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はてなキーワード: 干渉とは

2024-04-26

anond:20240423133457

子ども連れ去り防止で共同親権と言うが、そもそもそんな事をする人間との共同親権なんて無理だということがよくわかる 」

コレって「連れ去りをした親から親権剥奪してもう片方の単独親権しろ」っていう過激主張にしかみえなかったんだけどなんで沢山スターついてるのか全然わからん

そんな過激なこと強制できないけど連れ去られた子供にもいくら干渉できるようにしようねってマイルドにしたのが共同親権なんじゃないの

2024-04-25

anond:20240425173503

何をしようが自由だろ

食い詰めてホームレスになるのも自由の内だし、救済は過干渉だぞ

anond:20240425002917

このおっさんを少し距離の離れたスリット電車改札口など)に一人ずつ通すと、一人ずつのはずなのに互いに干渉たかのような干渉縞が表れるんだよな

2024-04-24

地縛霊や怨霊に化けて出るという手段が、あまりにも卑怯まりない

こちから干渉不能なのに向こうは一方的にあらゆる方法攻撃できる超自然存在になって

自分を苦しめたやつだけならまだしも、そいつに連なる家族や友人、子孫まで永遠に呪い続けたり、そいつの住む地域災害攻撃したり

さらには自分の話を茶化したり、許可を得ずに物語にしたらそいつ呪い殺す

卑怯だし迷惑だし本当に困る、化けて出る存在にマトモなのはいないよ

2024-04-23

ロマンティックじゃない?って言われた

【アロマンティック=恋愛感情を抱かない人のこと】

アラサーオタク

微妙トキメキとかわからんなと思ってたのが

この前知人に「アロマンティックじゃない?」と言われた。

恋愛感情って、性欲と執着のことだと思ってたんだけど、どうやら違うっぽい?

性欲があるのに恋愛がわからないって

なんだかすごく不誠実で薄情な感じがする。

少女漫画ちょっと苦手。BLは好き。

(BLには性欲と執着を描いたものも多いので楽しい。)

友達の延長や、家族愛尊敬の延長で

相手を尊ぶ事のほうが、私にはしっくりくる。

恋愛感情ってそもそも何?と思い

恋愛感情】とされているものの有無を考えてみる。

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相手のことを逐一知りたい

→ない。その日何食べたとか自撮りとか、好きだよとか会いたいとか言われると、「この人恋愛している自分に酔っているようで気持ち悪いな」と感じる。

できれば放っておいて欲しい。

独占欲

→他の人と二人きりで会わないでほしい≒

身体関係を持たないでほしいという気持ちはある。

不貞倫理的に道を踏み外しているし

舐められている、軽んじられている気がするから

性病うつされるかもしれないから。

私以外の人を好きにならないでね、はあまり思わない。

人の気持ちは変わるものだし、もしそうなったらお別れしようねという気持ち

仕方ない。さようなら

もっと一緒にいたい

→盛り上がった飲み会や打ち合わせの後のような

「話し足りないからもう一件いこ!」はある。

あとは性欲に基づく「この後ホテルに行きたい」もある。

何も話さないし何もしないのにもっと一緒にいたい、はない。時間無駄

相手を思うとドキドキする、ずっと相手のことを考える

→ない。会ってる時は楽しい友達家族のことを考える頻度に同じ。

セックスの時は心拍数が上がる。

相手自分理解してほしい、わかってあげたい

→あまりない。私は私であなたあなた他人

でもなるべく、価値観の違いで不必要相手を傷つけたくはないので、伝え方には気をつけようと思う。無駄な争いは避けたい。

相手特別になりたい

→できればなりたい…かも?

友達関係でも、相手にとって親友枠だとちょっと嬉しい。

でも特別すぎると重い。2番目の親友くらいでいい。

恋人という枠は特に頑張らなくても

比較特別存在になれたと錯覚やすいので良い。

そして恋人って親友より重すぎない。

別れたら一生会わないし。

・手を繋いだり、キスハグがしたいか

→したい。しかしこれはトキメキというより性欲に基づいたものでは。

相手の事を深く知りたい

あんまりない。

知らなくてもいいことの方が多いと思うから

知りすぎても知られすぎても、なんか冷めちゃう

性的魅力が半減する。


〈補足〉

恋人が欲しい理由

①定期的にセックスができる。

②一応マナーとして見た目を気にするようになる。身綺麗にしていない自分では恋愛市場勝負にならないから。

③誰かの「その時の一番」になった充実感がある。

④「恋人がいる自分」に安心できる。

セフレワンナイトではダメなのか?

セフレがいるオタク女」になるのが嫌。(見た目がよければ様になるだろうが、私はそうではない)

「長く付き合った恋人がいる女」、の方が客観的に見て愛嬌があって可愛い気がする。

ワンナイトは毎回初対面というのが面倒。

あと単純に性病リスクが高い。

セフレワンナイトをするようなタイプ人間が好みではない。

社会規範の内側にいるのが好き。

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これって恋をわかってない?

私のような人間はアロマンティックというもの

分類されるのだろうか。

違ったら教えてください。

ただ薄情なだけだろうか。

皆どんなふうに恋してるの?



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【2024/4/25/00:16追記

何気ない呟きにたくさんのコメントありがとうございます

皆ひとりひとり違うのだから、むやみにカテゴライズしなくてもいいのかもしれませんね。

ロマでも、コメントにあったようにASDだとしても、

現状それで困っていないのなら/他の人を困らせていないのだとしたら、

このままで良いのかもな。

ASD特性の方は、何か支障が出てきたら病院に行ってみるけど

今は楽しく生きているので様子を見てみます

自分楽しいだけで周りに支障が出ていたらどうしよう)

割と自分と似たようなスタンスの人と

お付き合いをさせていただいているので

ありがたいことですね。大切にします。

また、自分のこういった思考が私と関わる誰かを

傷つけているかもしれないと思い至るいい機会でした!🙇

友達や、家族や、恋人幸せだと嬉しいし

悲しい目に遭わないでほしい、

この世が辛いものだと感じないでほしい、

とは勝手に思っているのでこれが私の愛情と思うことにします。

でも相手幸せにしたいとかは、幸せってその人の主観なので

自分にはどうにもならない所に私が干渉しようとするのはちょっと怖いです。

コメントにあった、【何かをしてあげたいというのが愛】というのは確かに

友達が好きな香りや色のコスメがあったら、その子プレゼントしたい」はあります

「あげたいけど、私が勝手にそう思っているだけであの子は貰ってもうれしくないかな」

と一瞬思い、結局あげることが多いです。

これは、エゴであり愛なのですね。

(という定義すら、決め切らなくてもいいのかもですね)

肯定してくれた方々もありがとうございます

似たような方がいて嬉しいです。

anond:20240423122443

その辺の説明は既に共同親権反対派弁護士議員がしてるし討論でもなされてるから二度手間なんだよな

子供の養育の観点では共同親権の方が単独親権よりメリットが多いってだけだよ

まともな両親の場合は、でしょ

まともな両親は離婚後に単独親権でも問題なく共同養育できるし現行法下でもそのケースはよくあるよね、共同養育において単独親権は何も問題にならない


離婚しても2人とも子供に会おう、2人で子供を育てたいね、の枷となる制度はどこにもないんだよ

特に子供との関係が良好なケースでは子供のために会う時間を作るケースは少なくない

法で決めれば人間の行動や思考勝手に変化するわけではない。共同親権にしたら突然心を入れ替えて両親が共同養育し始めるわけではない

実際欧米事実婚が多いのは共同親権の「結婚したら地獄を見る制度」を嫌ってるからだよな



共同親権だとDV親が干渉してくる可能性があるっていうデメリットがあれば

単独親権には片親が周りから干渉されない環境子供虐待して表に出ないってデメリットがあるでしょ

これを同列に考えてるのがわからない

結婚してる最中に、

虐待親・DV親・殺されそうになって逃げたケースでも、DVから簡単逃げられないという切迫したデメリットを話している

後者は、

結婚時は良好な関係で、親権や監護権をどちらが取るかで問題なく親権をとった側の親が、離婚後に豹変して周りから干渉されない環境子供虐待し始めたケースの話だろ?

ないとは言い切れないだろうが、思考実験の域ではないかと思う

anond:20240423121342

から詰まねーって

詰むって具体的にどういう状況を言っているの?

それは置いておいても、当然共同親権は万能な制度じゃないし単独親権と同じくメリットデメリットがあるよ

両親の協議が都度必要になるのは手続き上は手間だけど子供の養育の観点では共同親権の方が単独親権よりメリットが多いってだけだよ

例えばあなたは「両親がうまく協議できない」っていうケースを共同親権デメリットとして提示しているけど

同様に単独親権であれば「片方の親が不十分な情報判断してしまう」っていうデメリットもあるわけじゃん

共同親権だとDV親が干渉してくる可能性があるっていうデメリットがあれば単独親権には片親が周りから干渉されない環境子供虐待して表に出ないってデメリットがあるでしょ

片方のデメリットだけ取り上げてないで両方のメリットデメリット比較してどっちが良いか比較検討大前提なので

それをしない人はそもそも議論にすらなってないんだって

anond:20240422222138

ブコメで臭オタが干渉してくんなとか言ってそれに星を付けてる様子だけど、先に臭い干渉してきてんのはそっちやろって話なんだよなぁ。

どうしようもない奴以外はどうにかしろよ。

2024-04-22

anond:20240422232908

こうやって

「わかりやす弱者けがつらいんじゃないんだ。実は一応強者のくくりに入れられてるけどついていけないし弱音も吐けないボクらが一番つらいんだ」

っていうひとひねりしたロジック

まあ、ちょっとした説得力はあるよね。

まったくひねりがないわけではない。

でもひとひねり以上のものではないんだよな。そう捉えることで誰か救われるのか?そんな後生大事にしがみつくような発見なのか?

とげったーとかで陳腐な「気づき」をアホどもがすごいすごいと賛美してるのと似てるんだよな。

個人の悩みを安易に「属性がもたらす悲劇」としてしまうことでとりこぼされるものこそ重要なんじゃないか

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建前しか口にできない、個人言葉を奪われたディストピアイメージやすい。

しか一見自由平和でもこうやってあまりにもお手軽で平板バズワードやクソポエム、安手の共感言語空間占領される状況も

一種ディストピアなのかもしれない

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構造問題個人精神状態の話にしてしまう「悪しき心理化」と

安易に共有してしまバズワード化、ポエム

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なんというかみんなして「安い言語化」に絡め取られてるんだよな。

「荒れてる地域」で青少年がまっすぐ育つのが難しいのは大人干渉より同年代同士の悪影響が強力だからだ。

SNS時代バカバカが容易につながれてしまう。そしてしょーもない言葉を掛け合って一緒にダメになっていくのだろう

anond:20240421170643

ほとんどの起業家女性たちが口を揃えて「女でよかった次も生まれるなら女で」というくらいだし社会的アドバンテージがあるのは事実だとおもう。

一方で(主に容姿毒親面で)この上昇気流恩恵を受けられない女子たちもそれなりにいるので、韓国のようにより男女分断が進むだろうなと思っている。

ちなみに、経済面は男ほど関係ないとおもっている。若くて金がなくてもカードローンとかで美に特化しレバレッジ組んで男捕まえる人もいれば、裕福な家で本人も貯金1000万円溜めたけど親の過干渉によって男ブロックされてきて恋愛経験なくアラフォーになる人もいる。どっちも親族の話。

2024-04-18

産休クッキーの人がXを辞めて、他人に過干渉してる卑屈で陰湿キモい人らはこれからターゲットを変えてサンドバッグのように叩きのめしながら生存していくのガチキショイな。妊娠出産子育てに寛容、またはスルースキル持たないと批判の声ばかり大きくなればなるほど少子化も止まらんわな

anond:20240418072428

これはネタ抜きにそういう生き方したいけど、尋常じゃなく運動うんちかつ、そういうのの知識いから無理なのよね

机に座ってりゃ給与出るリーマンと違って、自然相手自営業は大変だろうけど、大地共に生きるはマジで憧れる

 

あと、都会のもやしには、山道青年会で整えたり、孫がいる年齢の人なのにその組織の中で一番若手故に介護に回らないといけない婦人会

そういう濃い環境の中で上手いことやっていく自信もないわね

いろいろあったかエピソードある土地かにも憧れるけど、他人へ手助けするということは他人干渉するということだから

助かる干渉もあればごめん被りたい干渉もあるわけで、人間関係でいいところ取りだけは出来ないので、やっぱり自信ない

 

 

まぁ、理想だけ言えば、津波土砂災害考慮しつつも、海とか山の近くでずっと過ごしつつ、

のんびり自然を楽しめるワーキングスペースのカフェ運営しながら、自分仕事と遊びでPC叩いて、畑仕事して、

必要になったら都心部に出る生活を送りたい。宝くじ当たって欲しいわ

2024-04-17

anond:20240417003613

ドライなのは電車の隣の席のやつに対してであって

組織ドライかどうかは当たり前だが完全に組織によるから

小規模外資日本的上司部下同僚みたいな関係がないとこから日系中小バリバリ私生活干渉みたいなとこまで色々ある

東京は冷たいって言うからドライなのかと期待した

個人主義で、人には干渉されず、自分の好きに生きられる、そう思ってた。

全然違うじゃん!!

だれだよ田舎と違うって言ったやつ!!

田舎の規模が大きくなっただけじゃん!!!

めっちゃくちゃ干渉はあるのに、田舎みたいに助け合いはない!!!競争過多!!みんな敵!!!

なんだよこの地獄はよお!

2024-04-16

COLD SLEEP1巻

病院で目覚めた22歳の青年は、自身名前すら忘れた完全な記憶喪失に陥っていた

交通事故で頭を強く打った後遺症のようで、一般常識はあるもの過去の思い出を何一つ覚えていない

22歳でフリーターをしていたらしいが、入院している間に家は家賃滞納で追い出されており貯金も少なく退院後の行き場はなかった

しかし、友人だという少し年上の藤島さんが同居させてくれ養ってくれることになった

藤島さんは、以前の青年写真家志望だったからと写真専門学校に行くよう勧めるがピンとこない

本格的な高価なカメラプレゼントしてくれたりするが、特に本腰入れて写真技術を学びたいとは思えない

思い出せない「以前の自分」に戻そうとする藤島さんに苛立ちを感じる

それと同時に「今の自分」を見てほしいのだと、異常に献身的で養ってくれる藤島さんに恋をしているのだと気づく

コンビニバイトするようになり、ふとケーキを買って帰ったところ藤島さんは美味しそうに食べてくれた

厳しい親に育てられ甘いものを一切禁じられていたという藤島さんは大人になってから極端な甘党になっていた

藤島さんを喜ばせるためケーキ屋の開拓をするようになってから青年はあるケーキ屋の主人と親しくなりその店に転職

パティシエを目指すようになった

藤島さんは、以前は写真家志望だったのにと不満そうではあったが受け入れてくれた

実は青年交通事故人身事故で、相手一方的な過失があるとはいえ青年のせいで死んでいた

資産家の家に生まれ藤島さんは親の遺産である会社を売ってつくった莫大な金を遺族に投じて刑事事件を力技で回避して青年を守っていた

被害者の姉が納得できずに青年を襲った際に藤島さんはかばって負傷

どうしてそこまで藤島さんが自分に尽くすのか青年は怖く思うほどだった

本当はただの友人ではなく恋人同士だったんじゃないかと問いかけ、答えようとしない藤島さんを青年は抱いた

2巻

青年製菓資格を取り順調にキャリアを積み重ねつつ藤島さんとラブラブな日々をすごしていた

手に余る高級カメラは専ら藤島さんをハメ撮りするのに使用

藤島さんは青年記憶喪失になる以前のことを回想する

藤島さんはさる資産家に生まれ

色々あって家庭はギスギスしていたが、父親婚外子を引き取ったことで更に悪化

その婚外子少年が後の青年だった

少年の実母はろくでもない女で元からネグレクトの末に失踪し、仕方無く引き取った父にも愛情はない

無関心な父と憎悪を向ける母に苦しめられている少年を放っておけず藤島さんは隠れて優しく接した

干渉母親性的なことを極端に抑制されている藤島さんは、少年を抱きしめて眠っていたある晩にふと少年ちんちんをしごいた

少年は唯一心を許していた藤島さんにイタズラを受けたことに泣き、藤島さんを拒絶しもう誰にも心を開かないようになった

中卒で少年家出して親たちも探すことはせず、藤島さんは自分のせいだと後悔した

両親が相次いで亡くなりしばらくしてから青年事故意識不明になっていることを知らされた

また身辺を検め、青年がろくでもない薄給仕事で苦しい生活をしていることや

そんな中でも貯金して写真専門学校を目指していることを知った

最悪な環境の中で荒みきった姿を知っていただけに、青年が夢を持って生きていてくれたのが藤島さんは嬉しかった

藤島さんは事故を処理し彼の夢を支えることが償いになると思った

青年がなにもかも忘れて恋人になったことに喜びはあったが、罪悪感もつきまとっていた


3巻

アラサーになった青年はある日目覚めて、なんの前触れもなく事故以前の記憶を取り戻した

引き換えにそれ以後の記憶は失い、知らない部屋で目覚めたこと、鏡に映る自分が老けていることに恐怖した

しかも部屋を調べたら、かつて幼い自分にイタズラした最悪な存在である藤島さんとのハメ撮りが出てくる

カレンダーを見れば数年が経っており、外に出れば土地勘のないところで、青年は途方にくれる

記憶喪失になり、それをいいことに性犯罪者藤島さんにいいように丸めまれたのだと怒りに燃える

藤島さんをボコボコに殴ったりもしたが、他に行けるところもなく少しずつ関係は軟化

パティシエとしての頑張りが評価され、町の菓子屋ではなくハイレベルな店に修行に行く話もあったことや、

状態が落ち着いたらひとまずうちの店に復帰すればいいよと言ってくれ実の息子のように扱ってくれる店主の存在

それらは、婚外子だの中卒だのでどこにいっても軽んじられた青年がかつては持たないものだった

記憶を取り戻す前の自分の方がよほど人に必要とされて愛されていたと青年は突きつけられる

製菓技能記憶とともに失い、道具を持てば体が覚えてる、などということもなく青年はなんのスキルもないアラサーおじさんに成り下がった

趣味映画干渉

って後輩にコナン映画見に行きましょうと誘われたんだけど怖い

本当は親に直接言った方が良いのかもしれないけれど

いい大人になってから反抗期が来て、今年の年初から家族(・親戚全員)と一言も話したくないという状態が続いている。

両親は私を育ててくれた。教育お金をかけてくれた。でも、恨んでいることがいくつかある。まとまりがないが、自分が嫌だったことを書いていく。

両親・親戚全員が学歴

親戚

小学生の頃、勉強を習っていた親戚に言われた。

「○○ちゃん勉強の仕方が適当から東大は無理ね」

東大に入れなくてごめんなさい。実際私は勉強の仕方が適当かもしれない。でも私、東大を目指すなんて1度も言ってない。それに10歳そこそこの子供にそんな呪いをかけないでほしかった。

そして大学受験が終わったとき両親に言われた。

「親戚の言う通り、東大にはやっぱり入れなかったね。」

お父さん、お母さん、東大に入れなくてごめんなさい。でも、そもそも私は東大受験すらしていない。それに親戚も両親も誰も東大なんて出ていない。自分東大に入れていないのに、なぜ子供東大に入れると思うんだろう。

祖父母

祖父母には慶應こそが素晴らしい大学だと子供の頃から言われていた。祖父母慶應卒の芸能人のことはすごく応援している。特に幼稚舎から慶應の人のことは無条件に評価している。

「○○ちゃんは将来慶應医学部ね」

おばあちゃん慶應に入れなくてごめんなさい。でも、うちには慶應医学部に行くお金はないよね?

両親

私の両親はいつも学歴の話ばかりする。年がら年中夕飯のとき東大合格者数の話が話題に出る。名門中学の情報にも詳しい。

あなた高校、3年前と比べて偏差値が2上がって、○○高校より高くなったわよ。」

「○○高校最近進学実績が伸び悩んでいるのね。」

テレビを見ていても出演者出身大学の話ばかりしている。

私の友達の進学先や就職先も根ほり葉ほり聞かれる。

「○○ちゃんはどこの大学に行ったの?」

両親が顔も見たことのない友達の進学先を何度も何度も聞かれる。「分からない」と言うと「仲いいんだから、分からないなんてことないでしょう。」と言われる。本当に分からないのに。

「○○くんは△△銀行内定したらしいわ。」「○○ちゃんは××製薬に内定したの?すごいじゃない。」

お父さん、お母さん、ごめんなさい。私はお父さんとお母さんが望むような大学には入れなかった。キラキラした就職をすることもできない。

母に言われた。

「○○ちゃん地元公立高校から塾なしで慶応大学らしいわよ。コスパがいい人っているのね・・・。それに引き換え、うちは。これだけお金をかけてMARCHだったら目も当てられない。」

お母さん、コスパの悪い子供でごめんなさい。でも、私は子どもの時気づいたら学習塾に入っていた。中学校ときも、私は数学の塾には行かなくていいと主張していた。私がコストをかけるよう頼んだわけではない。思わず腹が立って言ってしまった。

「お母さん、コスパがいい子供っていうのは遺伝子がいいんだよ。結局遺伝子の差じゃないの?」

私は両親より学歴は劣っていない。コスパは悪いかもしれないけれど、ジェネパはそんなに悪くない。

教育虐待ぎみ

学歴厨の両親だったので、もちろん教育には本気である

ようやく歩けるようになった頃から公文式を始めて、毎日プリントを5枚解いた。それでも両親に言われた。

「○○ちゃんは1日10プリントを解くらしい。もうXXレベルなんだって。」

私は怠惰子供でごめんなさい。

公文式に加えて、小学校低学年のときから両親が買ってきた「トップクラス問題集」など高難易度問題集を解き始めた。週末に時々テストも受けた。

週末は泣きながら問題集を解いていた記憶がある。映画に連れて行ってもらったある日、両親の想像していたよりも学習の進捗が悪かったようで、めちゃくちゃ怒られて泣いた。

小学生の頃は両親によく叩かれたり蹴られたりしていた。

鍵をなくした等仕方がない理由ときもある。でも、お母さんも鍵をなくして、家の鍵をすべて交換していた記憶があるけれども。

私は挨拶をしたのに、親がそれを見ていなくて挨拶をしていないと思い込んで「挨拶しろ」とめちゃくちゃ叩かれたとか

工作教室で「AかBを作る」という指示で、私以外みんなBを作っていた中で私だけAを作っていたら「人の話を聞け」とめちゃくちゃ怒鳴られて叩かれたとか

いまだに納得のいかない理由で叩かれたことも多い。

中学受験ときのことは思い出したくない。小6の夏休みは1日中毎日家でも塾でも怒鳴られ続けて本当に辛かった。親が机を叩きながら怒鳴っているのに対して「ここのところ毎日こんな感じね」と離人症のような状態で思っていた。怒った親が机にバンバン叩きつけたせいでベコベコになった過去問勉強するのは辛かった。

結局、1番難しい学校には入れなかった。お母さん、立体図形が分からなくてごめんなさい。

中学2年生の8月下旬夏休み宿題をやっていないことがバレてめちゃくちゃ殴られて蹴られたのが最後の「教育虐待ぎみ」エピソードである

夏休みも残り2週間以上あったし、なぜそんなに怒られないといけないのか私には分からなかった。深夜にお父さんに部屋の隅まで追いかけられて顔を何発も叩かれたり殴られたりして、お腹も何度も蹴られた。

正直なところ、初潮が来るか来ないかという頃の子供のお腹を「宿題をしていない」という理由で何発も何発も蹴るのは、人間としておかしいのではないかと私は感じた。

お母さんも止めなかった。

あなたが悪い。普段優しい人は怒ると怖いから。」

お母さんはお父さんのことを「優しい」と言ったが、私には理解不能だった。気分にムラがあり「機嫌が良いときがある」というのが適切な表現である

「お前はダメ人間だ」「中学校をやめさせるぞ」「お父さんはあなたスポンサーなんだから言うことを聞きなさい」

いろいろ言われた気がする。せっかく中学受験をがんばって入った学校をやめさせられたくなかったから、そこからすぐに表面上は宿題を終わらせた気がする。

観察の課題があって、都会育ちの私は苔なんてどこに生えているのか分からなかったから、適当な苔の絵を描いて提出した。あとからネット検索したら苔のすがたは私が描いたものとは全然違っていた。

その後、殴られたり蹴られたりすることはほとんどなかったけれども、最後まで両親は私が勉強以外のことをするのを嫌がった。私の勉強以外の側面には興味がないようだった。もし勉強が得意でなかったら両親の私への愛情ゼロだっただろう。私は両親にとって勉強以外価値のない人間なのに、中途半端学歴でごめんなさい。

大人になってから教育虐待をされた子供が親を殺した滋賀佐賀事件の話を両親にした。

「うちはそんなことがなくて、優しい両親で良かったね。」と言われた。自覚がないのかと愕然とした。

「私は自分の子供に中学受験をさせたくない。」と言った。「私たちあなた勉強を強いたっていうの!」と怒って、私のいないところで泣いていたらしい。

干渉

私の両親はおまけに過干渉だった。スキンケアをしたり髪を整えたりすると「色気づきやがって」と言われた。だから、今でもおしゃれができない。

親の目の前では自分の好きな娯楽いっさいを楽しむことができなかった。親の好きなワイドショーやらクイズ番組やらを見るだけの休日

高校の初めまでは定期的に必ずケータイチェックがあり、親にLINEの友人1人1人を指さして「これは誰だ」と聞かれた。様々な閲覧履歴ファイルもすべて見られた。年賀状もすべて検閲されていた。

高校生まで私はほとんど自分の使えるお金がなく、バイト禁止されていたので、スタバにいる高校生が理解できなかった。電車に乗る距離を徒歩で移動することでなんとかお金を浮かせてブックオフ100円の本を買ったりコンビニコーヒーを買ったりするのが楽しみだった。

未だに実家に帰ると誰とどこに行って何時に帰るかを報告しなければならない。

でも、お父さん、お母さん、そこまで干渉したのに、私は小5からFC2を見て、中2から金融商品を買っていた。意味なかったですね。

最後に両親へのメッセージ

両親は私のことを育ててくれて、話していて楽しかたこともあった。教育にもたくさんお金をかけてくれた。

両親にはこれまでの人生で様々な苦労があったことも分かっている。苦労が多かったか子供への愛情の注ぎ方が分からなかったのかもしれない。それでも頑張って育ててくれたことは伝わっている。

でも、今は距離をおきたい。

今年の年初、親が能登半島地震被災者差別的発言をしたときに、もう私の心は限界を迎えてしまった。これ以上、親の言うことは一切聞くことができない。理想の子供を演じることはできないし、親孝行もできない。今の私には親の価値観が歪んでいるように感じられる。歪んだ価値観が自分に伝播するのが怖いので、親とはもう一言も話したくない。お父さん、お母さん、親不孝な子供でごめんなさい。

2024-04-14

東京だといろんな人がいるけどそれって自由ではなく他人への無関心だと感じる

なにをやってもいい自由を感じることはない

無関心さも東京他人から干渉されたくないという人が集まってできた街だからだろうなという感覚

anond:20240414012046

いや、だから離婚した後も性的虐待をした父親子供干渉できる共同親権がまずいって話だろ?

2024-04-13

anond:20240412204224

A子「生まれつきツヤツヤの髪なのでシャンプーに拘りありません」

B子「生まれつきボサボサの髪なので高価なコンディショナーを使ったり美容院に頻繁に通ったり苦労を重ねツヤツヤの髪を手に入れました、費用を捻出するために苦労して働きました(だいたい水商売)」

C子「生まれつきボサボサの髪だけど身を削ってまでツヤツヤ髪を手に入れようと思わないのでボサボサ髪のまま太陽の下で楽しくピクニックします」


この中でいじめが発生しましたと言われたら

A子が嫉妬されてB子C子からいじめられたのかな?と思ってしまうけど

実際はB子が生まれつき綺麗なA子をスルーして

髪にお金をかけなくても平気な顔をしているC子を人格否定してピクニックもやめさせようとする

咎められても「C子は努力するべきなのにピクニック遊びをしてサボってるから努力不足な面を叱ってあげているだけ」と開き直る

サボってるも何も他人プライベートの過ごし方なんて干渉したり支配する権利なんてないのに


今回は髪の毛に話題を絞ったけど

キンキンに冷えた飲み物多種多様具材の入ったおにぎりを用意するかぬるい飲み物昆布だけのおにぎりで済ませるか、

ハイブラを着るかずんだもんみたいな色のアクシーズスカートを履くか、

整形をするかしないか

育児に追われるか独身のままか、激務で高級取りになるかゆるいパートで安月給になるか、とか色々なパターンがある

能動的に苦労を取る女はそうしない女をいじめる機会をいつも探している

お互いリスクとリターンを天秤にかけ納得して選んだはずの道なのに

干渉せずにいられないって結局のところ自分の選んだ道に納得していないんだろうな

anond:20240413004933

父親のもとで幸せ暮らしていた子供共同親権によってまた毒母にとりつかれて人生破壊されるのか

かわいそう

殴る蹴るや性暴力と違って、過干渉毒親って事件化しにくいし法律強制的に離れられないようにされたら地獄だな

2024-04-11

特殊超能力を描いた作品

ジョジョホワイトスネイクとかヒロアカオールフォーワンみたいに

超能力存在自体干渉できるやつはメタ的に一段上に立ってるわけで

どうしたってラスボス能力だよね

真◯苑の功罪

私にとっての功罪というか、今は信仰とは距離を置いていて向こうの人たちとは没交渉です。

子供の頃から親に巻き込まれる形で流されるままやってきて、長じて大人になり結婚を機にほぼ関わらなくなった自分が改めて思うことを綴ります

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小学校低学年の頃に母が入信し、そこから日曜は母に連れられて精舎に行く日々に。

ちなみに父は反対していた。(母が強引に勝手に父の入信届も出していたけども)

小さい頃から行っていたので素直に信じていたけど、ずーっと子供は親の言うことを素直に聞くのが修行みたいなことと親への感謝を言われ続けていて年齢が上がるにつれてうんざりしていた。

母は独善的で過干渉な人で、あなたのためによかれと思ってとよくいい、自分が求めたことが受け入れられるまでどこまでも引かない人だったので、イヤイヤながらしたがっていたけども、物心つくかつかないかの頃から親に反抗していた私は、親の言うことを素直に聞かない自分ダメなヤツだという思いと筋が通らないおかしい主張をなぜ受け入れなければならないかという思いの間で揺れながら子供時代を過ごしていた。

母と喧嘩になると、私が母に反発するのは背後にいる呪縛霊のせいだとか御先祖様が水神を利用するだけ利用して疎かにしていたからだとか言ってきて嫌だった。

こんなに親と衝突しないといけないのなら将来子供は持ちたくないと思うほどだったし、自分子供として可愛げがないということにも嫌気がさしていた。

余談だが、教義が家父長的というか今は変わってるのかもしれないけども妻は夫をたてて素直に受け入れるのが大事で、自分配偶者理不尽であってもそれは過去因縁で与えられた試練みたいな感じでたまに明らかに配偶者がモラなのに、至らない自分が悪いんだみたいなことを呟いてるXのポストをみるともやる。

進学して家を出ても、行った先の信者の方にお世話になりながら最寄りの精舎に行っていた。(母による手回しにより)

社会人になってもそれは続いていたが、一人暮らし薄給なのに、定期的に先祖の供養のための施餓鬼護摩お布施をむしり取られるのが地味に痛かった。(5000円〜10000円ぐらい/回)

これまた余談だが、真◯苑は経済的には良心的な宗教法人だと思う。誓願しても最大で毎月3万円ぐらいのお布施だった気がする。(お布施とは言わないが独自用語なのでわかりやすお布施と言っています)

個人金銭的な負担は薄く広くと言ったところか。

その割には、立川に大きな精舎を作ったり、三越を通してオークション流出しそうだった仏像を高額で競り落としたり、村山工場跡地を買ったりと沢山お金を使っていてその財源は一体どこから?と素朴な疑問として思っていた。

若い頃は苛烈だった母も歳をとり、自身病気になったりでだいぶ弱ってパワーダウンし、もう真◯苑には関わらないと宣言したわけでもないが、あれしろこれしろとは全く言わなくなって私は完全に離れ、ホッとしている。

思うに私は信仰をするには怠惰すぎた。早起きして公園掃除をすることも、友人を失う覚悟勧誘することも嫌で仕方がなく、それよりもいつまでも寝ていたいとか友達と遊びたいとかそう言った目先の利益のために信仰することをやめたと言っても過言ではないだろう。多分後悔はしていない。今とても楽だから

それでも時たま、後ろめたく思うのは、悪い因縁を断ち切ってなくて子供達に引き継がれたらどうしようとかそう言うことをふと思ってしまうし、色々な恩を受けたのに仇で返すような生き方をしていてこのままで済むわけがないともたまに思うからだ。

死んだら菩薩にはなれないだろうし… まぁもういいけど。

真◯苑に限らず、よく「大難を小難に。小難を無難に」と界隈では言われるが、そう言うことを能登大地震にあった人にも正面切って言えるのかと思う。

私はあの地震被害を見て神も仏もないとつくづく思った。もしそれでも仏はいるというのであれば、仏とはなんと無慈悲存在か。

それでも、生き残った人たちで真◯苑を信仰している人たちは信仰があってよかったんだろうと思う。

母にもあってよかった。違うものに走っていたら周りの人間も母自身も今よりも断然酷い目にあっていただろうから

代表について一言。直に話したことはないけども、5メートルぐらいの距離対峙した時にこの人はすごいお坊さんだと思って、なぜか知らないが涙がブワッと出てきてすごい奇跡みたいな人だと思った。カリスマ性がすごかった。

そして、つくづく私にはこんな立派なお坊さんにはなれないと感じた。

まぁこんな感じです。

もう2度と戻ることはないと思うけど、歳をとって子供達が独立して配偶者もいなくなったらまた信仰しようと思うかもしれないとも思う。

批判を目にしたりするとそんなことないと思う気持ちもあり、なんと思っていいのかわからないのが正直な気持ちだ。私の人生にとっては、いい面も悪い面もあった。それだけ。

2024-04-04

会社の創立20周年の記念日に、社長アンドロイド採用してきた

 それから一年間、俺はそれを溜飲に入れたままで手をつけず、でも腸は煮えたぎっていた。アンドロイド自分上司になったのは十八ヵ月ほど前だから、他が同じことをしても安全なのはほとんど間違いないはずだけど、俺が自分上司のことをSNS罵倒していたのが重役にバレたらどうなるかは、想像する気にもなれなかった。

 俺は翌週の午後まで待った。その時間、重役は会議に没頭する。俺は自分の部屋のドアを閉めて、カーテンを引いた。ドアには鍵がなかったから、アカウント偽装してアイコンを隅まで塗り潰したものの、モニターをじっと見つめたままでいるうちに画面が暗くなってしまった。VRの中で、元上司のことを考えた。元上司は俺も持っているのと同じ業務が原因で職を失ったが、目の見えなかった期間が長すぎたのでESC(Employment Support Center)の力では光を取り戻すには至らなかった。元上司が見せた将来への信頼が揺らぎはじめる。元上司業務内容と俺の業務とは同じ系だが、取り掛かり方は個々人それぞれだ。俺は職を失うハメになりたくない――それに、俺がもたらそうとしている変化は、社長のところへ行ってアンドロイドの設定をもとに戻せば取り消せるものだとはいっても、それは重役に気づかれずにできることではなかった。

 ゴーグルを揺すってふたたび明るくし、アプリの起動画面を表示した。この幻想的なアイコンのような鮮明で新緑の葉が木に宿っているのを、俺は見たことがない。けれど旧世代的な家庭環境を持つ友人たちが、寓話とも呼べる”新緑の葉”を見つけることは自分たちにも全然できないと確証してくれたことがあり、その言葉を疑う理由はなかった。俺の職場環境は、人間の三種類の性格類型論の典型的な反応と同じように分類することで、人の力量を最大限発揮できるよう最善を尽くす。だが、単なる分類しかしていないわけではなく、ほかの選択をすることもできる――その選択した場合、俺は職場の中に新しいハードウェアを入れることなく、社会心理学的なこれまで以上の就労を得ることが出来るのだ。

 その仕組みはこうだ。俺の人工学データじゅうに散らばっている量子シナプスには数百万個のスペアが含まれていて、機能中のセクターのどれかが故障したときに代わりができるように待機している。そのスペアは、前もって特定言語思想に割り当てられてはいない。なぜなら、たとえば代替需要右翼的左翼的に偏った場合に、左翼派に割り当てられたスペアが、うまい棒チーズみたいな人気味によって場所ふさぎに終わることがないようにするためだ。そして選択後に俺の思想を真似る手段は、形式分子言語フィルターではなく、量子井戸全体に一連の電圧を設定するというものなので、スペア表現できるのは民主主義共産主義のような二元論限定されない。社長が送ってきたアンドロイドは、各員に指示して俺たちの持つスペアのすべてを覚醒させ、さらに、覚醒したスペアをもともとの思想領域あいだとその両側、計四つの新しい帯域に同調させることができた。

 俺はマウスホイールを指先でなでながら、結論を出そうとしていた。アンドロイド上司が俺を他の社員と同じにしている。アンドロイド上司のおかげで俺は人々の中に紛れ込んでいる。それ以上のものを望む理由は? 統計学的運命まかせにされていても、俺はあと二十年、完全に職を失うことはなかっただろが、友人は実行できるもっとも早い時期に代替手段選択し、俺はこの環境適応する機会を最大限にあたえられた。

 だが、それは十八ヵ月前のことだ。俺の頭にまだ新しい環境を意義あるものに出来る柔軟性がある今、この試みがなかったら、自分がなにを逃したか死ぬまで分からないままだろう。

 決断を引きのばさせていたマウスから指をいったん離して、そのあとすぐ画面のボタンクリックする。

契約更新

 会社アンドロイドの優位性と実務証明必要としたが、どちらもアンドロイドの取扱説明書にはっきりと記載されていた。メーカー保証書は既に期限切れだが、なにも無効にはなっていなくて、HPの長たらしい前書きが謳うところによれば、このアンドロイドは定期検査をする技術従事からその作動を完全に隠すことができる。休止状態に戻しても修正不能な誤りが生じないかぎりは、企業アンドロイド思想ブールに干渉したことは一生発覚しない可能性もあった。

 次の局面では優位な反応を示していた。標準の思考はい・いいえ)の曲線はすでにかなりの部分が重なりあっていたが、青の曲線はそこからほぼ完全に離れたところにあった。デフォルト選択されているのは、青と赤のあいだにふたつの新しい曲線を押しこんでからさら折衷案の端にひとつ否定案の端にひとつの曲線を付け加える方法だ。 ”逆方式”のデフォルトもひと組用意されていて、それは新しい思考のさまざまな組みあわせからどのようなかたちで情報を引きだすかを指定するものだった――あらゆる人間の頭の中で赤と青の反応の違いが計算され、脳へ送られるのとまったく同じようだ。

 そうした構造をなにかしら編集する――そのプロセス企業独自のひねりを加える――ことを考えると、緊張で手が汗ばんだ。理想的思想範囲がどんなものか、俺自身個人的な考えを作り上げようとしても、どこから手をつければいいのかさえわからない。それは同時に、俺がデフォルト設定を許可するとしても、それが悪意に基づいた選択ではないことの証明だともいえるだろう。けれど、表示されているいくつかの曲線の整然とした見た目には、心落ち着かせるものがあった。密着して並ぶ曲線の小さな山の各々は、隣の山から約八十ナノメートル離れた波長で頂点に達していて、行政上の認可領域を均等かつ効率的カバーしている。そのどこかにおかしな感じはなかったし、生物学的深層レベルの複雑な正当化なしには納得できないところもなかった。なにも変更は必要ない。

 俺は『続行する』を押して、次のページに進んだ。

 警告

 あなたアンドロイド思考セクターを起動・再同調させると、アンドロイドの脳の思考経路に永久的な変化を生じさせる可能性があります。このアプリ思考オリジナル状態に戻すことができますが、あなたアンドロイド挙動に関しては、われわれはそのような保証をいっさいいたしません。

 決定の責任はすべてあなたにあります

 <NIプロジェクト

 この警告に俺はまったく動じなかった。アンドロイドが受けとったり受けとらなかったりする情報によって改変されるというのは、俺にとって目新しい話ではなく、取扱説明書にでかでかと書いてあることだった。アンドロイドの登場は日本を救うのにはちょうど間に合ったが、俺を救ってくれたほどの効果があるものではまだなかった。さまざまな規模の企業自治体たちもアンドロイドを導入している。考えれば考えるほど確かだと思えてくるのは、俺がこのチャンスをふいにしている間に、同僚や俺の友人たちが俺のはるか先を全力疾走して谷の反対側に姿を消してしまうのがいちばん恐ろしい、ということだった。

 俺はさらに『続ける』をクリックした。

 警告文はプログレスバーに取って変わった。アプリアンドロイドの共同作業の進行状況を、バーの上の文章が警告するのを俺はまじまじと見ていた。スペアセンター工程作成センサーの内部テスト、再同調、再テスト

 プログレスバーが八十五パーセントのところで一時停止し、アプリが俺に、AI制御されているか、適切な業務可能か、と尋ねた。思考クリアで、業務環境は整備済みだった。俺は社内からアカウントを追い出し、スマホをひらいて自分アカウントを部屋に導き入れてから社長にもらったアクセスキーテーブルに置き、それからアンドロイドに投じる思弁ベース連続した帯になるまで前後に調整した。

 アプリに指示されるまま、俺はゆっくりと帯を動かして、スペクトルの左から右へ、赤の端から順に少しずつ青を動かしていった。スピーカーからナノメートル数字カウントされるのは、アプリが量子ブールにおこなった微調整をあらゆる波で検証しているためだ。それはとても劇的で俺に高揚感をもたらした。

 アプリが終了を告げる。 

完了

 スマホを見ると、プログレスバーは百パーセントに達していた。画像ズームアップして、環状の帯がふたたび表示された。それが広がり点になるとアプリは終了し、俺をスマホホーム画面をじっと眺めた。

 扉を全面に閉じて、部屋を空白で満たす。なにひとつ前と違って見えるものはなかった。周りを知覚するのに何かの変化が生じるまでには数日から数週間かかることもある、と注意を読んでいた。しかし、苛立ちは安堵に相殺された。俺が今ほかに何をしたにしろ、少なくともアンドロイドに害を与えても職は失ってはいなかった。

 次の数日間、俺は職場実験場にして、同僚の意見に対して独自判断をしたようなアンドロイド言論に悩まないことを学習した――いうまでもなく、人権無視や、パワハラや、答えようのない曖昧質問につながるような、それよりはっきりした反応を見せないことも。明らかに動揺する新入社員や、競合他社びいきの上司を見て、ニヤニヤ笑いをこらえるのが無理そうになったときには、自分だってどこを取っても同じくらい馬鹿みたいに見えていることを思いだすようにした。そのためには鏡は必要なかった。ちらっとシャツの汗の染みに視線を下げれば、それはまるで洪水の水が引くときに残していった灰色の沈泥のように見えて、こみあげる恥ずかしさがきっちりと唇から笑みは拭い去った。

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