「徴収」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 徴収とは

2020-08-28

anond:20200828155404

いきていてもいいよ、っていう、2万円を、徴収してくれて、ありがとう

2020-08-27

コロナ5類にするなら今までの公費負担分を回収しろ

これからホテル療養も自己負担かになるなら

今までそれで治った人から徴収しないと不公平でしょ

anond:20200827112249

月々1万そこらをほぼ全国民から徴収するくらいで、どうやって維持してるんだろうな、不思議だなー

2020-08-26

anond:20200826212006

そうなると働いてる人が損だからベーシックインカム生活者から徴収できる税=消費税はだいぶ上がると思う。

anond:20200826053940

別に相手が料金設定してたり無理やり徴収してるわけではなく

客が自己判断で金投げてるんだから

他人の金の使い方が自分好みじゃないからって文句いうってバカなだけだと思うよ

ネット民みんなJASRAC嫌いなななかJASRAC派をやってる

うえで、東洋経済NexToneというJASRACみたいなことをしている株式会社インタビューを公開したのを読んできた。

https://toyokeizai.net/articles/-/369759

オタクavex(経営陣)アレルギーという、マジョリティからしたら徹底したはみ出しものなのだが、記事については「みんなが良いと思うからこうするべきですよね!」と言うにはやはりちょっと思慮が浅い…素直に言えば文句がある。端的に言えば商業主義と安売り精神が過ぎる。いや、これは結構どのアーティストもそうだと言えばそうなのだが、avexのギラついたソレはやっぱり酷い。今回のインタビューで「だからavexは嫌われる」ことを表す一文がある。

エイベックス積極的テレビCMや大量のサンプル版など、お金をかけてCDを売っていたが、使用料徴収されると宣伝費は削られる。アーティストプロダクションにも収入は入らないのに、著作権者にだけ使用料が発生するのは不合理だ。そもそもプロモーション著作権使用料徴収するのは、世界的にも希少と言える。

この一文を読んで何とも思わなかった方向けに説明を入れると、テレビラジオJASRAC委託楽曲を流すと使用料が発生するのはイメージが湧くと思う。加えてCD生産する、楽曲を使った映像制作する場合も「作ったときに」著作権者使用料を払う形となる。avexの言い分は「予算をうちが出して作った曲のプロモーションで、どうして作曲者作詞家たちにお金を払うんだ」ということになる。ビジネス的には一応合っているが、著作権法に照らせばひとつ音源について各権利そもそも作曲者作詞者、編曲者歌唱者がそれぞれ最初に持っているのだ。いくら予算を出すとは言えレーベル使用料徴収含め権利は「契約譲渡してもらわない限り保持も主張もできない」決まりである。まあ最初から契約プロモ関連については使用料請求しないとか一筆書かせておけばいいだろう、と思われるかもしれない。しか楽曲JASRACなどの管理団体委託する場合、実際の音源(CDに録音されるデータなど)とは別に楽譜歌詞もそれぞれ管理委託される。つまり買い切り」の形にならないため、1000万枚売っても、歌詞を書いた人は1回分のギャラしかもらえなかった、ということは起こらないようになっている(無論現在でも買い切り形式は取る事は可能)。これを踏まえてもとの文を読むと「不合理だ」の部分がちょっと変だと感じるだろうか。ものすごく悪意の篭った言い方になるが、漫画で言えば販促用のプレゼント色紙数十枚のギャラが1円も出ない!とか超大物作詞家作りました!というネームバリューにタダで乗っているような具合のことをavexは言っているのである

NexTone姿勢にも若干妙な部分がある。3ページ最後、「権利者にしっかり配分、手数料も下げる」の大段落

「使えば必ず取る」という徴収姿勢ばかりでは、街中から音楽がなくなってしまう。たとえば、『ジングルベル』や『きよしこの夜』といったクリスマスソング権利の切れた楽曲も多いが、「使うとお金をとられてしまうのではないか」と萎縮し、流れなくなっている現実がある。フィギュアスケートなどの競技でも、「権利が生きている楽曲は面倒だからクラシック限定しよう」といった動きもあるようだ。音楽もっと流通するようにしていきたい。

見出しがもう蛇口締めながら「もっといっぱい水出ろ!」と言っているようなものだがそこは話が別なのでスルーする

この辺はそもそもJASRACの怠慢のように言っているが、明らかに著作権法に関する世間認識は全く成熟していないことを示しており、NexToneが高らかに「まともに教える気はないですよ」と宣言してしまっているのだ。著作権法にまともに取り組んでる人間から笑われるのでは?あともっと現場で音聴いてきなさいよ。クリスマス時期に店行けばどこもかしこシャンシャンシャンだぞ。細かい話をすれば、楽譜著作権切れてても5年前の東京フィル音源だったら音源著作権が生きてる。

音楽文化…もとい著作権法読み込んでる識者や、創作を長く続けてる人であれば、そもそも作った人を守れなきゃもっと早く文化死ぬのがまず最初に来るはずだ。いや、JASRAC問題は識者同士でも紛糾する。確かに直すところいっぱいあるんで役員たちはいい加減にしなさいよ。…ともかく、そもそも「使ったらお金を取られる」という発想がおかしいというところから教えるのが著作権委託管理を担う一端としての立場であり、全部が全部お金を取られるでもなく「これは自由にしてもいいんですよ」という部分も優しく伝えていくのが管理団体としての在り方ではなかろうか。

これ書いてて思ったが、一応の「権利者」である団体とかが利潤を求めてロビイングかけて、複雑なコピーガード周りの条文だったり、音楽CD-Rを買うと価格に含まれてる保証金みたいな制度を作って著作権法の認識めちゃくちゃにしてるんだったっけ…なんで著作権厄介オタクなっちゃったんだろうな…

2020-08-25

anond:20200824000501

そもそも貧乏な一商人に過ぎない子どもが、いくらペラペラ喋っててもその内容が「うすっぺらい会計素人意見なのは作品描写的に不自然ではないのでは? まあ、たとえばあの部分はじいちゃんの口癖(「まあ船の設備(コンロ、ずんどう、鍋、食器類、お手拭き、洗剤とか?)にも金がかかるから、実際の利益は1杯16デラくらいじゃ」)の受け売りであったと考えてもいいんじゃないかと思いますね。実際、あそこ以外で主人公がしっかり将来像を計算できているような描写がなくて、あそこだけ妙に饒舌ですし。

・それにしても、安い魚汁の値段が50デラということは、まあ200円くらいと考えると1デラ=4円くらいの相場感ですよね。住む所と商売道具の船貸して1万デラ=4万円/月、というのは一見良心的ではありますね(だから主人公もここを離れないのでしょう)。実際、「待ってくれ」とも言わずに追加の1万デラを「ほい」と出せたところを見ると、ティンは明らかにそこまで逼迫もしていないですしね。そこを深掘りすると、ヤクザは、こうやって「いずれ船も住む所も買い取りにできる」という希望をチラつかせて下働きさせている、と。そして、倹約して倹約して必死に貯め込んだお金自体を、誰も買わないぼろ船とぼろ屋と引き換えにすべて巻き上げる、というのがこのビジネスモデルなのでしょう。そして、「会計素人主人公」は当然全くそれに気付いていない。

・だから、売上の上前はねてるにも関わらず、大声で悪口言って商売邪魔をするのは、ティンが「繁盛しすぎて金貯めて独立する」日が少しでも遠くなるように、なのでは? 一日一日ぼろ船もぼろ屋も減価償却されていくけど、買取額は定額。ならば、急いで独立されるより、「その日」が一日でも先延ばしになる方がヤクザとしては利があるわけです。まあ、こんな細かい非生産的商売をしているあたり、彼らも十分に程度の低いチンピラで、ティンのような子どもの一人や二人潰してしまっても別にどうでもいいや、と思ってる可能性もゼロではありません。

・そして、それより重要なのは、「舐められない」ことです。これはショバ代の徴収等を円滑に進める上で重要です。舎弟を「舐めた」ティから、その日の売り上げ全額を徴収したのは、いわば彼らの「メンツ」代であり、「見せしめ」として痛めつける必要があったからでしょう。その意味では彼らの行動は十分合理的です。

……つーか、そこそこよく描けてる漫画だと思うし、だからこんなことくらい十分画で伝わってくると思うんですが、本当にこうやって一から説明しないと分からないですか? 漫画とかフィクションを読むのに向いてないって言われませんか?

★一応「計算」と「想像」してみた

ティンの魚汁売り(屋台船)は、忙しさの描写から見て、高校文化祭くらいと考えると、一日最大300杯くらいまでは売れる、と考えると、一日平均で100杯は売れるのでは。

そうなると、月の利益は3000*16で 48,000デラ 1/3で生活してると想定して残り36,000デラ ショバ代が 10,000デラで 残りは26,000デラ。

急な出費に備えて6,000デラを除くと、まあ月に20,000デラ貯蓄できる計算。これなら、タムの10,000デラを即払いできたのも一応納得がいく。

では、現在までティはいくら貯めていて、船と家の買取はいくらぐらいだろうか?

祖父がこの仕事を始めたのはいつか? 「料理の腕はあるが経営の才能がない」祖父は、もともとそれほど金には困らない料理人だったのでは。

想像だが、(1)祖父ティンの両親で店をやっていた、(2)ティンの両親が流行病等で多額の出費が必要&死去する状態になった、(3)店を人手に渡しヤクザに借りをつくる状況になった、という流れ、とすると、ティンの年齢からして、祖父がこの仕事を始めたのはせいぜい15年程前だろう。

ただし、2人いた当時、場所代は月2万デラだ。従って貯蓄は最大で月1万デラ。商売の始めでの出費、子どものころのティンの面倒を考えると、毎日フルタイムで稼ぐのは難しい。なら、月々3千デラ程度を貯蓄するのが精一杯だったのでは。15年×月3,000デラ×12ヶ月=540,000デラ(=216万円ほど)が現在貯金額。(祖父病気に際して全く出費がなかったとは思えないが、祖父自分病気お金をかけるより、ティンの独立が早まる方を優先してあまりお金をかけないようにしたのではないか。)そこを見込んでも、現在40万デラ(日本円で160万円程度)は貯まっていると思う。

だが、これは奇妙だ。あのぼろ船と家の権利が160万円というのは、さすがにティンでもぼられていると気付きそうである。ならば、「そもそも最初に店を手放したとき借金を返し切れていなかった」という可能性を考えるべきかもしれない。ざっくりそれを利子込みで100万デラと仮定しよう。ならば、現在まだマイナス60万デラである

ただし、今後ティンは年間で24万デラほどを貯蓄していける可能性があるわけである。(タムのせいで-12万デラとなるわけだが、そこまで計算しきれていないだろう。あと、気が早いが、二人の間に子どもが生まれたらえらいことになるぞ。子ども料金は0.5人計算とか船をもう一台借りるとかでないと厳しい。)それでも、せいぜい「5年で独立できる」という程度の希望がないと、やっていけないだろう。

というわけで、祖父死去時点の見通しとしては、「借金を返すまであと3年、その後、船と家の買い取り&独立資金で2年」というようなものだったのではあるまいか現在10代半ばと見えるティンが、20過ぎには無事独立できている計算である。というわけで、ヤクザから提示されたあのぼろ船と家の価格はおよそ30~40万デラであり、なるほど、健康保険等のない状態での死病にかかる医療費相当……と推定される。

それにしても、5年後独立しようとしたティンが、その時点で完全に老朽化したぼろ屋とぼろ船を手に入れるだけと想像すると、チンピラ二人組の態度が少し改まった程度では、なかなか前途多難ではある。まあ、タムが帰ってきたから、気兼ねなく純金の像を売り払えばいいのか……。

Vtuberスパチャ見てキャバクラwとか言っちゃうけどそんな儲からん

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/gigazine.net/news/20200824-youtube-superchat-runking/

未だにオタク向けキャバクラとか言ってるアホがいるけど、まさかこの金額収入になると思ってる?


まず、Superchat(スパチャ)は当然だがプラットフォーム手数料を払う

Youtubeの取り分:30%

スマホアプリからスパチャ:GoogleAppleにも30%払う 0.7*0.7=0.49

9000万の売上もまず3割~5割が徴収される。

間をとったとして40%位は手数料で持っていかれる。(若年層に人気のコンテンツなのでスマホ経由は多いはず)

次に、ホロライブ企業側)の取り分がある。

ホロライブ仕事演者サポートする芸能事務所マネージャー的部分と2D,3Dアバター技術開発等IT企業的な部分を併せてる。

そういう意味で裏で人手が必要事業なので結構割合の取り分を持っていくことが考えられる。

50:50なんて意見ネットにはあるけど事業にかかる人数を考えたらもっと企業側の取り分は高いと思う。固定給+歩合みたいな契約かもしれないが詳細は不明

・1:2

収益は0.6*1/3=0.2 演者の取り分1800万円

・1:3

収益は0.6*1/4=0.15 演者の取り分1200万円

・1:4

収益は0.6*1/5=0.1 演者の取り分900万円

今回記事になったスパチャのランキングチャンネルの累計の金額であり年収って基準で考えるとちょっと変わってくる。

日本1位の桐生ココについては収益化して半年なのでこの人だけバケモノ収益だ。この勢いで年収はいくらになるのだろうか。

3,5,7位のホロライブ3期生活動1年位なのでほぼ年収

4位の湊あくあは活動2年なので年収でいえば半分。ちなみに2019年Vtuberで年間1位(3400万)だったんですよ。ホロライブインフレこわい

他のVtuber企業所属活動1.5年、2年なので年収にしたらそこまででもない。

スパチャの金額の高さにキャバクラとか言いたくなる気持ちも分かるが、1万人いるというVtuberの頂点でこんなもんだ。




ちなみに、企業側の収益だが演者の取り分も含めてVtuber部門年商で考えたとしても10-20億くらい?

演者が51人(海外含む)

マネージャー:2人に一人として25人

技術事務その他社員:15-20人 3Dライブ配信とかしてるしもっといそう

100人規模の会社年商20億って考えれば業界1位の会社なのにまだまだショボい

スパチャの収益の話しかしてないけどメンバーシップ、グッズ、ライブ再生数等演者収益になる手段は他にもあるから合算した演者収入結構高くなりそうだが。

anond:20200825111029

まあ、ニュアンスはそれに近いな。

からマンツーマン対応必要な人たちには別途サービス料を徴収しとけばええってこと。

金取られるとなるとバカでも少しは覚えようとする奴も出てくるので

anond:20200825105453

そういう意味ではないな。

例えば日本IT 化が進まない要因の一つに IT に疎い人たちがいるからという理由がある。

日本はこういう足手まといの人を考慮して結局進めづらいことが多い

でも、そういう IT が疎い人たちからは別途手数料徴収し、普通に対応できる人たちはより便利で正確なサービス提供できるようにすることにすれば良いという話

バカに合わせると文明が発達しないんだな

2020-08-21

https://japanese.engadget.com/publisher-amazon-030047681.html

DCN(Digital Content Next)はニューヨーク・タイムズワシントン・ポストウォール・ストリート・ジャーナルなど大手出版社代表する業界団体。その組織アップルティム・クックCEOにより良い取引条件、すなわちAmazonアマゾンプライムビデオ)と同等の扱いをしてもらうために何が必要かを問う質問状を送付したしだいです。

iOSアプリを介したサブスクリプションは通常、初回購読者から30%の手数料徴収します。これが1年後には15%に引き下げられますが、Amazonに対しては初回から15%を提示していた証拠が米下院反トラスト委員会公聴会で持ち出されていました。

Epic論理を支持するメディアが多かったのはこういう理屈かー

2020-08-20

anond:20200820131807

マジ、他部署おかしい。

動画でのメッセージ(各人1分以上)

個人写真+寄せ書き

関係ない部署に500円徴収

そして、退職する人は、全然重役でもない人…

anond:20200820132335

うちの会社特定部署おかしいんだ。

他の部署では寄せ書きなんてしない(花を買うために500円徴収等はする)

2020-08-18

https://twitter.com/i/events/1295514011971145729

武漢のしそーだな

日本もあれくらいやっときゃよかったんだよ

ホテル徴収アシモご飯全然できたはずなのにながびかせて予算もつかってアホみたい

2020-08-16

中学校給食費を家から学校に持って行った記憶がない

公立の小中学校の生徒だったが、給食費を親から預かって学校に持っていって払ったという記憶がない。

他の用事での集金、遠足バス代とか観劇代とかなら持って行った記憶があるのに。

給食がタダの地域だったのだろうか?

それとも、税金水道代のように郵便請求書が届いていたのだろうか?

PTA集会の時に徴収していたのだろうか?

2020-08-14

健康保険しんどい

給与明細みると年間で30万円以上健康保険代として徴収されてる。

医者に行ったのは過去10年振り返っても、歯医者皮膚科にたまに行ったくらい。風邪/熱はだいたい市販薬でなおして医者はいかなかった。

年間自己負担計3万円として、保険支給が7万円という計算なのかな

(実際はもうちょっと少ない利用です)

社会の安定維持の税金と思って諦めてるけど、少ししんどい

2020-08-13

大学云々

Twitterで「対面授業をやろうとする努力がない大学プレッシャーをかけて対面にさせるべき」的なツイートに「大学に《通う》為に全てをかけてきたんだもんね!!」というリプライをみて

大学は《学ぶ》為だろ?なんだ遊びに通うつもりか?という感じがするし、「社会人飲み会やってるのを見てやるせない気分になる」とか、いや大学飲み会のためのとちゃうで?とか…

あとは授業料返還を求める!!とかもどうかと思うし。そりゃ、設備費(単純に建屋光熱費的なやつじゃなくて(そんなん徴収するところあるのか知らないけど)、芸術系工房とかの特殊機材を使うための費用の方ね)を返せってのはわかるけど、オンラインでやってるからって大学教員が手を抜いてると思ってるのかな……これまでの授業資料オンラインの為に変更しにゃならんだろうし、試験だってオンラインならなんだってできるから単純な暗記問題は一切つかえないし、リアルタイム講義するならネットワークインフラの整備だって必要だろうし

まあ、情報を専攻してるから別にオンラインでも問題ないだろって思うだけなんだろうか……文系だと難しいもんなんかね?

2020-08-09

anond:20200809154851

税金の何%かは、竹中平蔵に渡っているから、潔く竹中平蔵税って作って国民から徴収し始めたら逆に許す

2020-08-07

嫌煙の中

とある場末喫茶店分煙化の潮流が激しくなる中、そこは地元喫煙家にとって未だ憩いの場であり続けた。

しかし、にわか雨に嫌われた市長が、その店に緊急避難したこと事態は急変する。コーヒーよりもケムリが優先された空間市長は眉をひそめた。嫌煙家ほどタバコに暗い情念を抱いてはいない。それでも健全であろうとする身の上が、「何か言っておかなければ」という衝動へ駆り立てた。

そんな市長に対し、店内の空気は冷ややかであった。その店を利用している客たちは普段“わきまえている”者が多く、それぞれ喫煙について一家言ありつつも享受している集まりだ。対して、市長意見はあまりにも周回遅れだった。ウンザリした客たちは、この場において自分たち喫煙が正当な権利であると主張することにした。それに加えて、市長の展開する議論が如何に古くさく、偏狭に満ちているかも指摘したのである

論理武装を整えている数名と、杓子定規竹輪しか持っていない市長。どちらが煙に巻かれるかは火を見るよりも明らかだった。タバコ一本が吸殻になる間もなく、市長は逃げるように店から出て行った。こうして店内は以前の雰囲気を取り戻したが、所詮これがピュロスの勝利しかないことを彼らは分かっていた。



それからしばらくして、この町に「禁煙法」が制定された。つまりタバコ全面禁止である。何とも極端な政策だと思うかもしれないが、市長のやることとしては日常茶飯事の範疇である市長は善良で行動力のある為政者で有名だが、同時に無能で単純な政治屋としても有名だ。

地元風土も考えず風力発電所を作ったり、「足が不自由な人を抑圧する」として公共での二足歩行を禁じたこともある。そんな市長椅子に座らせ続けているのは自分たちなのだから、この程度で驚くようでは市民は務まらない(言い訳させてもらうなら、候補の中でこの人が一番マシだったんだよ)。

それに今回の場合一般人たちの反応は概ね好意的といえた。なにせ自分たち世代タバコ有害性について耳たこレベルで教え込まれている。公共での分煙化も推し進められている真っ只中だったので、喫煙というもの社会的有意性も、政治的な優位性もないと考えるのは自然の摂理といえた。市長のやることを訝しげに思いつつも、ほとんどの人はとりあえず賛成派だった。

一部、ヘビースモーカー達による署名活動デモ等が小規模に行われることはあったが、せいぜいその程度。かの喫茶店の客たちも、この状況を心静かに受け入れていた。



禁煙法ができてから数週間ほど経つと、なんとも不思議なことが起きていた。タバコ禁止しているにも関らず、なぜか喫煙者は以前よりも増えてしまったのである理由は色々とあるが、ひとつタバコ定義について詰めが甘かったのが大きい。

そもそもタバコ植物であり、それを原材料にしたもの全般タバコといえるのだが、市長はこの辺りの知識が乏しく、一般的に普及している紙巻きだけを禁止したのである。実際は多種多様であり。蚊取り線香のように炊くものや、ガムのように口の中に含む物などがあった。中には舐めたり、吹いたりするものもあるのだが、市長はそのことを知らなかった。

厄介なのは、そのほとんどが普及していた紙巻きタイプより“重い”という点だった。紙巻きタバコ代替として使用し始めた喫煙者たちが、より深刻な依存症を患ってしまったのである

それから何とか定義し直しても、今度は企業とのイタチごっこが待っていた。再定義されても、その度に企業わずかな隙間を抜けて新たな“タバコのようなもの”を作り出す。特に煙屋が発明した「臭そうで臭くない少し臭い草」は革新的だった。どうすればこれを禁止に出来るかは、今なお思考実験として人気である

そして取り締まり問題もあった。何度も再定義するせいで現場役員対応しきれず、時に無用トラブルに発展することもあった。結局、後手に回り続けるしかなかった市長は痺れを切らし、企業のもの圧力をかけることで流れを止めたのである



しかし、この選択逆効果だった。既に喫煙行為有名無実化している状態であり、市場に出回らないのなら個々人で賄おうとする動きが活性化したのだ。“タバコっぽいもの”を密かに楽しむ人が増え、時にはそれを売り叩こうとする者までいた。栽培のものは禁じられていなかったため、取締りが後手に回りやすかったのも大きい。

第一タバコ自作ブーム」の到来である。このブームを最も苦々しく思う者たちがいた。政府圧力をかけられたタバコ企業と、それに属する元組合たちだ。タバコ販売ルート組合で決まり存在していたのだが、禁煙法でそれが丸ごとなくなってしまった。それをいいことに私腹を肥やす人間跋扈しているのだから、元組合の者たちは不満を募らせる。

そこで彼らは一念発起し、対抗すべく新たな組合を結成した。「サクリム組合」はこうして誕生したのである組合市場に出回る粗悪品を排除し、よく出来たタバコを作っていた者はスカウトして組織を大きくしていった。

当然、サクリム組合の統制を快く思わない者も多かった。そういった者達で立ち上げられたのが、悪名高き「シューリンガン互助会であるこちらは烏合の衆過激派であり黒い噂が絶えない。サクリム組合とはしばしば小競り合いが発生しており、そこに役員が介入した日には収拾がつかないことも珍しくなかった。



この頃になると、非喫煙者の間でも「禁煙法は失敗だったのでは?」という意見蔓延し始めていた。撤廃されるのは時間問題といえた。いま思うと、あの喫茶店の客たちが妙に冷静だったのは、いずれこうなることを予期していたかなのだろう。

そして某日、いよいよその時はやってきた。サクリム組合シューリンガン互助会による大規模な抗争である嫌煙家に「副流煙中年ヘビースモーカーの方がマシ」とまで言わしめた激しい争いだった。禁煙法によって生まれ組織解体させるには、禁煙法を失くすしかなかった。

これが禁煙法による大まかな歴史だ。喫煙問題が取り沙汰される度に、この出来事を挙げる人間は多い。その対象が如何に有害であっても、権利のものを奪えば支障が発生する。その典型的な事例である、と。



だが、この出来事には裏事情がある。禁煙法を撤廃する代わりに、タバコの税率が大幅に上げられたのだ。そして、これは政府にとって予定調和だった。というより、タバコの税率を上げることこそ本命だったらしい。市長は人々の健康を願って「禁煙法」を提案していたが、政府の思惑はもっと別のところにあった。

税金を何とか工面したい、市民もっと納めて欲しい状況。だが、税金には大義名分必要だ。喜んで負担するとまではいかずとも、「仕方ない」と思える程度の理由がいる。かといって、あまり踏み込んだ話をすると国民は警戒してしまう。注意を逸らしつつ、実際に論じるべき問題から遠ざける必要があった。その条件を満たすのに、タバコは丁度よかったのである

からといって皆にスパスパ吸われても、それはそれで困る。不健康になって医療費が嵩んでしまっては本末転倒からだ。タバコによって不健康人間を増やさず、その上でタバコで儲ける。このパラドックスを成立させるには、タバコに対する問題意識を国民にしっかりと持ってもらう必要があった。義務教育でしつこく教わるのも、分煙化の潮流もその一環だろう。

それらを踏まえると、「禁煙法」なんていう突拍子もない政策が通ったのも納得がいく。本当の目的は、喫煙に関する問題意識の植え付けと、税金徴収大義名分を手に入れるための物語作りにあったのである喫茶店の客は、後にそう語っていた。

2020-08-02

anond:20200802172008

閑古鳥ないてるクリニックの医師看護師補填して徴収ならできたかもな。

給金多く払えば、看護師やめた人たちが再び看護師できたかもな。

まあ、緊縮脳と、お友達以外に金を撒きたくないのと、わずかでもロスが許せないということであれば補填して徴収とかできなかっただろうけど。

2020-07-25

有名人政治的発言をしてもよい」は「自分達が推している思想では

定期的に有名人が迂闊なツイートして炎上するという所謂有名税徴収が行われる光景ホッテントリに上がってくるが、はてな場合政治に関連したものが多い(政治系は黄リン並みに可燃性が高いのもあるが)。

 

有名人でも政治的発言してもよい」というコメントが多い場合もあれば「〇〇〇〇だ。許せない」というコメントが多い場合もある。

大変身勝手だがこれが人間である。  

 

結局「有名人でも政治的発言してもよい」は自分達が推している思想ならOKということではないか

そして気に入らない思想してしまった代償は炎上である。 どこかの方面から大量に噛みつかれることになる。

 

現時点では政治思想に一切触れない方が無難(中立でも触れたらNG)

本当に有名人政治的発言をして欲しいなら気に入らない思想に感化された人間確認出来ても文句言わないことである

2020-07-12

復興特別所得税って何

令和2年になってやっと今知ったんだが。

知らぬ間にこんなもんを徴収されてたんか。

おそろしや。

2020-07-09

anond:20200709211536

住民税徴収なんてここでは全く無関係ななんだけど、文字は読めるか?

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん