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はてなキーワード: 左派とは

2023-01-04

anond:20230104094755

ベトナム戦争の時は「戦争反対ベトナムはこれ以上犠牲を出さないようにアメリカ降伏すべきだ!」みたいなことを言ってた反戦左派はおらんかったのにな。

anond:20230104114351

左派イデオロギー的な正しさと、法律行政的な正しさの両方を守りながら

まるで法には触れるけど左派イデオロギーとしては正しいみたいなことがあるような口ぶりですね

anond:20230104040336

左派イデオロギー的な正しさと、法律行政的な正しさの両方を守りながら学術業務を進めなければならないのが本当に辛い。

右派は早々にその両立を諦めて学術分野からほとんど撤退しており、ノンポリ学者イデオロギー的な正しさがないぶんだけ法律行政に集中できる。

無理ゲーを課されている左派だけは、ときどきイデオロギーを守ろうとするあまり法や行政の部分がおざなりになってしまう。

これから左派マストドンゾーニングされていく

twitterInstagramで意にそぐわない、異論を述べるアカウントを手当たり次第ブロックして裸の王様になった挙げ句colabo問題大炎上

もうtwitterに居ても意味がないor居られないと判断した左派マストドンに移行する。すでに米国で起きてる事象日本でも起きる

こうして左派マストドン左派でない人がtwitter等主要SNS活動するという分かれ方になる。

言い換えると左派ゾーニングされる。

anond:20230104021009

実際皮肉ではなく、経理みたいなバックオフィスってノウハウ共通化しやすいのでパソナとか派遣に頼るのは正解なんだよ。

左派派遣というとそれだけで毛嫌いしがちだけど、派遣って本来専門があってその道のプロからね。

まあ、低レベルスキル派遣派遣をやめろ、とは思う。

2023-01-03

anond:20230103220713

右派左派なんて、ケインズ主義(右)VSマルクス主義(左)の冷戦終わって、ケインズ主義ケチが付いて、新自由主義が起きた以上分類としては全く無意味だぞ。今から頭のいいやつが古びた分類の「右派」なんかになろうとなんて考えないだろ。

右派強者より、左派弱者寄りぐらいの意味しかないでしょ。

2023年左派リベラル終息の年になるのかな

Colaboのおかげで左派リベラル生活保護不正受給イメージ定着は避けられない

増田の知人の中で、左派思想の人はごく一部除いてここ数日完全ダンマリ。ごく一部の人は「あれは境界知能」とか無理筋のColabo擁護をしてる

ウィキペディアでは2019年あたりから左派思想アカウント暴走して長期ブロックされたり多重アカウントやらかして無期限ブロック事実上追放)が目立ってきてる。多重アカウント10年前は右派アカウント十八番だったが左右逆転した。

そいえば昔多重アカウントがバレて管理者辞任した海獺はリベラルだったな。先日の太田弁護士とかも(場所は違えど)そうだが、リベラルが多重アカウントをやらかすのが恒例となってきたな。今年はさえぼーがブロック対象になりそう。

2023年末は左派リベラルが自らの不正行為自爆して終息した年として歴史に残るかもね

Colaboの告発した人のTwitterが鍵垢になってしまった

しかプロフに「私に誹謗中傷したやつは二度と忘れない」って・・・

開示請求をやって成功した実績がある人だから、数週間後に左派ツイッタラーはてサ100人くらい捕まってるかも知れんね。

マジな話、告発した人に謝るなら今のうちだと思うよ

ひょっとしたらはてブ閉鎖にまで発展するかもな

2023-01-02

「暇空を消しても代わりはいもの

最初に断っておくとこれはどちらの陣営揶揄批判擁護するものではありません。


例の団体に限らず左派裁判やら記者会見やらネット工作(笑)やらでブルージャパンしてキャンセルカルチャー批判対象に対して行っていた。

実際にそれは有効で、近年でも左派フェミ界隈に対し批判的な言説を行っていた人物がお手紙でその地位から引きずり降ろされ

社会的地位収入を奪われ弱者男性へと転落していった事は記憶に新しい。

実際に必殺・キャンセルカルチャーを繰り出す前にも、お得意のネトウヨ差別者レッテル貼り連呼

批判者を「こいつは社会正義に反しているからこいつの言動には価値が無い」という流れに持っていき、黙らせていた例は枚挙に暇がない。

もちろん一企業などの「そもそも反撃出来ない、し辛い」対象を選んで攻撃、悪く言えば殴りやす相手を選んで殴っていたのが、今までの左派リベラルのやり方だ。

勿論批判である左派は「正義の人」なので、キャンセルカルチャーに対する批判アンチの悪質な嫌がらせとして一蹴していた。


そのやり方を多方面にし続け、ヘイトと恨みを青田買いした結果の先に、暇空という「キャンセルされる社会的地位名誉も無いが資金力(戦闘力)がある」

本来であれば左派にいそうな無敵の人(社会的に)を産んでしまった。

彼は元より左派自称している「正義の人、存在」でも無いので、彼をいくら悪魔化した所であまり効果が無く、逆に批判する言動の汚さが中立的立場から嫌厭される始末だ。

(恐らく氏の発信力が失墜するには、ここでは書けないレベルの「痛い腹」や所謂下のスキャンダルが無いといけないが、今の所は見えて来ていない)

目的はともかく手段は正しい彼の手法は、言ってしまえば今まで左派リベラルがやっていた「合法的嫌がらせ」をパターナリズムして模倣している様にも思える。

虚実ないまぜの問題をぶちあげ世間アジテーターしていく様は、一昔前の「ヘイトスピーチへのカウンター活動を見ているかの様だった。


しかし暇空は左派リベラル的には「男でオタク」という倒すべき悪であり、世間からも同情されにくい属性を持っている。

対する左派リベラルは「女性」を押し出し女性弱者性を盾にして少々の批判矛盾をさばいてきた。

「これは女性差別です!」というヤツだ。実質社会強者である女性が使える最強の盾である

恐らくColabo側には女性の盾がある限り、世間からの同情も買いやすく完全勝利とは到底いかないだろう。


だがしかし左派批判的な者が左派手法模倣して暇空という無敵の人排出した様に、今後はアンチ左派フェミ界隈に対するカウンターとしての存在が生まれる日も遠くないであろう。

即ち、左派フェミニズム言論否定的で、キャンセルされる社会立場も無く、拡散力が高く自前で資金調達出来る能力のある「若い女性」である

(個人的にはV界隈に候補者がいるのでは無いかと思う、何故なら彼女らの収入社会的地位所謂オタク文化の興亡と直結するからだ)

勿論彼女らのバックには「男」がいるのだが、女性を全面に押し出し最強の女性の盾を使うというのは左派常套手段である

左派アンチ馬鹿では無いので、この手法模倣する日は遠くない。


「無敵の若い女性」が左派界隈に牙を剥いた時、世間はどう反応するか見ものである

anond:20230102021703

民族主義左派、家父長制フェミ、報恩主義リベラル2020年代先進国トレンドやさ

リベラル看板捨てろよ!名乗るのを止めろ!平弁護士みたいのがリベラル異論は認めない。

anond:20230101121329

>>主にリベラル左派を中心とするColabo擁護派が、この告発者に対して「Colaboに救われたのに恩知らず」<<

救ってない

体よく搾取してるから告発されんだろ

それをさも恩を施したのに手を噛まれたかのように話をすり替えるんじゃない

2023-01-01

もはや自民党よりColaboのほうが巨悪だよな

2022年に明るみに出た自民党系の金銭不祥事の総額(1億にも満たない)<<<Colaboによる不当会計生保不正受給の総額(2億超見込み)、になってるから

左派人達は「Colaboのような弱小を叩かずに自民党のような巨悪を叩け」と躍起になってるが、金額面でなんの説得力もない。

去年、自民党系で数十万とか数百万の少額な政治資金問題が何度も出てきたが、Colaboのような左派案件を目立たせるためにわざと自民からリークしていたのでは?とすら思える。

anond:20221229231840

不確かな情報で猛烈に叩くのはモリカケが初まりだぞ(いいとは言ってない)

左派保守を叩いていいが、左派を叩くのは許されないってのはフェアではない

2022-12-31

anond:20221231200321

Twitter左派占拠されてたとか言ってる連中Qを筆頭に沢山居るけどあいつら何を根拠に言ってんのか分からん

まさか差別発言してアカウント凍結されたか左派占拠されてるとか思ってるのか

どっちにせよ自分に都合が良い時は素って事にしたいんだよなお前ら政治豚って

anond:20221231100541

左派社員占拠されていたツイッター社が、左派記事キュレーション()していたことは統計的にもほぼ間違いない事実だが、はてな社員が反colabo記事を多く載せるような工作をする動機が無いでしょう。ツイッター社にしたって、急に左派から左派に変わるようなだけの人員を集められたとは考えにくい。つまり、反colaboのようなものバズるのが素の状態だということ。

anond:20221231172238

自民党にこそいい意味で似合っている人材という類型も世の中にはあるのかもね。

自民党右派左派が混在しているように、清濁併せのむ人材というのは共産とも維新とも自民とも仲良くやれる人材だよ。

2022-12-30

anond:20221230101317

それを言うなら、先に気に食わない相手を「ナニカグループ」と呼んだ暇氏本人に言えよ。

故アベも「こんな人たち」と言ってた。トランププーチンも。

ウヨ界隈のが目に余るほどのレッテル貼りを繰り返してきただろうに、なぜそれらを放置して左派用語ばかり目の敵にするのか。

しろ左派は暇空から学んだほうがいいのでは?

皮肉ではなく、暇空の一連の活動は非常に参考になるものである

公金の使途を調査して不正兆候があったらそれをとっかかりに政敵合法的攻撃するというのは共産党を始めとして

左派お家芸だが、労力に比して不発になることも多い

SNSという戦場に完全に適応できていないという面は大きく、ここで勝てるようになれば逆転の目もある

重要な点としては

与野党対立ではなくオタクvsアンチオタクなど、別の対立軸を立てて政治無関心層の耳目を引く

動画メディアテキストメディアを両方とも同一部隊が使って複数世代アウトリーチする

SNS上で相手に直接疑問をぶつけて反応を引き出す

情報小出しにしつつライブ感を出す

・序盤は手弁当で行い、大物が釣れそうならカンパ資金繰り

有償公開と無償公開をうまく使い分けて野次馬から積極関心層を生み出す

書き出してみると、多分ソシャゲ運営的な発想が必要なのだと思う

暇空はソシャゲベンチャー大成功した人物らしいが、そういう才覚を持った人間リクルートするほうがいいのかもしれない

Colaboと弁護団とColabo擁護ユーザからブロックされた件について

モリカケ問題の際、大いに盛り上がり「いいね」や「リツイート」をいっぱいしてくれた人たちの一部にColabo擁護ユーザが少なからず居た
当然ながら自分スタンスをブレさせず公金の不正利用が疑われるColabo騒動へもColaboを非難するという形で言及いいねリツイートしてきた。

しかし、タイムラインの変化にふと気付き「最近あのユーザさん見ないな?あの人もこの人も見ない」と思ったら何故かブロックされていた。
Colaboや弁護団から比較的早期にブロックされていたため気にしていなかったが同じ様にモリカケ桜を問題視していたユーザブロックされるのは納得行かないわけではないが、非常に危うい状況なのではないか?と主張してみたい。

賢明はてなユーザの皆さんは自分と同様にColaboによる公金不正利用疑惑モリカケ桜と同様に非難の側へ立っていると思うが、モリカケ桜で連携はしたがColabo騒動では擁護側に立つ一部のユーザブロック行使すると、Twitterエコーチェンバー問題視される昨今で今回ブロック行使したユーザ間で言論の先鋭化が起きるという懸念がある。

まぁつまりモリカケはいわゆるリベラル左派と呼ばれる人たちが中心となって非難の声を上げて連携してきたわけだが、その中からColabo擁護ユーザブロック行使して孤立すると極めて左へ寄りすぎる事態が引き起こるのではないか?ということだ。
先鋭化しすぎると何かと良くないのは歴史証明しているのでColabo擁護側へ立つのは良いが、エコーチェンバーの影響を最小限に抑えるためColabo騒動ではあまりブロック行使しないほうが良いと助言をしたい。

2022-12-29

anond:20221229192705

割とマジでTERFはもう保守アプローチかけた方がいいと思う

女性スペースを守りたい気持ち個人的にはむしろ理解できるんだけど、さすがに左派アカデミズムの牙城を崩すのは厳しい

その点自民なら統一教会受け入れるほどガバガバなんだから、ツイフェミだってどうとでもなるだろう

anond:20221229101453

幼女性犯罪殺人容疑」って、今だったら左派マスコミ界隈こそガンガン前のめりになりそうな事件じゃん

なんなら冤罪でぶっ殺したってアベの件みたいに言い訳しながらしゃーないしゃーない言いそう

よほどこの被告個人左翼界隈で守りたい人間だったんだろうか、みたいな邪推しか思い浮かばない

2022-12-26

フェミ女、ネットキーキー騒ぐことで結果的にcolaboみたいな法人行政ねじ込んで、男性左派重鎮に金を回したりホス狂女支援を通して間接的にホスト営業支援してたりしてメチャクチャ面白いんだよな

どうあがいても男に搾取される定めなの悲しすぎる

頑張って生きてくれ

中野正彦の昭和九十二年』を読まなくていい理由と回収理由(追記有)

前置き

前もって断っておくと、この文章自分が読んだ本をあしざまに貶すために書かれている。信じてもらえないかもしれないが、自分普段ならフィクション特に小説に対するネガティブ感想は書かないようにしている。新刊だとネガティブ感想が売上=作家収入ダイレクトに響きかねないかである他人収入に影響を与える覚悟はない。ただ、本作はもう書店に並ぶことがないのが確定しているので、その点は心配しなくていいだろうと判断したので、放流させてもらうことにした。

樋口毅宏が書いた『中野正彦の昭和九十二年』という小説がある。この本、本来なら12月19日発売だったのだけれど、イースト・プレスが発売日前に回収を決定したこと話題になった。以下、その際の回収理由である

https://www.eastpress.co.jp/information/detail/2034

その内容の表現手法個性から出版にあたりしっかりとした社内議論必要であると考えますしかし、今回刊行に至るプロセスにおいて社内で確認すべき法的見解の精査や社の最終判断を得ることを行っておりませんでした。同時に刊行時においても契約書の締結が終了しておらず、刊行における責任所在曖昧だということが発覚しましたので、社内協議の上、回収対応といたしました。

この回収理由、一読して意味がよくわからないと思う。法的見解の精査とはなんぞや? 契約書の締結とは? そういう疑問がわいたので、この記事を書いている増田書籍回収の報が出てすぐ書店に駆け込み、回収前に購入することができた。で、いざ読んでみて、「あーそういう意味ね……」と朧気ながら理由らしきものも推測することができたのだが……。

本題

先に言っておくと、回収騒ぎの責任100%版元にあり、その点において樋口毅宏氏に責任はない認識であるフィクションはなんでも書いていいかフィクションなのであって、版元はフィクション書き手である作家を守らなければならない立場だろう。誰が悪いにしろ、配本が始まってる段階で回収することに対して版元は作家に対して極めて不誠実である。というか回収の原因と思しききっかけがTwitterイースト・プレス社員が騒いだことっぽいのも最悪だ。最低限コンプライアンスは整えろ。大体フィクション記述ヘイトって騒ぐんじゃねえ。

編集者が抗議した件は→https://togetter.com/li/2008033

……が、そもそもこの本は絶対買わなくていい。作品記述ヘイトからではなく、単に小説として苦痛からである小説読んで「小説のていをなしていない」って感想が出てしまったの10年振りくらいだぞ。それくらいきつい。

正直、自分と同じ被害を誰にも受けてほしくないので、以下にきつい理由苦痛度・ドン引き度を添えて列挙しておく。

理由1. 純粋に、読んでいて苦痛である面白くない。(苦痛100、ドン引き度0)

中野正彦の昭和九十二年』は、安倍晋三を「お父様」と仰ぐネトウヨ青年主人公が、昭和92年=2017年2月11月にかけての日々を語るという構成になっている。

いきなりネタバレになるが、本文の殆どブログに書かれた内容を引用しているという体裁である(終盤で判明する)。なので、「実際にあったニュースに対して主人公意見開陳する」という構成になっているのだが、そのパートが長すぎて苦痛なのである。たとえば、連載時の本文を引用すると、以下のようなものである

https://twitter.com/byezoushigaya/status/1275385842286997505

6月8日 「驕るな! 安倍首相」現職文科幹部が本誌に激白 「不満を持っている人は大勢いる」

【緊急特集政権批判で“更迭釜山総領事私的会 話をご注進したのは誰だ? 読者調査では「前川喚問」 賛成 86% 内閣支持率2 2% (週刊文春)

青天の霹靂とはこのことか。

文春はいから反日に寝返ったのか。

これまで無条件で寄せてきた信頼がすべて音を立てて崩れ落ちた。記事を読むまでもない。まさか中韓による見えざる言論弾圧がここにも......?

わかった、編集長ハニートラップに嵌められてゲス不倫をしたネタで脅されているに違いない。

一刻も早く会社ごと共謀罪逮捕→お取り潰し。芥川賞直木賞安倍お父様と昵懇の見城徹譲渡すべき。幻冬舎で二大文学賞運営していけばいい。直木賞選考委員長はもちろん百田尚樹大先生選考委員長就任と同時にこれまでの全作品対象直木賞を獲得。芥川賞も同時受賞されるといい。

夢が広がる。希望が出てきた。

それよりきょうの菅官房長官定例会見で気になるところがあった。

東京新聞望月衣塑子とかい記者が、「前川さんだけでなく、複数告発が出ています。もう一度真摯にお考えになって、文書の公開、第三者による調査という考えはないですか」「(文科省再調査をしないのは)安倍総理や官房長官菅さんたちが判断しているのではないのか」「(文科省再調査をしないのは)安倍総理や官房長官菅さんたちが判査という考えはないですか」「(文科省再調査をしないのは)安倍総理や官房長官菅さんたちが判断しているのではないのか」「(文科省再調査をしないのは)安倍総理や官房長官菅さんたちが判断しているのではないのか」などと執拗質問を重ねていったのだ。事務方が何度も「同じ趣旨質問はやめて下さい」と頼んでいるにもかかわらず、「きちんとした回答をいただけていると思わないので繰り返し聞いています」と返した。

おかげで通常十分程度の会見は四〇分に及んだ。菅官房長官はおまえのようにヒマではないのだ。

もしこの間に北朝鮮からミサイルが飛んできたらどうするのだ?おまえひとりのアピールタイムのせいで日本崩壊したらどう責任を取るつもりなのか。

もっと空気を読め。他の新聞社テレビ局政治記者を見習え。一流大学卒業して、難関と呼ばれる大手マスコミに入り、自分意見は一切絡めず、官邸発言を一語一句正確に国民に届けることを至上としているではないか

ひとりだけジャーナリズムを発揮したつもりになって目立とう精神はやめろ。共謀罪が成立したら東京新聞は取り潰し。女だてらに記者をやる生意気な奴

これ自体ネトウヨ文章のよくできたパロディで、個人的にはそんなに違和感がない。

ただ、作中では毎日~2日置きにブログ更新している体裁になっているので、上記のような文章が約8ヶ月分、延々と続くのである。2-3ページとか4-50ページならまだいい。300ページある分のうち200ページだぞ。正直、きつい。きつすぎる。

あと、前述のとおり本文がブログ記載であることを終盤で明かしてるのは小説技法として失敗してると思う。事前に知っていた方が読者も読むときスタンスの置き所が安定する筈。自分は少なくとも知っていた方がすんなり読めたと思う。

理由2.主人公物語がない(苦痛度60、ドン引き度0)

引用したような文章が続くのはまだいい。ただ、個人的にきついと思った理由がもう一つある。主人公の人となりがほとんど開陳されないのである

主人公中野正彦は、ピザ屋のバイトをして糊口をしのぐ男である。近所の既婚者女性不倫関係にある一方で限られた金で風俗通いをする日々を送っていたが、作品の冒頭で彼は沖縄基地運動をする男を暗殺する。ネットで知り合った「会長」に心酔し、彼から命じられたのだ。中野正彦は国を救うための次の指令を待って日々を過ごしている……。

こう書き出してみると、それなりに設定は盛られている。ただ、前半200ページのうち、その辺りの記述に費やされるのはおそらく30ページに満たない。そして、その描写があまりにも「薄い」。不倫風俗パートは実質タダのサービスシーン以上の意味が見いだせない。

何より、一番気になる「どうして彼がそのようなネトウヨにハマったのか」という部分が殆ど説明されないのである。たとえば、どんな生い立ちで、どういう家庭環境で、どういう趣味嗜好でどういう性格人物か、それが200ページかけてほとんど開陳されない。されたとしてもあまりにも薄っぺらい。

個人的趣味の話になるが、この手の「嫌悪されるような人物主人公にした小説」は、その人物共感させてこそそのグロテスクネトウヨ描写効果が生まれると思うんだよ。その「共感」がない。結果、「ただきつい文章を読まされる」だけになっている。せめてそこは「きつい文章を書いているような人物共感してしまう」くらいのことはしてほしかった。

理由3. 最低限の設定考証ができてない(苦痛度80、ドン引き度80)

正直、この本は200ページくらいから話が動くので読むなら終盤100ページでいいよ……と言いたいのだが、こっちはこっちできついのである。終盤の展開は以下のようなものである

せめて設定考証をしろ!!マグニチュード11.3は荒唐無稽だがまだいい、高さ50メートル津波千葉神奈川沿岸全滅もまだ許す。東京沿岸から20キロメートル地点まで津波が来たら中野も壊滅しとるわ!!!Googleマップをみろ!!!!! 

そこから先の被災生活描写はそれなりに読ませるものがあるのだが、この時点で小説としては〇〇の判定を下した。ググれば、あるいは校閲に出せばツッコミの入る内容を残すな。

理由4. 実名人物処刑される(苦痛10ドン引き20

ここまでが「小説として」きびしい理由である。ただ、それ以外にも、ここから個人的感覚で「ちょっとどうかなー」って思った部分を書いておく。この辺は多分回収理由にも関わってくるのでそこそこ大事話題でもある。

東京震災が起きたことで東京大パニックになって、大久保とかでは外国人、というか朝鮮人虐殺などの暴動が起きたりする。で、左派的な人達暴動によって処刑されたりするのね。その際に殺される人の名前実在人物なんですよ。「江川紹子」「タマガワトオル」「青木理」の3人は確実、それ以外にもいたかもしれないが読み飛ばしてるかもしれん。

これ自体別にやっちゃ駄目とか言うつもりはない。朝鮮人虐殺するような人は左派も吊す。それはそう。ただ、実在人物名出して作中で処刑させちゃうのには結構ビビった。政治思想がどうとかそういう話じゃなく、実在人物やぞ。それができるのがフィクションのいいところだけど、マジで殺したぞおいってなる。

理由5. なぜか一人だけ仮名になってる(苦痛度50、ドン引き100)

上記でわかるとおり、本作の特徴は実在人物名をガンガン出してくるところにある。安倍晋三をはじめとして、先に引用したところでも見城徹とか望月衣塑子とか出してるしね。

でも、本作の中で1人だけ仮名にされている人物がいる。田永クリニックを運営する田永克哉という人物である高須克弥やんけ! 実在人物名出して殺すまでやっといてそこは仮名にするのなんなんだよ!!!!!

実在人物を出して酷い展開を描く」が徹底されているなら好き嫌い作品の是非は置いといてその心意気は買ってやろうという気持ちにもなれたよ。でも高須克弥日和るのは流石になしだろ。いい加減にしろよ。

まとめと、推測される回収理由

これ以上続けると血管がキレそうなのでそろそろまとめるが、つまり中野正彦の昭和九十二年』には「①全体の2/3近くが薄っぺらく、読んでいて苦痛」「②ググればわかるレベルの設定考証ができてない」「③実名を出す態度が一貫してない」という3つの欠点があるわけである

正直、本件を問題にしたイースト・プレス編集者は失敗だったと思うよ。こんな小説として苦痛作品、つまらなさから世間から黙殺されて仕方ないレベルで、話題にするような対応にさせたのが良くない。単につまらないよ。というか話題になったから買って読んだの失敗だった。金の無駄。金返せ。あと作品自体ヘイトではない。作品の中にヘイト描写がたくさんあるのはたしかだけど、「フィクション描写としてのヘイト」と「作品の主張としてのヘイト」はわけて考えなきゃ駄目でしょ。

……で、ここまで整理したところで、あらためて回収理由の件に戻る。

「社内で確認すべき法的見解の精査や社の最終判断」「契約書の締結が終了しておらず、刊行における責任所在曖昧」ってあるけど、これ多分実在ニュースをめちゃくちゃ引用してること、実在人物が作中で殺されたり、ネトウヨ男の語りであしざまに貶されたり(例えば、山口敬之事件被害者の方とか)することへの法的リスクを精査できてなかったんじゃないかなと思う。

1箇所2箇所とかならまだいいけど、前述のとおり「ネトウヨ男の語り」って体裁実在人物をあしざまに書くパート200ページくらいあるんよ。これは推測だけど、

みたいな展開があったんじゃないかな……と勝手妄想してしまった。

なんというか、この本は回収されたことで本文にアクセスできずキャンセルカルチャー云々の話に回収されそうになっているのが結構つらいなと思うところで、プレスリリースのとおり実名人物出してフィクション書く時の炎上リスク全然精査してなかったって話だと思ったのである。信じるかしんじいかあなたしだいですが……。

あと、それはそれとして作品は本当につまらいから変に神格化されないでほしい。この増田は「2200円が本当に無駄だった、金返せ」「メルカリで数千円単位転売されているのが本当に勿体ない、100円でいい」という二つの気持ちから執筆されました。

ただ、本作は続編として「橋下徹首相になった二〇三九年の日本舞台に、弁護士主人公小林大助が、死刑囚中野正彦の再審弁護人として奮闘する」という展開の『小林大助の昭和一一四年』という構想が存在するらしい。本作の出来からするとあまり期待はできないのだが、気になるは気になるので出たら買って読んでみようかなとは思う。この増田は「読まずに批判をするな」のモットーの元運営されています

追記したら文字数オーバーたから分離https://anond.hatelabo.jp/20221226211607

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