はてなキーワード: 組織票とは
「リベラル」はそろそろダブルスタンダードを止めよう(橘玲) - 個人 - Yahoo!ニュース
http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-47972162
http://b.hatena.ne.jp/entry/4667506320769002658/comment/diam00nd
“ずっと娘がほしいと思っていたけど、今は怖い。この国で女の子に生まれるのは、恐怖と不安の人生を送ることだから” Same as Japan.
発言者もそうだし、このコメントにスターつけてる人たちがいつもの組織票メンツ。
この人ら自分がセカンドレイプをやってるって全然わかってないよな
別のページで、セカンドレイプ批判をやってたらさすがに無視してもいいよね?
そんなわけないだろ。セカンドレイプはだれがやっても悪いんだよ。
棍棒にして叩くのに都合がいいと狂喜乱舞して出てくる日本モーセカンドレイパーだらけじゃん。
なんだこいつら。
ほんとだよ。 ちょっと心がゆがみすぎてて怖い。
どうしてこんなになるまで群れ続けたんだ。
頑強な城壁を成す石壁のうちの石ころひとつとそのへんに転がってる石ころ一つは何が違うのかってどこにあるかなんだよね
何も変わらない一票がころがってるのと大きな組織票の違いは同じ一票でできてるんだよね
組織票の大きさと 何も買えられない一票は おなじ一票で できているんだよね
2.影響が極わずかであるから、投票行動に対する責任も極わずか(そもそも投票行動に対する責任は一切負う必要がないのが民主主義の大原則)
というのが俺の考え。
・若者の影響力理論は、老人の棄権を訴える者が見られない時点で破綻している。みんなが政治参加すれば政治は良くなる幻想みたいなものは、実のところ左右共通しているようだ。
自民党の強さって組織票の強さだと思うけど、具体的には経営者や教育や宗教なんかの団体が、がっちり自民と結びついてて離れないのだと思う。その組織に属して自民を応援しているかぎり安泰が保証されるのであれば、そりゃ離れたくない気持ちもよく分かる。もしも自分がこれらの組織の中にいて、自民党のおかげで日々の生活が保証されているのだとしたら、きっと他の政党を支持するなんて考えもしないに違いない。たまたま自分はその好循環には入り込めず外側から眺めているから、他の政党を支持しているだけだ。
もうすこし言うと、いまの日本社会は、自民党を支持する経営者たちにとって有利にできている。その代表格がパソナの竹中平蔵だったり、広告業界なら電通だったりする訳だけど、これらの会社は実力があるからシェアを握っているのだとは思えない。自民党政権との結びつきが強いだけでしかない。言い換えれば、その他の実力ある無数の会社が、活躍できていない可能性がある。実力はあるのに仕事がなかなか取れない会社は、もちろん営業がただ弱い場合もあるけれど、それを自己責任と切り捨ててしまうと、世の中は要領が良い人ばかりが蔓延って社会全体の生産性は落ちていく。
そこでいま必要なのは、経営者たちが野党支持を表明することと、政権交代によって起こりうる社会の変化を語り合うことではないかと思う。もちろん経営者にかぎらず教育者や宗教者、サラリーマンや学生たちでもよいのだけど、もっとも影響力があるのは経営者かなと思う。
たとえば立憲民主党が政権の座についたなら、とりあえずパソナのような不当に厚遇された企業が市場から淘汰され、かわりに今まで抑圧されていた優良企業が伸びてくる(かもしれない)。本当に実力のある会社はどんどん業績をあげるかわりに、実力ないけど要領だけが良い会社はつぶれる。ただし、会社がつぶれても人々が路頭に迷うことはなく、社会保障でしっかりと生活は支えられる。……というのが立憲の政策として掲げられているかどうかは知らないけど、草の根の民主主義っていうんだから、こういう社会にしてくれと経営者のほうから党に意見していく。
適当に考えた名前だけど「立憲経済連」みたいな団体を作って、国の経済政策にどんどん意見をいう仕組みがほしい。ただし経団連とか経済同友会とか連合みたいな巨大な組織だと、けっきょくは俺みたいな零細企業の経営者は弾かれてしまうので、そこはまあ上手いことやってほしい。
自分が零細企業を立ち上げてみて痛感するのだけど、いまの世の中は競争原理が働いていなくて、ダメなものがずっと残り続けている。そこに違和感を持ったり苛立っている経営者たちが本当は多いはずだと思う。その思いを政治へ吸い上げる仕組みがほしい。
いまの世の中がずっと続いていくのだと思うと、せっかく優秀な俺が会社を立ち上げたというのに俺はいつかやる気をなくして会社をたたみ、旧態依然としたダメな会社だけが残ってしまう、それは社会にとって大きな損失である。……というのは大言壮語かもしれないけれど、とりあえず、平等な社会にはしてもらいたい。本当に。
死ぬほど頭が悪い。もちろん全員がじゃないよ、ただ表立ってパンダオタクを名乗るタイプの人間は大体頭が悪い。
ここまでは良いとしてあるアイドルが「自分と同じ字が入ってて嬉しい!」とある候補を推したわけ。
そこで来るわ来るわクソリプの嵐。「私物化しないで!」ってお前らのパンダでもないしな。
正味4候補、全部の字がアイドルの名前と被ってた(そりゃそうだ、上位4候補だもん。人名に多い漢字が集中するでしょうよ)
他の3候補でも「◯◯に投票して」と呼びかけている人は有名無名問わずたくさんいたわけで。
組織票と叩きたいなら知名度的には某声優とその周辺とか某ネズミの国のオタクの声のデカさも十分組織票としての影響力はあるのにそこはスルーで16歳の女の子だけを延々と叩き続ける。アイドルだから?気に入らないグループだから?ひとまわりもふた回りも下手したら孫くらいの年齢の女の子を攻撃していい理由になるの?違いますよね?
中には児童書を書いてる人もその宣伝用でウジウジ言ってたりね。バカみたいでしょ。絶対に本買わないし周りの子供にも読ませたくない。
16歳の女の子がぽん、と言ったことでぐちぐちと攻撃し続けるのが本当に性格が悪いし、頭も悪い。
「あんたなんか成功しない」「売名」だなんて叩くならその子が呼びかけたところで組織票(笑)の影響力なんかないでしょ?矛盾してるよ。
そのアイドルの子もかわいそうだし、圧倒的多数票でその名前を投票した人たちにもすごく失礼で馬鹿げてる。
16歳のアイドルに批判リプを飛ばした3秒後に「可愛い名前^^すくすく育ってね^^」とか反吐が出るわ。手のひら返しの速さでギネス載れるでしょ。
「浄化」とか言って園の公式写真無断転載しまくりなのも本当に本当にクソ。
どんな二次元ジャンルよりよっぽど治安が悪いけれど、若い子たちは界隈の頭の悪さを見ているのか界隈に近づくこともないので自浄作用もない。かなしい。
時間 | 記事数 | 文字数 | 文字数平均 | 文字数中央値 |
---|---|---|---|---|
00 | 49 | 11269 | 230.0 | 34 |
01 | 28 | 5024 | 179.4 | 87.5 |
02 | 15 | 5523 | 368.2 | 74 |
03 | 12 | 1766 | 147.2 | 44.5 |
04 | 10 | 1226 | 122.6 | 117.5 |
05 | 8 | 669 | 83.6 | 58 |
06 | 8 | 502 | 62.8 | 48.5 |
07 | 32 | 3416 | 106.8 | 38 |
08 | 46 | 4196 | 91.2 | 25.5 |
09 | 77 | 5480 | 71.2 | 39 |
10 | 77 | 7840 | 101.8 | 47 |
11 | 112 | 10211 | 91.2 | 53 |
12 | 109 | 8413 | 77.2 | 48 |
13 | 123 | 9615 | 78.2 | 30 |
14 | 81 | 8871 | 109.5 | 64 |
15 | 65 | 5987 | 92.1 | 34 |
16 | 77 | 7114 | 92.4 | 34 |
17 | 81 | 9753 | 120.4 | 42 |
18 | 68 | 6997 | 102.9 | 60 |
19 | 76 | 7988 | 105.1 | 49.5 |
20 | 115 | 8103 | 70.5 | 36 |
21 | 112 | 15095 | 134.8 | 43 |
22 | 93 | 5894 | 63.4 | 27 |
23 | 89 | 13117 | 147.4 | 45 |
1日 | 1563 | 164069 | 105.0 | 41 |
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で、組織票の何がいけないの?
そだね。そしてこの弁護士さんはその責任も受けて立つつもりだろうね。
一応今後のため言っておくと、もし投票や通報を先導されても現物みずに無批判に従うことはちゃんとした成人女性はないよ。オタクがいたずらで総選挙中にアイドル炎上させようとしても意外と難しいのとおなじでしょ。今回も女性のファッショニスタ?からのアイ援護もあったよね。女性差別への対応は統一されてないし、逆にいうと、女社会では棲み分けが当たり前で普段から試行錯誤を繰り返してる。
いま問題のサイトが公開されている事実からしても、議論を尽くす前に通報がまとまって何百も行ったわけではないとおもう。オタクの中のフェミ像がそんなに威力あるものだとはここの自由の戦士を見るまで全く気づかなかった。ゆるキャラ組織票みたいにズルイものに見えてたのか。
しかし、運営のマツウソさんから返ってきたのは、「不正だと思われる投票の動きはなかった」というものだった。
「お願いします。もっと調べてください。明らかに第23話が5位というのには、何らかの“力”が働いている」
「そんなこと言われても、不正に操作されればすぐに分かりますし、データで投票の流れを見れば矛盾には気づきます。それがない以上、時間の無駄にしかなりませんよ」
だが、それでは辻褄が合わない。
百歩譲って不正がなかったとしても、ないなりの理由はあるものだ。
作り手目線で見ても、世間の反応を見ても、23話は5位になれる理由が見つからない。
にも関わらず何の不正もなかった、の一言では済ませられなかった。
いくら他社の運営している企画とはいえ、ヴァリオリのコンテンツに変なミソはつけたくない。
父たちは原因を探し続けた。
このまま人気投票の結果を公表すれば、間違いなくファンによって紛争が起きてしまう。
「結局、投票サイトで不正な動きがなかったってのがネックですよね……」
「運営の人たちが気づかないほど高度なサイバーテロがあった、とかでしょうか」
「それこそ有り得ないだろ。やることが地味すぎるし、テロだと分からないようなテロなんてテロじゃない」
「ん……待てよ」
その会話の時、父はあることに気づいた。
「どうした、マスダさん。まさか本気でサイバーテロだとでも思ったわけじゃないだろ?」
「もちろん違います。この不正疑惑の原因を見つけられない最大の原因は、『投票サイトで不正な動きがなかった』ことです」
「それは分かってますよ。だから他に不正の方法がないか調べている最中なわけでしょ?」
「そこで躓いて、思考を放棄したのが問題なんです。そして他の方法を模索して、解明を困難にさせていたんです。だけどネットで一般人が組織票をするような動きはない。秘密裏にサイバーテロを起こすとも考えにくい。なら現実問題として、原因はやっぱり“そこ”なんですよ」
「何が言いたいんだ、マスダさん」
しかしフォンさんは気づいたようだ。
「あ? どういうことだ?」
フォンさんは恐る恐る、その“可能性”を口にした。
「人気投票の運営をしている会社、そのスタッフの中に不正操作をした人間がいる、ということですか」
ヴァリオリ人気投票は、あえて面倒くさい手続きを要求するシステムになっている。
1人につき1回のみで、アカウントとも紐づいているので連続投票は出来ない。
もしもそれを潜り抜けたとしても、まだ関門があった。
手続きの途中では、ヴァリオリに関する様々なクイズがランダムで出題されるようになっているんだ。
それに正解しなければ投票することが出来ないってわけ。
クイズはファンならば簡単だがニワカには分からない、絶妙な難易度になっているらしい。
投票する人間をふるいにかけることができるし、自動化などで連続投票することも防げる。
つまり、よほどの工作作業でもない限り、この人気投票の結果は誠実なものであるはずなんだ。
それを踏まえて、そう安心できる材料が欲しいってことなんだろう。
ならば可能性として考えられるのは、シューゴさんも言っていた通り組織票だ。
父は、人が多く集まりやすい有名なコミュニティサイトを一通り回ってみた。
しかし、第23話『こんな感じのスクロールありませんか?』について言及された、組織票を目論むようなやり取りは見つけられない。
父はそのことをシューゴさんに伝えた。
「うーん、腑に落ちないが、オレの気のせいってことなんだろうなあ」
どこか喉に引っかかりを覚えつつも、確信があるわけではない。
とどのつまり、自分たちが思っているよりも評価されているエピソードってことなのだろう。
シューゴさんは、そう納得することにした。
「いや、ちょっと待ってください」
だがその時、今度はフォンさんが“ある違和感”に気づいた。
「むしろ変じゃないですか」
「『むしろ変』とは、どういうことです?」
「その23話は、各SNSであまり話題にあがっていなかったんですよね。なのに他のエピソードを差しおいて、順位は5位ってことでしょ?」
フォンさんの指摘は核心をつき、そして確信へと近づいていく。
「……ああ、そうか!」
問題にしているものが順位である以上、その正否は相対的に判断すべきだ。
それを考えると、他の高順位のエピソードと比べて23話だけは明らかに不自然だった。
その他のエピソードは、父の回ったコミュニティサイトでもよく話題にあがっている。
5位になるようなエピソードであるなら、これも話題になっているようなものでないとおかしいんだ。
「やはり“何か”あるな」
「企画の運営に連絡を取ります。ちゃんと調べてもらいましょう」
「どうしました?」
「このエピソードの方のランキングなんだが、第5位が『こんな感じのスクロールありませんか?』になってる」
ヴェノラの仲間であるリ・イチが、新しい巻物を求める話だ。
しかし漠然とした要求をするため、それに付き合わされるヴェノラたちは悪戦苦闘。
最終的に町の住人全てを巻き込んでオススメの魔法書談義になるというコメディ回だ。
「どうしました?」
同じく会議室にいたマツウソさんが、シューゴさんに尋ねてきた。
「思ったより順位が低かったとか?」
「いや、高すぎるんだよ」
なぜなら視聴者目線からみれば、この回は本筋とは関係のない話だからだ。
シューゴさんたち作り手目線から見ても、スケジュールの調整も兼ねてローコストで作られたものだ。
最低限の体裁こそ調っているものの、冒険活劇をメインにしている本作においては明らかな箸休め回。
メイン視聴者層に、ことさら評価されるようなエピソードではない。
「そういわれれば、そうですね」
「少なくとも、他のエピソードをさしおいてまで、これが5位になるというのは不自然かもしれないですね」
一部のファンはこれを推すこともあるらしいが、それが高い順位であるというのには違和感があった。
シューゴさんに指摘されて、父とフォンさんもその違和感に気づいたようだ。
ただ、マツウソさんだけはそう思っていなかった。
「とはいえ、投票しているのはシューゴさんたちではないですからねえ。割と評価の高いエピソードなんでしょう。そう結果は物語っています」
マツウソさんの所属する会社は、ヴァリオリのシーズン1時代からスポンサーだった。
そして彼はその重役であり、スタジオに大した要求をするわけでもなく制作者本位で作らせることを方針としている。
父たちにとっては、いわば上客といえる存在だ。
だが、それ故に現場に立つ人間の感覚を理解しきれていないところがあった。
シューゴさんたちの違和感が、個人の価値観レベルの話だとしか認識していない。
「作品は公表された時点で作者の手元から離れるといいますしね。今回の結果も、そういうものじゃないでしょうか」
最もらしいことは言ってはいるものの、その実は無理解からくる正論だ。
しかし、強く否定できるほどの確信がもてないのもあって、父たちはその日の会議を粛々と終わらせた。
「ん~、やっぱりおかしいよなあ」
「どこかの掲示板で、組織票を募っていたりしていないか。マスダさん、片手間でいいからネット調べといてくれねー?」
父はシューゴさんほど、この件に強い違和感は覚えていなかった。
だが、このままシューゴさんに引きずられても仕事に影響が出るかもしれない。
後顧の憂いを絶つため、父は調査を始めることにした。
いま最も人気のあるアニメといえば『ヴァリアブルオリジナル』、通称『ヴァリオリ』だろう。
異世界で生まれ変わった主人公が仲間たちと共に冒険をしつつ暴虐共をぶちのめす、完全オリジナル王道ファンタジーだ。
俺個人は別にファンではないが、それでも知っているのはそれだけヴァリオリが人気だということでもある。
今回は、そんなヴァリオリの人気にまつわる話をしよう。
『ヴァリオリ』が第4シーズンのクライマックスを迎えようとしていた頃だ。
とうとう四天王の一人であるスコロペンドリドを打ち倒したことで、ファンの盛り上がりは最高潮だった。
次のシーズンまで間があるため、その熱を保ちたかったのだろう。
俺にとっても、投票中のファンたちの奮闘ぶりは記憶にも新しい。
身近な観測範囲内でも、弟やバイト仲間、クラスメートなどのファンたちの眼光は鋭かったからな。
まあ、そいつらから聞かされるのはもっぱらロクでもないものだったが。
「いや、ああいうのってファンがやるべきもんだろ。何で俺がそんなことしないといけないんだ」
「一理あるけど、実際のところファンたちの“度合い”なんて誰にも決められないだろ。広い意味では兄貴だってファンとすらいえるし、そうじゃなかったとしても兄貴には投票する権利があるんだ。だったら、やるだけやっても誰も責められない」
そう言われて頑なに断れるほどの理由もないため、仕方なくテキトーに投票した。
そのことを何気なくバイト仲間のオサカに話したら、やたらと詰め寄られた。
「マスダ、そういうのって正直やめてほしい。作品のことを大して好きでもない人間が安易に投票することを容認すれば、そいつらが寄り集まってネタ投票とかする悪ノリにも繋がりやすいわけだから」
まあ、当然といえば当然だ。
だから臨み方も違ってくる。
結果が発表された後もロクでもなかった。
「ランキングの結果だけどさあ、そもそも投票方法がイマイチなんだよなあ。ネット投票しかなくて、しかも1人1キャラ、1エピソードまでってのはなあ」
「そうしないと集計が大変だろう。それに組織票とかが発生するだろうし」
「そんなの対策としては意味ないって、いくらでもズルなんて出来るんだから。もっとシステムレベルで最適化しつつ、フェアなやり方をすべきだよ」
まあ、大した理屈じゃない。
こいつの場合、ランキングの結果に納得できなかったから、過程にケチをつけることで自分の中で帳尻を合わせているだけだ。
もし自分が納得できるような結果だったら、多少の粗があっても同じような主張はしなかっただろうからな。
「他のやり方ってどういうのだ? ことわっておくが、現実問題で十分可能な方法にしてくれよ」
「……もう、その断りを入れたら僕が答えられないの分かって言ってるだろ」
そんな感じで、俺にとっては大した出来事じゃあない。
だが後に、この裏で凄まじい激闘があったことを俺は知ることになる。