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2024-02-12

中国海軍歴史 略史(3/4)

anond:20240212015211

韜光養晦期(1989年2011年 052D型の登場)

ソ連という共通の敵を失ったことによって中国西側諸国の友好関係が薄れていき、天安門事件によって決裂が明らかとなり軍事技術的にも独自路線を歩み始めた時期
そして第三次台湾海峡危機アメリカの圧倒的な軍事力を目の当たりにしたことが、中国海軍のその後に大きな影響を与える
1989年

天安門事件

鄧小平辞任、江沢民就任

劉華清 江沢民後見人として党中央政治局常務委員党中央軍事委員会副主席に任命される

ベルリンの壁崩壊

マルタ会談 冷戦終結宣言

1990年

日本バブル崩壊

051G型駆逐艦(旅大III型) 1番艦 湛江 就役 051DT型の発展版 フランスイタリアイギリスなどから導入した兵器国産化を試みている

★052A型(旅滬型)駆逐艦 1番艦 哈爾浜 起工 西側技術を大規模に導入し、中国初の外洋型近代駆逐艦として建造された

 対空ミサイルレーダーフランス製、主機のガスタービンエンジンアメリカ製、ディーゼルエンジンドイツ製を導入、哨戒ヘリコプターフランス製のライセンス生産

 中国海軍沿岸海から外洋海軍進化する第一歩となった

1991年

湾岸戦争開始 米軍による一方的空爆を目の当たりにし自国の防空システム限界認識した中国は、新しい防空ミサイルシステムHHQ-9Aの開発に着手

ソビエト連邦崩壊 中華人民共和国第一仮想敵国ロシアから台湾支援するアメリカ合衆国に変わった

053H2Gフリゲート(江衛型) 1番艦 安慶 就役 053H2型に個艦防空ミサイル艦載機運用能力付与したもの

 1989年天安門事件を受けて西側から軍事技術供与が停止されたため、2番艦以降は1番艦とは異なる構成になっている

 2番艦ではガスタービンウクライナ製UGT-25000(DA80)ガスタービンエンジンにしている。

1993年

053H1G型フリゲート(江滬V型) 1番艦 自貢 就役 053H2型フリゲート

052A型(旅滬型)駆逐艦 1番艦 哈爾浜 就役

1994年

プロジェクト877EKM(キロ級)潜水艦 1番艦 袁正64 就役 中国が初めて入手した近代ディーゼル潜水艦

1996年

中華民国が遷台してから史上初めて正副総統の直接民選選挙李登輝当選

第三次台湾海峡危機

 アメリカは2つの空母戦闘群派遣、ミッツ空母戦闘群台湾海峡を通過した

 中国軍はアメリカ空母戦闘群に対し何もできず、アメリカ台湾支援した場合は止められないことを理解し軍備増強を大幅に加速した

 特に艦隊防空(エリアディフェンス)能力の欠如を強く認識

艦隊防空能力強化のためロシアにソヴレメンヌイ級駆逐艦2隻を発注(中国語では「现代级」と表記されることから何を期待していたのかが理解できる)

対空戦能力を有する国産ミサイル駆逐艦整備計画が着手、複数タイプ(052B型と052C型)の駆逐艦を少数建造し設計プロトタイピングを繰り返すスパイラルモデルでの開発が始まる(「小步快跑」)

1997年

970型試験艦 就役 HQ-9A艦対空ミサイル、HQ-16艦対空ミサイル、Vertical Launching Systemフェーズド・アレイレーダーテストを行う

プロジェクト636(改キロ級)潜水艦 1番艦 袁正66 就役

1998年

劉華清 引退

マカオ中国企業が空母ヴァリャーグウクライナから購入

1999年

956-E型(ソヴレメンヌイ級) 1番艦 杭州 就役 艦隊防空機能を有し、射程160kmの超音速対艦巡航ミサイルSS-N-22(P-270)を搭載しアメリカ空母戦闘群の接近を阻止する役割を担う

039型潜水艦(宋型) 1番艦 遠征20就役

 中国国産ディーゼル潜水艦で旧式化した035型に替わる新世代の潜水艦として建造

 ロシア兵器フランス戦闘システムドイツ製ディーゼルエンジンを搭載した

★052B型駆逐艦(広州級) 1番艦 広州 起工

 中国が建造した初の艦隊防空能力を持つ艦

 052A型ベースとした中国版ソブレメンヌイ、本命の広域防空艦は052C型で052B型はその保険

 国産で新開発のHQ-9艦対空ミサイルフェーズド・アレイレーダーの完成は間に合わないため、ロシア製対空ミサイルシステムを搭載して建造

 ZKJ-5戦術情報処理装置 今まではイギリス製をコピーしたZKJ-3かフランス製をコピーしたZKJ-4しかなかったが、新規開発された国産戦術情報処理装置テスト

 通信設備としてHN-900(中国海軍第1世代戦術データリンク装置)を採用

2001年

中国WTO加盟

胡錦濤 就任

956-EM型 (ソヴレメンヌイ級) 追加発注

ウクライナからSu-33の試作型T-10K-3を入手、後にJ-15の開発につながる

1985年から開発を続けていたWS-10Aエンジンが完成

2002年

★052C型駆逐艦(蘭州級) 1番艦 蘭州 起工

 中華イージス

 国産で新開発のHQ-9艦対空ミサイルフェーズド・アレイレーダーを搭載した中国人民解放海軍本命

空母ヴァリャーグ大連港に入港

093型原子力潜水艦 1番艦 407 就役

2004年

052B型駆逐艦 1番艦 広州 就役

052B型駆逐艦 2番艦 武漢 就役

052C型駆逐艦 1番艦 蘭州 就役

039A型潜水艦(元型) 1番艦 330 就役 プロジェクト877EKM(キロ級)の経験で得られた技術を、039型潜水艦に盛り込んだ性能向上タイプ

2005年

956-EM型(ソヴレメンヌイ級) 1番艦 泰州 就役 

054型(江凱I型)フリゲート 1番艦 馬鞍山 就役

 従来の中国海軍フリゲート比較して武装レベルが極めて高い、また船体の大型化によって外洋航行能力も大幅に向上している

 054A型テストベッドとしての性格があり、建造は2隻に留まった

052C型駆逐艦 2番艦 海口 就役

 2004年に就役した蘭州と共に、新世代艦のプロトタイプとして性能・運用試験実施

094型原子力弾道ミサイル潜水艦 1番艦 411 就役 092型からは大幅に進歩したが未だ米英露仏のレベルには至らず

上海長興島造船基地建設開始

なお2005年当時の中国軍の評価は以下のようなものである、きわめて妥当評価で当時の中国海軍がまだ立ち遅れていたことがよくわかる

中台軍事バランス中台安全保障戦略に与える影響―(2005年5月発行)

https://jats.gr.jp/cp-bin/wordpress5/wp-content/uploads/journal/gakkaiho007_05.PDF

中国は、約3,200 機の作戦機を保有しており、編制上桁違いの優位があるが、第4世代戦闘機を150機程度しか保有していない〔USDoD, 28 July 2003, p. 23〕。

しかも、中国空軍の訓練時間は、新型戦闘機のパイロットを優先的に長時間訓練させていると見られるものの、全体として西側空軍常識から見て極端に少なく、メンテナンスも劣悪で故障も多く、また1日に大量の航空出撃を実施するような演習をほとんど経験していない〔Allen, 1997, pp.224 –232〕。

このため、中国空軍作戦機が台湾攻撃必要な高い練度を獲得するには今後長い時間必要である

他方台湾空軍は、すでに F-16ミラージュ 2000-5、および経国号配備完了しているため、旧式機から第4世代への換装をほぼ終えている。

空中戦態様は、戦場中国から離れた台湾の航空管制範囲内であり15、台湾側の方が各種装備が優越し、練度も高いため、台湾空軍側に有利に展開するもの推定されている。

特にF-16 用のアムラーム・空対空ミサイルの売却が 2003 年に実施されたことにより、台湾空軍の空戦能力は飛躍的に向上した。

しかも、中国保有している Su-27 および Su-30MKK の性能は、電子戦能力戦闘能力において台湾保有するミラージュ 2000-5 におよばないとされるし、遠距離から攻撃では経国号の装備が勝っているとされる16。

このため、大幅な改良を加えない限り、Su-27 は量産されても台湾空軍に対して質的な優位を確保することができないと考えられ

中国海軍水上艦艇の特徴は、艦隊防空能力特にミサイル防御能力)が極めて低い一方で、対艦ミサイルの数量が圧倒的に多いことにある。

このため、中国海軍は防御を省みることな攻撃を仕掛けることになる〔McVadon, 1997, pp.259-260〕。

ところが、中国海軍水上艦艇には、視界外レーダー(OTH レーダー)がなく、敵の位置を計測してその対艦ミサイルのアウトレンジから対艦ミサイル攻撃をかけることが困難である

このため、対艦ミサイルの「数の優勢」は当てにならず、中国海軍水上艦艇台湾軍が保有する大量のハープーン対艦ミサイル等によって多大な損害を受けることが必至である〔McVadon, 1997,pp.259-260〕。

2008年

江南造船本社は長興島へ移転

★054A型(江凱II型) 1番艦 徐州 就役

 HHQ-16艦対空ミサイルを装備し、中国海軍フリゲートとしてははじめて艦隊防空能力を有する

 054型はミサイル発射機を備えていたが、054A型では32セルVLS進化している

 以降『40隻』を超える大量建造が行われる

054A型 2番艦 舟山 就役

054A型 3番艦 黄山 就役

054A型 4番艦 衡陽 就役

2009年

052C型4隻の追加建造

 2004年、2005年に就役した052C型2隻をプロトタイプとして性能・運用試験実施し完成度を高める為の研究が行われた、結果2008年には艦隊防空艦としての完成をみた

 052C型の発展型として052D型駆逐艦の開発が進んでいたが実用化には相応の時間を要するため052C型駆逐艦の追加建造が決定

2010年

054A型 5番艦 運城 就役

054A型 6番艦 玉林 就役

054A型 7番艦 益陽 就役

039B型潜水艦 1番艦 ? 就役 詳細不明

中国海軍歴史 略史 4/4 https://anond.hatelabo.jp/20240212052548

2023-12-03

anond:20231203193319

そもそもの話、ロシアの防空能力はけっこう削られていそうなので、F-16が来るまでは無理しない方が良いんじゃないかね。

2023-09-05

6ヶ月間の短い訓練ではNATO式の諸兵科連合作戦運用する能力を獲得することは不可能だった。

より現実適応するために、小規模部隊編成の運用砲撃戦へと作戦主体を変更した。

このような現実考慮するなら、F-16供与もっと拙速であるべきだ。

所詮米軍の大規模な作戦運営能力を前提としたNATO式のやり方など現在戦場に持ち込める術はないのだから

2023-08-25

anond:20230825175510

いかげん現実を見ようよ?

ウクライナF-16欲しいって言うくらい 直接操縦してる戦闘機は現役だ

ミノフスキー粒子は無いけど 電子戦電波妨害されまくりだし

なんでも無人化無線化 は悪手だよ

2023-08-08

自由判断米国NATOウクライナの防空が完全に破壊されたという事実について沈黙している

ゼレンスキー大統領の言う「天の盾」など存在しない。 そして、ロシアミサイル撃墜されたというウクライナの絶え間ない主張は全くのナンセンスである。 元CIAアナリストラリージョンソン氏は、同国の防空システムは完全に破壊され、ロシア航空機ウクライナ領土上空をほとんど妨げられることなく飛行できるが、米国NATOもこれについて沈黙していると元CIAアナリストラリージョンソン氏がYouTubeチャンネルジャッジング・フリーダム」で述べた。

ウラジーミル・ゼレンスキー: ウクライナはこの戦いに勝つことができ、我々の天の盾が最終的にはヨーロッパ全土を安全に守ってくれるだろう。 私たちは、ウクライナの空でF-16戦闘機活躍する姿をできるだけ早く見られることを楽しみにしています

天の盾とは、ウクライナ語でイスラエルの鉄のドーム意味すると思います。 それが存在しないだけなのです。 そして、ウクライナ極超音速から通常ミサイルまであらゆる種類のロシアミサイル撃墜しているという絶え間ない主張はまったくのナンセンスである。 これではありません。

しかし、特に過去4か月で明らかになったのは、ウクライナの防空システムがほぼ完全に破壊されたことだ。 そしてロシア航空機現在ウクライナ全土をほぼ妨げられることなく飛行できる。

そして繰り返しになりますが、ウクライナにはこれに対する答えがありません。 さらに、米国NATOもこれに対する答えを持っていない。 数か月前にパトリオットミサイル砲台について話したことを覚えていますか? 今では誰もがそれについて沈黙しています。 なぜ?

なぜなら、第一に、米国供給するのに十分な兵器を有していないことが明らかになり、第二に、それらは作戦領域ロシアの脅威との戦いにおいて無力であることが明らかになったかである

Judging Freedom: США и НАТО молчат о том, что ПВО Украины полностью разрушена

2023-08-07

anond:20230807105836

戦車供与グダグダになったし、F-16供与決定も遅きに失したからね

中国ロシア寄りの姿勢を鮮明にしてからウクライナの対中感情はかなり悪化してたはずだけど、それでも西側は全力で軍事援助できてないのは事実

2023-07-02

ウクライナ戦争停止を】アメリカガチウヨの方が日本人より正常

マージョリーテイラーグリーン下院議員

1日前

·

私たち戦争資金提供するのではなく、平和を推進すべきです。

私はウクライナへの資金をすべて剥奪し、F-16戦闘機や長距離ミサイル提供禁止する修正案をNDAAに提出した。

死と破壊は止められなければならないので、平和を達成するために、戦争外交的解決が達成されるまで、ウクライナへのあらゆる資金提供禁止する修正案も提出しました。

マージョリーテイラーグリーン下院議員

2日前

米国戦争から全額資金提供を受け、つい最近選挙を中止し、国営メディアを統制し、ナチス軍を擁するこの俳優が、毎日アーミーグリーンを着ており、どういうわけかこれは非常に理にかなっている。

https://gab.com/repmtg/posts/110630245263372724

マージョリーテイラーグリーン下院議員

6月25日

私たち政府ウクライナでのロシアとの代理戦争に1年以上資金提供してきたことを考えると、現在ロシアで起こっているクーデター未遂私たち政府が関与していないことを私は確信している。

核武装国の政権交代は、アメリカ国民が望まない恐ろしい結果を招く可能性がある

https://gab.com/repmtg/posts/110600977621920887

マージョリーは死を覚悟してやっている。

2023-06-24

ワグネルって航空戦力持ってないだろうからなあ。

ウクライナでさえ、F-16クレクレ乞食なのを考えると、色々と難しいような気もする。

2023-06-05

全裸中年男性理解促進活動

北大祭2023 小泉悠さんがロシアウクライナ戦争を講演 – いいね!Hokudai

https://costep.open-ed.hokudai.ac.jp/like_hokudai/article/29365

【傑作】劇場版パトレイバー2』は何が凄い? 小泉悠&高橋杉雄&太田啓之が押井版「パト2」への偏愛告白 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=mR8DG-Vd5Mo

こちら2本がホッテントリにあがっていたので促進活動を行う。


まず北大講演90分。文章を読むほうが時間的には早いが動画の方が入ってくることもある。

第65回北大小泉氏講演企画配信 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=gC4HcPhxzS4


次に『パトレイバー2ダイジェストの元となる鼎談の冒頭30分がこち

【冒頭30分】小泉悠×太田啓之×高橋杉雄「アニメ戦争兵器」 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=0_mTZX282Ow

この鼎談は「日本のF16」以前に行われた。


米国ウクライナへのF-16供与容認へ→定評のある望月衣塑子「まさか日本保有するF16戦闘機を出させるつもりではないだろうか」 - Togetter

https://togetter.com/li/2150186


そしてこちらが「日本のF16」以後。

小泉悠×岡部いさく×菊池雅之×湖山ひかる「最新兵器入門5月号」 #国際政治ch 145 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=sJqbrE4ZxEM

28:00~「日本の青いF16」に言及している。


最後小泉悠とは関係しないが専門家によるG7総括。

細谷雄一×東野篤子×鶴岡路人×秋山信将「G7広島 総括」 #国際政治ch 146 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=H8JDyhAiK4A

次回6/30配信回は

小泉 悠×高橋杉雄×大庭三枝「終わらない戦争」 #国際政治ch 147 - YouTube

https://www.youtube.com/watch?v=I43Pp4lZQ4I

2023-05-22

anond:20230522072551

別にバフムトのためにG7すっぽかしたら本末転倒じゃん。ゼレンスキーが戦うわけでもあるまいし。F-16供与の話し合いも進んだし、中国圧力も加えられて大成功

2023-05-20

日本保有するF-16ウクライナ提供すれば、ってさ

米国ウクライナへのF-16供与容認へ→定評のある望月衣塑子「まさか日本保有するF16戦闘機を出させるつもりではないだろうか」 - Togetter

https://togetter.com/li/2150186

日本武器輸出原則を破らずに、F-16を0機提供したという実績が作れて、旗色を明白にできるというトンチを岸田総理が打ち出すと見抜いたのではないか

だって武器輸出取材してそれで本も書いてる「新聞記者」様だぞ。

ちゃんと考えてるだろう角度とか

まあイソコのおかげでタイムリーな対談動画を見つけられたのでよかった。

パト2F-16Jについてもおおいに語ってたよ。

【冒頭30分】小泉悠×太田啓之×高橋杉雄「アニメ戦争兵器

https://www.youtube.com/watch?v=0_mTZX282Ow

2023/05/17ライブ配信

2023-02-09

anond:20230209083144

F-16には負けるけどユーロファイターはお手頃お手軽に使えるいい戦闘機だと思う。

本当はF-16が欲しいってのがゼレンスキー本音だろうけど、それがダメそうなのでタイフーンをおねだりしてる。

まぁ数を揃えたいってのもあるしな。

2022-03-28

anond:20220328114348

たし🦀

ぶっちゃけAIどうたら言わずとも事務レベルなら今すぐすべて駆逐できる

けど社会ルール技術ではなく権力者(既得権益側)がつくるので

テック巨人が鎮座する米国ですらExcel仕事術とか言ってるレベル

規制日本より緩くて起業家精神溢れる米国でも弁護士どころかパラリーガルも無くせていない

ただ実感はわかずともさっきコピペした通りガンガン人にかわる上回るレベルになってるし

どこの国も国家の存亡をかけてAIに取り組んでる

商業的な話も勿論だけど戦争もとっくにAI時代突入しているからだ

2020年8月米国国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency:DARPA)が主催する「アルファドッグファイト競技会」のメインイベントで、人間人工知能(Artificial IntelligenceAI)による「F-16」をシミュレートした空中格闘戦(ドッグファイト)が史上初めて行われた。

 結果は「ヘロン・システム社」のAI経験豊富な元空軍F-16パイロットに5-0で圧勝した。

 この競技会はDARPAの「空中戦進化Air Combat EvolutionACE)」プログラムの一環として実施されたものであるACEプログラムについては後述する。

 今回の競技会は、実機ではなくシミュレーション上で行われたものであるが、近い将来、AIが操縦する実機が、経験豊富パイロットが操縦する実機に勝利することが予見される。

 航空宇宙会社スペースX」および電気自動車テスラ」のCEO最高経営責任者であるイーロン・マスク氏は、2020年2月29日自身ツイッターに「『F-35戦闘機自律無人戦闘機に勝ち目はない」と書き込んだ。

 マスク氏のいう自立型無人戦闘機について若干敷衍する。

 無人兵器は、AIとの融合により、「自動兵器システムautomated Weapon system)」から自律兵器システム(Autonomous Weapon Systems:AWS」へと進化している。

 ちなみに、自動とは、人間の与えた手順や基準に従って、人間が介在することなく行動することであり、自律とは、人間操作をすることなAIが状況を判断して行動することである

 自律兵器システムAWS)の中で、致死的な殺傷能力を有する兵器システムは「自律型致死兵器システム(Lethal Autonomous Weapons System:LAWS)」と呼ばれる。

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/62639

 人工知能AI)を持ち、人間意思を介在させずに敵を自動的に攻撃する「殺人ロボット兵器」が昨年春、内戦下のリビアで実戦に使用されたとみられることが国連安全保障理事会専門家パネル報告書で22日分かった。トルコ製の小型無人機で、兵士らを自動的に追尾、攻撃した。死傷者など被害が出たかどうかは不明

 「自律型致死兵器システム」と呼ばれる殺人ロボット兵器の実戦投入が確認されたのは世界初とみられる。倫理から批判は必至で国際的規制を求める声が強まりそうだ。

 報告書リビア北部で墜落した無人機の残骸の写真掲載しており、パネルは回収した残骸を分析したもようだ。

https://www.reuters.com/article/idJP2021062201000793

 

ここまでが一般的な話だが大丈夫そうか?

まだSFにおけるAIの話はしてないが

2022-03-01

 どうなんだこれ?識者の知見もとむ

https://anond.hatelabo.jp/20220301132244

ロシアウクライナ戦争で中国台湾に侵攻すると安易に考えない方がいいこれだけの根拠

デイリー新潮

 ロシアウクライナ戦争を仕掛けたことで、次は中国台湾軍事攻撃を仕掛ける番だという論調日本国内で見られる。

 安倍元総理は25日、「台湾に対し中国がどのような対応を取っていくかを占う意味において、日本にとっても深刻な出来事である」と話した。また、アメリカトランプ前大統領も直近の米ラジオ番組で、次は中国が動き、“absolutely”=「絶対に」台湾に侵攻すると指摘した。

 ロシアウクライナに侵攻した同日、中国軍用機9機が台湾防空識別圏侵入したこともあり、SNSなどでも「どさくさ紛れの台湾侵攻説」はまことしやかに囁かれている。

 しかし、私は断言する。今の中国には、台湾を侵攻するだけの能力もなければ、意思もない。【武田一顕/ジャーナリスト

 ***

 能力とは、一にも二にも軍事力だ。戦闘機を例にとってみよう。中国空軍の保有する戦闘機は約2000機とされており、これは自衛隊の5倍以上にあたる。こう聞くとやはり脅威に感じるかもしれないが、中国国土日本の25倍である国境線の長さも考え合わせると、むしろずいぶん少ないとさえ思える。では、戦闘機の性能はどうか? 中国の主力戦闘機は殲-20と言う。通称J-20殲滅(せんめつ)=皆殺しにすると言う禍々しい名前の最新鋭ステルス機だが、軍事に詳しい専門家によると、アメリカ製のF-16たった1機で20ものJ-20撃墜できるという軍事シミュレーションの結果もあると言う。これではむしろF-16殲滅されてしまう。台湾はそのF-16をはじめ、アメリカから数億から数十億ドル単位戦闘機武器を購入している。台湾2022年の防衛費は約1兆8600億円。九州本島とほぼ同じ面積に対してこの莫大な防衛費である。そんな台湾中国共産党の人民解放軍明日にも侵攻するかも、などというのはおとぎ話なのだ台湾独立宣言しない限り、少なくとも向こう10年、中国台湾に侵攻することはないだろう。

中国にもその意思はナシ

 次に、意思だ。

 仮に習近平国家主席台湾軍事侵攻し、ウクライナ戦争のどさくさに紛れて祖国統一を実現したいと考えていたとしても、今の中国共産党指導部の中には台湾侵攻を考えている人は少数派だ。チャイナ7とも呼ばれる中国共産党政治局常務委員7人のうち多くは、中国が今も発展途上国であり、アメリカ製の武器人民解放軍太刀打ちできないことを理解している。

 ただし、「台湾独立宣言しない限り」という条件は付く。台湾独立宣言することはすなわち国家分裂に当たり、これは、中国共産党として許すことはできない。習近平もかねて「台湾独立勢力に対して武力行使放棄することはしない」と強調している。台湾独立を許せば、中国共産党の統治能力疑問符が付き、政権転覆しかねない危機感を持っているからだ。そこは台湾も分かっているため、本心では独立である台湾蔡英文総統独立宣言するまではいかない。

 なお、習近平国家主席プーチン大統領との友好関係を大切にしている。中ロ関係重要ということだけではなく、長期政権を目指す習近平にとって、超長期政権を維持しているプーチンある意味お手本なのだ

 他方、習近平プーチンのように独裁権力を振るえるかというのは別の問題だ。習は軍の意思決定機関である中央軍事委員会主席兼務しているが、実は軍人としての功績はない。無謀な台湾侵攻を訴えても、職業軍人から猛反対に遭うのは目に見えている。軍を掌握していることと実際に軍を動員することは別次元問題で、中国の仕組みはそうは甘くない。

台湾政府も「ウクライナとの比較はできない」

 さて、ここからが肝心な話。日本ではほとんど報じられていないが、ウクライナ台湾を重ね合わせて考えることについて、実は台湾政府自身によって見当違いであることが表明されている。対中国政策を所管する大陸委員会トップ閣僚級)を務める邱太三・主任委員は25日、メディア取材に対し、「地政学から言ってもウクライナ台湾を比べることはできない」と明言し、その理由として以下の3点を挙げた。

 第一は、台湾アジア太平洋地域第一列島線上で最も重要場所を占めているため。第一列島線とは日本から台湾フィリピンへと続く軍事防衛ラインで、中でも台湾は真ん中に位置するため、戦略的価値が最も高い。

 第二に、台湾世界20前後GDPを持っており、経済で言えば特に半導体供給地として極めて重要であるため。農業天然ガスしか産業がないウクライナとは比べられない。半導体パソコンスマホはもちろん、軍事兵器にも使われている。

 そして第三に、ウクライナ国境を接しているロシアは今回の侵攻で戦車を直接投入することができるが、中台戦争戦車を使おうとする人はいないため。中国大陸台湾の間には台湾海峡が横たわっている。当たり前の話しだが、戦車は船で運ぶ以外、海を渡る方法がない。ミサイル戦闘機軍艦だけで敵地を占領することは不可能なので、陸軍台湾派遣しなければならないが、海を渡る作戦は多大な犠牲を伴う。このような理由から台湾ウクライナ比較できないとすることで、中国台湾軍事的手出しはできないことを暗に言ったことになる。

 台湾内で一笑に付されているような議論まことしやかに日本国内議論する人たちは、ただの野次馬、もしくはわざと危機感を煽って日本軍事力をよりいっそう増強させようとする意図があるとしか思えない。

 戦前日本は当時の中国蒋介石の力を見くびり、中国全土を手に入れることができると妄想したため泥沼に陥り、挙句の果てに世界最強のアメリカとの戦争にまで踏み切って、滅亡の瀬戸際まで追いやられた。

 翻って今日日本では、中国怖い論が跋扈している。地図で見るだに巨大な隣国の「等身大」を測るのは難しいが、せめて極端な過大評価は避けなければならない。さもなくば、戦前過小評価今日過大評価という誤解の連鎖で、東アジアを混乱に陥れかねない。冷静な中国分析で世界リードする。これこそが、いま日本に求められている役割ではないだろうか。

2022-01-15

これがホント統合

自衛隊でも導入が進みつつある最新鋭戦闘機F-35

コイツ大本アメリカ空軍海軍海兵隊の共同発注から出発している時点で「マクロスバルキリーかよ」って感じだったりする。

そんで、共通フレームを元にバリエーション展開することで3軍の仕様を満たすというのも、微妙マクロスっぽくはある。

とはいえ無理やり一機種にしなかったのは、F-111の失敗をきちんと教訓にしているなーと。

そんなF-35は、

という3タイプに分けられる。

このうちA型による置き換え対象F-16は、米空軍アクロバットチームであるサンダーバーズ使用機種でもある。

また、C型による置き換え対象F/A-18は、米海軍アクロバットチームであるブルーエンジェルス使用機種でもある。

ということは…

将来サンダーバーズF-35Aに、ブルーエンジェルスF-35Cに、それぞれ機種転換する可能性が高いってことになる?

まあ統合戦闘機として開発したのだからアクロバットチームで使う飛行機だって統合されるのは別におかしな話じゃない。

それでも素人からしたら、マリオルイージの違いくらしかない状態になるのは、変な笑いがこみ上げてくる件。

おまけ

ちなみにパイロットのヤバさの度合いで言ったら、多分ブルーズのほうが上。

というのも、この人らは激しい機動飛行を行うにもかかわらず、Gスーツ酸素マスクを着用しない伝統があるのだ!

まあ、海軍戦闘機乗りは基本的母艦航空隊(=空母での洋上勤務)であり、一方でブルーズは地上勤務しか曲芸飛行の専業。

と、著しく業務内容が違いそう(空軍よりも共通要素が少なさそう)なのを踏まえ、ブルーズを戦闘機乗りから独立した「専門の職人集団」に位置づけているのかもしれない。

2019-11-02

anond:20191102183357

時間くらいで組み立てて600円くらいする

いやそれ感覚おかしいやろ…

ハセガワ 1/48「F-16CJ ファイティングファルコン 三沢ジャパン」プラモデル制作記&完成写真

これと同じ機種、スケールのやつ作ったことあるけど少なくとも20時間くらいはかかる

価格もたぶん1つ3000円くらいだったか、だから\150/h, くらいのコスパ

2018-08-22

イラン独自開発したらしい戦闘機「コウサル

パッと見F-16モンキークローンじゃんって思うんだが。

半世紀も前のボディから進化してないって、航空機業界進化スピード遅すぎひん?

2015-11-26

トルコによるロシア軍撃墜 - 分かっていること

Turkey's downing of Russian warplane - what we know

2015年11月25日23時15分閲覧)

http://www.bbc.com/news/world-middle-east-34912581



トルコによるロシア軍撃墜 - 分かっていること


(画像ロシア軍用機によるシリアから越境トルコ領空侵犯否定した)

ウラジミールプーチンロシア大統領シリアトルコ国境地帯でのロシア軍機を撃墜したトルコ非難した

ロシア政府9月にバッシャール・アル・アサド大統領敵対勢力に対する空爆を始めて以来、ロシア機がシリア撃墜されたのはこれが最初である

何が起きたのか?

ロシアトルコの双方とも、トルコ=シリア国境地帯で、トルコ軍F-16によって、11月24日ロシアSu-24(全天候型攻撃機)が撃墜されたと述べている。

動画トルコ国境付近シリアで墜落した航空機

ウラジミールプーチンロシア大統領は、空対空ミサイルを発射された時、航空機(2人乗)が高度6,000m(19,685フィート)で飛行していたと述べた。

シリア政府軍反体制勢力が戦闘中シリアラタキア県の山岳地帯、Jabal Turkmenに航空機は墜落した。


なぜ撃墜されたのか?

地図ロシア軍トルコ軍双方の主張するロシア機の航跡

トルコ国連代表Halit Cevikは国連安全保障理事会への書簡http://www.scribd.com/doc/291002800/Turkey-Letter-to-UNSC-on-Shooting-Down-SU-24-Plane-Nov-24-2015)に次のように記している。

タイ県のYayladagi市付近トルコ領空に2機の国籍不明機が接近した。不明機に対し、「緊急」チャンネル経由で5分間に10回以上の警告を行い、進路変更を行うように求めた。

2機は警告を無視し、現地時間09:24:05(世界標準時07:24:05)から17秒間、トルコ領空に2.19km(1.36マイル)および1.85km(1.15マイル)侵入した。

領空侵犯後、1機目はトルコ領空を出た。2機目は、該当空域の戦闘哨戒任務にあたっていたトルコ軍F-16戦闘機領空内で攻撃され、国境地帯シリア側に墜落した」

また、トルコ軍ロシア機をレーダーで捕捉した航跡図とするもの公表して、トルコ南部の突出部を横切っていることを示した

画像トルコ軍F-16戦闘機は「交戦規則に従って」行動したと述べた)

しかし、プーチン大統領は、攻撃を受けたときSu-24トルコとの国境から1km(0.6マイル)離れたシリア領内にいて、墜落地は国境から4km離れているとも付け加えた。

ロシア国防省は、撃墜された航空機は、任務中、国境シリア側に留まっており、トルコ領空侵犯しておらず、警告も受けていないと強調した。

Su-24の飛行経路がどんなものだったか示す動画https://www.youtube.com/watch?v=KGlJFoIBKQw)を公開している。

複数アメリカ軍当局者は、撃墜された航空機領空外に留まるように警告されていたこと、および、数秒間トルコ領空に入っていたことを示す兆候があると語った。

(関連記事撃墜過剰反応なのか? http://www.bbc.com/news/world-middle-east-34914375

日本語訳http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-34918731

乗員に何が起きたのか?

トルコメディアによって公表された動画では、炎上する機体が急速に墜落するとともに、Su-24乗員2名(パイロットと航法士官)が脱出する様子が含まれていた。

画像ロシア軍Su-24ラタキア県の基地からシリア各地に数百回出撃している)

トルコによれば、シリアトルクメン人居住地域は過去数週間、ロシア軍機によって爆撃されていた。トルクメン人構成されていた現地の反政府軍は、脱出した乗員がシリア政府支配地域パラシュートで降下しようとしているので、発砲した。

乗員の一人は着地した時点で既に死んでいた、と反政府軍は述べている。

ネットで公開された動画では、地面に横たわる動かないパイロットスーツ姿の男性を、数人の兵士が取り囲んでいる様子が含まれている。

翌日、ロシア戦死したのはパイロットのOleg Peshkov中佐だと確認した。

画像シリア反政府軍兵士は、Su-24の乗員がパラシュートで降下中するところを撃ったと言っている)

一方、航法士官のKonstantin Murakhtin大尉は、シリア政府軍によって救出され、ラタキア県のロシア使用するHumaymim空軍基地へと移送された。

救出作戦中、Mi-8ヘリコプターで移動中に攻撃を受け、ロシア海軍歩兵のAleksandr Pozynichは戦死した。

(関連記事シリアトルクメン人とは何者なのか? http://www.bbc.co.uk/news/world-middle-east-34910389


なぜロシア機はそこにいたのか?

ロシアシリア内戦の直接関与している国のひとつである2011年3月に始まった内戦では、25万人以上の死者が出ている。

ロシア政府アサド大統領を支持しており、アサド政権を維持するために空爆を行なっている。ロシア政府は「テロリスト」だけを標的にしていると言う。特にジハード主義者のIS戦闘員念頭に置いていると。しかし実際には、西側支援された反政府軍攻撃するのがロシア軍主任務になっている。

地図シリア国内の勢力分布図に、ロシア軍および米軍主導の空爆地点を記載

一方、シリア反政府軍は、アサド大統領敵対するトルコ支援を受けている。

トルコ政府は、米軍主導の有志国連合がISへの攻撃を行うために、自国内の空軍基地使用も認めている。

(関連記事シリアでの終盤戦、ロシア戦略とは? http://www.bbc.com/news/world-europe-34474362

(関連記事シリア危機関係各国の立場とは? http://www.bbc.com/news/world-middle-east-23849587

日本語訳http://anond.hatelabo.jp/20151127023940


ロシアはどう反応したか

プーチン大統領は、撃墜されたSu-24は「脅威ではなかった」と主張するとともに、火曜の出来事は「重大な影響」をトルコにもたらすだろうと警告した。

また、該当機はラタキアでISを「予防するための攻撃」に参加していたとした。

さらに、ISの支配地域から大量の石油トルコに運び込まれ、それがISの重要資金源になっていることをロシア確信しているとも述べた。

「これはテロリスト共犯者による裏切り行為だった」とプーチン大統領は述べた。

確かに、トルコ方針シリア反政府軍に参加する兵士武器の領内通過を認めており、その行き先にはIS支配地域も含まれる。しかし、当局者はISを支援するものではないとしている(動画リンクhttps://www.youtube.com/watch?v=iAcqY0UJvEY

また、シリア反政府活動家達は、墜落現場周辺でのISの活動は極小か皆無であると言明している。



NATOトルコを支持しているか

画像NATOロシア撃墜事件後、トルコと緊密に連絡していると発表した)

NATO加盟国ロシアもしくはソ連機を撃墜したのは、1950年代以来である

NATO意志決定機関である北大西洋条約機構理事会が緊急開催された。その後、事務総長イェンス・ストルテンベルグは次のように宣言した

「我々はトルコと一致団結しており、その領域保全NATOによって支援される」

動画レジェプ・タイップ・エルドアン大統領「今回の行動はトルコ交戦規則完全に一致したものだ」)

トルコ大統領レジェプ・タイップ・エルドアンは、「誰であれ、トルコがその国境線を防御する権利尊重するべきである」と警告した。

He also noted that Turkey's actions were fully in line with the new rules of engagement adopted after Syria shot down a Turkish jet in 2012.

さらに、彼は、今回のトルコ軍機の行動は、2012年シリア軍機を撃墜した後で定められた新しい交戦規則に完全に従っていると述べた。

これは、シリアからの接近するものはすべて敵対的脅威と看做すとしている。

(関連記事NATO、その概要 http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-18023383

2014-06-19

はてブを先に見て結構説得力あること言ってるのかなと思ったら

http://b.hatena.ne.jp/entry/www.gizmodo.jp/2014/06/f-16f35.html

http://www.gizmodo.jp/2014/06/f-16f35.html

何この駄記事…。おじいちゃんが根拠ゼロ発狂してるだけじゃないか。言ってることの半分以上がF-16にも跳ね返って来てるし。

2009-12-22

なぜ普天間基地移設先は沖縄県内でなければならないのか

http://b.hatena.ne.jp/entry/obiekt.seesaa.net/article/136231624.html

  • 戦略的な話しをしているのであって、だから沖縄在住の方が反対するなという話しではない

米軍基地のあるところに住んでいるので沖縄県ほどではないがそういう感情は分かる。いや一緒にするな、と怒られそうだが。

基地反対運動ピナツボ山噴火、地政学的事由によりフィリピンから米軍が撤退したことにより、南沙諸島においてプレゼンスの空白が起きた。

その結果ベトナム中国南沙諸島における海底地資源目当ての争いが起こった。

中国軍は環礁を占領、要塞化し地域実効支配のあしがかりとした。

2009年2月、この海域でアメリカの調査船(見かけは民間だが海軍船)が中国船から嫌がらせを受けた。

海南島には中国海軍潜水艦基地がある。

在日米軍の燃料のほとんどは中東(特にサウジ)産石油依存している。

日本国石油輸入のほとんどは中東依存している。

日本シーレーン防衛に金銭面でのみ貢献している状況。

マラッカ海峡からバシー海峡間の航路はまさに南シナ海、この海域の安定なくしてシーレーンの安全はない。

http://maps.google.co.jp/maps/ms?ie=UTF8&t=h&source=embed&oe=UTF8&msa=0&msid=103121878704941808923.00046e1cdb6d372342ecf&z=3&brcurrent=3,0x34674e0fd77f192f:0xf54275d47c665244,1

この海域の安全が脅かされる、利害相手国に実効支配されることになればインドネシア南域、マッカサル海峡経由の遠回りを強いられるようになる。

中国に対してことを構えると宣言するようなもの。

米国中国アジアにおける経済パートナー重要な一員と見ている。

米中両国にとって台湾海峡危機のような事態が起こるのはよろしくない。

米国台湾に対して対地攻撃能力を持つ攻撃機の輸出許可していない。

台湾空軍F-16は対地攻撃能力を付与されていないどころか輸出そのものさえ当初許可されなかった。F-CK-1の開発の動機となった。

F-16C/D Block50/52輸出も2008年6月時点で凍結されている。

中国台湾経済的交流を高めている最中であり、これに米国が水を差すような事態は現時点で考えられない。

不測の事態を呼ばないような程度での交流はいつでもありえる。

ただ軍事的同盟は、この先何十年もハードルが高い。

日中戦争太平洋戦争における中国対日感情を考えるととてもじゃないが共産政権党執行部が持たない。

http://www.news24.jp/articles/2009/12/11/04149543.html

そもそも駐留沖縄米軍グアムに持ってく話になってる?

ということだが、ほかに裏付けはどこかにない?

軍備配置・配備は外交メッセージをあらわす道具であること。

国益考慮するならば駐留軍、基地を配備する代償としての地域手当を厚くすること。

政治的に甘言しないこと。出来ない約束をしないこと。

それでも政権に対する反感は起こる。

どのように手当てしても必ず起こる。

政権はこれを甘受すべきだ。

2009-02-16

映画「イーグルアイ」を見て思った事

http://www.eagleeyemovie.com/intl/jp/

最近レンタル開始されていたようなので何気なく借りた。ストーリー自体は、アイザック・アシモフアーサー・C・クラーク元ネタっぽいよくあるやつなんだけれども、それなりに捻ってあって面白かった。

それにしても、ハリウッド映画における国防総省の登場頻度の高さは日本映画には真似できないレベルだなとつくづく思う。「イーグルアイ」で記憶に残っているものでも、ブラックホークF-16グローブマスターっぽい輸送機などが当たり前のように登場しているし、ペンタゴン上空の映像も何気ない演出で出てくる。中でも無人攻撃機(おそらくMQ-9リーパーだろう)なんて、1、2年前に配備され始めたばかり最新兵器だ。他の作品でも、「ダイハード4.0」や「スーパーマン リターンズ」ではステルス戦闘機F-35が、「トランスフォーマー」ではF-22ラプターAC-130ガンシップが登場していたっけ。

また、「イーグルアイ」では国防総省微妙立ち位置で登場するわけだけれども、こういう作品存在に目くじらを立てないアメリカのしたたかさが垣間見えるような気がした。あるときは主人公を陥れる陰謀を張り巡らせる機関であったり、逆に主人公バックアップする心強い後ろ盾だったり、人類存亡の危機に陥れる兵器を流出させてしまう間抜けな組織だったりするのだ。そんな作品を無数に作り出し、大々的に宣伝世界中で上映させているのだから、それを鑑賞する我々への心理的効果は単なる映画会社利益を越えたレベルに達しているに違いない。

そうやって「アメリカ国防総省」という存在を、なにやら怪しげで強大で外連たっぷり存在であるかのように幻想させる(これはフィクション作品に登場する「CIA」にも言える事か)。世界中の人々がそんな幻想を抱く事を、彼らは意図的に引き起こし、したたかに利用していく。日本サブカルチャーも、いずれはこういった視野戦略を立てていく事も求められていくように思う。

2009-01-23

ガザからの手紙戦争は本当に終わったの?

 彼らはガザ戦争は終わったと言います。その被災者の魂と心に、戦争がのこすであろう痛み、悲しみ、恐れ、不安をすべて無視して、戦争がひとつの会議で始まり、また別の会議で終わることができるとは、驚くばかりです。

 ガザパレスチナ人は、彼らに対するイスラエル戦争をたくさん目にしてきました。そこにあるのは、最初の抵抗運動と二度目のそれ、お決まりの侵攻、私たちにおしつけられた封鎖、日々を生きるパレスチナ人におしつけられた、いっさいの憐れみのない封鎖、ひとかけらの後悔も、わずかばかりの配慮も、なにもない封鎖でした。最後に、無実の人びと、子ども年寄り、家庭と祖国パレスチナ人すべてに対する、この巨大な戦争がありました。

 私たちが目のあたりにしたどの戦争についても、語られるべき数々の話があります。征服者の蛮行と憎悪についての話です。そしてどの戦争についても、それらの話を伝えるための、生きる、生きのこるための意志があります。私は難民の第三世代になります。私は両親と祖父母の話に耳を傾けてきました。彼らが故郷を追われた事情子どもを失った人びとの事情、世話することができずに、子どもを道端においてきた人びとの事情についてです。それらの話はあなたの心を芯から揺さぶるものでしょう。それでも、それらの話の語り手は、生きる意志を、新しい生活をはじめる意志を、彼らの子どもを育てる意志を持っているのです。

 今回の戦争について私たちが伝える話は、どんな人間想像力も超えたものとなるでしょう。どこへ避難すべきかもわからず逃げたこと、子ども年寄りに対する慈悲もなしに一家みなごろしにされたこと。私たちに向けて放たれた武器は、私たちの記憶永遠に鮮やかにのこるでしょう。

 今日停戦の一日目です。ほかの人びとと同じように、私がいつもの生活に戻れる最初の日です。私たちは地下室から出て海岸を臨む客間に座ります。私の子どもたちは、彼らの部屋やベッドで眠ろうとしません。彼らはこう尋ねるのです。

「もう撃ってこないと保証してくれるの」

彼らの過ごした恐怖の時間を忘れるのには、とても長い時間がかかることを私は知っています。彼らが耳にした大きな爆発音を忘れるには時間が必要です。私たちが慌てて部屋を飛びだし、より安全な場所を求めて避難したことを忘れるには時間が必要です。(この状況で、)どうして戦争は終わったと言えるでしょう。

 (娘の)サルマは、F-16戦闘機の音を聞くと、とても怖がります。もちろん、それは今なお、横柄にも空に爆音をとどろかせています。それが私たちの心と財産に撒きちらし破壊を、誇らしげに見下ろしているのです。(この状況で、)どうしてサルマに戦争は終わったと言えるでしょう。

 幸運なことに、私の子どもたちは、その愛する者たち、友達や隣人が殺されたり死んだりすることを見ずにすみました。それでもなお、彼らは、その心と魂に、この戦争が残した悪質な影に苦しんでいます。

 魂にこの戦争の報いを受けた私たち(パレスチナ人)の子どもは、彼らが目のあたりにした映像を決して忘れることはないでしょう。彼らの親が、姉妹が、家族皆が殺されたことを決して忘れないでしょう。その心と魂に、その生涯にわたって、平安を見いだすことは難しいかもしれません。なぜなら、彼らが見たものは忘れることができないものだからです。彼らの頭上で家が崩れ落ちるのを見た子、家族とともに瓦礫の下に取りのこされ、弱っていった子、誰か生きのこるかは神だけが知っています。愛する者たちの、命の火の消えた体を見わたす子、この子は、その姿を心と魂に焼きつけるでしょう。この子は永遠に苛まれるでしょう。この子たちは、どのように停戦後の暮らしを楽しむことができるでしょう。

 その暮らしと親族を失った子たち、その目を、手足を、家を失った子たち、征服者の貪欲さを目撃した子たち、彼らはその痛みを決して忘れないでしょう。イスラエルによるガザに対する戦争、22日間を通して、彼らが過ごした恐怖の時を、決して忘れないでしょう。彼らの受けた傷と喪失が、常に記憶を新たにさせるでしょう。彼らの心には、一つの質問があります。

「わたしたちは何もしていないよ。なのに、なぜあなたたちは、こんなにひどいやり方で、わたしたちを殺すの。わたしたち、こどもに、なんの思いやりもみせないで」

http://www.un.org/unrwa/refugees/stories/lfg/LFG_19.html

国連パレスチナ難民救済事業機関のウェブサイトに掲載された、ある母親からの手紙です。

nofrillsさんのところ(下記URL勝手に紹介してすみません)ほかで伝えられる惨状を目にして、私は何度も泣きました。

http://nofrills.seesaa.net/article/112997883.html

すでにあちらこちらで言われていますが、「停戦」したからといって、問題は山積みのままです。経済大国国民として、安保理理事国の国民として、「対テロ戦争」に「参戦」中の国民として、中東で公正な政策が行われるよう注目していくことは大切だ、というのが私の意見です。簡単に解決できる問題ではないことは承知の上ですが、まずできる一歩を踏み出すことが大事だと考えました。あまり時間をとることができなくて、ほんのわずかで質もよくない翻訳ですが、ガザ事情を知る一助になったらうれしいです(また、不公正はガザだけでなく、チベットでも、チェチェンでも、ダルフールでも、そのほかの各地でも、もちろん大殺戮とはいかなくても日本のなかでもみられます。はじめは、それぞれが情報を得られる範囲で、手近なところから、読んだり、聞いたり、考えたり、話しあったり、広めたりしていくことが、第一歩として大切だと思っています)。

ひとときも早くガザの封鎖が解かれますように、パレスチナイスラエル平和が訪れますように。

P.S.:読み直して違和感を感じた文体を整理して、二三の訳語を変更しました。あと、はてなの方、上のAdsはかえられないのでしょうか。

 追記したらかわりましたね。よかったです。

2009-01-09

ガザ正義不正と(The Economistより)

http://www.economist.com/より、http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=12853965

http://workhorse.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/the-economist-0.html経由。

ガザ正義不正

イスラエル挑発された。しかし2006年レバノンのように、この戦いは困難で、正当化するのは難しいかもしれない。

ガザ攻撃の規模と獰猛さはショッキングなものであった。苦しむ人々がテレビに映しだされる姿には非常に胸が痛むものである。しかしひどい事とはいえ、ハマスロケット沈黙させるための軍事手段というイスラエルの切り札は驚きに値しない。この戦争に至るまでに長い過程があった。

3年前にイスラエルが部隊・植民者を撤収して以来、ガザパレスチナ人集団は原始的なロケット迫撃砲による攻撃を幾千回も国境越しに繰り返し、少数の人々を殺害し、南部イスラエル一帯の日常生活はおおいに脅かされた。ハマスエジプトの懇願を無視して先の6ヶ月停戦の延長を拒否し、12月19日前後に300発の砲撃を実施し、イスラエル12月27日空爆を開始した。この点においてはイスラエルが憤るのも正しいといえよう。

ガザ撤退からロケット攻撃により殺害されたイスラエル人がたかがしれたものであると対岸から指摘するのは容易である。しかしイスラエルのように選挙を前にした政府が、自国の町を連日ロケット弾が降り注ぐにまかせるというのはまずありえない。7月イスラエルを訪問したバラク・オバマは、「私の娘たちが寝てる家に誰かがロケットを打ち込んだら、いかなる手段を取ってでも私はそれをやめさせる。イスラエルも同じ事をするだろう」と語った。ここ数ヶ月、ハマスはより高性能のロケットガザ密輸し、以前は射程外だったイスラエルの町にも着弾するようになった。イスラエルはすでにヒズボラ、ラディカルな非国家団体とわたりあった経験がある。ヒズボラはかつてイスラエル絶滅にすべてを捧げており、イランから供給される非常にパワフルなロケットを抱えている。我々が理解できるのは、イスラエルガザにおいて同様の脅威の伸張は許し難く感じているということだ。

そしてイスラエル世界中から寄せられる怒りの激流に驚いてはいけない。これは人々がF-16を保有する側などほとんど支持しない、という事ではない。概して、戦争正当化されるにあたり以下の三点が満たされなければならない。一つは、防衛にあたり、戦争以外のすべての手段を尽されたという事。攻撃(の規模)はその目的に比して適切である事。そして、目標を達成するという妥当な可能性がなければならない。これら三点すべてにおいてイスラエルは自ら認める以上にぐらついている。

イスラエルが長い間、ガザからのロケット攻撃に耐えてきた事は事実だ。しかしそれを止める手だては他にあったかもしれない。というのも、ガザに関してイスラエルが求めてきたのは国境周辺の平穏さだけではないかもしれないからだ。ガザへの経済封鎖を以て、イスラエルハマスの弱体化をはかっているし、柔軟で世俗的なファタハの支配するヨルダン川西岸地区においては開発を加速化させている。かつて有効だった停戦中にでさえ、人道援助の流入はわずかしか認められていなかった。イスラエルの憤慨に対し、ハマスは自らの憤慨を示せよう。国境の開放を含む新たな停戦イスラエルに強いるべく、ハマスは攻撃を再開したとも看破できる。

(互いの損失の)釣り合いについては数字がある程度物語る。最初の3日間で、約350人のパレスチナ人が死亡し、イスラエルはたった4人だった。可能な限り多くの敵を殺し、自陣の犠牲を避けるという通常のルールからイスラエルが逸脱する事は、常識からも戦時国際法からも導きだせない。ハマスは愚かにも今回の非対称戦争を選んだ。しかしパレスチナ側の死者のうち、多くは民間人であり、その他大勢は戦闘員というよりも警察官である。アフガニスタンイラクでは、欧米軍隊とその敵対者、両方がそれよりはるかに多くの市民を殺害しているが、死者を最小に止める事がイスラエル利益になるのだ。今日爆撃されているパレスチナ人永遠の隣人なのだ。

最後に、(今回の攻撃の)効用について確認しよう。イスラエルハマス転覆を目指しているが、今回の作戦については国境越しのハマスの砲撃を止めるべく、「現状を変える」という限定的な目標のもと、今回の作戦を実施したと最初に声明を出した。しかし2006年レバノンでわかるように、これは容易ではない。ヒズボラ同様、イスラエルへの「抵抗」というハマススタイルは(パレスチナ内において)その評判を高め、権力強化につながる。イスラエルに屈するというのはもっともありえないし、密集したガザ市街地・難民キャンプに兵を進めるイスラエル軍に対して戦いを挑み続ける方を選ぶだろう。ヒズボラのように。

イスラエルレバノンでの教訓をこれほど早くも忘れる事ができたのだろうか?おそらくそれはないだろう。どちらかといえば、本件とも関係するヒズボラとの失敗を埋め合わせするのが、今回の作戦の狙いだ。イランの核脅威、そしてレバノンガザで広まりつつあるイランの影響力といった現状を踏まえ、イスラエルユダヤ人国家は戦えるし、そして今でも勝てる事を敵に思い出させたいのだ。こうしたことから、長期戦の声明はあるにせよ、即時停戦には前向きである。ガザの攻撃目標はすでにほとんど破壊されている。これ以上の軍事的勝利は困難だ。ハマスが実際に攻撃を停止するなら、停戦イスラエル有権者抑止力の回復につながったとみなされよう。

しかし休戦には仲介者が必要だ。オバマ氏は今のところ米大統領ではない。ジョージ・ブッシュはといえば、イスラエルノックアウト勝ちを期待しながらそれが実現しなかった2006年(のレバノン戦争)同様、事態を静観している。ブッシュを初め、影響力のある連中が一同に会さなければいけない。ハマス交渉のテーブルに着かせるには、停戦ガザ封鎖解除を伴う必要があるが、封鎖解除はガザの苦痛を和らげ、ハマスが戦う理由の一つを減らすという、それ自体いいものだ。

その後に、オバマ氏は中東における外交面の課題をかき集める必要があるだろう。まったく絶望的というわけではない。今週まで、パレスチナ自治政府議長であるマフムードアッバスガザ・西岸でのパレスチナ国家創設に関してイスラエルと話し合った。しかしアッバス氏の統治は西岸に限られ、現在のところパレスチナ人の半数は闘争を放棄せず、イスラエル存在権を認めない組織を支持しており、進展はほとんどみられない。ハマスが消滅しない以上、どうにかして彼らの考えを変える必要がある。爆弾だけではそれは絶対にできない。

 
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