絶対に停めない。
もちろんその会社の駐車場が前向き駐車しかない場合とかはあきらめるが、選択可能な場合は必ず避ける。
これは前向き駐車が苦手だとかそういうことではなくて、この前向き駐車と言う言語に全くセンスを感じないからだ。
なぜ「前」という、時間と空間で方向がガラリと変わり、向きによって容易にそれがどこか変貌する言語を用いるのか。
この前向き駐車という言語を発明した人間には全くセンスを感じないし、それをそういう言葉だとしてそのまま無批評に使うような駐車場も好きじゃあない。
私が一番好きな駐車場は、「前向き駐車」と説明しつつもイラストで車の向きを示している駐車場だ。
私はこういう駐車場にはちょっとした用を見つけて思わず入ってしまう。なぜなら車の向きがはっきり決まるからだ。イラストで。
こんな素晴らしい駐車場に着いては心も前向きになる。
「前」は多様な役割を持ついい言葉だ。そんないい言葉を「前向き駐車」はほぼ最悪の形で用いている。「前」の得意分野を全く活かせていない。
ただ私は前向き駐車の言葉に敏感になりすぎている気がする。
増田には論理を重視する(しすぎる)国語力増田がいて、正しさを振りかざしすぎてダークサイドに落ちかかっているのを見かける。世の中論理だけではない。
飲み会の時に自分より酔いすぎた人を見るとはたと冷静になれるのと同じで、国語力増田の絶対値に慄く人も多いだろう。
私はさしずめ国語感増田だ。前向き駐車の駐車場を「前向き駐車」の語彙が掲げられているだけで避けている。生活に害が及んでいるのかもしれない。
そのうち酔って漫歩しているときに「前向き駐車」の文字を見つけたらぶん殴ってしまうかもしれない(かつてそれでペッパーと喧嘩になった)。
あまり前向き駐車のことは考えない方がいいのだろう。
明日の健康診断に向け、便を2日分採取せよ、との通達が届いた。
いつ催しても良いように検便キットを鞄に忍ばせ職場へと向かうが、待てども待てども門番は固く閉ざしている。便通が良くなると信じ大して好きでもない緑黄色野菜を食べる。数日前は門番に賄賂を渡しながらなんとか駅間隔8分のdeathトレインを凌ぎきったのだ、検便はすぐに終わるはずだ。
なのに、なのに、ヤツはぱたりと気配を消してしまった。
こうなっては2日分どころか一度も採取できぬまま当日を迎えることになってしまう。検便キットを手に職場のトイレに篭城を決め込む。出ろ、出ろ、と念じる。となりの個室に人が入っては出る音を聞きながら待ち、5回転ほどが過ぎても何もない。暇つぶしに持ち込んだスマホには上司から「どこにいる?」という旨の連絡が届いている。まさか検便中だとも言えず、無視を決めこみ、尻に意識を集中させる。祈りが通じたのか、そのうちひとつだけ、コロリ、と落ちた。
トイレットペーパーを尻にはさみ、慌てて立ち上がって便器を覗き込んだ。ウヰスキーグラスに収まりそうな美しくなめらかで丸いヤツがいた。検便キットの取手をとり、そっと表面をなぞり、ミッションコンプリート… のはずだったが、コロリとしたヤツは鋼のように硬く、なぞるどころか検便キットの先を差し込むことすらできない。焦っているうちにヤツは無残にもコロコロ、とトレールペーパーの隙間をすり抜け、海溝に飲み込まれていった。
私にはもう、なにも回収できなかった空の検便キットと、力みすぎてイボ痔になりかけている尻しか残っていない。
朝鮮飴(ちょうせんあめ)は、熊本県の銘菓である。餅米と水飴と砂糖を独自の製法で捏ね合わせ、片栗粉を塗した求肥飴の一種である。
食感は餅に近い。
16世紀、園田屋の開祖、園田武衛門により作られた当初は長生飴と呼ばれていたが、文禄・慶長の役での朝鮮への出兵の際、
当時の城主・加藤清正の軍はこれを携行して篭城中の兵糧として役立てたことから、朝鮮飴と呼ぶ様になった。
江戸時代中期までこれは藩の買い上げで、製法は管理されて市販が許されていなかった。
代々の肥後藩主がこれを江戸幕府や朝廷への献上品、諸大名への贈答品として用いた。
当初は黒砂糖と玄米を使用した淡褐色の黒朝鮮飴しかなかったが、現在は白砂糖と精白米を用いた白朝鮮飴が大半を占めている。
1970年代前半には30軒以上が手がけて売上高の総計が10億円に達したが、1990年代後半には2-3億円に減少し、業者も園田屋など
数軒になっている。
とある人と知り合いになり、何度か一緒にご飯を食べた。
優しくなさそうな目をしているが、たいしたことはできなさそうな顔つきをしている。
拡散されることが価値とはいわないが、彼の作品はほんとに面白さや魅力が分からない。
パッと見勝負の媒体なのに、じっくり見てくださいよと相手に要求させる画面、でもだからなに、という作品ばかり。
内面からの優しさや面白さ、人格のかけらをツイートから全く感じられない。
大体その手のツイートは下ネタだが、面白くない以前にあの見た目でそんなイモで臭くてゲロ同然のツイートしてると思うともうなんか興ざめ。ますます気持ちが悪い。
クソコラですら面白い画面作れないんだからクリエイターとしてはまじでセンスない。
20分かけてこんなつまんなくてゲボな画像を、あの顔の奴が職場でつくってたところを想像しただけでトイレに篭城したくなる。
気持ち悪い。
2回目は正直会いたくなかった。
でも会わざるを得ない用事があって会うことになった。あとただ単にご飯おごってほしいから。
内面私がクッソ気持ち悪いと思っていることを見事に隠しきり、悪くない雰囲気でお話しして、ご飯を食べた。
私は好きでもない人とご飯を食べる時、とことん自分の話をする。相手に聞き役に徹してもらう。
ご飯をおごってもらい、帰ろうとし駅に向かう途中、その人行きつけのレストランの前を通りかかった。
その人と店長と仲良さそうに話しているとき、最後に気になる一言を言った。
「今度この子連れてくるんでw」
いま初めての彼氏と交際している恋愛経験に乏しい私にとってそれは妙にひっかかる言葉だった。
なんかもう会いたくないんだけど、また会わざるを得ない事情があって会わなくてはいけない。
何を考えてるんだろうあのデブは。
「そもそも自分の知らない人が知らない場所で死んでも知ったことじゃないし、家族さえ助かればいい」
「必要以上に買ってるのは分かる。でも大量買いそのものがストレス解消になる。これは地震とか関係ない」
「食べ物がいっぱいあると安心する。さらにお菓子とか家で食べてると気持ちが落ち着く」
「いつなくなるか分からないし、放射能がいつここ(※埼玉)まで襲ってくるか分からない」
「というか放射能もう来てるかもしれないからあまり外出たくない、篭城したい」
「食べ物さえあればなんとか生き残れる気がする」
保存食らしきものを買い占める客たちはレジで口々に懺悔、というか言い訳するのだそうだ。
買いだめという行為そのものが精神安定剤になってる、というのはちょっと忘れていた。
迷惑な人たちだなあとは思うものの、知らない人が知らないところで死んでも……というのは本音では否定しきれない。