2020-11-21

KOUGU維新の危うさ

KOUGU維新を初めて知ったのはラジオからだった。

空気階段の踊り場で話題に出て、何がなにやらよく分からなかったのでネット検索、そこで大体の概要と水川かたまりが美形だということでパロディ元の2.5次元ファンの心をうっかり掴んでしまったところまで把握した。動画も何点か見た。

結果、女オタク黒髪長髪好きの私も案の定「キリが好きだなー」ってちょっと色めきだった。

Google画像検索でサラッと調べただけでも女オタクらしい絵柄のファンアートがぽつぽつと見つかる辺り、本当に女オタクからの支持をある程度得ているのだろう。

次にラジオでKOUGU維新話題を耳にしたのは三四郎オールナイトニッポンだ。小宮も仲間になったとのことだった。その時の小宮フリートークの締めで、私は違和感を覚えることになる。

「全くウケなかったけど反響は今までテレビに出演した中で1番大きかった。こりゃきつねも真剣になるわけだ(概要)」

全く笑えはしないのに反響は大きい。それってひょっとして、お笑いではなく2.5次元舞台的な見方をしている視聴者から反響では?

あれをお笑いとして受け取らないということ。パロ元の2.5次元舞台と同じ受け取り方をして楽しむということ。つまり、KOUGU維新は半分架空キャラクター群として人気を得ているのではないか

事実、私はキリが好きだと言ったが中の人のトムブラウンにはあまり興味がない。キリというキャラクターしか興味がない。彼を本業お笑い芸人としてはあまり捉えていない。

あー、これ芸人にとっては危ういなー、と思った。

もちろんKOUGU維新ファンの中には完全にあれをお笑いネタとして捉えている人、中の人込みで好きな人もいるだろうけど、私のような受け取り方をしている人も絶対にいるはずだ。そして、そういうファンはKOUGU維新が終わったり、終わらなくてもコンテンツに飽きたらあっさり離れていく。

もちろんKOUGU維新をやっているお笑い芸人も、その手の受け取り方をするファンが生まれたのは予想外だっただろうが把握はしているだろう。でも、そのお笑いファン2.5次元ファン割合を見誤ってしまったら、彼らの今後が難航するであろうことは想像に難くない。

若手や売り出し初めの芸人が多く所属するKOUGU維新。このネタが、彼らにとっての劇薬とならないことを願う。

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