はてなキーワード: 乗客とは
バニラエア車いす乗客(木島英登さん)と乙武洋匡の最大の違いに言及している人が少なすぎる。
それは、バニラエア車いす乗客の方は健常者だったものが、高3の時の後天的な事故で車椅子生活になったのに対し、乙武洋匡は先天性四肢障害で、最初から車椅子生活であったということだ。
バニラエア車いす乗客は後天性だから、健常者を経験したことがある。健常者であるということがどれだけ強者であるかよく分かっている。だからこそ、どの程度であれば問題提起の範囲内とみなされるか分かっているのではないか。現に、今回も、「いくら格安とはいえ、公共交通機関なのだから障害者を載せられるようにするのは義務だろう」という意見がある。
対して、乙武洋匡は、健常者を経験したことがない。だから、イタリアン事件のような、明らかに不適切な場面で障害者差別を強弁して、失態を犯したのだ。
あ、事前連絡云々の件は関係ないからな。件の会社は、件の路線で車椅子利用希望の事前連絡があった場合、利用できないということで最初から断っていたようだ。つまり、事前連絡すれば対処できるように見せかけておきながら、門前払いすることで、障害者への対処費用を浮かせていたらしい。これが事実なら、まぁ、こういう手段を取られてしまうのも、仕方がないのではないかと思う。少なくとも、航空会社側に全く否がないわけではないだろう。
社会変革のための活動ならもっと上手にやるべきで、現場の係員やCAに対する暴力(暴言)で主張を通そうとするから反発が起きる
意思決定の裁量を持った上の人間にダイレクトに交渉し、他の乗客の迷惑を最小にしないと味方が増えない
ましてや元ラグビー部の元電通マンということは、頭のキレや交渉力、拡散力は元プロボクサーのパンチのような凶器な訳で
そんな凶器を裁量のない現場の担当に向けて吊るし上げても意味がないとしか
個人的には、現場の担当はそんな暴力に耐えるいわれもないので、上司を呼んでくるフリしてそのまま仕事をボイコットすべきだったと思ってる
障害者の人を差別せず扱うべく合理的配慮を求める法律があるので、事前申告があってもなくても搭乗拒否はできない。これはもう必須条件。
例えば米国でも「航空機における障がいに対する差別の禁止」という明確な規則があるが米国就航便がないバニラエアには適用されない。つってもほとんどの先進国共通のコンプライアンスである。
だからバニラエアも即対応しているし、これはこれで解決している話。
現在の奄美空港は車椅子の場合「事前の確認事項がございますので予約センターまでお問い合わせいただきますようお願い申し上げます」とあり、車椅子の場合連絡が必須ということになっている。
木島氏も「面倒」と言っているが、本来論としては空港のバリアフリー設備を利用するのに事前連絡が求められるべきではなく、いつでも使える状態(Available)でなければいけない。
階段横のスロープやビルの障害者用トイレや駅の車椅子用エレベーターを使用するのに事前申請が必要だったらそれはAvailableではない。
もちろん個別事情があるので100%すべてのバリアフリー設備が24時間365日使用可能でないといけないとか極論をぶつつもりはない。通常フローで申請が必要な状態はおかしいというだけだ。
各航空会社のサイトを見ると、どこも「特別な補助(介助・サポート)が必要な場合は事前に連絡を」と書いてある。
アレルギー持ちの人が特別食を頼むときと同じで、航空会社側に何か配慮を求める場合は連絡が必要ということだ。
バニラエアのサイト https://www.vanilla-air.com/jp/guide/special-assistance にも全体的に「お手伝いをご希望のお客様は」とある。つまりバニラエア側にお手伝いを求める場合の手続きということ。
航空会社側に補助をお願いしたい場合は事前に連絡。これは双方不合理は感じないと思う。
一方、同ページに「インシュリン・エピペン等の自己注射器を使用する場合」とあり、自分で注射をうつ場合は事前連絡は必要とされていない(針なので保安検査時に申告する必要は当然あるが)。
なので車椅子でも特に手伝いを求めていないならガイド的には事前連絡は不要であると読めるし、そうであるべきだろうという信念で木島氏は行動していると推察される。
言うまでもなく車椅子を使っている人にもいろいろな状況の人がいて、自力での移動がまったく不可能な人もいれば電動車椅子の人もいるし自らの腕で移動できる人もいる。
木島氏は自らの腕で移動できる人。 さらに同伴者もいる。それで何十か何百の国を行き来できていた。
木島氏はもともとバニラエアに特別な補助を求めていたわけではなく、一貫して「自分と同行者でなんとかできるから普通に乗せてくれ」という主張をしている。
もし木島氏が「事前連絡なしでも空港職員は私を手厚くサポートすべきだ」と主張していたら「そらおかしいやろ」と思ったろうが、特別扱いしないでくれと言っている。
例えば目が悪い人にも矯正器具で自力歩行可能な人もいれば付き添いが必要なレベルの人もいるが、仮に「視力が悪い人は全員事前連絡が必要」となったらおかしい。
サポートを求める人には適切にサポートする、自力で対応可能な人には自力でがんばってもらう、それが正しい受容のありかたかと思う。
前段の繰り返しになるが、木島氏は車椅子ではあるが総合的には動けるほうの人だ。
ラグビーをやっていたとかで腕っ節も強そうだし、どこの国にでも出かけていく度胸もあるし財力もある。
自分が理不尽と思ったことと戦う覚悟もあるし、自分の論を強く主張する知恵もある。
こういう人間は普通「弱者」とは呼ばれず「強者」の範疇に入れられると思う。
ノブレスオブリージュなどと言うつもりはないが、バリアフリー研究所所長という肩書きで講演等している人間が障害者全体の代表のような面をして矢面に立つわけだから言動には注意する必要がある。
人格者たれというよりもリスクコントロールの範疇だ。自分の希望する方向に世の中を動かしたいならツッコミどころを作ってはいけない。
おまえみたいな人間が飛行機に乗ると周囲に迷惑がかかるから搭乗前に自分の思想を説明して会社と搭乗客全員の了承をとってくれな。
まず木島英登さんのサイトを見てみよう。これは過去にあったANAでのトラブルの話である。
http://www.kijikiji.com/self/ana.htm
私が乗りこむ番が来た。
係員は助けるというが、最初に「乗せない」と言われているので、助けなんていらない。
それに、私は一人で乗ると言った。実行してやる。
また、助けるといっても、おんぶして担ぐと予想され、おんぶされる経験豊富な私は
その人が、おんぶで担ぐのは無理で、途中で崩れ落ちたりするだろうとも予想された。
おんぶの場合、途中で崩れ落ちる予想があるから嫌と言っている。
階段に乗り移り、一段ずつお尻を上げて、足を乗せて、登っていく。
過去にも自らの意思で階段を這い上がって上るのはおこなっている。
これらの経緯もあって、余計なトラブルを避けるため、車椅子であることを告げない。
規定を超えた大きな車椅子や電動車椅子がある場合は、航空会社に伝えるべきだと思うが、
どの航空会社でも事前連絡をして欲しいというアナウンスに対しては、要望はアイルチェアーのみであり、過去に伝えたら拒否されたことがあり、現場レベルでの対応は要らないと思っている為、事前連絡はしていない。
伊丹~羽田間は問題ないから、他の便でも同じように利用できる筈だろうということだろう。
この記事で分かる事は、いずれも問題が起きているのは『ボーディングブリッジ』を利用しないケースである。
※伊丹~羽田間はまずボーディングブリッジ使用なので利用できているかと思われる
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha08/12/120303/05.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/001091414.pdf
伊丹~羽田間のPBB利用率はほぼ100%(平成19年10~12月、平成27年1~3月)
http://www.kijikiji.com/self/vanilla.htm
同行者が5人いるので「同行者の手伝いのもと乗降する」というので説得して搭乗しました。
同行者に手伝ってもらって乗降するといって了解を得る。
本来であれば、この時点でバニラエア側はこの行為を止めていなければならなかったと思う。
この行為を認めてしまったため、同様の事を奄美空港でやって、奄美空港では止められた。
空港用意のにするのは、移動により万が一車椅子が破損した場合にその対応処理を楽にする目的もある。
設備はないのはわかっているので、同行者に階段を担いでもらうのには自分の車いすが簡単。
できるなら自分のを使いたいと返答。すると15分ぐらい待たされて、ようやく回答が。
「同行者のお手伝いのもと、階段昇降をできるなら」という条件で、ようやく搭乗が認められる。
ここが今回の件における、一番の問題だと思う。
本人が乗った状態で同行者が車椅子を担ぎ上げるのは違反と告げられている。
それでいて「同行者のお手伝いのもと」で許可を貰ったのに、再び違反と告げられた方法で搭乗しようとしている。
ここで許可された「同行者のお手伝いのもと」というのは肩を貸すとかであり、禁止といわれた『本人が乗った状態で同行者が車椅子を担ぎ上げる』ではない。
木島さんは確信犯とも言えるようなことをしているように見える。
一段一段、階段を這い上がったのは空港側、航空会社側の指示ではなく自ら選んだ方法である。
駄目と指摘受けても無視してのぼっている。
同行者は私の足首をもってお手伝い。途中でキャビン・アテンダントが手伝うと駆け下りてきた。
バニラエア側は何もしていないかというとそうでもなく、CAが手伝おうとしていたり、機内に専用の車椅子を用意している。
ブコメなどで、「事前連絡なんてする必要ないだろ!」と言っている人達が多く見かける。
なぜ「事前連絡」が必要かといえば、それは車椅子利用者が安全に利用できるように準備するからである。
http://www.cilmsa.com/cilmsa/advocacy/advocacy_barrier_lcc.html
・肘掛けが上がらない席があり、そこにあてがわない為
JALやANAなどレガシーなら人材に余裕がありサポート要員も容易に確保は出来る。
しかしLCCといった格安航空会社では人材はギリギリで設定しており、容易に確保が出来ない。
品川から新大阪に向かわないといけないのに、ぼーっとしていて東京行きの新幹線に乗ってしまった。
疲れていた。
品川駅で大量に降りてくる乗客をみておかしいと思わなければいけなかった。
品川駅から自分以外誰も乗っていないことに気が付かないといけなかった。
車両に入ったとき感じた、疲れた中年たちの匂いに何かを感じなければいけなかった。
購入した指定席にはすでにおじさんが座っていた。
靴を脱ぎ、臭そうな足を投げ出して、リラックスしていた。
そこで気がつけばよかったのに、おじさんに自分の切符を見せて「そこ僕の席ですけど」と言ってしまった。
ちょっと、いや、かなりムッとした口調で言ってしまったために、おじさんは引いていた。
そりゃそうだ。
おじさんは後数分で到着する東京駅で降りるわけで、なんでこんなタイミングで席が違うとか言ってくるんだと、頭がオカシイやつなんじゃないかという警戒した空気すらあった。
僕が満足して席に座った瞬間に聞こえてきたアナウンス。
乗車してからの違和感の謎が一気に解決していくカタルシスと、自分がおじさんにとってしまった傍若無人な振る舞いの恥ずかしさがごちゃまぜになって死にたくなった。
おじさんが喧嘩っ早くなくて本当によかった。
おじさん、ごめんなさい。
http://anond.hatelabo.jp/20170606055715
http://b.hatena.ne.jp/entry/339895600/comment/eroyama
早くも「司法の場で物証抜きで犯行認定されるのが悪い」という真理が広まったようでよかった。
前回、登場人物を
(A)痴漢
とリストアップしたが、真の問題は「司法の場で物証抜きで犯行認定される」なので、本来の登場人物は
(オ)警察
(カ)検察
(キ)裁判所
くらいだろう。
前回、「犯行を認定する側はこの問題で不利益を受けないので、構造上この問題はそのままでは解決されない」と書いた。
数的に圧倒的に多い(C)&(D)がかなり不利益被ってるのに、そんな構造になっているのは、(エ)~(キ)にとって、現状行っている動きが各々自身にとって最適となる構造になっているという事だ。
そういう訳で、次回は(エ)~(キ)にとって、なぜ現状の動き(物証抜きで犯行認定されることになる動き)が各々にとってベストな行動になるのかを見ていきたいと思う。
一度流行ったネタはフォロワーが出るのか同じ展開の話ばかりがグルグル回っていた。
泥ママが泥棒した物を勘違いして使い負傷、怒った泥棒ママの旦那が抗議にくるが泥棒したものと解ると泥ママをとっちめてめでたしめでたしみたいなのとか
泥棒したボタンをコンタクトと間違え無理矢理目に突っ込んで失明みたいな有り得ない話でも「やたらに泥棒ママの話を見るし女は泥棒ばかりなんだな」とか真面目にコメントしてる人がいて不思議な空間だった
綺麗な人が電車で騒ぐ子供と親をとっちめて車内の乗客が一斉に拍手みたいなのも流行りまくってた
そういうののコメントでも「ネットでマナーの悪い子持ちの報告がある限り全ての子持ちは反省するべきだし自分は子持ちを叩く」とか息巻いているのが居た
あれは本気で思ってたんだろうか
・痴漢(A)
誤った痴漢宣告を出すことを恐れる(人もいる)
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(満員電車に乗らない男なので)俺は痴漢問題とは無縁なんだけど、わざわざ纏めようと思ったのは、「痴漢告発が誤りだった際には女側に重大なペナルティを課されなければならない」というブコメがあったからなのね。
人は間違えるものなので、Dが誤った痴漢宣告を出してしまう可能性もある。しかし、痴漢は物証(下着の繊維とか)が出るので、本当に痴漢犯なのかは本来そこで分かる。
つまり、Dが「間違った痴漢宣告を出してしまった場合、無実のCの人生を破滅させてしまう」と恐れるのは、物証無しに痴漢犯罪が認定されて来たからだ。
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誤認宣告の他にもDの恐れは色々あって、
犯人と言い合いになる恐れ
・痴漢的な感触はあるが、相手がわざとやってるか確信できない場合
などがある。
上記のいずれも、「物証が出れば有罪、出なければ無罪推定」という運用が厳密に為されていれば、告発しても最終的には問題はなくなる。
痴漢被害を大きく減ずるには、Dが積極的に告発できる環境にないとならないが、上記のように告発後の痴漢認定は適当なので、そんな環境にはなっていない。
そして、痴漢認定を行う側には満員電車とは無縁で、痴漢認定が適当でも自分自身は困らない立場の者しかいない。
●まとめ
Dが片っ端から痴漢告発できないのも、「これまで告発後の痴漢認定が物証抜きで行われてきた」ことが原因である。
この「物証抜きでの痴漢認定」が痴漢問題のキーポイントなので、今後はこの点を踏まえつつ、痴漢にまつわる諸問題を見ていきたい。
痴漢が司法の問題なのは自明のこととしても、一朝一夕に正されるわけじゃない。
明日にでも起こる痴漢や痴漢冤罪にどう対応すればいいかという話も同時に必要である。
痴漢行為を疑われて警察に取り囲まれても安易に従わず「正統な職務執行なのか」を問いただす方法が紹介されていたが、「痴漢されると怖くて声も出せない」のと同じで、警察に囲まれて毅然と対応が出来る人は限られるだろう。
また知識武装が冤罪の偽装に使われるという話は当然ありうることで、両手でつり革を持ったまま股間を当ててくる痴漢の話があったが、これも「つり革を持って痴漢していないことを示す」善良な一般市民の工夫を、姑息にも痴漢が利用している。こういう輩が増えると「両手でつり革を持つ」ことが冤罪証明にならなくなるわけで、こういう姑息な痴漢にはもっと怒りを向けるべきだと思うのだが……残念なことに痴漢冤罪の問題で「勘違い女」や「嘘をつく女」を怒りの矛先としている男性も一定数いる。
とはいえ示談金目的で痴漢冤罪をでっちあげる女性の存在もあり、実際に事件として明るみになったこともある。もっともこの事件は女に痴漢を仕立てるように指示した男の存在がいて、男の敵は男という案件でもあったのだが。まあ、痴漢や痴漢冤罪の問題において悪いのは犯罪者であり、男か女かという議論になった時点で非建設的ではあるのだが。
痴漢冤罪が大きな問題になるほど得をするのが痴漢でもある。したがって現状何の対策もとられないまま痴漢冤罪の認識だけが広がることは、痴漢を減らすことからも遠ざかる。こうした連鎖を危惧して「痴漢は女性にとって深刻な問題」と声を強くすると、「じゃあ冤罪をかけられた人はどうなってもいいのか」と反発を受けることがあり、解決どころか水掛け論に陥ってしまう。
同様の話で、女性側が「痴漢の方が深刻」と結果的に対立を煽ることになる言葉を使うケースもあるし、そもそも「男の敵は女」と思っているような男性に「痴漢は女性にとって深刻な問題」といっても煩いノイズにしか聞こえていないのだろう。
両手でつり革をもって冤罪偽装する痴漢もいれば、数人で謀って痴漢をするケースもあり目撃者の信頼度も必ずしも完全ではない。別の乗客に間違うように仕向ける痴漢もいるかもしれない。女性側も示談金目的かもしれないし、バックが当たったことを勘違いしたのかもしれない。痴漢騒ぎがあった時に、痴漢なのか冤罪なのかは当事者しか分からないが、その頼りとなる証言も第三者からすれば互いに疑わしいところは最後まで残る。
こういった状況でほくそ笑むのは痴漢や示談金目当ての犯罪者だろう。
犯罪者が本当に困るような方法で対策をしていくべきだと思う。
ちなみに度々話題になる監視カメラだが、東京メトロと都営地下鉄は2018年度以降に3,800両の全車両内に防犯カメラを設置する予定でいるそうだ。JR東日本は埼京線で一部導入しており、東急では2020年をめざして設置予定だという。
監視カメラがどれだけ効果があるかは分からないが、埼京線の導入車両では減ったという報告もあり、実際にカメラが現場検証に役立つというようりも、痴漢をしようとする人の心理的な抑止効果にはつながるのではないだろうか。
しかしそれも10年ほどを設置期間と見ているようで気の長い話ではある。
また、都合が悪い証拠を警察が改ざんした事件などもゼロではなく、正当な職務執行の事実を認めるリスクを避けて捜査に不正を行う可能性も否定できないし、冤罪偽装しながら痴漢を行った場合に別の人が痴漢扱いされるケースも考えられ、監視カメラで痴漢や痴漢冤罪を減らすことができても、全てを解決するツールとはならないだろう。
監視カメラ設置をした上で、鉄道会社が乗客数の上限規制をすることも効果があるかもしれない。無理にでも行った場合、渋々フレックスタイム制を取り入れる会社も増えるかもしれないが、サービス早朝出勤させられる労働者も増える可能性もあり、未知数である。
根本解決ができない以上、混雑する朝7時から9時半まで男女完全別車両にするほうが早いのではないか。これなら比較的コストもかからないし、何よりも痴漢と示談金目的のでっちあげ犯を困らせることができる。
他国から見れば過剰対応かもしれないが、もうすでに犠牲者も出てる上に、痴漢男女間の不信やヘイトが根深くなる一方の現状よりはマシなのではないかと思う。
ふわふわの毛。一匹一匹違う模様。丸い大きな目。ピンと伸びたひげ。
空いていれば吊り革に掴まっている肉球も、満員の車内では届きようもなく、所在無げにペロペロされるのみだ。
猫は人間と人間の間に縦に挟まっている。お腹の毛並が脇からからだの中心に向かって伸び、胸元でぶつかってはねている。細い柔らかそうな毛だ。6つか8つかある乳首は埋もれて見えないが、毛のへこみでなんとなく位置がわかる。そんな体を惜しげもなく晒して、猫は電車に乗っている。
私はつい、猫の後ろに立ってしまう。
真っ白いお腹と違い背中は茶の縞模様。艶やかな毛並みはまっすぐしっぽに向かっている。一本一本生えている毛が少しずつ色を変え、見事な模様を描いている。私はこの模様が不思議で仕方ない。
電車が揺れた。猫は少しバランスを崩し、後ろに立つ私に寄りかかってすぐに離れた。いい匂いがした。猫とは何故こうもいい匂いなのだろう。
私は誘惑に負け、手の甲をそっと近付ける。背中を向けている猫だがしっぽは付け根で下を向き、Uの字を描いて上に伸びている。そのしっぽの中程に軽く触れた。
ふわっとした感触とともに、ぴくっ、と跳ねたしっぽは私の手を避けるように動く。
続けて手の甲を押し付ける。ぴくぴくっ、と逃げたしっぽはゆらゆらと揺れる。
猫の耳が気持ちこちらを向いている。
威嚇はしてこない。人馴れしているのだろうか。しつこくしっぽを追い続けると、しっぽは困ったように、私の体をパタパタと叩いた。
たまらなくなった私は、手の甲で脇腹をなぞり始める。ふわふわのつるつる。柔らかくて暖かい。
お腹の毛も触りたい。できることなら上下に思いっきり撫で回したい。が、そこまですると噛まれるかもしれない。言い訳がきくよう手の甲で慎重に撫でる。
だいたい、猫が電車に乗っているのが悪いのだ。私は日々の仕事に疲れきっていた。ストレスで肌も荒れて、鏡に映るのは醜い中年。可愛い猫が心底羨ましい。毎日魅力的な毛並みをふわふわさせて、しっぽを揺らして、横に並べばピンと伸びたヒゲが当たる。そんなの触るなと言う方が酷だ。
最近は猫専用車両なんてものもある。間違ったふりをして乗ってしまおうかと何度考えたことか。猫で満たされた車両なんて天国に違いない。
モフモフしたい。思いっきりモフモフしたい。撫で撫でして、プニプニして、にゃんにゃんしたい。猫欲は本能なのだ。抗えない。
しっぽの先端をつつこうと一瞬手を離した時、隣の人間が身じろぎ、鞄が猫に当たった。
「シャーッ!」
ついに振り向いた猫はそのまま隣の人間に飛びかかった!
「なんですか!やめてください!」
なんと、猫は隣の人間を犯人と思ったようで、噛みつき、ひっかき、車内は騒然とする。
駅に着き、駆けつけた駅員が人間を押さえつける。
「いやね、痴人よ」
誰も私が犯人だと知らない。そそくさと場を離れる。
容疑のかかった人間は「私は猫アレルギーです、ティッシュを取ろうとしたんです」と必死に弁解していた。
私は袖についた猫の毛をはらい、思う。
痴漢してようがしてなかろうが
その他何万人という電車を利用する周りの乗客の迷惑を一切考えられないこの男は
本当に痴漢をしてないといえるのだろうか?
まわりへの迷惑を考えられる人であれば
痴漢はしていないだろうけれど
2年ぐらい前の話
上野駅始発の高崎線に乗ろうとホームの列で待っていた時、キョロキョロとあたりを見回している男がいた。
誰か連れを探しているのかなと、私はあまり気にも留めず、列車に乗り携帯を見始めた。
列車が走り始めてふと顔を上げると、先ほどの男が両手に吊革を持ち、私に背を向け少し反るようにして立っていた。
私はギョッとした。男のすぐ前に女性が立っていて、男の股間は女性のお尻に密着していたからだ。
恋人同士だろうか?いや、年格好も身なりもあまりに違いすぎる(男の年は50過ぎ。ゴミ捨て場から拾ってきたようなシミだらけのウインドブレーカーをきていた。女性は20代で身綺麗な方だった)
すぐにこれは痴漢だと考えた。なんとかしなくてはとも考えた。だがすぐには行動にうつれなかった。身動きできないほどの混雑ではないが「混んでいたので身体が当たっていただけだ」と言われたらはっきり言い返せるほど空いているわけでもなかった。
それとまかりまちがって痴漢の冤罪に加担してしまうのも怖かった。人との距離の取り方が一般的ではない人なのかもしれない。
女性が助けを求めるとか男が明らかに手で触るとかすればすぐに捕まえてやろうと見ていたのだが、そのどちらもなかった。
女性はときおり体をずらしたり少し移動して男から離れようとしていた。(そのように見えた)
男はその度に女性に合わせて動き腰を密着させ続けた。
しばらくそんな攻防が続いて女性が我慢の限界だったのか隣の車両に移動していった。さすがに男はそれにはついて行かなかった。
この時点でも男はまだ僕の中では限りなく黒に近い「グレー」だった。歯がゆいが、警察に突き出せるほどはっきりとした行動をしているわけではない。
なんとか白黒はっきりさせたい。
そこで僕は男を尾行することにした。
必ず尻尾を掴んでやる!
そうこうしていると、男が尾久で降りた。
ピンときた僕は男にバレないよう降り、あとをつけた。案の定、男は早足で車両の中を物色しながらホームを移動し、少し行くと降りたばかりの列車の「別の車両」に乗った。僕も男が乗ったの隣の扉から続いた。
再び列車は走り出した。
乗客をかき分け、再び男を目にした時、この男は黒だと確信した。
先ほどと同じように男は両手に吊革を掴み、股間は別の女性のお尻に密着していたのだ。
ふざけるなと言われるかもしれないが、こんな明らかに黒な状況でも僕は捕まえるという行動に踏み切れなかった。
状況は先ほどと変わらない。巧妙?にも男は言い逃れできる範囲でしか体を触れさせない。女性からの助けを求める行動はない。(そもそも僕に気づいていない)
目の前で明らかに痴漢(的行為)がされてるのに何もできない歯がゆさに段々自己嫌悪が強くなる。
決定的ななにかしているわけではないけど止めるか?とりあえず女性に声かけるか?どうしよう?どうしよう?と何もできないでいるうちに、列車は赤羽についた。
どっと乗客が入れ替わる。男も降りた。とりあえずあとをつける私。また別の車両に移動して再び乗る男。そして女性の背後に。
決心した私は行動を起こした。
満員電車では他人に対してお互い無視することが暗黙の了解になっている。
気になるそぶりをされると無視できなくなりイライラしてトラブルになる。パーソナルスペースを侵されたと考えてしまうからだ。
これはネットにも当てはまる。
はてなブックマークでは他人のコメントに対してお互い無視することが暗黙の了解になっている。
気になるそぶりをされると無視できなくなりイライラする。パーソナルスペースを侵されたと考えてしまうからだ。
今日、常磐線の夜20時頃の電車であったことを記したいと思う。
180cm以上ありそうな背の高い女性のことを
『君、そんなにタッパ(身長)あったら、スーパーモデルになれるよ!アメリカでスーパーモデルになるには180cm必要だし』と、
長州力に尊敬の念を抱いているような髪型の白髪がいいかんじの60代の人が熱っぽく話しかけていた。
しかし、傍若無人な態度で大きい声で、豆知識を交えて、一方的に話しかけていた。
しかも、両手に透明な資源ごみを集めてますみたいな袋を持っていた。
しかしそんなことはお構いなしに、長州力風の男は車内轟く大きさで熱っぽく
「あんたスーパーモデルだよ、俺のこと無視してるのかわからないけど」
あれ、この場面進研ゼミでやったところだ。という感じで、僕の中に急速に思い出されてきた映像が流れた。
電車内で女性が嫌がっているところを助けてから恋がはじまる、電車男だ。
ここで僕がうまく対応できれば、このスーパーモデルの人と恋が始まるかもしれない。
とここまで妄想をしたが、実際には行動に起こせず。
始終見守りたかったけど、
僕は途中で降りてしまったので、この先、二人ないし新キャラが絡むリアルな物語を知らない。
あの二人がどうなったのか知っている人がいらっしゃったら、コメントください。
実際、こういう場面(声の大きなおじさんが一方的に話しかけている)でどう対応するのがいいのだろうか。
このおじさんの中にある「おい……見てるか谷沢……お前を超える逸材がここにいるのだ……!! それも……2人も同時にだ」という安西先生と同じ気持ちになっている人を止めるイメージがわかなかった
それなら、身の危険をていして、スーパーモデルと長州力の真ん中にしれっと立っていて、あたりをさける方がよかったのだろうか。
この行動をしたら、僕に「おれはモデルがみたいんだよ」と暴力的な手段にでるのではないだろうか?
感情任せで確信をもっちゃっているおじさんの対処法も勉強したい。
論理で交渉するのはどう?とおもったりするけど、会話は共通理解だと思ってるから、論理が通用しなさそうな人には効果ないかなと。。。
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読みづらい中、コメントしてくださった方、御覧になった方、ありがとうございます。m(_ _)m
(編集:2017/05/28 ご指摘ありがとうございますw
編集:2017/05/30
)