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はてなキーワード: 電子回路とは

2015-07-26

電子回路設計技術者だけどエンジニア=SEみたいな風潮っていつできたの?

知り合いに、仕事は車の電子回路設計です。

って説明しても全く理解されない。

技術職って、化学工学機械電気工学かいろいろあるのに

=システムエンジニアみたいな風潮っていつできたの?

2015-07-12

http://anond.hatelabo.jp/20150712175835

この世に無限存在する原子の組み合わせが、俺の脳とその電子回路パターン部分的にでも再現すれば、その瞬間だけ俺の意識は蘇る。

そのパターンが再現されるということは、再現の条件がその環境において満たされているということなので、また同様に再現される可能性は高い。

同じ場所で断続的に意識パターンが再現され続ける状態、それこそが幽霊の正体である

2015-05-15

頭の中でお店の中を歩き回っている

最近よくやるのが、頭の中で知っているお店の中を歩き回ること。

それらのお店はすでに閉店してしまって、実際にお店の中を歩き回ることはもはやできない。

過去5年で自分のよく行っていたお店のうち15店が閉店した。かなり寂しい。

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よく行っていた喫茶店。6時30分にお店に入るとおばちゃんが「おはよう」と言ってくれる。

いつものサンドイッチ紅茶を注文する。おばちゃんがサンドイッチを作っている間、勉強しようと思って持ってきた電子回路の本を読み始める。

そのうち、別の常連客のおばちゃん二人が入ってくる。一人はコーヒーサンドイッチ、もう一人は紅茶トーストを頼むのが多い。

常連客二人の世間話を聞きながら、サンドイッチができるのを待つ。

...

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よく行っていた本屋

ボーリング場だった所が本屋になっているため、階段を上ったところにある。

少し太めのおばさんがいつもの店番をしている。

とりあえず最近雑誌斜め読みした後はコミックのコーナーで新刊のチェックをし、そのあとは文庫本のチェックをして気になった本を1冊手に取ってレジへ行く。

...

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よく行っていたミニスーパー

大学生くらいの女の子レジにいたり、お店のオーナーのおばちゃんがレジにいたりと日によって違う。

今日はとりあえず唐揚げ弁当かな?」「サラダも食べよう」など考えながら、弁当や総菜を買う。

「そうだ、納豆もきれていたな」など考えて直近で食べるものもろもろをレジへもっていく。...

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これらすべてのものがもはや実在しない。

まるで夢でも見ていたかのように。

頭の中で過去のお店を歩き回るのをやめた途端、それらのお店のことも忘れてしまうのだろうか?

よき思い出としていつまでも記憶しておきたい。

2015-04-06

化学、素材メーカーの発展には機電系のR&Dエンジニア必要

化学メーカー、素材メーカーの発展には機電系研究開発、製品開発のエンジニアが今後は必要になる。

プラントエンジニア生産技術で、機電系化学メーカーで足りないのは間違いないが

今後は研究開発、製品開発の場面でも多くの機電系エンジニア必要になってくる。

素材をそのまま売るのでは付加価値を生み出せず

自動車樹脂部品として部品として加工したり、エレクトロニクス製品として出荷していく必要がでてくるからである

なので、今後は今まで採用することはなかった金型などの機械技術者必要になってくるし、電子回路技術者必要になってくる。

このような人材中途採用によって補う必要が出てくるだろう。

すでに予兆はあり

ダイセルはエアバック発生装置機電系技術者採用を始めており、これはプラントエンジニアというよりはものづくりの開発エンジニアに近い。

http://goo.gl/D7osUA

東ソーバイオサイエンス事業

http://www.diagnostics.jp.tosohbioscience.com/

があり、こちらも機械開発であり製品開発に近い分野である


JSR電池を開発するために組み込み技術者募集し続けている。

https://career.nikkei.co.jp/company/jsr/jobdetail35322/

日本化薬自動車部品設計経験ある機械技術者を求めています

http://www.nipponkayaku.co.jp/saiyou/career/

今後は、化学メーカー製品の上位化の観点から

回路設計者や金型技術者を雇う傾向は続くだろうし、電子素材には必要である

生産技術=機電系と考えるのではなく、

半導体業界家電メーカーリーマンショック以降、人材流出が続いており

回路設計者などの機電系技術者をどうやって自社に取りこんで行くかで、化学メーカーは今後の発展が決まる。

2014-08-01

「できること」と「やりたいこと」の違い

最近、「できること」ばかりやっていて、「やりたいこ」とをほとんどやっていないことに気づいた。

できることの特徴

  • とくに苦労なくできる
  • すでに持っている技能、知識、道具を使う
  • 失敗しない
  • 当然できるから、心から楽しいということはない
  • 気づいたらダラダラ過ごしてしま

やりたいことの特徴

  • 簡単にはできない
  • 新しい技能、知識、道具が必要となる
  • 失敗もする
  • できたら心から本当に楽しいと思う
  • 時間をかけた割に内容が進まないことは多々ある

できることの例

やりたいことの例


いつから「やりたいこと」をやらなくなっていたのだろうか?

また「やりたいこと」に時間をかけようと思った。「できること」ばっかりやらないで。

2014-07-06

http://anond.hatelabo.jp/20140706015838

論旨と関係ないが、仕事趣味有効数字概念電子回路とかやってる人はチップ抵抗に書かれたの3桁(4桁)なんかでおなじみ。

たった3つの数字ですげえ桁数を表せるんだぜ!

2014-03-08

どこで出会うんだよ

毛が生えた程度の経験しかないけど、自分に合うタイプ女性がようやく分かってきたのはいいが、どこに行けばそういう人に出会えるか、皆目見当がつかずに困っている。

どういうタイプかというと、何かしらマニアックで強いこだわりを持っている人。

例えば語学に入れ込んでいる人。それも言語の文法やらコンテクストやらの構造や、パターンや構文の分析に入れ込むような、やたらと規則性・法則性にこだわる人とか。

あるいは図書館司書。それも専門書の図書館に勤めていて、蔵書の棚や並びはもちろんのこと、内容だって数十冊・数百冊単位で覚えているけど、カウンター業務は正直苦手だったり好きじゃない人とか。

男に生まれていたら、メカとか電子回路とかプログラミングの分野でオタクギークになっているタイプかも。


こういうタイプは、男ならクラスに1人くらいの確率で絶対にいるし、かくいう自分もそのタイプなのだが、女であからさまにそういうのが好きというのは、たぶん学年に1人いるかいないかくらいだろう。

まり男女で非対称と言っていいくらい人数に有意な差があるし、そもそも大人になってからの「潜伏先」が分からないと来ている。


出会いは場数である以上、1人や2人にぽつぽつ出会える程度では全然足らなくて、そういうタイプの人が高確率でいるグループを見つけるのが第一歩だと思っている。

しか男と女では見えているものが違うとよく言われる所に、男の中でも特に視野が狭い自覚がある自分には、どこで出会えるか想像もつかない状態だったり。

2014-02-03

http://anond.hatelabo.jp/20140203022014

具体的にどこっていうか、一個前のも二つ前のも普通に書いてあると思うんだけど……。

「お前が思うんならそう思うだろうけど、私はそうは思わないから別にやり続けるし」ってずっと主張してるんだと思ってた。

「お前が思うんならそう思うだろうけど、私はそうは思わないし、それを一般化しないでほしい」とは言ってるね。

逆にあなたが言ってるとおりだとしてももう他人のことだしって放っておけばよくない? 人の価値観は人それぞれってあなたが言ったんでしょ。

クズ価値観変えようと話し合う必要ある? 私はあると思わないからもうやめます

一方で、あなたに、電子回路について知らないことがあったら人が残念がると言う状況はどんな場合でもイラつく状況らしい。

そんなこと言ってないけど、そうよめたんならもうそうでいいです。伝わらない会話がこれほど疲れるとは思わなかった。

何の違いがあるのかね?ってもう違いしかないし、逆に一緒な部分を教えてほしい。

教えて欲しいとか書いたけどもうこれ以上返信するのやめます。多分どこまで行っても平行線だし。サイナラ。

査読が云々で「物理の分野では~」って言ってるのもあなた? 周りの話全く耳に入ってないみたいだけど人の話聞く癖つけたほうがいいんじゃない

自分がこうだ!と思ったらそれ以外何も見えない聞こえないみたいだからさ。

http://anond.hatelabo.jp/20140203021655

いやだから、私は見下し行為だとは思ってなかったけど、回りから見たらそう見えることもあるってのを認めたんですけど。そこ伝わっていませんでしたか

ごめん、どこの部分で?指摘してくれる?悪いけど伝わってなかった。

「お前が思うんならそう思うだろうけど、私はそうは思わないから別にやり続けるし」ってずっと主張してるんだと思ってた。

その次の文も一体いつの話かね?ちょっと状況による、って書いたとこの話か?

で、だから、どういう状況なら不快に思わない状況があるかと聞いたんだが。

一方で、あなたに、電子回路について知らないことがあったら人が残念がると言う状況はどんな場合でもイラつく状況らしい。

一体そこに何の違いがあるのだね?

2013-12-24

精神的自涜

 私は心のうちに形のない肉棒を欲した。扱けばなにもかも忘れられる肉棒を。眠りに落ちるように想像現実となる世界を。生温かい泥沼に沈んでいく果てのない“抱擁”を。一方で現実の陰茎はまるで幻想の有機さとは程遠く、ただ排泄器官の一つとして働く以外断線され電子回路のように上手く繋がらなかった。不思議にも器官も私自身も全く自涜に走ろうとは思われなかった。我われは我われに何処までもついてくる影に全部身を委ねても構わなかったが影とは永遠に触れ合うこと無く、けれども数学界の微妙な誤差程度の拒絶を保って離れずに私を構成していた。謂わば私の求めているものとはこの隔たりを蕩かす運命であり、宇宙の手ほどきであった。

 世界が私を拒絶するたびに私は選択を迫られた。それは間違いなく献身自殺傲慢な己惚れ以外になかった。私は常々正直な人間であろうとした。教育する側の言い分を信じこんだ。不良を笑った。私の綺羅びやかな将来のための穢れ無き投資であった。しかし徐々に徐々に正義はその輝きを失っていった。まるで自然世界うつろいであった。

 跳ねられて死んだ猫の死体はいつまでも道路にあった。私が道路を通る度に猫は痩せ衰えていった。枯れ葉は猫を優しく包み込み、猫は博物館にいる小さな恐竜の如きに変身していくのだった。そうして私は自分の死後に幽かな希望を期待して毎日自転車を漕ぎながらその小さな崇高な生の残り香を愉しむようになったある日、それは何処へか消えていた。車両が毒々しい粉塵をまき散らして横を通った。鬱蒼とした雑木林の中、転生し蘇った力強き“生”を、確かに私は垣間見たのだ。……

2013-02-16

http://anond.hatelabo.jp/20130216011903

普通に勉強してたら」ってのがどこまでを指すのか分からないけど、駅弁情報出身自分感覚としては、今までに挙げられた本読むのは少数派だと思うよ。

プログラミング」に内容が偏り過ぎてる。

情報系って確かにプログラミングも当然やるんだけど、それだけじゃなくて、電磁気学だとか電子回路だとか制御だとか信号処理だとかパターン認識だとかそういったところもやったりするからプログラミングばっかりやってられないんだよね。

2012-10-07

http://anond.hatelabo.jp/20121007091224

実際に習熟できるスキルひとつか二つなんだよね。

元増田が書いてるのは電子回路プログラミングで二つじゃん。

小中時代現物つくってそこそこ結果出せるほど簡単じゃねーし、せいぜいキットを半田付けして動いたのレベルだろ。

キットを半田付けして動いたのレベルなら、普通に中学技術の授業でみんながやったわ。

独学するような元増田なら、当然もっと上のレベルに行くだろう。

ハードは面倒になるというか手間がかかるから二の次なっちゃてご無沙汰になるのがざらなんだけど。

偏見もいいとこ。

世の中のハード屋は「ソフトを触ったことがない未開人」か「ソフトを触ってもハードに戻ってきた変人」って言ってるのと同義だぞ。

大体そんだけのスキルがあるなら電子プログラミング系の学科うければまず間違いなく受かるだろ。

AO入試でもない限り、スキルなんて面接時の話題になる程度。

肝心なペーパーテストで惨敗じゃ、どんな学科でもダメ

俺が入学したときはそんな奴一人もいなかったけどなぁ。

お前本当に理系かよ。

自分の周りにはそんな奴はいなかった。ゆえにそんな奴は世の中に存在しない」とかアホすぎる。

特定のある意味イタイ教官の半分趣味ライフワークみたいなもんで

すげー悪意に満ちた書き方だな。お前、高専教官に親でも殺された?

どんな人間だってある意味イタイだろうし、行うことには大なり小なり趣味的な要素が含まれるだろうに。

逆に、どんな意味でもイタクない、趣味の要素が皆無っていうもの言ってみろよ。答えられないだろうけど。

なんつーか、書いてる内容的に、元増田よりもお前の高専卒という経歴の方が創作臭いわ。

高専落ちてからの数年間つらすぎて死にたい

憂鬱タイムが高じたので勢いで書く

もともとコンピュータ電気機械系が好きで小5あたりからプログラミングを始めた。その後コンピュータにも詳しくなり、小学校卒業する頃にはHTML書いて自分webサイトを作って公開したりしていた。中学の頃から二足歩行ロボットに興味を持ち始めて。マイコン(PIC)や電子回路などをネットや本で独学した、周りにロボットに詳しい人が居ないので独学には苦労した。

そして中学卒業する頃には電子回路マイコンをある程度理解してサーボモーターを制御するプログラムぐらいなら作れるようになっていた。アセンブラC言語ポインタもこの頃には理解していた。
しか機械設計の知識がなかったり、工作機械も手元になかったりしたので、この時点でロボットを作ることはできなかった。そこでロボットを作るノウハウ工作機械があるであろう高専受験した。それとロボコンにも参加してみたかった。

結果はタイトルの通り。ショックだった。
マイコン電子回路も理解しているのに、落ちたことを受け入れられなかった。
ちなみに自分は軽いコミュ障なので小学中学友達は多くはなかった、高専なら話しの合う人がたくさん居るだろうと思ったのだが残念ながら行くことはできなかった。 だが浪人する勇気もなかったので、仕方なく近くの進学校に通うことにした。
今思えば浪人してでも高専に行くべきだったと思う。

高校では普通科のせいもあって話の合う人は一人も見つからず、3年間ずっと一人だった。
高専に落ちたショックや友達ができなかったことなどが影響して、成績は最悪だった。中学での成績は上位だったが、高校では最下位中学との成績の落差も精神的に落ち込む原因となった。学校行くのがいやになり、夜にこのまま寝て目が覚めずに死ねたらいいのにと思うようになった。

その現実から逃れるように、何か電子工作をしたりLinuxについて独学したりした。電子工作の作品についてはニコニコ動画動画をアップした。Linuxについても詳しくなりちょっとしたWebアプリも作った。今のメインPCOSLinuxだ。

高校3年の時に一番レベルの低い工学系の大学入試問題過去問をやってみたが、ほとんど解くことができず大学受験絶望的となった。その頃から学校休みがちになり軽い鬱状態に。
なんとか卒業することはできたが、進路は決まらなかった。決まっていたとしても半鬱状態でまともに通えなかっただろう。

今高校を卒業して引きこもり1年目。高校卒業時よりは元気になってきた。
本当は大学ロボット関係の研究もしたかったし、プログラミングロボットの話のできる友人もほしかった。
プログラミング苦手って言ってる人が理系大学行ってたりするのを見ると、自分はなぜ行けなかったのだろうと思いつらくなる。勉強すればいいだけのことだが、もう高校のせいで勉強トラウマになり、まともに勉強できなくなってしまった。

まだ、作りたかった二足歩行ロボットは完成していない。

高専受かっていたらこんなことにはならなかった。

入試という仕組みを恨むよ、これのせいで高専大学も行けなかった。

この先どうしたらいいのか分からない。行きたい学校には行けない、やりたいことが全然できない。大学行きたい。死にたい

2011-10-01

プログラム変換」の目次

第1章 プログラム変換入門 佐藤泰介
	1.1 今なぜプログラム変換か?
	1.2 変換あれこれ
	1.3 システム化について

第2章 等式プログラム等価変換 二木厚吉
	2.1 等価変換例
	2.2 等価性
	2.3 等価変換法
	2.4 おわりに

第3章 論理言語におけるプログラム変換 玉木久夫
	3.1 はじめに
	3.2 論理プログラムとその意味論
	3.3 展開/たたみ込み変換:例題
	3.4 展開/たたみ込み変換の正当性
	3.5 他の変換との両立性
	3.6 おわりに

第4章 部分計算 二村良彦
	4.1 はじめに
	4.2 部分計算概要
	4.3 部分計算の応用例
	4.4 部分計算理論
	4.5 実用化のための課題

第5章 メタプログラミングと部分計算 竹内彰一
	5.1 はじめに
	5.2 Prologプログラムの部分計算
	5.3 メタプログラミングへの応用
	5.4 メタインタプリタの段階的特殊化
	5.5 おわりに

第6章 合成問題への新しいアプローチ 佐藤泰介
	6.1 否定技法
	6.2 二重否定技法
	6.3 論理プログラムの合成

第7章 ベクトル化とプログラム変換 安村通晃
	7.1 はじめに
	7.2 プログラム変換
	7.3 ベクトル化
	7.4 主要変換
	7.5 基軸変換
	7.6 その他の変換
	7.7 ベクトル化におけるプログラム変換の特徴
	7.8 おわりに

第8章 GHCでのプログラム変換 吉川康一
	8.1 はじめに
	8.2 簡単な問題
	8.3 フィルタプロセスの融合
	8.4 プログラム変換の手順
	8.5 電子回路シミュレータへの応用
	8.6 おわりに

第9章 実用規模プログラムの変換試行事例 吉田紀彦
	9.1 はじめに
	9.2 コンパイラの変換
	9.3 プログラム変換の実用可能性
	9.4 おわりに

2011-08-18

http://anond.hatelabo.jp/20110818125115

はてな投稿したさっきの記事が、0と1だけでその間の数は表現できるかその是非は?、的な妙な議論になってて、

まあ調べもしない独善的な僕のもの定義の下手さをそのまま言葉にしてしまったことがだいたいの原因なんだけど、ともかくおもしろい。

これだから文系理系はとかいってて、僕は何も言ってないし第三者がトラックバックで盛り上がっててちょっとテンション上がった楽しい

けど0と1あれば二進数で全て表せますよねとか、デジタルの例で考えれば0は1以外の全てって意味からそれは間違いとか、でもそもそも有るとも無いとも定義してないものを無いと決めつけるなとか、

理系脳黙れとか、文系頭脳黙れとか、そゆ変遷を経てたけどほんと途中でデジタルの話を電気電子回路の例で説明されて実際に電気電子回路講義とって、

まあ正直手ごたえなくて落としちゃった感あるのにそれを無邪気にリフレインさせてくれてウッ;;てなった。

2011-05-29

高専への進学を考えている中学生とその保護者の方へ

私は某高専卒業したです

昨年、某国立大学の3年次に編入し現在大学4年生です

少し長い文章になってしまいましたが、高専の特徴とその後の進路、メリットデメリット高専に向いている人、向かない人)をまとめました

最後高専入試がどのようなものかも書いておきます

高専への進学を考えている方に少しでも参考になれば幸いです

6/1追記・想像以上に多くの方が読んでくださったようで、嬉しく思っております。その中のコメントで数点ご指摘を頂きましたので、訂正および追記をいたしました。少々見づらくなってしまいましたが、ご了承ください。コメント及びご指摘をしてくださった方々に感謝いたします。

高専で学べること

まず、高専はご存知のとおり普通高校とは違い5年間の学校ですですが、普通科高校+短大のような学び方をする学校でもありません。エンジニアを育てるという目的をもつ高専では、入学したからすぐに数学英語国語のような一般科目の他に、その学科の専門科目の授業が始まります

もちろん専門といってもいきなり高度なことをするのではなく、中学校卒業してすぐの学生高専では「生徒」ではなく「学生」と呼ばれます)でも出来る内容から始まるので、入学からなにか特別なこと(例えばプログラミング電子工作、製図など)ができないといけないという訳ではありません。

ちなみに私のいた学科情報科だったので、簡単なプログラミングや簡単な電子回路を学ぶ授業(というよりも「体験」に近い)が1年目からありました中学生の頃からパソコンが好きだった私にとっては専門科目は楽しい授業でした

この専門科目は高学年になるにつれて増えてゆき、4、5年生のころには一般科目よりも多くなります

一般科目はどのような事を学ぶのかと言いますと、1〜3年生で学ぶものは「基本的には」普通の高校(理系)と同じです数学英語国語はもちろん、物理化学生物地理歴史なども学びますしかしここで注意して欲しいのは、良くも悪くも高専生には大学受験がないという事です。5年制ですので3年生が終わっても4年生になるだけです地理歴史、古文や漢文などは普通の高校よりも低いレベルまでしか学べません。高専生は英語が苦手、と世間ではよく言われるのですが、それも大学受験がないためでしょう。

逆に専門科目に直結する数学物理、(物質・材料系の学科では化学)は3年間で高校生よりも高度なところまで学びます

高専目的は「5年間でエンジニア養成すること」ですので、そのための勉強をするというわけです

専門は学年が進むごとに時間も増え、内容も高度になります。また毎週のように専門の実験・実習があり、レポートを書くことになります。これによってかなりレポートの書き方、まとめ方を鍛えられるのですが、この力は卒業してからも非常に役に立ちます。実際に内部生(普通に大学受験して1年生から大学にいる人)よりも、高専卒業した編入生のほうがずっと良いレポートを書いているように思います。

また高専では専門や高校よりも高度な数学物理を学ぶわけですが、その内容ゆえに学校の他に勉強を教えてくれる、いわゆる「塾」のようなものはありません。そのため自分でしっかりと勉強する、分からないところは友達先生に聞く、という自立学習の習慣がないと厳しい環境だと言えます

高専生活

高専はやはり普通の高校とは異なった環境であり、個性的学生が集まっています。

6/1追記・高専生はオタクだ、と言われることがありますしかし、高専生=オタクというとこれにはかなり語弊があるので、個性的学生、と表現しました。もちろんアニメフィギュアなどの趣味を持っている人もいます。しかしながらそういったものに興味がない学生ももちろんたくさんいます。”どんな趣味も否定されることはな環境”と言えば分かりやすいでしょうか。音楽プログラミングサッカーアニメ、工作、麻雀カメラ、銃、ゲームバスケなどなどいわゆる”オタク趣味”を含めた様々な趣味を持った学生がおり、こういった学生らが高専の自由な校風を作り出しているとも言えます

またエンジニアを目指す学生が集まるところですので、どうしても女子の数は普通高校よりもかなり少なくなります男子女子の比率が1:1、ということはまずありえないと思ってもよいでしょう。(6/1訂正・学校学科によっては1:1もありえるそうです高専ホームページで確認してみてください)機械系の学科では男子38人、女子1or0人、などということも珍しくはありません。

クラス編成は学科単位なので、5年間クラス替えはありません。(6/1訂正・学校によっては混合クラスの編成もあり、クラス替えがあるところもあるようです。)ですので確かに刺激は少ないのですが、クラスメイトとはかなり親密な仲になります

校風は自由で服装などの制限はほとんどありません。

また大半の高専には学生寮があります学校によっては全員が必ず入るところもありますし、学校によっては希望者のみ、あるいは1年間は必ず入る、などのルールがあります。ちなみに私は寮に5年間入っていましたが、一晩中友達と部屋で喋ったり、勉強会したり、週末に談話室で夕飯を作ったりと楽しい環境した

6/1追記・高専によっては寮が厳しいところもあるようですね。ちなみ私の高専の寮では1年生から基本的に自由で毎日楽しく過ごしておりました。ただ挨拶と消灯に関しては厳しく、1年生のうちはきちんと挨拶をし、消灯時間には寝るよう指導されました。また風呂掃除などの当番も基本的に1年生の仕事した。2年生になると当番や消灯の拘束はなくなりました。いわゆる「寮のルール」は高専によってかなり差があると思いますので、知り合いがいれば聞いておくとよいでしょう。

部活動もちゃんとあり、3年生までは普通の高校の大会にも参加できますし、高専大会では4、5年生も参加できます

もちろん体育祭学祭、寮祭などの学校行事もあります

その後の進路

高専卒業後は就職するか進学するかの二択になります。このご時世でも高専就職率は非常に高く、ほぼ100%を維持しているところがほとんどです高専から就職は基本的に「推薦」という形で行われるので、大学生のように就職活動をする必要がありません。企業の方から来た求人学生希望を担任の先生が調整してくれるのです。これが高専が高い就職率を維持している理由でもあります

自分で行きたい企業に応募する(自由応募といいます)ことも出来ます。(ただし、自由応募で就職する人はほとんどいません)また、人によっては公務員試験を受ける人もいます。(地方上級、国家二種、三種など)

しかし、ここで注意して欲しいことは、高専卒はあくまで高専卒であって、大卒とは違うということです。高い就職率ではあるものの、給料や昇進の面からみて高専卒が大卒と同じように扱われることはなようです

さて、進学の方はといますと、基本的に高専が設置している専攻科へ進むか大学3年への編入するかのどちらかです

専攻科とは高専が作ったさらなる専門の学習機関で、2年間あります。基本的には自分がいた高専に設置された専攻科に進むことが多いです卒業後は学士(4年制大学卒と同じ学位)がもらえます

もうひとつ大学3年次(大学によっては2年次)編入です地元国立大学に編入する人もいますが、東京大学京都大学をはじめとした旧帝大のような難関校への編入も全く珍しいことではありません(もちろん受験勉強は必要です)。高専によっては毎年かなりの学生東大京大に送り込んでいるところがあります。(各高専ホームページの進学状況を見てみるといいでしょう)ちなみにどの大学でも高専からの編入生は優秀だと言われるそうです

6/1追記・普通大学入試とは違い編入試験の日程は大学ごとに異なっており、そのため日程が被らなければ何校でも受験できます。(例えば、6月広島大学を受けて、7月筑波大学を受けて、8月大阪大学を受ける、など)複数の国立大学受験できるのも高専の大きなメリットの一つです。ただし、大学によっては「入学確約書」の提出や「(入学金を振り込むなどの)入学手続」を求められるところがあるので、この期限を確認して受験することになります

メリットデメリット高専に向いている人、向かない人)

メリット

・早くから専門をみっちり勉強でき、技術が身につく

・圧倒的な就職

大学編入も可能勉強次第で難関大学へも編入できる)

個性的学生が集まる

・自由な校風

就職や進学の場で、普通の人とは違う、というアピールポイントになる

高専卒は優秀、という一定の社会的評価がある(らしい

(6/1追記・編入試験で複数の大学受験できる)

デメリット

・学んでいる専門が嫌いになると非常に辛い

留年、という普通高校ではほとんどありえないことがそれほど珍しくない

大卒とは昇進や昇給の面で待遇が異なる

女子学生が少ない(6/1追記・学校によっては女子学生が多いところもあるようですが、ほとんどのところが少ないと思われます

・5年間クラス替えがない(6/1追記・学校によってはクラス替えがあるところもあるようです

普通高校が羨ましくなる

大学1、2生が羨ましくなる

高専に向いている人、向かない人

これまでの説明で高専いか普通高校と違うかがわかっていただけたと思います。この違いを楽しめる人が高専に向いている人といえます

高専は5年間で一つのパッケージになっているため、3年で退学して大学入試に挑むことも可能ですが、やはり普通高校に比べると難しくなってしまいます(一般科目の学力が足りない、など)。大学編入でいい大学にいけるから、という理由で高専に入るのはやめた方がいいでしょう。5年間ずっと専門を学びますし、特殊な環境なので一度嫌になったらかなり辛い場所です。毎週のようにレポートがあり、テストで求められる点数もそれなりに高いので、留年するということが普通高校ほど珍しくありません(もちろん、普通に勉強していれば大丈夫ですが)。遊びすぎたり、無気力になって留年や退学していった人を何人も見ました

しかし逆に、専門が好きでエンジニアになりたい、という人にはとても良い環境だと思います。先生個性的で距離も近いので、親身になって教えてくれます

高専入学するには

当然ながら高専への合格基準は明確に示されているわけではないので、あくまで参考として読んでください。

まず、高専への入学方法は推薦と学力試験の2つがあります

推薦は中学校の内申点と面接、作文などが評価されます。出願には一定の成績(5段階評価の平均が4以上、など)が必要なところもありますので、推薦を狙う人はきっちりと定期テストで成績をキープしておきましょう。作文では専門に関すること(例えばインターネットの将来を予想しなさい、自分の住んでいる街の良いところと悪いところを説明しなさい、など)をテーマに出されるところもあるので、普段からいろんなことを観察したり本を読んだりして視野を広げておきましょう。

中学生に専門知識を求められる事はないはずなので、面接では自分がどうして高専に行きたいのかということを明確にしていれば大丈夫でしょう。

学力試験過去問が7割程度解ければ良いと言われています。高専の問題は普通高校入試問題とはすこし変わっているので、過去問は絶対に解きましょう学習指導要領を超える難関私立高のような問題は出ないので、基礎をきっちりと押さえておけば大丈夫だと思います。

さいごに

中学生に戻れるなら、また高専に入りたい?」

こんな質問をされることが高専生(あるいは卒業生)の間で必ずあります。即答で「うん!」という人はあまりいないのですが、なんだかんだで入ってよかったと思っている人は私の周りでは多いです。私自身、在学中は「普通高校に行っておけばよかった」、と思うこともしばしばあったのですが、卒業して大学に編入してから振り返ってみると実はい環境だったんだな、と思います。大学に入ってから高専出身の人と出会うと仲間意識が芽生え、「高専トーク」で盛り上がりますし、高専卒というのは自分の中のアイデンティティにもなっています。

中学3年生の人はそろそろ進路を決めなければならない時期かと思いますが、高専のことが気になる人は夏のオープンカレッジにぜひ参加してみてください高専の雰囲気がよくわかると思います。

繰り返しますが、高専に進学するという選択は良くも悪くもかなり特殊な選択です。しっかりと自分の将来を考え、情報収集をし、保護者の方ともよく相談して決断してください


では、最後まで長文にお付き合いいただきありがとうごいました

2011-02-01

生物学科でピペド一直線の俺が情報工学に専攻ロンダした経験を書く

現在、某国立大修士課程の2年生でFPGA研究をやってます

就職は、東証一部のB to Bの産業計測機器メーカーに決まりました

こんな私ですが、2年前までは理学部生物学科でピペット片手に植物を育てていました

私が専攻ロンダをして就職した経験を書きたいと思う。

はじめは、学部3年の時、多くの生物学科の学生たちと同じように、生物学科で勉強をし怠惰大学生活を送っていました

生物系の就職がヤバイと気付いたのは、3年生の夏の合同説明会の時。

合同説明会で各企業のブースを回るのだが

生物系は採用実績はないねぇ。事務系で応募になるね。」

「去年には一人いた。化学の人に混じってとても優秀だったよ。」

生物系は。。。。」

どうも回答が煮え切らない。

電機メーカーでは、あまり良い答えが聞けないし食品メーカーでは「採用は毎年あるよ。」と言ってくれるのだが

倍率が高いことは話に聞いて良く知っていた。

そもそも、理系向け合同説明会となっていても、

実質企業が欲しがっているのか機械系や電気系で

少し広げて情報系と化学系ということが何度も説明会に行くうちに透けて見えてきていた。

文系就職という手もあったのだが、やはり技術職で仕事に就きたかったこともあり

ちょうど、2ちゃんで専攻ロンダ関連のスレッドが出てきていたこともあり、専攻ロンダという方法を知り

専攻ロンダに切り替えることにした

もちろん、まったく違う専攻に切り替えるということに対して不安は大きかったが

思い切ってみることにした

3年の秋から専攻ロンダ比較的、入試科目が少ない独立研究科大学院を中心に回った。

研究室ホームページからメールを送り、教授アポを取り見学させてもらう。

JAISTNAISTは他大生向けへの講義があり、専攻ロンダにやさしいしい

他にも、旧帝大独立研究科も回った。

基本的にはどこの大学先生も歓迎ムードだった。

院試の問題は大学の購買でしか買うことができない場合が多く、自分の受けた大学もそうであった。

研究室はあらかじめ、入学前に指定しておくのが普通です

院試勉強は3年の2月から始めて、6月受験までに間に合わせた。

その結果、NAIST落ち、JAIST合格旧帝大独立研究科(情報系)合格という結果だった。

最終的に旧帝大独立研究科(情報系)に決めた。

自分の入る大学院は、数学英語と専門科目2科目という形で

数学線形代数微分積分を選択。

専門科目は、離散数学デジタル回路を選択。

勉強に使用した本は

キャンパスゼミで基礎をおさらいしマグロウヒル大学演習で応用問題を詰める。

マグロウヒル大学演習シリーズは良書で、勉強したことが無い科目でも読めばわかるようになっている。

専門科目についてであるが、離散数学マグロウヒル大学演習で勉強する。

あともう一つの専門科目であるが、電気回路電子回路等価回路など一人では理解できない点が多く、パス

ロジックで考えられ、わかりやすい論理回路を選択した

こちらもマグロウヒル大学演習を使用。

そして、合格発表に番号を見つけた。

入学後は、FPGA研究室に入り、朝から晩までコードと「VHDLによるハードウェア設計入門」の本に

向き合いコードを書く日々が続く。

最初は、学部生よりもプログラミングが分からず苦労するが3か月も必死になるうちに書けるようになってくる。

就職活動では、ハードウェア記述言語やっているというと、バイオの時とは反応が違う。

もちろん、面接では「どうして専門を変えたのか」

と聞かれるのだが、「生物について知るうちにそれを工学的に応用することに興味をもった」

で乗り切る。

不況であったが、エントリーシート20枚、面接7社ほどで内定が出た。

専攻ロンダした感想としては必死になればなんとかなるもんよ。

NAISTとか、JAISTとか、九工大生命工学とか、専門を最初から教えるシステムがあるらしい

俺よりも苦労しなくて済むと思う。

結果としては専攻ロンダはそこそこお勧め

もちろん、苦労はするのだが苦労が報われないピペドよりもぜんぜんマシ。

生物系の奴に限らず、数学科とか理論物理やってるやつとか数学センスはすぐれてるだろうし特にお勧めしておく。

もちろん、文系就職という手段もありと思う。

不況なんだし、生き残りのために多くの手段を考え

チャンスを逃さないでしい

2010-09-20

初音ミクと見せかけの魔法

 海外blog初音ミクについて熱い(長い)文章を書き込んでいるのを見かけたので試しに翻訳してみた。無断翻訳なので匿名で。urlは以下の通り。

http://deliciouscakeproject.wordpress.com/2010/09/20/hatsune-miku-and-the-magic-of-make-believe/

=====以下翻訳=====

 初音ミクと見せかけの魔法

 初音ミク歴史は18世紀のヘタリアイタリアに始まる。

 そこにはバルトロメオクリストフォリって名前のすげえヤツがいた。こいつの得意技は楽器を作ることだった。何でも作ったわけじゃない。当時はひどく弱々しいちっこいもので、しょぼい羽柄が並んだ弦を引っかいて金属的なチャリチャリした音を出すもの、つまり鍵盤楽器を作っていた。いわゆる「バロックミュージック」ってヤツだ。クリストフォリが音楽技師として、また機械技師としてやったのは、弦を異なる強さで叩くハンマーを使った仕組みづくりで、それによって演奏家は小さい音(ピアノ)や大きな音(フォルテ)で演奏できるようになった。だもんで皆それをイタリア語ピアノフォルテと呼んだ。もちろん、今ではお前も俺もそして誰もがクリストフォリの発明品をピアノと呼んでいる。

 イタリアピアノ発明することによって、日本初音ミク発明するための扉を開いた。

  ***

 俺は今、ここサン・フランシスコの150席しかない小さな映画館で、秋のアイドル公演を待っている。チケット完売した「39[ミク][[Sankyu!]] Giving Day」コンサートの上演を見るために、愚かな時間無駄遣いをする連中が集まっている。コンサートじゃ電子的に創造されたポップアイドルつまり緑の髪をした女神が、ゼップ東京コンサート会場で生演奏するバンドにあわせて踊り歌っている様子がスクリーンに映し出されている。それはまるで、一部はライブなんだが、本当はそうではなく、「本物」のボーカロイドコンサートでお目にかかれるのに近いものだった。言ってみればゴリラズを見に行くのとそれほど違いはない。伴奏は本物のミュージシャンが作り出しているが、客が見ているのはいわば巧妙なごまかしの表層であり、音楽に命を持たせるために使われる動くペルソナだ。これがミクの魔法である。それは見せかけの魔法だ。

  ***

 クリストフォリがピアノ発明した頃、J・S・バッハ平均律クラヴィーア曲集を書いた。そこでは要するに鍵盤楽器の各音程間で一通り数学的な調整をすれば、突然どのような調号でも十分演奏できるようになるということが言われている。言い換えれば、何か妙なことをしようとした際にいつも調子はずれの音を出すのではなく、初心者から中級までのピアノの生徒がやらかす糞を抑えるような5フラットとか7シャープとかそういったことが完全にできるようになる。これによって18世紀の鍵盤楽器は初めて、いちいちくそったれな調律をしなおすことなく新しい楽想を試すことができる原始的なワークステーションとなった。

 数十年後、ようやくピアノ価格が下がり十分なほど生産できるようになったことで、それは非常識なほどの大金持ちだけの特別な楽器ではなくなった。代わりにそれは有名な王族たちのような常識的な程度の金持ちが購入できるものとなり、彼らは好んで地元作曲家を雇い自分たち(とその客)を楽しませるために音楽を書かせた。こうした作曲家の一人があのヴォルフガング・A・モーツァルトであり、彼の特別な才能は主に下ネタ女性音楽生徒に対する性欲の面で発揮された。もちろん鍵盤楽器からふざけた音を引き出す才能もあり、その短い人生の間にモーツァルトは最も好きな楽器ピアノに決定した。彼が書いた27のピアノ協奏曲(本当に素晴らしいのは最後の10曲ほど。アニメシリーズのようにモーツァルトレパートリーは後半になるほど良くなった)は、単に協奏曲形態にとって画期的な礎石となっただけでなく、ピアノ音楽の基礎を築いた。モーツァルト協奏曲はこう言っているようなものだ。「これこそピアノにできることだ! ピアノだけでなく、オーケストラと一緒でもいい! まさか今更ハープシコードに戻ろうってんじゃなかろうな?!」

 モーツァルトより後の時代の人間は皆彼に同意した。ひとたび音量の大小を調整できる鍵盤楽器を手に入れてしまえば、弱々しいチャリチャリした機械になぞ戻れっこない。これが230年ほど前の出来事だ。ミクへの道は一日にして成らず。

  ***

 ミクの公演にやって来たファンの男女はいろんな連中の寄せ集めだ。彼らの5分の1ほどは当然ながらボーカロイドコスプレをしている。何人かはケミカルライトまで持ち込んでいる。コンサート全長1080ピクセルの巨大なスクリーンで始まり、全劇場サウンド・システムが炸裂し、観衆は最初はためらいがちに見ていたが、最初のいくつかの歌の後は雰囲気が盛り上がってきた。彼らはスクリーンの中の群衆と一緒にリズムに合わせてケミカルライトを振り、曲が変わると歓声を上げ、各ナンバーが終わると拍手をした。単なる録音と録画じゃねえか、などというたわ言は知ったこっちゃない。理論的にはゼップ東京の群衆だって同じように録画を見ていたんだ。本当に「ライブ」で演奏される音楽など、現代においてはクラシックオーケストラ民族音楽演奏くらいしかないし、それにシンフォニーホールですら今日ではマイクが使われている。誰もが電子的な助けを借りて音楽を聴いている。ひとたび電子機器楽器として受け入れることを覚えてしまえば、ミクを愛するのは簡単だ。彼女モーツァルト魔笛アリアを歌っている動画を聞いてみよう。

http://www.youtube.com/watch?v=gr9fbQzNpqA

  ***

 19世紀欧州で、もしお前がピアノ演奏ができない作曲家だったとしたら、お前は存在していなかっただろう。それはもはや単に大小の音量で演奏できる楽器にとどまらず、巨大な和音構造物であり、多音パッセージワークであり、一人の演奏家の手で「あらゆる音符を見ることができる」ものとなっていた。もしピアノがなければきっと「2人のバイオリニストビオラ及びチェロ奏者各1人をかき集めて旋律が上手く行くかどうか調べにゃならん」てなことが起きていただろう。そしてもちろんチェリストは、ある音符について「どぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅん」と演奏するようお前が何度も何度も何度もお願いするのにうんざりして1時間後にはそこを立ち去ったことだろう。

 少なくともピアノがあれば、お前の小さな指以外に迷惑をかけることなく「どぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅんどぅん」とやることができる。

 かくして1800年代においてピアノは中心的な作曲道具となった。そして同時に社会中産階級が暇と屑な時間を持つところまで進化し、そしてもし彼らがスポーツゲーム発明しなければ、彼らは音楽その他を演奏したいと望み、そんでもって家に持ち込むためピアノを注文できるようになった。欧州だけでなく日本でも、少なくともウィリアムペリーが彼らを開国して西洋化が始まった後には、同じことが生じた。基本的にピアノ文明化の証と見なされ、そして有名な山葉寅楠ってヤツがイケてる連中のため日本製ピアノを作り始めた。

 19世紀末20世紀音楽制作にとって黄金時代だった。楽譜を買って他人の歌を演奏する方法で「音楽を作る」こともできたし、あるいは作曲理論について十分に学び自分の曲を創造するというやり方で「音楽を作る」こともできた。そうした取り組みの多くはピアノの周辺で起きた。ピアニストが力を得た。鍵盤があれば、お前はスターになることができた。

 そして、とんでもないことが起きた。

  ***

 ミクだけじゃない。巡音ルカとリンとレンも公演に出てきたぜ! 全ボーカロイドパーティだ。彼らの異なる声質と、ミクと組む様々なやり方は、見事な音の見本集になっている。他のキャラクターが登場するのを見た観客たちは熱狂している。異なるシンセサイザープログラムマスコットに過ぎないにもかかわらず、彼らはまるで我々の友であり家族であるかのようだ。ようつべニコ動を使って彼らを我が家へ招待しよう。彼らの声を我らの生活のサントラにしよう。電子的に作られたアニメキャラが本当のミュージシャンになれるのかって? おk、ならお前に聞いてみよう。魂のない箱がお前の周囲の空気を震わせているけど、それは本当の音楽なのかい?

  ***

 それこそが実際に起きたとんでもないことだ。録音された音楽。録音された音楽こそ、音楽史の中で起きた最悪の出来事だ。

 ひとたび蓄音機を、ラジオを、レコードプレイヤーを、カセットプレイヤーを、CDプレイヤーを持ってしまえば、音楽を楽しむのに「音楽を作る」必要はない。コンサートホールチケットを手に入れる必要もない。単に座って、電気を使った箱にお前を楽しませればいい。ピアノ専門家のための道具に成り下がった。それは淑女が結婚に必要な才能を覚えるためのものに、あるいは子供が(1)それを憎んでいることに気づく(2)両親が子供に才能があることに気づいてプレッシャーを積み上げ始める――まで稽古を受けるものとなった。もし(2)の現象が起きたなら、最後にはピアノを本当の演奏楽器あるいは作曲用の道具として使うようになるだろう。しかしそれはもはや「音楽制作」の中心にはない。

 さらに悪いことにロックギターをポピュラーにしてしまった。ギターが人気になり、ピアノは役立たずとなった。お前が鍵盤楽器を学ぶのは、ビートルズにしてくれるものを持てずバッハベートーベンにしがみつくしかないある種の意気地なしだからだ。誰が決めたルールか知らねえが最低だ。10代のころ、俺はピアノを使ってランキング上位40の曲を弾けたおかげで女の子たちに「いくらか」いい印象を与えられた。けど、結局はクラスの野郎どものうちその曲をギターで弾けるヤツがいつも勝ちやがった。くそったれ。

 だがここで思い出してくれ。俺は、イタリアピアノ発明したことが日本初音ミク発明への扉を開いたと言ってきただろ? ピアノ21世紀に飛び込むときに今一度変革に見舞われたんだ。

http://www.youtube.com/watch?v=-7EAQJStWso

  ***

 もし音楽を生み出す小さな電気の箱が「本物」であるなら、録音済みのコンサートに向かって「アンコール! アンコール! アンコール!」と叫ぶのは極めて正常だ。その音楽はお前を感動させたんじゃないのか? もっと聞きたいと思わないのか? というわけで映画館の観衆はもっともっとと叫び、そして彼らはアンコールを聞けることが分かっていた。なぜならそういう風に録音されていたから。ミクが公演を終わらせるため最後舞台に出てきた時、もう一度鑑賞力のある人々から歓声が上がった。それは人工的なものだが、とことん楽しむため我々はそれを本物だと見なした。まるでドン・コッブが[ネタバレ注意!!]インセプションラストで回転するコマから歩み去るかのように。ミクは夢のような存在だ。サウンド・エンジニアCGアーティスト音楽家が作り上げた美しい夢であり、決して卒業することも年を取ることもスキャンダルを起こすことも業界から追放されることも惑星上から姿を消すこともない完璧アイドルだ。彼女は実際、いくつもの「映像」を持っている。我々は皆、この音楽的見せかけの共犯者だ。過去の聴衆がモーツァルトオペラを、ガーシュウィンミュージカルを、あるいはかのすさまじいレ・ミゼラブルを本物であると信じたように。我々は十分深く信じられるようになるまで偽りの世界を本物だと信じるふりをする。その世界を感じるまで、見せかけの魔法を感じられるようになるまで。

  ***

 ピアノ最後の変革とは、もちろん電子化のことだ。

 真空管からトランジスタを経て迷宮のような電子回路まで。もしピアノの鍵盤が「あらゆる音符を見る」ことのできるインターフェイスだとしたら、それは作曲家に最も未来を感じさせるインターフェイスだ。そして我々にはシンセサイザーキーボードとMIDIコントローラーワークステーション世界が与えられており、そこでは遂にピアノが単なる「楽想を試す場所」から超越した。ちょっとした波形の調整によって、ハンマーと弦の機構に制限されることなくこれらの楽想を正確に響かせることができる。新しい音を作り上げることもできる。楽想の断片を記録し、他の楽想をその上に並べて電子キーボードを個人的な架空オーケストラに仕立てることもできる。ピアノピアノを超えた。それは作曲家の手の延長どころか、作曲家の心の延長となったのだ。

 一つだけ欠けているものがあった。声だ。

 そして、ご存知の通り、日本日本であり、彼らはやってのけた。彼らは人工物を誰よりも巧みに操った。彼らは本物の料理だと見栄えが悪くなるからという理由でプラスチック製の小さな食品サンプルを作った。本物の労働者は間違いを犯しがちだから製造ライン用のロボットを作った。本物の音楽家を家に入れるのは大変だから編曲家のために電子キーボードを作った。そして、人間の声を合成する技術が十分に発達した時、そしてそれが人工音声のためのペルソナ創造するというアイデアと衝突した時、ミクが見せかけの音楽における21世紀スーパースターになるのは当然のことだった。

 中にはボーカロイドというアイデア音楽家の全てを破壊するという人もいるだろう。全ての仕事ソフトウエアがやってくれるのに、誰が人間を必要とするんだ? 俺が思うに、ボーカロイドってのは偉大なる民主化の旗手であり、音楽家のために沢山の扉を開いてくれるカギなんだ。過去において、もしお前が作曲家編曲家あるいはプロデューサーなりたければ、まず自分の曲を書いてそれから演奏家を探し見つけ出すしかなかった。何しろお前の傑作に生命を吹き込みたければ、5人編成のバンド、20人編成のオーケストラ、そして3オクターブ半の音域を持つ歌い手がいないとどうしようもなかったのだから。マジ悲惨。だがミクがいれば誰もが作曲家になれる。誰もが自宅のスタジオで曲を作り、正しい機材があれば、電子機器を使った完全なポピュラーソングを生み出せる。ボーカロイド音楽家仕事を奪うわけじゃない。それまでミュージシャンには決してなれないと思っていた人々の中からミュージシャンを作り出すんだ。動画投稿サイトで毎日そうしたことが起こっているし、こうしたコンサートではそれまで決して聞いたことのないような人々が突然電子王国の宮廷音楽家になれる。非常識なほどの大金持ちだった王家の人々の手にあった手製の楽器から、平民たちの手に握られた緑の髪の女神へ。それがこの大きな3世紀の違いだ。

 何であれ多くの人々が音楽を作ることは、単に大人しく聞いているだけよりもいいことだと俺は信じる。俺は魔法を、ボーカロイドを、ミクを信じている。

=====以上翻訳終了=====

 誤訳は当然あると思う。でも面倒なので修正はしない。

2010-08-27

http://anond.hatelabo.jp/20100827162756

いや、カブトムシにはわくわくするんだよ。

クワガタにだってわくわくするよ(虫で一番ワクワクするのはゾウムシだけど)。

車にも、バイクにも、飛行機にも、電子回路にもワクワクするよ。

でも、鉄道だけは・・・鉄道車両だけはだめなんだ・・・どうしてなんだろう・・・

2009-10-13

最初に映すものの定番

トランジスタ技術買ってきた。

電子回路について専門外のことを浅く広くかじったりするにはちょうどいい雑誌なので、割とよく買っている。

今月は画像表示回路の作り方だとか。マイコンCPLDなどでちょちょいと画像を表示させる方法が解説されていた。

で、この号の特集で最初に設計製作された回路で最初に表示したものは


「イ」の字だった。


やっぱり最初はイの字だよね。Hello worldみたいなもんだ。

2009-01-18

技術的なことに関心が無くなった

正確には勉強しなくなったのかな。

昔はプログラミング電子回路とか無線工学とかに興味あったけど、今はさっぱり勉強していない。

そっちの分野に興味はあるが勉強したいと思わない。すぐ投げ出しちゃう

俺だってtwitterbot作ってみたい。greasemonkeyかなんかやってみたい。自分サイト

運営してみたい。AVRマイコンでなんか作ってみたい。とか色々妄想するがそのためのアクション

が面倒くさい思ってしまう。なんていうかモノを作るための心の重心が前に行かず後ろに倒れっぱなし

といえばわかるかな?そんな感じ。

周りは色々とクリエイティブなことやってるのに自分は。。。と思ってしまう。

技術的なこと以外もそうだ。外国語勉強、文章の練習、絵の練習。全部頭の中で妄想して

やらずじまいで終わってしまう。

うあぁ。。。どうしたらいいんだ?だれか教えて!

2008-10-31

http://anond.hatelabo.jp/20081031232913

すまん、たぶん誤爆した。俺がもの申したかったのは

プラス物理生物化学やなどが必要になってくるけど,基本的に数学科並みに数学が必要。情報科学って一応応用数学だからね。

を書いた人であって、君じゃないんだ。確かに別人であるという区別はできてなかったんだけど。申し訳ない。

でもまあ、ついでだからお節介を言っておこうか。

学部のうちは、「この知識は、本当に将来使うのか?」ということに拘って知識を取捨選別してしまいました。

授業もそうやって選んでいたわけですし。当時は、なんとなく、「将来、時間があって必要なときに覚えればいい」みたいに思っていたのです。

実際に修士になってみて、激しく後悔しました。本当に専門以外のことを勉強する余裕がない。数学は、演習問題ぐらい解けるようにならないと、理解したことにはならないし、自分の専門にも応用できなくて勉強した甲斐がなくなってしまうのに、演習問題を解く時間がない。

学部のうちは、専門以外の勉強をちゃんとやっておくべきだったのだなぁ、と思っています。

いや、それはそんなもんだと思う。たいていの人は。何でもかんでもきちんと理解している人なんていないし、学部時代に詰め込み勉強していても結局本当に大事なところは見えていなくて、後からもう一度復習するハメになったりするもの。やっぱり、本当に自分が切実な必要性を感じて勉強したことしか身に付かない。

大事なことは、それを取り戻していこうという努力を少しずつ積み重ねることだと思う。このあと博士にいくのか就職するのか知らないけど、研究者なり技術者なりとしてやっていくなら、才能なんかよりも地道な努力を少しずつでも続けていくことが結局は一番大事なんだと思うよ。


あともう一つ横から。

そうですよね・・・職人芸ですよね。それは分かっています。ですから、数値計算プログラムを自分で書く気はしません。

linpackなどで既存のルーチン探して、コピペするだけです。そっちの方が早いし確実ですし、バグがない。

だから、全然数学をやった気にならないのです。

実際、LINPACKだのLAPACKだのに不必要に喧嘩を売ることはお勧めできない。あの辺は専門家の知識の集積だと思うので、素人が戦いを挑むのは無謀だと思う。

重要なのは、自分が計算量を節約するためのアルゴリズムを設計する必要が出てきたときのために、数値解析屋さんの「感覚」を学んでおくことじゃないだろうか。

だから、こういう勉強は必ずしも同時並行じゃなくていいと思うんだ。「理解していないものは使ってはいけない」とか言い出すと、電子回路λ計算がわかってない奴はコンピュータ使うなってことになりかねないし。知識の裾野を拡げつつ、専門性専門性で深めていくということじゃないかな。

2008-03-16

大学電子回路を習ってはみたものの、実際プロダクトを作るときにどういう手順になるのかが良くわからん。

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