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はてなキーワード: フェイズとは

2023-03-07

anond:20230306194642

事業妥当性は一旦忘れろ

簡単な例を示す(金額の大小は無視しろ

A:B君に相談がある。お金ないけどコーヒー飲みたいんでお金くれない?

B:おけ、1,000円上げる。ただし、①近場の自販機とかスーパーで②通常のもの買うんだぞ。③余ったら余った分の金返せよ。

A:おけ。 ※ここで契約成立

(後日)

A:近場になかったから①電車で一駅の所で買ってきたか交通費かかったわ。①移動は行き電車で行って400円かかったけど帰りはダルいんでタクシー使って800円かかったわ。んで、行ったスーパーに②800円のコーヒーしか無かったからそれ買って飲んだわ。

③合計2000円かかって持ち出し1000円あるから返金いらんよな。ゴチ。

B ……

(状況の確認

①②について、当初とAの言い分を比較する

①近場 → 一駅離れ

 移動手段明示なし → タクシー電車

②通常のもの金額明示なし) → 800円

(状況の判断

①-1 一駅に近場に含まれるか

①-2 移動手段タクシーはありか。電車ならOKか。徒歩、チャリのみか

②通常に考えられるのは何処までか。200円?明示されてないなら費用の1000円まで?

(最終決定)

1)Aの全てを認める

→ 1500円で1000円超えてるので問題なし

2)Aの一部を認める【再調査結果がこれ】

タクシーはやり過ぎだからダメー。電車と800円コーヒーしょうがいね

→ 電車400+コーヒー800=1200円>1000円なので返金なし

3)は?全部駄目に決まってんだろ【暇主張(と思われる)】

近場でもねえし、交通費なんて必要じゃないし、コーヒーも通常の範疇から出て契約履行できてないやん😡当然全額返金だわ。

最終決定に納得できないやつからすると、持ち出しあろうがやることやってなくてお金貰ってるから万引きとかの評価になるわけよ。

んで、今は最終決定おかしない?Colaboはやることやってなくて都の判定がばいか住民訴訟司法判断させるんやーってフェイズ

2023-03-06

Colabo再調査結果について あるいは残念な日本補助金行政

可笑しいのは、いろんなポジションの人がみんなそれぞれ勝どきを上げていることだ。

そうなるべくがんばってこねた政治的しんこ細工なんだろう。

まず、オールドスクール左翼ポリコレ蛮族的な「疑うこと自体攻撃」「女性を叩きたいだけだろう」と言ってきた「無謬派」には少しはがっかりして欲しいところだが、なぜか大喜びである。まあこいつらは仕方ない。

コラボ極悪派」にとっては最小限の勝利であった。こんなもんじゃないはずだ、僕らの戦いはこれからだという感じだが、できることはあまりないだろう。

コラボは悪というよりは雑派」にとっては嫌な意味で予想通りの結果だった。行政のふてぶてしさを見せつけられるという意味で。

「雑」の原因には独善・慢心があるとして批判寄りの人、まあ仕方ないとは言わないが悪意というより能力不足で説明つくだろうと同情寄りの人と、「雑派」の中にも温度差はあるが、都に対するうんざり感は同じなのではないだろうか。

しんこ細工の中身を詳しく吟味する熱意は正直、ない。

そのまんまを真に受けたとして、190万だかは言い逃れようもない「万引きバレた分」でしょ。

2600万だかの経費の中身のいちいちの妥当性は調べもせず丸呑み、と。

なんとなれば活動に対する監査じゃなくて帳簿上の不正調査から

それで「足が出てるから諸々不問で」と言ったところで、元が言い値なわけだから水割り一杯五十万のところを温情で九割負けてやるから五万払え、と同じでどうにでもなる数字。ぼったくっているに違いないという意味ではなく、ぼったくりかどうかの調査はなされていないという意味

さて、コラボの「会計不正疑惑」はこれで終わった。帳簿自体調査でできることは終わったという意味で。その先はあるのか。コラボ支援事業の質について、会計だけでなく活動の中身もずさんなのではないかという疑惑は糾明されるのか。

「これが本当だったら絶対ダメだろう」という話がポロポロ出てはおり例の川崎市議などが告発の声を上げているが、不法行為の如何については司直の手に任せるしかない話で、周りで見ている我々にできることはこれといってない。暇空氏の「手に触れた石全部投げるスタイル」は、そのフェイズにおいてはノイズしかならない。今後の彼は単なるネットトロル親玉しかない。なので追う価値が無い。お疲れっした。

不法行為というよりは質的評価、公金投入の妥当性についての調査はなされていくのか。

いかないんだなあ。コラボダメなところを洗い出すということは都の放漫な補助金支出を洗い出すということ。それはやりませんよ、コラボによくないことがあったとしても全部都が飲み込んで無かったことにしますよという強い意志再調査結果には示されている。

まあ、行政が既にやっちゃったことについて事後的に自らアセスして間違いを認めるなんて光景、誰も見たことないもんな。減反政策が始まる前から計画してたか干拓やりまぁすとか、その先に漁村は無くなったけど橋は完成させますとかの巨大な愚行に誰かが責任を取ったか

民間有志による往々にして自己満足的な質の低い支援活動実態、そして手軽に「やってる感」出すためのアリバイとして放漫な補助金支出する行政、そうした残念な実態がめくれていくきっかけにコラボ問題がなるかもしれないという期待は、正直なところ幻想であったと言わざるを得ない。

まあでもほんのちょっとは「議論は深まった」のではないか

そういう活動のこと何も知らずにふんいきで誉め讃えたり全否定したりするのでなく、実際のところはどういうもんなんだろうと能動的に知ろう・考えようとする人は増えたのではないか

適材適所なのだボランティアから非営利団体からこそできる、向いてることはある。但しこれと決まったミッションが予め自明に用意されているわけではない。誰でもできるようなしょーもない単純作業は、感謝されたがりの暇人やらせとけばいいということではないのだ。

何ができるか現場で考えなければならないし、その知見は社会に共有していかなければならない。秘密主義・囲い込み主義正義活動はいらない。

それから行政との連携について。行政はいつも残念なものなのだろう。行政とは使うものである。残念だ残念だと言っていても何も起きない。どう使えばいいかを考えるべきなのだろう。

思うにリベラルであるとはそうやっていろんなチャンネル主体的社会を動かして行こうと試す姿勢なのではないか。分断のあるところで「正義の側に立つ」ことではなくて。

ブコメ指摘「補助金じゃなくて業務委託」それはそう。

「誰も見たことない」はちょっと情緒表現すぎたな。

2023-02-26

何か投稿したいと思うのにネタがない

増田読んでると色んな人のお気持ち見れて楽しい自分お気持ち投稿したいという気持ちになるんだけど、いざ書くフェイズになるとぱったり手が止まり困っている

2023-02-22

人類もっとゲームから学ぶべきだと思う

最近、俺が見てるYoutuberが相次いで謝罪配信するんだけど、

なぜか必ず「今回の件で僕を叩いてる人は動画ちゃんと見てないんだと思う」みたいなことを言うのね。

もろちんちゃん謝罪もしたうえでね。

 

他にも謝罪文を掲載して、同じ謝罪文内に

「今回の件に関しての誹謗中傷に関しては法的措置検討しております

とか書いちゃうのね。

 

あのさぁ。

今、お前の攻撃フェイズじゃねンだわ。

今、お前は守備フェイズなわけ。

お前がすべきことは他人を責めることじゃなくて、自分の非を認めて守備を固めることなの。

ちゃんとお前の謝罪が通じて空気が変わればお前の攻撃フェイズは必ず来るから

 

かにお前がやったことに対して苛烈攻撃しすぎてる奴がいるのはわかるよ。

わかるけど、今お前は「こいつ悪い奴だ」っていうデバフがかかってるわけ。

まずお前はそのデバフが解けるのをひたすら待つ必要がある。

で、デバフが解けたときにはじめて「こいつら叩きすぎじゃね?」ってターンが来る。

その時に「自分が悪かったので我慢しておりましたが」って攻撃に転じるんだよ。

 

守備フェイズに殴りに行こうとするな。

人生において割と多くの場合はターン制だ。

攻めるターン、守るターン。

学べ。

2023-02-21

自民党支持層の過半数同性婚法制化に賛成

なんだってね。特に若年層が。

https://www.sankei.com/article/20230220-PQDZSMO6ORMX5GHJ5BHHAZOCGM/

同性婚法制化は和式リベラルが「ウリ」や「棍棒」にできるイシューではもはやない。

なんで自民支持の若者同性婚法制化に賛成なのか。悪い大人に騙されてふだんうっかりウケーカしてしまってるだけで本当は政治的に正しい、よい子なのか。

とりあえず思いつく理由は以下の三つ。

周りに疎まれても法の許す範囲で己を貫こうよというのではなく、後ろ指さされるリスクを取ってまで他人干渉したくないよという、空気個人主義

マイノリティ当事者社会権利上の訴えをしていく上でそれはむしろ壁になる。自分のことで他人を巻き込んで騒ぐのはどうかと思いまーす。でも天王山的なポイントを越えると追い風になるんだな。鈍重で無責任な羊の群れ。

憲法同性婚禁止していない、という以前に想定していない。

同性婚法制化は既存制度に「同性でも可」と機械的に付け加えるだけで済む話ではない。法体系の中でいろいろ軋みというかハレーションを起こす。そのいちいちにパッチしていかなければならない。

外付け拡張でとりあえずどうにかするだけじゃなくて、根本のところにも手を入れる必要がある。

「じゃあそうすればいいじゃん」というのが若い世代感覚だろう。憲法にだけは触れずにという宗教上の理由による謎ルールを共有していないので。

若い世代ほどドメスティックもの伝統習俗を疎んじる傾向というのは普遍的ものではない。大きな波がある。ざっくり言って80年代末くらいからは「伝統、むしろカッコイイ」フェイズだろう。

その流れになんとなく乗って、二人の契りをお国が裏書きしてくれる制度イニシエーションとしての価値を置いている。個人選択として生涯未婚だとしても「結婚に何の意味があるかわからない、興味がない」のではなく、いろいろ事情があった上での決断としてそうするに過ぎない。

同性婚法制化推進は、国が認める正式婚姻という枠組みを重視する点では「保守」的センスにむしろ沿っているのだ。

婚姻制度的枠組みをいじるということは「そもそも結婚ってなんだっけ」という原理的問いを前景化させることだ。「同性カップルだけ婚姻届出せなくてかわいそうだよね」「そうだね、じゃあ同性もOKにしよう」だけで話は終わらない。じゃあポリガミーは? そもそも必要もの?と続くことになる。

そもそも婚姻法律より前からある。当たり前のことだが、結婚とは原始時代からの土俗的慣習と現代法のアマルガムなのである

でもいいんだよ、そういう根本からの話は専業の学者がやれば。

生活者は忙しい。制度なんてうっかり変えてみればいいんだよ。それで人生狂う人も出るかもしれないけど、法律ってそういうものから。実社会対照実験はできない。

本質的な深い議論生活者タイム感とは別のところで専門家がじっくりやればいい。

でも本邦のブンケー学者最前列に飛び出て踊りたがる馬鹿が多いよな。役割分担ができてない集団は弱い。それが我々の不幸だ。

2023-02-20

anond:20230219154851

本件、「文系」と「理系」の根本的な思考様式の違いに起因するディスコミュニケーションなので、知識多寡党派性問題よりも多分根が深い

雑に言うと、何か物事が上手くいかなかったときに、文系は「責任」を追及したがり、理系は「原因」を追及したがる

責任を追及するには何より「失敗」であることが大前提なので、文系はまず最初に失敗か否かの白黒が付いていないと気持ち悪い。これはなにも悪意の思考ではなく、責任追及主義物事を捉える場合、先々の改善のためにまず失敗を認める必要があるとする江川氏の見解は正しい

一方、理系は逆に白黒が付いている方が気持ち悪く、「大成功と大失敗の間のグラデーションのどこか」と言われると落ち着く。原因を追及する上で成功か失敗かはどうでも良く、むしろどちらかに決め付けることで追及の視野が狭まる事が怖い(別の言い方をすると、原因追及フェイズから責任追及フェイズに移ってしまう事が怖い)

なので、理系が「失敗」論に反対するとき気持ちは「失敗と決め付けると問題解決の妨げになるからニュートラル言葉を使ってくれ」という感じなのだけど、これを文系が傍から見ると「あいつら失敗も認めないなんて問題解決する気あんのか?」となり、お互いに相手問題に正面から向き合ってないように見えてる

責任追及論者と原因追及論者のディスコミュニケーションは本件だけでなく社会に散在してる。解決は難しいけど、お互いに「違う文化圏の住人なんだな」と認識することで無闇に憤りを感じることは減ると思うよ

2023-02-10

良い上司こそ、パワハラ肯定しているという話

https://anond.hatelabo.jp/20230209200124

昔の俺は多分元増田みたいな感じだった。

俺もこの増田気持ちがよくわかるので、書こうと思う。


うちの会社は1年目はそれはもう詰められ、怒られ、怒鳴られ、「お前の親はどういう教育をしてきたんだ」とかなら優しい方で、

まれ地域祖母祖父、通っていた学校教師、あらゆる生まれ人格否定され、見た目が太っていればデブ、痩せていればガリあだ名になる。大体見た目で弄るよね。

それでいて女の子派遣の方には優しいという、どこにでもある昭和的体質の企業だ。(ちなみに業績はクソいいのでやりたい放題である

まあうちの会社は業績の良さと反比例するように頭おかしくて、

入社時の恒例行事は「親や祖母に買ってもらった就職祝い入学祝い会社の近くの川に投げ捨てさせる」というもの

俺も、今は死んだ祖父ちゃんに買ってもらった10万くらいの時計不法投棄させられたものだ。懐かしい。

あとは当然上司のケツに入れたプ●ッツを「ポッ●ー」にして食ったこともあるし、なんなら俺は普通童貞オタクだったのだが、ファーストキス会社の汚らしいおじさんである。悲しいね

他にも上司陰毛を燃やされた時は、人間の毛って燃やすとこんなに臭いんだな、ってのがよくわかったなーとか、そういうエピソード倫理的にここに書けないようなやつが山ほどある。

ていうか普遍的な話以外をすると特定されるしね。

(ちなみに、陰毛を三人くらいで燃やしながら『チューチュートレイン』をするのがうちの部署接待必殺技の一つである

そんな会社入社し、俺は普通に好きな声優は「車の人」とかのエロゲオタクだったので、一発で頭がおかしくなった。

学生時代そもそも飲み会とかほとんど断ってきたし、

所謂2ちゃんねらーとかの「飲み会なんてだっせーよな」みたいな価値観だったからね。

仕事もそりゃミスまくりよ。ていうか、自分が何をやってるのかわからなかったし、ほとんど記憶がない。

家に帰ったら炊事も洗濯も出来なくて、部屋は荒れ放題、1週間風呂にも入らず選択もせず顔も洗わずで出社するなんてしょっちゅうだった。

気分によっては、赤信号道路とか、普通に突っ込んでたから良く死ななかったなーってレベルだった。本当。

それで、「いやお前のパワハラ体質企業の話と俺の話は全然違うよ」って思うかもしれんけど、実はそうでもなくて、

俺も上司が変わって、大分やりやすくなったのね。

仕事する時

最初上司→とにかく『書類案件を持って良くタイミング重要』。機嫌が悪い時に持って行くと書類をぶん投げられたり、持っていたペン身体を刺されたリ、目の前で書類を破り捨てられる。

 機嫌が良ければ、話を聞いて貰える。

・次の上司書類を破かない。人を刺さない。基本的仕事案件の内容で判断してくれる。

ミス

最初上司→みんなの前で人格、育ち、親や生まれ否定。飲みの席で暴力。(柔道有段者なので折らない程度だったが)

・次の上司基本的に怒るだけ。

質問

最初上司→『質問をするタイミング重要』。機嫌がよければ「普通このくらい聞かなくてもわかる。センスねえな」くらいで済む。

・次の上司→「お前何年目だよ」とか「どこ大卒だよ」くらいの笑い話で答えてくれる

みたいな感じでね。いや、この会社おかしいな改めて。それはそれとして、最初上司に比べて次の上司はめちゃくちゃ優しかったという話。

で、今は実は俺が上司なんだけれども。

元増田みたいなルートを踏んでるやつがいから、『最初上司』の社歴が肯定されることに何故気づかないんだろうって。

トラバにもあったけど、元増田の『クソ上司にあたったけど上の人が変わったか活躍できた』というストーリー

最初にクソ上司にあたったけど我慢たから今がある』という話に容易に変換できるよね?

すると

最初根性を鍛えたおかげで今活躍できてるんだな』って話にすり替わるのも当然、想像がつくと思う。

会社ってのは、基本的役員や上役の玩具だ。俺達の最初上司も、当然その玩具を使うサイドの人間なのはわかるよな?

上に立った人は理解やすいと思うけど、本当に個人個人の働き方とか、幸せとか、どうでもよくなるよね。出世すると。視座が変わって来る。

数字を出せば個人なんてどうでもよくなるフェイズ、その次は数字すらどうでもよくて権威重要になるフェイズだ。

儲かっていて、結果を出している会社ほど数字なんか割とどうでもよくなってくるのは、マネタイズ出来てる会社の人ならわかると思う。

から、みんなが思い描くような『部下を上手く使える上司出世する!』なんてのは夢物語中の夢物語だ。

上役からしたら元増田暗黒時代は今を支える屋台骨だし、その屋台骨を作った最初上司は偉い!って認識しかならないよね。

てか、そもそもさあ、増田会社のことが好きなの?

俺は嫌いだよ。今すぐ潰れればいいと思っている。

「あの時の苦労があったから今があるんだろ」なんて死んでも言って欲しくないね元増田はどうなんだろう。

実際、元増田が成果をあげればあげるほど最初上司の業績が間接的に認められるのは日本企業力学を考えると当然だと思うけど。

何が言いたいのかというと。

過去はいつまでもまとわりつくし、同じ会社の中で環境が変わったか成功した!みんなも耐えてればいいことあるよ!

やられて嫌だったことは、やらないようにしよう!なんて話は問題本質から目を逸らす行為だよ。

じゃあどうしたらいいかなんて簡単だよね。辞めるか、会社に損害を与え続けるか、とにかく間違っているということを証明し続けるしかない。

だってそうだろ?今の成績は過去肯定になるんだから

自殺ってのも、まあいい手だとは思うけど、結局電通さんとかの自殺話題になったけどほとんど改善されてないし、難しいよね)

なんかウダウダ書いちまって申し訳ないけど、

・話を必ず最後まで聞いてくれる。

相談時間は嫌な顔をせず必ず取ってくれる

・上からの指示がおかしければしっかり指摘する

・怒鳴らない

過去ミス絶対に擦ってこない

「これが出来るようになったのって、最初上司に逆のことをやられて、嫌だと思った。その経験があったからだよね????」と言われたくないよね?ってだけの単純な話。

最初に怒鳴られたリ、ミスをこすられたリしたからこそ、今、改善「してしまっている」のが元増田文章問題点なんだよ。

パワハラ上司は、のうのうと生き続ける。元増田が稼いだ金で、ボーナスをもらい続ける。役員たちは「最初上司増田君をつけたのは正解だったなあ」なんて思いながら引退していく。

誰が悪いか

パワハラ上司のケツを拭いてしまった、「次の上司」と「今の元増田」だよ。

パワハラがあったからこそ、今、業績があがっている。パワハラがあったからこそ、人に優しくできている。そういう話にしかなってないんだよね。

辛かった日々に、意味があったと思いたいのが人間心理なんだろうが。

断言するけど、無意味だ。そんな経験はしなくていいもので、なんら業績とは関係ないものだよ。

俺も最初の方に、滔々とうちのブラックっぷりを書いたじゃん?そのブラック行為意味があると思うか?あったと思うか?

一切ないね

そういう経験をしたから、強くなれたとか、部下には優しくしようと思ったとか、一ミリもないよ。

辛かった過去を『経験として活かした時点で負け』なんだよ。

じゃあどうしたらいいか

簡単だよね。

改善しないことだよ。

クビにならない程度の短期的成績は出しつつ、長期的に会社に損害を与え続け、信用を失わせつづけ、部下や上司ダメージを与え続け、いつか会社崩壊に導くことだけが正解だよ。

1人じゃダメだ。同志が必要だ。社会ってのはそういうものだ。

からこそ、同じ傷を持つ人間たちが大量に必要なのもわかるよね?同志を増やすためにはどうしたらいいか自分も、企業体質改善寄与しないことだよ。

元増田はなんでいい上司になってしまっているの?そんなことしたら会社改善されてしまうよ?

会社改善されるというのは、過去元増田が受けた痛みが、正しい工程であったことの証明だよ?

から、君は部下に『自分がやられて嫌だったこと』をしていくべきなんだよ。あるいは、自分以外の上司にそれをさせるべきなんだよ。

会社への恨みを持つ人間を、どんどん増やすことだよ。そうして、爆弾を抱え込ませつづけ、いつか大爆発を引き起こさないと、君の受けた人生の痛みは正しかったものになってしまうよ?

業務改善なんてしちゃダメだよ。いい上司になんか、なっちゃだめだよ。

大きなスケールだと良い上司存在こそがパワハラ肯定してしまっているのだから

2023-02-03

囲碁十段戦挑戦者決定戦が稀にみるすさまじい戦いだった

囲碁十段戦挑戦者決定戦が稀にみるすさまじい戦いだったので語りたい。

家元十段(25)への挑戦者を決める十段戦挑戦者決定戦は囲碁界の覇者本因坊文裕(井山裕太)(33)と静かに燃える獅子・芝野虎丸名人23)の戦いとなった。

(許家元十段と虎丸名人は令和三羽烏と呼ばれる三強のうちの一人である。もう一人は一力遼棋聖(25)(河北新報御曹司であり記者))

この碁がすさまじかったので碁がわからない人にもこの碁の凄まじさを伝えたい。

棋譜https://igo-kifu.com/kifu/97893

中盤、踏み込まなかった文裕

中盤、白がAI評価値上ではリードしていた。

通常自分が劣勢と思っている側は相手の地へ深く踏み込むのだが、黒番の文裕は踏み込まず、この手で足りてますよという、ヨセ勝負淡々とした手を打った。(ヨセとは陣地の境界を定める終盤のフェイズのことである。)

これは普段全面戦争を辞さない最強手を打ち続ける文裕の棋風らしくない手で、形勢判断を間違えているのか、文裕らしくないという事がチャットで囁かれていた。

しかし、その後形勢が接近、逆転し細かいヨセ勝負となり文裕の形勢判断にぬかりはなかったと手のひらが返った。

伏線

見どころは上辺の黒地へ白がハネ出しと呼ばれる、相手の地を削減するために相手の地のラインを少しはみ出す手を打ったところから応酬だ。

この手には伏線があり、右上で白がハサミツケを打ったところから戦いは始まっていた。

https://youtu.be/zzJ-8YiNCl8?t=24444

ハサミツケとは相手の石を挟むように、相手の陣地側へ踏み込んで打つ手のことである

この手はこの近くに、なにかこの手と連携した手段がある時に打たれる手で、何もなければ黒に遮られると相手の陣地へ持ち込みになって損してしまうだけの手になるリスクのある手だ。

黒は白に手段があると読めば損しないために相手を味方の地点へ繋がらせてあげるのだが、形勢が接近している時にはそういう手は相手一方的に得をさせてしまうため、打ちたくない。

この時点でAI上での形勢は0.5目差、つまり半目勝負であり、一切の妥協もできる状況ではなかった。黒は最強に頑張って下がった。(相手の味方への連絡を遮った)

まり黒は上辺に白からの手はない、上辺に何かイチャモンをつけてこられてもギリギリ耐えていると読んだのだ。

素人目には逆に黒だらけの上辺は白から手になるような筋はないと見えて、ラッキーと即下がるが

相手は虎丸名人であり、相当な読みの上で打たれたハサミツケを妨害する下がりの手は相当慎重に先の先まで読んだ上でないと打てない手だ。

そして切られた決戦の火蓋

そして、いよいよ決戦の時間、前述した上辺のハネ出しが来た。

https://youtu.be/zzJ-8YiNCl8?t=24869

この手も相手側の陣地へ石を打ち込む非常にリスクのある手だ。

白はここではハネ出さずに、あるいはハネ出した後にすぐ繋いでお互い温厚に行くルートでも勝てる見込みがあった。

しかし、ハネ出した後に下がり、もしこれで手にならなければそのまま相手へ石をプレゼントしてしま状態になる妥協なしのハイリスクハイリターンな手を選んだ。

先程の右上のハサミツケからコンビネーションで、相手の腹中に味方の白石が居る"味"を見てこのハネ出しを手にしようという狙いだ。

黒も白の言い分を通して相手自分がお互いに接続するという安全な手を選べるが、形勢が悪いので黒も、白を分断するという危険な賭けを断行するしかない。

こうしてお互いに手になれば勝てる、ならなければつぶれて即負けるかもしれないという超ハイリスクルート突入した。

ここから長手順のお互い一歩間違えたら即負けというギリギリの綱渡りの攻防が始まった。

素人目には白が手にする手段はないと思われたが、白は難解な手順を尽くしてなんとかお互いの石の生死をかけた二段コウと呼ばれる形に持ち込むことに成功する。

上辺のハネ出しから二段コウになるまで実に40手ほども一手間違えれば攻め合い負けて即ツブレというギリギリ応酬が行われた。

この二段コウまで見越して右上のハサミツケから上辺のハネ出しを打ったのならとてつもなく恐ろしい読み筋だ。

https://youtu.be/zzJ-8YiNCl8?t=26984

白に二段コウにはされたが、並の打ち手ならここまでの白の応酬でとっくに黒地が崩壊していた。

黒番・本因坊文裕はなんとか持ちこたえて自分側の有利な二段コウで耐えしのいだとも言える。

この時点で黒の評価値は90%以上となっていた。AIはこの二段コウを黒有利と判断していた。

コウとは

コウというのはお互いの石を永遠に取り合える形で、千日手にならないように石を取られた側が一度別の場所へ打たなければならない。

そして相手が受けてくれて自分の手番になればコウを取り返せる。

これをコウダテと言うが、このコウダテの手は自分がコウに勝つために相手が受けざるを得ない場所へ打つ必要がある。

受けざるを得ない地点というのは、相手がコウダテを無視してコウを連打で解消した場合に、自分がコウダテの地点を連打したほうが地が大きくなる地点だ。(お互いに連打部分で得た陣地の差し引き計算

このコウダテとなりうる地点のことをコウ材と呼び、このコウの材料の数によってコウの勝敗が決まる。(コウ材の単位は1コウ、2コウ)

コウは、コウに負けた側はコウダテの地点を二手連打することになるので、お互い2手連打し「振り替わり」と呼ばれる壮大な地形の変化が起こる。

このフリカワリの妙、ダイナミックさも囲碁面白さであり魅力だ。

そしてこのコウが二つ連なっていて1回のコウの解消では解消しきれないのが二段コウだ。

この碁は二段コウの見本となるようなものすごい駆け引きを見せてくれた。

二段コウの争いの行方

この碁は碁形的に黒にコウ材が多く、黒が勝つものと思われていた。

(黒には相手白石を抜いた部分があり、石を抜くと相手からの利きが少なくコウに強い形となる)

しかし二段コウの複雑さが状況を覆した。

さきほどの説明の通り、通常のコウならコウに勝つためにはコウダテを打つし、コウダテは2手連打した場合を想定した時に相手より上回る地点へ打てばいい。

しかし二段コウならではの駆け引きがあった。

二段コウでは二段目のコウを取っている側は、相手にコウを取られてももう一段分コウで踏ん張る猶予があるので、

「あえて」コウの1つは譲って、「あえて」コウダテを打たずに、相手からのコウ材となる部分に先着して手厚くガードしてコウ材の数を減らすという手が打たれたのだ。

また通常2手連打分を想定するコウダテも、二段コウなら3手まで連打できる場所もコウ材となった。(右下270手目)

通常は打たれない緊急手段である、損なコウダテとなる損コウと呼ばれる手も、コウ部分に勝つことが大きいために打たれた。

この複雑な攻防の読みを頭の中だけで行うのはどうやらトッププロでも難しいらしく、この駆け引きによって白は黒番・本因坊文裕のミスを誘い逆転した。

文裕は右辺のコウダテで下側から放り込んでいれば2つのコウ材になった部分を、右側から放り込んでしまったためにコウ材を1つ減らし、コウ材の数が逆転し、形勢も逆転となった。

白の虎丸名人が自ら作った二段コウを見事に活用した形となった。

https://youtu.be/zzJ-8YiNCl8?t=28776

囲碁自分が思ってたよりさらに奥深かった

このコウ争いの真っ最中にコウ材の数を変化させる攻防は普通のコウ争いでは中々見られず、二段コウならではの難解で非常に見応えのある戦いだった。

囲碁20年で囲碁の奥深さを十分知っているつもりだったが、ここに来て囲碁さらなる奥深い一面を知ることとなった。

正直、囲碁がわからない人に図説もなしの文章だけですべて伝えられたとは思っていない。この駄文だけでわかったら天才

しかしながらこの千変万化の攻防、千変万化の駆け引き尋常ならざる面白さはもっと多くの人にぜひ知ってもらいたい。

囲碁の変化の奥深さ、神秘性、面白さを改めて知った一戦だった。

囲碁を覚えて奥深さに触れてほしい

いま囲碁を始めるならここらへんがオススメだ。囲碁をある程度覚えたあとに改めて今回紹介した一戦をぜひハイライトから見てほしい

アプリ
サイト
Youtube

2023-01-30

AIチャットボット社会を不可逆的に分断する

https://anond.hatelabo.jp/20230121112445

新聞の末路

https://anond.hatelabo.jp/20230107053458

知的水準階層分断すればものすごく快適なインターネット空間ができる。

もちろんそんな階層分けは全然現実的じゃない。でもそういう露骨な形でない、それとわからないような垣根はいずれできていくだろう。

新聞がオワろうとしてるのはあとから見れば分断進行の一里塚だろう。

識字率向上が国民統合し、マスコミ公共空間(あるいは共同幻想)を作った。

情報統合フェイズネットによって極相に達した。

こんどはバラけていくフェイズだ。

■かつてPCという新しものに飛びつくにはそれなりの敷居の高さがあった。

それをクリアできる人だけのコミュニティは、一瞬だけユートピアだった。でもすぐに一般化してスラム化した。

今後はそういう一瞬のユートピア永遠スラム固定化して行くのではないか、その需要に応える機が熟したのではないか

■昔だったら別れて住むには物理的に別れて住むしかなかった。

いま、ネットって「通信手段」というより生活空間になってきてる。「空間」という言い方は100%比喩だったのが100%じゃなくなって来ている。

まり物理的な住み分けに加えて、サイバー住み分け可能になってきている。

可能ことなら人はそうするんじゃないかな。

一歩先行ってるアメリカの分断を見よ。

居住地と紐づいた分断だけでなく、ふだんどういう情報に触れてるかで見えてる世界が完全に違っちゃって、議論の接点すら持ちようがなくなってる

ネットに限らずいろんな社会インフラが人を繋げる方向性、均質化させる方向性を強化維持してきた。

でもそれって自明のものでも永遠のものでもない。

TV全国放送ができてみんなが紅白を見る時代が来た。でもその流れが進むと多チャンネル化して、みんなが観てる番組はなくなった。

ネットも同様だと思う。ある時点までは人を繋げていく方向、ある時点からはみんなが常識として共有するものを砕いていく方向に作用する

メディア政治的だがネットワークは透明な媒質だというのはすごくレトロネット観。

いま陰謀論流行だが、彼らとはもう繋がりたくないし繋がれない。でもアノンアノンで「一部のトンデモさん」と切り捨てるには大きすぎる世界を既に作っている。

2023-01-25

デリングって娘ラブだけど、基本コミュニケーションの仕方がアレだよね。

ノートレットが生きていたから家庭がうまく回っていたんだろうな。

娘に「あん王様のつもり?」って聞かれて普通「そうだ」とかどや顔で返さないよ。

で、気がついた。

審問会はデリングとプロペラ茶番、って主張してる人がいるけど、あれは茶番じゃない。

ガチマジでデリングとプロペラクワイエット・ゼロの主導権を巡って争っているんだと。

デリングは、たぶんプロペラの手で学園にガンダムを持ち込ませるつもりでスレッタの編入推薦に手を貸した。

パーメットスコアを上げるためにスレッタは決闘に出てくる、というか引きずり出される。そこで「あれはガンダムだ」と主張して、エアリアル接収する気だったんだ。

プロペラとの争いに、状況を理解してないミオリネが乱入してきたら、そら即座に外へミオリネを放り出すためにも端的に「そうだ」とか言って会話を打ち切ろうとするよ。

一方、ゆりかごの星で「扉が開いた」とプロペラは語り、スレッタ&エアリアルを学園に送り込んだ。決闘という決して死ぬことのないリングの上でエアリアル経験を積ませ、パーメットスコアを上げるために。さらには、ホルダー制度を使ってミオリネの側にスレッタを置かせ、「お前の娘の命は私の手の中だ」とデリングにプレッシャーをかけるために。

 

二人にとって誤算だったのは、ミオリネがスレッタに本気で恋をしてしまたこと、そして株式会社ガンダムを作ったこと。

特にデリングはいくら娘の願いでもスレッタだけはちょっと……と思ってる。何しろプロペラの娘だし。

からこそミオリネに「逃げるなよ、ガンダム呪いは~」とか言ってミオリネ自身スレッタを監視するよう仕向けた。78億の金を突っ込んでまで。

から17誕生日がやってきてミオリネが「スレッタと結婚する」なんて言い出したら、デリングとしてはすごく困る。

いくら娘の好みでも頼みでも、パイロット能力以外何にも持たない田舎娘なんてお断り! って考えてると思う。

そもそもホルダー制度御三家を争わせて一番強い奴にミオリネを嫁がせて守らせるためのシステムから

そのために持参金としてベネリットグループまでつけますとか娘ラブが極まりすぎてるよ。

 

プロペラからすれば、暗殺の件で脅したのに大して援護の役に立たなかったヴィム・ジェタークより、審問会に乱入し結果としてエアリアル接収阻止のきっかけを作ったミオリネは、スレッタへの愛情をうまくコントロールできれば自分の役に立つ、と考えてる。パーティーの席上でミオリネを煽ったのも、結果として株式会社ガンダム設立一助となってるし、しか株式会社の動向そのものクワイエット・ゼロ計画を都合よく隠せるカモフラージュとして使えてるという、ラッキー展開。

この事態解決するには、スレッタはデリングと、ミオリネはプロペラと必ず対峙せざるをえない。

プロペラとミオリネは、スレッタの洗脳を解くための大事フェイズにもなるから、必ずストーリーに入ってくる。

スレッタとデリングは、尺の都合でサラっと流されるかもしれないけど。

2023-01-24

anond:20230124134930

元増田九電関電原発再稼働のために投下したコストも人手も無視してるからね。

これで「電力屋」を応援とかちゃんちゃらおかしい。

ただの東電シンパ

九電が再稼働に向けたスペシャルチーム組んだこと、関電は対規制委専従部隊組んだことをまるっと無視して、クソ雑魚雑な偽文書規制やり過ごせると思いこんでたフシがある。

正攻法をとらない政治力でなんとかしようとするのが通用するフェイズじゃないのがわかってない。

北電もそうだな。

再稼働したいんなら規制委のお眼鏡に適う書類運転体制の整備から進めろよ、と裁判一方的にぶっ殺される始末。

東電北電も「本来負担すべきコスト」を回避して果実だけ得ようとしてるフリーライダー

そのコスト、再稼働にあたって他の電力が支払ったコストを頭に入れなければ、そりゃ原発は安いに決まってるわな。

「電力は頑張ってる〜」みたいなしょうもない一体視する前に、規制委に出す前のすべての書類クロスチェックする態勢を取ってた九電と雑に出せばそれでいいと思ってた東電一緒にするの止めてほしい。

原発運転する連中には、九電くらいの意識の高さが求められるのは自然だし、そこで基準を弛いほう、低能の方に合わせるのは亡国。

2023-01-11

今日、30歳になった

私は、1993年1月に生まれた。1歳から大学までは、神戸市生活していた。神戸はとてもいい場所だ。街の中心部である三宮はおしゃれな街で、大阪駅までも直通で30分。中華街で有名な豚まんを食べ、旧居留地優雅建築を抜ければ、港から海を見渡せる。中心部から少し足を伸ばせば、B級グルメを出す飲食店が立ち並ぶ下町長田六甲山の麓に日本屈指の酒蔵を擁する灘などにも行ける。どの地域個性にあふれた「退屈しない街」だ。この街で人生3分の2を過ごせたことを、私は幸せに思っている。

私が住んでいた地域には大学があった。このキャンパス自然豊かなことで知られていて、敷地内に公園や池があったので、私は物心ついたときから時々家族とこの大学内を散歩していた。子どもだった私は漠然と、大きくなったら私もこんな学校勉強するのかな、なんて思っていたものだ。

私が小学校にあがる前のある日、父とふたり大学の中を歩いていた。ふと父が「父さんは今日こっちの道に行きたいんだ」と言って、普段は入らない芝生の中へ私を連れて行った。杉の木立の中には、小さな茶色の碑があった。父はその石碑の前で足を止め、静かに手を合わせた。「これは何なの?」と尋ねると、父はこの石碑が、阪神淡路大震災で命を落とした学生たちを追悼するための慰霊碑だと教えてくれた。銘板に刻まれ名前の中には、地元教員をしていた父の教え子がいるという。父は何十年も教員として勤務していたが、彼が家庭内で教え子の話をすることはほとんどなかったので、少し驚いた。

小学校にあがると、音楽の授業で「しあわせはこべるように」という歌を習った。この曲は阪神淡路大震災のことを歌っており、神戸市内の小学校では震災学習の一貫として習うのだ。たぶん、1995年以降に神戸市勉強した人間なら、誰もが諳んじて歌える一曲だろう。小学校でも中学校でも、毎年1月17日には黙とうを捧げ、校長先生お話を聞いた。ある年の学校新聞1月号に、同級生とその妹のことが書かれていたことも覚えている。2学年下に在籍していた彼の妹は、まさに阪神淡路大震災の混乱の中、1月17日、被災直後に生まれたという話だった。

高校生にもなると、「しあわせはこべるように」を合唱する授業はなくなった。進学校だったので受験勉強は忙しく、みんな志望校に入るため必死だった。そんな中で、一学年上の先輩にとても頭の良い人がいた。先輩は部活でも目立っていて、関西の超有名大学への現役合格を果たしたことはすぐに後輩の私たちにも知れ渡った。卒業式の日に卒業生代表挨拶担当したその先輩は、両親を阪神淡路大震災によって亡くしたことをみんなの前で話してくれた。10年以上が経った今でも、あのスピーチを鮮明に覚えている。その次の年に起きたのが、東日本大震災だった。

高校卒業すると、私は自分実家から一番近い大学に進学した。それは、子どもの頃から家族散歩していたあの学校だった。私の学部はかつて父と散歩したキャンパスからは少し離れていたのだが、それでも時々あの慰霊碑を見に行くことがあった。いつのまにか、私は父の教え子だったという誰かより1歳年上になり、成人を迎えた。成人式の会場に向かう途中のタクシーでふと「私たち、本当はもっとたかもしれないな」と思った。

大学卒業して上京すると、色々な地域出身のさまざまな年齢の人と関わりあうようになった。地元神戸なんです、と言うと、ほとんどの人が「おしゃれなところだね」なんて言ってくれるので鼻が高かった。しかし時々、50代くらいの人と話すと「震災の時、もう生まれてた?」と聞かれることがあった。生まれてたけど2歳になりたてで記憶はないんです、と返すとだいたいそこで話は終わるのだが、ごく稀に「実は僕は当時大阪に住んでいて…」と、当時の記憶を話してくれる人もいた。

ある時、友達に誘われて行った飲み会で、誰からともなく東日本大震災の話になった。その飲み会には東京出身者が多かったので、彼らは当日の様子を思い出して話していた。乗っていた電車が止まったこと。復帰のめどが立たず、線路を歩いて帰ったこと。その時、自分の前を歩いていたお姉さんが泣いていたこと。

その会話の中で、参加者のひとりが「〇〇さん(私)は関西から、こういうの想像できないかもしれないけど…」という言葉を発した。私も被災者だから分かるよ、と返すと、彼は「何言ってるんですか」と少し笑った。阪神淡路の時に2歳だったよ、と告げると彼は気まずそうに「そっか、そっちか」と呟いた。

彼は私より少し年下だったから、もしかしたら阪神淡路大震災のことをリアルタイムでは知らないのかもしれない。小学校社会教科書にはきっと地震のことも載っていたはずだけど、自分高校生の時に体験した東日本大震災の方が記憶としてはハッキリしているに違いない。彼のことを個人的に責めようとは思わないが、そうか、忘れられているのか、という虚しさが心に残った。

私は今、違う場所暮らしているけれど、今でも自分が育った神戸はとてもいい場所だと信じている。街の中心部である三宮駅前には、かつて「神戸阪急ビル」という名のビルがあった。この辺りは震災で大きな被害を受けてめちゃくちゃになったという。街のランドマークだったというビルは取り壊され、それからずっと低層のビルが駅舎に繋がっていた。このビル2021年高層ビルとして生まれ変わり、震災前の姿を模した外観でリニューアルオープンした。私より年上の世代は新しいビルを見て「元の神戸の姿だ」と喜んでいたが、私には正直良く分からなかった。私が毎日のように遊んだ三宮は「仮の姿」だったのか!それでも、西洋風のモダン茶色ファサードは、「私の好きな神戸」の姿に近いような気がしていいなと思った。

私は今日、30歳になった。平成初期に生まれ私たちは、阪神淡路大震災記憶とともに生きる「最後世代」だと言われている。確かに地震は私にとってすごく身近な問題であり続けてきた。だけどこれまでの人生別に24時間365日「亡くなった方々のぶんも、毎日を大切に生きていこう」と思いながら過ごしてきたわけじゃない。忙しい日常を生きていると、震災のことを全然考えない日がほとんどだし、まだ2歳になりたてだったから当日の記憶もまばらだ。でも、成人式の時にふと過ったあの感情を、誕生日のたびに思い出すのだ。阪神淡路大震災がなければ、私たち、本当はもっとたかもしれない。地元同級生は、実はもっと多かったのかもしれない。自分人生のどこかのフェイズで、あの時いなくなった誰かが私の大切な人になっていたかもしれない。

記憶も年をとる。誤解を恐れずに言うと、阪神淡路大震災のことは、これからどんどん忘れられていくだろう。神戸と縁のない人たちにとっては、もうすでに阪神淡路大震災のことは別の災害記憶に塗り替えられているかもしれない。はっきり言って、これはどうしようもない、誰が悪いわけでもない、日本に住んでいる限りは、大きな地震が定期的に起きることは避けられないのだから。でも、少なくとも私は― 傷ついた神戸の街に育ち、ゆっくりとその傷が治っていく中で青春を過ごした私は、これから阪神淡路大震災を忘れることはない。「最後世代」という言葉は、「私たちは本当はもっといたのかもしれない」とリアルに思える「最後世代」だということなのだろう、と今は思っている。30歳になった今日も、またふと考えた。私と一緒に年をとってくれる誰かが、本当はもっといたのかもしれない。

2022-12-28

権力によって表現の自由が脅かされている

咲-Saki-』と『雀魂』のコラボ広告の件、立憲民主党の元議員枝野幸男の威を借りて規制論主張してるのヤバすぎるだろ。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/otsujikanako/status/1607397300082724865

民間で「議論を呼んでいる」だけなら、「え~オタクくんって表現の自由がどうこう言うくせに表現異論を言う自由は認めないんですか~?」みたいな反論普通に有効だったかもしれないけど、もうそういうフェイズじゃないでしょ。

警察とのコラボ行政に関わることだから議員が口出ししてもいい」はわかるし、「地域おこしプロジェクト公共のものから議員(ry」みたいなのも「そうかな……そうかも……」と思う余地はあるけど、『月曜日のたわわ』バッシングで全部吹き飛んだよね。すげえよ。公金が一銭も投入されてないのは明らかな純然たる民間広告に対して国連だぜ国連

だいたいこれらのコラボ広告が「公共のものから抑制的に」と言われるなら、現職地方議員やら国連機関日本支部やら元国会議員やらはどう考えても公人じゃねーか。綸言汗の如しって言うだろ、公人ならもっと抑制した言動を心がけろよ。あいちトリエンナーレに対して「感想を言った」自民やら維新やらの連中とどこが違うんだ? 慰安婦問題が書かれた歴史教科書に「けしからん!」って憤る歴史修正主義おじさんとやってること同じじゃん。

国会議員といっても、タレントが1期だけ参院議員やったけど辞めました、今は芸能業に集中してます、という人なら、まあ民間人として自由にモノを言ってもいいかもしんないけど、尾辻かな子って選挙で負けて議席を失っただけで、今も返り咲く気満々の人なんだよね。もっと権力者としての自覚つべきじゃない?

いや、この尾辻かな子発言、「私は感想言っただけです。感想言うのも駄目なんですか?」って言われてたら結構オタク側は苦しかったと思うのよ。最初ツイートだけなら純然たる感想と言える余地はあったし。でも「枝野さんも公共の場にはふさわしくないって言ってました」だと普通に権力使って表現規制しに来てるじゃん!? って話になるよな。

文句言いたいのはわかったけど、せめて建前だけでも糊塗しようとしないのは本当にまずいと思う。権力による表現弾圧には抗っていかないといけない。

2022-12-11

[][]2023年1月1日(日)に改訂されるリミットレギュレーション

2023年1月1日(日)に改訂されるリミットレギュレーションの変更点

【新たに禁止になるカード

公式デュエルデッキに入れられないカード

ティアラメンツキトカロス【無制限禁止

烈風結界像【無制限禁止

【新たに制限になるカード

公式デュエルデッキに1枚しか入れられないカード

「エンシェント・フェアリードラゴン」はルール改訂に伴い2023年1月1日から下記の新しいテキストになるぞ!

チューナーチューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:自分メインフェイズに発動できる。手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。

②:自分メインフェイズに発動できる。フィールドゾーンカードを全て破壊し、自分は1000LP回復する。その後、破壊したカードとはカード名が異なるフィールド魔法カード1枚をデッキから手札に加える事ができる。

※新しいテキスト記載されたカード2月18日発売の『RARITY COLLECTION -QUARTER CENTURY EDITION-』に収録されます

過去に発売されたカードも全て新しいテキストに読み替えて使用します。

※「心変わり」は2月18日発売の『RARITY COLLECTION -QUARTER CENTURY EDITION-』に収録されます

エンシェント・フェアリードラゴン禁止制限

クシャトリラフェンリル【無制限制限

クシャトリラユニコーン【無制限制限

ティアラメンツ・シェイレーン【無制限制限

ティアラメンツレイハート【無制限制限

星守の騎士 プトレマイオス禁止制限

深淵の獣マグナムート【無制限制限

BF隠れ蓑のスチーム【禁止制限

心変わり【禁止制限

六世壊=パライゾス【無制限制限

烙印融合【準制限制限

【新たに準制限になるカード

公式デュエルデッキに2枚までしか入れられないカード

オルフェゴール・ガラテア【制限⇒準制限

鬼ガエル【制限⇒準制限

閃刀姫―カガリ制限⇒準制限

八汰烏【制限⇒準制限

ラメシアの儀【制限⇒準制限

インフェルニティガン【制限⇒準制限

おろかな副葬【無制限⇒準制限

サンダー・ボルト【無制限⇒準制限

トリックスターライトステージ制限⇒準制限

制限が解除されるカード

デッキに3枚入れられるようになるカード

ABCドラゴンバスター【準制限⇒無制限

虹彩魔術師【準制限⇒無制限

聖殿の水遣い【準制限⇒無制限

幻影騎士ティアースケイル【準制限⇒無制限

紅き血染めのエルドリクシル【準制限⇒無制限

Colaboの新公表文書賛同メッセージ差し替えについて」を読む

Colaboから文書公表されました。

趣旨

このたび、「Colaboと仁藤夢乃さんを支える会」より、森牧師逮捕報道を受けて、公表済みの賛同メッセージを削除した旨の連絡をいただきましたので、ColaboのHP公表しているもの差し替えてあります

こちから説明をご覧ください。

https://colabo-official.net/mamorukai/

とのことなので、読んでいこうと思います

Colaboでは、「私たちは『買われた』展」を、パネル貸し出しという形で全国で行っています。各地で開催者として手をあげて下さった個人団体パネルを貸し出し、そこで開催して頂くという形です。

(略)

同年9月にホザナハウスが「私たちは買われた」展を神戸で開催したので、その際に

も森牧師にお会いしました。仁藤が森牧師とお会いしたのはこの2回のみです。

ネルを貸し出しているだけであとは知らない、という意味に取れますが、それでよろしいですか?

私たちは『買われた』展」について、そこらの有象無象から開催希望があっても、パネルを貸し出しているのでしょうか?主催者活動理念共感してるから貸し出してるのではないでしょうか。

毎日新聞Web見出しより)

私たちは『買われた』展」、「ホザナ・ハウス」と「colabo」が開催

このように、対外的にはかなり密接な団体ととらえられていたと思います

※【「私たちは『買われた』展」にColaboは一切関係がない。誰にでもパネルを貸し出してるし、その後のことは一切知らない】

というのであれば謝罪いたします。

代表理事の仁藤が森牧師と知り合ったのは、2018年神戸訪問する機会があった際、知人から、現地で虐待を受けた子ども保護するNPO法人運営しているとしてNPO法人ホザナハウスを紹介されたのがきっかけです。

仁藤さんは、2017年にこのようなツイートをしています

現在削除済み)

神戸周辺の女の子たちの近くに頼れるところがないかなと思っていたときに教えてもらい、お会いしたいと思っていた森牧師記事。ホザナハウス hozana-house.com

前々から仁藤さんは森さんに会いたいって言ってますね。

元々の文章ではたまたま知人から紹介されたことを「きっかけ」としていますが、ツイートを見る限り仁藤さんの側から会うことを希望していたように読めます

これは「きっかけ」ではないのでしょうか?

Colaboとつながった女性を森牧師運営する団体に紹介したり、保護を頼むというようなことはありませんでした。

「Colaboとつながった」という文言定義でなんとでも読める文章です。例えば、

「Colaboに保護はされてないが、単に相談だけした人」

「Colaboには接点がないが、仁藤さんに直接相談した人」

このような人に対して、森さんの団体を紹介したことは一切無かったのでしょうか。

また、仁藤さんが講演等を行った際、森さんの団体好意的に紹介したことはなかったのでしょうか。これを聞いて森さんの団体を頼ってしまった人がいるかもしれません。

もちろん、その当時は知り得なかった情報ですし、それが悪いと言っているわけではありません。

ただ、どのような繋がりがあるのか、と説明する文章の書き方としていささか相応しくないのではないのかと思います

その他イベント等での交流もありませんでした。

これだと、「私たちは『買われた』展」での交流も無かったように思えますが、「その他の」イベント誤植でしょうか。

まとめ

せっかく弁護団がいる中で公表する文章なのですから、誤解を生まないように書いていただけたらと思います

追記

ブコメから

弁護士が補足されているということなので拾ってみます

なお下記のtweetは、2017年時点で森牧師についての記事を読んだという事実と、当時の心境を述べたのみであり、仁藤氏が実際に森牧師と知り合ったのは前述のとおり2018年であることを改めて申し上げます

いや、誰も「知り合った年」なんて問題にしていませんよ?

もともとの文章を再掲してみますね。

2018年神戸訪問する機会があった際、知人から、現地で虐待を受けた子ども保護するNPO法人運営しているとしてNPO法人ホザナハウスを紹介されたのがきっか

これだと、たまたま神戸訪問した仁藤さんが、たまたまホザナハウス(森さん)を紹介されたのがきっかけで知り合ったように読めるじゃないですか。

でも、仁藤さんのツイートによると、それ以前から会うことをかなり強く希望されてますよね?

仁藤さんの希望を知っているからこそ、2018年に紹介されたのかもしれませんよね?違うんですか?という疑義ですね。

追記

神戸での「私たちは『買われた』展」に参加された方がアップしているチケットによると、同展の中で仁藤さんの講演会も行われていたようです。(https://twitter.com/katteni_ouen4/status/1042742154857144326

少なくとも、「パネルを貸して開催していただいている」だけの繋がりとは思えませんが、いかがでしょうか?

追記

ブコメ拾いです。

削除されているツイート増田捏造と思われるので出典元を明記して欲しい

流石に失礼すぎませんか?

と感じたけど書いておきますね。

https://megalodon.jp/2022-1210-0933-57/https://twitter.com:443/colabo_yumeno/status/937923339045052416

○こいつら、もう何を書いても言っても叩くフェイズに入ってるよな。その前は「なんでコラボ見解を表明しないんだ!」って言ってて。エコーチェンバーキマってきてるから注意しろよ。

○誤解を受けないように書いてるのに更に曲解して難癖つけようとするの、もうColaboが何言っても叩いてやろうって精神が先行してるじゃん。いい加減ミソジニーで叩いてますって白状しなよ

何を書いても叩きたいとは思っていませんよ。

「誤解を受けないように書いている」のではなく、「誤解を生むような文章」に読めるので指摘しているだけです。

私の読解力が未熟なので恐縮ですが、元の発言では、

「仁藤さんが」

神戸周辺の女の子たちの近くに頼れるところがないかなと思っていたときに教えてもらい」

発言しているにもかかわらず、本日文書では

「Colaboと繋がった女性

微妙主体も客体も変えている理由をお教えいただいてよろしいでしょうか。

これで誤解を生まないと感じておられるのでしょうか。

2022-12-06

anond:20221206173003

そもそも戦闘システムカードだし

コマンドフェイズでは、サーヴァントたちにどんな攻撃をさせるのかを、3種類の「コマンドカード」を選択することで指示します。サーヴァントイラストが描いてあるカードを選べば、該当するサーヴァントに指示を下すことができますコマンドカードには、サーヴァントの絵柄以外にも、クイック/アーツバスターの3種類が存在します。

クイック・・・クリティカルスターをより多く生み出せるカードです。

アーツ・・・NP(ノーブルファンタズム)ゲージ」をより多く増やせるカードです。

バスター・・・最も攻撃力の高いカードです。

2022-11-24

人工子宮が発達すれば労働力が次々生産されるようになって税金が賄えるようになるって言うけど

なんでそのフェイズに至って、人間労働力がないと国家が支えられないって前提から抜け出せてないんだ

いつまで人間労働という枷を背負ったまま生き続けなければならないんだ

ゼロは俺に何も言ってはくれない

教えてくれ、五飛

2022-11-21

予定決めるフェイズに入ってんだからキビキビ返信してこいや

一日一通で予定決めるのに何日かけさせる気だよ

2022-10-23

自分の毒を取り除く難しさ

ここ数年の課題として、自分の毒が蓄積されている感覚があります

おそらくその原因は「自分が他の人と比較して欲望犠牲にして実績をつけてきた」という自負だと思っています

これは半分事実で半分は嘘、というか運が良いだけだと思ってます

私は大学院卒業後、大手メーカーを1年で退職

ふとしたきっかけでITベンチャー入社しました。

そこで私はエンジニア管理・調整などを行いつつプロジェクトを進めていく役割になりました。

なんだかんだで実績を出せて利益に繋がり徐々にメンバーも増えていったのですが

控え目に言っても3年は私がいなかったら存続しなかったのではないかと思っています

これは驕りと思われるかもしれませんし、一方で会社なんて誰が辞めても存続はするように仕組みを整えるものだと思います

そうは言っても当時は私がコアメンバーだったとは思いますし、私が抜けなかったことで成立した側面は結構大きかったのではと思っています

幸いなことにきちんと上司には評価され、平均年収を軽く超える収入を得ました。

労働時間ベンチャー企業と言いつつもある程度は管理され、規格外残業時間になるようなケースはなかったです。

こう聞くと恵まれているように見えます。それは事実である一方で失われつつある感覚もあります。それは感性です。

仕事のせい、と言い切る訳ではないのですが、大きな要因ではあるのかなと思ってます

アメンバーになってしまったのである必然的ではありますが、案件難易度は高く、かつ会社的に重要ものが多かったのです。

お金を出してくれるとか、重要ステークホルダーとか。

そういう状況を繰り返す中で「難しくてもなんとか解決して乗り越える」実績はそれなりにつきました。

もちろん人間関係にも恵まれていた方だと思いますし、メンタル結構強い方だったみたいです。

ただやっぱり、サービス残業休日出勤はしないにせよ、勤務時間後や休日仕事のことをモヤモヤ考えたり、仕事の分野を少し勉強したりはありました。

コロナ禍でリモートワーク主体になることもあって、余計に仕事プライベートの分割の難しさを感じました。

とは言うものの、仕事アイデンティティの中に入らないようにはコントロールしました。

というか、私の感覚としてどんな案件であれアイデンティティそもそも入らないみたいでした。

「お客さんを助けたい」とか「社会問題解決したい」とかそういう強い意思はなくて、ただ目の前の案件クリアする。

ゲーム感覚しかないのです。ただ性格能力的にあった仕事で楽にお金を稼いで、それなりに快適に暮らせたらそれでいい。

ついでに周りの人から重宝されたり感謝されたら少し嬉しい。その程度でしかないのです。

もともと上昇志向なんてそんなにありません。プロジェクトうまいことコントロールしつつ

トラブルなくスムーズに進められたらそれでいいという感覚しかないのです。

適度に妥協しつつ、それでも要件は満たすように良い感じの着地点を設定して進める。

そうやって難問を処理していくような感覚しかないのです。

そういう感覚ベースとしてあるにもかかわらず仕事難易度はそれなりに高かったので

ちゃんとしないといけない」という感覚自分の中で強まりプライベートが徐々に侵食されていきました。

シンプルに頭が疲れるので、休日結構寝ないと回復した気がしません。

残業は少ないにせよ、新しい娯楽を楽しむ気力がなかなか持てず、睡眠を優先してしまう。

仕事の方で頭をフル回転させないといけない。そういう感覚に徐々になっていくのです。

じゃあ休んでリフレッシュすればいいじゃんってなります。それはそうです。

もちろんストレスに負けたら有給は取得しますが、普段はなかなか押せないんですよね。

これは環境ではなく私が原因の側面が大きいのですが、替えが効きにくいポジションになってしまうことが多い以上

有給を取ったとしても自分仕事を他の誰かがやってくれるわけではないからです。

なので、ある程度プロジェクトがうまくいってる時か、プロジェクトの切れ目とかではないと

なかなか有給心理的に取りにくいと感じてしまます。うっかり仕事中心の生活にしてしまうし、うっかりクリアしてしまう。

から評価されるし、次の案件難易度必然的に高くなる。そうして見えない神輿に乗せられて、徐々に降りられなくなっていく構造を感じます

このサイクルを繰り返すことで、私は徐々に感性を失っていくような気がしてきました。

とは言いつつ完全に無趣味になってしまうかというとそういうことはなく

友人とゲームをやったり、たまにライブに行ったり、映画漫画などの娯楽は適宜摂取しています

でも、昔と比べて全部上滑りしている感覚を拭えないのです。

学生時代に何かに夢中になって徹夜したとか、ストーリー登場人物に没入してめちゃくちゃ泣くとか

授業中にもそのことを考えて空想してしまうとか考察サイトを全部追って自分解釈比較するとか、そういう感覚になるほど夢中になれたりしないのです。

ストーリーものなら疲れたとか眠いとか思いつつ、時には仮眠をとりつつ完走するとか

競走系なら友人とDiscordで繋いでゲームするとかそんな感じでしかないのです。

感想も「なんとなく良い感じ」とか「中だるみもあったけどなんだかんだで割と面白かったな」で終了。

常に40-70点の感覚です。上振れも下振れもありません。ただ通過するだけ。

単純に年齢によるものかもしれません。あるいは体力もおそらく関係するのかもしれません。

そもそもインドア趣味に飽きつつあるフェイズなのかもしれません。

あるいは、夢中になれるほど時間を費やしていないのかもしれません。

これまでの経験上、感性を培うにはそれ相応の時間必要だと考えています

現状では、その時間が不足している気がしてならないのです。

趣味自分感性を培うのではなく、ライトコミュニケーションツールしかない。

多くの人はそもそもそのくらいの温度感しか趣味をしていないのかもしれませんが

どれもフワッとした楽しみ方しかできない自分空虚感をすごく持ってしまます

今後仕事で更に求められる水準が高くなり続けるであろう状況を鑑みて

一人で心身をコントロールしながら乗り越えていくのは厳しいし

そもそも一人で生きるならそんなに収入を求めなくてもいい。

でも、現段階で一人で生きると決断できるくらい肝が座っているわけでもない。

そこでお互い現代社会を乗り越えて、色んな楽しみを共有できるようなパートナーが欲しいと思い、婚活を始めてみました。

1, 2年マッチングアプリをやってみて10前後に会いました。

曲がりなりにもスペックだけ見ればそれなりに高いので、そこそこの人数と会えてしまいました。

でも、私の中での感性が減っており「ピンときた!」感覚になかなかなりません。そうして無意識コミュニケーションの中で相手地雷を踏んだり

アプローチの決め手に欠けて及び腰になったり、なんとなくで交際を申し出て

とりあえずOKをもらっても上手くいかなくて数ヶ月で破局したりというケースになりました。

こうした中で、私の致命的な欠点を感じました。それは「他の人を見下してしまう」というものです。

例えば仕事愚痴相手から聞くことがあったとして、うんうんと聞いてる裏で「どうしてこの程度で愚痴を言うんだろう?」

と思ってしま自分が少なからずいるのです。そもそも自分環境がある程度恵まれていることや、マネージャ的な視点が強いからという点もあるのですが

多くの人にとって仕事は「降って湧いたもので、理不尽を強いられるもの」という感覚だとか

自動的仕事アイデンティティを結びつけてしまうから仕事否定自己否定と直結させてしまうとか、そんな傾向を感じてしまます

そして、こういう類の愚痴を聞くと「それはあなた認識問題じゃない?」ってすぐに考えてしまうのです。

ある程度信頼関係があるなら直接言っても問題ないのかもしれませんが、そうでない関係だと言うのはさすがに良くないでしょう。

「それは本当つらいよね」とか「あなたはよく頑張ってる」とかで共感を示せたらいいのはわかっています

というか言います。でも、心の中でそんなことを思ってない自分がいる。相手に好きになってもらうことを考えたら

それが最適解になるのはわかっています。でも、本心全然共感していないのです。

私たちはそれぞれ地獄があるとは良く言われますが、オアシス地獄だと思う癖があるのではないかとか

悲劇のヒロインぶる癖があるのではないかとか、メリットデメリット客観的に見ることができず

デメリット過大評価してしまっているのではないかとか、そういう見方をしてしまうのです。

そういう考えが根底にあるのでコミュニケーションのどこかで「この人は危険だ」というセンサーをどこかで作動させてしまっている気がしてならないのです。

というか事実そうなのでしょう。自分の中で「真っ当ではない」心があるのを感じます。寛容になれない心があるのを感じます

そう考えると、私の中でモラハラ気質はめちゃくちゃあると実感してしまます

幸い職場ではまだ発露していないですが、家庭を持つとなると何がきっかけで発露してしまうかわかりません。

ただこれは仕事ができてしまった、たまたま評価されてしまった報酬と引き換えに持ってしまった性質しか言いようがないのかなと思っています

こうして見ると、分不相応難易度案件仕事に過剰にリソースを割くことでクリアしてしまい、結果性格を拗らせてしまったという状態なのでしょう。

自分の中に蓄積された毒を認識し、それを発露させないように取り除くのは極めて難しいと思っています

私の場合仕事報酬や実績と引き換えに持ってしまったので尚更です。

おそらく男性自分価値観性格が変わりつつあることを意識しない人が多いと思います

また内面を話して受け入れてもらったり、フィードバックをもらう機会はそう多くないと感じます

ただ、そうやって定期的に毒や棘を取り除いていくことで表面的には穏やかな性格に見られるのかと思います

しかし、そうした機会が少ないと棘の上から武装することになる。するとふとした瞬間に相手に毒や棘を見せて危険だと思われてしまい、結果的拒否される。

そういうケースは非常に起こっているのではないかと感じます現代社会を生き抜くためには精神武装を強いられます

鎧の耐久値を上げることに躍起になって解毒や棘を除くことを怠るのも、それはそれで歪みを生じてしまます

必要なのはパートナーという形でないにせよ、信頼できる人に内面を話して理解してもらうだとか、楽しいことにフォーカスするとか

仕事役割を変えてもらうよう交渉するとか、そもそも転職引っ越しをして環境をガラッと変えるとか、そういったことなのかなと思います

とはいえ、私も体力がある方ではないですし、すぐに解決することは難しいので、できる範囲で少しずつ試していくしかない。

そうやって世の中とチューニングしていくしかいかなと思っています

今回は解毒の手段の一つとして自分の状況を言語化し、可視化できる状態にしてみました。

そしてあわよくば全世界の人からフィードバックを得ようという算段で増田投稿してみます

みなさんの毒はどういう種類のものですか?

そしてそれをどのように取り除いていますか?

2022-10-12

anond:20221010163747

物理レンズの充実具合と撮像素子の充実具合を脇に置いておくと、デジカメ必要構成要素は全てスマホに備わっているし、デジカメ構成要素だけだとスマホ必要通信の要素が欠けてしま

スマホがデジ1眼になるために足りない要素は

でも

といった要素が見えているので、もうデジカメは長期的には消える

スマホの背面全部が撮像素子になってすごい写真を撮れるようになった代わりにケース付けられないとかい時代、来るかもしれん

2022-09-28

anond:20220927191532

男女逆にした場合、昨今のセクハラ問題は、やられた本人の意思がどうあろうと「たとえ本人がいいと言っても〜」とか言って盛り上がるってフェイズに入っているのだが、まあ女→男のセクハラはまだまだ扱いが低いね

2022-09-25

まあプーチンがもう終わりなのは確実なんだけど

問題はどうやって終わらせるか?

というフェイズへと移行している

のは間違いないんだけど

なかなか難問だよなあ

2022-09-03

anond:20220903131941

未だに店頭には出てないしずっと抽選してるよね

コアなオタクによればもう誰でも買えるフェイズじゃんみたいなこと言ってたけど、俺みたいなド素人は買える気しないな

最初から既存ユーザー優遇みたいなのしまくっててそれは仕方ないと思ってたけど、就職してお金も貯まってきたしPS5で新規で参入しよっかなと一年くらい抽選登録し続けたが全部落選した身としてはもう二度とソニーゲームを買うことはないわ 今後も縁は無さそうだしさようならって感じ

結局PC買った

2022-07-28

anond:20220727231827

Q: 「虚無魔人」がモンスターゾーン存在する場合、「妨げられた壊獣の眠り」を発動できますか?

A: 「虚無魔人」がモンスターゾーン存在し、そのモンスター効果適用されている場合には、「妨げられた壊獣の眠り」を発動する事自体ができません。

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=6411&keyword=&tag=-1

①:フィールドモンスターを全て破壊する。その後、デッキからカード名が異なる「壊獣」モンスター自分相手フィールドに1体ずつ攻撃表示で特殊召喚する。この効果特殊召喚したモンスターは表示形式を変更できず、攻撃可能場合攻撃しなければならない。


Aがフィールドモンスターの全破壊でBがデッキから特殊召喚に該当する。

虚無魔神存在すると特殊召喚が行えないため、Bの処理はできない。しかし前提となるAの処理には干渉しないにも関わらず、この場合カードの発動自体ができないことを意味する。

似た例としてスターライトロードがあるが、これは虚無魔神があっても発動でき、前半の無効化だけは処理できる。

「虚無魔人」の『①』のモンスター効果適用され、モンスター特殊召喚する事ができない場合でも、「スターライトロード」を発動する事ができます

エクストラデッキに「スターダストドラゴン」が存在するかどうかによって処理に違いはありません。)

なお、この場合、「スターライトロード」の『その効果無効にし破壊する』処理は通常通り適用されますが、『その後、「スターダストドラゴン」1体をエクストラデッキから特殊召喚できる』処理を適用する事はできません。


また、RR-アルティメット・ファルコンは相手フィールドモンスターがいなくとも(2)の起動効果を発動できる

相手モンスターゾーンモンスターが1体も存在しない場合でも、自分のメインフェイズに「RRアルティメット・ファルコン」のモンスター効果を発動する事はできます

その場合、『相手フィールドモンスター攻撃力は1000ダウンし』の効果適用されるモンスター存在していませんが、『相手カード効果を発動できない』効果適用される事になります

https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=18169&keyword=&tag=-1

これらをA,Bの関係性で説明するのは非常に難しい

こういったものを的確に説明できるほどには今の遊戯王ルール整備が整っていないと考えるのが自然

スターライトロードは、後半の特殊召喚マクロコスモス同様に任意であるがために前半の効果を使える、というのはまだわかる

だけどアルティメット・フェルコンが相手モンスターのいない時に効果を発動できることが空撃ちに該当するかどうかを即座に判断するのは難しいだろうな

遊戯王が「読めばわかるルール」ならばカードだけで全てが完結してよいはずなんだ

だけど多種多様裁定裁定変更は多く、調整中の箇所も無数にある

灰流うららは読めば問題ない、というのは、実はwikiの項目が非常によく整備されており、かつ使用頻度が高く多くの人が解説をしているからに過ぎない

トリケライナー大会で使われるまで多くの人がそのカードの使い方を知らなかったのは有名な話

結局、カードを読めば問題ないというのは実は奢りじゃないか

マクロコスモススターライトロードに関しても、特殊召喚任意からデッキに出せるモンスターがいなくとも発動できる、というのは初心者初見理解するのは無理がある

もちろん、基本的ルールに則っているのは事実だろうけど、ルールってどこに書いてある?

総合ルールというものがなく、非公式wiki公式データベース、あるいはパーフェクトルールブックに載っているかスターターについている薄い冊子だけ

まり「Aを処理できるならBを処理できなくとも発動できる」というルール自体は、実際は裁定をみるかwikiを読むか、事務局質問することで判明する

それ自体反証が多いため、実際に本当のルールがなんなのかを読むのは厳しいところ

総合ルールという形で遊戯王が明記していない以上、遊戯王はいつまでも裁定を読み解き、副読本に頼ることでしか遊べない

マスターデュエル等はそれを簡素化したが、決して実装が正しい処理ではない

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