2020-10-08

出産は命がけという言葉曲解されてて面白い

出産は命がけ、というのは「いつでも死ぬ可能性と隣り合わせ」という意味であって「妊婦の何人かに一人は必ず死にます」と言っているわけではない。

もうちょっと言うと、今の医療が発達した状況であれば、妊娠出産に関して死ぬということは非常にレアケースだ。

だけど、それは「戦地に行って生還する確立がこれこれだかが戦争は命がけとかっておかしくない?」というのと同じ話だ。戦争が命がけじゃないとか言う人っているのかな知らんけど。

戦争に行っても余り死ななくなった、というのは、やはりテクノロジー戦略、はたまたルールが発達してきたから、生きて帰れるようになった、ということであり、ミスを犯せばいつでも死ぬ危険性がある事自体は不変だ。

では一方で、妊娠出産について書いていこう。こちらもなにかしくじると死ぬ、ということは間違いがない。大概の問題医療でどうにかできるので、もはや問題ではなりにくくなった。だが、「本質的に命がけ」というところは変わっていない。

ただそれは、誰しもしくじりにくくなっているからでしか無い。

なので、統計死産、や分娩中の事故での死亡)とかを見ても意味がない。みんな「ここから先は死ぬ」の線を超えずに済んでいるだけだ。

じゃぁ、性教育だ。

まず、女性妊娠すると、胎児という異物を免疫で退治しないために、免疫力が著しく低下する。ここでしくじれば病気になってアウトだが、今は社会的に衛生が行き届いているので、最悪の自体は免れられる。

次に、妊娠から出産までの間に、いろいろな体調の不調が起こる。産婦人科に行けばもうこの人死ぬんじゃないかっていう女性がちらほらいる。これもしくじれば体力がつきてアウトだが、今は医療のおかげで何をどうすれば死なずに済むかの知見が溜まってきているので、辛いが乗り越えられる

最後に分娩だが、これも適切に行わないと、太い血管が破裂して死んだりする。ごく稀に未成年妊婦が変なところで出産しようとして死んでしまう、というのがあるが、そういうことだ。これについても、どういうふうな手順で赤ちゃんを取り出せばいいかノウハウが蓄積されているので、めちゃくちゃ痛いし時間もかかってヘロヘロになるが、大概無事に出産できる

そして、それでも突発的な急変によって死んでしまう、作業中のミスによって死んでしまう、などの事故は起きている。それに、戦場なら、戦争プロしかいないが、日常なら妊娠出産に対して無知な人、理解がないばかりか攻撃的な人もいるので、余計にリスク高まる。ここに気を貼ってヘロヘロになりながら生きている妊婦も多いかもしれない。この辺の精神的な消耗が実は一番大きいかもしれない。

ここまで書いても命がけと思えないなら、まぁ結婚して子供を作ろうとか考えないほうが良いだろう。

一方で、これを金科玉条のように掲げて周囲を支配しようとするなら、やはり結婚して子供を作らないほうが良いだろう。

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