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オレオレFCは26日、FWトーマス・ノレジーが今季限りでの退団と同時に現役を引退すると発表した。
豪州出身、現在34歳のノレジーは210cmの長身ストライカーで母国などのクラブを渡り歩き、昨年からオレオレFCに加入。昨年は20試合に出場し3得点を挙げた。数字以上に真面目かつ真摯に取り組む姿勢はチームから高く評価された。契約を更新した今季は怪我の影響もあり、26日現在まで11試合の出場にとどまり1得点。13日のサガン鳥栖戦はベンチ入り(出場機会なし)したが、21日のジュビロ磐田戦はベンチ外に終わった。
ノレジーはクラブを通じて「今シーズン限りで退団、そして私のキャリアにピリオドを打つ決断をしました。期待していた結果を残せなかった事が心残りですが、皆様の声援が力になりました。残りのシーズン、私のベストを尽くし、皆様と一緒に戦いたいと思います」とコメントした。
オレオレFCは22日、オレフィールドでホーム最終戦となる25日の名古屋グランパス戦に向けて全体練習を行った。
前節・横浜FC戦に敗れたものの、翌日に3位浦和レッズがヴィッセル神戸に敗れ、勝ち点4差の6位と逆転ACLへ臨みは繋いだ。ただ、リーグ戦は残り2試合。今節、名古屋に敗れるか、勝利しても浦和が福岡に勝利すると、リーグ戦でのACL進出の夢は絶たれる。
過去のリーグ戦で僅か1勝(3分5敗)、ホームでは1度も白星のない天敵相手に野河田彰信監督は「勝つだけやん。ホーム最終戦やし、その意識はみんな持っとるはずやからな。少なくとも、前節みたいな試合したら勝てへん。勝ち点3を取るために何すればエエのか、そこに集中して準備していかな」と一戦必勝を誓った。
敵地で対戦した5月の前回対戦は、開始早々に失点し、追加点も献上。終了間際に1点返したが敗れて、リーグ戦11試合ぶりの黒星を喫した。鈴木潤は「開始早々に失点して、相手のペースにハマってしまった」と当時を振り返りながら、「あの時の悔しさから自分達も試合や練習を重ねながら成長してきた。ホーム最終戦はその総決算」と言葉に力を込める。
チケットは既に完売。試合後には今シーズン限りで現役を引退するDF小野寺の引退セレモニーなどが実施される。鈴木潤は「ホーム最終戦ですし、負けられない試合。(今シーズン限りで現役引退する)小野寺さんやロイブルファミリアの為にも勝ちたいですし、積み上げてきたものを出したい」と誓った。
オレオレFCは来季監督に岡嶋聡ヘッドコーチの就任が有力となった。週明けにも本人と会談し、就任を要請する見込み。
岡嶋ヘッドは2019年からオレオレU-18の監督に就任し、初年度で、チームをユースリーグ初優勝に導く手腕を発揮し、翌年はUJ1昇格に導いた。今季から9月まではGMを努め、10月からはヘッドコーチとして阿野監督をサポート。幹部内でも「影の監督」との評価が高く、チームを4試合負けなしで残留に導いた。
岡嶋ヘッドも就任に前向きで、受諾すれば来週中に就任会見が行われる。また、阿野監督は来季フロント入りし、ユース年代のポストに就く見込み。同じく退任が決定的な中津真吾社長は来季GMなどのポストに就く予定だと言う。
○…オレオレFCは大分戦後、最終戦セレモニーを行った。壇上に立った中津真吾社長は「19試合未勝利、2年連続で監督を交代し、スタイルをブラしてしまった件は我々フロントの慢心であり、重く受け止めています」と謝罪し「私は今シーズン限りで社長の座を降りますが、サポーター、スポンサーの皆様の声援があったからこそ、来シーズンもJ1で戦えます。こんな未熟な社長ですが、もっと視野を広げ、勉強していきます。1年間ありがとうございました」と涙を見せながら、挨拶を終えた。
今季限りで退任する阿野監督は「17位で終わりましたけど、残留を果たす事は出来ました。しかし、決して満足のいく成績ではないことは選手も、僕達もサポーターも理解しています。たった1ヶ月でしたが、来シーズンはいちサポーターとして、このクラブを熱くサポートしたいと思います。ありがとうございました」と挨拶した。
主将のMF山本は「残留する事は出来ましたが、今シーズンはサポーター、スポンサー、フロント、そして選手、コーチングスタッフみんなが臨んだ結果、成績ではありませんでした」と謝罪した。
そして「今ここで来シーズンも応援よろしくお願いしますと言う事を軽々しく言う事は出来ません」とし「今のままでは来シーズンも同じ事を繰り返すと感じました。それでは成長はありません。J1にいる以上、僕達もサポーター、スポンサー、フロントの方々も上を目指していますが、そういうチームになるにはどうすれば良いか、川崎フロンターレさんや横浜Fマリノスさんのようなチームになるにはどうしたら良いか、選手と一緒に戦いたいと思っていただけるようなチーム作りをしなければいけないと思います。選手個々がどうしたらチームが強くなるのかを考え、精進して行きますので、見ていてください」と決意表明した。