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2024-02-21

スニーカー文庫=読み捨て文庫」について調べてみた

蓬莱学園の復刊とラノベ図書館04 ライトノベルの二次文庫を出すにはどうする?|中津宗一郎

しかしここで問題になるのが、ライトノベルというジャンルの傾向です。「書き下ろし文庫」として書かれたライトノベルは、良い意味でも「読み捨て」という傾向が強いのは否めません。例えばスニーカー文庫という名称も、元々は『スニーカーのように履き替えられる、読み捨てして軽やかに読める文庫』という意味付与されていたとも言われています


このスニーカー文庫名前の由来について、ブクマ疑問視する声があったのでググってみた。



ラノベ史探訪(1)-「スニーカー文庫」:名称の公募から決定まで【前編】 | ライトノベル研究会

1987年角川文庫のなかでもとりわけ若者向け作品を中心に扱う「角川文庫・青帯」が誕生しました。

スニーカー文庫はもともと、「角川文庫・青帯」という形で角川文庫内の一部として生まれたらしい。

1988年の夏頃から角川文庫・青帯」のネーミング公募が開始されます

そして、「青帯」の新しい名前一般から募ることに。

ラノベ史探訪(2)-「スニーカー文庫」:名称の公募から決定まで【後編】 | ライトノベル研究会

そして、ここで決定した名称こそが「スニーカーシリーズ」だったのです。

発表当初からスニーカーシリーズ」となっていた記載は、「コンプティーク」や「ドラゴンマガジン」の1989年3月号発売の頃に「スニーカー文庫」に変わっていきます

というのが、「スニーカー文庫命名の経緯らしい。

この記事の中では、「スニーカー」が選ばれたことについて、「私見」としてこう書かれている。

追記私見)*

上記候補の中からなぜ「スニーカー」という名称が選ばれたのかについて。出版社からすれば、靴の中では手軽でカジュアルスニーカーイメージが、若者向け作品刊行していた「角川文庫・青帯」のイメージ合致たからではないかと(もちろん若者に馴染み深い単語からといった他の理由もあったとは思います)。

(中略)

ただここで注目したいのは、「スニーカー」という名称公募の形をとって読者側から公募ゆえ「応募者=読者」とも限りませんが)提案された点です。つまり読者側にとって当時の「角川文庫・青帯」は、スニーカーのような手軽さがあると少なからず思われていた、ということになります。その「手軽さ=ライトさ」という意識こそ、1990年末頃に「ライトノベル」という名称誕生へ繋がっていく…こうした仮説の検証も今後行っていく必要がありそうです。

スニーカーという語には、当時の読者の「ラノベ」(と後に呼ばれるジャンル)に対する「手軽」「カジュアル」「ライトさ」のイメージが反映されていたのではないか、という内容だ。

これ自体もっともな話である。だが、少なくとも「履き替えられる」「読み捨て」とまでは書かれていないのは間違いない。

蓬莱復刊noteの、

スニーカーのように履き替えられる、読み捨てして軽やかに読める文庫』という意味付与されていたとも言われています

という話が、もしもこの記事を参考にして言っているのだとすれば、さすがにやや誇張した要約と言わざるを得ないだろう(文化軽視の風潮があると危機感を煽るため?)

ただ一方で、noteの著者はまさに、もともとスニーカー編集部にいた人らしい(在籍時期は90年代とのことなので命名時に立ち会ってはいない)

そのため引用した記事とは無関係に、スニーカー=「読み捨て」の意図があったと言えるだけの根拠を得ていた可能性は十分にある。編集部内ではそういう意識で語られてたとか、応募ハガキ?にそんな感じのことが書かれてたとか。

どっちなのかは本人に聞かなきゃわからん。俺は直接聞くほどではないので、気になる人はどうぞ。

おしまい

2024-02-19

旧作ラノベ復刊・ラノベ図書館計画への違和感

なんでも、過去の名作ラノベを復刊させたり、ラノベ図書館?を作ったりする計画が進んでいるらしい。

蓬莱学園復刊とラノベ図書館01|中津宗一郎

まず第一弾として予定されてる作品は、蓬莱学園シリーズそれから、ザンヤルマ、カイルロッドあたりも視野に入っているようだ。

いずれも現在絶版で電書化もされておらず、読み直そうと思ってもそこそこ高い中古品を漁るしかないシリーズだ。そういう作品が容易に手に取れるようになり、かつ作者に利益還元されるようになるのであれば、それは素直に喜ばしい。

特に、未完のシリーズである蓬莱学園は単なる復刊だけではなく、1巻が出たきりで中断されている「革命」の続きも上手くいけば出せるかもしれないそうなので、是非とも成功させてほしい。

ただ、この事業の立ち上げ人?だという人物発言を見ていて、少し違和感を覚えるところがあった。

twitter.com/nakatsu_s/status/1759434045719560485

ライトノベルが「独自文学ジャンル」として認められるか否か、みたいなのが関わってくるんでしょうね。売れ数とは違う価値判断基準がないと、文芸は単なる「商品」に堕してしまうので。ライトノベルにも「芸術品としての価値」を認められていく必要があります


twitter.com/nakatsu_s/status/1759434645471690948

世界のあらゆるコンテンツには、「商品」の側面と「芸術作品」の側面があって、これがバランスが取れていると、大衆文化寿命である半世紀を超え、文化として生き残っていく。ライトノベルは、やや商品(売れ部数、覇権とかのモノ言い)側面が強すぎるので、芸術的な評価を高めないと残っていかない。




辞書的な意味では当然ラノベ芸術であり文学だけど、ここで言われてるのはもっと日常的な用法としての、いわゆる「芸術」、いわゆる「文学」だと思われる。

うーん……

なんだろう。文化として残るためには芸術文学でなくてはいけないと言われると、それは本末転倒ではないかと思ってしまう。小説は「文学」ではなくてはいけないという思い込みから自由だったからこそ、ラノベは読者に支持されたのではないか

こういう姿勢で、たとえば(「芸術」「文学」に位置付けるのは極めて難しそうな)あかほりさとる作品なんかを残すべき文化に含めることができるのだろうか?

検索してみたところ、あのあかほり作品現在セイバーマリオネット外電書化されてないっぽい。ショッギョムッジョ…)

NPOとして国会議員すら巻き込んで(本人のツイートにそう書いてた)活動していくためには必要方便なのかもしれない。それでも、本当に主張すべきなのは、(いわゆる)芸術文学ではなくても文化であるし残す価値がある、ということの方だと思う。


繰り返すが、復刊・図書館計画自体はたいへん意義のあることであり、応援していきたい。それだけに、できれば価値観的にはもう少しだけニュートラル寄りに修正してほしいな、と思う。



追記

本人からブコメが付いた。

https://b.hatena.ne.jp/entry/4749545057711008128/comment/otokinoki

文化として残していく価値はあるの?」というのは、後代にならないとわからないので、まだ50年という若いジャンルでは全部残していくしか無いのよ。



うーん…

誰にとっても、現在評価を問わず一律に「全部残していく」ことができるならもちろん理想的だが、そちらの発言(「ライトノベルにも「芸術品としての価値」を認められていく必要があります」とか「芸術的な評価を高めないと」とか)を見ていると、むしろその逆の思想のように見えて不安である、という話なんだが……

なんか余計に心配になってきた。

2023-06-21

[]4年ぶりに会場での株主総会 更なる高みへ、多良会長は補強を示唆「戦力の底上げは不可欠」

 オレオレFCは21日、都内某所で毎年恒例の株主総会を開いた。新型コロナウイルスにより、20からの3年間はオンラインでの開催だったが、規制緩和に伴い、今季は4年ぶりに会場での開催となった。

 株主からアクセストイレなど問題が指摘されるロイスタに代わる新スタジアム構想や選手に対する誹謗中傷防止対策スタジアムに行き来する際のシャトルバスの増加を求める意見が出た。更に2月に「蒼紺協会元幹部との確執で主力の大半が流出した件に対して厳しい声もあったが、多良初徳会長問題を起こした元幹部は既に懲戒解雇処分したことなどを説明し、そして「皆様にご迷惑をおかけした事を深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 株主総会後、取材に応じた多良会長は「様々な意見を得られ、有意義時間だった。(株主からの)“とにかく頑張ってくれ”、“面白いサッカーをしている。また応援に行きます”という熱い視線、声援を貰いましたし、それを力に変えて、リーグ戦残り19試合天皇杯ルヴァンカップを含めて頑張りたいと思います」と話した。

 チームは現在勝ち点31で8位。昨年の同時期を超えるペースで勝ち点を積み上げて前半戦を折り返した。首位横浜Fマリノスとは勝ち点8差。多良会長は「現在の成績は野河田彰信監督と残った選手達が力を合わせて得た成績」と称えながらも「チームも我々も現状に満足はしていないし、これからも更なる高みを目指して頑張っていくと思います」と更なる活躍を期待した。

 夏場の補強については、既にブラジル人MFヤゴリカルドの獲得は決定的だが「中津真吾GMを中心にチーム統括本部全体で考えている。まだまだ選手層の薄いポジションはありますし、今後の事を考えれば、戦力の底上げは不可欠。その方向で進めています」と、更なる補強の可能性を示唆した。

anond:20230621043728

Twitterで @nakatsu_s 中津宗一郎さんに相談してみてくれ。そういうの保管するプロジェクトをなさっている。

2023-02-19

[]苦境の中、鈴木潤PK弾で5年連続ドロー発進「人生で一番緊張した」も「勝ちたかった」

明治安田生命J1オレオレFC22G大阪>◇第1節◇18日◇ロイスタ

オレオレFCは、主将MF鈴木潤の後半ロスタイムPK弾でガンバ大阪に追いつき、勝ち点1を手にした。前半42分に、今季新加入のFW森永プロ初ゴールで先制。後半4分と同9分に失点したが、最後まで諦めずに戦い抜いた。先月28日にフロントとの確執などで主力の大量放出多良初徳社長、岡嶋聡監督独自謹慎処分など、厳しい逆風の中、5年連続開幕戦ドローに終わったが、新しいロイブル軍団スタイルを示した。

    ◇   ◇   ◇

 敗色濃厚、1-2で迎えたロスタイム鈴木潤が途中出場の弟、MF鈴木亮の縦パスに抜け出しペナルティーエリア内へ。G大阪DFに倒されPKを獲得した。鈴木潤ボールをしっかり抱え、自らキッカーを務める決意を行動で示した。ゴール裏ではロイブルサポーターが見守る中、胸を叩いて気合いを入れ、浮き球で日本代表経験のあるGK谷晃生をあざ笑うかのように、ゴールど真ん中のネットを揺らした。

 敗戦危機から救った背番号10は「人生で初めて緊張した。だけど、サポーターの皆さんが僕にパワーをくれたので、その思いを込めて蹴りました。決められて良かったです」と振り返った。

 開幕前までチームは苦境だった。先月28日にフロントとの確執などで主力選手20人の退団を一斉に発表。唐突過ぎる行為SNSサッカー協会幹部からクラブへの批判や不満が続出した。多良初徳社長と岡嶋聡監督責任を取り、減俸及び独自謹慎処分となり、鹿児島で行ってたキャンプも中止。地元に戻って完全非公開で練習をしていたが、8日、11日に行われた練習試合(全て非公開)では大敗するなど、開幕前にも関わらず不穏な空気蔓延していた。

 それでも選手達は逆境を力に変え勇敢に戦った。前半42分には鈴木潤クロスFW森永がヘッドで合わせて先制点。試合前日にスタメンを言い渡された背番号9は「ワクワしかなかった。谷選手から決めて、勝ってヒーローになる事しか頭になかった」と強心臓を発揮。高校3年生ながらトップ昇格を果たしたMF前田、ユースから昇格したGK松尾も堂々たるプレー披露ボール保持率を高めながらもMF森下らを中心にスピードを生かし、隙を突く攻撃スタイルを堂々と貫いた。

 それだけに勝ち点1で満足はしていなかった。開幕戦はこれで5年連続引き分け発進。野河田彰信監督は後半開始早々の2失点に「やっぱり、集中力はまだまだ課題よな」と指摘。鈴木潤も「ホーム開幕戦だったので勝ちたかった。一番気を付けないといけない時間帯で失点してはいけない。まだまだ未熟」と唇を噛んだ。

 次節は24日にアウェイ湘南ベルマーレと対戦。野河田監督は「やりたいことを発揮できてる時間もあったからな。あとは勝つために何をせなあかんのかというところだけやな」と選手達に期待。鈴木潤は「負けなかったので。次は勝てるように練習したい」と前を向いた。

○…試合前に一連の件について中津真吾GM謝罪した。

先月28日にフロントとの確執などで主力選手20人の退団を一斉に発表。唐突過ぎる行為サポーターからは「何故、あのような行為に至ったのか」「具体的な説明がない」といった厳しい声が聞かれた。

多良初徳社長謹慎を受け、3月31日まで社長代理を努める中津GMは「不誠実な対応だった事を申し訳なく思います」と謝罪。その上で「4月多良社長が話すと明言しているので、それ以上の事は分からない」と具体的な言及は避けた。

ロイスタには約14100人のサポーターが駆けつけた。試合前には「逆風を力に変えろ。更なる高みへ挑め」という横断幕を掲げ、声出し応援が解禁となった開幕戦選手勇気づけた。

2023-01-20

anond:20230119140529

大分中津の7歳女児死亡 首に絞められた痕 母親絞殺

https://mainichi.jp/articles/20230118/k00/00m/040/044000c

母切られ死亡 13歳娘関与 スマホ巡りトラブルか 静岡・牧之原

https://mainichi.jp/articles/20230118/ddm/041/040/039000c

今週の事例だと、母親が勝つ場合もあれば娘が勝つ場合もあって、どのあたりに差が出るのかと思ってた

やっぱり娘の年齢が決定打なのかな

2022-11-22

[]昇格以降、毎年残留争いで募る危機感…明るい話題はあるも、主力の去就不透明で、来季はいばらの道か?

 オレオレFC2022年シーズン11月5日に終了した。間もなく開幕するカタールW杯によるイレギュラーシーズンだった今季リーグ戦残留ギリギリ17位。天皇杯ルヴァンはいずれも早期敗退に終わった。10試合負けなしを記録しながら、Jワースト3位タイの19試合勝利を記録し、2年連続監督交代も経験。なんとかJ2降格は免れたが、このオフはJ1得点王FW吉田ら主力の去就は不透明流出となれば、5年連続J1となる来シーズンはいばらの道が待ち受ける。

 相田満監督が指揮を執った今シーズンは、開幕から6試合勝利と低迷したが、4月以降、チームは組織的サッカーが実を結び、10試合負けなしを記録。一時はルヴァン天皇杯の両タイトルとともに、リーグ戦でも好位置につけたが、6月清水戦に敗れてから、チームは失速。同戦前まで16試合で14失点と安定していた守備が、以降は22試合で43失点した。結果、今季課題守備リーグワースト2位の57失点と崩壊(1位は磐田の60失点)。得点を重ねても、守備がそれ以上に失点し、守備が踏ん張ったら、今度は得点力不足に遭うなど、歯車が噛み合わず、徐々に順位を落として残留争いにのみ込まれた。

 後半の残留争い大一番にも勝てなかった。降格した清水磐田に、京都湘南G大阪神戸札幌福岡名古屋と争ったが、1試合も勝てず、3分6敗。特に8、9月の大一番だった湘南磐田との連戦は終了間際の失点で敗れた。「勝負弱さが出た。チームの状況を把握した試合運びが出来ていれば、監督交代も低迷も防げた。選手としても、チームとしても未熟さが出たシーズン」と、ある選手は唇を噛み締める。

 相田監督の采配、戦略も何時しか後手を踏み、システムメンバーにも柔軟性がなくなり、チームは一体感を失いつつあった。8月に続投を明言していたフロントも、この事態に重い腰を上げ、監督交代に踏み切ったのは残り4試合の段階。残留を託された阿野燿大監督は前監督戦術をある程度、継続しながらも、チームに失っていた前への積極性選手要求し、メンバーもその時の調子によって変えた。初陣の鹿島戦に引き分けJ2自動降格圏の19位へ転落したが、翌節の柏戦に勝利し、20試合ぶりの白星を挙げると、以降は3勝1分でタスクを完遂。19試合以上未勝利クラブがJ1に残留するのは初の快挙となった。

 だが、J1に昇格してからは苦しいシーズンを過ごす。初年度の19年はプレーオフ残留したが、18位。降格の無かった20年は14位。昨年、今年と最終戦残留を決めたが、17位に低迷。4年連続二桁順位、毎年のように残留争いに甘んじる成績に最終戦後のセレモニーではサポーターが「数年おきに変わる社長監督、それで一貫性のあるクラブ作りは無理」「蒼紺協会さんのコロコロ政治、誠に遺憾です」となどとフロントを痛烈批判する横断幕が掲げられた。中津真吾社長、阿野監督は既に辞任を発表。チームの主将を努めたMF山本も「サポーター横断幕が全て。みんなが望んだ成績では無かった」と苦々しく話したのは印象的だった。

 このオフは主力流出危機にある。負傷離脱はありながら、14得点を挙げ、清水FWチアゴサンタナと並ぶJ1得点王を獲得したFW吉田今季契約が終了。関係者によると既に国内外からオファーがあると言う。クラブは全力で慰留する方針だが、本人は高いレベル勝負したいという意向もあり、難航が予想される。また、同じく契約今季で終了するDF本田DF松岡MF秋葉にも国内外クラブからオファーが来ている。主将を努めたMF山本らも来季去就は不透明。全力で慰留しなければ、厳しい戦いは必至の情勢だ。

 それでも明るい話題はある。吉田に加え、山本が最終戦10ゴール10アシストを達成。特に大卒新人MF鈴木潤が7ゴール7アシストを挙げ、2年目のFW佐藤も6ゴールを挙げた。守備でもGK村上が一本立ちし、孤軍奮闘DF栗林MF宮城らがレギュラーに定着し、高校2年生のMF前田下部組織出身選手が次々にデビューするなど、次世代の若手は台頭しており、来季新加入選手10人が内定(16日現在)。選手層は着実に厚くなっている。

 来季10からヘッドコーチを努めていた岡嶋聡氏の新監督就任を発表。コーチ陣の組閣も固まり、新たなスタートを切る。山本は最終戦後「どうしたら選手と一緒に戦いたいと思っていただけるようなチーム作りが出来るか、クラブ全体で考えないといけない」と危機感を募らせ、鈴木潤も「悔しいシーズン来季個人として、もっとチームを勝たせる選手になりたいです」と来季への巻き返しを誓った。 

 戦力維持など、課題は山積しているチームは来季、どのような戦いを見せるか。フロント判断力選手達の覚悟が問われる。

2022-11-07

[]中津真吾社長、阿野燿大監督今季限りで退任。来季は岡嶋聡ヘッドの昇格が有力。社長は決まり次第、発表

 オレオレFC来季監督に岡嶋聡ヘッドコーチ就任が有力となった。週明けにも本人と会談し、就任要請する見込み。

 岡嶋ヘッドは2019年からオレオレU-18の監督就任し、初年度で、チームをユースリーグ初優勝に導く手腕を発揮し、翌年はUJ1昇格に導いた。今季から9月まではGMを努め、10月からヘッドコーチとして阿野監督サポート幹部内でも「影の監督」との評価が高く、チームを4試合負けなしで残留に導いた。

 岡嶋ヘッドも就任に前向きで、受諾すれば来週中に就任会見が行われる。また、阿野監督来季フロント入りし、ユース年代ポストに就く見込み。同じく退任が決定的な中津真吾社長来季GMなどのポストに就く予定だと言う。

 ○…オレオレFC大分戦後、最終戦セレモニーを行った。壇上に立った中津真吾社長は「19試合勝利、2年連続監督を交代し、スタイルをブラしてしまった件は我々フロントの慢心であり、重く受け止めています」と謝罪し「私は今シーズン限り社長の座を降りますが、サポータースポンサーの皆様の声援があったからこそ、来シーズンもJ1で戦えます。こんな未熟な社長ですが、もっと視野を広げ、勉強していきます。1年間ありがとうございました」と涙を見せながら、挨拶を終えた。

 今季限りで退任する阿野監督は「17位で終わりましたけど、残留を果たす事は出来ました。しかし、決して満足のいく成績ではないことは選手も、僕達もサポーター理解しています。たった1ヶ月でしたが、来シーズンはいサポーターとして、このクラブを熱くサポートしたいと思いますありがとうございました」と挨拶した。

 主将MF山本は「残留する事は出来ましたが、今シーズンサポータースポンサーフロント、そして選手コーチングスタッフみんなが臨んだ結果、成績ではありませんでした」と謝罪した。

 そして「今ここで来シーズン応援よろしくお願いしますと言う事を軽々しく言う事は出来ません」とし「今のままでは来シーズンも同じ事を繰り返すと感じました。それでは成長はありません。J1にいる以上、僕達もサポータースポンサーフロントの方々も上を目指していますが、そういうチームになるにはどうすれば良いか川崎フロンターレさんや横浜Fマリノスさんのようなチームになるにはどうしたら良いか選手と一緒に戦いたいと思っていただけるようなチーム作りをしなければいけないと思います選手個々がどうしたらチームが強くなるのかを考え、精進して行きますので、見ていてください」と決意表明した。

2022-10-05

[]【記者の目オレオレFC相田満監督解任 最近の采配で迷い、主力ばかりで控え選手不満の声。積み上げ乏しく、チームに閉塞感

 オレオレFC相田満監督と野牧憲広ヘッドコーチを双方合意の末に解任し、先月1日付で作戦担当コーチ就任していた阿野燿大氏の監督就任を発表した。1日の京都戦に敗れ、18試合勝利J1昇格プレーオフ圏の18位に転落したことで、クラブ監督交代を決断した。この日の夕方、会見に臨んだ中津真吾社長は「残り4試合となり、現実的目標残留となったため、このタイミングで阿野新監督へ交代する決断をいたしました」と説明した。

 【写真】1日の京都戦に敗れ、厳しい表情で引き上げる相田満監督

 前半戦は10試合負けなし。暫定4位まで引き上げたオレオレFC6月18日清水エスパルス戦に敗れて以降、8分け10敗と大きく失速。特に8月31日湘南から残留争い直接対決3連戦は1分2敗。最下位磐田にも敗れるなど、後半戦は残留争いの直接対決で1勝も挙げられず4分4敗と惨憺たる結果となった。

 今季得点数は41得点と昨年並み(昨年46得点)ながら、課題だった失点数は53でリーグワースト勝負どころで失点するケースもあり、チームとしての積み上げの乏しさが露わになった。閉塞感が漂っていたことは否めない。

 相田監督最近の采配にも迷いが見て取れた。守備を重視し、5バック気味で試合に入ったり、ボランチが本職のMF宮城サイドバックで起用したりと、築いてきた戦術への揺らぎが現れていた。更に最近は主力選手ばかりに気を配って対話するシーンが目立ち、控え選手から不満の声も出始め、一体感は薄れていた。最後の指揮となった1日の京都戦後の会見では、明らかに生気を失っていた。ベンチ外となったある選手は「起用も去ることながら、この1年、戦術がブレブレで、スタイルが見えない」と不信感を口にしていた。

 チームは18位。現時点ではJ2の3~6位によるJ1参入プレーオフ進出争いに回る。しかし、19位G大阪との勝ち点差は僅か1で、現状の成績が続けば、J2降格圏転落は秒読み段階。リーグ戦残り4試合での交代劇は、残留圏での残留のみならず、最悪の場合プレーオフによる残留まで見据えたカンフル剤投入のタイミングとしてはぎりぎりだ。

 中津社長は「(クラブワースト10試合勝利となった)神戸戦後8月15日サポーター選手との会談相田監督の続投と同時に、なんとか相田監督長期政権を作るつもりでしたが、18試合勝利に加え、内容も改善が出来ていないということを重く見ました。フロント職員毎日ハードワークしてくれた中、このような結果になったことは、私も含めて責任を持つ立場にある。この時期に及んで、何故交代するのかという声もありますが、まだ諦めてはいないし、何も終わっていない。残りの試合を戦っていこうと伝えました」と説明した。

 阿野氏は中林監督時代20年にヘッドコーチを努めた実績がある。攻守の連動性を確立し、新型コロナウイルス蔓延したイレギュラーシーズンをJ1では最高の14位と結果を出した。明るい性格で主力、控え関係なく接する姿勢は、クラブにとって重要な要素の一つだろう。契約今季までとし、来季監督白紙だという。中津社長は今後の監督選びの過程で、より厳しい審査クラブとして必要だという認識を示した。

 「昨年に続いて、2年連続で、J1に昇格してから、ほぼ毎回のように成績不振監督を交代してしまう。『オレオレFCサッカーって何?』と言われたら、答えられない。これは現場だけでなく、選定する我々フロントが壮絶に反省しないといけない。目指すサッカーフロントが、まず契約する前にもっと相手と話をしてしっかり、我々はこういうサッカーがしたい、それが構築できますか?と投げかけて、そこの話をこれからお願いする方には、しっかりやっていく必要がある」とし、中津社長自身の去就についても「ダメなら辞めなければならない。私もプロの一人ですから」と話し、今季限りでの辞任も示唆した。

 今シーズンも窮地に追い込まれた。だが、J1残留に向け最後カードは切った。さっそく明日から8日のホーム鹿島アントラーズから阿野新体制スタートする。決断を信じて、新監督の手腕に、残留の望みを託すしかない。

2022-10-04

[]相田満監督と野牧ヘッドを解任へ…リーグ戦18試合勝利 残り4試合プレーオフ圏の暫定18位。後任は現作戦担当チーフの阿野燿大氏

 18試合勝利となったオレオレFC相田満監督と野牧憲広ヘッドコーチを解任することが2日、濃厚になった。1日の京都戦で残留を争うライバルに敗れ、J1昇格プレーオフ圏内の18位に転落。リーグ戦18戦勝ちなしと約5か月間勝利がなく、残り4試合というタイミング決断したとみられる。また、後任は先月1日付で作戦担当チーフ就任した阿野燿大氏が昇格するとみられる。

 【写真】1日の京都戦に敗れ、唇を噛み締めて引き上げる相田満監督

 京都戦後クラブ幹部は現時点での相田監督の解任を否定していた。しか複数関係者によると、1日中監督交代の方針に傾いたもようだ。今季招へいした相田監督は、昨季残留争いにも巻き込まれ、最終的には17位に終わったチームを、組織的サッカー5月までは10試合無敗で暫定4位と結果を出した。しかし主力の新型コロナによる離脱怪我人の続出、外国人選手不祥事などもあり、徐々に低迷。今夏にはDFシャルソンらを補強したが、フィット時間を要し、いまだ上向かないチーム状態が続いていた。

 クラブ相田監督人間性指導法を高く評価8月時点で中津真吾社長は続投を明言していたが、18試合勝利危機的な状況に陥り、残留に向けて一刻の猶予もないと判断。苦渋の決断をした模様だ。中林監督時代ヘッドコーチ担当スカウトを経て、先月から作戦担当就任した阿野氏には残り4試合限定で指揮を託す見込み。昨季中林監督解任に続き、シーズン途中の監督交代は2年連続。J1残留に向け、流れを変えるための最後の一手に出る。

2022-09-29

[]現役引退加藤「やりきった」通算358試合出場はクラブ最多。残り5試合「あとは自信だけ」J1残留を目指す

 今季限りで現役を引退するオレオレFCMF加藤20日、オレノミカ引退会見を行った。2007年から加入し、15年間、チーム一筋でプレーしたベテランは既に昨オフ引退意思クラブに伝えていたことを告白クラブ来季ポストを用意することを明かした。

 会見では加藤らしく、すがすがしく明るい表情だった。「悔いはないですね。15年という長いようであっという間の現役生活だったけど、やり切った思いが強いです」。そして、こう明かした。「正直に言いますと、19年に大島さん(現U-18GKコーチ)、昨年は内藤さん(現U-15監督)が引退して、自分契約していただいた時に、中津真吾社長には『今年ダメなら(引退)』と伝えてはいたんですけどね」。

 2020年に左膝内側側副靭帯を損傷し、全治8ヶ月の重症。その影響で昨年は4試合の出場に終わった。「人生初めての大怪我。あれから感覚も含めて違和感を感じた。かばったプレーというか、自分が思ったようなプレーは出来なくなっていた」。今季7月までカップ戦のみの出場。山本宮城に加え、今シーズン鈴木潤ら若手が台頭し、躍動する姿を見て、その思いは一層強くなった。「自分プレーするよりも、色々な若い選手達を見て、試合の中で成長していく姿がうれしかった。上手い子がいっぱい来たし、“世代交代だな”と割り切れた」と引退の経緯を明かした。

 今月初旬にクラブと話し合いの場を設け、改めて今季限り引退意向を伝えた。先日9日には視察に訪れた元監督多良初徳氏にも伝えたと言う。多良からは「本当に辞めるのか?まだ若いだろう」と問われ、相田満監督中津社長に、大島内藤とかつての仲間からは「まだまだやれるはず」と言葉をかけられた。8月から出場機会が増え、現在3試合に出場。特に8月20日清水エスパルス戦では起死回生の同点ゴールでドローに持ち込むなど、健在をアピールしていた。だが、引退意思は固かった。

 「長友さんや三浦カズさんのように、どんなに批判されても常にチャレンジ、向上する姿勢が一番だと思う。でも自分限界。彼らのようにはなれなかった。左膝の影響もあったけど、やっぱり気力も揃って、プロなので。それを思うとあの二人は凄いなぁ…って思いますね」。15年間在籍し、主力としてけん引。主将を努めた2018年にはJ1昇格に貢献した。通算358試合出場はクラブ最多。「無名だった自分をこのクラブが育ててくれた。感謝しかありません」と笑顔で振り返った。

 印象に残る試合については19年5月松本山雅戦(アルウィン)を挙げた。「前々から松本サポーターの熱気は凄いと聞いていたけど、想像以上の半端なさだったし、鳥肌が立った。その中で、自分のゴールで勝てた試合」と、2―0で勝利した場面を挙げた。

 会見にはMF山本鈴木潤GK村上DF松岡FW吉田に、今季から加藤代名詞だった背番号14を着けるMF相馬花束を持ってサプライズ登場。後輩たちには「苦しい時も必ず出てくるけど、そこでどうするかが各選手一番大事な部分。後悔はしないようにしてほしい」と“金言”を授けた。

 中津真吾社長来季ポスト検討していると明言。加藤は「(今後については)まだこれから。このクラブの力になれれば良いし、新しい自分に今からクワクしている」と話した。本拠地終戦今シーズンリーグ終戦となる11月5日大分トリニータ戦では引退セレモニーが行われる。

 チームは現在17試合勝利。暫定17位でJ1残留へ苦境が続く。それでも加藤は「この前の札幌戦はチャンスも作れていた。あとは自信だけ。今季取った勝ち点は一気に失わない。あと2ヶ月、しっかり頑張ります」と明るい表情で話した。15年間、サポーターや後輩たちから愛された加藤ラストイヤーをJ1残留で送り出す。

2022-08-26

[]9月10日G大阪から声出し応援設置へ

 オレオレFC9月10日G大阪からホーム戦で、収容人数50%などのルールを設けた上で「声出し応援エリア」を設置することを26日、発表した。声を出しての応援は約3年ぶり。各スタジアム試験的に行われている声出し応援について、クラブはこれまで実施されていなかったが、15日の会談で、ホームでの声出し応援実施時期や、サポーター代表意見などを勘案して実施を決めたとしている。

 エリアホームビジターゴール裏席。左右1席分の間隔を空け、試合開始1時間から試合終了まで、コールリーダーを除いてピッチを向いてのみとなる。立ち上がっての観戦はできるが、マスク着用を義務化し、ハイタッチは認められていない。

 中津真吾社長は「予断を許さない状況は続きますが、第一歩を踏み出せた事を嬉しく思います。引き続き感染予防対策を求めつつ、多くの方々が集まってくれる事を期待します」とコメントスタジアムDJのネイブル・ラスレ氏も「待ちに待っていた瞬間、大変喜ばしい事で今、感無量です。サポーターの皆さん、これから感染予防をしっかりしつつ、選手達に熱い声援を宜しくお願いします!」と話した。

 会場はいずれもオレスタジアムで9月10日G大阪戦、同18日・北海道コンサドーレ札幌戦、10月1日京都サンガFC戦、同8日・鹿島アントラーズ戦と、最終節の11月5日大分トリニータ戦の5試合

オレオレFCの残りの対戦カード ※順位は26日現在

28節 8月26日(A)(暫定7位)鳥栖
29節 8月31日(H)(暫定18位)湘南
30節 9月3日 (A)(暫定20位)磐田
31節 9月10日(H)(暫定19位)G大阪
32節 9月14日(A)(暫定3位)川崎
33節 9月18日(H)(暫定15位)札幌
34節 10月1日(H)(暫定16位)京都
35節 10月8日(H)(暫定2位)鹿島
36節 10月12日(A)(暫定4位)柏
37節 10月29日(A)(暫定6位)広島
38節 11月5日(H)(暫定9位)大分

2022-08-19

[]MF鈴木潤「改めてサポーターに支えられているのを感じた」FW吉田「勝たないと現状打開は出来ない」20日清水戦へ 6月リベンジ誓う

 J1残留、現状打開へー。オレオレFCMF鈴木潤FW吉田オンライン取材に応じ、20日清水エスパルス戦(アイスタ)でリベンジを誓った。17日はオレフィールドで非公開練習で調整した。6月清水戦に負けてから現在クラブワースト10試合勝利中。一昨年から4試合勝利の難敵相手11試合ぶりの白星を目指す。

写真吉田積極的コミュニケーションを取る鈴木潤(右端はFW佐藤)

 因縁相手から白星を目指す。鈴木潤静岡市出身アイスタでは今節が初見参となる。清水戦に向けて鈴木は「期待してくれるサポーター勝利を届けたい」と意気込み、吉田も「前回やられていますから。ここで勝たないと現状打開は出来ない。厳しい戦いは覚悟の上。最終的に1点多く獲って勝てば良い」と11試合ぶり勝利へなりふり構わない姿勢を示した。

 14日にはミーティングを開き、15日には中津真吾社長提案選手監督サポーター代表と異例の会談を行い、現状の課題と同時に相田満監督サポートする事を改めて確認した。参加した鈴木は「サポーター目線課題を指摘してくれたり、激励の言葉もくれた。改めてサポーター人達に支えられているというのを感じた」と話し「だからこそ清水戦は期待してくれるサポーター勝利を届けたい。その一心だけですね」とキッパリ

 一方、チーム2位の7得点を挙げる吉田は先月6日のセレッソ大阪戦でゴールを決めてから5試合得点なし。清水戦は前回PKながら得点を決めているだけに、エースの奮起が不可欠なのは間違いない。「清水守備陣は権田選手を中心にみんないいし、しっかり守れてる印象。その上をいけるよう受け身にならず、攻めていく」と攻略法イメージした。

 リーグ戦清水には現在連敗中で、2020年11から4試合勝利(2分2敗)。通算でも1勝3分3敗と負け越している。勝たなければ、クラブワースト記録更新に加え、他会場次第では更に厳しくなるが「自分達はあと12試合で、どう勝ち点を積み上げるかしか考えてない」と吉田。難敵相手から白星で暗闇のトンネル脱出する。

 ○…10日に加入したFWチアゴロペスが、清水戦でベンチ入りの可能性が高まった。8日に来日したチアゴ11日、オレフィールドでチームに合流。身長200センチ体重110キロ規格外ストライカーはいきなりフルメニューをこなし、ミニゲームでは強靭フィジカルを生かし、両足で強烈なシュートを放つなど存在感を示している。

 これまで新外国人の起用には慎重な姿勢を取っていた相田満監督は「(清水戦で)ベンチ入りはある」と示唆連携面などの課題はあるが、劣勢時のパワープレー要員として起用されることが濃厚だ。チアゴは「少ない時間でも、私はチームに貢献するだけ」と頼もしい。高さ、強さを持った背番号45が、苦境に陥るチームの救世主に躍り出る。

[]相次ぐ監督解任も、クラブワースト10試合勝利オレオレFCは何故、監督続投を決断たか

 J2自動降格圏の19位に低迷するガンバ大阪17日、16日付で片野坂知宏監督との契約解除を発表した。成績不振による事実上の解任で、同じく最下位に低迷するジュビロ磐田も14日に同じ理由で、伊藤彰監督の解任を発表した。その一方で暫定14位のオレオレFC相田満監督を続投した。クラブワースト更新する10試合勝利と低迷が続き、J1残留争いに巻き込まれたが、何故クラブ監督続投を決断したのか?

 結果が全てのプロ世界。J1も残り12試合というタイミングで、自動降格圏に低迷するジュビロ磐田ガンバ大阪監督交代に踏み切った。一時期最下位に沈んだヴィッセル神戸清水エスパルス監督交代に踏み切っている。一方、前節、クラブワースト更新する10試合勝利でJ1残留が危うくなったオレオレFCは13日の神戸戦後、観戦に訪れた中津真吾社長メディアを通して、現状を謝罪した上で、相田監督の続投を明言し、ノエビアスタジアム神戸に駆けつけたサポーターにも自ら経緯を説明した。

 15日には中津社長の図らいで、サポーター代表選手監督との緊急会談を実現。現状の課題相田監督の去就について話し合い、各側の意見方向性確認。最終的に選手サポーターから監督への不満の声はなく、残り試合相田監督サポートすることで一致した。

 中津社長によると、これらの背景には昨年までの反省があると言う。2019年にJ1に昇格して以降、オレオレFC2020年を除き、全てのシーズン監督の途中交代を経験。昨年も5月に3連敗を喫し、当時の中林監督を成績不振で解任した。当時はフロント主導で、サポーターの声すら聞かずに結果ありきで決断していた。矢狭間GM暫定的に指揮したのち、後任の野牧憲広監督(現ヘッドコーチ)は最終戦まで指揮したが、結果的には17位と最後まで残留争いに巻き込まれた。

 そうした反省を踏まえ、今季から就任した中津社長は「今、学生スポーツにおいて勝利至上主義が問題となっているのと一緒で、プロアップデートしないといけない。これからフロント主導では厳しい、サポーターファーストにならないと」とフロントだけでなく、サポーターらの意見も取り入れる方針に切り替えた。

 勿論、「現状に満足はしていない」と中津社長。それでも「プロは結果が全て。だけど、それありきで解任するのは僕は良いとは思わない。甘いと言われるだろうけど、僕も相田監督選手もチームも生き物。日々成長していかないといけない」。最終成績は分からない。だが、3年在籍し、未だに築き上げていないオレオレFCサッカーを築くため、未来のために継続と成長を決断した。

 監督続投となった相田監督は「ああいう場を設けて頂いて、サポーターの声や選手達の声を聞けて嬉しかった。だからこそ、より一層、結果を出し続けないといけない」と決意を新たにしMF山本も「自分達が招いた現状。サポーターに何度も悔しい思いをさせている。(清水戦は)前回、負けて悔しい思いをしているので、勝って喜びを分かち合いたい」と強い覚悟を示した。もう迷いはない。起死回生を誓って、20日アウェイ清水エスパルスからの残り12試合に挑む。

2022-08-17

[]クラブワースト更新10試合勝利オレオレ 残り12試合相田体制継続フロント選手サポーター団体が15日に話し合いで方向性一致

 オレオレFCは15日の練習後、オレノミカ中津真吾社長相田満監督MF山本相馬鈴木潤GK村上と、サポーター団体ブルネイ」のリーダーらと会談。現状の課題相田監督の去就、残り試合に向けてなどを話し合った。

 チームは前節のヴィッセル神戸戦に敗れ、クラブワースト更新する10試合勝利。J1残留争いに巻き込まれた。相田監督の去就が囁かれる中、中津社長は14日「現状に満足はしていないが、結果ありきで解任をする気はない」と否定していた。

 この日、山本らは14日に開いた青空ミーティングの内容を説明した上で「勝てないのは自分達のミス戦術遂行しようとしていないから。監督一人の責任ではない」と話し、リーダーからは「ここ最近、先制されてから反撃という試合が続いている。それでは遅い」という指摘はあったが、人間性や柔軟な思考決断力、戦術、やっているサッカーに不満はなく「最近は結果だけで解任し、継続力のないクラブもあるが、我々は残り試合相田監督サポートする。やりましょう」とし、改めて相田体制継続が決まった。

 残り試合も続投となった指揮官は「サポーター団体中津社長に言われた課題を重く受け止め、改善を目指し、残り12試合を戦います」と誓い、中津社長は「このまま終わるわけにはいかない。今後も厳しい相手は多いですが、必ず打開出来るようにベストを尽くします」と奮起を誓った。

 20日にはアウェイ清水エスパルスと対戦する。山本は「自分達が招いた現状。こういう場を設けて頂いて、より一層やらないといけない気持ちになった」と必勝を期した。

[]監督続投のオレオレFC20日因縁清水戦に向けトレーニング 相田監督一丸となって戦う」

 オレオレFCは16日、清水エスパルス戦(20日午後6時、アイスタ)に向けて、オレフィールド練習を行った。クラブワースト10試合勝利と苦しい状況の中だが、チームは相田満監督の続投が決定。指揮官は「積極的に、ひたすらがむしゃらに、一丸となって戦う」と話し、因縁相手から11試合ぶりの白星を目指す。

 一丸となって戦う。この日の練習ではゲーム形式などを含む約2時間イレブンは精力的に汗を流した。時折、怠慢プレーには監督選手コーチが厳しく指摘し合うなど、練習に活気がついていた。

 相田監督オンライン取材に応じ、前節13日の神戸戦(0●2)について「悔しい結果、クラブワースト記録を更新してしま申し訳無い結果となってしまった」と振り返った。

 それでも現状から逆襲へ、下を向いている時間はない。15日の練習後、オレノミカ中津真吾社長相田満監督MF山本相馬鈴木潤GK村上と、サポーター団体ブルネイ」のリーダーらと緊急会談課題と同時にやっているサッカーに不満はない事、相田体制サポートする事を改めて確認した。指揮官は「ああいう場を設けて頂いて、サポーターの声や選手達の声を聞けて嬉しかった。だからこそ、より一層結果を出さないといけない気持ちです」と決意を新たにした。

 これまでは相手に合わせた戦術を敷いてきたが「より前に行かせる」と攻撃的布陣を示唆。その上で「ここ最近は球際のところで甘さがあり、そこで失点している。守備では相手よりも速く走り、速く寄せることをテーマにして、攻撃では積極的に行かせるようにしたい」と話した。

 清水現在連勝中と状態は上向き。6月清水とのホーム戦(1●3)に敗れてから、苦境が続いている。その時、得点を決めているFW吉田は「(現状の成績は)選手責任が重い。厳しい戦いになりますが、なんとしても結果を出したい」。全体練習後はFW奥原、MF山本らと共に居残りシュート練習を行い、最後グラウンドを後にした。

 相田監督は「サポーターの方々に悔しい思いばかりさせている。勝ち点3を目指して強い覚悟を持って、積極的にひたすらがむしゃらに、一丸となって戦います」と悲壮覚悟を語った。残り12試合で苦境脱出とJ1残留へ、ロイブルイレブン底力が試される。

2022-08-16

[]苦境脱出選手監督フロント青空ミーティング 休日返上練習 前日クラブワースト更新10試合勝利 20日清水戦に向け山本「このままじゃ終われない」

 オレオレFCは14日、オレフィールド青空ミーティング実施。その後、清水エスパルス戦(20日アイスタ)に向け、約2時間練習を行った。

 この日は通常オフだったが、中津真吾社長相田満監督提案休日返上。全体練習が始まる前に、コーチ選手スタッフをオレノミカに集めた。中津社長オンライン取材に応じ「現状が現状なので、休んでいるわけにはいかない。選手監督気持ちを聞きたいのもあったし、我々の気持ちも話しておきたかった」と説明。現状の課題、今後に向けて、どう戦うべきかなど、約1時間話し合ったと言う。

 前日のヴィッセル神戸戦に0ー2で敗れ、遂にクラブワースト更新10試合勝利となったロイブル軍団ガンバ大阪が敗れたため、自動降格圏との勝ち点差5は守ったが、18位神戸との差は3と一気に厳しい状況に立たされた。チームは現在リーグワースト45失点と守備課題を残す。特に10試合勝利中、9試合で先制点を奪われており、苦しい試合展開を招いている。

 相田満監督練習前に「もう一度、攻撃守備も攻める姿勢を持ってやっていくってこと、各自が与えられた試合に向けていい準備をすること。勝敗は我々コーチングスタッフが取れば良い。失点したらどうしようとか受け身にならず、絶対に抑えてやるという気持ちピッチに立とうと話しました」と明かす。そしてDF陣、中盤、更に攻撃陣に役割を、それぞれ伝えたと言う。

 次節の相手清水には10試合負けなしで臨んだ6月ホームで1ー3と敗れ、11試合ぶりに黒星を喫した。そこからチームは暗闇のトンネルに入り、苦しんでいる。これまでもチームを鼓舞し、結束力を強めてきた指揮官、そして中津社長が、現状打開のために再び士気を高めた。

 選手達も奮起を誓った。静岡市出身MF鈴木潤は「エスパルスは憧れのクラブだった」としながらも「サポーターに悔しい思いばかりさせている。毎回、意気込んでは裏切るの繰り返しはプロとして恥ずかしい。厳しい試合になりますけど、今度こそ勝って、喜びを分かち合いたい」と強い覚悟を示した。

 清水には過去アウェイではルヴァンカップも含め3勝3分と負けなし。それでも相田監督は「過去の事は意識していません。その時の清水エスパルスと戦うので。清水は今、勢いがある。だけど我々も勝ちたい気持ちは譲れない。やります」と声のトーンを落とすことなく、力強く結んだ。因縁相手撃破し、11試合ぶりの歓喜を呼び起こす。

2022-08-15

[]中津社長クラブ不名誉な記録に「重く受け止めている」。試合後は自らサポーターと話し合い 監督解任は「ありません」

 ノエビアスタジアム神戸に駆けつけた中津真吾社長試合後、報道陣の前に立ち「クラブワースト10試合勝利という現状は重く受け止めています」と謝罪した。

 試合前には中津社長自ら「明けない夜はない。ここから、もう一度勝って、サポーターと喜びを分かち合おう」とイレブン鼓舞したが、チームは奮起せず、完封負け。「(試合を見てて)気持ちが前のめりになっている。勝てない焦りなのかは分からないですけど、監督選手はなんとかしようとしている。だけど噛み合っていないのが現状だと思います」と話した。

 試合後にはサポーターと約20分近く話し合うシーンがあった。これについて中津社長は「当然、サポーターも今の現状に満足はしていない。ブーイングも覚悟していた。編成面、戦略面を含め、現場だけでなく、我々フロントにも責任がある。神戸さんには申し訳無いですが、今の現状と思っている事を確認するために僕自身が話し合いの場を設けました」と自らの意思だったと話した。大きな混乱はなく、「サポーターからは厳しい声もありましたが、最後は『相田監督を信じる』『頼むぞ』という声もあった」と話した。

 相田監督の去就については「解任はありません。現状に満足はしてないが、だからと言って、全てを否定する気はない」とキッパリシーズンも残りあと12試合中津社長は「(試合後)選手監督コーチも悔しがっていた。サポーターの方々もそうですし、僕らフロントも現状は悔しい。だけど終わった事は変えられないので、前を向いてやるしかない。それを清水戦で示したいですし、やります」と奮起を誓った。

2022-08-04

[]MF鈴木潤名古屋戦へ気合十分「自信はある。あとは結果で示したい」

 オレオレFCは6日、ホーム名古屋グランパスと対戦する。4日はオレフィールドで調整。今季ここまで22試合に出場し4得点3アシストMF鈴木潤は「自信はある。あとは結果で示したい。サポーターのためにも絶対に勝ちたいです」と気合十分だ。

 前節7月30日ホーム浦和レッズ戦(1-3)は後半23分に途中出場。キレのあるドリブル相手翻弄すると、後半38分にはシュートモーションを織り交ぜたラストパスFWジュシエのゴールをお膳立てした。「冷静にジュシエが見えた。ただ、勝てなかったことは悔しい。課題を次に生かさないと」。

 浦和戦ではMF宮城同様、丸刈り姿を披露。本人は「宮城は分からないですけど、僕はただ暑かっただけので、それだけです」とはにかみながらも、「髪よりもプレーをして目立ちたいです」と気合いを入れた。

 リーグ戦は残り14試合。最高4位だったチームはリーグ戦8試合勝利で暫定11位と苦しむ。J1昇格プレーオフ圏の18位神戸自動降格圏の19位清水とは勝ち点6差内の大混戦だ。新型コロナ感染が拡大し、メンバーが揃わない状況だが、苦境を脱出するためにも、まずは守備が堅い12名古屋から勝ち点3をもぎ取りたい。鈴木潤は「先制点が大事。質の高いプレーをしたい」と勝利のみをイメージした。

6日も野牧ヘッドが監督代行へ 相田監督は13日神戸戦での復帰へ照準

 中津真吾社長が4日、オンライン取材に応じ、6日の名古屋戦も野牧憲広ヘッドコーチ監督代行を努める事を明かした。相田満博監督が30日、新型コロナウイルス感染。無症状で現在は自宅で静養中だが、中津社長は「少なくとも今週中は隔離して、(陰性なら)来週中に合流させる方向」との見解を示し、13日のヴィッセル神戸戦(ノエスタ)での復帰を照準に合わせると話した。

 チームはこの日、トップチーム4選手コロナ陽性を発表。先月から相田監督に加え、トップチーム7選手コーチングスタッフ1名、クラブ関係者6名が新型コロナウイルス感染している。エントリーメンバーは足りているため、現時点で名古屋戦は開催の方向だが、中津社長GKを3人エントリーしたアビスパ福岡川崎フロンターレを引き合いに出し「相手の事もありますし、感染が拡大すれば、福岡さんや川崎さんがそうであるように、限界がある。そこはJリーグサイドが考えて欲しい」と訴えた。

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