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はてなキーワード: 顔料とは

2024-01-10

anond:20240110104822

温度で色が変わる顔料使うか、コップで色変わる絵のやつとかを容器にすればわかるんちゃう

2023-11-11

anond:20231111232211

中性紙に顔料(墨など)で印刷されたものと違い、どうしてもビネガーシンドロームなんかで変質するから現物保存はムリぽ

2023-06-29

「スナク首相が消せるペン使用」を文具オタが解説する

フリクションではない 

まず、スナク首相使用していたのはフリクションではありません。

テレビ朝日の動画に映っていますが、パイロット海外向け製品であるV-pen erasableです。

万年筆のようなペン先が特徴のサインペンで、インクフリクションのように摩擦熱で透明化するものではなく、普通水性インクです。

ただし、インク市販インク消しによって消えやすいという特性を持っているというものです。

  

「消せないペン」も消せる

ご存知の方も多くいるでしょうがインク消しという製品があります

有名なのはガンヂー インキ消でしょう。

フリクションのような「消せるペン」ではない、「消せない」とされるペンでも、こういった製品を使えばインクを消すことができたりします。

万年筆インクなどはかなりの割合で消せます

何ならインク消しを使わなくたって、水性なら水、油性ならアルコールや除光液などで消せたりします。

したがって、フリクションでなくとも、こういったインクを使ったペン公文書には適していません。

  

公文書に何を使うべきか?

インク消しでも消せないインクもあります

ざっくりと言うと、水性油性わず、染料インクは消せますが、顔料インクは消せません。

とは言え、最近ペンは染料でもそれなりに耐性を持ったものが増えてきています

  

日本国内では、JIS公文書使用可能ボールペンインク規定があり、大手筆記具メーカー製品について言えば、

がこの基準を満たしています

公文書にはこのような規格に適合したペン使用するべきでしょう。

  

※1 https://www.pilot.co.jp/support/ballpen/post_19.html

※2 https://www.mpuni.co.jp/customer/ans_77.html

※3 https://www.zebra.co.jp/contact/faq/QA11/

2023-05-24

anond:20230524091102

全色顔料プリンタは現時点で1日10普通紙カラー印刷"しなければならない"予定があるかで決めろ

そんなん何やるか思いつかんわ、ていうか"しなければならない"ってなんだよ、という奴はふつうインクプリンタでいい

現時点でプリンタ持ってなくてさらに3万いくらで悩むくらい予算限られてる非在宅勤務用途なら、なおさら今回だけはふつうのに寄せたやつを買え

顔料インクプリンタ放置で詰まりやすい(ノズルクリーニング頻度が高い)から毎日ちゃん印刷する奴向け

anond:20230524084315

あーA5だったすまん、まあいろんな意味で今すぐじゃないと困るわけでもないのでもうちょっと考えてみるよ

ヨドバシだと

・ 黒顔料/カラー染料の有線不可の遅いやつ 約1万5千円

・ 黒顔料/カラー染料の2021年モデル 約2万円 *値下げ!*

・ 【ほしい】 黒顔料/カラー染料のA4を半分に切れるやつ 約2万8千円

・ 黒とカラー両方顔料2021年モデル 約3万6千円 *値下げ!*

こんな感じなんだよね

カラー顔料インクタイプのが旧モデル値下げされてるっぽくて3万6千円という微妙予算帯なのが気になって

2022-08-03

クレヨンオーブンで溶かす

https://togetter.com/li/1925010

絵の具って重金属が多くて(白は鉛、赤は水銀黄色カドミウム、)ものすごく有害というイメージだったので、オーブンで加熱って聞いてヒエッってなったが

調べてみると普通の絵の具、とくに学校教材とかクレヨンとかは安全な合成顔料を使ってるから、たとえ丸ごと誤飲しても案外平気らしい

勉強になったわ

2022-04-30

ITmedia「家庭用プリンタ世界がなかなかの荒れ具合な件」が雑な件

やあ。年末場末家電量販店プリンタを売るバイトをしている者だよ。

ITmedia さんのプリンタ記事ちょっと雑だったんでツッコミを入れてみるね。 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2204/29/news070.html

 一方家庭用として、年賀状やラベル印刷活躍したプリンタは今やほとんど需要がなくなっている。筆者宅でも、月1回、部活動練習計画プリントアウトするぐらいで、出番がほとんどない。ほとんどない割にはかなりの重量と場所をとっている。

 先日、久しぶりに東京に行くので名刺を刷ろうと思ってプリンタを起動したところ、黄色印刷されない。これまでモノクロプリントしかしてこなかったので気がつかなかったのだ。何度ヘッドクリーニングをかけても全然出ない。ヘッド自体がもうダメなのかもしれない。

これはインクジェットプリンタあるあるだね。売り場では「故障を避けるために月1回は印刷してくださいね〜」と案内しているよ。小寺さんはモノクロがメインということだったから、黄色が詰まっちゃったんだね。

こうなるとインクを替えてもだめだから、買い換えるしかいねインクがヘッド一体型のやつか、インクヘッド交換型だったらなんとかなったんだけどね。

 最初は1万円内のシンプルプリンタ専用モデル検討した。ドキュメントスキャナーは別途ScanSnapがあるので、複合機でなくてもいい。ただ、妻が時々スマホからプリントしたいという要望があるので、スマホから直接プリントするという機能必須である

 エプソンにもキヤノンにも、1万円以下のエントリーモデルはあるが、スマホからプリントに非対応ということで早々に断念。もうちょっと上位のクラスでないと、その手の機能は搭載されないようだ。

これはちょっと語弊があるね。というのも、家庭用プリンタの主戦場複合機で、プリンタ専用モデルそもそも種類が少ないんだ。

価格コムで調べたけど、1万円以下のプリンタ専用モデルスマホ対応してなさそうなのは "TS203" "PX-150" "PX-105" の3種類。そのうち PX シリーズビジネス向け、 TS203 はそもそも Wi-Fi対応していないね

複合機だと "TS3530" とか "EW-052A" は1万円未満かつアプリ対応しているよ。

 展示機はそこそこ、おそらく30台近くあるが、ほとんどのモデルに「コロナウィルスの影響で在庫なし」の札が下げられていた。

これはもう1年以上こんな感じだね。

 真ん中の島に、今年発売の新モデル、それも3万円以上の複合機が決め打ちで山積みされている。つまり急ぐ客には全部それで対応、というわけである。ポップに値段を記しておらず、値段で引かないようにということだろう。

これは店舗さんによって差異があるからなんとも言えないけど、値札の貼り忘れなんじゃないかな? 写ってるのは TS8530 だから、だいた3〜4万円の主力商品だね。

 店員さんを捕まえて、スマホから印刷できるカラー機で、複合機じゃなくていいんだけど、と伝えると、1台だけエントリー機で在庫があると出してくれたのが、EpsonEP-714A」だった。2022年2月発売、値段は税込み2万円ちょっとだったので、ネット最安値と700円ぐらいしか違わない。

"EP-714A" は複合機だよ。そもそもプリンタ専用モデル在庫がなかったのかもね(増田が働いていた12月も常にそうだった)。家電量販店ネットプリンタの値段はほぼ変わらないのは確かだよ。

 「EP-714A」は最大がA4なので、サイズ的には以前の「EP-976A3」より一回り小さく、軽い。10年ぶりの新プリンタなのですっかり浦島太郎状態なのだが、セットアップPC接続することなく、ディスプレイ部に表示されるQRコードを読み取って、スマホを使ってオンライン可能である

 よって電源コードは付いてくるが、USBケーブル付属しない。スマホセットアップできない、要するにネットがない環境の人向けに、ドライバソフトウェア等が入ったCD-ROM付属するが、今どきTypeBのでっかい端子のケーブルなんてなかなか持ってないのではないだろうか。

ちょっと意味不明な内容になっているね。USB ケーブルは前使っていたプリンタから流用できるから、高級機種でもついてこないよ。むしろ CD-ROM がついてこない機種もあるよ。CD ドライブのないパソコンも今や多いからね。

 以前Epsonプリンタは、Epson Printというアプリからスマホ印刷対応した。だが本機はEpson Printは使えず、LINE特定アカウントに対してファイルを送るとそれが印刷されるようになっている。メール添付でも同様だ。コンビニ向けのネットワークプリントサービスを利用した方はご存じかもしれないが、やってることはそれと同じである

 印刷するのに専用アプリを使わないので、スマホバリエーションOSバージョンに逐一対応する必要もない。プリンタ全盛の頃は開発もメンテナンスコストもかける意味があったのだろうが、今となってはすべてクラウドにまとめられた。

"EP-714A" はスマホアプリ "Epson Smart Panel" に対応しているね。プリンタによって OS 対応が違ったりするから、売るときは気を遣うよ。

 コロナ直前まで、家にPCがない、あっても古いという家庭が増えて、PTA子供会などの活動に支障が出るようになった時期があった。なぜ支障が出るかというと、紙の書類更新や手直しができないかである

 だがコロナ禍でテレワークが主流になると、そこそこ新しいPCが家にあるという状況が戻ってきた。ところがプリンタ立ち位置は、前と同じポジションはいられなくなった。今どき紙の書類保護者に配付する方法がなく、PDFを作ってLINEで流して終わりになったからだ。

しろコロナ禍で学校や塾のプリント印刷する機会が増えた、という理由で買うケースが増えたよ。それまではプリンタの買い替え需要が多いのは12月だったんだけど、コロナ禍でそれ以外の月でもよく売れるようになったんだ。だからプリンタ各社はインク大容量モデルエコタンクギガタンク等)を売り出しているんだね。

 今回のプリンタは、名刺印刷するために買ったようなものだが、その習慣もいつまで残るだろうか。このプリンタもあと10年使うと考えたら、もはや人生最後プリンタがこれ、なのかもしれない。

在庫がなかったから仕方ないけど、名刺を刷るならブラック顔料インクモデルにしたほうがよかったね。染料インクは発色はいいけど、水ぬれに弱いよ。

最後

最近給湯器みたいに「故障したら数ヶ月入ってこない」みたいなものが増えたけど、プリンタもそんな感じだね。長く使いたいなら定期的な印刷を、そうでなかったらもう割り切ってコンビニプリンタにしちゃうのがいいかもね。12月プリンタを買いに来るお客さんの半分以上は「しばらく使ってなかったら壊れてた」だよ。いっそ大容量モデルにして、付属するインクで元取っちゃうのもありだね。

あと店員さんには優しくね。

そんじゃーね

2022-04-24

anond:20220424073028

増田マジレスもなんだけど、極論すぎね?

2次元的な平面に顔料パターンつくる技法が何千年も進化していないので表現手法とか「進化」させようがなくね?

進化」したときに受け取り側の解釈コスト(みても表現がわからない)が高ければ商業用の漫画イラストとしては致命傷じゃね?

スマイリー吹き出しギャグ表現オノマトペ、断面図解、みたいなのはこの50年で確立して世界中に広がってきたので、そういう方面では進化しているんじゃ?

2022-03-26

ジャベリンの由来調べたので教える

ジャベリン対戦車ミサイルが強すぎてウクライナの守り神としてミーム化した聖ジャベリンイラストの事なんだが。

https://www.instagram.com/p/CaNMsmPOjV9/?utm_source=ig_embed&ig_rid=862dd95b-422c-4850-a2ee-6f1f47ce1830

 

元は「聖母カラシニコフ

元々これは クリス・ショウ(Chris Shaw)というロック系アーティスト2012年に描いた”Madonna Kalashnikov”聖母カラシニコフというイラストで、現代的な事物中世宗教画イコンに似せて書いたシリーズの一枚だった。

https://chrisshawstudio.com/2013/04/chris-shaw-at-the-san-francisco-museum-of-modern-art/

 

カラシニコフソ連銃器エンジニアミハイル・カラシニコフ設計したライフル群の事で、特に有名なAK-47の事を指す事が多い。旧共産圏ライセンス生産デッドコピー生産されていて、北九州ヤクザなんかもご用達だ。北九州ヤクザのは中国生産品らしい。

一方でゲリラ御用達品でもあるので無秩序抵抗解放象徴でもある。

そんな現代紛争象徴宗教イコンにしたので、その聖性と暴力性の組み合わせがウケてタトューの図柄としても人気があった。

 

因みに聖母マリアっていう呼び方カトリック的で、ロシア正教含め正教会では生神女マリアっていう。神を生んだ女って意味やな。

聖母マリアの服っていうのは青なのが一般的だった。

というのも、青の顔料ラピスラズリっていう鉱物からしか採れず、大変貴重だったから。貴重=貴い、侵されない、無垢、穢れがない(性交していない)という意味

数年前に「自然界に青色存在しないとドヤ顔で言っている」人を反証論破しまくるって棘がバズった事あったが

https://togetter.com/li/729184

お前らそれ違うぞ!

花とか鳥の羽とは皆構造色で青が出てるんだ。だから顔料として磨り潰すと色は失われる。

一方で緑がかった青や水色は酸化銅酸化クロムで出す事が出来る。だから青色純粋な青は貴重でそれ故マリアの色となったのだな。

 

ジャベリンアレンジ

さてこの聖性を暴力性と組み合わせた聖母カラシニコフ2018年に誰かがアレンジしてジャベリンミサイルを持たせた。

多分ウクライナの誰かかと思われる。

タイミング的にウクライナ防衛の為にトランプ大統領ジャベリン供与を決定というニュースに刺激されたのだろう。

この時ウクライナ商売しているバイデン親族スキャンダル無い?とトランプが宇政府にゆすりを掛けたのがバレて、武器供与選挙対策に使ったな、と紛糾したあれやな。

 

で、ロシア一方的侵略戦争を始めるとジャベリン活躍によりロシアの侵攻は停滞、救国兵器として改めて聖ジャベリン画がミームとして爆発的に流行したという経緯。

 

元絵アーティストクリス・ショウはこの事を知っていて、クール現象だが複雑な気持ちだと述べている。

一つは著作権的な問題。この為に「聖ジャベリン公式バージョン」を作成した。

もう一つは実際の戦争で使われて殺人の用に供していること。今のところ聖ジャベリン自由抵抗正義象徴だが、それが憎悪抵抗から離れた戦争象徴となることを心配していると。

 

https://chrisshawstudio.com/2022/03/saint-javelin-%d1%81%d0%b5%d0%bd%d1%82-%d0%b4%d0%b6%d0%b0%d0%b2%d0%b5%d0%bb%d1%96%d0%bd-icon-of-ukrainian-resistance/

 

からマリアであるのに青じゃなくて緑のローブを着ているのはクリス・ショウの元絵が色んな色のシリーズ聖母カラシニコフが緑だったから。

プーチンへの皮肉が入った聖ジャベリン改NLAW ver.

 

で、聖ジャベリンには別バージョンもあって例えばBBCのこのニュースに出てくるのなんかはクリス・ショウ聖母カラシニコフ改聖ジャベリンじゃない。

https://www.bbc.com/news/world-us-canada-60700906

この兵器スウェーデンSAAB英国で開発された対戦車ミサイルNLAWだ。これもウクライナ供与されている。

大手メディアでは聖ジャベリンと銘打ってこっちのイラスト紹介している事が多い。これは聖ジャベリンの方にはクリス・ショウに著作権があり、勝手に改変された海賊版ジャベリンを紹介しちゃうとマズいからだと思われる。

 

こっちの方は衣が青いので一般的マリアだ。

だがこっちはちょっと皮肉が利かせてある。

このイラスト元絵は何かというと「ウラジーミル生神女(Virgin of Vladimir)」というロシア正教会で有名なイコンなのだ

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%81%AE%E7%94%9F%E7%A5%9E%E5%A5%B3

聖ルカにより描かれたという伝承されている。ルカは画家医師書記だ(聖路加病院は聖ルカの意味医師だったのでルカは医者守護者)。

 

からジャベリン NLAW ver.の方が首を傾げているのは、ミサイルに頬を寄せているのである元絵は赤子のキリストを抱っこして頬を寄せている。

 

この絵はモスクワの東300㎞にあるウラジーミルの街に置かれ、この安置の為に大聖堂が建てられた。

ウラジーミルの街の名の由来はキエフ大公ウラジーミル1世だ。そしてウラジーミルプーチンの名の由来も同じである

 

という事でこっちのNLAW ver.聖ジャベリンにはプーチンへの皮肉が入っている。

敬虔ロシア正教徒ならイコンを持ってるようなウラジーミル生神女対戦車ミサイルを構えてウラジーミルプーチンの野望をトップアタックモード破壊している。

 

マグダラのマリア説は間違い

ジャベリン元ネタマグダラのマリア(元娼婦キリストの復活を目撃して悔い改めた)だという説もあるがどうもそれの原因は中央日報のようだ。

https://japanese.joins.com/JArticle/288271?sectcode=A00&servcode=A00

 

でも今見たように聖母生神女マリアなのだ元ネタ聖母カラシニコフから救世主キリスト)代わりに救国対戦車ミサイルを抱いているのがキリスト教的教養から判るのが面白いところなのに。

 

まったく、韓国キリスト教が多い国でしょ?なんで間違えてんの…?

と思ったけどプロテスタントでは聖母マリア信仰ご法度なんよね(韓国の最大教派は福音派。国父による)。

主流教義から外れる信仰の受け皿をマリア信仰が担っており、「そういうのダメ。一本化」というのがルター立場で、プロテスタントには聖母マリア信仰はないし像もないのだ。

なので間違えたのだと思う。

2021-12-24

持ってるドクターマーチンインク経年劣化してるぅ

年賀状専用になりつつある、ドクターマーチンインク劣化してしまった。

25年ぐらい使ってるから仕方ないと言えば仕方ないのだけれど。

値の張るものから結構辛い。

使う色は16色で1本800円ぐらいするから、全部買い換えると12,800円ぐらいかかる。

ううむ。

 

透明水彩に切り替えてもいいけど、持っている透明水彩10年ぐらい使ってないか劣化してそうだ。

顔料から、発色は大丈夫だとしても、多分、カチカチに固まってる。

2021-12-08

anond:20211208190932

化粧が落ちるだけならまだよくて、ファンデーションアイラインの顔料が目薬に溶けて眼に入る。これが地味に痛いし、ファンデの色で視界が霞む。

2021-09-13

呪詛ハンターあるいはハンター廻戦

作風パクってイタコする奴ってまあいくらでもいるんだけど(ドリヤス売国奴とか)、そのクオリティ元ネタ比肩するやつってのはまあ本当少ないもんなんだわ。

基本的に絵柄や作風をパクルってのは弱者最後の手段として縋るものであって、強いやつは最初から自分作風でオッスオッスしてた方が圧倒的に強いからね。

言ってしまえば能力者バトルに置いて重火器を使うのはあんま強くないやつって法則よな。

逆に言えば元々が弱いほどにパクリメリットは大きく伸びる。

たとえば最近話題になった漫☆画太郎コピーなんてまさにそれで、普段サムライ馬鹿にするときしか話題にならないおにぎりインタビューが物凄いヒット数を叩き出したわけだ。

まあベテランだってパロディだったりパクリだったりを一切しないかと言えばそうではなくて、自分作風と組み合わせてオモシロイと思ったときはやってくる。

なんでかと言えば自分作風が完成されすぎていればいるほど他人作風を混ぜ込む余裕なんてなくなってくるからなんだな。

たとえば濃い赤に今更ちょっと青を混ぜても紫色の斑点にすらならず全部呑み込まれて何をやろうとしたのか分からなくなる感じだ。

だが、元々の色が似通っていたら?

それどころか、そもそもその色を生み出す顔料染料そのものをもう一度注いだら?

それは賭けになるだろう。

一歩間違えば汚らしく黒ずんで終わるだけだが、もしも上手くやれば……何かが起こる。

そして奴、芥見下々はソレを起こした。

ハンターハンターBLEACHとその他のあれやこれやの混ざりものだった漫画から少しずつハンター以外の要素を抜き取り、そうしてハンターハンターで二度漬けした。

そうして二代目ハンターハンター誕生した。

まるで怪物製造方法だ。

人の血に化け物の血を混ぜてから、混ざり終わった後にもう一度化け物の血を注ぐとより危険な化け物が生まれる……ホラー映画なんかじゃありがちな展開だ。

ソレをジャンプで連載中にやってのけた。

ハンターハンターでありながらハンターハンターでなくそれでいてなおハンターハンターである何かがそこに生まれた。

蠱毒の果てに生まれバケモノ錬金術の果てに生まれマモノ、呪法、邪法、下法、ここに極まれり。

とんでもないものを見せられたよ

2021-07-19

anond:20210719212509

な。なつかすぃー。ドローイングゾルK いいですね。これって耐水性でしたっけ?

パイロット インキ製図用 でしたー。

ベタはなんと、マッキーなど油性ペンで塗る人がいたな。

個人的には顔料インク系のベタが好き。

2021-06-29

[]

まだベランダで消耗してるの?

してるともッ!!!

ネコチャンです。

読んでる人いるのか謎ニャけど💦

今日も元気にーーっ

ベランダ防水】行ってみよう!!

シーラ水性屋上防水遮熱塗料シーラホワイト

3回目塗りましたニャ。

そんなに回数塗らんでも良い気もしますが。

下地が濃い緑っであったこと、5年前に雨漏りしたことから雨漏りはとっくに止めてます

一回目の時、めちゃくちゃベランダが熱くて、じりじり炙られるような感じだったよ

日差しも強い日だった)

だけどね、一回目シーラー塗り終えて、2回目塗った時

しかったんだ。(昨日)

そして今日3回目。意外と暑くなかったよ。

まえグリーンだったのだけど、掃除掃除掃除して

雨漏り止めの液(透明)2度塗りして(この時点でベランダつやつやである

そのあとからはもう🧦だけで歩いてる

シーラー白いので、反射するため、熱は籠りにくいとはおもうけど、こんなに違うのか。すごいね

で、もう全部使い切ってしまったので(1.3リットル)、

流石に3度塗ると、まえ緑に塗ってあったなんて判らないよ。ムラもほぼなくなった。

明日観念して

水性屋上防水遮熱塗料 ライトグレー を塗るニャ。

毎日ペンキ塗り用のジャージ、T、エプロン作業後にすぐ洗濯して干してます

だってペンキついてるの各一枚しかないんだもん。🐈

2日前、前髪にもついてしまい💦

明日塗る本塗りのペンキ。

赤外線反射顔料入ってるのでさらにかなり涼しくなるかな。

2度塗りで、ベランダ温度が13度から9度くらい下がるらしい。

すごくニャい?

えー。アラビアンジャスミンちゃん毎日カワイイお花が咲いてくれてます

香りがまたいいんだよ~、お花は白の八重です。

でも切るのが可愛そうで切り花にできないニャ。

お庭に行って愛でてますニャ。

明日も頑張りますニャ。

神社にいったり、掃除したりするといい、

夏越の大祓なんだって

掃除も頑張るよーーー。

みんなも夏バテしないで

コロナに気をつけて

お過ごしくださいニャ。

2021-05-31

実験して確認済み

セーラー万年筆カートリッジインクウォーターマン万年筆で使える。

知っている人にはアタリマエのことだったんだろうが

この事実は大きい。

どこでも売っているボディそれはウォーターマン、どこのデパートでもまず売っている。贈り物にも最適

そのインクが、どこの文房具屋でも

だいたい売ってるセーラ万年筆の『顔料インクカートリッジ代用できる。(普通は染料・水に弱い)

これは、おれには新発見 この組み合わせは、おたがいどこにでも売っている別メーカー互換性がある どれだけ価値ある情報化がわかりにくい

プレゼントでもらったウォータマ万年筆デパートまで行かなくても、文房具屋のセーラーのカートリッジが使えるよ。 ロフトにもおいてある

2021-05-03

日本画って初心者にはハードルが高い

なんの知識経験のない素人日本画に手を出そうとすると、古来より連綿と受け継がれてきた天然の鉱石を粉末状に砕いた顔料を買いそろえないといけないところでまずめんどくさいと思う

水干絵具を乳鉢で溶いたり、絵皿の上で膠液を練り混ぜるのも面倒くさい

日本画調絵具という角皿に入れられた固形の絵の具なら手軽に使える

日本画に使える和紙は高いだろうし、筆も洋画を書くような筆じゃなくて日本画用の絵筆があるし、もちろん日本画用の絵筆を買いそろえるのも面倒くさい。通販は良し悪しがわからないし

通常の絵画用の筆なら身近な場所簡単に手に入るのに

本格的な日本画について調べれば調べるほどなんの知識もない経験のない素人にはハードルが高いと感じる

日本画教室というものがあればいいけれどそんなものは近所で見たことはない

定年退職して暇な老人なら、それなりに時間お金をかけて本格的に始めてもいいかと思えるけど

働き盛りの社会人はあまり余裕がなく美大レベル日本画制作お金時間なんてかけられないのである

そうやって、若い人は普通のポップなイラスト制作水彩画デジタル画に流れてゆく

日本画は美しい。素晴らしい。

しかし、一般人にとって日本画を始めるにはハードルが高過ぎ。長い伝統を持つ日本画技法を受け継げるのは美大生か暇な高齢者くらいのものだろう

2021-03-22

ドル

ハックニー馬[※1]のしっぽのような、巫戯《ふざ》けた楊《やなぎ》の並木《なみき》と陶製《とうせい》の白い空との下を、みじめな旅《たび》のガドルフは、力いっぱい、朝からつづけて歩いておりました。

 それにただ十六哩《マイル》だという次《つぎ》の町が、まだ一向《いっこう》見えても来なければ、けはいしませんでした。

(楊がまっ青に光ったり、ブリキの葉《は》に変《かわ》ったり、どこまで人をばかにするのだ。殊《こと》にその青いときは、まるで砒素《ひそ》をつかった下等《かとう》の顔料《えのぐ》[※2]のおもちゃじゃないか。)

 ガドルフはこんなことを考えながら、ぶりぶり憤《おこ》って歩きました。

 それに俄《にわ》かに雲が重《おも》くなったのです。

(卑《いや》しいニッケルの粉《こな》だ。淫《みだ》らな光だ。)

 その雲のどこからか、雷《かみなり》の一切れらしいものが、がたっと引きちぎったような音をたてました。

街道かいどう》のはずれが変《へん》に白くなる。あそこを人がやって来る。いややって来ない。あすこを犬がよこぎった。いやよこぎらない。畜生ちくしょう》。)

 ガドルフは、力いっぱい足を延《の》ばしながら思いました。

 そして間もなく、雨と黄昏《たそがれ》とがいっしょに襲《おそ》いかかったのです。

 実《じつ》にはげしい雷雨《らいう》になりました。いなびかりは、まるでこんな憐《あわ》れな旅のものなどを漂白《ひょうはく》してしまいそう、並木の青い葉がむしゃくしゃにむしられて、雨のつぶと一緒《いっしょ》に堅《かた》いみちを叩《たた》き、枝《えだ》までがガリガリ引き裂《さ》かれて降《ふ》りかかりました。

(もうすっかり法則《ほうそく》がこわれた。何もかもめちゃくちゃだ。これで、も一度《いちど》きちんと空がみがかれて、星座《せいざ》がめぐることなどはまあ夢《ゆめ》だ。夢でなけぁ霧《きり》だ。みずけむりさ。)

 ガドルフはあらんかぎりすねを延《の》ばしてあるきながら、並木のずうっと向《むこ》うの方のぼんやり白い水明りを見ました。

(あすこはさっき曖昧あいまい》な犬の居《い》たとこだ。あすこが少ぅしおれのたよりになるだけだ。)

 けれども間もなく全《まった》くの夜になりました。空のあっちでもこっちでも、雷《かなみり》が素敵《すてき》に大きな咆哮《ほうこう》をやり、電光のせわしいことはまるで夜の大空の意識《いしき》の明滅《めいめつ》のようでした。

 道はまるっきりコンクリート製《せい》の小川のようになってしまって、もう二十分と続《つづ》けて歩けそうにもありませんでした。

 その稲光《いなびか》りのそらぞらしい明りの中で、ガドルフは巨《おお》きなまっ黒な家が、道の左側《ひだりがわ》に建《た》っているのを見ました。

(この屋根《やね》は稜《かど》が五角で大きな黒電気石[※3]の頭のようだ。その黒いことは寒天《かんてん》だ。その寒天の中へ俺《おれ》ははいる。)

 ガドルフは大股《おおまた》に跳《は》ねて、その玄関《げんかん》にかけ込みました。

「今晩《こんばん》は。どなたかお出《い》でですか。今晩は。」

 家の中はまっ暗《くら》で、しんとして返事《へんじ》をするものもなく、そこらには厚《あつ》い敷物《しきもの》や着物《きもの》などが、くしゃくしゃ散《ち》らばっているようでした。

(みんなどこかへ遁《に》げたかな。噴火《ふんか》があるのか。噴火じゃない。ペストか。ペストじゃない。またおれはひとりで問答《もんどう》をやっている。あの曖昧な犬だ。とにかく廊下《ろうか》のはじででも、ぬれ着物をぬぎたいもんだ。)

 ガドルフは斯《こ》う頭の中でつぶやきまた唇《くちびる》で考えるようにしました。そのガドルフの頭と来たら、旧教会《きゅうきょうかい》の朝の鐘《かね》のようにガンガン鳴《な》っておりました。

 長靴《ながぐつ》を抱《だ》くようにして急《いそ》いで脱《と》って、少しびっこを引きながら、そのまっ暗なちらばった家にはね上って行きました。すぐ突《つ》きあたりの大きな室は、たしか階段かいだん》室らしく、射《さ》し込《こ》む稲光りが見せたのでした。

 その室の闇《やみ》の中で、ガドルフは眼《め》をつぶりながら、まず重い外套《がいとう》を脱《ぬ》ぎました。そのぬれ外套の袖《そで》を引っぱるとき、ガドルフは白い貝殻《かいがら》でこしらえあげた、昼の楊の木をありありと見ました。ガドルフは眼をあきました。

(うるさい。ブリキになったり貝殻になったり。しかしまたこんな桔梗《ききょう》いろの背景《はいけい》に、楊の舎利《しゃり》[※4]がりんと立つのは悪《わる》くない。)

 それは眼をあいてもしばらく消《き》えてしまいませんでした。

 ガドルフはそれからぬれた頭や、顔をさっぱりと拭《ぬぐ》って、はじめてほっと息《いき》をつきました。

 電光がすばやく射し込んで、床《ゆか》におろされて蟹《かに》のかたちになっている自分背嚢はいのう》をくっきり照《て》らしまっ黒な影《かげ》さえ落《おと》して行きました。

 ガドルフはしゃがんでくらやみの背嚢をつかみ、手探《てさぐ》りで開《ひら》いて、小さな器械《きかい》の類《たぐい》にさわってみました。

 それから少ししずかな心持《こころも》ちになって、足音をたてないように、そっと次の室にはいってみました。交《かわ》る交《がわ》るさまざまの色の電光が射し込んで、床に置《お》かれた石膏《せっこう》像《ぞう》や黒い寝台《しんだい》や引っくり返《かえ》った卓子《テーブル》やらを照らしました。

(ここは何かの寄宿舎《きしゅくしゃ》か。そうでなければ避病院《ひびょういん》か。とにかく二階にどうもまだ誰《だれ》か残《のこ》っているようだ。一ぺん見て来ないと安心あんしん》ができない。)

 ガドルフはしきいをまたいで、もとの階段室に帰り、それから一ぺん自分背嚢につまずいてから、二階に行こうと段《だん》に一つ足をかけた時、紫《むらさき》いろの電光が、ぐるぐるするほど明るくさし込んで来ましたので、ガドルフはぎくっと立ちどまり階段に落ちたまっ黒な自分の影とそれから窓《まど》の方を一緒《いっしょ》に見ました。

 その稲光りの硝子《ガラス》窓から、たしかに何か白いものが五つか六つ、だまってこっちをのぞいていました。

(丈《たけ》がよほど低《ひく》かったようだ。どこかの子供《こども》が俺のように、俄かの雷雨で遁げ込んだのかも知れない。それともやっぱりこの家の人たちが帰って来たのだろうか。どうだかさっぱりわからないのが本統《ほんとう》だ。とにかく窓を開いて挨拶あいさつ》しよう。)

 ガドルフはそっちへ進《すす》んで行ってガタピシの壊《こわ》れかかった窓を開きました。たちまち冷たい雨と風とが、ぱっとガドルフの顔をうちました。その風に半分声をとられながら、ガドルフは叮寧《ていねい》に云《い》いました。

「どなたですか。今晩《こんばん》は。どなたですか。今晩は。」

 向《むこ》うのぼんやり白いものは、かすかにうごいて返事もしませんでした。却《かえ》って注文《ちゅうもん》通《どお》りの電光が、そこら一面《いちめん》ひる間のようにしてくれたのです。

「ははは、百合ゆり》の花だ。なるほど。ご返事のないのも尤《もっと》もだ。」

 ガドルフの笑《わら》い声は、風といっしょに陰気《いんき》に階段をころげて昇《のぼ》って行きました。

 けれども窓の外では、いっぱいに咲いた白百合《しらゆり》が、十本ばかり息もつけない嵐《あらし》の中に、その稲妻《いなずま》の八分一秒《びょう》を、まるでかがやいてじっと立っていたのです。

 それからたちまち闇が戻《もど》されて眩《まぶ》しい花の姿《すがた》は消えましたので、ガドルフはせっかく一枚《まい》ぬれずに残ったフラン[※5]のシャツも、つめたい雨にあらわせながら、窓からそとにからだを出して、ほのかに揺《ゆ》らぐ花の影を、じっとみつめて次の電光を待《ま》っていました。

 間もなく次の電光は、明るくサッサッと閃《ひら》めいて、庭《にわ》は幻燈《げんとう》のように青く浮《うか》び、雨の粒《つぶ》は美《うつく》しい楕円形《だえんけい》の粒になって宙《ちゅう》に停《とど》まり、そしてガドルフのいとしい花は、まっ白にかっと瞋《いか》って立ちました。

(おれの恋《こい》は、いまあの百合の花なのだ。いまあの百合の花なのだ。砕《くだ》けるなよ。)

 それもほんの一瞬《いっしゅん》のこと、すぐに闇は青びかりを押《お》し戻《もど》し、花の像はぼんやりと白く大きくなり、みだれてゆらいで、時々は地面《じめん》までも屈《かが》んでいました。

 そしてガドルフは自分の熱《ほて》って痛《いた》む頭の奥《おく》の、青黝《あおぐろ》い斜面《しゃめん》の上に、すこしも動《うご》かずかがやいて立つ、もう一むれの貝細工《かいざいく》の百合を、もっとはっきり見ておりました。たしかにガドルフはこの二むれの百合を、一緒に息をこらして見つめていました。

 それもまた、ただしばらくのひまでした。

 たちまち次の電光は、マグネシアの焔《ほのお》よりももっと明るく、菫外線《きんがいせん》[※6]の誘惑《ゆうわく》を、力いっぱい含《ふく》みながら、まっすぐに地面に落ちて来ました。

 美しい百合の憤《いきどお》りは頂点《ちょうてん》に達《たっ》し、灼熱《しゃくねつ》の花弁《かべん》は雪よりも厳《いかめしく、ガドルフはその凛《りん》と張《は》る音さえ聴《き》いたと思いました。

 暗《やみ》が来たと思う間もなく、また稲妻が向うのぎざぎざの雲から北斎《ほくさい》の山下白雨のように赤く這《は》って来て、触《ふ》れない光の手をもって、百合を擦《かす》めて過ぎました。

 雨はますます烈《はげ》しくなり、かみなりはまるで空の爆破《ばくは》を企《くわだ》て出したよう、空がよくこんな暴《あば》れものを、じっと構《かま》わないでおくものだと、不思議《ふしぎ》なようにさえガドルフは思いました。

 その次の電光は、実に微《かす》かにあるかないかに閃《ひら》めきました。けれどもガドルフは、その風の微光《びこう》の中で、一本の百合が、多分とうとう華奢《きゃしゃ》なその幹《みき》を折《お》られて、花が鋭《するど》く地面に曲《まが》ってとどいてしまたことを察《さっ》しました。

 そして全くその通り稲光りがまた新《あた》らしく落ちて来たときその気の毒《どく》ないちばん丈の高い花が、あまりの白い興奮《こうふん》に、とうとう自分を傷《きず》つけて、きらきら顫《ふる》うしのぶぐさの上に、だまって横《よこた》わるのを見たのです。

 ガドルフはまなこを庭から室の闇にそむけ、丁寧《ていねい》にがたがたの窓をしめて、背嚢のところに戻って来ました。

 そして背嚢からさな敷布《しきふ》をとり出してからだにまとい、寒《さむ》さにぶるぶるしながら階段にこしかげ、手を膝《ひざ》に組み眼をつむりました。

 それからまらずまたたちあがって、手さぐりで床《ゆか》をさがし、一枚の敷物《しきもの》を見つけて敷布の上にそれを着《き》ました。

 そして睡《ねむ》ろうと思ったのです。けれども電光があんまりせわしくガドルフのまぶたをかすめて過ぎ、飢《う》えとつかれとが一しょにがたがた湧《わ》きあがり、さっきからの熱った頭はまるで舞踏《ぶとう》のようでした。

(おれはいま何をとりたてて考える力もない。ただあの百合は折《お》れたのだ。おれの恋は砕けたのだ。)ガドルフは思いました。

 それから遠い幾山河《いくやまかわ》の人たちを、燈籠《とうろう》のように思い浮《うか》べたり、また雷の声をいつかそのなつかしい人たちの語《ことば》に聞いたり、また昼の楊がだんだん延びて白い空までとどいたり、いろいろなことをしているうちに、いつかとろとろ睡ろうとしました。そしてまた睡っていたのでしょう。

 ガドルフは、俄かにどんどんどんという音をききました。ばたんばたんという足踏《あしぶ》みの音、怒号《どごう》や潮罵《ちょうば》が烈《はげ》しく起《おこ》りました。

 そんな語はとても判《わか》りもしませんでした。ただその音は、たちまち格闘《かくとう》らしくなり、やがてずんずんドルフの頭の上にやって来て、二人の大きな男が、組み合ったりほぐれたり、けり合ったり撲《なぐ》り合ったり、烈しく烈しく叫《さけ》んで現《あら》われました。

 それは丁度《ちょうど》奇麗《きれい》に光る青い坂《さか》の上のように見えました。一人は闇の中に、ありありうかぶ豹《ひょう》の毛皮《けがわ》のだぶだぶの着物をつけ、一人は烏《からす》の王のように、まっ黒くなめらかによそおっていました。そしてガドルフはその青く光る坂の下に、小さくなってそれを見上げてる自分のかたちも見たのです。

 見る間に黒い方は咽喉《のど》をしめつけられて倒《たお》されました。けれどもすぐに跳ね返して立ちあがり、今度《こんど》はしたたかに豹の男のあごをけあげました。

 二人はも一度組みついて、やがてぐるぐる廻《まわ》って上になったり下になったり、どっちがどっちかわからず暴れてわめいて戦《たたか》ううちに、とうとうすてきに大きな音を立てて、引っ組んだまま坂をころげて落ちて来ました。

 ガドルフは急いでとび退《の》きました。それでもひどくつきあたられて倒れました。

 そしてガドルフは眼を開いたのです。がたがた寒さにふるえながら立ちあがりました。

 雷はちょうどいま落ちたらしく、ずうっと遠くで少しの音が思い出したように鳴《な》っているだけ、雨もやみ電光ばかりが空を亘《わた》って、雲の濃淡《のうたん》、空の地形図をはっきりと示し、また只《ただ》一本を除《のぞ》いて、嵐に勝《か》ちほこった百合の群《むれ》を、まっ白に照《て》らしました。

 ガドルフは手を強く延ばしたり、またちぢめたりしながら、いそがしく足ぶみをしました。

 窓の外の一本の木から、一つの雫《しずく》が見えていました。それは不思議にかすかな薔薇《ばら》いろをうつしていたのです。

(これは暁方《あけがた》の薔薇色《ばらいろ》ではない。南の蝎《さそり》の赤い光がうつったのだ。その証拠《しょうこ》にはまだ夜中にもならないのだ。雨さえ晴れたら出て行こう。街道の星あかりの中だ。次の町だってじきだろう。けれどもぬれ着物をまた引っかけて歩き出すのはずいぶんいやだ。いやだけれども仕方《しかた》ない。おれの百合は勝ったのだ。)

 ガドルフはしばらくの間、しんとして斯う考えました。

2021-03-19

考えを文章表現物で形にしたい

うまく考えを文章化できる人はnote増田等で〜〜できるが、そうした力がない私のような人間は持ち続けた考えが快不快のような大雑把で解像度の低い2択に帰結して、なおかつはっきりしないがゆえに悶々とする、そんなかんじ。文章を見ても多少の語彙が使用されているのに使い方がどれもパッとしなく、文章一貫性がなく何を言いたいのかわからない。金持ち人間道楽で始めた筆と顔料が立派なだけの油絵みたいな。

…ほら、パッとしない。

2020-07-21

絵文字が増えたのって筆記しなくていいか

人間が棒上の物体を使って、平面に言葉表現するっていう時点で、そもそも世界中文字がだいたい線だけで構成されることは確定なんだよな

顔料だって豊富じゃないから単色で使うこと前提になる。だから文字を書くときに、色の違いは考慮されない(赤い「あ」と青い「あ」はどちらも「あ」という音を表す意味)

もちろん人間の顔だとか表情みたいな複雑な絵は誰もが書けるわけじゃないし、いちいち言葉を記すためだけにそんな面倒なもの書きたくないので、とりあえず「?」で終われば疑問文ということにして、読むときも語尾のイントネーション上げて読む。みたいな規約を作って運用しました。

これがもし入力インタフェースとして棒を使わないで、サクッとどんなに細かい絵も一瞬で書けるような時代になるとどうなるのか。

絵文字とかLINEスタンプとかが流行ったのは必然だったのかもしれない。昔の人も本当はわざわざ言葉文字にするのかったるかったと思う。

写真とか動画とか絵文字を瞬時に保存したり、相手にそのまま見せることができれば、それ使うのとうぜんだよな。

おじさんは若者迎合していると思われるのが怖くて今でも絵文字使うの怖いです。よくSlackとか使ってられるよな

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