はてなキーワード: 女尊男卑とは
正直分からない。
スター・ウォーズのローズのおかげで一気に世間に広まったポリコレ(ローズの女優さんは本当に不憫だが、正直自分でも脚本に文句言えよとも思う。アレを受け入れてドヤ顔なら、悪いが非難されて当然。まだ、マーク・ハミルの方が大人の対応)
今じゃ女性も男性と同じく強く戦わなければならず、遂には聖闘士星矢のアンドロメダ瞬も他の設定との齟齬とか無視して女体化され、散々非難あった挙げ句に担当者のTwitterは垢消して逃亡
そもそも、ポリコレに配慮する必要ってあるの?アイツ等って自分達の気に食わないことあると大声で騒いで、オマケにレイプされたって嘘言うけど、大局に影響無さそうなんだよな。最近は冷静に対処されて嘘もバレてきているし。もちろん現代を舞台にした昔の東映映画くらいの男尊女卑は駄目だが、ここ10年以上そんな映画無いし(舞台が昔とかの所謂「作品のオリジナルティ~」な作品は除くが)
コミュ力がどうとか言ってるバカ大は論外として、女医はあまり取りたくないとか多浪するようなヤツは何してもダメとかそういう問題があるなら最初から男子生徒及び現役生を優遇って要項に書いておけばいいじゃん、て思うんだけど、世間の風向きってどうも違うっぽい。
というのも、私が今通っている大学は工学系の学部なんだけど、最初から女性優遇を謳っている。
同分野の友達の大学やその附属高校も推薦入試に必要な評定数が男女で違ったり、入試も女子に有利なようになってるのを要項に書いてることも多い。(それでも学科の男女比が100:1なこともザラじゃないのが悲しいところ)
女の子が来ないから取りたい、多様性ガーーなんていうけど結局やってること問題になってる医学部と変わらないじゃん。でも、工学部のこうした取り組みはアファーマティブアクションとして評価されるみたい。
おかしくない?
医大の問題を受け、自らの大学の要項を今一度読み直して、もし自分がこの女性優遇の対象で、本当は今の大学に落ちていたのではないかと考えるとこの4ヶ月間毎日憂鬱だった。きっとこれからもこの先一生そう。
男尊女卑の医大はおかしいよね。今年の入試から不正がなくなるといいね。でもじゃあ、工学部系の女性優遇っていつまで続くの?これも、十分おかしくない?工学がやりたい女子生徒のこと、甘く見て馬鹿にしてない?
男子生徒を有利しろとも女子生徒を不利にしろとも言わない。その逆も然り。
誰かを有利にしたり不利にする入試をやめてくれ、って言いたい。
2、3日前だと思うが、ここ増田でエマ・ワトソンの演説について批判と擁護の論争が繰り広げられていた。
何年か前、国連でエマが演説したことと、エマ自信の男性遍歴に著しい乖離がある、というのが批判派の言い分らしい。つまり
エマ『キモくてカネのないオッサンも恋愛対象として見ましょう』
ということだ。(ちなみに演説の中身が気になったので、ググって読んでみた。エマは男女平等について『男も女もステレオタイプに囚われるのはやめよう』と言っていた。まあKKOと恋愛しよう、と取れなくもないかな?程度の発言である。)
「エマの置かれた社会的階層を考えればハイスペック男子と恋仲になるのは自然」
これに対しては批判派は
「言い出しっぺがそれでは説得力がない」
「美味いケーキばかり食べてるやつが不味いケーキの価値を認めろと言うのか」
ううん、上手い例えだけど、別にエマがどんな男と(あるいは女と)恋愛しようがそれは彼女の自由だよね…。ただ、と思った。
擁護増田が言っていた「KKOを恋愛対象に含めるからと言って、KKOと恋愛しなきゃいけない訳じゃない」という言説。僕はこれに非常に引っ掛かりを覚えた。もちろんこの言い分は『正しい』。誰が誰と恋愛しようがそれは当人の自由意思に依るべきだ。それに全く異論はない。
しかしこれを拡大して各々の男女不平等な実態に当て嵌めていくと、男女平等論者にとってマズイ事態になるのではないか?
『女性を役員・管理職の登用対象としなければならないが、女性管理職、女性役員を増やさなきゃいけない訳じゃない』
『女性は男性同様に政治家になるべきだが、必ずしも女性を政治家に選ばなきゃならない訳じゃない』
ステレオタイプ(ジェンダーロールと言い換えても良い)からの解放を訴えながら、個々がステレオタイプ的なものを選ぶ事を否定しなかったら、結局それは現状の追認にしかならないのではないか?
強制から自由になるべきだけどそれを強制はしない、と言ってしまった場合、固着した現状を変えられるのだろうか。
日本は政治経済の分野で男女格差が大きく、ジェンダーギャップ指数で114位という話はもうみんな聞き飽きてるかもしれない。
要は女性の管理職、役員、経営者、政治家が極端に少ないと言うことだが、この現状を打破するために立法してでも要職に着く女性を増やそうと言う意見は結構多いはずである。強制力を持たせようと言うわけだ。
ここでようやく『女あてがえ』論が出てくるのだが、先に言っておくが僕は『女あてがえ』論には賛成ではないし、主張してる人にしたってどの程度本気なのか正直疑問だ。ただ本気っぽいものも目にした事が無いではないので、言葉通りに受け取ることにする。
法律の裏付けを得て女性の要職を増やすべきだというのは、社会的弱者を強制力を持って並以上に浮上させようという施策だと思うが、『女あてがえ』もそれと同根だと言える。「いやいや、男はそもそも社会的強者でしょ?」と言いたい人もいるかもしれない。
ネット上では(増田でも)本気で日本は女尊男卑社会だ、と主張する鳩がいる。
僕は全体で見れば日本はまだまだ男尊女卑社会だと思っている。しかし、その『男尊』の部分に与れない男はそれを受け入れられないかもしれないし、見るところだけ見れば『女尊男卑』社会だと思っても仕方ないかも知れない。
裏返しとはそういうことである。自分を社会的弱者だと思っている人間たちが、自分を、自分の属性を上げようと思ったら、強制力を発揮させるのは1つの手であり、男女同権論者と女あてがえ論者は実はとっても近い存在だと思う。
まず、以下の記事を見てほしい。
https://togetter.com/li/1058347
タイトルは「男性にとって恋愛や結婚は、危険で割に合わない。でも、女と社会は、男性叩きだけ。こりゃ草食は続くしかない」。
面白いのは、【反男性差別を掲げ、恐らくはフェミニズムなど「今の女尊男卑社会」の悪しき慣習として唾棄するであろう彼の主張が、
その実、フェミニズムと非常に親和性の高いものである】ことだ。
当記事ではこの問題について、具体的な引用を交えながら考えてみることとしたい。
なお、このまとめで述べられている意見が、dsa0【男性差別が溢れてる2】 @dsa0自身のものなのか、あるいは別記事からの引用なのか、判断が付かなかった。
このまとめ自体はツイートを集めたものだが、ツイートの内容はどこかからの引用にも見えたからだ。
しかし、当記事では、これを統一して<彼>の意見と呼ばせてもらう。
便宜上の意味もあるが、これらの言葉が彼自身のものであるにしろ違うにしろ、今の社会で苦しむどこかの<彼>の主張ではあるのだろう、と考えたからだ。
では、内容に入りたい。
男のチキン化
命かけることができないわけ。
恐らくどこかの記事(元記事はURL失効のため参照不可)から引用したものであろうこの文言に対して、<彼>は以下のようにコメントしている。
恋愛離れ語るのに、【恋愛離れの原因になってる男性差別的な価値観】で考察してるアホ多すぎ。←これじゃ、恋愛離れなくなるわけないわ
<彼>は、「チキン化」した男性を「ホモみたいな男」と非難する価値観を、「男性差別的な価値観」と呼んでいる。
しかし、【「男はかくあるべき」という規範は、元来家父長的な価値観によって生み出されてきたものである】ことを忘れてはいないだろうか。
「女らしくあるべき」という束縛を破壊することは、「男らしくあるべき」という押し付けをも打ち砕くことである。
彼がまとめの中で嘆いている、男性の経済的負担に関しても、同じことが言える。
<彼>は、「男性の立場で言うとね 「女様様」の今の女尊男卑社会では、おっかなくて結婚なんてできない」と述べながら、結婚についてこう語っている。
・女に甲斐性ない
続けて、<彼>は女性にこう求める。
「お金のことは何とかなるよ」とか「一緒にがんばろうよ」とか言えば
男も少しは気が楽になるだろうに
<彼>の視点に、極端な部分や、視野の狭い部分があるのは事実である。被害妄想的な傾向も。女性が聞いて腹を立てても仕方がない内容だ。
しかし、「男も少しは気が楽になるだろうに」というぼやきは、<彼>の「負担や義務」の体感からくる切実なものではあるのだろう。
それは、耳を傾けられてよいように思う。
ただ、ひとつ言っておかなければならないことがある。
それは、<彼>の求める新たな男女関係の構築が、<彼>の今しているような【女性への非難】によっては到底実現されにくい、ということだ。
非難すべきは誰なのか?戦うべきは誰なのか?
このことを考えるにあたり、例によって、<彼>の言葉を参照したい。
<彼>はここで、「老害バカマッチョ」が己に「家畜奴隷になれ!」と命じる、と述べている。
彼に「奴隷」になることを強いているのは、「老害バカマッチョ」なのである。
とは、何か。
「マッチョ」のもつ意味については、この記事(http://y-uki.hatenablog.com/entry/2015/07/16/034652)がわかりやすい。
英語で ”macho な男性” と呼ばれるのは、昔ながらの ”男らしい” 価値観を重視する人たちで、
これが、フェミニズムの戦ってきた最大の敵であることは、特筆するまでもないことだろう。
「老害バカマッチョ」を、【旧態的な男尊女卑】として言い換えることが出来るならば、<彼>も、女性も、等しくその被害者である。
<彼>が、「おまえも結婚して、家畜奴隷になれ!」という台詞を、「老害バカマッチョ」に言わせたのは、的を射ている。
【家族を養うために男は外で働き、女は内で家事労働に励む、という仕組み】は、高度経済成長期に完成したという。
(ちなみに、この記述を私が見たのは平田厚『虐待と親子の文学史』(論創社)である。時代に伴う家族形態の変化と、その文学への反映を概観した良著。)
この仕組みは、既存の男性優位な価値観の延長線上にあったうえ、その価値観を強化するものであった。
<彼>は女性に対して、「「お金のことは何とかなるよ」とか「一緒にがんばろうよ」とか言」ってくれることを、求めていた。
「お金のこと」を「一緒にがんば」るためには、女性にも安定した収入源のあることが不可欠だ。
しかし、それを難しくしているのが、先に述べた構造である。【家族を養うために男は外で働き、女は内で家事労働に励む、という仕組み】だ。
この仕組みの後遺症は、未だに消えていない。男女間の賃金格差、管理職の割合の格差を見れば、それは事実として明らかだ。
その打開を目指すのが、男女平等思想であり、フェミニズムであった。
【<彼>の目指す「男性差別」の解消は、「女性差別」の解消によってしか実現され得ない】と言える。
また、【真の敵は、「老害バカマッチョ」、すなわち、旧態的な男尊女卑的価値観と構造】である、とも。
<彼>は反男性差別を掲げ、女性を非難している。しかし、抵抗すべき対象は他にある、と言いたい。
女性は、またフェミニストは、本来<彼>の同志なのだ。手を取り合って、ともに戦うべき仲間なのである。
インターネット上では、熾烈な男女対立の激化とともに、「フェミ」を巡る議論が後を絶たない。
匿名はてなを小一時間も見ていれば、その議論が実のところ非生産的な憎悪のぶつけ合いに陥りがちなことは、すぐ了解されるだろう。
今回取り上げたまとめも、一見、そういった動きのひとつ、単なる憎悪の噴出に見える。
異性に受けない容姿スタイルファッション、異性に対して積極的に行けない性格等々大差がないだろうと思う。
中には結婚まであえてやらない人も男女とも居るだろうが多数派では無いだろう。
キモいと軽く炎上してすぐ消えた『男女がイメージする処女ワンピースの違い』と言う記事で、男女とも白無地で一致したが、女性はAライン膝丈の少し幼稚なワンピース、男性は上下切り替えのある落ち着いた大人デザインで、女性がイメージする処女=子供、男性がイメージする処女=大人と言う違いがあったと書いてあった。
女性は可愛い女の子の子供の頃、男性は落ち着いた美人をイメージして、ブスな高齢処女は完全に処女イメージから無視されている。
これが仮に男女がイメージする童貞ファッションだったらと考えると、サイズのあってないジーンズチェックのネルシャツ汚れたスニーカーとリュックサック等々、現実の高齢童貞を真正面から見つめたイメージになるだろう。
たぶん最初に議論を読んだだろう記事を読んだときは、「盛り上がってるオタクに正論を説いてもムダ」(意訳)「あなたたちはバカにされてる」(意訳)みたいな「現状に気づいてない踊らされてるオタクに真実を教えてあげるね」というような語り口が嫌で、不愉快になった。
うがった見方かもしれないが、私にはそう思えて、「声を上げることは正しいと思う。が、上げたいなら上げたい人だけでやって」とだけ考えた。
実際、「男尊女卑が徹底してないのにミソジニー要素がある=女性差別=ターゲット層の女はバカにされてる」という論法がよくわからなかった。
仮にそれが女性差別であるなら、差別されてるのはコンテンツ内の女で、購買層の女ではなくないか?と思った。
下品と評されるコンテンツ、或いはスプラッタとかディストピアもののコンテンツを見るからかもしれないが、コンテンツ内の差別(倫理観?)=現実のそれに値するとは思えない。
見るけどやらない、では駄目なのか。人を殺すゲームをやるけど現実では人を殺さないという常識は差別に適用できないのか?犯人はゲームの影響で…論説はけっこうネットで叩かれるのに、この話ではそういう「現実と切り離して考えよう」みたいなのが見つけられなくて、そこがよくわからなかった。
で、後日(というか今日)、ちゃんとしたとこの記事で同じ話題を扱ってるものを読んだ。
引っ掛かるところはあったが、考え方は少し変わった。最初に読んだ記事より共感できたというか、ヒプマイにミソジニーがあると感じてて、嫌だと思っている人がいるのなら、ダメなことなのだなと思えた。
(ちなみに引っ掛かったのは、不良とヤクザの「カマ野郎」「女の"放送禁止用語"にでも」という発言を取り上げて、「女性が男性を虐げているという設定ならこういう女性差別発言が許されるのか」としてあったところ。個人的にこれらのセリフは「女性に虐げられてるから」出たというわけではなくて、発言者がそういう人種だからだと思う。一因ではあるだろうが、別に女尊男卑世界じゃなくても、不良は女っぽい男を蔑んだだろうし、ヤクザは女を酒権力金と並べてトロフィー化して放送禁止用語を吐いたと思う。要するにキャラ付けの一環というか、そういうの)
二個目の記事は、よく知らなかったヒップホップのミソジニーについても解説してあって、そういう状況にあるコンテンツと密接に関わったものにミソジニーがあるのは、嫌な人もいるんだろうな~と思った。
実感はないけど、一個目しか読んでなかった頃みたいに「そう思う人だけそう思ってて」と割り切ることもできない。たぶん批判してる人の意見が正しいんだろうなと感じてしまったから。
どのコンテンツでもアンチ意見は見ないようにしてるから、それと同じように避ければいいか…と議論を目に入れないようにしても、アンチ意見とは違って内容が世間的に正しいだけに、SNSで何回も目につく。
その度に嫌だと思う気持ちと、そう思うこと及び正しい(のだろう)意見に賛同できないことへの罪悪感で気が滅入る。
批判を理解しよう、批判側に立とうとしても、どこかで「言っても創作物なのに割り切って見ちゃ駄目なのか」というこれまでのスタンスが引っ掛かっていて、そうなれない。
こんだけ話題になってるってことは、「創作物なのに」で許される範囲じゃないんだろうなとぼんやり思うが、ぼんやり思うだけで、どうしても実感として自分のものに出来ない。わからない。
<script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>・給料安い(単身女性の3割が貧困層)
・昇進しにくい
・妊娠するとマタハラを受ける
・セクハラを告発するとセカンドレイプを受ける
・女性議員の比率が1割未満
・女性社長の比率が1割未満
・女性首相が歴代首相で1人もいない
・医大入試でこっそり減点される
こんな日本のどこが女尊男卑なんだよ。— 大神@肉球新党 (@T_oogami) August 3, 2018
ほんと倒錯してるよな。
単身女性に貧困が多いのは、女尊男卑の表れではない。マタハラ、セクハラ、セカンドレイプも、女尊男卑のあらわれではない。
だがそれ以外の5つは女尊男卑の表れだ。
東京医科大の件聞いただろ?
なのに君たち弱者男性はずっと「虐げられてるのは俺たちだ!日本の女は優遇されてる!!!」とのたまって2chやまとめサイトの米欄でせっせと女叩きしてるよね。
いい加減目覚めようよ、女は敵じゃないのよ、だって女性と君たち弱者男性を虐げてるのは同じ奴らなんだもん。
こいつら自分らの既得権を守って自分達が心地良い社会維持する為に女性抑圧を続けてるのよ。
そして、女性からの反撃があれば巧みに君たち弱者男性を唆して対立煽って女性叩きにもっていって反発を抑えてるのよ。
結局女性叩きをしたところで君たち弱者男性は何も得しないんだよ?得するのは強者男性だけなんだよ。
女性と弱者男性は敵同士じゃない。手を取り合って強者男性へ対抗して行く仲間なんだ。
この真理に早くきづいて。
先に結論を言っておく。女尊男卑という設定と、女性から男性に対する態度と、男性の女性に対する態度のバランスが悪いせいで、ミソジニーじみて見えるというのが私の見解だ。設定と描写のバランスが悪い。それに尽きる。それが悪いとか良いとかそういうことを言う気は全くない。
この見解にいたるまでの経緯は下に書いた。気になる人が以下の長く枝葉の伸びた文章を読んでくれ。いや、クソ読みづらい文章だから読む必要がない。自分が納得するためだけに書いた。言いたいことは上に述べた通りだ。
ヒプノシスマイクを知ったのは春。独歩という語をタイムラインで見かけ、「国木田独歩のことか。文ストか、文アルか。いや、一二三って誰だ。寂雷って誰だ。ヒプマイってなんだ。雰囲気的にソシャゲか。まあソシャゲはいいや」と調べることなく初夏を迎え、「ジャニオタがヒプマイにハマる」というような名前の記事を見かけて「ソシャゲじゃないのか。ラップか。面白そうだな」と調べた結果、見事にハマった。
ヒプノシスマイクにハマった要因は、シンプルに「人間の声ってすげぇな」という感動と、「さらっと面白いことを言っていて面白いな」という感動である。二重の感動。感動に感動が私の首に輪をかけて括ってきた。(輪をかけてを使いたいがために発生したクソみたいな誤用)
これは単なる私の好みでしかなく羅列すればキリがないが、突っ込みどころのある言葉や音がよい。いわゆる音MADで遊ばれていそうなコンテンツ(概念)が好きなので、ラップで人が死ぬ世界観やさらっと繰り出される面白リリックとかがたまらない。
あらゆる人が言及している通り、「俺のベロ見ろ俺はミケランジェロ」に「お前は次郎だ」と突っ込んだし、「君がくれた愛の形」が月収の「12345600円」という生々しさにも笑った。「ガチャーンドゥルルルチリンチリンチリン」で笑ったし、「泣けど泣けどnekkidフルモンティ」の完成度に感動したし、「ハマのしきたり」や「男ならラップができる」などの主語のデカさにも突っ込んだし、どことなく山寺宏一に似た入間銃兎のテンションの高さも気に入っている。ついでに言えば、観音坂独歩がキレると笑ってしまうし、一二三が麻天狼のローテンション曲の中で一人高テンションなのも面白い。何でお前だけ動画で輝いてんだよ。
決してバカにしているわけではない。むしろ、この突き抜けた感じを清々しく思う。かっこよいだけではない絶妙に耳に残る言葉に引っかかってハマった人は多いのではないだろうか。人間の声のすごさも相まってこの言葉たちはハマった人間の頭蓋骨の中で反響していることと思う。中毒性がすごいよね。
また、池袋→横浜→渋谷→新宿にいたるまでにキャラクターが奇抜になっていくのも面白い。アンセムやバトルでは歌う順番を考慮しているんだろうなと思う。人の目を引く(耳を引くか?)方法を熟知しているんだなと思いながら楽しんでいる。だって寂雷先生のときだけ曲調が変わるの面白すぎません? 一二三の合いの手も相まってじわじわきますよね。
さて、ここまで長々と書いたのは、私がどのような観点でヒプノシスマイクを楽しんでいるのかを表明し、立ち位置を設定した方がよいと思ったからだ。これを踏まえて、最近話題になっている「ヒプマイってミソジニー要素があるのでは問題」に入る。
私はドラマCDを聞かない人生を送ってきたので、ヒプノシスマイクで初めてのドラマCD体験をした。曲をから感じられるキャラクターの印象とは違った面が見られて面白く感じた。特に、観音坂独歩に関しては話し方が穏やかだったので意外だった。正直、もっとクソ早口でボソボソしている印象があった。話し方が早くてもキモがられるけど、ゆっくりはゆっくりでイラつかれる現象に見舞われてんのか? 観音坂独歩は。一二三のテンションというか話し方のギャップもよかったし、池袋の兄弟が仕事できていてすごいなあと思ったし、食事のアレで横浜は関係性のできた人間に対しては気遣いを持てるいい人たちだったというのも確認できた。渋谷に関しては夢野幻太郎の剽軽さや有栖川帝統のコミカルなキャラクターに親しみを抱いたし、飴村乱数が人の臓器を売ることに躊躇しない鮮烈さを持っていることに妙な興奮を覚えた。キャラクターに厚みができていく感覚が面白い。渋谷VS新宿のドラマトラックも面白かったですね。ヨコハマの血の気がある人たち「クソボケ」ってワード大好きですね。左馬刻様はチャラチャラしてたり口で自己紹介できない奴嫌いなんだなってのが分かって面白い。多分左馬刻様はメールしたら電話しろってキレるだろうし、電話したら直接会いに来いとか言いそう。あと、一二三はツイッターとかで定期的に礼節欠いて炎上しそう。あと飴村乱数の先生への話し方から「私あなたのこと嫌いだけど気遣って話しかけてあげてますよ」感が滲み出ていて好きです。
では、本題に入る。私はこのドラマトラックにミソジニーを感じてしまった。正直、女尊男卑という設定は読んでいなかった。言葉で戦うという設定に目がいっていた。気付いたのは池袋VS横浜のドラマトラックで山田兄弟が壁に対して税金の話をした辺りだ。その後登場する左馬刻様の件の発言は「そんなキャラなのかな」程度に流していた(乱暴なキャラクターは女をゴミかゴミ箱のように扱うという偏見がある。雑な一般化をしてすまない乱暴なキャラクターたち。)ため、件のはてなブログで確かにと思った。
で、税金の話。男が女の十倍の税金を払っている。その金でこの壁が作られた。この内容に引っかかった。リアルに考えれば、男の方が高い所得であるためにバランスを取っているんだろうなあ(さすがに十倍は現実味がない気もするが)という見解が妥当に思う。それゆえに、ここで税金に言及している山田三郎と観音坂独歩については、彼らは他の男性よりも所得が低いのかもしれない(三郎はまだ中学生なので、一郎の苦労を見てきたのか、大人の話を聞いて知識を得ていたのか、その辺だと思うので、除外してよい気がする。社畜は休む暇がないから金が貯まるというが、このパターンだとより地獄じみてきて観音坂独歩がより幸の薄い(といっても、幼馴染の手厚い保護があるので悲壮感は薄れるもののそういう感じの)人間になりますね。ストロングゼロ飲んでそう)。(ついでに、山田一郎と左馬刻様と寂雷先生も壁について言及しているが、金というよりも権力への言及に感じるので、彼らに関しては所得的に不満があるわけではないような印象を覚えます。)
なぜ、男の方が納税額が多いのかがよく分からないが、男にとっては不条理な税負担なのかもしれない。しかし、その割には観音坂が愚痴る人物はハゲ課長のみであり、女性から不当な扱いを受けているような表現は見当たらない。一二三に関しては特殊なケースのように扱われているため、女性が日常的に男性を虐げることはないように思える。何より、左馬刻様が女に対して直接普通に「クソ女」って言えているというのは、安定して女を罵倒してよい環境にいるってことだもんな。ここぞというときの「クソ女」ではなく日常的な「クソ女」でしょアレは。山田一郎も無花果に対して好戦的に話しているし、(野蛮とか低能みたいな侮蔑は受けているものの、)言葉遣いであれこれ言われて抑圧される描写ではない。言われても反骨するヤンキー的な描写なんだろうか。そういう理由からキャラクター的には不自然ではない感じがして受け入れてしまうよね。
頭に残る女の話は税金の話とヒステリーなストーカーと高圧的な無花果さんくらいである。後は普通の印象があって女尊男卑感はあまりない(私は鈍い人間なんでその辺りは鋭い人が指摘してくれ)。だから、「女という強者によって不当な扱いを受けていることへの反発」というより「女によって搾取されている」というより「女を大事にしなくてはならないせいで要らない負担を強いられている」という感じがある。もっと適切な表現があるかもしれない。なんだろう語彙力がないから分からない。あと、三郎の「ホスト風情」という表現から女性に奉仕する職業は馬鹿にされるものなのかもしれない感じもある。男を支配する女に媚売る裏切者って感じなんだろうか。
何というか、女尊男卑の世界なのに優位な側(女)からの一方的な蹂躙がないのが不思議なんだよ。それが見たいというわけではなく、わざわざ設定を付ける必要があったのかという疑問。だって、税金と壁と可視化されているのって中王区(政治)からの疎外くらいじゃないか。いや、政治から疎外されるって結構な痛手だよね。しかし、入間が結構な権力を持っているのを見ると、そこまで疎外されてなくないかと思ってしまう。いや、あれも男だけの世界だから自由が利くだけだろうか。女子高や女子大にいる女はのびのびと生きているみたいなものと解釈すべきか。しかし、横領したあの人が女である可能性も否定できない。語られていないことは推測しかできず、語りえない。
話の枝葉が分かれすぎてしまってアレだが、要するに、女尊男卑という設定と、女性から男性に対する態度と、男性の女性に対する態度のバランスが悪くって、ミソジニーじみて見える。これは最初に言った。ここに来るまでアホみたいに長い文章を書いてしまった。以上。
早く、内容の全容が知りたい。全て知ってからまた判断したい。飴村乱数さんが何かしてくれそうな感じあるので、どうなっていくか気になるところだ。
ごちゃついたことを考えるのも、何も考えずに享受するのも楽しめるので、特にヒプマイというコンテンツを批判する意図はない。書いてすっきりした。よかった。