2021-09-13

呪詛ハンターあるいはハンター廻戦

作風パクってイタコする奴ってまあいくらでもいるんだけど(ドリヤス売国奴とか)、そのクオリティ元ネタ比肩するやつってのはまあ本当少ないもんなんだわ。

基本的に絵柄や作風をパクルってのは弱者最後の手段として縋るものであって、強いやつは最初から自分作風でオッスオッスしてた方が圧倒的に強いからね。

言ってしまえば能力者バトルに置いて重火器を使うのはあんま強くないやつって法則よな。

逆に言えば元々が弱いほどにパクリメリットは大きく伸びる。

たとえば最近話題になった漫☆画太郎コピーなんてまさにそれで、普段サムライ馬鹿にするときしか話題にならないおにぎりインタビューが物凄いヒット数を叩き出したわけだ。

まあベテランだってパロディだったりパクリだったりを一切しないかと言えばそうではなくて、自分作風と組み合わせてオモシロイと思ったときはやってくる。

なんでかと言えば自分作風が完成されすぎていればいるほど他人作風を混ぜ込む余裕なんてなくなってくるからなんだな。

たとえば濃い赤に今更ちょっと青を混ぜても紫色の斑点にすらならず全部呑み込まれて何をやろうとしたのか分からなくなる感じだ。

だが、元々の色が似通っていたら?

それどころか、そもそもその色を生み出す顔料染料そのものをもう一度注いだら?

それは賭けになるだろう。

一歩間違えば汚らしく黒ずんで終わるだけだが、もしも上手くやれば……何かが起こる。

そして奴、芥見下々はソレを起こした。

ハンターハンターBLEACHとその他のあれやこれやの混ざりものだった漫画から少しずつハンター以外の要素を抜き取り、そうしてハンターハンターで二度漬けした。

そうして二代目ハンターハンター誕生した。

まるで怪物製造方法だ。

人の血に化け物の血を混ぜてから、混ざり終わった後にもう一度化け物の血を注ぐとより危険な化け物が生まれる……ホラー映画なんかじゃありがちな展開だ。

ソレをジャンプで連載中にやってのけた。

ハンターハンターでありながらハンターハンターでなくそれでいてなおハンターハンターである何かがそこに生まれた。

蠱毒の果てに生まれバケモノ錬金術の果てに生まれマモノ、呪法、邪法、下法、ここに極まれり。

とんでもないものを見せられたよ

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