はてなキーワード: 部活とは
父はのんびりとした喋り方をする人で、不器用な人間だった。大学入試に失敗して一浪して地方の国立大学の工学部に入り、なぜか運動系の部活を始めるもののレギュラーになることなく四年を終えたらしい。そのまま地元の繊維会社に入社して、定年の少し前にリストラされて今は畑仕事をしている。
私は自分の衝動に対して歯止めが効かないようなタイプで、話すのも食べるのも早いし、記憶力には自信があるし、こう言っては何だが頭の回転も良い方だった。私が父のことを思春期にどう見ていたかはあまり書きたくないが、自分とは違っていると感じていたし、母親や親戚もそのように言っていた。
しかし私も40を越えて、なんか思うように喋れなくなってきて、表面上は父に似てきたのかなと思う。人や物の名前が思い出せなくてすぐ口籠ってしまう。変な感じである。
なんだかすごくて新しいものが始まるのかと思って見たら肩透かしだった。
⚫︎ストーリー
ミオリネが役員会議で啖呵切ったり会社立ち上げたりのトンデモ展開で気づいたんだけどジャンプ漫画とかの部活ものフォーマットだよね。
揉め事があればスポーツ(決闘)で解決、大人相手に少年少女の無茶な理屈が通る、とか。
子供にはいいけど大人が毎週真剣に見るようなお話とは思えなかった。
あと内容薄くない?
ダイジェストみたいで気がつくと登場人物の関係性が出来上がってて置いてけぼり。
⚫︎作画
2話ぐらいでもう絵が微妙になってびっくりした。
ガンダムって一大ブランドでこれから長年稼いでいくコンテンツなのにこれ?って思った。
⚫︎ガンダム
エアリアルのデザインは新しさを感じたけどパワーアップしたらカクカクした昔のガンダムみたいになっちゃって萎えた。
あとガンダムが戦わない回が多いのもガンダムなのに勿体無いような。
あれでおもちゃ売れるのかな?
まあオタクは見る前からガンプラ予約するような人たちみたいだから別にいいのかもしれないけど。
⚫︎その他
1期最終話のトマト描写はリアリティがなくて悪趣味なだけでひたすら不快だった。
なんであんな見え見えの「はい衝撃展開ですよー」みたいなものでみんな騒げるんだろう。
それも大して意味なかったし。
良かったのはカラフルでかわいいキャラクターデザイン。
あの絵じゃなかったら見てなかった。
それと声優さんの演技は良かった。
歴史的にはマーチングバンドが源流だけど日本の吹奏楽では管弦楽を管楽器で再現した編成って色合いが強い
クラシックとかジャズとかポップスとかなんでもやるけど元から吹奏楽向けに書かれた曲はマーチやコンクール課題曲除くとあんまないのでアレンジ演奏するのがメイン
昔々の高校生の夏休み、クソ暑い中で部活するために家でペットボトルに入れて凍らせたスポーツドリンクとお茶を持っていった。
学校までチャリで行っていため到着した時点で汗だくで、身体を冷やすためにお茶を開けた。もちろん凍っているので溶けているほんの少しのお茶を舐めたのだが、強烈な苦味が口に走り吐き出してしまった。
とりあえずその日の部活はなんともなく終わり家に帰ったのだが、そこから全く食欲が湧かなかった。2食分くらい食えなかった。でも別に具合が悪いとかじゃなかった。
日本で人気になるアニメ漫画作品は超少子高齢化が進みそれが留まることを知らないこの現代でさえも学校が出現する頻度が多すぎる
本編から出てくるのは勿論の事、スピンオフや外伝で学校が出現する事も珍しくない
中には無理やり学校要素をねじ込んだ様な物まであって、これは転生なろうブームに感じるテンプレ感というか、これ入れとけば良いんだろ的な考えを感じる
日本で異常に流行ったハリーポッターもそうだが、日本人は学校という空間に対する憧れを持っているのは間違いなさそう
その一方で、学校が描かれない作品は殺伐としていたり、救いがなかったりする率が高い様に思う
既に世界が崩壊しているとか、或いは社会は物凄く厳しく自分にとって辛く当たるのが当然という雰囲気で構成されている物が多くて
日本人にとって学校は楽園の象徴であり、社会は地獄の象徴になっているのではなかろうかと思う
自分はこの傾向の背景には日本におけるモラトリアム期間である学生と、待遇が何十年も改善されず厳しい事ばかりな社会人の対比がある様に感じる
いじめや自殺、ブラック校則や部活など、学校に良い思い出のある人々ばかりではないだろうが
それでも作品の中での学校は全体的にキラキラとしている様に描かれる物が多く、一方でその外側である社会は鬱々として描かれる事が多いのは
来週実家帰るので久しぶりに高校の部活の仲間の友人2人と集まってバーベキューをするぞとなっていてワクワクしていたところだが俺のスマホが異常な繁殖モードに突入してすでに食事どころではなくなってきた。とりあえず早飯とビタミン剤は飲んだがもはや回復の見込みはゼロ。早く対処しなければ、飲み方わかんなくてオロナミンゴスだと思ってたのにオロナミンゴスではないと怒られるかもしれない。飲酒運転で他人をひき殺すという非道を繰り返していた母親が前科があるため、酒が飲めるようになった母親をいきなりアルコールにつかった
すわアプリの住所ずれかとテンションが下がったが、備考には正門のインターフォンを推してくださいと書いてあった。
あぁじゃあちゃんと小学校なんだなと安心したけど、さらに疑問が。
現実は部活の顧問とか例外的な臨時出勤なのかなとあたりをつけつつ自転車をこぎこぎした。
インターフォンは職員室宛なので押すのは緊張した。だって内緒の注文だったらどうすんの。
そんなこともなくすんなり入ってくださいの応答。…部活顧問でもなく職員室にワンオペなの?
さていつものマンションと違いここから職員室を探すのかしらんと少し不安になったら向こうから出迎えてくれた。
若くはつらつとした教員だった。
頑張ってくださいの一言でもかけたかったが、あまりにもおこがましくて普通にお届けしてありがとうございましたでお別れした。
事情はわかりませんが、頑張ってください。日曜なのにご苦労さまです。代休とか…ないですよね…。
小さな会社にお届けすることは何度かあったけれどこんなに応援したくなるお届け先は初めてだった。(次点は子供が受け取りに出るご家庭)
なおひっっっっっっっっっっっっっっさびさに入る小学校はなんだかすごくノスタルジックだった。
誰も居ないシンとした独特な学校の雰囲気も中学の部活の朝練を思い出して懐かしみが深度4000m。
元から結婚願望もないので今は将来的に結婚したいとは思いません。(今の恋人に限らず誰でも)
恋人も、「〇〇歳になって付き合ってたら考えるでいいんじゃない?」といった調子です。
しかし、最近観た動画の中で、ある男性の「結婚願望なしに付き合えない。別れるかもしれない前提で付き合う意味がわからない」という発言に対し、コメントでは「誠実」「素敵」と、賞賛の嵐でした。
友人カップルにも「将来どこで就職して結婚するとか決めてるの?」と聞かれ、「全然決めてないよ」と答えると「俺は決めとかないとやばくない?って思う派だな」「付き合った瞬間結婚のこと考えちゃうなー」と言われてしまいました。
さすがに言いませんでしたが「この人たちお互い元カレ/元カノ10人以上いるよな…」と思いました。
大学での周りの人たちは希望満ち溢れる未来を妄想するのに必死です。
公務員か民間企業か、など漠然としたものだったら私も考えることはあります。
しかし、わたしの周りの人たちの話していることは、希望があって、楽しくて、稼げて…詳細な未来です。
しかし、そんな事細かな人生設計図はいとも簡単に妄想と化します。
「1年から社内見学行く!」とか「2年からインターンに行く!」「資格を取る!」と豪語していた人たちは、結局社内見学には行かず、インターンの申込期限は過ぎ去り、資格も一次試験はとっくに終わってしまいました。
私の周りだけかもしれませんが、みんな実現しない、する気のない将来を見据えることに血眼になっている気がします。
できるかぎり事細かに想像して、周りに話すだけ話して、結局実行はしない。
そのサイクルが私には暇つぶしの妄想ゲームのように見えてしまいます。
「今を楽しめ!」と体育会系の常套句に聞こえてしまうかもしれません。
しかし周りの子たちは、必要以上に未確定や不安定な状態を恐れている気がします。
どっちに転ぶかわからない状態が不安で仕方ないのかもしれないなー、と常々感じています。
見下しているわけではありませんが、こう、「生き急いでるな…」と心配にはなります。私は将来に対する危機感が全くないのでどっちもどっちなんですけどね。
付き合った当初に結婚を打ち出されたら私はきっとすごく悲しいです。
「ずっと一緒にいたい」という気持ちが、夫婦という法的関係にありつくか否かは、お付き合いのスタート地点ではわからないと思うんです。まだ個人と個人が向かい合った段階に過ぎないんですから。
結婚はきっと嬉しいけど正解ではないし、お別れはきっと悲しいけど不正解ではない。
お付き合いの意義とは泥濘の中で2人だけの答えを見つけることだと、私は思いたいです。
結婚の約束とか、就活とか資格だとかって誰のためと聞かれたら「将来の自分のため」と答える方がほとんどだと予想されます。
しかし、将来への自分への意識って、今現在の自分への意識が足らないと成立しないと思うんです。その会社に興味がないのに会社見学に行くと言ったり、その資格が自分の身になるよかもわからず取る気概もないのに取ると言ったり…。
私の経験則で話してしまいますが、小中高と、将来への意識など何も無しに勉強も部活も頑張ってきました。そこで鍛えられた精神が、巡り巡って大学に入るトリガーにもなりました。
気楽な考え方かもしれませんが、未来とは所詮現在の延長線上なので、今は目の前のことに注力してあげたい。もう少しだけ今の自分を相手にしてあげたい。そうしていたらきっと、自然と導かれるものがあるんじゃないかなーと、漠然と感じています。
母は20年前、増田が中学生の時にガンで亡くなった。享年40歳とかだったかな。若いよね。
なぜだか最近になって悲しさや後悔をぽつぽつ思い出すから、吐き出したくてこのエントリーをしたためてみることにした。オチはない。
――――――
増田が小学校高学年になる頃には母の入退院がはじまってて、父は仕事があったし、なおかつ妹弟もいたから家事は自分がやってた。よく考えたら今で言うヤングケアラー?周りからはあまり理解されなくて辛かったな。
――――――
当時は今みたいにネット環境がよくなかったんで、入院中のコミュニケーション手段として母と増田で交換日記をはじめた。
でも増田も学校や部活で忙しくて、かつ思春期の照れもあって、すぐに自然消滅してしまったんだよな。死んじゃうんだったら、もっと続ければよかった。ノートは取ってあるけど、後悔がでかすぎて封印してある。
というか、もっとたくさん会話すればよかった。面会中とか、なんなら最後の方は治療の術なしってことで自宅療養してたから、時間はたっぷりあったのに。どうしてできなかったんだろう。
――――――
母が亡くなった日は授業中だったんだけど先生に呼ばれて、「お母さんが危篤だから病院に行きなさい」と。
病院に着いたらいろんな機械や管を繋がれた母が「苦しい、苦しい」って言ってた気がする。親戚一同も集まっててさ。そのうちに医者が来て、もう保たないからってモルヒネ投与して。
そしたら、モルヒネによる幻覚なのか知らんが赤ちゃん返りならぬ子供返りしてたのを覚えてる。増田の祖母、つまり母の母親にジュースをねだるんだよ。冷たくておいしい、もっとちょうだい、ってさ。その目には、増田は映ってなかったと思う。自分は親で子供がいるってこと、もう分からなくなってたんじゃないかな。
お母さん本当にもう最期だから、近くで声かけてあげて、触ってあげてって周りの大人から言われたけど、できなかったよ。だって増田が知ってる母じゃなかったから。怖いと思ってしまったから。
だけど本当は声かけて、触ってあげなきゃいけなかった。それができなかった。産み育ててくれた人なのに、きちんとお別れできなくてごめんなさい。
――――――
増田自身も子を持つ親になって、自分はどんなふうに育ててもらったかななんて思い返す機会も増えた。けど20年も経てば覚えてないことの方が多くて、それも最近よく後悔を思い出してしまう原因なのかも。
きっかけ
はじめてアプリを使った。田舎の片隅で20ちょいの年数を生きてきて、彼氏欲しいな〜って思ったこともあったけど、嫌な思いもしたのである時から興味を持つことをやめた。私の好きなものは推しと推しカプとBLで、お金も仕事も自信ないし、いずれ適当に死のうと思ってその日その日が過ぎるのを淡々と待っていたから。
それはTwitterのフォロワーがマッチングアプリで男漁り(言い方)をしてるのを上げていたから。
そのとき私は気付いた。(私もマッチングアプリが使える年齢じゃん)と。そう思ったら俄然興味が湧いてきた。話のネタになればなーって思って動いた。
とりあえず顔面登録しなくても使えて、漫画とアニメと、もうオタク感満載のプロフィールを適当に。
地方都市で人口が少ないからか色んな人とマッチングした。歳上、歳下、みんな趣味は似てたけど、タメ口だった。なんならヤリモク(性行為目的)っぽいひともちらほらいて、適当に2、3通やりあったら逃げてた。どうやらアプリを使う人は女性が少ないらしく、蹴ってもそれなりにアポが来た。
登録して2、3日が経ち、歳上歳下問わずに初回でタメ口っていうのがどうも苦手で、そろそろ退会しようかなと思ってた矢先に
「はじめまして!」
と来たのが彼だった。
恥ずかしながらタメ口の男どもに疲れていた私はすぐにやり取りをした。チョロい
同い年、同じ市内、なんなら読書の趣味までそれなりに合った。今まで話した人の中で一番嫌な気持ちにならなかった。
初会編
それは彼も同じだったようで、すぐに「会わないか」と言う話になった。場所は県内で一番大きな書店。私は行きたい想いと、知らない男に会うっていう怖さで迷った。アプリ使っておいて何を言うかって話なのだけれど。
正直私は女としてはガタイがいい方で、可愛くもない、美人じゃないし、昔付き合った男には「痩せたら可愛い」と言われたくらいだ。今でも思い出すだけで泣きそうになる程度にはトラウマだ。悪かったなデカくて。
振るいにかけるつもりで「私可愛くないので期待しないでください」って送った。
(おもしれえ奴)
殺されたりしたらやばいから友人に連絡して、次の日までLINEがなかったらという条件付きで警察に通報を頼んだ。男の車には乗るなって念を押された。
彼には車で迎えに行こうかって聞かれたが、流石に怖かったので辞退した。
その日の天気と彼の服装はよく覚えてる。春先にしては冷たい雨が降ってて、彼はしま〇らっぽいパーカーを着てた。めっちゃ田舎の男の子だった。
「A駅からです」
最初はそんなやり取りからだろうなーって思ったけどつい最寄り駅を答えるなど阿呆をやらかす私。
すると彼
「A駅ってことはB中学でした?」
「どうして?」
「いや、俺もそこなので」
「…………」
確かに田舎だからありえないことでは無いが、まさかそんな事あるとは思わなかった。
私の通っていた中学はそれなりのマンモス校で、更に私は2年生から不登校になっていたので、たとえ同じクラスだったとしても知るはずはないのだ。さらに言うと前述した元彼と同じ部活だったという。
同じ出身校という事であっという間に緊張は解けて、そのまま書店を三時間散策した。休憩無しだったので流石に疲れた。
そろそろ帰ろうかなと思って切り出そうとしたところ、彼から「お寿司、好きですか?この辺に食べログ1位の美味しいお店があって」と切り出された。
私は迷った。なぜなら私は
そして迷う私に彼が追加する
「俺の奢りで」
気が付いたら友人の忠告も忘れて車に乗ってた。寿司って怖い。食べログ1位のお寿司って行ったことないもん。行きたいじゃん。加えてこの男、
このあと持ち帰られたらどうしようと思った。もう持ち帰られても私が悪いんだけど。
全身しま〇らの男に持ち帰られたらネタになるなとか思いながら寿司食べてた。彼にもしま〇らに悪いな。
お寿司はめちゃくちゃ美味しかった。食べログ1位だった。ちょっといいお店だし、初めてだし、少しは気を使った。食べる方なので。彼は気にせずニコニコ食べてた。チワワスマイル全開だった。
そのあと、心配してたことは起こらなかった。自宅の最寄り駅で下ろしてもらって、次の予定を取り付けた。
後日聞いたら彼は、「そんなこと考えてなかった」そうで、素直な人間代表の私はそうなんだ……と助手席で思ったのだった。
帰宅後、今までは開きたいと思わなかった中学のアルバムを開いた。確かにそこには聞かされた名前と同じ名前の彼がチワワスマイルで載っていた。
少しだけ楽しみが増えたなとこの時は思った。
2回目
週を跨いで二回目。彼の車で水族館に行くことになった。(2度目にして既に彼に対する警戒感は多少薄れていた。)
致命的なまでに人の顔を覚えるのが苦手な私は、1週間で先週会った男の顔を完全に忘れていた。
覚えているのは名前と、強めの車の芳香剤の匂い。あとはやたら笑顔が可愛かったという印象だけだった。
以前降ろしてもらった駅で拾ってもらうことになっていたのだが、はて、車も覚えてないのだ。どうしようかと思っていた。
顔覚えの悪い私でも、こちらに向かって歩いてくる男が居れば流石にわかった。
当日の彼はジャケットを着ていた。
彼を見た時に私は息が止まった。
そしてこの私、三度の飯と同じくらいに男のジャケットが好きなオタクだ。推しカプがデートでジャケット着てたら丸一日元気で居られるくらいには好きだ。
目の前にはオフィスカジュアルな男がいる。例えるなら相棒の神戸尊である。しかも前回はしま〇らチワワだった訳で……。そんなギャップにテンションが上がらないわけがなかった。
一方の私、前回の彼に合わせてラフ目にしてきたため、互いに格好が入れ替わった形になった。格好を例えるなら相棒の亀山薫みたいな格好をしていた。
さて、無事顔を忘れた私だったが、話してるうちに(あー、こんな感じだったな。この人だ)と思い出し始めた。向こうは覚えてたのにこっちは覚えてないとは失礼な話だが、体質だからしょうがないのだ。
なお、このチワワの顔をふんわり思い浮かべられるようになるのは付き合って3ヶ月経つくらいになってからだ。車の顔の方が先に覚えられた。ごめんチワワ。
2度目は正直あまり覚えていない。泳いでた魚は美味しそうだとか、アジは沖と港とで種類が違うとか、港でブリも釣れるとか、話していた気がする。
「今度天気が良ければ釣りに行きますか」って言われた気がする。
それは付き合って早々に実現するのだけれど、そこで私は魚を素手で掴んだまま帰宅するのだった。
彼は何故か感動していた。
話が脱線した。あらかた水族館を見終わって、天気がいいから浜に行こうって言われた。
めちゃくちゃ天気が良かった。カップルが山のようにいた。あまりにも居すぎて見てるこっちが恥ずかしくなった。
それは向こうも同じだったようで、
「わかる」
夕食は誘われたけど、今回は辞退した。理由は忘れたけど。
つぎはご飯を食べようって話になって、知人の店に行きましょうって私が提案した。
拾ってくれた場所で下ろしてもらって、「また来週」って挨拶した。
久しぶりに楽しかったので、友人に洗いざらい報告して、その夜は珍しくよく眠れたと思う。
3回目
ここまででかかった日数は僅か二週間。
二週間で知らないチワワ男と毎日やり取りする仲になったのだ。面白い話である。
ここまでくると次のイベントはそう
「告白」
永遠に私と縁がなかったイベントである。なんなら告白された事はなく、男を見る目もない。可愛くないと家族にも男にも言われ続けて自尊心なんてほとんど残っていない二十代前半で既に出涸らしのような女である。
この頃の私の検索履歴は「付き合ってない 3回目 デート」でいっぱいだった。頭の中はなんでだらけだった。
今回は飲む予定だったので互いに最寄り駅で合流する手筈になっていた。
当たり前のようにチワワの顔は忘れていた。
出かける前にそう彼から連絡が来ていた。
田舎だから駅で降りる人達なんてほとんど学生で、だからなんとなく彼を見つけられた。
その日の彼は残念ながらしま〇らboyに戻っていた。
その時私はなんとなく気付いた。
話が逸れるが、私の実弟はものすごくオシャレが好きな男だ。私なんかよりずっと靴を持ってる。
そんな訳で、イマドキの若い男ってここぞと言う時にはめちゃくちゃかっこいい服着てくるイメージしかなくて、色んな意味でびっくりした。
おすそ分けのタケノコを持っていた私が言えることではないけれど。
初めての異性とのサシ飲みは、本当に友人達とのものと代わり映えもなく、互いに「酒は飲めるがあまり飲む必要はない」というスタンス通りに2、3杯飲んで終わった。
電車の時間まで40分くらい。最後に頼んだ梅酒ロックが効いてふわふわになりながら、「おさんぽすき!!(本当に好き)」とハイテンションで了承した。
散歩と言っても田舎の9時は真っ暗で、ぽつぽつとある街頭の下を酔っ払いのテンションで学生時代の話なんかしながら歩いていく。気がつけば電車の時間まで20分を切ってて、次の電車がいつあるのか把握していない私は心配になった。
「そろそろ戻らないと電車間に合いませんよ」
「あ、公園がある!もう少しだけいいですか」
(なんで草ボーボーの公園に入っちゃうかな〜)と当時は思ったのだけど、今思えばタイミングを探してたのかなと思ってる。
結局ブランコに座ったまま雑談に突入。もう電車は間に合わない時間帯だった。
「俺、もうこのアプリ辞めようと思ってて。」
「私もそろっと辞める予定です。変な人と沢山会ったし!勉強になりました」
これは本当。彼と会って最後は辞めるつもりだったし、身の丈に合わないと思ったから。
彼はそのまま隣でスマホを開いて退会処理を始めた。
気が早いな〜と思って見てたら
「あの、アプリ消したし、よかったら付き合って貰えませんか」
「はい」
なんか流れるように告白されて、私も脳みそが認識する前に反射で答えてた。ついでにどうしたらいいか分からなくて握手した。
電車の踏切の音が聞こえて、乗る予定だった電車が華麗に通り過ぎてった。
なんかもっとこう、告白って、少女漫画みたいなキラキラシチュエーションで、もっとゆっくり時間が過ぎるのを感じるものだと思ってた。
現実は草ボーボーの公園だし、足は寒いし、目の前にいたのは嬉しそうなしま〇らチワワだった。
帰宅後、LI〇Eで「これからよろしくお願いします」と送ったら「うん!こちらこそよろしく😁」ときて、2週間の間全く外れなかったチャットツールでの敬語が外れたので、距離感の詰め方に驚きながらもようやく彼氏が出来たことを実感した。
そんな子と半年も付き合ってる。