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はてなキーワード: 怨念とは

2021-04-27

「〇〇〇〇だ」みたいなことを考えているか彼女出来ないんだよな。

って考える習慣をつけたら彼女が出来た。

そこそこ昔の話で、日記みたいなのを書く習慣もなかったか記憶だけの話になるから盛ってるかもしれないんだけど。

当時童貞でつきあったこと、というか女の子と何処かに出かけるどころかまともに話をしたこともなかった。

ゆえに拗ねた考え方をして、女なんて顔でしか判断しないみたいなことをしょっちゅう考えていた。

けれど、ある日そんなことを考えているか彼女出来ないんだよな、という言葉を付け足すようになった。

例えば、女は金につられるいやらしい奴らだ、なんてことを考えているか彼女出来ないんだよな、という具合に。

偶然といえばそこまでなんだけど、女性に対する怨念?みたいなものを抱えているとやっぱり上手く行かないのじゃないかなあ?

気持ちフラットにして、

相手に対して下からじっとりとした態度を取らない、

逆にもちろん上からも構えない

というのが当時の僕には必要なのだったのだろうなあ、とか考えている。

2021-04-22

だいたい増田雑談してくれるのって3人以内だな

あとは自分の言いたいことを言うので必死な人しかおらん

増田は地縛霊の心の叫びのようで怨念けが渦巻く場所

2021-04-20

anond:20210420153138

V豚の怨念は恐ろしい...クワバラクワバラ

2021-04-19

anond:20210419072851

たまにトラバで凄い怨念こもった罵倒が並ぶようなのは

ブコメ文字数制限idに付きまとうイメージを壊さな範囲で上手いこと言えなかったのが

吐き捨てに来てるように感じる

2021-04-16

anond:20210416093509

あほか、UXと言う言葉が出てくる前からHMIやっとるんじゃ。

こういう、何もできない奴の怨念みたいな煽りってむなしい。

2021-04-10

anond:20210410142141

・結局無料だとだまし広告、バズればOK、みたいな誘導記事みたいなのばかりになってしまう(互助会問題

・あとは真性のアレな人たちの怨念の書き連ねみたいになってしまう。

なにか楽しい創意工夫の掛け合いみたいな遊び場はもうないのかな。

却下🪓>パンティ大喜利

anond:20210409235744

もともと容姿が悪くて(東アジア全般に言えるけど)女に拒否られることが多く、その怨念が積み重なってる感じはするな

2021-04-08

雑誌映画秘宝』の記憶(45)

町山智浩柳下毅一郎問題発言集】(No.18)

 出典は『ファビュラス・バーカー・ボーイズ映画欠席裁判2』(2004年洋泉社)、発言者を「町山」及び「柳下」と表記記述形式

   [ページ数]

   発言者発言内容

   【※】付随情報や私個人の感想など(適宜)

   (初出)

です。

引用ここから

[p166-167]

【※】『キル・ビル』に関する話題から時代証言に移ります

 町山:はっきり言えるのは、『片腕カンフー対空飛ぶギロチン』とか『直撃地獄拳』(74年)が好きなだけで、もう、絶対にダチだってことだよ。

 柳下:どうして?

 町山:モテいからさ!ダサいからさ!この手の映画は今でこそ『映画秘宝』でしられるようになったけど、それまでは誰も見向きもしないクズだったんだ。特に80年代は完全に忘れられていたんだ!

 柳下:急に力入ったね。

 町山:いいか、オレがそういう映画を観ていたのは十六歳から二十六歳にかけて、つまり、人がいちばん恋愛してセックスする期間だよ。しか80年代バブルで、男はダブルイタリアンスーツ、女はボディコン恋愛セックスに狂っていたトレンディドラマ時代だったんだ。でも、オレは六本木西麻布に行く代わりに浅草池袋酔っ払いジジイに交じって、タバコの煙越しに千葉ちゃんを観てたんだよ!中野監督杉作J太郎さんや、きっとタランティーノもそうなんだよ!

 柳下タランティーノ浅草に行かないでしょ。

 町山:でも誕生日には自分へのプレゼントとしてソニー千葉三本立てオールナイトを観てたんだよ!『トゥルー・ロマンス』(93年)は本当の話なんだよ!でも、現実にはそんな映画を一緒に観てくれるアラバマみたいな女の子はいないんだ!その悲しさがエリック・ロメールだのR・W・ファスビンダーだの観てた貴様にわかるか?え?

【※】「モテない/モテなかった」こと自体別に罪ではありませんが、しかし、何故コレで「オレは恋愛論を語れる!」と勘違いできたのでしょうか。

(初出『映画秘宝』03年vol.49)

感想

 世の中には「モテない/モテなかった人間」は多数います。そのことは当人にとって、当人しか理解し得ない、理不尽現実だろうと思いますしかし、それでも真っ当に生きている人たちの方が大多数であろうと、私は信じています

 そういう中で「モテなかった!」と過去怨念叫びながら、権力勾配を利用してセクハラ的な言動をする町山智浩らのような人間存在は、偏見助長しかねない甚だ迷惑千万なことだと思います

 この投稿は以上です。ヘイル・サタン

anond:20210408094010

ワイちゃんフェミニズム勉強とかしてない(そういう本も一冊も読んだことない)し、オタク喪女からネットの女叩きに対してしょっちゅうここに書けないような事すっごい思って怨念溜め込んだりしてるんでクソでええんよ。

でも「弱者男性」って大きなかたまりに対して、「男性全員」にするのと同じように、その怨念ぶつけちゃいけないって決めたんよ。

一番思うのは「〇〇歳KKOだけど結婚して子供欲しいさみしい」とかの意見に対してちょっと前まで「こっちは25歳くらい超えた女とかブスに対して散々BBAとか産廃とか惨事ゴミとか言われまくって諦めの境地通り越してるんですけどオオン? そんな年齢で今更何言ってんの君?」みたいな怨念めっちゃあったけどこれはやめようって。そういうの実際言ってきた奴だけに死ねゴミって言わなきゃダメで、そうでない人に言うのはただのやつあたりだなって。そこはその人の「つらい」ってお気持ちだけ汲み取って「せやな」って返せば十分なんやろなって。

あと「少子化男性の苦しみは女のせいなので女が(を)こうすれば良い」みたいなクソ文がはてブでメラメラに燃えてんの見るとついカーッとなって「なんだァ? テメェ…」ってやりたくなってたけど、今回のさまざまのホッテントリを見て「あれは弱者男性の本流の主張として書かれたものではない、極めて一部の過激意見である弱者男性の苦しみを解決するために書かれたものでもない。むしろ逆」という事がわかった。これは本当に個人的に大きくて、「弱者男性への救いとは、具体的に何か」を書いた増田の人には個人的にすごくお礼言いたい。

2021-04-06

弱者が訴えるとき暴言には目をつぶれ。

というのにはやはり納得がいかない。

主張そのものに大きな異論はないのだが、簡単思考停止して受け入れるのも違う。

最近の流れは意見押し付けるというか、ショートカットが過ぎないかな。

過去怨念がどうのとか知らんがな。

この世の地獄お気持ち表明である

都合のいいことだけを取り入れて、いざとなったら裏切られたと喚き散らす

滲み出る怨念は笑えるほどに被害者面を揃えていた

可哀想自分愛する人々は、今日も愛を恨んで生きているのだ

2021-03-31

anond:20210331001438

貧困家庭のやつこういう怨念をぶつけてくるから関わりたくない。

貧乏人同士で地を這って生きててほしい。

2021-03-26

怨念をはく

かわいくてお金持ちの両親がいて金持ち学校に行ってブランドものの鞄と時計を持って顔のいいやつとつるめるお前が嫌いだ

これは嫉妬

そんなことはわかってる、だけど感情は止められないものからここに書くことにした

お前がネットで自慢するたびに向けられる誹謗中傷はお前がネットにいる限り向けられるもの

甘んじてうけろとは言わないがそうなる可能性を微塵も考えていなかったのならお前は愚かだ

もう少し賢ければお前はそのブランドの品々を隠すだろう

お前が成人していて親の庇護を受けない立場自力で稼いだものに対しては何も言わないがお前のその親に与えられたであろう品々が妬ましい

金は人を狂わせる、それは人間社会における絶対価値から

金さえあれば大体のことは解決する、その象徴であるブランドをお前は隠しもせず披露する

お前は上位層だ、自覚しろ

お前は自分の力で手に入れてないもの無意識にあるいは意識的に下々の虫けらにマウントをとっている

それが気に食わないやつは死ぬほどいる

からお前はささいなことで揚げ足をとられ誹謗されるのだ

お前は美しくお前の周りにいるものを選ぶことができる、だから虫けらのようなゴミ芥なぞ気にもとめずにそのまま生きていける

それなのにまだ自己承認欲求が満たされないお前が哀れでもある、そんなに美しいのに他人から絶賛されねば生きていけないのか

お前の顔を見るたびに思う、その顔であったならと

ブスに人権はない

かわいいは正義などと言われ多少の犯罪を起こしてもお目溢しをもらえるのにブスには温情はない

性格が悪いブスなんてどうしようもないが、卑屈にもなる、周りから悪意を受けてきた人間がなぜそれに染まらないと言えるのか

顔面で決まるこの世が嫌いだ

2021-03-25

anond:20210325135051

相談できる先輩作家絶対に作っておいたほうがいいが、

それが無理ならストレートエッジあたりの作家エージェントに相談するのはどうよ。

てか、読者目線でもその手のトラブルってうんざりするほど目にするけど、

たいてい作家が一人で抱え込んで疑心暗鬼になりながら怨念溜め込んでいって

あとは出版社恨み節つぶやくだけのbotに成り果てるんでホント良くないよ。

出版社って業界独自ルールがまかりとおっている上に

編集者個人裁量が強いから1対1じゃどうにもならない。

マジで第三者に入ってもらったほうがいい。

普通はこうしますよね」なんてのは通用しないし

相手の顔色をうかがう」とか「言わなくても分かるだろ」とか

そういうのも一切通用しないと思っていいよ。

どんどん口に出していかないと。

高圧的になる必要はないけど下手に出ても何も解決しない。

編集者上司じゃないし、作家個人事業主なんだしさ。

2021-03-22

anond:20210322155236

新幹線通り魔殺人やらかしたクソガキとかもそんな感じで尊大ASD拗らせてる増田いからねー

から見たら明らかにただの知恵足らずだけど

身内とかはそいつエキセントリック言動を「神童」あつかいしてちやほやしてるみたいなの

デジタルネイティブ世代とはいえ3歳4歳の頃からプログラミング言語言語記述だけをバッドカンパニーみたいにミリ単位おもちゃ並べることのみが大好きなでんちゃ系なんて明らかに異常な知恵遅れ何だから親が病院連れて行ってればって親に怨念持ってる増田多いでしょ?

2021-03-16

anond:20210316095243

それだと地方の積み重なった怨念跋扈してオマエは死ぬのだ

2021-03-10

anond:20210310123415

よくわからないけど20年間の怨念のこもったパンイチってこと?こわいなあ

2021-03-04

俺の実家って細い?の方が面白い結果になると思う

大学に行けたなら細くない!

・親が正社員なら細くない!

実家が持ち家なら細くない!

・親が大卒なら細くない!

・親が健康なら細くない!

・小さい頃習い頃や塾に行っていたのは細くない!

とか色々怨念のこもった怒号が飛び交いそうで面白そうじゃん

2021-03-03

なんで耳無し芳一はウマ娘じゃなかったんだろう

耳無し芳一がウマ娘だったら全部解決してたという事実存在し震えている。

 

根拠1:馬の耳に念仏

馬の耳に念仏 なので耳にお経を書いても利き目がないな…と和尚が思うのは仕方がない。

まり和尚ミスケアレスミスではなく考察考察を重ねた結果の判断ミスとなり「うっかり和尚め!」なんて思われなくなる。

これでまず和尚が救われる。

根拠2:ウマ娘人間より相当速い

まり平家怨念が迎えに来ても逃げ切れる。怨念といっても所詮人間の霊。人間ときがウマに脚の速さで勝てるわけがないのでこれで芳一が救われる。

根拠3:そもそもウマが琵琶を引いてなんかする時点で話題なので和尚が耳なしマーケティングに手を染めなくても済む

これは「耳無し芳一、和尚マーケティング説」に対して。

ゴールドシップがなにかおかしなこというだけでTwitter話題になるんだから耳なしマーケティングする必要がなくなる。

 

 

以上から、耳無し芳一がウマ娘だったら全部が丸く収まったことがわかる。

でも現実に耳無し芳一の話は残って我々の世代に伝わっているので残念ながら耳無し芳一≠ウマ娘ということがわかってしまう。

残念だ。

2021-03-01

anond:20210301193511

仕方ない()で済まされた子供達の怨念人類が爆発することを祈ってやまない

必読書コピペマジレスしてみる・自分オススメ41冊編(2)

戻る→anond:20210301080105

倉橋由美子聖少女

まり男性女性がとは言いたくないのだが、女性作家の描く知的早熟少年たちというのは、エルサ・モランテの「アルトゥーロの島」なんかでもそうなんだが、男性が描くときはまた違った魅力を発する。サリンジャー知的論理的自分を追い詰める子供たちとはまた別の硬さがあってよい。新城カズマサマータイムトラベラー」の高度に知的でありながら情緒は年相応な少年少女もいい。

さておき、これは近親相姦お話なのだが、印象に残っている描写は次の通り。主人公たちの仲間に大食漢の男がいて、しばしば生肉弁当の代わりに食らっている。回りの女子生徒たちも面白がって彼に餌付け(?)していたのだが、ある女子生徒がブルマーを入れていた袋の中に隠していたウサギを、生きたままで彼に与えた。血まみれで凄惨な場面でありながらも、大食漢は実においしそうに平らげていた。

例の文学少女から薦められて読んだことでも思い出深い一篇。

ミラン・クンデラ存在の耐えられない軽さ」

頭が良くてモテる男が主人公なのでいけ好かないモテること、たくさんセックスすることこそが人生の目的になっているような奴は理解できない。なんか知らないやつにいきなり人の部屋をのぞきまれ、「お前の人生にはエロスが足りない!」と叫んで出ていかれるような気分がする。しかし、これもまた祖国を追われた人間が、知性と皮肉現実適応しようとした姿なのかもしれないのだ。

それと、この本で感謝しているのは、さまざまな政治的活動に対して感じていた居心地の悪さを、「キッチュ」をはじめとしたさまざまな言葉言語化してくれたことだ。ポリコレを正しいと信じているのに、そこにあるどうにも解消できない居心地の悪さが気になる人が読むといいんじゃないかな。

あとは頭が良すぎて、多くの人が無視したり忘れていたりしていることが見えてしまい、幸せになれない著者みたいなタイプが読むと幸せになれそう。イワンカラマーゾフとか御冷ミァハみたいに、頭が良すぎて不幸になるというか、自分の知性をどこか持て余してしまタイプキャラクターが好きだ。

メアリーシェリーフランケンシュタイン

死体から作られた怪物がただただかわいそう。容貌醜悪なだけで化け物として追われ、創造主からも拒絶された彼の孤独を考えるだけで悲しくなる。まったく同じ理由で「オペラ座の怪人」も好きだ。どちらも間違いなく殺人者ではあるのだけれども、容姿馬鹿にされたことがあるのなら共感せずにはいられないだろう。関係ないけど、オペラ座の怪人ヒロインから振られたことを受け入れられたのって、やっぱり正面から振ってもらったからだよな、と思う。音信不通フェードアウトされたら怨念はなかなか成仏しない。

それと、これはSF的な感覚かもしれないが、人間離れした(時としてグロテスクな)姿を持つ存在が、非常に知的であるというシチュエーションがとても好きで、その理由から後述の「時間からの影」や「狂気山脈にて」も愛好している。

ロード・ダンセイニ「ぺガーナの神々」

架空神話ショートショート形式で述べられていく。ただそれだけなのにこんなに魅力的なのはなぜだろう。彼の作品基本的に短く、しょうもないオチ作品も割とあるのだけれども、時に偉大で時に卑小な神々の物語は、壮大な架空世界に連れて行ってくれるし、すぐ隣に隠れているかもしれない小さな妖精魔法も見せてくれる。

テッド・チャン「息吹」

あなたの人生の物語」とどっちにするかやっぱり迷った。映画メッセージ」の原作が入ってるし、増田で盛り上がってるルッキズムテーマ作品だってある。だが、寡作な人なのでこの2冊しか出していないし、片方が気に入ったらきっともう片方も読みたくなる。

表題作は、意識を持ったロボットのような存在がいる宇宙お話なのだけれども、そのロボット自分の脳をのぞき込んでその複雑な仕組みに心を打たれる。そして、世界を観察することで、何万年も経てばこの世界は滅んでしまうことを悟る。人間とは全く似ても似つかないロボットたちだが、やっていることは人間サイエンス、真理の追求という営みと本質的には同じだ。何かを知ろうとする営為の尊さについて語っている。得られた知恵で、自分たちも世界もいつかは終わってしまうと知ることになろうとも、知識を求める崇高さは変わらないのだ。

イワンセルゲーヴィチ・ツルゲーネフ「初恋」

学生時代自分女性に冷たくされる文学が好きだった。からかわれたりもてあそばされたり馬鹿にされたりする作品のほうが好きだ。そのほうがリアリティがあったから。寝取られ文学が好きなのもそれが理由だし、谷崎潤一郎作品も同様の理由で好きだ。

自分馬鹿にしていた少女が突然しおらしくなり、自分に近づいてくる。いったいどうしたことか、と思って期待しながら読んで、絶望に叩き落されるがいい。

イサク・ディネセン「アフリカの日々」

ライ麦畑」でホールデン少年が感動した本。アフリカ植民地で暮らす女性視点からその生活を書いている。友人のイギリス人が亡くなったとき、まるで故郷をしのぶかのように墓が深い霧に包まれたシーンがとても美しい。

個人的には、当時の基準からすればアフリカの人々に対して丁寧に接しており、評価も概して公平であるように感じた。ところどころ「有色人種特有の」といった表現があったり、アフリカ前近代社会とみなしたり、古い進歩史観は見られるし、植民地支配者側から視点批判的に読まなければならないが、色眼鏡比較的少ない観点に心を動かされてしまったのは事実だ。

植民地時代アフリカって、宗主国以外の人もたくさんいたこともわかって面白い。当時は英領東アフリカだが、そこにはスウェーデン人もいればノルウェー人もいる。古くから貿易相手としてのインド人だっている。独立後、彼らは日本人満州朝鮮半島台湾などから引き揚げたように、撤退したのだろう。植民地について理解するためにもおすすめ

J・R・R・トールキン指輪物語

はまった。十代の頃にとにかくどっぷりとはまった。今でも表紙のエルフ文字を使って誰にも読まれたくないことをメモするレベルではまった。

かに話の展開は遅い。重厚に過ぎる。設定を語るためのページも多い。しかし、この長大小説を読むことで、開始数ページで読者をひきつけなければならない現代小説からは得られない、長い旅をしたという実感を得られるのは確かだ。小説家には良き編集者の助言は必要だが、今のように急ぐ必要のなかった時代もあったことは忘れたくない。

中島敦「狼疾記」

李陵」や「弟子」や「山月記」じゃなくてなんでこれなのか、という声もするのだけれど、自意識過剰文学少年の思っていることをすべて言語化してくれているので推さずにはいられなかった。十代の頃の感受性は、何よりもこうしたものを求めていた。親の本棚にこれが積んであったのは幸運だった。

これは「三造もの」と呼ばれる中島敦私小説的の一つであり、世界の滅亡や文明無意味さに対する形而上学的な恐れや不安意識の片隅にある人間なら確実に刺さる内容だ。最後説教パートもさほどうっとうしくない。なぜなら、きっと文学少年文学少女たちは、その言葉無意識のうちに自分に投げかけてきたからだ。

ウラジーミル・ナボコフロリータ

膨大な知識と華麗な文体を背景にして、あらゆる性的な乱行を正当化してしまうのがナボコフ作品の一つの特徴である。語り手ハンバート・ハンバートは十代前半の少女を性の対象とする中年だ。自分初恋の思い出がどうこうとか述べているが、それだって言い訳だ。

しかし、この作品はただの小児性愛者の物語ではない点が油断ならない。少女ロリータはただ性的搾取されるだけの存在ではなく、自ら性の冒険に乗り出す。清純で清楚な少女という幻想は、最初からハンバート夢想の中にしか存在しない。ハンバートにはロリータ内面や考えなど最初から見えていなかったし、見ようともしてこなかった。

ただのスキャンダラスな本ではない。これは一人の身勝手男性心理の解剖である

新美南吉「屁」

ごんぎつね」の作者として知られるが、こんなふざけたタイトルの話も書いている。しかし、これは「自分は常に正しい、正しく道徳的であらねばならない」としてきた子供挫折を描いた小説であり、この社会弱者にあらゆる責任を擦り付けている様子を全く卑近話題から告発した話なのだ自分がした屁の責任かぶらされた、いつも屁をこいている少年への同情と軽蔑は、僕らの弱者への姿勢のものじゃなかろうか。

短いし、青空文庫で読めるのでオススメ

https://www.aozora.gr.jp/cards/000121/files/3040_47823.html

仁木稔「グアルディア」

遺伝学の発展が少し早かったパラレルワールド未来舞台にした愛憎劇であり、変身ヒーローものでもある。ただのSFと違うのは、さまざまな文化が変容を受け、再解釈を受けて受容されることまでもプロットの一部として組み込んでいるところだ。さらには疑似科学陰謀論社会関係も描いている。今、読まれてほしい作家の一人だ。

仁木稔作品は僕の好み、ストライクど真ん中なんだけど、世界史や文化史、自然科学物語論の素養がないと(かじるレベルでいい)作者の構想を味わい尽くすのが難しいので、滅茶苦茶売れる作品にはならなそうだというのは認めざるを得ない。現に舞台ラテンアメリカ日本人になじみが薄いし、シリーズの別の作品中央アジアだ。それでも、伊藤計劃と並んで、社会学なんてつまらないって誤解を解いてくれた大きな恩がある作家だ。早くこのシリーズ最新刊が出ないか、今か今かと待っている。

イザベラ・バードイザベラ・バード日本紀行」

明治一年日本都市から農村を実際に歩いて見聞した手記である。率直に衛生状態の悪さやはびこる迷信批判している箇所はあるものの、その率直さが当時の日本がどんなだったか身びいきなしに教えてくれる。現代日本人が近隣の、例えば東南アジア諸国を見聞して不満がる、偽ブランドの横行や衛生状態の悪さ、家畜との同居や騒々しさなどが明治日本ではごく普通だったってことは知っておいていいと思う。

著者は北海道にも足を延ばした。アイヌ民族について日本人よりも好意的に描いている場面もある。しかし、当時の西欧人の感覚でよくわからないのだが、「粗野な外見だけどとても優しい目をしている」と褒めた民族のことを、別のところでは「将来の可能性を閉ざされ民族である」と書く点だ。もしかして、かつての人々が持っていた、文明と野蛮の間にある壁・差異イメージは、僕らが直観するよりもはるかに深刻な差別意識内包した、強固な偏見に根差しものだったのかもしれない。単純な軽蔑どころではない、もっとひどい無理解に基づいた恐ろしい何か。同じように、キリスト教によってこそ日本の悪習は絶えるという発想がどこから来たのか。そういうことを考える意味でもおススメしたい。

ハン・ガン菜食主義者」。

とても面白かった。父の暴力を遠因として、あらゆる動物的なもの嫌悪するようになった妹と、ただやり過ごすことで生きてきた姉を軸に描かれた三連作。壊れた夫婦描写に優れる。

妹は最後には精神を完全に病んで、何も食べられなくなるのだけれども、彼女が持つ植物になりたいという妄念が、本当に精神病の患者さんを観察したんじゃないかってくらい、細部にリアリティがある。

姉はおとなしいのだが、自分はただ忍従し、やり過ごしてきただけで、自分人生を全く生きていなかったのだと、夫の裏切りによってやっと気づく。夫は夫で、そのおとなしい妻に対して息苦しさを感じている。他の家庭のように、怒鳴り散らしてくれたらどれほど楽か、と嘆くのだ。

韓国ってよく叩かれているけど、日本と同じように家族のしがらみとかとかで苦しむ描写が多いので、意外とわかりやすい気がする。

進む→anond:20210301080225

2021-02-26

anond:20210226130106

いやいや

きっと元を辿れば

昇給に失敗した世の中の怨念

2021-02-23

Twitterニュースサイトや省庁のツイートクソリプしてる奴が死ぬほど嫌い

こっちはニュースを見たいだけなのに、馬鹿みたいな決めつけや文句愚痴怨念をつらつら書き連ねたツイートが詳細を開くたびに現れてうんざりする

テレビ文句を垂れてる感覚なんだろうけど、できれば自分のTLだけでやってくれ

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