2018-01-16

底辺医学科4年生によるCBTの勉強法

大学医学科4年生が受けることになるCBTの個人的所感

および成績別の勉強法について書いていきます

CBTという試験不安だ、という人の助けになれば幸いです。

なぜ書こうと思ったか

というのも、「CBT 勉強法」などの検索ワードで出てくる諸々のサイトの内容では問題があると思ったからです。

現時点で出てくるサイトほとんど、「CBTの個人的勉強法」と銘打っているものたちですが、

実際は自分の成績がなかなか良かったことをドヤりたい連中が書いてることが、底辺から見させてもらえば丸わかりなんですね。

「数か月前から○○をやりました」「直前まで試験があって不十分なまま試験へ」「結果は80数%、多少不満が残る」

などなどなど。効率よくやってまあまあ上手くいったわ~。

ドヤってます。そして参考になりません。

そもそも成績がいい人はCBTに落ちないので。

落ちる訳のない人が落ちる訳のない勉強をして普通に受かった。それだけの話。

自分正真正銘底辺勢。

なんせCBT留年しましたんで。

先に申し上げておきますが。CBT留年は非常に危険です。

1、2年生の時の教養科目や3、4年生の専門科目で落第して留年するよりも危険です。

なぜならば、CBTは留年して再度勉強しても落ちる可能性が高いからです。

理由は単純でして、まず1年間やることがありません。堕落しようと思えばどこまででも堕落できてしまます

加えて当人は「なぜ落ちたのか」がわからないままに時間けが過ぎていくことになります

大学内の科の単位でしたら、一度留年した時点で、大学教員側もサポートしてくれます

先生方は悪人ではありませんから自力では受かることが出来なかった子は拾おうとしてくれます

ただし、助けを求めれば、ですけども。

とにかく、自分から行動すれば何とかなります

ところがCBTは国が問題策定しているテストです。

大学内に、言うなれば専門家」は存在しません。

先生方との面談でも、結局のところ、「勉強頑張って」というメッセージを送られるだけです。

実際それが正しくて、勉強さえすれば受かります

ただCBTに落ちる連中(自分含む)はどう勉強すればいいのかわからないというのが実際でして。

そういう人のためにどう勉強すべきか書こうと思います

1、現時点でクラス内で成績上位10%内にいる人

なぜこの記事を読んでいるんでしょうか?

その成績であるのに不安不安しょうがないのでしたらむしろ病院へ行きましょう。

あとしいて言うなら公衆衛生社会分野を勉強しましょう。

常識が足りていない可能性があります

2、現時点でクラス内成績上位50%内にいる人

あなたはもう受かっています

今までの勉強法で何の問題もありません。

おそらくいろんな人からQB(もしくはこあかり)をやろうと言われてると思います

言われた通りQBをやれば受かります

3、現時点でクラス内成績下位50%内にいる人

落ちる可能性があります

特に、今までサークル内の情報過去問等で定期試験パスしてきた人は討ち取られる可能性がやや高いです。

4、現時点でクラス内成績下位10%以下の人

まず落ちます

友人や先輩からの「まあ何とかなるよ」という言葉無視しましょう。

本当に落ちます危機感を持った方がいいです。

この記事あなた方のために書いています

1、2の人

ブラウザバックしてQBをやりましょう。

3の人

友人や先輩方に言われる通りです。

QBをやりましょう。そしてわからなかったことは病気が見えるや自分に合った参考書を用いて調べる。

基本的勉強を繰り返していけば問題はないです。

4の人

まずスマホたたき割りましょう。

スマホを手元に置いた状態勉強できる人種は成績下位10%にいません。

スマホが手元にない状態勉強できる環境を作りましょう。

自分スマホを家に置いた状態図書館大学学習室へ行って勉強していました。

そしてQBをやりましょう。

3と一緒じゃないか、と思われるかもしれませんが違います

QBだけ」をやるようにしましょう。

クラス成績下位10%にいる人は、現時点で持っている知識の量が他とは比べ物にならないくらい少ないです。

例えば大動脈から直接分岐する動脈3本言えますか?

アホみたいな問題ですけども、おそらく自信を持って言える人はこのランクはいないでしょう。

一度QBのVol1,2,3をやってみればわかると思いますが、8割方分かりません。(社会分野や公衆衛生常識問題なので例外です)

ここまで記事を読んでくださった1,2に該当する方は「自分もそうだったぞ」と思われるかもしれませんが、少し意味が違います

1,2の方は「答えがわからない」んです。4の人は「何を言ってるのかわからない」んです。

1,2の人であれば、出題された疾患に関する参考書を開けば、「ああ忘れてた。覚えとこ」となるんです。

4の人は違います。「へーこんな疾患あるんだ」となるんです。

ここからです。一から説明しないとアカレベルなんです。

で、改めてQBの解答解説を見てください。

1,2の人ならQB解説で納得がいきます

疾患そのものは知ってるからです。今まで知らなかった知識を埋めるか忘れてた知識を埋めることで充足できるからです。

4の人にはQBの解答解説では不十分です。

参考書を開いて疾患そのもの最初から学ぶところからやらないと知識としてまず定着しません。

何もわからねえ!となっていろんな参考書問題集に手を出すと最悪で、全然点数が上がらないままに本番を迎えることになります

QBのみをやりましょう。そしてQB問題はほぼ完ぺきにするようにしましょう。

オススメ勉強法は出題された各疾患をノートにまとめることです。というかやってください。

やらないと点数が上がらないです。

他のサイトでよく言われている、「QBの一周」というのは、少し表現に不足があります

QB問題参考書を用いてまとめつつ一周」です。問題ざっと読んで当たった外れたしてるだけでは勉強になりません。

故にQBオンラインもほぼ役に立ちません。少なくとも4のクラスの人には。

しかし、逆を言えば、ノートにまとめる。これだけで充分です。

どうしてもそれだけでは心配ならば、QB問題集最初にある、CBTの出題範囲となるコアカリキュラムを見てください。

そこに載っている疾患や指定された内容をさらノートにまとめましょう。

それをやれば、QBの内容でほぼ必修疾患は網羅されているということに気付くと思います

QBを信じよ・・・

加えて、ここが非常に重要なのですが、QBVol1の基礎医学の分野、真面目にやりましょう。

方々のサイトが、「点数に繋がりづらいのでほどほどに」などと書いてありますが違います

基礎医学分野は絶対にやった方がいいです。

基礎医学分野の点数が上がりづらいとみなが口々に言うのは、難問の中に、膨大な知識量を要求される問題が混じっているからです。

そもそも知識がまるでない4の人には、得点を稼げる猶予があります

ノートに一通りまとめれば点が取れるようになる問題が残っているはずです。

1,2年の間にろくすっぽ勉強してこなかったはずですから

基礎医学分野を7割から8割9割まで取れるように勉強するのは非常に大変です。

しかし、4のクラスの人はそもそも5割取れるか怪しいレベル

5割を7割にすることはそれほど無茶な学習をしなくても可能です。

更に、CBTは臨床分野が重要とは言われていますが、一部の臨床分野は基礎医学知識があって初めて理解が出来ます

臨床分野だけをひたすらやっても忘れます理解できないので。

そんなわけで基礎分野はきっちりやりましょう。ここが結果を左右します。本当に。

企業から販売されているCBT向けの映像講座について

見る価値はあります。が、複数回見る必要はありません。

一度真面目に見ることが大事です。

各科を大まかにまとめるのが目的講義ですので、詳細な部分は説明されません。

しかし、必須となる疾患の大まかな病態理解するのには非常に役に立ちます

身振り手振りを用いて疾患を説明してもらうのはかなり理解に役立ちます

しかし、「この疾患はこんな感じ~」というのがわかっても、「○○と○○を覚えろ」と指定された言葉意味はありません。

それよりはるかに膨大な知識要求されるので。

結局は冊子(QB)を用いて勉強するほかありません。

しかし、全くイメージの湧かない疾患を大まかにはいえ一発で理解できるのは非常に有用です。

一回見ましょう。それで充分です。

4の人向け結論

1、スマホをたたき割る。

半ば冗談、半ば本気で言ってます。隙あらばスマホを触る生活から離れましょう。

無論人によっては誘惑のものスマホでない場合もあるでしょう。とにかくそから離れましょう。そうしてようやくスタートです。

2、講義を見る

相性が悪いと判断した場合はやらないのも手です。

また、すでに試験が直前に迫っている場合絶対飛ばしましょう。直接点数に繋がる勉強ではないので。

付け焼刃でもいいから点数がほしい。そういう状況の際はやらない方がいいです。

3、QBを用いて勉強。わからない疾患や用語ノートにまとめる

これが全てです。1,2はこれのための下準備です。

以上です。たったこれだけです。QB参考書を用いて詳細を調べながら勉強すること。これに尽きます

これを時間が許す限り試験ギリギリまでやりましょう。

3のクラスの人も同様です。

個人的に非常に有用だった参考書

病気が見えるシリーズ

QBを用いるんですから当然使いましょう。ページ指定までしてくれています危機感を感じているなら今すぐ買いそろえましょう。

人体の正常構造機能

とんでもない名著です。様々な基礎医学分野の事項が必要十分に書かれています

標準なんちゃらのように詳しく書かれ過ぎてて意味が分からなくなっていることもありません。

CBT試験用として容量が絶妙なんですね。これ一冊で基礎はほぼカバーできます

何を買えばいいかからない場合はこれを買いましょう。

最後に、CBTは各大学合格基準がまちまちです。

自分大学は現時点で70%を合格点としていました。

国家試験合格率を上げようという大学全体の流れからして、これからは各大学合格ボーダーインフレがどんどん進んでいくでしょう。

ただ、勝手保障しますが、上記した勉強法で75%は取れます。(80%と言いたいところですが、多分勉強法の相性もあると思うのでちょっと謙遜

その間は自分の書いた勉強法通用するはずです。

  • よく「進学校を出て医学部に入って医者になるなんて夢がない、人材の無駄遣いだ」といわれるけど、こういうの読んじゃうとそれこそ筑駒灘ぐらい出てもらわないと不安だって思うわ

  • 自身も同様の状態から何とか受かりました。結局QBメインなのは皆と一緒だけど、底辺ではそれに加えて本来授業と並行するべき「みえる」などのまとめも必要なんですね。つけが回って...

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