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はてなキーワード: 青年誌とは

2022-09-03

anond:20220903182602

青年誌も全年齢だけどな

エロい少女漫画ってのも実際は少女漫画じゃなくて女性向け青年誌だけどな

anond:20220903181751

「性描写には、作者や読者たちのアイデンティティプライドコミュニケーションツールが詰まっている(こともある)」

うん、だから、そういうのは男性向けの青年誌大人誌にもあるし、別に規制されてないよね?

そういうのが無くてただ過激な性行為を娯楽として見せる為だけのものが「18禁エロ漫画」扱いされてるわけで

anond:20220903181135

青年誌でも普通にあるけど

こういうのって、子供向け漫画エロ漫画しか読まないのかね

2022-08-22

anond:20220822081702

オタクは悪役が好きというより「闇落ち/悪落ち」が好きな傾向が強いのではないだろうか

「闇落ち/悪落ち」で検索すると刀剣乱舞サジェスト上位に来るし

伝説の「あーん!スト様が死んだ!」みたいなファンの男版はちょっと想像出来ない。


少年誌/青年誌で描いてる女性作家だと大高忍露骨に悪落ち好きで

すももだと優介、マギだと練白龍シンドバッドみたいなキャラばかり出してる。

2022-08-10

anond:20220808010215

自分も割と元増田寄りのマンガが好きだと思う

ので気持ちちょっと分かる

私は自分じゃ見れない・体験できない・したくもないエグイ現実、みたいなマンガが好き

青年誌アウトロー系とかがストライクな感じ

けど連れは異世界ファンタジーばっかり読んでる

そんなの読んで何がおもしろいのか、と思って連れに聞いたら、

余暇に読むもの楽しいものが良い、何を好き好んでマンガ読んで辛く苦しい思いしなくちゃならないのか、

みたいな返事が返ってきた

なるほどな、と

マンガに求めてるものが違うんだなと理解した

2022-08-04

少女漫画」の指す範囲広すぎ問題 追記あり

追記

ブコメ増田観測範囲が、りぼんちゃおに偏りすぎていて、不安。うーーーーん、山岸凉子あたり、手薄すすぎる」

少女漫画ジャンル分けの話にそのへん関係なくないか

ちなみに自分少女漫画は花ゆめ、LaLaからぶ〜けで育ち、作家買いなら萩尾や山岸なのでむしろりなちゃ方面をよく知らない。(読んでいないわけではない。)ヤングレディースも当然ながらflowersくらいしかまともに読んでいない。(これも他を読んでいないわけではない。)それらも全て「少女漫画」というジャンルで括られてるな、男性向け漫画とはジャンル分けの方法が違うな、と考えてこの増田を書いたわけだ。

追記終わり)


少女漫画というと一般読者的には

りぼんちゃお等の小学生向けからフラワーズみたいな30代以上向けまで

全部「少女漫画」と呼ばれている。

調べると、どうやら小中向けが少女漫画

10代向けがガールズ・コミック

20代〜向けがヤングレディース

と一応細かくジャンル分けはされているらしい。でも読者は全部少女漫画呼びしてる気がする。

ちなみに「レディコミ」は性描写メインコンテンツの一つである大人女性向けのジャンルだが、これは少女漫画とは呼ばれてないな。レディコミ、と明白に区別されている。

あと主に少女漫画手法で書かれているBL少女漫画とは呼ばれない。

世間では少女漫画イメージは未だに子供中高生向け恋愛キラキラ、で止まってそうな気がしてる。実際恋愛もの多いような気がするが。最近はそれ以外のやつは青年誌で連載出来るようになったから、余計に恋愛もの少女漫画雑誌に残りがち、という気もする。

2022-07-29

anond:20220722101743

少女女性誌青年誌はめちゃくちゃ多いね

狭い市場から大きい市場へ移る感じ

もはや女性誌読者は青年誌掲載漫画も読んでるだろうから

2022-07-22

anond:20220722101743

少年誌少女誌でヒット→青年誌でヒットは、単に作者の加齢に応じてフィールドを変えただけって気がする。

青年誌少年誌少女誌のほうが難易度高いんじゃねえかな。

anond:20220722101743

少年誌青年誌ってそんなインパクトないよな

本宮ひろ志とか井上雄彦とか少年誌時代の読者が順調に年齢を重ねて付いて来たって感じ

anond:20220722101743

手塚治虫

2022-07-22

フィールド変えても2発目当てる漫画家ってやっぱすごいなと思う

もちろん同じフィールドで延々と当て続けてる先生もすごいけども

あの〇〇先生みたいなネームバリュー通用しない場所でもちゃんと当てる漫画家はすごい

 

少女漫画赤ちゃんと僕一世を風靡し、しゃにむにGO!はカスり当たりだったけど

少年漫画ましろのおとはきっちり当ててる羅川真里茂とか

 

韓国少女漫画の無一文漫画教室で一躍有名になり

日本青年誌サンケンロックのヒットで日本でのポジションを確保し

少年誌Dr.STONEをかっとばしたBoichiとか

 

少女漫画ハチミツとクローバーを大ヒットさせて

青年誌3月のライオンちゃんと大ヒットさせた羽海野チカとか

ハチクロ3月のライオンは他よりも大分読者被ってる気もするけど)

 

他にも少年誌青年誌だと久保ミツロウとかもいるけど

サンケンロックDr.STONEほどの意外性がない気もする

ただ久保ミツロウは4作続けて当ててるので天才だと思う

 

大暮維人青年誌天上天下を当てて

少年誌エア・ギア化物語を当ててるしゅごい

 

追記

トラバで指摘されてた最近の超大物

青年誌新宿スワン映画を2作やるくらい売りまくって

少年誌東京リベンジャーズを爆発的ヒットさせた和久井健も忘れちゃダメだな

フィールド変えても2発目当てる漫画家ってやっぱすごいなと思う

もちろん同じフィールドで延々と当て続けてる先生もすごいけども

あの〇〇先生みたいなネームバリュー通用しない場所でもちゃんと当てる漫画家はすごい

 

少女漫画赤ちゃんと僕一世を風靡し、しゃにむにGO!はカスり当たりだったけど

少年漫画ましろのおとはきっちり当ててる羅川真里茂とか

 

韓国少女漫画の無一文漫画教室で一躍有名になり

日本青年誌サンケンロックのヒットで日本でのポジションを確保し

少年誌Dr.STONEをかっとばしたBoichiとか

 

少女漫画ハチミツとクローバーを大ヒットさせて

青年誌3月のライオンちゃんと大ヒットさせた羽海野チカとか

ハチクロ3月のライオンは他よりも大分読者被ってる気もするけど)

 

他にも少年誌青年誌だと久保ミツロウとかもいるけど

サンケンロックDr.STONEほどの意外性がない気もする

ただ久保ミツロウは4作続けて当ててるので天才だと思う

 

大暮維人青年誌天上天下を当てて

少年誌エア・ギア化物語を当ててるしゅごい

 

追記

トラバで指摘されてた最近の超大物

青年誌新宿スワン映画を2作やるくらい売りまくって

少年誌東京リベンジャーズを爆発的ヒットさせた和久井健も忘れちゃダメだな

2022-07-02

あの日読んだエロ漫画タイトルを俺はまだ知らない

ストーリーの全体を微塵も覚えていない漫画だ。

探しても探しても一向に手がかりが見つからないので、潔く諦めて供養したいと思う。

俺が覚えている唯一の断片はとてもシンプルで、

というものだ。

もう少し詳しく書く。



あの日読んだエロ漫画タイトルを俺はまだ知らない。

そして一生知らないまま死んでしまうのだろう。

2022-05-30

anond:20220529201646 anond:20220530054144

テンション上がって声が大きくなると『シーッ』ってやって周囲に気を使う子どもと、

そういう風に周りに気を使うように育ててるんだなって言う親御さん(ちゃんと注意する)と、

文字通り完全放置の親(青年誌系のザマァシーンでは確実に死ぬタイプ)

完全に二極化して中間は無いって感じ

 

強いて言うならば犬嫌いを建前に犬を蹴り殺す基地外とかもいるので、

公共の場で大騒ぎするのはやめた方が危険の遭遇率はぐっと下がると思いました

 

なお、ワイくんガキの頃、変なオッサンがいたのでガン見してたらマジ蹴りされたことある

オッサン基地外レベルは控えめだったので今もフツーにワイくん生きてるけど

そのおっさんおまわりさんに捕まってないで

2022-05-12

anond:20220510211107

漫画技術としてどうこうはともかく(看板作品になるくらいだし優れてるのだろう)、

 

ギャグであってもなくても、絆がテーマにあるのに厨二病設定で子供向けを明確に打ち出していない作品は苦手だな

 

同じ理由ゴールデンカムイも苦手、少女マンガではなく青年誌なのに鶴見・土方やり過ぎ

2022-05-08

それ、ドラマでやればいいじゃん、と思うこと

高年齢向け漫画ありがちな、平凡的というかのっぺりしたルックス中年以上の登場人物現実的世界観で過ごす漫画

あいうのってなんであるのと思っちゃうね。

漫画の魅力ってそれが二次元メタファーされるように、非現実的美少女イケメンを出せることだろう。

あるいはシグルイみたいなアクロバティックな構図で魅せるようなことではないか

(スナッフ映画だと偽物っぽく見えるみたいなのも漫画だと漫画として見てるからリアルに感じるという効果もある。一般化すれば物理法則とかを非現実的に描いても漫画なら漫画からで済ませられるという効果か。普通登場人物普通のことをする漫画はこの効果すら活かせていない)

高年齢向け漫画にはそのどちらもない。釣りバカ日誌みたいなのが典型。あれ作者自身師事してた漫画家に下手だから漫画家の道には進むなって言われてたようだしね。

やっぱヘタウマみたいな概念でゴタク並べてみても、漫「画」としてのうまさ下手さは結局登場人物容姿を魅力的に描き込めているか難しい構図を正確に描けているかのどっちかに尽きるわ。

高年齢向け漫画はその両方から逃げている。俺は逃げていると表現したが、作者的にはプロットで魅せたいという心意気なのだろう。

でもプロットで魅せたいならドラマでいいじゃん。っていうのが俺の考え。なんか間違ってるか?

映画監督が夢だったような奴が経済的に無理と諦めて金がなくても映像作品と同様「物語」で楽しませられる漫画という媒体に逃げたようにしか見えんのよ。

から俺は高年齢向け漫画は読まん。青年誌かTLまで。ドラマは見るけど。

dorawiiより

2022-05-07

anond:20220507020534

ゴールデンカムイ青年誌で連載していたのは正直理解できないわ。少女漫画ですやん

少年誌女性読者が多いってやってたけど青年誌も?みたいな

東京喰種とかできゃっきゃやってたのだから今更といえば今更なんだろーけどな

 

新都社とかもフツーに読んでたけど東京喰種みたいなのマジ無理だわ

あといわゆるキモオタガチオタはああい作品読みそうで読まないのに

エミネムとか海外ラッパーはああいうのが好きだったりするのスゲー不思議

2022-05-03

anond:20220503113336

この前近所にある大型書店に行ってみたら、月曜日のたわわの本は青年誌コーナーで普通に売っていたからね。

講談社の本なので、島耕作クッキングパパと同じ本棚に並んでいた。

月曜日のたわわって、それらと同じジャンルなのだろうか?

たわわ騒動で「新聞広告」ってラインこそが重要みたいな話になってるけどアレおかしくないか???

月曜日のたわわ」に限らず、他の男性向け漫画でも女性向け漫画(BL等含む)でも、未成年キャラクターを、男子中高生を、女子中高生を、ショタを、ロリを、性的に消費したソフトポルノ的な漫画ってこの世界無限にあるわけじゃん(男性向けなら青年誌漫画女性向けなら商業BL DK男子高校生とかで検索して見てみりゃよく分かる)

で、それが子供でも見れるように陳列されていて、子供でも買えるように販売されてる。

場合によってはドーンと前面に出してポップもつけて店内で宣伝してね。

それが今回、自分の好きなジャンルを守りつつ「たわわ」のみを狙い撃ちしたいのに都合が良いのか知らないけど、「新聞広告」だからダメなんだって主張がメインになってる。

これってどうなん?

子供が見れる、買える形で未成年キャラソフトポルノを売るのはOK。でも新聞広告ダメ。」

みたいな理屈って成立しうるの?

というか実際、過去を遡れば本屋平積みの時点から批判されてるんだよな。

それどころか「未成年性的に見た描写存在のものから批判されていたケースもあるわけで…

結局ラインはどこなのよ。

個人的には、たわわが今回のような形で新聞広告に出ないようにするのはいいんだけど、それやるならたわわが本屋子供でも買える形で普通に売ってるのも問題視してゾーニングしなきゃだし(なんせ子供の話だからな)、たわわに準ずるような様々なジャンルにおける未成年キャラソフトポルノ男性向け女性向け問わずゾーニングする道しかないと思うんだけど。

いや個人的には別にそうなってもいい、というか正直自分はそういう自主規制が今より厳しくなることに対してある程度賛成派なんだけどさ。まあこの記事で1番言いたいことは自分が賛成か反対かってこととは関係ないのでアレだけど。

ようするに

結構広い範囲に影響出るだろうってことを考えずに、自分の好きなものはセーフって思いこんでる人多くないか??

そこそこの大きさの変化を覚悟してやんなきゃいけないことだぞコレ?(繰り返しになるが、自分はそれでも一旦ゾーニング厳しくする方向でやってみていいんじゃないか派。不健全図書みたいな法規制撤廃すべきだけど。)

2022-05-02

アニメーションを作る仕事をしていた【前編】

プリキュア」「ワンピース」など、東映アニメーション4作品の通常放送再開が発表 「お待たせをして申し訳ございません」

https://animeanime.jp/article/2022/04/06/68680.html

約十年前、曇りだったあの日新卒で入った会社人材営業をする日々に疲弊していた頃、新宿駅構内で、あるエンタメ企業求人ポスターを見かけた。

アニメを作る仕事したことはなかったが、興味を感じて応募したところ、あれよあれよという間に内定をいただいた。役員面接パスだった。

それからの私は、『アニメを作る仕事』に邁進する日々を過ごすことになる。長い時間だった。毎日が修業だった。

数年前、無理がたたって病院送りになった。心も体も限界だったのだ。大したレベルではないが後遺症も残った。退院後も結局、心身の調子回復しなかった。

それで、退職を申し出て、東京から遠く離れた田舎に帰った(のんのんびより聖地が近くにある)。今はお堅い仕事に就いている。

十分な時間が過ぎた。そろそろ、当時を振り返ってもよいのではないかあの日々への整理を付けられるはずだ。今からエンタメ企業アニメ部門で○年の時を過ごした男の話をする。

この記事で述べたいのは、シンプルに2点(5/4 以前はシンプリーでした。ブクマでご指摘いただきありがとうございます)。エンターテイメント業界で働いて面白かったことと、つまらなかったことだ。直情的に言うと、『心と体の奥底から感動できたこと』と、『エンタメ業界のほの暗いところ(要するに、こいつらマジでクソだなと思ったこと)』だ。どちらもけっこうな数がある。

それでは、さっそく説明していく。



― 心と体の奥底から感動できたこと ―

子どもの頃はアニメが好きだった。一番ハマったのは、『魔法陣グルグル』だった気がする。衛星放送では『白鯨伝説』やCLAMP作品を見ていた。

だが、小学校生活の終わり頃から学習塾に通うようになり、夕方以降にやっているアニメを見れなくなった。中学勉強漬けの日々を過ごしていた私は、いつの間にやらアニメのことを一切忘れてしまった。

中学時代も、高校時代も、大学時代もそうだった。変わらない。

いや、違う。大学の時は、深夜にやっているアニメをたまに見ていた。「コードギアス」「DARKER THAN BLACK -黒の契約者-」「蟲師」「夏目友人帳」あたりは確実に見ていた。

人材営業会社で働くようになってからは、金曜日の深夜に自宅に帰った時、疲れ切った頭でテレビを点けて「こんなアニメあったっけ」と、ボンヤリした気分で視聴することがあった。

私はたぶん、アニメが好きだったんだろう。なぜ見なくなったのかと言えば、十分楽しめるだけの精神的余裕がなかったからだ。ならばいっそ、見ない方がいい。中途半端に楽しむのは嫌だ。中学生になった時も、そんな動機アニメを一切見なくなったのだ。きっと。

そんな私が、アニメーション作品などを作る会社(以下「弊社」という。)に入社した後は、これまたどっぷりと『世界』に浸かることになった。入社から退職まで人事異動はなく、ずっとアニメ製作部門だった。

最初の頃は、アニメ雑誌のインタビュー記事に出るようなプロデューサーその他の足もとで働いた。雑用はもちろんのこと、小さい企画を考案したり、経理その他の事務や、各関係者とのスケジュール調整などを担っていた。ホワイトカラーに毛が生えたような業務内容だ。

ところで、人生で一番最初に携わったアニメは、某少女コミックでそこそこ人気を博した作品だった。タイトルは言わないが、雰囲気は『隣の怪物くん』に似ている。私が入社する半年から企画が始まっており、当初の担当者から引継ぎを受けた。携わったといっても、スタッフロール名前が載るわけでもない端役としてだが。実際、大したことはしなかった。やはりホワイトカラーの枠内に納まる仕事だ。

しかし、これは実際に私の世界を拡げてくれた。方々の兵が集まる企画会議に、必要とあらば関係各所を訪問して説得交渉にあたり、お金の雲行きが怪しくなればどうにかやり繰りをする(ダメなら追加出資企画削減)。ごく稀に、スタジオ等の収録現場では声優の本気と、半面その悲哀を目の当たりにし(ここらへんは後述)、成功した作品打ち上げ会では、自分達が作った数字を眺めて溜飲を下げる。

長い月日が経って、エンタメ業界に慣れてきた頃だと、新作の立ち上げに、利害関係者間の調整(交渉)に、プロジェクト全体の損益見通しの皮算用に、イベント企画運営に、ホームページ管理に……とにかく、アニメを見ない日はなかった。

面白かったのは、いろんな業界の人に会えることだ。クリエイターには当然会えるし、経営者にも会えるし、事務屋とも話をするし、現場労働で身を焦がす人も間近で観られる。特に印象に残っているのは、漫画家声優だ。アニメーターとは、あまり交流の機会がなかった……。

とあるアニメ原作者が一番印象に残っている。つまり作品の神だ。例の人と呼ばせていただく。

例の人は、ほかの漫画家とは一線を画していた。私がいっぱしに携わったと公言できるアニメは計20本近くになるのだが、その半数は漫画原作である。私達は、最低でも一度は彼ら彼女ら(作品の神)の姿を拝むことになる。機会は少ないが。

原作シナリオを変える時には事前に伺いを立てるし(ex.某鬼狩りアニメ敵役台詞である「禍福は糾える縄の如しだろ~」は改変が検討されたらしい。彼が難しい言葉を知っている境遇ではないため)、重要放送回だと制作現場に来てもらうし、打ち上げその他のパーティーがあれば楽しんでもらえるように最大限配慮する。

自作アニメ化されるレベル漫画家小説家というのは、揃いも揃って個性派だ。めちゃくちゃに大騒ぎをする人もいれば、ひたすら黙って沈思黙考の人もいれば、なんかもう色々とはっちゃける人もいれば、欲望丸出しで悪い意味子どもみたいな人もいれば、一般企業でも通用しそうな思考や行動の持ち主もいる。

例の人は、漫画家として優れているだけでなく、人格も見識も申し分なかった。落ち着いた性格で、人柄がよくて、教養もあった。話のやり取りすべてが学びに繋がり、励みになった。初めて会った時の吾峠呼世晴さんは、とにかく、これまで出会った数多の創造者の中で抜きん出ていた。

普通ラスボス人格根底太平洋戦争末期の日本の政治指導者所謂ファシスト)に置くなど、誰が考えつくだろうか。私は、鬼舞辻無惨の例の粛清の場面を読んだ時、丸山真男の「現代政治思想と行動」が真っ先に頭に浮かんだ。あの時、脳に痺れを感じたのを覚えている。

この類の書物を読んで、無惨様のキャラクターを作ったのは間違いないのだ。自らを善とするためであれば、どんな言辞をも取り入れ、どんな諫言も亡きものにする。

例として、あの粛清の時に魘夢が助かったのは、「無惨様を肯定たから」だ。「下弦の鬼を解体する」というトップが決めた戦略方針が、たったの一言撤回された――常なる無謬性がファシズムの基本である

あの時、「無惨様のキャラ付け旧日本軍意識したのですか」と聞いておけばよかった。残りの人生で聞くことができる機会は二度とない。無念だ。

 しかも彼等はみな、何物か見えざる力に駆り立てられ、失敗の恐しさにわななきながら目をつぶって突き進んだのである。彼等は戦争を欲したかといえば然りであり、彼等は戦争を避けようとしたかといえばこれまた然りということになる。戦争を欲したにも拘らず戦争を避けようとし、戦争を避けようとしたにも拘らず戦争の道を敢て選んだのが事の実相であった。政治権力のあらゆる非計画性と非組織性にも拘らずそれはまぎれもなく戦争へと方向づけられていた。

新装版〕現代政治思想と行動 (2006)丸山真男 P.91~P.92



エンタメ業界のほの暗いところ ―

この業界で働いていて、「この感じ、苦手だな」「マジでクソだな」と感じたことは当然ある。字数関係もあるが、何点かに分けて述べていく。声優の悲哀とか、人間嫉妬やねたみの話になる。

TVアニメCUE!」 [Amazon prime video]

https://www.amazon.co.jp/dp/B09PNVWC8S

声優アニメ。一応付言するが、私が携わった作品ではない。

まだ新人だった頃、先輩(兼上司)に連れられて現場を見ることがあった。現場というのは、アニメ制作会社とか、編集スタジオとか、音声の収録現場などだ。

そのためだけに現場に行くのではなく、何かの機会のついでに現場作業見学を申し出るのだ。それで、不思議に思って聞いたことがある。

「(私達は)技術的なことはわからないのに、どうして現場に行くんですか?」

と。それに対して、彼はこう言っていたはずだ。

「確かにからない。仮に、目の前で手抜きをされたとしても見抜けないだろう。でも、企画である俺達が現場に行くことで、『あなた仕事を見ている』というメッセージを伝えることができる。俺達はこの作品に熱をもっていて、いいコンテンツを作れる未来を目指してる。そういう想いを行動で伝えるんだ」

みたいな回答だった。

これは今の私が大事にしていることでもある。要は、発注側が受注側の実仕事をどこまで見るべきかという話だ。今現在の私は、受注側の失敗が社会的に許されない類の仕事をしている。転職後に大きな失敗をしでかさなかったのは、あの先輩のお陰だ。

さて。私が二十代後半の頃だ。例の先輩と一緒に、声優がいる収録現場に初めて音連れたのは。スタジオに入ってしばらく進むと、小ホールみたいな広い空間座椅子が並んでいる待合スペース。十数人はいた。ほぼ声優マネージャー)に出た。その奥に、マイクが並んでいる部屋が映った。木目調で温もりを感じる、しっとりとした空間なのだが、当時の私に予想できるはずもなく。カラオケみたいだなー、とテキトー想念していた。

私と先輩が小ホールに入るなり、セミフォーマル恰好の何人かが寄ってきて、隣にいる先輩に挨拶していた。私も混ぜてもらい、名刺を交換した。

雑談が終わって斜め後ろを振り向くと、女の子と淑女が1人ずつ、あとは男の子が1人、まごつくように並んで私を見ていた――人生で初めて見た声優だった。後で知ったが、攻めのある挨拶活動で知られる声優事務所だった。

ひとりずつ私達の前に出てきて、「~~と申します。(簡単自己紹介よろしくお願いいたします!」と、ハキハキした声でアピールをやってのけた。そのうちの淑女は、私の着ていた衣服お気に入りのやつ)と指輪を褒めるとともに、香水をつけていることを見抜いた(やるな……と感じた)。男の子は謎の一発ギャグを仕掛けてきたのを覚えている。

※かなり昔のことだが、内容は一応伏せる。当日記では、声優個人名前を出すことはない。

私も「よろしくお願いします」と返したものの、微妙な気分になった。たとえ私がどれだけ昇進しようと、彼女たちのキャスティングに関わる可能性は皆無だからだ。まったくゼロではないが……。

例えば、アナウンサーになりたい女子大生は、いろんなイベントコンパニオンとして参加することで武者修行をするわけだろう。それらのイベントでは、今後関わり合いになる人だろうと、これっきりの人だろうと、あの子達は全力で挨拶活動をしていた。熱意は感じるのだが、やはり私には引っかかるものがある。

こんなことを思っている時点で、私はそういう職業には縁がないのかもしれない。今、私は『効率』という観点で物を考えた。あの声優の子が私に挨拶をしても報われる可能性はないのに、と考えた。夢中になっている人間効率のことは考えない。やれることをすべてやる。それだけだ。

かに心をとらえられ、たちまち熱中してしまうのは、謎にみちた不思議なことだが、それは子どももおとなと変わらない。そういう情熱のとりこになってしまった者にはどうしてなのか説明することができないし、そういう経験したことのない者には理解することができない。山の頂を征服することに命を賭ける者がいるが、なぜそんなことをするのか、だれ一人、その当人さえもほんとうに説明することはできないものだ。

はてしない物語(1982) 上田 真而子 (翻訳), 佐藤 真理子 (翻訳), Michael Ende (原著) P.17



の子達は本気だった。報われようが報われまいが、声優として活躍すると決めたからには、生き残るために何でもやる。上でURLを貼ったアマゾンのレビューにもあるが、声優は堅気の仕事ではない。勝った負けたで全部決まる。精一杯頑張っても生き残れる保証はない。選ばれた者だけが生き残る――余談だが、あの時の淑女と男の子は今でも活躍している。女の子はだめだった。

さて。淑女と男の子は、実力があるうえに、礼儀正しく、サービス精神豊富だった。それが生き残った理由だ。しかし、声優全般が行う営業活動には後ろ暗いものも当然ある。5ちゃんねるとかで、たまにアニメ業界出身者がスレッドを立てて降臨することがあるだろう。

それで、やり取りの中で、誰かが「枕営業ってあるの?」と質問をする。スレ主は「そんなのないよ」「聞いたことない」と応えるのが定番だ。

これは、私個人日記だ。この際だからはっきり言う。枕営業をしている声優はいるし、やらさせている声優もいる。重要フォローをさせてもらうが、芸能界の表舞台――ひとつ契約で何百万もの金が動く――に比べれば圧倒的に数は少ない。声優関係のギャラというのは、例えば女性タレントが出るCM撮影や、青年誌グラビアや、全国各所での公演活動と比べても相当に廉価だ。1回の収録につき数万円以内で呼べてしまう。表舞台に比べると利権は少ない。

それでも、そういうことはある。パターン簡単に分けて2つ。いっぱしの声優になりたい、もしくは声優であり続けたい者が、キャスティング権がありそうな人に近づいて配役を得ようとする。

スタジオでの雑談や、小さい贈り物や、二人きりでの食事くらいで留めておけばいいものを、一線を超えてしま場合もある。私が30才を過ぎた頃、例の収録現場で、声優に「よかったらご飯行きましょう」などと声をかけられたことがある(最終的な内訳:男性が2人、女性が5人)。

その際、はっきりと「ごめんね。私にキャスティング権はないんだ」と答えた場合、彼ら彼女らを傷つけてしま可能性が高い。いや、はっきりいって『侮辱である。なので断り方が難しかった。「帰って社内会議があるので」みたいな返答をしていた。

これはまだいい。声優個人or事務所の意思問題だ。「あの役がほしい」とどうしても思っていて、そのためなら何でもやるという覚悟責任さえあれば、枕営業は罪ではないと私個人は感じる。「この業界は堅気じゃない」とはそういうことだ。

追記)正直に言うと、私の妻が声優だった頃に食事に行ったことがある。私から誘ったので上の内訳には入れていない。



以上、「この感じ、苦手だな」と思ったことを述べた。以下に語るのは「マジでクソだな」と思ったことになる。すなわち、個人が望んでいる保証のない枕営業のことだ。アニメ業界に限ったことではなく、エンタメ業界には先日話題になった映画監督のような『畜生』が何人もいる。結果を出している人間の一部がやりたい放題やっているのだ。

まだエンタメ業界にいた頃、そんな人間に捕まったと思われる(主に女性声優の話を聞くたびに胸が痛くなった。このような話題が、どうして私などの塵芥の耳に届いているのか……? そう考えると、さらに心が抉られる思いがした。

おそらくは、やった本人または関係者面白がって吹聴している。私のところまで噂が届くということは、そういうことだ。いろんな声優の姿が脳裏をよぎった。「あの子大丈夫だろうか」といらぬ心配をしてしまうほど、当時の私には『噂』がグッサリと刺さった。

さて。エンタメ業界に恩があるのも事実だ。下種な話題はこれくらいに留めておこう。気が付けば字数がない。前後に分けることにする。

【後編】

https://anond.hatelabo.jp/20220502223252

2022-05-01

anond:20220501125033

ムカついてる人なんていないし、青年誌表現現実に影響しないことを証明できないんやね への返事として全く意味をなしてないな

anond:20220501120328

ないよ。

正確には「ポルノ暴力的表現児童ポルノ」だと因果関係がないとは言えない。

青年誌程度にはないんだよ。

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