はてなキーワード: キューブリックとは
(以下省略)
戦争を描く創作物は面白い。だからこそ世界中いたるところで、戦争を題材にした小説が、ゲームが、マンガが、アニメが、映画が今でも多く作られている。
なぜならば戦争には創作における題材が多く含まれているからだ。英雄譚があり、仲間との絆があり、裏切りがあり、決死の作戦からの生還があり、陰謀があり、救出作戦があり、戦場で生まれる愛もある。
そして何よりも死がある。
『生と死』という題材ほど人の興味を引きつける題材はなかなか無い。戦争を題材にして生と死が扱われるのは、ケータイ小説ではやたらと恋人が病死することになり、ヴァン・ダインが「長編ミステリー小説には死体が絶対に必要である。殺人より軽い犯罪では読者の興味を持続できない」と『二十則』の中で述べたのと根は一緒である。
むろん、私も軍オタの端くれとして、戦争における『ロクでもない話』の十や二十は知っている。だが一方で、そのようなロクでもない部分を含めて戦争について知るのは面白いし、ロクでもない部分を知っていてもなお戦争コンテンツは面白い。
だからファンは戦争コンテンツを楽しんでいるし、創作する側も ─意識的な無意識かは別にして─ 戦争を描きたがる人は多い。
そのような作家の“業”にある程度自覚があったのか。かのスタンレー・キューブリック(※言うまでもなくフルメタル・ジャケットの監督である)は言ったという。
俺だったらとりあえずヴィスコンティの『ベニスに死す』とキューブリックの『時計じかけのオレンジ』は行く。
コメントに映画の中で答えが描かれてるから難しくないとか言ってる人がいるけど、嘘だから。こういうのは最悪。
こうやって映画を使ってマウント取ろうとする人がいるから「映画好き」は嫌な奴ってイメージが広がる。いい迷惑だ。
本来は冒頭に解説があって本編にもナレーションがあったのを、監督のキューブリックがわざと削って「意図的に」わかり辛くしてる作品だから。見ただけじゃ誰も正確にはわかんないよ。
淀川長治とか海外の評論家とか有名な映画監督も細かい内容を理解してなかったのは有名な話。
俗説が間違いだらけの中、根拠を元にそれらを否定して映画2001年宇宙の旅を「きちんと解説した」ことではやはり町山智浩の仕事が一番だと思う。(最近は映画以外のことで色々言われてるけど)
脚本や資料や当事者にきちんと取材して作家の本来の意図を伝える一連の仕事はすばらしいと思う。
WOWOWの公式で解説した動画もyoutubeにあるのでまずはそれを見ればいいんじゃないかな。
町山智浩のほかの仕事としては、フォレスト・ガンプ一期一会やバック・トゥ・ザ・フューチャーの醜悪な人種差別観を暴いた解説などもおすすめ。
日本だと誰も批判的なことを言わないし、そういう情報も周知されないタイトルなので、これらも優れたプロの仕事と言えると思う。(こういうことを書くとステマとか言われるのだろうけど)
映画って実は解説を読まないとわからない部分も多いんだよ。解説を見て解釈が真逆になることもある。
冒頭の例のように見ただけでわかった気になってマウントを取る馬鹿もいるんだけど、わからないのは悪いことではないので、いろいろ調べてみてほしい。
https://anond.hatelabo.jp/20180829224019
増田が元記事消したからこっちも転載する。それはそれとして、やらおんはくたばったらいいと思うよ。
http://yaraon-blog.com/archives/134772
まったくもって同意できずに、色々あるだろ!と思って噛み付くコメントしてたら、元増田の人はいつの間にか書き込みを全部消してしまったので中途半端な気持ちになった。
そんな中で、同じ記事に言及したこのブログを見て少し腑に落ちた。
「自分に刺さるコンテンツ」が年々なくなっていく問題 | 私の対処法
https://www.orangeitems.com/entry/2018/09/05/070000?amp=1&__twitter_impression=true
いろいろ「刺さる」テキストがある。
これら引用
『とてもよくわかる話です。私が40代だというのもあるんでしょうね。VRも手を出しているもののなかなか刺さるまでは至っておりません。いろんなことに対して、ちょっと手を出しては終わり、ということが続くようになってきました。むしろ手すら出さなくなる傾向です。
私も危機感を感じていて、対処している最中なのでまとめておきます。』
『どうも年齢の進行に基づいて、だんだん要求レベルは高くなり、つまらなくて放り出すまでの時間はより短くなり、それを繰り返すことで新しいコンテンツに絶望して手すら出さなくなるという循環を自分の中に発見しています。』
『最近は、対処法というか、反省も兼ねてコンテンツに手を出すときは放り出さないように「面白くなくても一定時間つきあう」ということをやっています。』
ここ最近の結論は、新しいコンテンツが変質したのではなく、自分が変質してしまうという問題だということです。そして、変質したことさえわかれば、変質しないように努力することも必要だということも導かれます。自分に刺さるようにするためには、忍耐力が必要です。忍耐力が年齢の経過で日々失われていくのではないかという仮説を持っています。
2018年の現在は、新規コンテンツの量は過去の数倍あるので、もはや全部楽しみ尽くすのは無理です。これだと思って手を出したものは、諦めて数時間、数日、数ヶ月逃げない覚悟が求められていると思います。』
もともとの増田の記事や、消されたコメントを見ると、娯楽に対して自然とのめり込みたい、というようなものが多かった気がするけれど、もう読めないしどうでもいい。
「自分に刺さるコンテンツ」が年々なくなっているのかもしれない…と思うことは加齢によって、多かれ少なかれ遅かれ早かれ、あるのだと思う。
「もう自分に刺さるコンテンツがないのかもしれない」と思ったときに、どうやって対処するか、それを各々考えるだけな話だと思った。
俺は元増田の文章を読んで、無性に腹が立って書き込んでしまったのも、「嘆くだけでなんにもしてない」「その上、最近のコンテンツも昔のコンテンツも見てないくせにくさしまくってる」「原因は内外の両面にあるとか言っといて自分のことは棚に上げてる」と思ってムカムカ来てしまったんだと思う。
わざわざ書き込むためにはてなに登録しちゃったし、これだって初めて書いた匿名ダイアリーだよ。
無きゃ無い、ハマれないで他人からしたら知ったことじゃないんだけど、リアルタイムでそのハマれないものに刺さってる人はたくさんいるんだよね。
俺も元増田と同じく、youtuberまったくわからないんだけど、これまで会った人で、ヒカキン馬鹿にするとマジで怒る20代の若い人が多くてびっくりしたよ。
ところがアラフィフの知り合いで感性若いんだろうな(もしくは暇なんだろうな)って知り合いに、ヒカキンの動画はちゃんとしてるっていう人、何人かいるんだよね。年末年始はヒカキンとセイキンの動画を見て過ごしたって言われたよ。50代の独身男性に。
なんかすごいなぁ、そうなんだ、と思いながらヒカキンの動画は見てない。おすすめはされたけど他に興味あることあるし…。
めっちゃ泣いてる若い子とか、好きすぎて近づけない子供とか、なんかリアルタイムで刺さってる人が山程いるんだよね。ヒカキン人気あるんだなぁ。あと動画の編集、他と比べると上手いね。
元増田と感情的に、挑発的にやりあった結果、「オタクや評論家になりたいわけではない」「だいたいのジャンルはもうどれくらいの面白さか想像はつく(からやらない)」という言葉を賜った。
感情的なやり取りだし、元増田も消してたから、何か葛藤はあるんだと思うけど。
何かにハマれなくて嘆いてるまま、自分以外の何かが悪いって感情だけを高めていったら、なんにでも文句を言う、誰からも嫌われる老害になってしまうんじゃないかな。
ヒカキンにはハマってないし、ヒカキンの動画もちゃんと見てないけど、ヒカキンの握手会で泣くほど感動してるキッズとその親御さんの姿を見ちゃうと、なかなかdisれない。(その親が自分より若いの、独身だと凹むよね)
でもノレないものはノレない。しょうがないよね。文句もdisりも好きなようにやればいいんだけどさ。
自分が理解できない新しいコンテンツと、それにハマる人をdisるのは老害で間違ってないと思うよ。
人間生きていれば、年々、初体験って減っていくし。嫌いなものは嫌いなままにしておくようになるよね。
自分はこの「老害化」の対処法の一つとして、嫌いな食べ物の克服とか、食べたことのない食べ物を積極的に食べたりしてる。
数年前にパクチーが食べられるようになった。パクチー美味いな。アラフィフに突入した今年はホヤが食べられるようになった。ホヤ美味いね。
新しい発見とか、偏見や先入観を無くすとか、良いところを探して見つけるとか。
そういう機会を無理やり増やして脳の老化、感性の老化に抗ってる。っていうか怖い。老害になるのが。
楽しめなくなるのが心底怖い。
【追記】
ただ、ツイッターアカウントを流し見した上で言うけど、仕事がきちんとあって、投資みたいな副業にも少し時間を割いて?体調管理にも余念がない。気力もあって自信もある30代。そこそこに楽しめる趣味もある。
30代。同年代の友達は結婚して話題は家族や子供、人生設計のことなどが増えてくる年代だよな。趣味で友達と遊ぶ時間とか、そもそも会う時間すら減る年齢だよな。
そんな状態で刺さるコンテンツ、いる?いい大人だよ?地下アイドルに熱狂して何十万、何百万と貢いでるおっさんいるけど、刺さるコンテンツにガチで刺さった人ってあんなだよ?ソシャゲに数百万。コンテンツに刺さりまくりだよ!?友達同士と、ツイッターででもなんでも、語りまくりだよ?その状態うらまやしいか?ほんとに?
そんな状態じゃないことに嘆く必要、ある?自分の親御さんとかそんな感じでなにかに刺さってた?30代って世間ではいい大人だよ?
退屈が娯楽を生むらしいよ。退屈だと楽しいこと探すらしいから。
なんにもない部屋に紙とペンだけ置いて人間を監禁したら創作はじめるらしいからね。退屈に耐えられなくなるみたいで。
そこまで時間余ってないでしょ?
ちょっと退屈なくらいなんじゃないの?
嘆いただけとあったけど、本当にただの感傷だよ。共感してほしかったんだろうけど、さんざんいろんなジャンルをあげては、やってない、つまらん、想像がつく、興味ない、オタクと言われて、共感はできないよ。きっちり見ていないくせにって。
キューブリック語りながら、いまさら実写版の寄生獣が銀魂がってどうこう言いつつコンテンツが刺さらないって、映画きっちり見てる人からしたら、バカにしてる以外のなにものでもないからね。
いい大人になったんだから、刺さるコンテンツが無いとか言ってないでさ。必要ないんだからゆるく卒業したらいいんじゃん。目に入ったそんなに面白くないもの適当に楽しんでさ。刺さるのに当たるまでの時間とコストなんかいまさら捻出できないから。仕事で成果出すほうが楽しくない?
友達は30超えて自転車ガチ勢になっちゃったけど、自転車中心の遠い世界に行ってしまったよ。
「自分に刺さるコンテンツ」が無くなってきた問題、コンテンツ不感症になったんならいよいよ、自分以外の他人を喜ばせたり、仕事で活躍してお客さん喜ばせたり、そういう時間に入ったってことなんじゃないか。
結婚考えられないなら犬でも猫でも飼ったらいいよ。不感症になった心がものすごくウキウキするぞ。もう飼ってるならごめんな。
それでも、この年代からさらに刺さりに行くために貪欲になって鈍っていく感性を磨いて知識を蓄積する人もいるし、クリエイターになる人もいる。大事な人を作って結婚する人もいるだろうし。
俺は仕事絡みでコンテンツもどっぷりだし、仕事相手との話といえばコンテンツの話。新しいコンテンツの良さがわからなくなったら仕事として終わりだから、転職か社内で閑職に回される。
立場なんてみんな違うし、共感なんかされなくても構わないよ。想像しても実像なんかわかりっこないんだし、書いたことの本当か嘘もよくわかんないんだから。
でも、餓鬼みたいにとにかく刺さるもの、楽しいもの、趣味に没頭する時間がないと気が狂う、それこそが生きがい、みたいな意味でコンテンツに相対してる人もいる。
ちょっと拡散されて、さんざん知らない人から好き勝手言われまくって元増田はものすごくストレスが溜まってるだろうし、それに関してはとても同情するし、マジでまとめサイト死なねえかなって思うけど。野球まとめは好きで見てるからあまり厳しく言えない。
ただ増田はそんなにいうほど「刺さるコンテンツ」が年々なくなることに対して危機感があるわけじゃなくて、ただちょっと退屈で、少し寂しくて、昔みたいに盛り上がって燃えられたら退屈がまぎれるんじゃないかな?くらいの気持ちでしかないんじゃないか。
増田はそんなに刺さるコンテンツが今の人生にそこまで必要ないけど、無きゃないで少し切ないくらいの気持ちなんじゃないか。
「自分に刺さるコンテンツが年々なくなる問題」は、それでも「刺さるコンテンツ」を探しに行くのか、それは卒業する時期が来てしまったんだということもあると思う。
巷で大ヒットしてるものにアンテナが反応しない、やっても楽しくないなら、もうコンテンツに時間かけるコストなんかよりは犬猫飼ったり結婚するほうがよっぽど効率がいいと思うぞ。
おれは自分以外の生き物と心を通わすのは本当に楽しいし、嬉しい。
あと、個人的に増田についてどうこうではなくて、年々面白い作品がなくなっていく、と言うような人に興味があったので、反応が返ってくるように感情的で挑発的な書き方を敢えてしました。
その点に関して、あえて決めつけたり失礼な物言いをして、大変申し訳ありませんでした。
【更に追記】
「自分に刺さるコンテンツ」がなくなったっていいじゃないか - シロクマの屑籠 https://t.co/i1MVi8OIWt
結局、口開けて待ってるだけで
食わず嫌いをしてて
くらいにしか読めない。
キューブリック作品が何に影響を受けて誰に影響を与えたかで、その関連作を見るだけで死ぬほど楽しめる人がいる一方で、あなたみたいな人が何も刺さらない、どうにかしてくれって嘆いてるけど。
あんたはもう何も楽しめないよ。
そこに向き合わない限りは、なにも楽しめないよ。
腹立ったから正直に罵倒するけど浅すぎんだろ。物見るのにハマるのも、作るのも、いっちょ噛みして終わりじゃないか。
映画、小説、その2つだけ指しても死ぬほど面白いものがあるのに全く見てないじゃないか。PS4レベルのゲームもPS2何かと比べたらものすごく面白いぞ。Skyrimはやったか?メタルギア4はエンディングまで見たか?VRは?興味ないんでしょ。
刺さるコンテンツは死ぬほどあるぞ。俺なんて時間が足りなくて死にそうだほどだ。もう36になるが。増田は何歳だ。俺だって結婚したいが独身だ。金と時間は余ってるが好きなことやるのに時間が足りない。
キューブリックは俺の感性に…とか言ってんが浅すぎるだろ。そんな特別な作品じゃないぞ。シャイニングなんてみんな好きだぞ。バカにしてんのか。
結局深堀りするだけの興味がないだけじゃないか。
映画や小説、音楽、マンガなどで刺さるコンテンツに刺さりに行けるやつは、山ほどのハズレを引きながらも、鉱脈を引き当てたりしてるんだ。ハマり始めのなにやっても楽しい時期からちょっと抜けて、退屈になってきたから次、次って趣味のジプシーやってる奴に本当に深く刺さるもんなんかねーよ。
早くなんとか可愛い彼女作って子供作って幸せな家庭でもこさえてろよ。
こちとら年間500本目標に映画みてるが、シネフィルとしては映画年1000本見ないとね、みたいな感じでマウントされとるんだぞ!オタクなめんな!
映画だけじゃなくて小説も読みたいけど時間がない。本当にくやしい。
オタクになればなるほど、大して面白くない作品を山ほど読んで、その先にある自分に刺さるものにたどり着くんだと思う。ゾンビ映画なんか9割以上クソと言われてる。残りの1割の名作にたどり着くためにクソに被弾する。
https://anond.hatelabo.jp/20180113204136
『時計じかけのオレンジ』は凄いけど、聖書を読まない日本人にとってはピンとこないテーマを扱ってるので、「何が凄いの?」という疑問が生じるのももっともだ。という話を書く。
『時計じかけのオレンジ』のテーマは、キューブリック監督曰く、以下の通り。
本作のテーマは、自由意志の問題と関係がある。もし善悪の選択ができなくなれば、私たちは人間性を失うのではないか?タイトルが示すように、時計じかけのオレンジになってしまうのではないか?
この説明を読んだとき、多くの人はもっともらしい顔をして「ふんふんなるほどね」と思うのだけど、その実ぜんぜん分かっていない。何故かと言えば、説明中の「自由意志」という言葉の意味が分かっていないからだ。
「自由意志」というのは実はキリスト教の専門用語だ。それなのに「自由」と「意志」は何となく分かるから、キリスト教が分からない日本人も分かったような気分になってしまう、困った術語だ。
じゃあキリスト教における自由意志って何よ?という話になるが、これはその定義自体がもうメチャクチャ議論になる。
だがここでそんなところに深入りはできないので、ここでは簡単に”①神が、②人間に、③その運命を左右する選択をする機会を、④与えたこと”と定義する。
この定義をふつうの日本人が見たとき、「①神が」というところを置いておけば「はあ?そんなの当たり前じゃん」と思うだろう。だがキリスト教徒にとってこの定義はひじょーに座りが悪い。
原因は大きく2つある。
1. 1つは、上の意味で人間に自由意志が認められるとしたら、神さまは人間に悪を行う選択肢をも与えたということになってしまうからだ。
これはもう一見してヤバい。この世に悪(犯罪行為、ブラック企業、利権の独占等々)がはびこっている根本原因は神さまにあることになる。
すると、全知全能の神さまが何でそんなことをしたの?という疑問が生まれ、最終的にはホントは神さまなんて居ないんじゃないの?/そんな神さまなら要らないよ、という疑問に行き着いてしまう。これはヤバい。
神はあらかじめ定めた人々をさらに召し、召した人々をさらに義と認め、義と認めた人々にはさらに栄光をお与えになりました。(ローマ書第8章30節)
これはどういうことかというと、神さまは、人間のうち誰が救われるかを、前もって決められているということだ(いわゆる予定説)。
これは上述した意味での自由意志と相性が悪い。なぜかというと、人間がその自由意志に基づいて信仰を持ち、(悪事を働かず)善行を積み続けたとしても、神さまの救済リストに入っていなければ救済されないということになるからだ。これでは何のために自由意志が認められたのかが分からない。
さらに、この予定説を推し進めると、ある人が信仰を持つか否か/悪事を働くかどうかも、神さまの救済ノートにあらかじめ全て書いてあるということになる。ここまで行くと、人間の自由意志は全面的に否定される(!)という説まで成り立つことになる。
以上の点を踏まえて、最初に引用したキューブリック監督の言葉を再読すると、以前より意味が分かるようになっているのではないだろうか。
本作のテーマは、自由意志の問題と関係がある。もし善悪の選択ができなくなれば、私たちは人間性を失うのではないか?タイトルが示すように、時計じかけのオレンジになってしまうのではないか?
要するに監督は、「(上述したような)観念的な議論から視点を変えて、もし仮に人間に自由意志がなかったら実際のところどうなるの?」と問題提起しているのだ。
本作において主人公アレックスは、ルドヴィコ療法(目を強制的に開かさせれて残虐映像を見せ続けられる)を受けて、あらゆる「悪」が行えない身体となる。つまり、自由意志が奪われる。
ルドヴィコ療法を受けたのち、アレックスは出所する。悪事が行えなくなった以上、彼は「善良」そのものだ。
善良な彼を見て、映画の観客は安堵しても良さそうなものだが、実際にそうはならない。生気を失い、最終的には自殺にまで追い込まれる彼の姿を見て、観客は不安を感じるのだ。
そしてラストシーンで、アレックスはルドヴィコ療法を解除する治療を受け、再び悪を行える身体に「回復」する(=自由意志を取り戻す)。
他方、邪悪な男に戻ったアレックスを見て観客は、「ああよかったよかった」と安堵する。
しかし映画が終わって映画館を出てみると、更生した犯罪者が再び犯罪者に戻るさまを見て安堵するというのは一体どういうことなのだろう?という疑問が湧いてくる。これでは何が何だか分からない。
ここで観客は、(悪を選択することも含む)自由意志がなければ、人は人間性を失ってしまう、ということに気付かされるのだ。
・キリスト教徒が1千年以上も議論してきた自由意志の問題について、これまでに無かった視点から議論を展開したのが凄い。
・それなのに衒学的な映画に堕することなく、上質なエンターテインメントに仕上げ、興行収入2600万ドル以上も稼いだのが凄い。
・タイトルがかっこいいのが凄い。
・この映画がよく分かんなかった人も凄いと言ってるのが凄い。
・キューブリックの顔が凄い。
・ここまで書いてきて実は俺はそんなに『時計じかけのオレンジ』が好きじゃないのが凄い。
増田の流儀は分からないから、無粋な返ししか出来ないけどごめんな。
大元の記事はこのおれ(元増田)が書いたんだ。おれが青春を送ってた時期の作品が「名盤」になったからな。
それで歳を取ったなと思って、ふとフィッシュマンズ『空中キャンプ』がどんだけ聴かれてるか調べたんよ。
で、今の若い子が「これはロック史に残る名盤だから聴けないのは音楽が分かってない証拠」とかね?
そんな風に言われてプレッシャーを抱えているとしたら気の毒だなと思ったの。
おれは映画も観るけれど、散々他の「映画通」とされる人に言われたよ。「キューブリックも観てないのか!」とかね。
でも、その「映画通」と絶交してから他の通の人と仲良くなって、そういう人たちはそんなこと言わないのよ。
むしろ今のおれみたいに「観た方が良いよ」と薦めるけれど「必ず観ろ」なんてことは言わないの。
ああ、本当の通っていうのはこんなものなんだなと思ったよ。
だから、これは本当に「要らんお節介」かもと思ったけれど音楽は映画より馴染みが深いジャンルなんで。
映画におけるおれ(キューブリックを理解出来なくて苦悩していたおれ)みたいなヤツがひとりでも減れば良いかなって。
そんな気持ちで書いたの。
それはそれとして、真面目に調べると「邦楽は凋落した」って意見も見掛けるけれどワケ分からんね。
九十年代はフィッシュマンズやスピッツやミスチルが居た。もっと沢山名を挙げることも出来るだろう。
ゼロ年代はおれはくるりやナンバーガールやスーパーカーや椎名林檎を聴いた。
テン年代は最近の邦楽は追い掛けられていないけれど、さっき書いたアジカンとか、そういうミュージシャンがいる。
どの時代にもそれらの時代を代表するミュージシャンは颯爽と現れたわけ。
それは過去の音楽の焼き直しなのかもしれん。ナンバーガールがフリクションを焼き直したように。
でもおれにとって唯一無二の経験だったことは確かに言い切れるし、若い世代もそんな上の世代の「陳腐」とかいう言葉は気にせずに聴けば良いんじゃない?
《 ア ~ オ 》 の部。 (漢字を含むタイトルも含む)
アース
アート オブ ウォー
アートスクール・コンフィデンシャル
アーネスト式プロポーズ
アーバン・エクスプローラー
アーマード 武装地帯
アイ ウォント ユー
アイ ラブ ヒットマン
アイ・アム・キューブリック!
アイ・アム・ナンバー4
アイ・スパイ
アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ
アイ・ラブ・トラブル
アイアン・イーグル
アイアン・カウボーイズ ミーツ・ゴー~
アイアン・ソルジャー/フォートブリス~
アイアン・ホース
アイアンイーグル4
アイアンクラッド ブラッド・ウォー
アイガー北壁
アイス・オブ・ザ・デッド
アイス・キャッスル
アイス・ストーム
アイス・プラネット
アイス・プリンセス
アイズ
アイドル・ハンズ
アイム・ソー・エキサイテッド!
アイランド
アイリス
アウェイク
アウト・オブ・タウナーズ
アウト・フォー・ジャスティス
アウトポスト37
アウトレイジ・ギャング
アウトロー
アウトロー
アクアノイド
アクセル
アサインメント
アサシン
アザー・ピープルズ・マネー
アザーズ
アザーズ -捕食者-
アシャンティ
アスガルド・プロジェクト
アスファルト・ジャングル
アタメ
アダムリザレクティッド
アダルト♂スクール
アダルトボーイズ青春白書
アダルトボーイズ遊遊白書
アックス・ジャイアント
アップタウン・ガールズ
アテンション・バンディッツ
アトランティック・シティ
アトランティック・プロジェクト
アトランティック・マネー
アドベンチャー・オブ・ヒーロー
アドベンチャー・ファミリー
アドベンチャー・ファミリー/ロッキー~
アドレナリン・ブレイク
アナーキー
アナコンダ
アナコンダ vs. 殺人クロコダイル
アナコンダ2
アナザー プラネット
アナザー・カントリー
アナザー・デイ・イン・パラダイス
アナザー・フェイス
アナトミー
アナトミー2
アナライズ・ユー
アニー
アニマル・ハウス
アニマルマン
アバター
アバンチュール・イン・リオ
アパートメント12
アパッショナート
アパッチ
アパッチ
アパッチ砦
アパリション -悪霊-
アビス
アフガン・レポート
アフター・アワーズ
アフター・ウェディング
アフター・ザ・レイン
アフターショック
アフターライフ
アフリカン・ダンク
アフリカ大空輸
アフリカ珍道中
アブレイズ
アホリックス リローデッド
アポカリプス・ナウ
アポロ13
アポロ18
アマチュア
アマデウス
アマンダ・バインズ in Sweet Paradise
アミスタッド
アメリ
アメリカン クリスマス・キャロル
アメリカン トランスレーション 二十歳~
アメリカン・アウトロー
アメリカン・エネミーズ
アメリカン・ゲリラ・イン・フィリピン
アメリカン・サマー・ストーリー
アメリカン・シビル・ウォー
アメリカン・ジゴロ
アメリカン・スウィートハート
アメリカン・スクール・トリップ
アメリカン・スター
アメリカン・ソルジャーズ
アメリカン・ドリームズ
アメリカン・バナナパイ
アメリカン・パイ
アメリカン・パイ3 ウェディング大作~
アメリカン・パイパイパイ!完結編 俺~
アメリカン・パロディ・シアター
アメリカン・ヒストリーX
アメリカン・フライヤーズ
アメリカン・ホストクラブ
アメリカン・ホット・ワックス アラン~
アメリカン・ラプソディー
アメリカ交響楽
アメリカ上陸作戦
アメリカ万才
アライバル ファイナル・コンタクト
アライバル-侵略者-
アラクノフォビア
アラスカ魂
アラスカ珍道中
アラフォー♀オン・ザ・ビーチ
アラベスク
アラモ
アラモ
アラン・ドロン 私刑警察
アリ ALI
アリ・G
アリーナ
アリア
アリス
アリス
アリゾナ・ドリーム
アルゴ
アルティメット・エネミー
アルティメット・ゾーン
アルティメット・ランナーズ
アルティメット2 マッスル・ネバー・~
アルテミシア
アルバレス・ケリー
アルビノ・アリゲーター
アルビン2 シマリス3兄弟 vs. 3姉妹
アルファ・インシデント
アルフィー
アルフィー
アルフィー・ダーリング
アルマゲドン2010
アルマゲドン・コード
アルマゲドン・パニック
アルマズ・プロジェクト
アレックス
アレックス・ライダー
アローン・イン・ザ・ダーク
アローン・イン・ザ・ダーク II
アンコール!!
アンジェラ
アンジェリーナ・ジョリー in サイボー~
アンスピーカブル
アンダー・サスピション
アンダーカバー・ブラザー
アンダーカバーコップ
アンツ・イン・ザ・パンツ!
アンツィオ大作戦
アンディ・ウォーホル/ウーマン・イン~
アンデッド・ウェディング 半ゾンビ人~
アンデッド・ハザード
アントニオ・ダス・モルテス
アントマン
アンドレイ・ルブリョフ
アンナ
アンナ・カレニナ
アンナ・カレニナ
アンナ・クリスティ
アンナ・ニコル・スミス in デンジャー~
アンフォゲタブル
アンボーン
イージーマネー
イースター・パレード
イエロー・ハンカチーフ
イグジスツ 遭遇
イグジット・スルー・ザ・ギフトショッ~
イズント・シー・グレート
イタリア式離婚狂想曲
イタリア的、恋愛マニュアル
イタリア旅行
イット・ケイム・フロム・アウター・ス~
イナフ
イノセント
イマージュ
イマジン/ジョン・レノン
イラン式料理本
イル・ポスティーノ
イルマーレ
イレイザー
イン・ウィッチ・ウィ・サーヴ
イン・グッド・カンパニー
イン・ゴッズ・ハンズ
イン・ザ・ダークネス
イン・ザ・ネイビー
イン・ザ・ミックス
イン・ディス・ワールド
イン&アウト
インサイド・ミー
インサイド・ルーウィン・デイヴィス ~
インサイドゲーム
インシディアス 第2章
インシデント
インセプション・コード
インターセクション
インターセプター
インティマシー 親密
インテリア
インディ・ジョーンズ/クリスタル・ス~
インディ・ジョーンズ/レイダース 失~
イントゥ・ザ・ウッズ
イントゥ・ザ・ストーム
イントゥ・ザ・スペース
イントレピッド
インドシナ
インナースペース
インフェクション 感染
インベージョン・オブ・ザ・ビー・ガー~
インベーダー・ミッション
インポスターズ
インモラル レプリカント
インモラル個人教師
インモラル物語
ウープ・ウープ
ウーマン ラブ ウーマン
ウーマン・イン・リヴォルト
ウーマン・イン・レッド
ウーマン・オン・トップ
ウィ・アンド・アイ
ウィークエンド・ラブ
ウィスキー
ウィズ・フレンズ
ウィズ・ユー
ウィズアウト・ユー
ウィル・ペニー
ウィルソン
ウィロー
ウィンチェスター銃'73
ウイークエンド
ウイルスハザード
ウインズ
ウインド・ライダー
ウェア 破滅
ウェイキング・デッド
ウェイクアップ!ネッド
ウェイバック -脱出6500km-
ウェインズ・ワールド
ウェス・クレイヴン's カースド
ウェス・クレイヴンズ ザ・リッパー
ウェディング・バンケット
ウェルカム トゥ コリンウッド
ウェルカム!ヘヴン
ウエスタン
ウエスト・バンク・ストーリー
ウエストワールド
ウォー・ゲーム ザ・デッド・コード
ウォーク・トゥ・リメンバー
ウォーターボーイ
ウォーリアー
ウォールストリート・ダウン
ウォールフラワー
ウォール街
ウォンテッド
ウルトラ I LOVE YOU!
ウルフ
ウルフマン
ウンベルトD
エージェント・コーディ
エージェント・スティール
エージェント・ゾーハン
エージェント・ハミルトン ~ベイルー~
エージェント:コール
エース・ベンチュラ
エール!
エア・アメリカ
エア・クラッシュ
エア・バディ
エア・フォース II
エア・マーシャル
エアベンダー
エアボーン・ソルジャーズ
エアポート'05
エアポート'75
エアポート'80
エアポート2015
エアポート24時
エアポート・アドベンチャー クリスマ~
エイジ・オブ・ザ・ドラゴン
エイブ・リンカーン
エイミー
エイリアン
エイリアン バスターズ
エイリアン・インセプション
エイリアン・ネイション
エイリアン2
エイリアン3
エイリアン4
エイリアンVSヴァネッサ・パラディ
エキゾチカ
エクスタミネーター
エクストラ テレストリアル
エクスペンダブル・レディズ
エクスペンダブルズ3 ワールドミッシ~
エクソシズム
エクリプス/トワイライト・サーガ
エグザム
エグザム:ファイナルアンサー
エグジット・スピード
エグゼクティブ・ターゲット
エコーズ
エコール
エコエコアラディア ウィッチ・マーク
エジプト人
エスケイプ FBI証人保護プログラム
エスター
エステサロン/ヴィーナス・ビューティ
エッセンシャル・キリング
エデン
エトワール
エドtv
エニグマ
エネミー・フォース 限界空域
エネミー・マイン
エネミーオブUSA
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライ~
参考
http://necole-kidman.hatenablog.com/entry/movie_title
【アメリカ映画の日本版タイトル問題】うまい?ダサい? 洋画の邦題まとめ50選!
年間200本の映画を観るぼくがオススメする7つの映画と7人の映画監督 - 私を構成する映画監督 - - Hikikomotrip
黒澤明:娯楽映画の王様。「七人の侍」は何度観ても震えるほど面白い。「影武者」までの映画は全部面白いので観て損なし。
チャップリン:「犬の生活」以降はハズレなし。一番面白いのは「独裁者」。ある程度観てからキャリア初期の映画を観ると色んな意味で驚く。
キューブリック:何を言われようが「時計じかけのオレンジ」は桁違いに面白い。唯一のハズレは「アイズ・ワイド・シャット」
山下敦弘:最近の映画はいまいちピンとこないけど「リアリティの宿」から「天然コケッコー」までは才能が迸ってる。
市川崑:なんといっても「犬神家の一族」。2000年代の映画は駄作だがフィルモグラフィの8割は面白い異次元の男。
ヴィム・ヴェンダース:「パリ、テキサス」が一番泣いた映画かもしれない。すごい監督だけど、淀川長治が失望しすぎて本当に死にかけたほどつまらん映画も撮る。
7人も思い浮かばなかったので6人です
匿名ダイアリーの公開質問へのお答え - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20140629
これを受けて、
http://anond.hatelabo.jp/20140629172434
を書きました。
元々の公開質問状は、以下より。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
今回、町山智浩氏に対して行う質問は「重箱の角をつつくような」「些細なこと」ばかりかもしれません。
「彼は唐沢俊一、日垣隆、上杉隆のような巨悪と戦っているのだから、そんな些細な疑惑で足をひっぱるな」と思っている方も多いでしょう。
ただ、ここで些細な疑惑によって、明らかにしようとしているのは、彼の資質の問題です。
彼は、「映画ファンによる恣意的な解釈は許されない。監督・作り手の考え方こそ絶対真だ。」と主張する『映画の見方がわかる本』という著書を出しています。
また彼自身、このようにも語っています。
「咳をしても一人」という句を「人生から自ら人を遠ざけた男が結核を病んだ死の床で孤独と向き合う」と説 明すると「単に風邪かも」「なぜ自ら人を遠ざけたとわかる?」「この7字では説明が足りない」「解釈は自由だ」と言い張って自らの限界内にとどまろうとす る人たちと、そうでない人がいる。
自分が感じた印象を基本的に信じない。自分には超人的な直観力や天才はないと知ってるから。しかし世間には自分が天才やエスパーだと無意識に思っている人が多いようだ。
自分を信じすぎたら、何かを学ぶ気がなくなってしまいませんか? 自分はまだ何もわかってないと疑い続けることで学び成長できるのではないでしょうか?
これら町山智浩氏のお言葉を踏まえ、映画評論家町山智浩検証@ウィキに掲載されている「些細な」疑問・矛盾についての公開質問になります。
引用元:http://www63.atwiki.jp/loversrock
『時計じかけのオレンジ』におけるキューブリックの「自由意思」について
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/5.html
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/6.html
『それでも夜は明ける』の愛憎のもつれをどう読み解くか。
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/7.html
『パシフィック・リム』のKAIJUのモチーフを巡るある断言。
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/8.html
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/9.html
誰が最初に『First Blood』を『RAMBO』と名付けたか。
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/10.html
『大人は判ってくれない』の原題の意味を判っていない?
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/11.html
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の結末の記憶が曖昧でもワンスアポンアタイムのことなので仕方ない?
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/12.html
『狼たちの午後』ってどんな午後?
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/13.html
『桐島、部活やめるってよ』の結末ちがうってよ。
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/14.html
クエンティン・タランティーノの生い立ちをいかにドラマチックに語るか。
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/16.html
http://www63.atwiki.jp/loversrock/pages/15.html
私が以上のような細かい事実にこだわるのは、これらの町山智浩氏の発言には細かい事実の歪曲が含まれている場合が多く、いまだこれらの疑問・矛盾についての回答を避けているからです。(キューブリックに関する件は、はてなダイアリーに2ちゃんで言及された翌日に回答していたにも関わらず、です。)
ウソを追及しているはずの人がウソをついてもいいのでしょうか?
そのような人が、映画の命にかかわる情報を発し、社会に影響力を持つことは危険ではないでしょうか?
「そんなこと、キューブリックは言っていない」
と自著で断言し、ファンによる勝手な解釈を許さない立場を明確にされている町山氏には、これらの疑問・矛盾には積極的かつ誠実に回答していただきたいものです。
こちらからは以上です。
inspired by 上杉隆氏への公開質問状 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20120314
映画を体系的に見たいと思って大学に入ってから教養として映画を見ていた。
好き、好きじゃないだけで判断してるんじゃ嫌だなと思ったから。
とりあえず「見てないとバカにされそう」な映画を選んで観ることにした。誰からされるかは知らないけど。
「このリスト全部読んでないと猿です」って言ってた奴もいたけど、ああいうのに影響されてたかもしれない。
もちろん、この7本は全部観てるし
ヒッチコックも、エイゼンシュタインも、ゴダールも、アンゲロプロスも、ワイルダーも、成瀬も、
タルコフスキーも、グリフィスも、ビクトル・エリセも、フェリーニも、陳凱歌も見た。いかにもでしょ。
大学入って3年で千本はいかないけどかなりの数を見た。これでもシネフィルにしてみればしょぼい数字なんだけど。
小説と音楽も同じように体系的に理解したかったからとりあえず「読んでないと・聞いてないとバカにされそう」なものを選んできた。
数をこなした。ジャンクじゃないであろうものを何百冊読んで、何百枚アルバム聴いた。
要は素晴らしいとされてるものを秩序付けて理解したいし、できるんじゃないかと思ってた。気持ちよくなりたいと思ってた。
だけど体系的に理解できるようにならなかったよ。お気に入りになったのはいくつかあったけど。
で今はこんだけ数こなしても体系的に理解できないならもういいやって感じ。
ソーカル事件ってある種の救いだよね。違うか。
はてなにも面白い映画評を書いている人が何人かいるけど、その人たちが体系的に理解できているかといえばそうじゃないと俺は思う。
でも、面白い。個人的な見方をしているから。それが自分とは違う見方でそれに納得できるから。自分が考えたのとは違うその映画の面白さを改めて発見するから。
だから、映画を体系的に理解するより、面白く映画を語れる方がよっぽどいいね。
でそれには映画を年間何百本も観る必要はない。人間的に面白い人になった方がいい。そっちの方が難しいけど。
みんなが蓮實重彦になる必要はないし、そんなのは絶対嫌でしょ。
畢竟、体系的に映画を観るための○本ってのは自分の審美眼の正しさと自分の知識を権威づけるある種の権力闘争にならざるをえないよね。いいとか悪いじゃなくて。
つーか、今どきそんなに映画見てる奴も本読んでる奴もいないよ。クリエイター志望でキューブリック知らないぐらいなんだからさw
とはいえ、体系的に映画を理解したいとか言って、見れる環境にいるのに今「母なる証明」見に行ってない奴なんなのとも一方では思うよね、てへ。
つーか、体系的ってなんだよ。ファック。