はてなキーワード: 逆質問とは
尚、私のプロフィールは以下。
・都内1人ぐらし
・社会人7年目
内定をもらった会社が内資系コンサル企業でちょうど電通のまつりさんの件があり長時間労働にびびって内定辞退した。
(ばかりか、利用したリクルートエージェントはメール誤送信多くて困った)と知っていたので
書類で落ちるのは想定済みだが前回の経験から面接には自身があったので
若干精神的にショックを受け、転職エージェントに頼ることにした。
・DODA
全てIndeedで検索した結果、興味のある企業の求人を掲載していた会社で企業採用ページに該当の応募がなかったことも利用した理由の1つ。
でも実質利用したのは@Typeのみ。
DODA:サイトが見にくい(スクロール後画面遷移→戻る→ページ上部に戻される。回避のために別ウィンドウで開こうとするもうまくいかない。)
エージェントに前もって伝えた避けて欲しい求人条件を無視して大量の紹介を送りつけてくる
築きたいキャリア(半未経験)より、良い年収を獲得できそうな企業ばかり紹介してくる
パソナキャリア:遅い、催促するまで応募を企業側へ伝えていなかったと推測している(3社しか応募していなかったため?)
総じてメールがウザい、紹介求人が100社以上届いて見るのが大変(うまくフィルターになって欲しかったのに)、
最初エージェントは嬉々としてアポを取りたがるが、半分未経験の職種が希望としてると少し対応が変わる。
概算ではあるが書類通過率は5割程度だったように思う。売り手市場は伊達じゃない。
とはいえ、同時並行で企業採用ページから応募した場合の書類通過率は3割程度。
(これなんでだろう。確かに転職難易度が高い企業ばかりだったとはいえ、エージェントを使うと同程度の難易度の企業も通る。
企業サイドにとっては直接応募のほうが安く済むはずなのに、会ってもくれないなんて…。劣等感で死にそうだった。)
エージェントを使うと志望理由は一次面接で考えればいいのは楽だった。数撃ちゃ当たる戦略が出来るのは精神衛生の観点からもよい。
個人的に大事だと思ったのは(経験や資格はどうしようもないので言及しない)「企業にマッチしていると思わせること(志望理由と逆質問)」
HPを隅々まで読み、利用できるなら提供サービスを使い、ニュースリリースとIRは一読、キーワードでSNSやGoogleNews検索する。
企業が大事にしていることを理解し共感し(志望理由)、改善点や課題、可能ならソリューションまで考えて述べてみる(逆質問)。
人間は往々にして理性より感情を優先しがちな生き物だから、理論的に共感を示せれば落とす理由を粗探しされることはない…と思う。
自分が面接官をした経験もあるが、結局最後は一緒に仕事ができそうか互いに不幸にならないかというポイントが大きく作用していた。
それを除くと第一希望だった会社は4月後半一次面接、5月半ばに最終面接、そして無事内定。
四季報にポジティブなランキングにランクインしているような成長と安定を兼ね備えた企業だと思う。
志望度が高く、提示している年収がもらえるなら必ず入社すると伝えているので
途中の状態の数社(一次通過2社、書類通過5社)にチャレンジできないのは今となっては残念に思う。
(内定もらってない期間は、常に転職が頭から離れなくて、それはもう凄まじいストレスだった。
自己嫌悪や劣等感、不安感で、食欲は失せ遊びに行く機会が減った。)
面接は、自分が評価されていると同時に自分が企業を評価できるいい機会で
(実際、約束の面接時間から始まらなかったり、廊下ですれ違う人の会話、トイレを借りた際に聞こえてくる会話等々で企業が見える)
色々なオフィスを見ることができるのは、楽しいし価値があるように思う。
(先進的でデザインが優れたオフィスはわくわくするし、企業が何を大事にしているかオフィスから見えることもある。)
他社の偉い人と直接話せる機会は少ないし、いい経験だ。
子供に否定、反論、逆質問されることを想定していない時点でお話にならない。
しかも問答の締めくくりが「もう二度とそんな質問をしてはだめだぞ!」とは本当にひどすぎる。
こういう問題は大人でも常に問い続けるものだろう。それが知性であり、誠実さだろう。
都内某社へプログラマの採用面接に赴く。就職斡旋屋から紹介された中小企業である。おれはプログラミングの経験が皆無だったから採用されることはまず無いだろうと考えていたが先ずは課題を解いてみろと斡旋屋は云う。食事と睡眠時間とその他日常の雑事を犠牲にして一ヶ月ほどで解き終わる。完了した旨を斡旋屋に報告するとあれよという間に面談の日取りを決めてきた。当日、朝からぱらついていた雨は、正午前には止み、蒸し暑い晴天へと変わっていた。都内のオフィスを訪れたおれは、こじんまりとした会議室に通された。ひとりのおとこが入ってきて、ここで一番えらいエンジニアだと名乗った。面接開始である。こちらが名乗ったのだからお前も自己紹介しろとおとこが云うのでおれも名を名乗り、用意してきた志望動機やキャリアヴィジョンをよどみなく述べた。斡旋屋と打ち合わせした通りの模範的な回答である。しかし面接官氏はそれが気に入らないらしくおれ自身のアピールになっていないと云う。大学で学んだことを活かして社会に貢献できるように――「それはみんなそう考えてるよね(笑)」「改めて聞きますがうちに入社してどうしたいですか?」3分ほど沈黙。「あっもういいです」おれは完全に萎縮してしまっていた。おとこは手元のVAIOをディスプレイケーブルにつなぎこのループ文の計算量オーダは幾らかと問うた。壁面にはおれが解いた課題のプログラムが映しだされている。しかし、おれは自分で書いたはずの10行ほどのfor文がどうしてうまく動いているのか、さっぱり思い出せない。仕方がないので一から考え直す。1ループ目の変数はこうなって2ループ目がこうで……ああ紙と鉛筆さえあれば。5分ほど沈黙が続くと、こんな初歩的な質問にも答えられないとは思ってもみなかった面接官氏がおれを煽る。「きみ計算量詳しいんじゃなかったの(笑)」自己紹介のときにP≠NP問題に興味がありますなどとうっかり漏らしてしまったのが運の尽きだった。それで余計に焦ってしまう。quick sortを使っているのにO(n)で解けるなどと云う妄言を口走る。頭大丈夫かこいつと云うおとこの顔。緊張は極限に達し、丸暗記してきた想定問答通りの内容を喋ることでせいいっぱいになる。このあたりから面接官氏の露骨な「アホと喋ってる時間が勿体ないんだよね」オーラを感じはじめる。今までプログラム何行書いた?課題以外に勉強したことは?研究以外の活動は?本は何冊読んだ?使える言語は幾つ?インターンの経験は?ないです。ないです。事前に考えてきた逆質問2つをもって、やたらと早いタイミングでの面接終了となった。おれは逃げ帰るように会社をあとにし、駅へと向かった。おれは自分が某大学の大学院博士課程を修了したのだとつい先程まで思い込んでいたのだが実は無職ニートの単なる妄想に過ぎなかったのではないか。あれだけ苦労した研究の日々もすべて夢のまた夢だったのではなかったか。大学の名誉を傷つけないようニセ学位を返上するべきではないのか。優良企業の貴重な業務時間を奪ってしまった罪を償うべきではないのか。半泣き。死にたい。傘忘れた。
逆質問というのがある。面接の最後に、就活生が面接官へ質問を投げかけるというものだ。
普通は会社の業務内容とかその辺を質問する人が多いのだが、この前タイトルのまんま質問していた人がいた。隣で一緒に受けてた自分(グループ面接だった)は予想外に哲学的な質問に驚いた。面接官も「これは…こっちが面接されてるみたいですね」と驚いていた。
面接が終わった後、一緒に受けてた方が話しかけてきてくれたので「最後の質問凄かったですね〜」と話を振ってみた。するとその方曰く「前に就活関係ないとこで社会人と話していた時、この質問されたんですー。私もその時焦ってしまったんですけどね!それがきっかけで、面接の時和やかな雰囲気だったら聞いてみてるんです!」と返ってきた。「なんか面白い答え返ってきたことあります?」と聞くと「いえ、大体の人が家族のためとかって理由で返してきますねー、今日の人は家族構成も教えてくれましたねww」とのこと。まあそりゃそうだよなとは思った。そんな突飛で面白いことを考えて生きてる人や、とっさに印象の残せる答えを言えるほど話の上手い人間なんて少ないんだろう…面接官はその辺を自分たちに求めてくるけれども。
その人は話を聞く限り、関西からはるばる電車を使って説明会や面接のためにちょくちょく来てるらしい。大変だなと思った。今度清原の裁判を見に行くと言っていた。今日見たんだろうか。「裁判…ちょっと興味あるなぁ」「ぜひ見てください!人生観変わりますよ!」そんなになのか…。
今までと違ってえらく下町で高層ビルとかないところでよかった。
地元の本屋さんは味があって良い。男子の失言辞典 (KAWADE夢文庫)というのを読んでいた。
雪のせいで面接に行けなかった人がたくさんいたらしい。これで少しは受かりやすくなったか。
面接はでかい会議室に通されて待たされる。同じ待たされていた人は最初は朝面接する予定だったが、昼間でずれ込んだらしい。
とても優しそうな40~歳ぐらいの男の人が面接官だった。1:1でなぜか面接官と学生との距離が5mぐらいある。こんなの塾の模擬授業面接以来だ。
今回はESに書いたことしか聞かれなかった。しかし、ESを書いたのが1ヶ月ぐらい前で
ESには「具体的に書いてください」と書いてあったのだが、数値とかが自信がない。何人の企画の責任者として働いたのか、そんなの覚えてないし、嘘は言えない。
今回は、逆質問に加えて、さらなるアピールなるものがあった。「今回の面接で言い忘れたことや、更にアピールしたいことはありますか」
聞かれた瞬間うおおおってなる。そんなの考えてねえよ、けど言わなかったら完全にアピールポイントない人間じゃんとなり、1秒で自分の更なるアピールポイントを探し出す。
なかなか今回はうまく話せた気がする。最初の1文だけめちゃくちゃカミカミで自分が面接官だったら、「落ち着いて」と声を掛けたくなるレベルだった。それからは順調。
あとは「ESに専門分野について書いてもらいましたが、この分野のどんなところが面白いですか」と聞かれる。なるほどなあ。。。
Nの面接に行く。
都心のオフィス街はランチも平均価格が1000円と感動する。昼飯とか500円以上は絶対払いたくねえ。
会場に行くと30ほどいる。半分面接で半分筆記に回される。
筆記は地味に面倒な問題が多かった。
など10問を60分で。
面接は、アレターンの割に、お決まりの「学生時代に頑張ったこと」だけでなく「アとしてこれからどんなことがやっていきたいか」「なぜアを目指そうと思ったのか」
など結構突っ込んだことを、アの人に聞かれる。人事の人はここまで突っ込んだことを聞くまい。。。
逆質問、いい質問が浮かばなかったので変なことを聞いて逆に反感を買われるよりはいいかと思って何も質問しなかった。途中で思いついてかなり後悔。
学生2対社員1だが、もう一人の学生がかなりハキハキ話しててビビった。俺なんて言いたいこと半分も言えなかった感があるぞ。
懇親会は社員(全員正会員)4対学生8ぐらいで結構色々聞けた。
終わって帰りは適当な知り合いと話して終わる。
出会い系サイトでパパ募集してる女がけっこういて、だいたい付き合いは食事とかだけで、肉体関係はNG。
パパ募集してる女に「肉体関係アリ?」みたいな質問してくる男はそれだけで、クソオヤジみたいな感覚らしい。
こういうのって食事だけでどのくらい取るつもりなのかと、本人はどのくらいのレベルなのかと思って、金持ちのフリをして「どの位の額が必要ですか?」とメール送ってみた。
・カフェバイト 27歳 資格を取るために学校に行ってる → 家賃9.5万を払って欲しい
・学生 18歳 → どのくらい出してくれるか逆質問してきたからデート一回で5万と返したら即OK。もっと低めでもよかったかも
・学生 20歳 美術館に行くとかフランス語がスキとかハイソな感じ → 10万
・バイト 25歳 → 月10万 条件を聞いてたら「避妊は絶対してください」と言ってきたのでこの子はセックスOKだったらしい
・女優志願 20歳 → 都度3万
・学生 21歳 → 月20万+買い物代
で、金額が決まったあとに「よかったら写真を送ってください。写真NGなら顔を合わせてから金出すか決めます」みたいなメールを送ると学生18歳とカフェバイト以外はそこで音信不通。
カフェバイトは「写真は交換なら送る」ということだったから、ネットで拾った適当なおじさんの写真を送ったけどそこで音信不通。
結局顔を見れたのは学生18歳だけだけど、食事だけで何万も出せる気にはなれないレベルだった。
あと「写真を見るか顔を合わせてから決める」と言われて音信普通になるってことは、顔とか見せないで文面のやり取りだけで約束を取り付けられるって思ってるのかな。この人たち。
・気持ちと状況に変化はありましたか。
→状況について:他にも同じECサイト運用で書類審査に通って面接のお約束をしていますが、貴社の求人を見て転職を決意したほどで、第一志望であることは変わりません。
・同業種の経験があったかと思うのですが、どのような内容か再度教えていただけますか。
→自社ECサイトを持っている会社で、◯◯の輸入販売、日本向けに売るための製品化、Webマーケティング行っていました。
日本向けパッケージの制作や、SNSを利用しての企画も行っていました。
・転職理由は、下請けの制作ではなく売る側として考える仕事がしたいということで良いでしょうか。
何かしらの目的を達成するためのデザインを考えたり、どうすればターゲットであるお客様に製品の良さをアピールできるか、どうすれば実際の購買に繋げられるかを考える仕事がしたいです。
→目安として記載したものです。月収のみ、現在つとめている会社での月収を記載しています。年収はあくまで希望目安額です。
・失礼ですが、年齢的にいつ結婚してもおかしくないですが、ご結婚の予定は。
→今のところ結婚の予定はありません。もし、結婚しても仕事は必ず続けたいと考えています。
・SNSの活用が得意とのことですが、どのような仕事をしてきましたか。
→ソーシャルネットワークを利用してのキャンペーンを行ったり、オフィシャルアカウントの運用も行っていました。
・入社後、チームで働くことについてはどのようにお考えですか。
→学生の頃からグループで展示会やお芝居、イベントを企画したりしてきました。チームで働けるというのは会社で働くうえでの魅力のひとつと考えています。チームで動くことによって仕事の規模感も大きくしていけますので。
・FBやTwで、どのような成果をあげましたか。どれくらいのいいねが増えたかなど教えてください。
→FBとTwを連動させていたので個別でははかれませんが、Twですと1ヶ月に200〜300のフォロワーを増やす、FBですと同じくらいの数字でいいね!を増やす間隔です。
・どのようなキャンペーンですか、それは広告費をかけたものですか。
→扱っている製品周辺のプレゼントや新商品のモニター募集などです。広告費は極力かけず、アルファブロガーさんにアフィリエイトの特別プログラムを提示して記事を書いていただく等の方法で拡散しました。
最後にこちらに聞きたいこと、言っておきたいことなどありますか。
→こうして三次面接までの機会をいただいて光栄です。ご縁があった際は誠心誠意尽くしたいと考えております云々…。
<逆質問>
◯◯さんの求人ページでは1〜2回の面接と書かれていたのですが、三回目の面接を実施されたのはなぜでしょうか?
→当初は予定していなかったのですが、◯◯さんと同レベルの方が複数名いらっしゃったので、最終の意思確認と合わせてお話しを聞きたいなと考えました。
<逆質問>
応募者が多数いらっしゃったということでしょうか。
では以上で…
<私>
どれくらいでご連絡いただけますでしょうか。
→そうですね、近々でご連絡いたします。何度もご来社いただいてすみません。遅くとも今週の金曜日までには必ずご連絡いたします。
ハフィントンポストの「ドイツ人は1か月休むのが当たり前、部下が1か月休める環境を整えるのが上司の仕事」という記事を見て思い出した話。
数年前に亡くなった柿沢こうじ衆議院議員は元大蔵官僚なんだが、彼が著書(霞が関の大蔵官僚はドブネズミの・・・という長いタイトル)で開陳していたエピソード。
大蔵官僚達が「諸外国の役所では、どうやって省益を拡大してるのか、そのノウハウを吸収しよう」と海外視察団を組んだのだが、
「なぜ省益を拡大する必要があるんですか?」と逆質問されて、柿沢氏達は返答に窮したらしい。
反論にならない反論を柿沢氏が試みてみたが、
「そもそも、部下をキチンと定時に帰さないと、上司の監督責任になります」と返されてしまい、
炎上した例のNHK会長会見ですがインターネットの一部では別の燃え方をしていまして、質問をした記者のほうがえらい叩かれてる模様です。なんでも記者が執拗に誘導質問を繰り返して失言を誘った、会長を罠にかけた、だとか。それで更には慰安婦についての質問をした記者が朝日新聞のナントカいう24歳の記者だと特定!なんていう話題も。ツイッターで「NHK 質問」なり「NHK 記者」なりのキーワードで検索してみるとそんな感じの投稿がうじゃうじゃと出てきます。
しかしこれ、僕からすると「???」な話なんですよ。だって、僕、会見の動画見ましたから。でも全然執拗に誘導して失言を引き出したなんて印象はなかった。それでもう一度動画を見直してみました。その結果はタイトルの通りです。少なくとも慰安婦についての質問をした記者については執拗に誘導したなどという非難は的外れであると断言していいでしょう。
そのことについてこのエントリでは会見の詳細なやり取りをもとに見ていくんですが、いちいち動画を見てもらうわけにもいかないんでtarareba722さんによる文字起こしを貼っておきます。tarareba722さんは会見を見て「これは記者のほうがひどいんじゃないか」という感想を持って文字起こしをしたらしいんで、僕にとって都合のいい方向のバイアスがかかったものではないはずです。ちなみに動画を見たい方は文字起こしのページの一番下のあたりにリンクがあるんでそこから見に行ってください。
(この書き起こしの冒頭挨拶の箇所で「リスタブリッシュされた(?)」という記述がありますが、これはおそらく「エスタブリッシュ(確立)された」ですね)
さて、慰安婦についての質問の箇所について話す前にひとつ。実は僕、この件の報道を最初に見たとき、「そもそもなんでわざわざNHK会長に靖国だの慰安婦だのの政治問題について聞かなきゃならないんだろ?」と思ったんですよ。同じように思った方は多いんじゃないかと思います。中にはその疑問があるがゆえに「記者が失言を誘った」という見方を支持している人もいるんじゃないでしょうか。
しかし実際に動画を見てみるとそれらの質問は当然あるべき質問だったんです。会見の内容を見てみましょう。
まず冒頭挨拶があり、そこで会長がしきりに放送法の遵守ということを言うのでそのあたりについて記者と軽いやり取りがある。その後出てくるのが国際放送についての話題です。
記者「あの、国際放送を強化したいとおっしゃっておりますけれども、えっと、我が国の立場を伝えること、というふうに国際放送の番組基準に書いてありますので、この立場というのが政府見解、政府の主張をそのまま伝えることなのか、それだけではなくて、広くその、民主主義の発展に寄与するために、いろんな、その……、考え方があると伝えていくことが大事なのか、そのへんどうお考えでしょうか」
おそらくこのページ(http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/kijun/kijun02.htm)を読んだ上での質問ですね。当然出てくる疑問であり、この質問が会長を罠にはめるための誘導だという人はいないでしょう。これに対する会長の答えが以下。
籾井会長「国際放送につきましてはですね、これはやっぱり多少国内とは違うのではないか、というふうに思います。例えば尖閣、竹島、こういう領土問題については、明確にやはり日本の立場を、主張する。と、いうことは、当然のことだと思います」
つまり、領土問題について最初に言及したのは会長自身なわけです。わざわざ記者が現在問題になっている具体的なことがらを挙げずに抽象的な形で質問してきたにも関わらず。
そして会長が領土問題について言及した絡みで靖国問題についても質問が出てくる。
記者「靖国問題についても、領土問題と同様な、あの、考え方、なんでしょうか?」
「なんでわざわざNHK会長に政治問題について聞くわけ?」という疑問はこれで解消されるでしょう。会長が「領土問題では云々」ということを言い出したのだから「じゃあ領土問題以外の他の問題では?」という質問が出てくるのはあまりに当然のことです。
ただ、この靖国問題についての質問をした記者については「執拗に失言を引き出そうとした」という見方も不可能ではないかな、という感じはします。「コメントは差し控えたい」と言われた後に同じ話題についての質問をまたぶつけてますから、最大限記者に悪意を持って見てみるとそのように見えるかもしれない。まあ、僕は全然問題のある態度だったとは思わないですし、靖国についての箇所は他の慰安婦の箇所なんかと比べると全然問題にされてないんですが。
さて、では今回メインの慰安婦の箇所です。まず記者の質問がこちら。
記者「先ほどからあの、政府とNHKの距離の問題についてご発言されていると思うのですけど、思い出すのは今から10年、10年少し前にあったETV2001の問題のことなのですが、籾井会長も最近もあの、慰安婦を巡る問題については日韓間や日米間のあいだでいろいろ取りざたされております。ところがETV2001以来番組はNHKにおいてはキチッとしたものが製作されておりませんけれども、慰安婦問題については、会長ご自身はどのようにお考えでしょうか?」
これも決して突飛な質問ではない、ということがわかると思います。実際これまでのやり取りでまさに問題とされているのは政府とNHKの距離についてどう考えるかということで、領土問題や靖国問題というのはその一例なわけです。そしてこれまでに政府とNHKとの距離ということが特に問題化した事件といえばETV2001の番組改変問題(http://ja.wikipedia.org/wiki/NHK%E7%95%AA%E7%B5%84%E6%94%B9%E5%A4%89%E5%95%8F%E9%A1%8C)が想起される。ETV2001は慰安婦問題を扱った番組だったわけですから、慰安婦問題について尋ねる質問に結びつくのは当然でしょう。
それと少し話が逸れますが、この質問において記者が名乗っていないということには留意が必要です。なぜなら冒頭で少し触れたようにこの記者はネットで本名が晒されてるわけですから。では、どこから所属年齢本名が明らかになったのか。ツイッターの投稿でソースとされているページを見てみましたがその答えは見つかりませんでした。現在流れている情報はデマの可能性が極めて高いと判断していいと思います。
以下慰安婦問題についての質問に対する会長の回答とその後の記者の反応。
籾井会長「(しばらく考えて)これはちょっと……、コメントを控えてはダメですか? あの……いわゆるね、そういうふうな、戦時慰安婦ですよね? えー戦時だからいいとか悪いとか、言うつもりは毛頭ないんですが、まあこのへんの問題は皆さんよくご存じでしょう、どこの国にもあったことですよね。違います?(しばらく会場沈黙)」
記者「あ……、私に質問しているんですか。えっと、ではそしたらじゃあ、籾井会長が改めてその、お考えすることがあれば、お尋ねしたいと思います」
どう見ても会長は「コメントを控えてはダメですか?」と言いつつもその後促されたわけでもないのにベラベラとコメントしてます。しかもよりによって橋下市長が炎上したときと同じことを……。ここまでで記者がマイクに向かって話したのは最初の質問だけなんで、これが記者のしつこい質問のせいで出てきた言葉と受け取ることは不可能です。
そして最後の「違いますか?」を言いながら会長は記者の方をじっと見つめるわけですが、記者はこの「違いますか?」を反語表現だとでも思ったのか、沈黙が続いてようやく自分に質問が向けられているのだと気付き、慌てて「あ……、私に質問しているんですか」と返答する。通常このような会見では記者の質問ひとつに対し回答者がなにか答え、それでひとつの質問はおしまい、もう質問者は別の記者にマイクを譲り渡す、というのが一般的ですから、この記者は会長が答えたのでこれで自分のターンは終わりだと思ったのだろうな、ということは容易に想像がつきます。だから自分が話すべき場面なのだと悟って慌てている。これはしつこく質問攻めにしてやろうなどと考えている人物の行動とは考えづらいでしょう。
実際、そこに続く記者の言葉は「会長が改めて考えることがあればお尋ねしたい」という今なされている話題を続ける気がさらさら感じられない、それどころか「はい! その話は今日はおしまい! また今度ね!」というふうに受け取るのが自然なものです。これまた記者がしつこく質問したという見方を否定する。
とはいえ、会長とこの記者とのやり取りはかなり長く続いたというのも事実です。おそらくそのことから記者がしつこく質問をしたという見方が生まれている。しかし、やり取りが長引いた原因はなんなのでしょう。それは続くやり取りを見てみるとわかります。
(再びしばらく沈黙)
籾井会長「(会場を見回して)まあ、こっちから質問ですけど、韓国だけにあったことだとお思いですか?」
記者「いやいや、すべ……どこの国でも、というと、すべての国で、というふうにとられると思うんですけども……」
はい。どう見ても会長が記者に逆質問をぶつけたせいです。本当にありがとうございました。
この場面、記者が「改めてお考えすることがあればお尋ねしたいと思います」と話を切ってから結構な時間の沈黙があるんですよね。ちょっと間が持たなくなるなーと思うくらいの。だから何か話して間を持たせたくなる気持ちはよーくわかる。それで普通は「なにか質問はありませんか。ないならこれで終わりにしますが」とかなんとか言って次の話題に行くなりするものだと思うんですが、あろうことか会長の選んだ道はさっきまでの話題を自ら蒸し返すという……。
しかもただ蒸し返すだけでなく記者に逆に質問をぶつけるものだから記者も当然それに返答するわけで、そこからずるずると慰安婦の話が長引くことに……。そこから先の記者の発言とか、もはや質問じゃなくてただのツッコミになってるし……。
というわけで、少なくとも慰安婦の箇所については記者がしつこく誘導質問して失言を誘ったなどというのは明白な間違いで、実際のところはただの会長の自爆なのでした。ちゃんちゃん♪
会長は「ここまでいうのは会長としては言いすぎですから、会長の職はさておき、さておきですよ、これ忘れないでください。」とか言い出し、いやここ会長会見じゃんとツッコまれたら「失礼しました。全部取り消します」と。そしてもう言っちゃったから取り消せないとまたツッコまれると「いやいや、さておいたんですよ私は。あれだけしつこくね、しつこく質問されたから、私は答えなきゃいかんと思って答えましたが、会長としては答えられませんので、会長としてはさておいて、と、こう言ったんですよ。で、それが、ここは会長会見だと、じゃあ取り消しますと言ったら取り消せないとおっしゃったら、じゃあ私の、さておいては、どこにいく、どうなるんですか。そんなことを言ったら、マトモな会話ができないですよ。ああそれはノーコメントです、ノーコメントですと言ってたら、それで済んじゃうじゃないですか。それでよろしいんでしょうか。いいんなら、それでいいですよ、今後」と言ってます。
「しつこく質問されたから答えなきゃいかんと思って~」とか言ってるけど「会長の職はさておき」と言い出す直前の記者の発言は「……わかりました」だからしつこくなければ質問ですらないというツッコミはさておき、「エクスキューズをつけて発言してるのにそれを無視するマスコミはひどい!」とか言ってる人がいるんでそういう人に言いたいことがあります。
そういう人は是非、上司や社長の前で「これは社員や部下としての立場はさておき、さておきですよ、これ忘れないでください。あくまで一個人としてですからね」と断りを入れた上で言いたいことを言いたい放題言ってみてください。そして言いたいだけ言ったら最後に「今のは取り消します」と言いましょう。さておけない、取り消せないじゃまともな社内コミュニケーションなんてできないですよね。それでもしも問題になってクビにされるようなことがあったらそれはエクスキューズをつけて言ってるのにそれを無視する上司が悪いんです。きっと訴えたら勝てますよ。さあ、チャレンジしてみましょう!!
グループ面接の場で自己紹介して下さいと言われ、台本通りに練習した事を一字一句間違えないよう細心の注意を払いながら
息を切らさずに吸って吐くようにスラスラと話したら、面接官の方に一言、「それ、どこの会社でもやってるよね?」でした。
もう、頭が真っ白になってしまいました。
それでも何とか落ち着いて「御社が第一志望なのでどうすれば良いのか事前に考えておりました」と答えたものの、どうにも挙動不審に思われたようで
「とりあえず落ち着いて下さい」とやんわり言われてもうダメだと思いました。
結果、予感していた通りお祈りでした。
どうして見抜かれてしまったのでしょうか。
落ち着いて答えれば問題なかったのでしょうか。
落ち着くってどうやって?
深呼吸して息を整えた所で持ちカードが完全に消えた私の自己紹介はもはや事故紹介です。
あれほど時間をかけて何度も復習して志望動機を聞かれたらこう答えようとか、逆質問ではこれを聞こうとかイメトレも万全でした。
人前で緊張しない事に自信があっただけに、唐突に話す内容が妨げられた場合の対応も考えなくてはいけないでしょうか。
どっちにしても、もうあの会社には行けない。