はてなキーワード: 高まるとは
僕の好きな仏教系の挿話に「火事で燃えてる家と赤児の話」というのがあって
どんな話かというと、とある家が火事になっているとする――。その燃えている家の、崩れた瓦礫の隙間に赤ん坊が取り残されているとする。赤ん坊はどうやら周囲の状況にあまり気付いていないらしく、指を咥えてぼんやりとした面持ちのままその場に座り込んでいる――。まだ火の手はそれほど近くにまでは来ていないから、何らかの手段を講じれば赤児の命を助けられるかもしれない、みたいな話。
でも、瓦礫でできたスペースは小さくて、その奥まった場所に取り残されている赤児の元へは、大人の体では大きすぎて辿り着くことができない。また、その瓦礫を除けようも、ちょっとしたバランスの変化で瓦礫は崩れ落ちそうに見えるくらい、その均衡は危うい。つまり、その時赤ん坊を助け出す手段としては、赤ん坊自らの力によって瓦礫の外へと這い出してもらうより他に方法がない、という状況である。
さて、この時赤児にアプローチするには幾つか方法があって、この挿話によればその方法は主に二つである。一方に関しては、これは失敗が決定付けられた最も愚鈍な手段であるんだけど――次のようなものだ。
「火事なんだ! すぐ傍にまで火の手がやって来ている。だから早くその場所から逃げ出すんだ。さもないととんでもないことになるぞ!」
当然この方法は赤児の命を救うことができない。それは無論のことで、赤児はまだ大人の冷静な言葉を解するには年齢や知能の発達が不十分で、その言葉を正しく理解することなど到底できないから、正しい指示を送ったところで何の役にも立たないということなのだ。
また、そこにはもう一つ細かい問題というのもあって、この挿話ではそれについて次のように述べている。大人が必死な目をして、必死な声で赤児に対して叫ぶのを見て、むしろ赤児は言うことを聞くどころか怯えて、泣き出して人事不省に陥ってしまうなり、あるいは、間違った方向へと這いずって逃げ出してしまうなり、むしろ事態が悪化する行動を取る結果にしかならないだろう――とこの挿話の語り手は述べるのである。
さて、そのような具合に、「正しい情報を与え、正しい指示を行う」といった方法はこの場合何の役にも立たないことが示された。それどころか、より事態を悪化させることにしかならない、という結論が述べられた。勿論これはあくまで仏教的な挿話の範疇で示唆されていることではあるんだけれども。いずれにせよこちらは失敗にしか傾斜しない、二者のうち一方の愚鈍極まる手段ということであった。
では、もう一方の手段とは何か。
それは、「何か音の出るおもちゃを持って、笑顔で赤児に呼びかける」である。
上手くいけば、赤児はそのおもちゃに興味を示して、出口の方へと這いずって自ら正しい方向へ歩むことができるかもしれない。少なくとも、何ら言語を解さない赤児に向かって、「逃げろ」だの「火事が迫っている」だの叫ぶよりはずっと結果はマシになる筈であろう、とのことであった。因みにこの方法を用いる理由として一つ、さらに重要な前提があって、つまりそれは赤ん坊はよくも悪くも自分自身がおかれている状況に無自覚であるということである。そのため、赤ん坊は火事の危険を知らず、余計な恐怖や危機感によって泣き叫んだり人事不省に陥ったりする心配は今のところ無い――つまりは割と平然としているということが、この第二の手段を更に正当化する理由となるのであった。
時間制限は確かに存在する。火の手が回る前に、迅速な判断が必要な場面ではある。とは言え、自らの膂力によって瓦礫を除けたり、あるいは赤児の取り残された小さな隙間に入り込むといった手段を使えるわけでもなし、正しい指示を送ることは怯えさせるだけで役に立たない――そんな時に用いるべきなのは、本当は「おもちゃの音色と、同時に浮かべられる朗らかな笑顔」なのだというのが、この挿話の結論であった。
賢明な読者の皆様はお気付きであると思うが、この「火の手が迫り今にも崩れそうな家」と、「状況を理解していないし、また言語を解すこともできない、取り残された赤ん坊」は、現世と衆生にそれぞれ対応した比喩となっている。もっと言えば、それは我々の世界と我々自身についての比喩なのだ。
いや、こんなこと言ったら気分を害する人もいるかもしれないんですけどね、まあ仏教というか宗教全般は大体そういう通底した考えとか世界観があるのはしゃーない。正しい言葉で語りかけても、衆生は危険を認識するどころか怯えて遠ざかり、尚の事炎の害に遭う可能性が高まるので、何らかの便宜的な他の手段(この場合はおもちゃと笑顔)を講じるべき、というのが、仏教側のスタンスだということでした。まあいずれにせよ昔の人は面白い喩え思いつくなー、とかそういう話なんですねはい。
https://togetter.com/li/1608523
これを読んで
https://note.com/hima_kuuhaku/n/n6fe5e2b1c98a
こういう同業の人のコメントもあったから、ぼくも書いてみることにしたよ。
伝えたいのは2点で、
開発要件が「おもしろい、楽しい、(金になる)」っていう正解のないものだから
でもなんとなく分かると思うけど、そういう指示を出す人はスタッフに嫌われるのよね。
スタッフの性格にもよるんだけど、何度もリテイクされるとストレス溜まるし、相手の価値観が掴めないと不信感が高まる。
酷い人だと言ってることが朝改暮令だったり、ほとんど変えないで再提出したらOK出たり。
開発って人間関係だから、空気が悪くなるとそれだけ製品に悪影響が出るのは想像に難くないよね。
だから嫌われてたり評判の良くない人は注意されたり、最終的に外されたりするよ。
ここまででも辛いのに、あの漫画の人ってすごいパワハラ気質だよね。
一昔前なら許されたかもしれないけど、今やったら確実に怒られるよ。
中規模以上の企業なら上司か人事が飛んでくるし、インディスタジオなら空中分解しかねない。
ギリ許されるとしたら、大御所か超絶有能Dが人間的にアレなパターンで
上司がスタッフを宥め賺しながら開発を維持させることはあったけど、一般的ではないよ。
これ本質的にはゲーム以外の開発現場でも同じだと思うんだけどね。
そこまで特殊な業界と思われたくはないし、漫画を真に受けた人がパワハラしたり
パワハラされて「しかたない」と思ってほしくないな。上司や人事に相談するか、辞めた方がいいよ。
モバイルPASMOの件で「人口が偏ってるからSuicaとPASMOだけで日本全国の交通系ICカードシェアの8割以上占めてるのは仕方ない」みたいな反応があったけどその認識は完全に間違いだよ
全国の都道府県別人口(平成29年度) https://www.stat.go.jp/naruhodo/c1data/02_01_stt.html
SuicaおよびPASMOのICカード発行して利用する都道府県を大雑把に「東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県」の1都6県として
首都圏の人口比率は日本の全人口に対して、約34%の人達がSuicaおよびPASMOの利用圏内に住んでいるわけだ。
これが何を示すかというと「交通系ICカードがどれだけ便利だろうが、交通系ICカードを利用するメリットが大きいのは首都圏とその他のごく一部の都市圏だけ」という事。
Suicaが便利な都市部に住んでたら分からないのは仕方ないけど、日常的に電車使うからSuicaに金をチャージすれば利便性が上がるんであって
日常で大して利用しないSuicaに金をチャージするメリットが薄いんだよね。
そもそも首都圏ですらSuica非対応の店がスーパーなんかを中心にまだかなりあるわけで、
それが地方となればSuica導入がどれだけ商売人にとって壁が高いかなんて少し考えりゃすぐにわかるはず。
ただまぁ、COVID-19みたいな感染力の高いウィルスの蔓延が交通系ICカード普及途中で発生してたらと思うと怖いね。
今更SuicaやPASMOが廃止なんてならないだろうけど、5年前とかだったら結構大きな普及阻害要因になってた可能性はある。
そしてこれから先、地方の交通系ICカードはもしかしたら運用コストに見合う利用率を維持できないかもわからんね。
元々車がメインの交通手段だった地域は見ず知らずの他人と空間を共有する公共交通機関より車を選ぶ傾向が高まるだろう。
人口も利用者も減っていく田舎で首都圏の要求仕様で作られた交通系ICカードの運用がどこまで維持できるのか、維持できなくなったらどうなるのか?
興味深いね。
出産は命がけ、というのは「いつでも死ぬ可能性と隣り合わせ」という意味であって「妊婦の何人かに一人は必ず死にます」と言っているわけではない。
もうちょっと言うと、今の医療が発達した状況であれば、妊娠、出産に関して死ぬということは非常にレアケースだ。
だけど、それは「戦地に行って生還する確立がこれこれだかが戦争は命がけとかっておかしくない?」というのと同じ話だ。戦争が命がけじゃないとか言う人っているのかな知らんけど。
戦争に行っても余り死ななくなった、というのは、やはりテクノロジーや戦略、はたまたルールが発達してきたから、生きて帰れるようになった、ということであり、ミスを犯せばいつでも死ぬ危険性がある事自体は不変だ。
では一方で、妊娠、出産について書いていこう。こちらもなにかしくじると死ぬ、ということは間違いがない。大概の問題は医療でどうにかできるので、もはや問題ではなりにくくなった。だが、「本質的に命がけ」というところは変わっていない。
なので、統計(死産、や分娩中の事故での死亡)とかを見ても意味がない。みんな「ここから先は死ぬ」の線を超えずに済んでいるだけだ。
じゃぁ、性教育だ。
まず、女性は妊娠すると、胎児という異物を免疫で退治しないために、免疫力が著しく低下する。ここでしくじれば病気になってアウトだが、今は社会的に衛生が行き届いているので、最悪の自体は免れられる。
次に、妊娠から出産までの間に、いろいろな体調の不調が起こる。産婦人科に行けばもうこの人死ぬんじゃないかっていう女性がちらほらいる。これもしくじれば体力がつきてアウトだが、今は医療のおかげで何をどうすれば死なずに済むかの知見が溜まってきているので、辛いが乗り越えられる
最後に分娩だが、これも適切に行わないと、太い血管が破裂して死んだりする。ごく稀に未成年の妊婦が変なところで出産しようとして死んでしまう、というのがあるが、そういうことだ。これについても、どういうふうな手順で赤ちゃんを取り出せばいいかのノウハウが蓄積されているので、めちゃくちゃ痛いし時間もかかってヘロヘロになるが、大概無事に出産できる
そして、それでも突発的な急変によって死んでしまう、作業中のミスによって死んでしまう、などの事故は起きている。それに、戦場なら、戦争のプロしかいないが、日常なら妊娠出産に対して無知な人、理解がないばかりか攻撃的な人もいるので、余計にリスクは高まる。ここに気を貼ってヘロヘロになりながら生きている妊婦も多いかもしれない。この辺の精神的な消耗が実は一番大きいかもしれない。
もう1個増やしたよ anond:20201006200122
けど、以前も書いたけどなんやかんや働くかもしれん
あるいは新たな仕事を得るための勉強や訓練を始めるかNPO活動するかもね
2018-12-26
■もしもベーシック・インカムで月に10万円入るんだったら (anond:20181226001826)
↓
これやるべきやでマジで
ただこれやったら適材適所化が進むのでワイは職を失うだろうけどね
適当にそれっぽいことやって適当にそれっぽいとこに潜り込んでた連中はワイ含めて淘汰される
まぁ失ったら失ったで適当に考えるけど
↓
まさにそれが経済発展への道
世の中には働くべきでない無能さんが多すぎる
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キミもその無能側かも知らんぞ?
ワイはおそらく淘汰される側であろう自覚があるが
これで飯が食えなくなるなら別だけどね〜、食えるならまぁいいかってなる
なんとか他に金稼ぐ方法を考えなきゃやで
10万貰ってもなんだかんだでワイは結局好きなことをやらんかも知れん
↓
重要なことは無能が必要な分しか働かなくていい社会が実現するっていうこと
↓
爆上げはしないと思うやで?
社会に必要だが社会的に給与が抑えられている職が適正な給与になるだけやで (給与分はそれらのサービスの利用料金として跳ね返る)
適材適所に就くし、自己実現のために趣味で働く人が増えるわけだが
例えば、24/365で海外サイトの英語対応含めた案件があったのね、しかし予算はゴミカス
これをオフィスへ通いで16万で頼むわって言ったら全国どこでも氏ねってなるんだけど、
在宅ならやるって人が出るんだよな
思ってるよりも様々な理由で表に出てこないハイスキルな人たちはいるぞ
昨日、以前から楽曲が好きだったHave a Nice Day!のライブに初めて行ってきた。渋谷のO-EAST。
このご時世でライブってちょっと抵抗あるな〜と思ったけど、しっかりコロナ対策されてるみたいだったのでチケット取った。ハバナイのライブはかなり激しめっていうのも聞いてたものの、以下のような事前の公式アナウンスもあったので大丈夫だろうと思い会場に足を運びました。
・公演中はご⾃⾝の⽴ち位置からの不必要な移動はおやめ下さい。
・モッシュ、ダイブ、リフトアップ、クラウドサーブ等の⾏為及び、⼤声での発声、歌唱等の⾏為は、感染症拡⼤防⽌の観点から本公演においてはお控え下さい。
問診票の記入を済ませて入場。まったり音を楽しみたいのでステージに近いところは避け、ステージ向かって右の後方、床に1メートルおきに貼ってある立ち位置シールの上でスタンバイ。
うーんやっぱ開演前って高まるね。
あ、始まった〜
開演後20分くらいして、周りでモッシュが発生しはじめた。どんどんこっちにぶつかってくる。大声で野次も飛ばすし。この時点で既に床の立ち位置シールは何の意味も持たない模様になっていた。スタッフが一応は制止してるけど全く追いついてない。
で、またぶつかってきた。その弾みで私の顎がやられた。
これが例えば去年行われたライブでの出来事であれば、ああハバナイのライブってこういう感じなんだね、と納得して尊重して我慢することができる。
しかし今回はこのコロナ禍でのライブだ。↑の事前アナウンスもあったから、観客どうしの激しい身体接触は全く想定していなかっただけにショックが大きい。ちょっと騙された気さえする。いやほんと何なんだ。建前を信じた私が馬鹿だったのか。
顎やられてすぐにもっと壁際へ移動したものの、全然ライブに集中できず。
すごく楽しみにしていたライブを楽しめなかったことがとても哀しい。
コロナ禍でのオールスタンディングのライブ開催についていろいろ考えさせられました。少なくとも私はもう二度とチケットを取ることはない。
夜中にこれ書いてて寝落ちして、起きたらちょっと冷静になったんだけどせっかく書いたから投稿するね。
あ。ひとつ書き忘れてた。ライブ中、面識がないと思われる女性(20代くらい)にいきなり抱きつく男性(30代くらい)を見た。あれはどう考えても駄目でしょ。せめて終演後にその女性に声をかけておけば……と後悔しています。
ブクマカさん:
前半、それを意識しバイトするなりで自己解決の必要性の有無が問題だという事なのでは。
後半の話は相対的貧困率は物価の上昇が伴い、不満が貯まること、そして金の巡りがわるくなって経済が行き詰まる問題なのでは。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/anond.hatelabo.jp/20200925051507
それはあまりにもとっとこ過ぎやしないですかね
自分自身で用意しないといけない子らの世界観はガンバだと思うの
本質的な問題は、お金のあるなしではなくて、自分自身が選び決めるという気がさらさらないことだよ
あるいは、しっぽをたてろ! ホホホ ホホホしてるけど、少しばかり本人の判断能力に問題があるのでは?(サポートがいる)
もしくは、毒親が自立心を全部叩き壊したとか、自分自身で選ぼうという気持ちを叩き潰したとか、
もちろん、学生の本分は勉強なのでバイトせず勉強できるに越したことない。すべて無償化されたらいいなって心から思います
無駄に上限が厳しいけれど、年収380万円未満の世帯は大学費用を無償化する予定らしいよ。生活費も出す予定らしい
上限は600万くらいでもいいのにね
後半の部分は ”貧困イメージ“ のことを言っているのだと思うのだけど、『不満が高まると貧困』はちょっとピンと来なかったです
『そして金の巡りがわるくなって経済が行き詰まる』は自己破産する・するしかない状態になると年収に関わらず貧困ってことですかね?
クレカ作れない民もいると思うので正直ピンと来なかったです
東京ジオサイトプロジェクトに参加して実際歩いてきたよ
どんな感じなのかはこの動画でわかるで。あの辺は何があってもインフラ大丈夫やな・・・
https://radiate.jp/20050826/toukoku_tokyo-geosite-project4/
あとは、埼玉の春日部・首都圏外郭放水路とか。そのまま地下神殿って呼ばれている
巨大建築はみんなだいたい遺跡っぽいけど、そもそもどこにあるかよくわからない(詳細は非公開)
ニュートリノうぇぇぇいwwwってやってる研究施設があって、神岡鉱山の坑道を利用している
研究者じゃない一般人が入れる機会は決して多くは無いが下記のサイトイベント(今年はコロナで中止)で
10万円以上の高額寄付をすればKAGRAの雰囲気を近くで味わえる可能性がより高まるかも知れないよ
昔からそうだった。
小学生の頃、放送室でする仕事は2人でやりなさいと言われた放送委員を2年続けたら、1人でやってよくなった。
いたずら心で、ボリューム8で流せと言われた音楽を一瞬だけ12まで上げた。先生が放送室に駆け込んできたが、何もしてないと嘘をついた。
勉強の成績がよくなって、上位クラスに上がってしまうと、友人の間ではアホキャラを演じたり、記号問題テキトーに埋めたら当たっちゃったって言ったりした。
バイトリーダーになりそうと聞くと、許される範囲のミスをした。
どこまでのミスが許されるのか、どうしたら信頼を落とすのか知りたかった。
社会人になった今もそれは続いている。
迷惑をかけない範囲。うっかりキャラで許される範囲。他人に損害を与えない範囲。
それを弁えて、意図的に行なっている。
病気なのかもしれないな。
「トランス女性にもシス女性(生物学的女性)と同じ女性専用施設(例:女子トイレ)を使う権利があるか?」という論争の参加者について、「男性器を持つトランスは女子トイレを使うな」と言うトランス排除ラディフェミ(TERF)の方が社会階層が低くて性犯罪被害に遭いやすいから女性専用施設に男体持ちが入って来ることに危機感を覚えているのではないかな?
職場が入館セキュリティも無い雑居ビルだったり、子供の遊び場が近所の公園だったり、休日はショッピングモールに出かけたり……つまり女子トイレで獲物を待ち構えるような性犯罪者が身近にいるかもしれない環境で暮らしているというわけだ。
野良のツイフェミが大半のTERFに比べて、トランス擁護派の方が高い教育を受けている傾向がある。
ジェンダー専門でなくても学者だったり留学経験者だったりで、主張も論理的だ。
(というか社会構築主義なジェンダー論を展開したらトランス女性とシス女性に同じ権利を与えるしかないだろう。フェミニズム的に正しいのはこっち)
トランス擁護派は治安の良い地域で暮らしセキュリティのしっかりした職場で働いているから「女子トイレの個室に自称トランスの男性性犯罪者が侵入する可能性が高まる」と主張するTERFの危機感が被害妄想にしか思えないのでは?
トランス擁護派にはTERFの主張は「ほとんど起こりえない可能性を挙げて差別を正当化する、まるで『男性特権』を手放そうとしない反フェミニスト男性のような言い分」にしか聞こえないのかもしれない。
移民が隣に引っ越してきて迷惑を受ける可能性の高い低所得層ほど移民反対になり、移民が来ない地価の高い地域に住む高所得層ほど移民賛成になるのと同じ構造だ。
JKローリングが偉いのは、ハリポタで成功して大金持ちになった今でも、かつての自分と同じく身近な性暴力に怯えるTERFの側に付いて、女装殺人犯小説という反撃の狼煙を上げたことだ。
これは階級闘争だよ。
実際、ちゃんとした研究で、読書量と読解力の間に有意な相関が確認されたことはありません。
というか、「読書で読解力が上がった」と錯覚するメカニズムは解明されています。
読書で読解力が上がったと感じるのは、単純に、関連度の高い単語や文を予測する力が高まるからです。
たとえば、
「『コレステロール』という語が出てくると『動脈硬化』という語も出てくる可能性が高い」
要するに、「飛ばし読み」できる文章が増えただけで、内容の読解力は上がっていないのです。
たとえば、学術書や技術書を一行一行、内容の真偽や論理関係を確かめながら読み、自分も論文を書いたり何かを作ったりすることは意味があります。
しかし、一般的によく言われるような、著名人による評論とか、古典的な小説とか、ブルーバックスなどの一般向け科学入門とか、ましてや話題の新書なんかは、それを読むこと自体に何の意味もありません。
もちろん、それらをきっかけに本格的な政治とか科学とかの専門書を読んで、ちゃんとした専門知識や技術を身につけるのであれば、意味があります。
しかし、そんな人はほとんどいません。多くの人は、たとえばITの「話題の本」を読んでも、「AI」とか「ビッグデータ」などの語を覚えるだけで、具体的な技術は何一つ身につけることはありません。