はてなキーワード: 黒髪とは
二十年以上前の話になるけれど、小学生だった俺は、自分自身が創造したキャラクターに訪われる夢を見た。
彼らは本当に存在していたのだ! と夢の中で俺はとても興奮していた。「早く準備をするといいよ」と、その黒髪の少年が優しく促す中、家に取って返して準備をしていたところで、目が覚めた。
「あれ? 冒険の旅は……?」
そう呆然としつつも、まだ胸の高鳴りは残っていた。この喩えが適切かどうか分からないけれど、某海賊漫画で船長から誘われた船員は、大体似たような気持ちになったんだろうと思う。俺はそんな夢を見た日の朝に、幾分がっかりはしていたものの、夢で味わった旅出の爽やかさは、まるで心の溝をそっと撫でる風のようだった。
それ以来、そのキャラクターが俺の夢に出てくることは無かったけれど、でも、その夢はある意味で俺の道祖神として、その後の人生の招き手となった。
その後、少年期の俺はよく一人で山に出掛けた。知らない町に自転車で行って、その知らない辻を彷徨うのを好んだ。小さな丘を越えて、普段は見えることのない丘向こうの隣町を見下ろした。大きな橋を渡って、隣り島の海辺の町で時間を過ごした。
今では冒険の話を書くことはなく、もっとひっそりとした人間関係の物語を書いているけれど、でもその時見た夢は、俺の原体験として未だに心に残っている。人は誰かに誘われるのではなく、自分自身の呼びかけに従って旅に出るのだ。その時の気持ちを忘れないでいたい。
(女性です)
週末髪を切った。私の理想より1センチくらい長いな、と家に帰ってから気づいた。
その事実が耐えられなくて今朝発狂して自分の髪にはさみをザクザク入れてしまった。
下を向いても髪が邪魔でないくらい、切ったすぐは髪を結ぶ必要が無いくらい短くしてほしかった。
もっと具体的に言うと2か月前同じお兄さんに切ってもらった髪型と全く同じにしてほしかった。自分だから覚えているが前はもう少し短かった。
「伸びた分切る感じでよろしくお願いします」というオーダーがいけなかったのか?
「前に来たのが2か月前だから2センチちょいくらい切りますね」と言われて切られたが、お兄さんはそんな客ひとりの髪型が具体的にどうだったかなんて覚えていないよね、前切ってもらったときはもう少し短かったぞ確か。私どうやら人より伸びるの早いらしいぞ?
いや、今思ったが、そもそも「前と同じ感じで」自体が理想ではないと気づいたぞ?
だって前も髪型のシルエットが気に食わないって内心で思っていたじゃない。
前上がりでなくまっすぐに切りそろえたボブをリクエストしてしまったから、丸いシルエットがいいのに四角い感じになって気に食わないって思っていたじゃない。
きちんと伝えられるようにSNSで黒髪ショートの芸能人の写真いくつかスクショ取っていたじゃない。浜辺美波とか佐倉綾音とかの写真10枚くらい揃えたじゃない。
でも当日になって恥ずかしくなって見せられなくて結局「伸びた分切って」なんてチキりまくりのオーダーしかできなかったじゃない。つまり満足度が低いのはわたしのせいじゃん。
分かっているよ。私が悪いのは分かっているよ。
一応終わってからこれでいいですか?という確認はされるけどさ、そんな10秒くらいで気に入るかどうかなんて判断できませんって。下向いたりして、結んでみたりして、横顔を見てみたりして、気に入るかどうか心と相談して、3分くらいかけないと判断できませんけど、そういうわけにもいかないから「大丈夫です」と言うしかないじゃん。
というかさっきも言ったけど癇癪起こして自分で自分の髪を切ってしまったのめちゃくちゃショック。せっかく高いお金払ってきれいに切り揃えてもらったのに自分でずたずたにしてしまった。顔の周りの毛とかザックリ切ってしまったから目立つ。悲しい。
今週末にもう一回美容院予約しても許されるかな?「喧嘩して自分で切ってしまったのできれいに切りそろえて頂きたいです。ついでに全体ももう1センチくらい短くなりませんか。理想はこの写真のような感じで」とオーダーしても許されるかな。恥ずかしいから1000円カットで切ってもらう方がいいかな?次回バレるかな?3年も通っているしまた新しい人を探すのは面倒だからこれからも同じ人に通い続けたいのだけど…
また同じ高い金を払うのか…ショックだ…今週昼食代削ろうかな…2週間くらい削れば少しは足しになるかな…戒めと言うことで…いくら髪型が気に食わないからって癇癪を起して自分ではさみを入れてはいけない…。というか癇癪を起してはいけない…
事前に要望を書いておけばいいのではないか?印刷して渡せばいいのではないか?メモ帳に書いて読み上げるは多分出来ないから、いっそ印刷して渡した方がいいのではないか?
ホットペッパービューティーでの予約時に希望を書けることが理想。そんなサービスあったっけ?店に寄るかな。
さて、1週間前に切ったばかりでまた予約するのめちゃくちゃ恥ずかしいのだけど、背に腹は代えられないから予約するか…?まあ結べば誤魔化せるからこのまま耐えて年始に切ってもらうか…?1000円カットに浮気して切ってもらうか…?どの選択肢を取るか迷う……
空気階段の踊り場で話題に出て、何がなにやらよく分からなかったのでネットで検索、そこで大体の概要と水川かたまりが美形だということでパロディ元の2.5次元ファンの心をうっかり掴んでしまったところまで把握した。動画も何点か見た。
結果、女オタクで黒髪長髪好きの私も案の定「キリが好きだなー」ってちょっと色めきだった。
Google画像検索でサラッと調べただけでも女オタクらしい絵柄のファンアートがぽつぽつと見つかる辺り、本当に女オタクからの支持をある程度得ているのだろう。
次にラジオでKOUGU維新の話題を耳にしたのは三四郎のオールナイトニッポンだ。小宮も仲間になったとのことだった。その時の小宮のフリートークの締めで、私は違和感を覚えることになる。
「全くウケなかったけど反響は今までテレビに出演した中で1番大きかった。こりゃきつねも真剣になるわけだ(概要)」
全く笑えはしないのに反響は大きい。それってひょっとして、お笑いではなく2.5次元舞台的な見方をしている視聴者からの反響では?
あれをお笑いとして受け取らないということ。パロ元の2.5次元舞台と同じ受け取り方をして楽しむということ。つまり、KOUGU維新は半分架空のキャラクター群として人気を得ているのではないか。
事実、私はキリが好きだと言ったが中の人のトムブラウンにはあまり興味がない。キリというキャラクターにしか興味がない。彼を本業のお笑い芸人としてはあまり捉えていない。
あー、これ芸人にとっては危ういなー、と思った。
もちろんKOUGU維新ファンの中には完全にあれをお笑いのネタとして捉えている人、中の人込みで好きな人もいるだろうけど、私のような受け取り方をしている人も絶対にいるはずだ。そして、そういうファンはKOUGU維新が終わったり、終わらなくてもコンテンツに飽きたらあっさり離れていく。
もちろんKOUGU維新をやっているお笑い芸人も、その手の受け取り方をするファンが生まれたのは予想外だっただろうが把握はしているだろう。でも、そのお笑いファンと2.5次元ファンの割合を見誤ってしまったら、彼らの今後が難航するであろうことは想像に難くない。
うーん、漫画家って、あまり高尚な立ち位置にないように扱われる気がするのはなんでかな
いまどき結構なベテラン勢も元同人だったりするので、そのYさんがさらに人気が出たら
元同人というのもあるだろうけど、アマチュア時代を知っていると何故か親しみを超えて、
いろいろ気になってしまうのでしょうか。
あっさりと訊いてみては。自分にとって自分は唯一無二だけど、似たような他の方が実は元ネタやモデルかも。
小説家だって、自伝とか書くし、モデルになったような身近な人がいるって話はありますし
人生で一番明るい髪色にした。すごく綺麗な色に仕上がった。
大満足して店を後にしたけどやっぱり周りから向けられる目には否定的な感情が籠っていた。
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何故髪色が明るいというだけでそのような目を向けられなければならないのだろう。社会人としての節度ってなんだろう。
職業柄、現場仕事なので毎日出社はするけれど、人と接することがほぼない私の金髪が誰に何の影響を与えるのだろうか。
接客業や営業なんかの社名を背負った仕事をしていたり、外部の人の出入りが多い会社や事務所で言われるのはイメージがどうこうっていう話になるかもしれない。
でもそもそもそのイメージとはなんだ。金髪や派手なカラーをしていると仕事が出来ないのか。暗髪でも仕事は出来ない人はいるし派手髪の成功者もいる。
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この髪を「綺麗な色だね」「いいと思うよ」「似合ってる」そういってくれるのはみんな若い人や女性で、歳をとったおじさんたちはこぞって「それはまずいよ」「それはやばい」「いつ戻すの?」って言ってくる。
美容院行くのもタダじゃないんだよ。そもそも何がまずくて何がやばいの?
会社のイメージとして問題があるならそう言って欲しいし、会社のルールとして問題があるならそのルールと制定された理由を教えてほしい。
別に会社の契約書に髪色について書かれていたわけではないし、私の髪色で目がやられて他の社員さんが失明するわけでもない。
出社後は作業部屋から出ない、制服もない会社のイメージを損なうってどういう事なんだろう。
茶髪から金髪に変えたことによって私の性格や仕事ぶりは変化したのだろうか。
そんなに簡単に性格や仕事ぶりは変わらないし、おじさんにとっては髪色が与える影響はそんなに大きいものなのかと改めて驚いている。
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「綺麗になりたい」「可愛くなりたい」「自分を変えたい」そう思うことに何故周りから口出しされないといけないんだろう。
暗髪でも可愛いだとか、暗髪の方が可愛いとか、暗髪の方が性格がよさそうだとかそういう個人的な価値観を押し付けられる意味がわからない。
暗い色の髪の落ち着いた人がウケるのはわかるし別に暗髪だって嫌いじゃないよ、でもみんなこぞってこう言う、「童顔だから暗髪だと幼げがあって可愛いね。」って。
暗髪を褒めてくれる人はみんな私の歳不相応さを褒めてくれる。それ、褒めれてないよ。
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逆に昔働いていたところ(接客業)では「印象を明るくするために髪を染めなさい」って言われた。
面接対応で黒髪にして、無事採用されたにもかかわらず入社してすぐに黒髪童顔を「接客に不相応だ」と怒られた。
けど「黒髪だと童顔に見えるから接客には向いてない」はどうかと思うし、私はそれ以来黒髪にはしていない。今後も何か特別な理由がない限りしないだろう。
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じゃあ、金髪にしたら欲しい言葉がもらえるとかそういうことではなくて、これはただの自己満足でしかない。
金髪なんて髪は痛むし手入れ大変だし好奇な目を向けられるし化粧もしないと馴染まない。
それだけのデメリットも背負って受け入れて、それでも金髪が好きで私が可愛いと思うからやったのだ。
金髪にしたら仕事が出来なくなった、会社の業績が落ちた、会社に悪評がついたなんて事実は一切ない。だって外部の人の目には触れないし、髪色は業績に影響を与えないから。
あ、弊社の偉い人、もしあったらすぐに教えて欲しい。暗くしてくるので。
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まぁでもおじさん達はこんなところを見ないし何を言っても響かないだろうからこれからも「やばい」「まずい」「暗い方がいい」「戻せ」って言ってくるんだろうな。
おじさんの好みなんて知らないよ。これは私の髪で私の身体の一部で私の自己満足。そもそも自分に関係のない他人、しかも一般人の髪色にそこまで左右されてるおじさんの方がやばいよ。
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美容師さんとも言ってたんだけどもっとみんなが自由に髪型や髪色で自己表現ができる社会が早く来ればいいな。
化粧で気分が変わるように好きな髪色で生活することで気分はあがるし、むしろ仕事も順調になるであろう私のような人、他にもいるんじゃないかな。知らんけど。
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最後に、私は髪を染め直す気は今の所ないよ。
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403 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (スッップ Sd4f-zBHK) 2016/10/18(火) 14:35:52 ID:5xh/23FZd
既婚同僚は「あれ多分処女だな」とか言ってたが…
決して体目当てではなく、いや、男として性欲はありますが
404 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (アウアウ Sa97-jChb) 2016/10/18(火) 14:43:24 ID:j+wYbXhNa
405 番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (アークセー Sxd7-Oa01) 2016/10/18(火) 15:06:04 ID:MVdUk3Vmx
なんか、初柿子供っぽいな
ふふっ
銀河鉄道の夜には何かが足りない。
僕はずっとそう考えていた。
妹を失ったショックによる執筆というシスコンエネルギーの波動には惹かれた。
そこが僕には刺さらない。
名作にはBLが多い。
アレがもしも、マリア様がみてるのようなビジュアルであったなら、僕はドハマリしただろう。
だが、あれが少年だったから、最後に惨めに死ぬ姿が僕の胸を打った。
車輪の下はあれでいい。
なぜ?妹の死を受け入れる話が男友達の死の話に?
見た奴だけ書いていく
実は見たことがなかったから見た。グロさとか云々は置いておいて、流行るのはよくわかるアニメだった。
グリグリ動くし、戦闘直後などに空気を読まずにぶっ込まれるギャグで弛緩する時間があったので普通に面白かったです。
・この前やってた蜘蛛篇
トイ・ストーリーに出てきたイカれたセンスのキメラ玩具みたいなやつ出てきてなかった?既視感でウケてしまった。蜘蛛は嫌いです。
累の失敗はょぅι゛ょ鬼に母親役をやらせたところでは??いかんせん人選ミスすぎる……例えば姉役の鬼が母親役を宛てがわれていたら、もう少し上手く家族をやれていたかもしれない。
あと男連中を異形にしすぎじゃない?女の子達は結構整ってたのに。
・サイコロステーキ先輩
名称は知ってた。あんなコロコロ人が死ぬ環境にいるのに出世欲を持てるの凄いな。
・炭治郎父
三木眞一郎さんだ………
そんなに出番がない鬼達の声優、豪華だったな……
後これは蜘蛛篇じゃないんだけど、掌の目でベクトル操る鬼が個人的には好みだった……黒髪短髪潔癖症、ついでに和服。そんで女の子と共闘してるし……え〜あの子もう1回出てこない?無理?そう……
・最後に
現代の厨二病患者はやっぱ和風刀お面系にいくのかな……いいよね……修学旅行で絶対狐面買ってほしい。今年はいけなかっただろうけど。羽織とか……
私は家庭教師ヒットマンREBORN!直撃世代なので勿論リングの炎が灯せますし開匣もできます。できないんですか?
女はみんな性犯罪に苦しんでいる。痴漢をしたことのある男はごく少数だろうが痴漢にあったことのない女なんていない。男は女が見ている世界をわかってない。
なんてことをね。フェミの人に限らずね、性犯罪の話題になるとよく言うじゃないですか。
中学から大学まで10年間電車通学、社会人になってから5年ほど電車通勤、大学のときなんかは乗り継ぎありで片道1時間以上毎日電車に乗ってて、それで一度も。
都心ほどではないにしてもそれなりにギュウギュウの満員電車のときも多い。
大学のときに友達に「このへんって痴漢とかあんまなくて治安いいよね」って言って、何言ってんのあんた?みたいな呆れた顔をされた。
みんな多かれ少なかれ被害にあっていることを知って本気で驚いた。
「増田ちゃんは…なんか触ったらヤバいって感じのオーラが出てるんじゃない?」ってオーラってなんだよ。いやわかってるよ、ブサイクだからじゃない?とは言えないよね。自分では美人ではないが地味な標準顔だと思ってるんだけど。
なお見た目は黒髪メガネで服装も地味、学生時代はすっぴんでいわゆる「気が弱そうで抵抗しなさそう」に当てはまる気がするんだけどな。
もしほんとになんかオーラが出てるんなら出し方をみんなに教えてあげたい。
で、最初の話に戻って。
痴漢にあったことのない女なんていない!っていう言説を見ると、主張内容自体には賛同できても
「いや私は女じゃねーのかよ」「主語でけぇよ」
ってなんか冷めてしまう。仲間はずれにされたみたいな、私が存在しないことにされたみたいな、そんな微妙な気持ちが先立ってしまって素直に賛同できない。
のでフェミのみなさん(に限らず上記のような主張をするみなさん)は私のようなマイノリティーにも配慮した言い方をしていただけると、女のひとりとして嬉しいなという話です。
その政令がくだされたのは、なんでもない平日の午後のことだった。
昼休み、うちのクラスの担任である佐藤先生が慌てた様子で教室に駆け入ってきて、突然教室のテレビを点けた。
教室のテレビなんて、そうそう使われることがないから、点いてる様子を皆が興味深そうに眺めていたら、画面に写った知らない政治家のおじさんがそう言ったのだ。
◆
何故同性愛を認めないのか?なんてことはない、理由は知らない政治家が語った。
ここ最近、何度もニュースで聞いたような、ありふれた馬鹿らしい理由だ。
「ここ、足立区では同性愛を赦してしまえば、神の裁きが下り、滅びてしまいます」
◆
神の裁き?ばかな話だ。
ばかな話だけれど、どうも大人たちはそんなばからしい話を真に受けているようで、足立区からはここ数年で随分と人が消えていった。
3年ほど前、政府の生み出した『ホモヘテロセンサー』というムズかしい機械は、同性愛者になりうる遺伝子を判定しているらしい。
そんな機械の普及と共に、同性愛者への差別はトントン拍子で激しくなっていった。
挙げ句の果てに、ここ1年では本格的に疑わしい人間は次々に追い出されてしまった。
"遺伝子レベルの判定"だから、血縁者に一人でも疑わしい人間がいれば家族でまるごと追い出されることになる。
中学まで仲が良かった夏美ちゃんも、この夏休みでどこかに消えてしまった。
◆
一度、現国の田中先生に「どうして足立区だけが同性愛者を許してはいけないんですか?」と聞いたことがある。
別に、同性愛に憧れがあるだとか、やましい気持ちがあったわけではない。
ふと、なんとなく疑問に思って聞いてみたくなったのだ。
田中先生は数秒、床に目線をやりながら顎に手を当てて考え込んでから、少しだけ笑って答えた。
「足立区って、"アダム"って言葉に少し、似ているでしょう?」
先生の言葉は、私にとって突拍子もない言葉で、思わず聞き返してしまった。
私の問いに先生はただ「えぇ」と言って首を縦に振った。
◆
「確かに、春香さんの思う通り、この地、足立区にはアダムとイブなんてえんもゆかりもありません」
「それでも、この世界には"言霊"というものがあります。アダチ、アダチ、と呼ばれ続けたこの地に、もしもなんらかの神や仏が宿るならば、音を因果に引き寄せられてもなんら不思議ではないのではないでしょうか」
◆
「事実、この足立区には昨今、神からの伝令が届いてるとの噂です。そろそろ、"期限"も近いのでしょう。『仏の顔も三度まで』と言いますからね。──神様の顔が何度まであるのか、私は知りませんが」
「春香さんも周りに同性愛者のような人がいたら先生にこっそりと教えて下さいね。私も、まだ死にたくはありませんから」
私はただ「無宗教なのになんでこんなことになるのかな」なんて、そんなどうでもいいことを考えていた。
やっぱり、神の裁きなんてばかばかしい。
勿論、同性愛が芽生えたからって世界……じゃなくて足立区が終わるわけなんてないだろうけれど。
◆
──そんなことを思い出しながら、手元の牛乳パック、いちごオレに刺さったストローを吸った。
「神様って、いると思う?」
隣でお弁当を食べている秋穂にそんなことを問う。……購買で買ったパンを食べている私とは対象的だ。
「ひゃあ、ひょうひゃろね」
少しオーバーな仕草でごくん、とたこさんウインナーを飲み込んで、でもちょっと飲み込むのが大変だったのか苦しそうな秋穂にそっと手元のいちごオレを差し出した。
秋穂は差し出されたいちごオレのストローをちゅー、と吸ってから舌をべーっと出した。
「文句言うな」
「そもそも春香はすごいよね。いちごオレに、メロンパン。よく甘いのと甘いのを食べられるよねー。私ならコーヒー飲んじゃう。あまあまにあまあまで、女子力だ!」
「甘いと女子力なの?」
「なんだったっけかなー。古い音楽なんだけどね。女の子はお砂糖とスパイスと素敵ななにかでできてるらしいの。お砂糖いっぱいは女子力なのです」
えへん、と秋穂は何故かドヤ顔で、大きな胸を張りながら語る。……いろんな意味で、ちょっとだけ羨ましい。
「じゃあ今度はカレーパンにしようかな」
「ほへ?なんで?」
「……女子力だ!」
「素敵な何かはどこに売ってるのかな」
「私との時間だよ!」
秋穂はそう言いながら両手を高く掲げる。彼女の仕草はいつだってオーバーだ。
私は少し笑いながら、すぐにお米とブロッコリーの間で箸を惑わせはじめた秋穂の横顔を眺めていた。
◆
秋穂は、重力に負け、垂れて邪魔そうな長い横髪を耳にかけながら私に目配せをする。
「ねぇ、どっちがいいかな」
上目遣いの彼女の視線──に、私の目線が重なることはなかった。
彼女の長くて黒い横髪がかきあげられて、あらわになった耳に、いくつもついたピアス。
私の目線は、そこに釘付けだった。
端的に言えば、意外だった。ギャップだった。
性格がゆるふわで、ほわっとしてて……見た目だって黒髪ロングで、あとさらさらで。
育ちが良さそうな──お嬢様っぽい、秋穂の耳にいくつも並んだピアスは、私にとってそれなりの衝撃だったのだ。
◆
私の目線に気がついた秋穂は「あっ」と小さな声を漏らした後、顔を赤くしてすぐに横髪を手ぐしで下ろした。
横髪を一通り整えた後、なんの関係もない、綺麗に切りそろえられた前髪を少しくりくりと弄りながら、悪戯な笑顔を私に向けて。
私は、その表情に見惚れt
顔立ちは気に入らないけど面白かった。3期が楽しみ。
ただ気になるところがある。
ラインハルト軍が反乱貴族を追って確か要塞攻略する場面だったと思う。
反乱貴族とテレビ電話してるとき、「姉弟揃って皇帝に媚びるんだな(大意)」と煽られたラインハルトが激怒して作戦を変更した。
それを見た部下同士が「ラインハルト様も『感情に支配される人間』なのですね」と話していた。(感情に、のところにアクセントがついているのでこういう意味になる)これが納得いかない。
これが「ラインハルト様も感情に支配される『人間』なのですね」(人間にのところにアクセントがつく)なら理解できた。
ラインハルトを深く慕っていた部下が思わぬ一面を見て等身大の人間であることを実感するのは納得がいく。
また、「ラインハルト様“は”『感情に支配される人間』なのですね」も冷たすぎて話が違ってくるがわかる。無様な姿を見て急に醒めたんだろう。
だが「ラインハルト様も『感情に支配される人間』なのですね」だと「世の中には感情に支配されるタイプの人間と支配されないタイプの人間がいて、前者の方がずっと数が多いor部下の知る別の誰かも前者だったが後者も存在する」「ラインハルト様は後者ではないかと思っていたが実は前者だった」という意味になる。
だが部下は感情に支配されるタイプとされないタイプの話などしておらず、ラインハルトを感情に支配されない人間だと思っていた描写もない(確か)
あの名前忘れたけど黒髪の参謀が感情に支配されないタイプであると見せたかったのかもしれないがそれならもっとわかりやすくしてほしい。