はてなキーワード: 退職とは
いつまでたってもモタモタしている、昨日で都内の感染者数は197人だ。
様子見の連続で裏では政治家たちの政争と頓珍漢な政策ばかり乱発する官僚。
日本の労働者がなぜ、こんな状況でも出勤するのか?バカだからではない。
日本独特の顧客第一主義に流動性のない雇用に古来から続く商慣習だ。
これを3つの壁を正面突破して「出勤しない」選択を出来る強い労働者は非常に少ない。
収入が「給与」だけの労働者に「自粛要請が出てる中、出勤している奴はバカ」と言えるのか。
緊急事態に通常対応を求める客から労働者を守ろうとしない、這ってでも出勤が当然と言う昭和脳な、
企業に反旗を翻せる労働者がいるだろうか?自己都合で退職したら3か月経たないと失業給付金は貰えない。
35歳過ぎて転職未経験の労働者に1か月でまともな就職先を見つけられる環境が整っているのか?
世帯持ちの労働者が失業しても失業前の生活に戻るくらいの支援をする政策が整備されているか?
必要なのは労働者の自覚ではなく、政府が給与保証と企業に経済活動の停止(1か月か2か月)を命令し
在宅勤務者の多くが退職もしく業務委託への転身を打診されるようになる
特にリモートワークの資材が無く、事実上の自宅待機になっている人達は「会社を回すのにあたって要らない人」ということになり
そうなりたくなければ無理してでも出社したほうが良いよ
ここから数か月は、本社で人事権持ってる人(なぜか大半が普通に出社している)と顔を合わせるのが如何に貴重かを思い知らされることになる
面倒な時代ねぇ...
自分は新卒で入った会社でパワハラ上司に散々いじめられて辟易していた時に別の会社にいる人からの誘いを受けてそのままその会社に行った口だから、パワハラすると人減りますよとしか言いようがないな。自分だけが特殊なのかと思っていたけれど、上司になった人に向けた書籍などを読んでいて、上司の有能・無能が部下のモチベーションや退職に大いにかかわるというのを知って妙に納得した気がする。まあ、そうじゃないと今時上司なんてものを置く必要はないよね。
当時、上司がパワハラしていることで部署の雰囲気もこの人にはパワハラしていいよねみたいな感じになったのか、指導者の人からも相当パワハラされてたな。別の会社にいる人からの誘いを受けるまではその上司の支配する世界しか知らなかったので、それが当たり前だと思ってた。当時の仕事を指して、「お前のバカの証拠を残してやったぜ」的なことを指導者は言っていたけれど、自分からすると貧すれば鈍するをリアルで経験できた機会だったと思ってる。貧乏になったわけではないけれど、いかに周囲に怒られないかを判断基準にして毎日生きていると、おかしいことでもおかしいと言わなくなるんだなと。えん罪なのに自白調書にサインする人はこういう気分なのだろうか。
豆腐メンタルじゃなくても何かを目の敵にしてパワハラしてくる上司なんて普通にいる。ただ、そういう人にあったら潰される前に信頼できる人たちに相談して早く逃げる手立てを考えてほしいと思う。...これを書きながら、知り合いが学閥的な劣等感を抱えた上司からパワハラされていた話を思い出した。パワハラ上司はその道で知られた人物だったので、それほどの肩書を持ちながらもそういうことするんだと思った。
パナソニック子会社のニュースはこの人が一強になって歯止めが利かなくなってたんだろうなって思った。周囲に諫言をするひとがいて、諫言を聞けるだけの度量がこの人にあれば、こんな時代錯誤のアプローチはどこかでやめていただろうに。それとも、新卒採用メインの会社だからこれが時代錯誤なことだとだれも気付けなかったのだろうか。
ネット上にはまだ障害者採用枠の転職についての情報が少ないため、
増田に記しておくことにした。
・アラサー
・ADHD(不注意優勢)
・関西在住
・2年前に診断、精神障害者保健福祉手帳3級を2月末に取得
マルチタスクかつ接客、イレギュラー対応が多く求められる現職での業務に限界を感じ、
障害をオープンにして配慮を受けながら働ける職場を求め、転職活動をすることに。
自己応募もいくつかしたが、メインとしては障害者対象の転職エージェント2社を利用した。
エージェントを通した転職活動については、基本的に、一般枠での転職と大きくは変わらなかった。
担当のエージェントとの面談の前後で作成する資料に、自分の障害特性について説明するシートが加わったくらいか。
個人的には、このシートを作成する際に、改めて自分の苦手なことや配慮してほしい事柄について深く考えることができ、大いに助かった。
前回の転職活動以来となる面接だったため当初は緊張していたが、模擬面接でよくある質問のシミュレーションをしておいたことが良い結果につながったと思う。
2社の違いだが、atGPは中堅〜大手企業の求人が多く、DODAチャレンジは大手の求人が多かった。
また、これはエージェントのタイプにもよるかと思うが、atGPはどんどん求人を紹介してくれ、応募もさせてくれた。
DODAチャレンジは自分の志望に出来るだけマッチした優良企業を厳選して紹介してくれた。
結局、応募数は下記のようになった。
・atGP経由
・自己応募
自己応募するとなると企業毎にフォーマットの違うWebフォームに入力しないとならなかったり、
履歴書・職務経歴書を都度郵送しないといけなかったりという手間があったので、やはりエージェントメインで転職活動して良かったと思った。
面接で聞かれたのは、基本的なことで、トリッキーな質問はどの会社もなかった。
障害者なので、自分の障害特性の説明と、それに対してどういった工夫を行っているかや、どういった配慮を求めるかはもちろん聞かれる。
また、ADHDと診断された際にそれをスムーズに受容できたかについてもよく聞かれた。
このあたりは面談や模擬面接を通じてエージェントとかなり詰めていたので本番の面接でもきっちり答えられたと思う。
他の質問は今までの経歴や前職の退職理由や今回の転職理由、複数社内定が出た場合何を優先して判断するかなど。
印象的だったのは、もうアラサーなのに、未だに大学時代のサークルであったりアルバイトのことを聞かれることだった。
新卒採用ならわかるが、前回の転職の面接の際は特に聞かれなかったので、障害者採用の場合はより深く個人の人となりを知りたいのか?と感じた。
最終的に障害者の雇用実績が多くあり、双方で密にコミュニケーションを取って、より良い関係を築いていきたいという人事の方の姿勢が見えた会社に内定を頂けた。
業種は今までと全く違うが、職種は新卒以降やってきたことに関連するのでスキルは活かせるかと思う。
働き始めるのは少し先だが、期待されている能力を発揮できるように頑張りたい。
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------
ブコメがたくさんついていてびっくりした。
皆さん読んでくれてそして、おめでとう、頑張れと言ってくださって本当にありがとうございます。
励みになる。
以下、追記。
>年収について
エージェントからの説明でも、一般枠からの転職だと年収は下がるとは言われていた。
現職の賞与込みの年収マイナス20万円を希望して、その通りの額で内定が出た。
自分としては、その20万円は残業代(月20時間弱程度らしい)でいくぶんか取り返せると思うのと、
もし残業が全く発生せず取り返せなくても、合理的配慮をしてもらえるならその分安心して働けるので良かったかなと納得している。
ただ、理想としては障害者採用枠でも一般枠と変わらないようなお給料がもらえる社会になっていってほしい。
すまない。
1社目の内定が出たときは喜んだが、呈示された年収が希望額を大きく下回ったので断った。
ただ、条件が良ければ、キープして選考を受けようとしていたのは事実であり申し訳ない。
このあたりは志望度と選考の進み具合が関係するから、調整するのが難しかった。
他国のように全労働を規制すると、経済的打撃が大きいのは分かる。だが現在の状況がずっと続くことの方が、よほど経済への影響が大きい。
命令ができない以上お願いベースにはなるため、各企業が合理的な判断として営業の停止あるいは方向の転換を行わなければ、被害は止めることができない。その合理的判断の手助けとして、いま現在の現金が必要なのではないだろうか。
少し前に増田に塾講師の投稿があったが、子供に危害を加える可能性があるなら、自分が退職して失業手当で暮らし、収束後に再就職すれば良い。それができないのは、収入が減り暮らせなくなること、再就職の可能性が不確かなことが原因だろう。しかしそれは企業側にもその覚悟を強いている。企業ではなく個人に支給せよというのは、この観点があるからだ。各個人の判断で濃厚接触を避ければ、どのみち企業は活動を停止せざるを得なくなる。
いくらお願いをしても、一定の割合で自己の利益を優先する人は居る。居るものは居る。それらの行動を咎め社会的圧力で抑制しても、全員は止められない。だから各個人や各企業が合理的な判断として活動を抑えるために、お金が必要なのだ。
収束し、落ち込んだ経済をもり立てて行こうとなったときに、打撃を回復したり支援したりするためのお金が補償だと思う。その金額や配布方法には検討の余地があるが、現在の状況を悪化させないために使うお金は、事態の緩和のためのものだ。
お願いしかできない。では現行法で何をするか。それぞれが合理的な判断で行動した場合に社会にとって最適な結論が最大になるようにするのが組織としての役割だと思う。今日日「政治」という言葉はお友達運営ばかりが取り沙汰されるが、それぞれ異なる意見を持つ人々を誘導するのが本懐ではないだろうか。
なんかどっか間違っているのかなあ…。合理性や社会システムに則って指針を決めざるを得ないし、国とかを運営する人は、確率や割合というものを考慮しなければ全体なんて動かせないと思うのだけれど。
7月くらいに退職してしばらく休んで転職しようと考えていたけど、コロナと被ってしまった。
景気も悪くなりそうだし、続けたほうが良いのだろうか。。悩む。。
今の仕事は給料は悪くないけど激務で、今も全員出社だし、メンタルの削れ具合がひどいのでなるはやで辞めたい。7月が大きな区切りなのだが…。
500床規模で当直明けは当然のように日勤で36時間勤務、ブラック企業も青くなりそうな総合病院だった。ちなみにこれだけ働いても給料は800万かそこらだった。
「そうだ、医者やめよう」はじめてそう思ったのは約1年前、救急医7年目の4月だった。熱心な同期がバーンアウトした。よくあることだ。それと前後して上司が妊娠した。とてもめでたいことだ。ここまでは良い。問題は「当直可能な医者」が補充されなかったこと…?いやいや、なに言ってんの?補充用員なんているわけないじゃん。一人前の救急医が余ってるわけがない。そして、月5-6回でまわせていた当直が、月7-8回になった。つまり3-4日にいちどは36時間勤務だ。
それから間も無く「以前より患者さんや家族に冷たくなった自分」に気づいた。
「(一晩の救急外来受診者が)50人超えると色々雑になるよねwww」とか笑って話してた。この状況が続くと「医者として」どころか「人として」終わる、そう思い始めた。この思いに追い討ちをかけたのは五輪だ。どこか遠いところからやってきた、母子手帳不携帯で既往歴も予防接種歴も不確実な小児とか?マタ旅()妊婦の早産とか?ごった返す救急外来に救急車でやってくる軽傷患者とか?無理無理、絶対ゴミを見るような目で見ちゃうもん。情報が不十分な状況で全力を尽くしても訴訟になるケースなんかいくらでもあるしね。そうだ、やめよう、自分が今の仕事を続けたところで誰も幸せにならない!
2020年3月を目指して退職準備にとりかかった。正直この時点ではまだ迷いがあった。そこに転がり込んできたのが転職の話だ。外資系企業のヘルステック部門、年収は倍以上って、当直なしでこんなにもらえんのかよ、二つ返事で引き受け、面接の結果、無事採用された。病院の方は1年以上前に切り出したこともあり、予想より円満に辞めることが出来た。そして晴れて2020年3月、勤務医暮らしから解放された。以上、救急医の30代男性がドロッポするまでの経過です。
そうそう、それからCOVID-19だ。いやほんと、このタイミングでやめてよかったなって、素直に思う。学校休みでショッピングモールに行って発熱?ヨーロッパ旅行から帰国して咳が止まらない?無理無理、絶対ゴミを見るような目で見ちゃうもん。
ちなみに疲弊した同級生達は科を問わず続々と勤務医をやめている。いつまで続くか知らないが、企業の専門職スタッフとしての医者求人は増える一方だ。そしてCOVID-19がトドメ、医療崩壊は止められないだろう。まあ、1回ぶっ壊れたほうがいいんじゃないですかね。最前線で戦う全国の、かつての戦友達の無事を祈っています。
https://yashio.hatenablog.com/entry/20200407/1586270571
僕も文才がないなりに言葉を尽くしてみよう.
四月いっぱい,四割程度の日数で在宅勤務を始めることになった.本店ほど割合が高くないのは製造が関わる業務のつらいところだ.
部員は管理職から信用されていない.だから毎日進捗を確認されるし,業務遂行できていないと管理職に判断されたら,在宅勤務が終了する可能性がある.業務を回せると説得してどうにか在宅勤務を承認していただくのだ.まず出勤をやめてから業務を調整するのではない.そして,進捗を守るためなら,従業員の命を守るためのはずの在宅勤務を取りやめると言う.再スケジュールは話題にすらあがらない.僕だけじゃなく,職場全体の士気が下がっているように感じる.
やってられない,というのが正直な思いだ.
しかし,これはあくまでいち社員の身勝手な意見に過ぎない.管理職には僕に見えないものがたくさん見える.何十倍の利害関係者を抱えている.管理職を無能だと罵ってみたところで,それは僕らの無能さを管理職に押し付けて無理難題を言っているだけに過ぎないのかもしれない.管理職の仕事は,業務をどうにかして終わらせることだ.業務が止まるということは許容されない.
これは悪意を持った想像だけど,彼らにとって従業員の命を守るという選択肢から得られる報酬は,大きくないのだろう.たしかに,人命が失われたならば,再発防止のためのペーパーワークに忙殺されることにはなるだろう.だがそれは,自らの判断でプロジェクトが失敗した際に負わなければならない責任ほど重いものだろうか.
なんにせよ,ほどほどに在宅勤務を取り入れつつ,業務を継続するという選択がなされた,この事実は変わらない.チップは「COVID-19の与える被害は大きくならない」・「顧客の計画は変化せず,需要はすぐ回復する」・「従業員がCOVID-19に罹ることはない」にベットされた.
ここで一つ明確にしなければならない.ベットしたのは会社の側だけではない.僕もそうだ.僕が自己保身をはかりたいのと同様に,会社は存続や利益を追及したい.この意味で,僕たちは対等だ.僕と会社とは,労働と給与を交換する対等な契約をしている.僕もまた,契約を破棄すること,退職することで,自分の身を守る選択をすることができる.
でも,僕はそうしなかったよね?
それはつまり,COVID-19に罹るリスクを考慮しても,このまま正規雇用という既得権益の甘い汁を吸い続ける方が,得られるものが大きいと判断した結果に他ならない.実際に,非正規雇用のようにすぐにクビを切られるということにはなっていない.逆にGAFA勤務みたいな人だったら,引く手数多,多くの選択肢があったのだろう.でも僕はそうじゃない.平均未満のしょぼい一般社員だ.これから先の不景気に生きていくためには,今の仕事にしがみつくしかない.
つまり現状は,利益を最大化するべくお互いに合理的な選択肢を取った結果なのだ.
つくづく,救いがない.こうして僕は,もしかしたら会社も,自らの愚かさによって,淘汰されていくのだろう.でもきっと,これは誰かにとっての希望なのだ.既得権益を打破し,虐げられてきた人々がのし上がるチャンスなのだ.
そうとでも思わなければ,心が折れてしまう.
私は一般人なので、財界人や芸能人ほどエピソードが豊富なわけではないです。
ただ個人特定されると、洒落ではなく消される可能性があるので詳細はボカシてます悪しからず。
■
新卒で中堅私大を卒業後、特にやりたいこともなかったので準大手の事業者ローンに入社した。
入社当時は景気も良く、人生で数度しかないボーナスも受け取っていた。
が、本当の波はこの頃から世間を騒がせる所謂過払金返還請求だった。
これにより事業者ローンや消費者ローンはさらなる大打撃を受けたが、当時まだ若かった自分はある銀行へ出向となった。
この銀行は元事業者ローン会社の社員の寄せ集めで出来ており、名前は銀行だが実態は今までの金融屋と大差なかった。
その後は証券会社の営業等をやっていたが、とにかく半グレっぽい知り合いが増えた。
ベンチャー会社に入社し、当時認知され始めた退職代行業務を行うようになった。
今後どうしようかまた考えている。
4月1日に転職した。
入社当初から、コロナの影響で最初から在宅になっちゃうかも~っていう話をされてた。
会社の余ってるノートPCをわたしの在宅用に設定してもらった。
理由は、わたしは転職してすぐだし守秘義務とかを守れるかわかんないから。だそうです。
え~~マジか~~…。
信頼ないんだな~って感じ。
希望職種で入ったけど、やらされるのは全く別の分野の全然わかんないことで、確かに仕事は遅かったかもしれないけどさ~。
休憩中に休憩室で仮眠とってたらチクられて「そういう風紀を乱す行動は慎め」って注意されちゃったけどさ~。
教えてくれる人もいなくて、スマホでその分野の友達に助言してもらったりしてたから、勤務中にスマホいじってる態度悪いやつに見えたかもしれないけどさ~。
「は?それ守秘義務違反だけど?俺に聞けよ」っていうけど、だってあなたずっと外出してていないじゃない。
やりたい仕事できる!って思ってウキウキしながら退職した前職、めちゃくちゃ待遇よかったなとか思ってしまったり。
今日、職種の違う先輩は在宅用のPCセッティングしてて、他部署の人はディスプレイを自宅に郵送するために梱包してた。
あ~もう、泣いちゃうよ。
お昼は行列のランチのお店、空いてたけど誰も並んでなかったです。
本当にすみません。
ワイの知り合いの医師と看護師と介護士はいよいよ修羅場となったら辞めると思う
ワイの知り合いは、和を乱さない、所属組織に迷惑を掛けない範囲で
出来るだけの声上げはしていたけどね
出来ることはしたのだから、身の危険を感じ退職しても誰も責めることはできないと思う
医師に対しては『高給取りやん?責任果たそ?』っていう外道なツッコミを入れられなくもないけれど、
看護師と看護助手と介護士の給与で医師並みの献身を求めるのは無茶苦茶過ぎるでしょ
ほんそれな
しかし、頭の悪い人たち(ブクマカ) は放っておけばいいと思う
なお、 東日本大震災の際は医師の退職が相次ぎ、
今のところ日本は医療従事者を守る気が無いので仕方ないと思う
なお、震災があっても、逆に 5時間も掛けて医師不足の地域へ通い続けている医師の方もいるし、
併せて書いておく
正確には今年の1月まで看護師として総合病院で勤務していて、今は求職中だ。退職した時にはまだコロナウイルスなんて言葉すら殆ど聞いたことがないくらいで、それから引越しをしたり色々と手続きをしたりしながら少し息抜きをして、4月から他の病院で働こうかなと考えていた。そんな風に思っていたところで、コロナウイルスが世界的に大流行してしまい、日本でもとうとう緊急事態宣言まで出されてしまった。
そのことについて安倍首相が会見を開いたとネットニュースで見て、その中には「潜在看護師に職場復帰の声を掛ける」と書かれていた。
それに関しては、一体どうやって潜在看護師の所在を明らかにして呼び掛けを行うつもりなんだろうと思いもしたのだけれど、免許の登録番号もあるし色々と手を打つのだろう。
私はもともと呼吸器系の内科も含まれる病棟で勤務していたから、急性期の肺炎の患者さんなんて毎日のようにみてきたし、それこそ人工呼吸器だって扱いができなければ話にならないような現場にいた。プリセプターとして後輩に指導をしてきた経験もある。二十代で一人暮らし、独身だから時間の融通もある程度きくし、通勤以外で外に出なければ他者に感染させるリスクも低い。自分で言うのも何だが、もし今現場復帰すればほぼ即戦力になるだろう。
だから、医療崩壊を何とか食い止めるために、少しでも力になれるなら、と考えた。それでもやはり数ヶ月のブランクがあるから、ホテルに集めた軽症者の治療をするスタッフを募集するのであれば、そちらに応募してみようかなとも思った。
そんなことを考えていた時、SNSに現場で働く看護師さんの書き込みを目にした。
一番感染リスクが高い現場で働いていても何の保障も補填もしてもらえない、自分が感染源になって大切な人を感染させてしまったらと思うと不安で仕方がない、もう辞めたい。
色んな書き込みを見て、胸が痛かった。きっと私もあの時に辞めていなかったら、この看護師さん達と同じ気持ちで毎日勤務していたんだろうと怖くなった。辞めるタイミングが一ヶ月でもズレていたら、退職さえさせてもらえなかったんだろうと思った。
その人達の書き込みは、まとめサイトにも取り上げられていた。けれどそこに投稿されていた書き込みを読んで、私は愕然とした。
嫌なら辞めろ、自分でなりたくてなったんだから仕方ない、当たり前だろ、お前一人が辞めたところで何の問題もない、働いてるのがそんなに偉いのか?
そんな言葉ばかりが並んでいた。看護師なんか馬鹿な女がなるんだから、なんて言葉もあった。
私は、看護師は人の命を扱う、本当に大切で大変な仕事だと思っている。一つのミスがその人の命に関わる、その人の命をお預かりしている仕事だということをいつだって忘れてはいけないと後輩に指導もしてきた。毎日本当に大変だったけれど、入院してきた患者さんが元気になって退院していくたびに嬉しかったし、逆に力及ばず患者さんが亡くなってしまった時には心を痛めていた。それでも、この仕事をしていることが誇りだったし、だからこそもう一度看護師として働きたいと思っていた。
書き込みの中には感謝の言葉もあった。けれど、やはり批判のような言葉ばかりが心に残ってしまう。これから先、もし現場に復帰したら間違いなく今より感染リスクは上がる。それでも当然だと思っている人間が一定数いて、そんな人間でも入院してくれば私は平等に治療を施さなければいけない。国からも病院からも保障、補填なんて受けれず、自己責任で休むことなく仕事をしなければならない。
そう考えると、もういいや、と思ってしまった。私だって、今も看護師として働いている人だってみんな同じ人間なのだ。同じように感染する可能性があるし、死ぬ可能性だってある。感謝しろとは思わないが、あんな言葉を受け、リスクを背負ってまでやる必要はないと思ってしまった。
幸い貯蓄にはまだ余裕があるし、それでもやはり看護師として働きたい気持ちも苦しんでいる人や困っている人を助けたい気持ちもあるから、要請があるとすれば復帰することを真剣に考えようという気持ちはある。けれど、ただひたすら奉仕の気持ちだけで動けるほど私は善人ではない。だから、今はゆっくり、これからのことについて考えようと思う。