実際、ちゃんとした研究で、読書量と読解力の間に有意な相関が確認されたことはありません。
というか、「読書で読解力が上がった」と錯覚するメカニズムは解明されています。
読書で読解力が上がったと感じるのは、単純に、関連度の高い単語や文を予測する力が高まるからです。
たとえば、
「『コレステロール』という語が出てくると『動脈硬化』という語も出てくる可能性が高い」
要するに、「飛ばし読み」できる文章が増えただけで、内容の読解力は上がっていないのです。
たとえば、学術書や技術書を一行一行、内容の真偽や論理関係を確かめながら読み、自分も論文を書いたり何かを作ったりすることは意味があります。
しかし、一般的によく言われるような、著名人による評論とか、古典的な小説とか、ブルーバックスなどの一般向け科学入門とか、ましてや話題の新書なんかは、それを読むこと自体に何の意味もありません。
もちろん、それらをきっかけに本格的な政治とか科学とかの専門書を読んで、ちゃんとした専門知識や技術を身につけるのであれば、意味があります。
しかし、そんな人はほとんどいません。多くの人は、たとえばITの「話題の本」を読んでも、「AI」とか「ビッグデータ」などの語を覚えるだけで、具体的な技術は何一つ身につけることはありません。
読書の秋だぞ
まさに、「AI vs 教科書が読めない子どもたち」で言われてたことと同じだな。 知ってる単語を拾い読みする力があるだけで、内容の理解力が伴っていない、と。
趣味に実益を求める風潮キライだから読書に娯楽以上を求める人は意識高い系なだけだと思ってるけどそれでも漫画でもなんでもいいからある程度読む人と読まない人との活字耐性の差...