はてなキーワード: 不手際とは
あんまり自分の性事情を気軽に友達としたりするのが得意じゃないけど、この経験と気持ちを誰かに共有したくて初めてここに投稿することにする。
長くなりそうなので結論から言うと、セックスでは射精できず、最終的に手コキで抜いてもらった。
女と縁のない生活を送ってたが、年も30に近くなって1回ぐらいセックスしてみたいと思ったのがきっかけだった。
店や地域についての言及は避けるが、ネットでその地域のソープのサイトを片っ端から見て回った。めちゃくちゃ可愛くておっぱいが大きい子はキャンセル待ちばっかだったけど、幸い好みの子を見つけられたのでサクッと予約した。90分で約5万円だったけど、セックスさせてもらえるなら安いもんだと思った。
サクッとといったけど、本当は予約するときに何度も逡巡したし、予約したあとも緊張してきて何度もキャンセルしようかと思った。本当に女に耐性がないんだ。
予約した日の夜はオナニーはやめて、ネットでセックスのHow toを探しまくった。AVとかで1番好きな体位は正常位なんだけど、難しいらしいから1人でベッドで予行演習したりした。会話も不安だったから脳内で何度もリハーサルをした。
正常位で抱き合いながら「好き…っ!好き好き……っ!!」って言いながらパンパンするのが夢だったんだ。
明日ついに俺は童貞を卒業するんだって思ったらなんだか感慨深いものがあったのと、緊張からかその夜はあんまり眠れなかった。
当日の朝、コンビニに行って精力剤を買ってきた。童貞は緊張して勃たなくなることが往々にしてあるとどこかで見たことがあったので少しでもリスクを避けようと必死だった。
店の最寄りの駅から送迎の車に乗って着いた先で、待機所みたいなところに通された。
飲み物のお願いとアンケートの回答をして、支払いを済ませてそわそわしながら嬢が来るのを待った。スマホの画面の時計をチラチラ見ながらあと10分、あと5分と残り時間を数えた。
別の場所で別の男が嬢に案内されてる声を聞いてどんどん心拍数が上がっていった。
時間ちょうどぐらいに嬢が来た。顔は若干写真とか違うかなって思ったけど、可愛かったし許容範囲内だった。
三つ指を立てて挨拶されるのは人生で初めてで、戸惑いを隠せなかった。そのまま隣に座ってきた嬢は早速手を恋人繋ぎにしてきた。これも人生で初めてだった。
手をつないだまま個室に案内され、ソファに座って出身などの他愛もない雑談をした。そろっと嬢の手が俺の服に伸びてきて、ああ、脱がされるんだ、始まるんだ、ときがまえた。俺の服をそれぞれ丁寧にタオルに挟んでしまっていく様はすごく上品に見えた。
ここで俺は童貞であることをカミングアウトした。これ以上進んで不手際で童貞とバレるのは恥ずかしかったし、本当に何もわからないので色々教えてほしかったからだ。ここでのカミングアウトのセリフは脳内で何度も練習していたので一度切り出せたらスルスルと言葉が出た。
めちゃくちゃ笑われた。
本当に恥ずかしかったけど、恥ずかしさを隠しながらおどけて教えを乞うた。
今度は俺が嬢の服を脱がせる番だ。脱がされやすい?ワンピースを着ていたので後ろのチャックを開けるだけだったけど、下ろすのが甘くて結局嬢のが自分で最後までチャックをおろしてしまっていたたまれない気持ちになった。隙間からは黒いブラジャーが見えた。そこからは嬢自身で脱ぎ、ついに下着姿を拝んだ。おっぱいは大きく、肌も綺麗。
下着姿で隣に座ってきた嬢はタオル越しに俺のチンコを撫で回し、さらに俺の乳首を舐め始めた。チンコを触られる感触は、気持ちよかったが思ったよりも新鮮味がなかった。それよりも乳首舐められるのがめちゃくちゃ気持ちよくて驚いた。俺の胸元にある嬢の頭は本当に小さくて可愛くて、我慢できなくなった俺はぎこちなく、そっと抱きしめた。
そのままフェラとかしてくれるのかと思ったけど、乳首攻めを中断した嬢は俺にベッドに寝そべるように指示した。まさかもうセックスできるのか!?と期待したが、そこで乳首攻めを続けるということらしい。嬢は同時に遊んでる手に唾液をつけ、俺のチンコを直接ゆっくりしごきはじめた。俺は体がビクンってなった気がした。
嬢が顔を上げて少し後ろに下がった。チンコが何かに覆われる感覚があり、嬢が俺のチンコを咥えたのを悟った。直接見たかったが、嬢の髪の毛がカーテンの役割をしててうっすらとしか見えなかった。それはそれでとてもエロかった。フェラは気持ちいいって噂には聞いていたが、本当に気持ちよかった。オナホと違って舌が動くのがヤバい。ここでイッてしまったら早漏だと思われると思って必死に我慢した。ただ思ってたより温かくはなかった。
フェラでこのままイカされるって思ったけど早々に切り上げられてしまって、こっちもやって?とよくわからない要求をされた。戸惑ってると背中を見せてきて、外して?と言われ、今度はこちらがいじる番なのかと悟った。ブラのホックは予習していたので外し方は分かっていたが、思ったよりも強く噛んでいて少し手間取った。生のおっぱいを見るのは子供の頃に見た母親と妹と友達のお母さん以外では初めてだったが、思ったよりも感動はなかった。VRで見るのと大して変わらないなってところだ。思ったよりも垂れてないというか、きれいなお椀型過ぎて豊胸疑惑が脳裏を過ぎった。でもどのみちおっぱいだからいいかってなった。今度はガーターベルトを外して、パンツを脱がせた。構造がよく分からなかったが、嬢がひとつひとつ指示してくれたからスムーズに進んだ。生マンコだ。これは見慣れてないから感動があった。元々はパイパンを期待していたが、うっすらと生えた陰毛は不潔感がなくこれもアリだなって思えた。
嬢が横たわり、今度は俺がやる番なのだが、本当にどうしたらいいのかわからない。とりあえずおっぱいを少し揉んで、そのまま乳首をなめた。何をすればいいのかわからないからひたすら右乳首を舐めた。よく見ると右だけ黒っぽくなってるから他の男たちも一緒なんだなって安心した。
しかし乳首舐め続けるだけには限界があるので、触っていい?とマンコに右手を伸ばした。乳首は舐め続けながらマンコの表面を擦った。本当は指を入れようと思ったのだが、どこが穴なのか触った感じだと全然わからないし、無理に指立てたら痛そうって思って表面を撫でるぐらいしかできなかった。そして諦めて右手は左のおっぱいを揉むことにした。なんか思ったよりも柔らかくなくてちょっとがっかりした。
しばらく揉み舐め続けてたら、マンコの場所わかる?って聞かれて白状した。嬢は俺の手を持つと人差し指だけ立てさせてそれをマンコの入り口に持っていった。指を優しく押し込むとマンコはぬるりと俺の指を受け入れた。正直気持ち悪いなって思った。嬢の指導を受けながらゆっくりと指を出し入れして、ついでに乳首も舐め続けた。嬢が喘ぐのを聞いてチンコがムズムズしてきたので嬢の太腿にそれを押し付けた。
営業だろうが、童貞とは思えないほど乳首舐めるのが上手いとの評価を受け、肯定されると嬉しいもんだなって素直に思えた。
前戯もそこそこに、ついに嬢から入れよっかと提案を受け、胸が高鳴った。最初は騎乗位にしとく?と言われ、たしかに最初は任せたほうがいいかなってことで仰向けになりながらすべてを受け入れることにした。ゴムの付け方を教わり、上手上手と言われながらスルっと付けた。本当は昔予行演習でオナホ使うときにゴムを使ってたことがあるから手慣れてるだけだったのだけれど。
挿入した。俺の童貞は散った。
マンコの中は思ったよりも刺激がなかった。ぬるりと入ったので今入ってるのかどうかすら分からなくて目視で童貞喪失を確認した。
嬢が上下に腰を動かし始めて、中の襞がチンコを擦る感覚を覚えた。若干刺激が弱いかなって思ったけど、女が俺に跨っておっぱい揺らしながら腰を上下させてるのはひたすらにエロかった。
元々騎乗位でイかせるつもりはなかったのか、激しくする前にバックもやってみよっかと立ち位置を変えてチンコをマンコに入れ直した。マンコの位置は目視できなかったが、チンコでなぞったら、そこそこと位置を教えてくれたので押し込んだら入った。嬢の細い腰をもって腰を振る。確かに気持ちはいいが刺激が足りない気がする。なれてないからか速く動くこともできず、不完全燃焼感があった。
ここまでくると、お互いに察し始めて問診が始まった。オナニーのときの手の握りはどのくらいと聞かれて、強く握った手をみせた。本当は皮オナなのに、変な見栄をはってしまった。もっと優しく擦るようにオナニーしないとセックスだと刺激が足りなくてイケないかもねと言われ、なんともいえないもやもやが胸に広がった。確かにどこかで読んだことがある。皮オナ常習者にはセックスで射精できなくなる人がいると。セックスが気持ちよくないわけ無いだろと高を括っていた自分が嫌になる。
体位を正常位に変えて、お互いに抱き合いながら腰を振った。これも刺激はあんまり変わらなかったが、耳元で感じる嬢の薄い吐息と声が官能的でもっと激しく腰を振ればいけそうな気がした。
しかし嬢はそのタイミングで俺にオナニーのアドバイスやオナ禁の提案をしてきたため一気に冷めていってしまった。善意だったんだろうけど、もう腰振るのも面倒になってきた。
また騎乗位にもどって嬢が一生懸命腰を振っている。視覚的にもエロいほうがイケるとみたんだろう。確かに素早い腰振りで絶頂に達しそうになる瞬間はあったが、どちらかというと亀頭がくすぐったいみたいな感覚になってしまい、もう無理だなって気持ちになっていってしまった。もうやめてくれとも言えず、必死に腰を上下に動かす嬢を見ながら情けない気持ちでいっぱいになってしまった。イケそうか聞かれてもくすぐったいだけとも言いづらく言葉を濁すだけで気まずい空気になってしまい、ついに嬢もチンコを抜いてしまった。
そこからコンドームを外し、手コキにシフトした。乳首を舐められながらされる高速の手コキは本当に気持ちがよかった。イケそうになったら声にだして更に激しくしてもらったが、なかなかイケずもどかしかった。最終的に、強めに握ってもらって射精自体はできた。自分の腹に精液がかかる感覚は新鮮だった。
この時点でもう残り10分程度しかなく、湯を張ってもらって一緒にお風呂に入った。俺はもう賢者モードなうえに情けない経験もしてしまったため、嬢がしてくれる雑談に適当に相槌を打つことしかできなかった。
家に帰って、童貞を失ったからといって何かが変わるわけでもなく、普通の日常が戻ってきた。それでも何かを残したいという気持ちと、誰かにわかって欲しいという気持ちで筆を取ることにした。
しばらくはオナ禁して、次からは優しく擦るようにオナニーをしていきたいとおもうが、皮オナとかフェラのほうが気持ちいいなら子作り以外でわざわざセックスする必要は無いんじゃないかとも思ってしまう自分もいる。
もう時効だと思うから書く。時効っつったって俺がなんかやらかした訳じゃなく、そろそろこれについて語っても突っかかってる馬鹿どもも居なくなったろうと思う、という意味だ。
去年くらいまで、ある界隈で二次創作をしてた。自分で言うのもなんだが、作ったものはそれなりにウケてたしTwitterのフォロワーもちょっと多かった(ウン万とかいた訳じゃない)。
で、とあるコンテンツを楽しんでいたんだけど、当時はそのコンテンツを運営する裏方がはっきり言ってグズだった。俺は不満も不平もあったが、なるべくTwitterでそういうことを言わずにいた。言ったとしても裏方に対して苦言を呈するくらいだ(それくらいいいだろ?)。
しかし運営への不満感がファン全体で高まり、いわゆるアンチ行為をするやつもでてきた。そいつはアンチ動画を作ってニコニコに投稿しては、運営を叩きたがったカス共を喜ばせていた。俺も最初は運営に不満があったから喜んでみていたし、実際その動画はアンチというよりも「運営がこんな不手際をしている」という客観的事実をまとめてるように思えた。
でもそれはいつしか明らかに悪意のある動画になっていった。俺は確かに運営に不満はあったが、運営が嫌いなわけじゃなかった。むしろ、ちゃんとしてくれ、もっと信じたいんだよって気持ちだった。だから、そのアンチ野郎がそんな動画を投稿するようになってからは軽蔑して見なくなった。
そしてある日、突然とんでもないツイートを目にした。
は?
なんだって?
こいつは何言ってんだ?
俺はびっくりした。あのクソアンチ動画を作ってるクソアンチ野郎の正体が俺だって?なにを根拠にこんなこと言ってんだ?
当然このツイートは根拠レスだったが、裏を取ることもしない馬鹿どもがたくさんRTした結果「○○(俺)がアンチ動画を量産していたクソアンチ野郎の正体だった!」という根も葉もない話が広まった。
当然俺もなにも抵抗しない訳もなく、Twitterで「いい加減なことをツイートしないでほしいし、裏も取らずにリツイートしないでくれ」と怒りで震えが止まらない手で打ち込んだ。
これでとりあえず誤解は解けた…と思ってエゴサしてたら、とんでもないツイートを見つけた。
「○○はアンチ動画作ってたわけじゃないかもしれないけど、まず疑われる時点で終わってる。叩かれても文句言えないわな」
「○○さんって運営に文句ばっかり言ってて荒らしてたし叩かれても当然」
こいつらは要するに…事実がどうであれ…自分が悪いと思ったやつなら叩いていいと勘違いしていたんだ。
こんなのが何十件もツイートされててさすがに心が折れた。きつい。なんなんだこいつら。何を考えてるんだ?理解できない。自分たちが間違ってたら謝れないのか?それを押し通して俺を叩くのか?
おかげで1ヶ月間くらいはまともな精神状態じゃなく、会社でも心配された。あと自分のメンタルの想像以上の弱さにびっくりした。こんな理屈も筋も通ってないような悪口言いがかりでさえ心を凄まじく犯していく。クソッタレだ。
一応、俺がアンチではないと釈明したあとに謝罪したやつはいる。いるが、そいつはあろうことかTwitterのマシュマロで謝ってきやがった。なんだてめぇ?匿名で謝罪?何考えてんだ?それはてめぇが罪悪感感じたくないけど俺に名前も晒したくなくてマシュマロ使って謝ってんのか?ふざけるなよ。100%てめぇに都合のいい謝罪じゃねえか。絶対許さねえよ。こんなカスばっかりだ。
あれから1年経とうとしてるが、未だにトラウマになってて動画が作れない。アイツらがチラつく。居直りガイジどもが俺を犯す。
あいつらを土下座させて謝罪させて頭を地面に擦り付けて泣いている所にカカト落としをして脳漿ぶちまけさせるくらいしないと気が済まないし、そうしたって許せるか分からない。未だに怒りが湧いては行き場のないことに気づいて心の底に澱のように溜まっていく。
とても辛い。
たまに親とご飯に行く。基本は何も起こらない。
「自分はクレーマーじゃないんで〜」とか言うけどやってる事はクレーマーだと思う。
ただAという不手際があったという事実だけを伝えればいいのに、Aという不手際があるのはおかしいとか抗議に自身の評価を入れて話す。
飲食店側は不手際をしたわけだし相手が客だから謝ることしか出来ない。
自分は飲食店でバイトしてたこともあり謝りにくる店員さんを見るととてもいたたまれない気持ちになる。
きっと親は職場でも立場の弱い部下に対して似たような詰め方をしてるんだろう。
金を出してるんだから求めた物が不完全な物なら当然抗議する権利はあるはずだ。
でもそれは不手際があったことを淡々と伝えて会話のボールを直ぐに飲食店に渡すべきで、延々と店員に抗議するのは誰の為にもならない。
このようなことはごく稀にしかないけど、そのごく稀にエンカウントすると体力というかメンタルをごっそり削られて実家に寄り付きたくなくなる。
人の目を見て話せないし、自分に仕事を任せられると「私なんかに任せて正気?」ってまじで思うし新しい仕事を頼まれると出来ないのがわかってるから本当に嫌になる。
自分が評価されるのもすごい嫌で自己評価は多分めちゃくちゃ低い。
意識の根底に相手にいつ嫌われるかドキドキしている自分がいるし、そろそろ怒られるんじゃないかって不安になってる。
けど自己評価チェックしたら大体「意見を尊重してもらえたか」「親に愛してもらえたか」とかでそれはyesに当てはまる。
好き嫌いもはっきり言えるし(言いすぎる時もある)意見も伝える方だ。
あ、でも意見通って自分が幹事的なのになってしまうと「何かやらかすんじゃないか」ってビビり倒すし、不手際があると「私以外の人の方が上手く出来た」って思っちゃう。
もしかしたら「自分の意見なんて通るわけない」って思って発言してるかも。
これも自己評価低いに入るの?
どうやったら「仕事任せられて嬉しい!頑張る!」になるの?
うちの高校はガシ高と呼ばれている。東高校が変に略されてガシ高になったらしい。そしてこのガシ高には、「ガシ高のひょっこりさん」と呼ばれ、近所の学校でも有名な奇人がいるのだ。
ガシ高のひょっこりさんは私と同じ学年の女子生徒だ。でも、みんなにひょっこりさんと呼ばれていて本名を知らない。ひょっこりさんのあだ名の由来は非常に単純で、学校の中で交わされる会話にひょっこりと紛れ込んでいるからひょっこりさんと呼ばれている。私はまだひょっこりさんのひょっこりに遭遇したことはないけれど、噂話をまとめるとこうだ。
・ひょっこりさんは会話にひょっこりと紛れ込んでいる。
・みんなひょっこりさんが一言いうまでその場にひょっこりさんが紛れ込んでいることに気がつかない。
・ひょっこりさんに遭遇した人は幸運になる。
でも、ひょっこりさんがひょっこりしてくるまで誰も気がつかないのはどうやら本当らしい。彼氏の友達が遭遇したとか。
というわけで、私は学校の昼休みの今、お弁当をつつきながら彼氏からひょっこりさんの話を聞いている。
「で、ダチはテストのヤマカンが当たって今回学年一桁だったんだって。ひょっこりさんのおかげだって言ってたよ」
そう言ってくる彼氏に、私は疑わしい目を向ける。
「でもひょっこりさんって言っても普通の人のはずじゃん。だってクラスで授業も受けてるわけだし。私はまだ遭遇したことはないけど、噂の中でも幸運になるとかいうのが一番訳わからないよ」
「訳わからんって言っても、噂はそうだしそもそも会話にひょっこりさんが紛れ込んでいるのに誰も気づかない時点で意味わかんねぇじゃん」
「確かにそうだけど、やっぱり幸運になるってところは単なる偶然でしかないでしょ。ひょっこりさんに遭遇した後の幸運をひょっこりさんのおかげだと思い込んでるだけだって」
「そうでもないんですよ」
「だからそんな訳ないって、偶然……」
私はそこまで言ってハッとした。彼氏もびっくりしながらその人を見つめている。ひょっこりさんだ。ひょっこりさんが会話に紛れ込んできた!
本当に噂通りだ。今この瞬間までひょっこりさんがこの場にいることに気がつかなかった。そしてひょっこりさんの言葉はこの会話を把握していないと出てこない言葉だ。少なくとも、少し前からこの場にいたことはわかる。噂通りならこの後ひょっこりさんは去っていくのだろう。
でも、ひょっこりさんはこの場を去っていかなかった。何かに気がついた様な顔をしてこちらを見ている。
噂話にはなかった展開に、私と彼氏はびっくりしながら、ただ無言で頷いて彼女のいうことを聞くことにした。
私たちは美術室に連れて行かれた。そしてそこで、ひょっこりさんの秘密を見せてもらった。
彼女は全校生徒が描かれた絵を描いていたのだ。その絵のために人を観察することが必要で、それは決して見た目のことだけではないので、密かに会話に紛れ込み一通り話を聞いた後、盗み聞きにならない様に一言残していくということをしていたのだと。
そして、この絵の中心に男女を描きたいらしく、私と彼氏をモデルにしたいと言われた。
私も彼氏もびっくりしたけど、二人揃って二つ返事でオーケーをした。だって、見せてもらったその絵はあまりにも輝いてみえて、素晴らしい出来だったのだから。
そしてもう一つ。この絵のことは秘密にしてほしいと言われた。題材が題材だけに描くのに時間がかかっているが、完成するまでできるだけ人には知られたくないのだと。私たちはそれもオーケーした。
そこで午後の授業の開始チャイムがなり、私たちは各々の教室に帰っていった。
それから、私と彼氏は放課後になると美術室に通った。その間彼女は絵に集中してほとんど話をしない。一方で私と彼氏は他愛のない話をし続けた。ひょっこりさんによると、話の仕方の雰囲気などにその人らしさが出るということで、会話をすることもモデルとして必要だと言われたからだ。
この美術室には私たち以外の人は来なかった。ひょっこりさんが、美術部員は私だけなので、と言っていた。
そうして、ひょっこりさんの絵が完成に近づいた時、事件が起こった。ひょっこりさんが停学になったのだ。原因は、彼氏だった。
彼氏は放送部員だ。毎年ドキュメンタリーの撮影をしてコンテストに出場しており、今年の題材をひょっこりさんにしたのだという。
彼氏には勝ち目があった。ひょっこりさんの素晴らしい絵を知っているのは自分と私だけであり、ひょっこりさんの奇妙な噂話と自分が知っている事実、そしてひょっこりさんのすごい絵をちゃんとまとめれば、今年は全国大会に出れると思ったらしい。
そして彼氏がビデオカメラを持ってひょっこりさんのいる美術室に入ったところ、ひょっこりさんはペイントナイフを振り回して出ていけ!と彼氏に怒鳴りつけたそうだ。
何が悪かったって、ひょっこりさんのその様子が彼氏のビデオカメラにしっかり映ってしまったこと、その上その動画がSNSで出回ってしまったことが重なり、停学になってしまったのだ。それどころか、退学になるのかも、という噂まで流れてきていた。
その動画は私も見たし、彼氏からも話を聞いた。ひょっこりさんが怒っていたのは彼氏が秘密を破ったからだ。彼氏が言うには、あそこまで怒るとは思わなかったそうだ。そして動画が出回ったのは完全に不手際で、部活の備品に録画されていた映像をたまたま見た他の部員がすぐに流出させてしまったらしい。でも、それが誰なのかははっきりわからないと。そしてその動画にはひょっこりさんの絵は映ってなくて、SNSではなぜかキレてペイントナイフを振り回す危ない女としてひょっこりさんが認識されてしまった。
私はこの件で何よりも彼氏にがっかりした。なぜ、秘密の約束を守れなかったのか。ひょっこりさんの怒り方も確かにすごいものだったけど、でも、私たちはひょっこりさんと絵のことは秘密にすると約束していたのに。加えて、彼氏はこの件で自分がひょっこりさんを怒らせた理由について何も言っていなかった。ただ、ひょっこりさんを取材したくて、美術室に向かうのを見たからカメラを持っていったとしか説明していなかった。それも、ことが大きくなってしまったがための保身が理由で。
となると、私がするべきことは彼氏、いや、元彼と私、そしてひょっこりさんのことを白日の元にしてなんとかしてひょっこりさんの退学を避けるために努力することだと思った。
そのためにまずはひょっこりさんの絵を写真に撮るのが必要だと思い、放課後、美術室に向かった。そうしたら、そこにひょっこりさんがいた。
ひょっこりさんは学校を辞めると言った。今日はそのために荷物を取りに来たのだと。
私はひょっこりさんを引き留めようとしたが、ひょっこりさんはそれには答えず、ただ、私の絵をもう一度描きたいと言った。私はそれを断れなかった。
ひょっこりさんがイーゼルに向かう。そして、今日の私の話し相手はひょっこりさんになった。
ひょっこりさんがぽつりぽつりと話をする。
今回学校を辞める直接の原因は両親の離婚だという話。自分は父親にも母親にもついて行かず、ひとり立ちしたいから学校を辞めるのだと。
ひょっこりさんの両親はだいぶ前から仲が悪く、ひょっこりさんは絵を描くことで嫌な現実から逃げていたと言う。全校生徒を絵に描くという途方もない挑戦を始めたのも現実逃避だったと言っていた。
絵を描くこと自体は楽しく、そのポジティブな気持ちと元々の動機になるネガティブな気持ちが入り混じって、せめて完成するまではなるべく他人には絵を見られたくなかったらしい。
けれども元彼がビデオカメラを持って美術室にやってきたことで、秘密が暴かれたと思い、混乱してしまったそうだ。それが録画され、動画流出に繋がっていく。
そしてその件が両親の不仲への決定打となった。二人とも、ひょっこりさんを面倒な子どもとしか思ってないことが分かってしまい、ひょっこりさんは自立を決心し高校を辞めるという決断に至ったらしい。
私はひょっこりさんに学校を辞めて欲しくなかった。ここに至るまでのことをちゃんと先生たちにも説明する、元彼にも謝らせると言ったが、ひょっこりさんはもう決めたことだから大丈夫だと言った。そして、そのタイミングで私の絵が完成したらしい。
時間にして2時間弱。私は絵については詳しくないけど、ものすごく筆が速いと思った。その私が描かれた絵は、やっぱり輝いて見える絵だった。
「私、モデルさんとお話ししながら描くのって初めてでしたけど、お話を聞くだけよりもたくさんのものが見えますね。ありがとう」
ひょっこりさんはそんなことを言っていた。
そして荷物をまとめて帰ろうとするひょっこりさんに、私は何かを言わなければと思っていたけれど、何を言っていいのかわからなかった。
だけど、ふと初めてひょっこりさんと話をした時のことを思い出した。あの時、ひょっこりしながら彼女は「そうでもないんですよ」と言っていた。ひょっこりさんに遭遇すると幸運になるという噂話に対して、そう言っていた。だから、私はその噂は本当なのか?とひょっこりさんに訊いた。
ひょっこりさんは笑いながら答えた。
「本当ですよ。私、絵に描いた人に幸運を運べるんです。私に遭遇するってことは絵に描かれるってことだから、そんな噂になったんでしょうね」
そう言って、ひょっこりさんは去っていった。
ひょっこりさんの話は正直信じがたい。けれども、そうなのだと思うことにした。
それ以外、私にできることは何もないのだから。
https://anond.hatelabo.jp/20201101013516 へ。
思っていたひょっこりとは違うかもしれないけれど。
「実況・ライブ配信を視聴しながらその配信者と対戦し、配信から得た情報を元にゲームを有利に進める不正行為」のこと。
覗き見でいいだろと思っていたのだが、配信を介して覗き見をするというのが肝らしい。
先日、Vtuberの誰それが麻雀配信で共演相手のゴースティングをしていたという疑惑がインターネットのごくごく一部を賑わせた。
渦中の人物については伏せるが、麻雀界隈を巻き込んでの騒ぎになっているようだ。
ことの真偽については判断不能だったので保留するが、無視できない意見が多少あった。
おおざっぱにまとめればそういった内容だ。
この手の趣旨の発言をした方はおそらくライブ配信に対して不見識なのだろう。
なぜか。
Vtuberが麻雀配信でゴースティング対策をしないのには理由がある。
具体的な対策法としては画面の情報を隠す、配信の映像を数分遅れにする(ディレイをかける)などがあるが、これらの対策には明らかな問題がある。
画面を隠せば一般視聴者への情報も制限されるし、遅延をかければライブ配信に特有の双方向的なやり取りは困難になる。
不利益という言葉に違和感があるなら、配信の内容に影響をおよぼすといった方が良いかもしれない。
配信の質を優先して対策をせずに配信するか、リアルタイム配信であることを諦めて対策をするかである。
実際どうするかというと、例えば大会の配信といったイベントの場では後者が選ばれるだろう。
双方向的なやり取りよりも、イベントの公正な進行を重視するということだ。
ゴースティングが可能な環境を放置するというリスクを負うことにはなるが、これは不手際などではなくやむを得ない取捨選択の結果である。
という考えもあるが、配信者の多くが視聴者を集めること、楽しませることにどれほど心を砕いているかを踏まえれば疑問の余地はない。
したがって、視聴者のために、ゴースティング可能な環境という目に見えているリスクは無視された。
ゴースティングという問題は以前から存在していたが、ゴースティングをするのはほとんど視聴者側の荒らしという思い込みがあって、
共演相手の配信画面を覗き見するVtuberなどまさかいるはずがないだろう、という素朴な考えがおおよその共通認識だったからだ。
冒頭で述べたように一個人の不正疑惑程度がなぜ界隈を騒がせたかというと、まさにこの部分が理由のように思う。
悪い。
悪いが悪にも程度がある。
一般ユーザーによるゴースティングは悪だが、大した影響はない。
発覚したりされなかったり、BANしたりされなかったりする。山ほどいる悪質ユーザーの一人として。
これがVtuber同士でなると話は変わる。
視聴者のための配信活動において、リスクを承知でゴースティング可能のままにした環境を、まさにその当事者が悪用したことになるからだ。
横だけど、マスクおじさんはどの辺が冷静ではなく航空法違反と言えるような事をしてたの?
彼は怒鳴ってはないし、声が大きいと言われたら謝罪もして筆談も提案してた。
彼は「マスクの着用についてピーチの規定ではどうなってるんですか?」みたいに聞いてるんだけど、この質問に答えないピーチの対応がまずいでしょ。
ないなら「規定にはありません。搭乗口と座席で対応が違ったのは我々の不手際でした。あなたに非はないので本来は移動を強制できないのですが、他のお客様を全て移動させるのは実務上難しかった。心苦しかったのですがお客様の方に移動をお願いしてしまいました」となるのが筋。
この質問は移動するしないのすったもんだが終わって飛行機が飛んだ後にされたようで、結局「キモい。あっちいけ」と暴言を吐いてた人の方が移動させられた。
4年前のことを考えてみると、今とは違う場所にいて、今よりも考えなしに過ごしていたと思う。でも今読み返しても「そうだそうだ」と思えることが書いてあって、同じ人間ではあるんだな、と妙に安心した。
なぜ久々に投稿しようと思っているかというと、忙しすぎるのと、そこまでして生きる意味が分からなくなったからだ。
4年前は結婚していなかったが、今も結婚していない。4年前の時点で「自分のために生きるのに飽きた」と言っていたのに、今でもまだ自分のために生きている。昔よりは考えて生きるようになったが、そのぶん面倒くさい人間になった。
一応、世間一般で多くが良い印象を持ってくれる職場に務めていて、自分のやりたいことがそれなりに出来ていて、人間関係も過ごしやすい。自分自身、他人にあまり興味がなくて、できれば全てを機械のようにシステマチックに意思決定していきたいと思ってる。それは世の中では多数派でないようだけど、今の職場は良い意味で機械のような人が多い (別に人間らしくないというわけではなく、意思決定において理屈が理屈のまま通る部分が多いということ。機会は100%理屈だから) 。
とはいえ忙しすぎる。このご時世仕事があるだけでもありがたい話だけど、割と文字通り朝から晩まで働いてもタスクが減らない。
小さい部署なのでひとりひとりがワンオペのような感じで仕事を持っているので、シェアすることが難しい。僕の上司にあたる人はいて、僕の業務はその上司がフォローしてくれるんだけど、コロナによって増えた仕事への対応で手一杯で、本来フォローしてくるところが「承認 or 非承認」を判断するだけになり、一緒に考えるような感じではない。
そういう状況で僕の仕事が回らなくなっているので、「できてません」が増えてきて、別に怒鳴られるわけではないけど指摘を受けることが増えてきた。多くは自分の不手際や不備によるものなので、自分への苛立ちも同時に募る。上司は全般的に良い人で僕よりも仕事ができるので、結局のところ改善すべきは僕のところにあるのだ。それがまたイライラする。
そんなことを考えながら深夜に仕事してると世の中の全てに苛立って、全てを壊してしまいたくなる。んで時々マウスやキーボードを壊す。めんどくさい。めんどくさい。人生がめんどくさい。これは実は5-6年前に増田に書いていた。まるで成長していない。
加えて社外とのコミュニケーションで生身の人間と話すのが疲れる。特に「人間らしい人間」と話すのが疲れる。社内は「理屈が通る割合が多く、予測がつきやすい」機械のようなコミュニケーションができるんだけど、社外はそうもいかない。それが通常だとわかっていても、やっぱり面倒くさい。湿っぽい。気持ち悪い。そういう「湿っぽさ」にも良さがあるとは思うけど、率直に言うと自分には合わないと思う。人間がめんどくさい。
そんな状況で、生きる理由が今のところない。実家の家族は大事にしたいので死ぬわけにはいかないし、まぁ楽しいこともあるので生きているけど、「明日で人生が終わります」って言われたら、「あっ、そう。まぁいいんじゃない」くらいに思ってしまう気がする。自分でも厭世的だと思う。
最近テレビで良く見かける方が自殺したりして、世間があれこれ言ったりしてるけど、結局のところ「ただ生きる」というのが一番大変なんだと思う。「生きてるだけで丸儲け」は名言だけど、「生きてるだけ」が最大のハードルなのだ。僕自身も、「生きてること」が出来れば後は何とでもなると思う。死なないんだから。
まぁ自分の感覚でいえば「死ぬこと」も結構大変だし、あれこれ考えると周りの迷惑にもなるので中々できない。「生きる理由」も特にないけど、「死ぬ理由」も特にないので、とりあえず無為に目の前のことをこなしている、という感じ。動物としてはさほど間違ってないのかも知れない。
あれやらこれやら言ってるけど自分ではとても恵まれてると思うし、めちゃくちゃ運が良いと思ってるから、こんなんで文句言ったらバチが当たるとは思ってる。だから今まで書いたことは「言うべきでないこと」なんだけど、ストレスが溜まると誰かに迷惑をかけるかも知れないので、ここで「言うべきでない何か」を吐き出させてもらいました。