はてなキーワード: 通勤とは
一週間前、同じマンションに住む親しい中年と廊下で何気ない雑談をした。
回覧場を回しているうちに、仲良くなったとてもいい人。
自然と話題は新型コロナウイルスの話に。その中年は、電車で通勤しているサラリーマン。
ワイ「マスクがそろそろ無くなりそうですが、どこかで購入できませんか」
ワイ「無くなったら無くなったで、マスク無しで過ごすしかないですね」
中年「実家に3箱送っちゃったんだ。余ってれば、あげたんだけど、数枚を使いまわしてるからね」
ワイ「ありがとうございます。手に入ったら、お譲りしますよ」
後日、その中年宅に回覧板を持っていったとき、ちらっと玄関横の部屋に、大量のマスクの箱が積み上がっているのを見てしまった。
見てないふりして、回覧板だけ渡して、さっさと帰ってきたが、なんだか胸がムカムカした。
マスクって、相手に伝染さない効果はあるが、相手から伝染らないようにする効果はほぼ無い、という記事を読んだ。
つまり、マスクを買い占めて安心してる奴らは、あくまでも被害者側に立っているにすぎない。
自分が新型コロナに伝染りたくなかったら、周囲にマスクをしてもらうべきだ。
・人工呼吸器など重症患者に必要な設備・機器は有限なのだ。無制限に置いてあるわけではない。
・人工呼吸器による治療には2週間かかる。つまりその間、その機器を占有するから使える台数が1つ減る。
・これまでに見たことのない症状で、重症化の条件が未解明。いきなり来るところは、まるで時限爆弾。
・現場の医療従事者は専門的知識が無いと足手まといであり、頭数だけそろえるのは逆効果。
・以上のことから、ある時点での重症者の人数を低く抑え続ける必要がある。
( http://hissi.org/read.php/livejupiter/20200320/aEZFVHBQWVFh.html )
・重症患者を低く抑えるには、感染者を増やさないことが必要条件。
( https://www.washingtonpost.com/graphics/2020/health/corona-simulation-japanese/ )
・感染者を増やさないためには、健常者が出来るだけ感染者と遭遇する機会を減らすべき。
・しかし完全に接触しないのは無理なので、「三条件」がそろわないように留意してもらいたい。
・でも「長い時間」なんて言っても国民は納得できないだろうから、取り敢えず「2週間」。
・「三条件」への留意は国民個々人が常に気を付けるということ。「担当者」なんて存在し得ない。
・相手は科学的存在なのであって、国民個々人の心情や感情は通用しない。わがまま言うな。我慢しろ。
・でもそれを言っても納得できないだろうから、取り敢えず「専門家会議」と「2週間」で乗り切る。
・みんなで頑張ろう。頑張るための目当てとして、取り敢えず「目標は五輪開催」としておく。
・ガス抜きは考えているけど、臨界状態を超えて「オーバーシュート」が出現するのにガクブル。
・要請だけど、油断するなよ。6千人集まるとかヤバイだろ、こら。
・テレビで紙が無くなるというから、トイレットペーパーを買っておこう。幸い並ぶ時間はある。
・テレビで紙が無くなるというから、ティッシュペーパーを買っておこう。幸い並ぶ時間はある。
・テレビで紙が無くなるというから、紙ナプキンを買っておこう。幸い並ぶ時間はある。
・ナプキンというから生理用品も買っておこう。幸い並ぶ時間はある。上がっちゃってるけど。
・LINEで友達から販売情報が来たので、ここが終わったら次の店に回ろう。幸い並ぶ時間はある。
・年寄りだけ死んでるんだから、オレら関係ないもんね。授業休みだから遊びに行こうか。
・学校休みで友達と会えないのがつまらないけど、ゲームできるからいいかも。新作買ってもらったし。
・親が仕事休んで付きっ切りなのがウザイ。やっぱ学校行きたいかな。
・団塊の世代、ウザイ。タヒねばいいのに( #BoomerRemover )。
【親の気持ち】
・通勤時の感染怖いし、取引先から発注落ちてるし、仕事にならないじゃん。
・細かいことはどうでもいいから、とにかく日常を取り戻したい。
・かもすぞ
・正規雇用
・社会保険完備
・年間休日135日以上
・有給年間平均消化日数15日以上
・車通勤可
・「やる気ねえわ〜帰りてえわ〜」とみんなで言い合っている
・日中、喫茶店やバッティングセンターでサボるのが黙認されてる
・みんな最低1日2時間は仕事まったく関係ない話で時間を潰してる
・年収400万以上
1年前、地方に転勤になった。
支社へは車通勤可ということなのでこれを機に車買って自家用車で通勤することにした。
こんな快適だとは思わなかった。
片道15キロ、所要時間45分、年間のガソリン代1万円、保険代月7000円も全然惜しくない。
年収100万円減額してもらってもいいからこの田舎で車通勤続けたい。
毎日最高だわ。
社会人、テレワーク不可能。満員電車通勤。平日休み。マスクを買いにいく。
なに、大したことない。店の前に(入荷してません)と書いているだけだ。
ある店舗では(発注かけてるのにずっとはいってきません!!)と書いていた。
先週辺りは開店三十分前で四十人ほどだったが、今週は開店一時間前に五十人ほどだ。もちろん両日買えてない。
年寄りがここでも並んでいる。年寄りはなにかと話したい。子供の(孫の)ために買うのだと言う。近くのチェーン店が並んでいたから歩いてきたらしい。
この店舗昨日もなかったが、一昨日はあったそうだ。たまにあるらしい。箱で買えるそうだ。
退散し、別の薬局に向かう。
そこでまた年寄りと並ぶ。何枚入荷があるから少しなら買えるよ。と、言われる。
言われたとおり七枚買えた。一枚五十円ほど。今つけてる三日目のマスクは一枚百円以上。今回は良心的だ。
家族が薬局についたとの連絡がはいる。ダイコクドラッグらしい。
「そこの薬局は前回入荷なかったよ。年寄りも並んでなかった。しかも、開店して店員に奥にあるレジに行って聞くまで、そのことは教えて貰えないよ。」
それでも家族は並ぶという。花粉症重症患者の家族同士。仕方ないので合流し、ハンバーガーを差し入れする。
もちろん買えない。
ほらね、年寄りの言うことは正しい。毎日箱で買い占める方法は、平日、朝六時から並び、毎日マスクを買う年寄りたちと談笑すること。
知り合い以外の人間は全員邪魔だから死んでも本当になんとも何も思わない。
知らない誰がが不幸になっていると聞いても、ざまあみろとか、自己責任だろ、勝手に死んでろとしか思わない。
通勤で電車に乗ってるとき、ちょっとしたことでも本気の殺意が沸く。
もしデスノートを持っていたら、一度の通勤で2,3人の名前は書いていると思う。
ずっと心は殺伐としているのだけど、他人に全く期待をしていないので、精神的には落ち着いている。
一部上場企業に勤めていて、高身長・高年収・中の上くらいのツラとなかなかスペックはいいはずだけど
ひょんなことでドクズ発言が出てしまっている(気がする)からなのか
たまたま通った駅に貼ってあった、東京オリンピックのマスコットキャラのポスター。
それを見た時、不覚にもムラっとしてしまった。
どうしてこんな気持ちになったのか、自分でもまだ飲み込みきれていない。
内容は、オリンピックの期間中、テレワークや時差通勤を推奨します、とキャラクターが呼びかけるポスター。
二人いるキャラのうちの青い方、男の子っぽいキャラクターが、駅員の帽子をかぶって笑顔で敬礼するポーズを取っている、という何の変哲もないもの。
ポスターが目に飛び込んだ時、時間も無いのに思わず足を止めて、私は食い入るように見つめてしまった。
そして私の中に、沸々と湧いてきた衝動。
快楽に溺れて、あられもない表情になって行く、その様子を眺めてみたい。
なんなんだ。何が私を惹きつけた。こんな気持ちは初めてだ。
だが私は男なのだ。いわゆるショタモノ大好物、などと考えたりしたことは人生で一度も無かったし、
ましてやそんな衝撃が駅のポスターに潜んでいるなんて、思ってもみなかった。
何より恐ろしいのは今後の生活だ。
これから私は駅でそのポスターを見る度に、またムラムラした感情を抱いてしまうのだろうか。
通勤で使う電動自転車を検討中。家から自転車でなら15分でつくんだけれど坂道が多いので電動自転車で負担を軽減しようと思う。
色々検討したけれど、こいつでいーかなーと思っている。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07T9ZP3H9/?coliid=IY762Y1SIM3T2&colid=2N3B5K5NIO8V1&psc=1
首都圏住みは反論を許されない雰囲気だからスルーしてるけどモヤる
ついでに言えば学生か社会人か、共働きか主婦か実家か一人か、実家に金入れてる金額、持病があれば毎月の治療費、介護費、奨学金の返済額とかで使える金、つまり可処分所得がぜんぜん違うよ
首都圏は家賃管理費光熱費車の維持費そして物価が高いのは何度も何度も言われてるし、これ以上遠くに住んだら通勤に耐えられないし女なら家賃高くても安全を取らないといけないし、こっちの家賃相場や物価を検索してみてくれよな。年数回のイベント遠征費合計と、家賃や物価の差分の12ヶ月分どっちがどうなのか。保ちたい生活水準のレベルにもよるけどさ。
近場なのに電車賃払えないって言ってた首都圏のヤツが月に使える金額がわかれば「そりゃ仕方ない」「貯金しろ」「無駄遣いを我慢しろ」「ケーチ!ドケチ!こっちはなぁ!!」って反応する気持ち変わると思うんだよな
元増田にとってはとっくに基礎的すぎるかもしれないけど
https://www2.nhk.or.jp/gogaku/english/timetrial/
今までの学習では触れる機会がなくて、言いたい時になかなか出てこないような、世の中でよく使われるちょっとした言い回しがよく出てきます。
ゲームに限らず、物を作る現場なんかは、クリエイターは隔離して作業させた方がいいでしょ。
ほとんど分業なんだし、顔合わせる必要があるのは、アイデアを練る企画職だけでいい。
それも週1くらいで集めて1日喧々諤々するだけでいい。あとは自宅で各自作業でいいじゃん。
デザイナーなんかは、集めちゃいけない最もたる人種で、他の人の仕事見て凹む。マウントをする奴がいる。
腐った奴が嫌がらせをする。なんてことで職場の人間関係で病む。デザイナー職は特に病みやすい。
各自、自分の世界でクリエイティブを発揮してもらうのがいい。成果も目に見えやすいものだし。
2週に1回くらい出社でいい。最悪来なくてもいいわ。
プログラマーはどっちでもいいわ。技術の漏洩は怖いけど、それを防ぐ体制作りができないプログラマーチームのほうが怖いわ。
こちらも成果が見えやすいのでリモートでもいい。各自家で筋トレで脳みその回転あげる努力でもしてください。
ほら、ゲーム完成するわ。
都会の一等地に通勤させて場所代と交通費払って、人間関係で気が病む環境なんて作らなくていい。
これで、パフォーマンスがくんと落ちる。
信用できそうな医師に聞いた記事で、新型ウイルスに感染しやすい「イベント」について書いてあった
・密室
・体が触れ合う
・発声する
この3つの条件が揃う音楽ライブは最悪だと分かる。会議も2つ満たすので注意。映画館や飛行機・新幹線は印象よりも良いかもしれないと判断できる。とてもわかりやすい。
・・でも、通勤とか電車に乗って人の多い街に出かける時に、移動してると状況が変わるから「ここは避けよう」とか、満員電車では飛沫が滞留するから「マスクつけよう」とか判断が追いつかない。
で、「ここにいる人が全員ニンニクを食った後」だってことにする。家を出るときからそういうイメージトレーニングをしておくと、反射的に動ける。
満員とまで行かなくても密室状態の社内はニンニク臭がきつくなる。要注意だとすぐに分かる。口を閉じてるとそこまでキツくない。
電車を降りても、屋外だからといって大丈夫かと思うと、エレベーターや信号待ちで体が触れ合う密度になる。ニンニクイメージをしておくと自然に距離を取れる。
体調が悪いと(免疫が弱ってる可能性も)より感度が良くなるという自動調節機能もある。人によっては「タバコ」のニオイの方がより反射的に動けるかもな。
詳細をお話しますと、当時息子が3歳前後で、私は通勤含め7〜24時仕事という状況下、24時頃に家に着くと息子も妻も夕食食べておらず、風呂にも入ってなく、掃除も洗濯もしていないというのが常態化してました。
家事終わる頃には3時、そのまま7時にはまた仕事に行くという生活を数ヶ月続けて限界を感じ、キャリーバッグに着替え詰めて蒲田のネカフェに篭りました。
その間は会社にも一切連絡入れず、プリペイド携帯を契約して倉庫内作業のアルバイトしてましたが、携帯の契約書類の写しが家に届くという痛恨のミスをしまして、それを見た妻からプリペイド携帯に鬼電が入り、諦めて家に戻ったという流れです。
因みに妻は私のSNS(妻に教えてないものも含めて!)を通じてあらゆる知り合いに連絡を入れてたのには恐怖を感じたし、会社の社長に家出騒動について謝罪したら「そんな嫁とは別れろ」と言われただけで済んだのは幸いでした。
コロナ「ばらまく」男性捜査へ 飲食店の従業員感染 愛知県警(時事通信) - Yahoo!ニュース
ついに威力業務妨害等の容疑で捜査が始まるらしい。ところでブコメでは傷害罪に問うべきという意見も多かったと思う。
ブコメでも出た性感染症の事例(昭和25(あ)1441)を見れば確かに傷害罪は成立しうるとも見える。
ただ個人的には今回の件と同一視できるのかという疑問もある。刑法に関してド素人中のド素人である自分が語っても仕方ないのだが、詳しい人がいたら意見をください。
(1) 因果関係
基本的に刑法では「その行為がなければその結果が生じないであろう」(コンディチオ公式)という条件関係が成り立たねばならないとされている。もちろん単純にこの公式が成り立てば因果関係が成立するというわけではない。例えばAが交通事故を起こして傷つけた相手Bが救急車に運ばれている最中に地震が起きてBが倒壊したビルに下敷きになり死亡した場合にAがBの死まで刑事責任を負うというのは考えにくい。まあ、このあたりは相当因果関係説やら客観的帰属論やらの領分だろうと思うので重要だろうが今回は無視する。
ところで、性感染症の事例ではこの公式は比較的容易に確かめやすい。飛沫感染や接触感染するわけでもなくほぼ性的行為やその類似行為をした場合に感染すると分かる。対象も絞れるしそこから性感染症の持ち主を同定するのも必ずしも難しいわけではない。要するに「その性的行為がなければ感染は起こらなかっただろう」というのがほぼほぼ分かると言ってよい。
一方で、新型コロナの場合はそうとも限らない。飛沫感染では可能性を絞り切れない。もちろん現状濃厚接触者の絞り込みはできていると言えなくもないが、もしかしたら自覚症状のない感染者と接触していた恐れがないとも言えない。実際今回は直接接客していない店員の感染が認められたという。すると結局「被告人の利益」ということで無罪推定原則の対象になるかもしれない。
一応関連して疫学的因果関係(疫学的条件関係)という考えもある。疫学的証明や病理学的証明により合理的疑いを超える確実な事実を認定するという考えで今回の件でも使えなくもないかもしれない。ただ、これが採用された判決の多くはさつま揚げ中毒事件のような広義の公害事件である。また千葉大チフス事件のようなものもあるが、こちらは医師が赤痢菌やチフス菌を食品に添付したり注射で投与したりしたというとんでもない事件なので、今回のように感染者個人が濃厚接触を試みるといった程度の話に援用できるかは微妙な気もする。
では、今回の女性のように、「故意に感染させるつもりがなかった」場合はどうなるのか。鈴木弁護士は、「過失と認定するのは難しく、感染させる可能性を認識しつつ認容していたら『未必の故意』があったと判断されるケースが多いのでは」と述べ、傷害罪が適用される可能性が高いと指摘した。
次の論点に行く前にここを押さえておきたい。要するに性感染症の場合に感染の認識があるのに感染リスクのある行為を行った時点で未必の故意が認められ傷害罪が適用されるだろうということが書かれている。では、少し話は変わるがインフルエンザの場合はどうだろうか?感染のリスクがある行為を行っただけで傷害罪となるだろうか?とすれば、インフルエンザに罹っているにも関わらず出勤するような行為は傷害罪に当たるのではないかという話が浮上する。だが、これは一般には認められないだろう。性感染症の感染リスクのある行為は性的行為でありしかも一般にそうした行為を行えばほぼ確実に感染するであろうという認識(実際にそうかはさておき)が存在する。例えば性感染症者と性行為をしたと判明した時と同僚がインフルエンザと判明した時を比べてみればいい。前者の方が感染しているかもと思うだろう。それなりにお気楽な気持ちで通勤してくるインフルエンザ患者がいる(しそれを許容ないし強要する会社がある)のはそういう理由である。つまり感染リスクといっても程度に差があり、性感染症の場合は結果の発生を認容しているだろうから未必の故意が認められインフルエンザのような場合は結果の発生を認容しているとまでは見ていないだろうから未必の故意が認められないということになるのではないか。しかし、だとしてもまだ問題がある。
素人考えだが実はこちらの方が問題なのではないかと思っている。刑法には過失傷罪の規定がある。これは逆に傷害に該当する行為を特定する際に過失傷害のことを念頭に置いておかなければならないという意味ではないか。言い換えれば、故意を伴う特定の行為を傷害罪と認定した場合、故意はなくとも過失を伴う同様の行為をしても過失傷害として刑罰を与えなければならないということになるのではないか。例えば今回の新型コロナの事例では移す故意を持って濃厚接触した男性を傷害罪とした場合にインフルエンザを移す過失を犯した人も過失傷害で罰さなければならないという帰結になりはしないかということである。
自分が性病に感染していることに気付いていない場合には、理論的には過失傷害罪の成否も検討されますが、感染に気付くべきだったという注意義務の違反(過失)というものはなかなか観念しにくく、また立証の困難さを考えても現実にこれを処罰することは難しいと思われます。
まず性感染症の場合に過失傷害を想定するのは難しい。これは以上と(2)で引用した文に沿えば、(a)感染に気付くべきという注意義務が考えづらく(b)感染を認識した上で感染リスクのある行為(性的行為)をした場合には過失ではなく未必の故意があると認められる、という2点にまとめられる。しかしこれは性感染症の特質ゆえではないか。
例えばインフルエンザの場合を考えてみよう。インフルエンザの場合は大抵熱が出る。特に冬であれば少なくともこの時点で風邪かインフルエンザかという発想になるし、熱が高ければインフルエンザかもしれないと感付くだろう。つまり(a)感染に気付くべきという注意義務が想起されにくくとも感染の認識自体は朧気なりとも持っていることが多い。感染の認識をしやすいとも言えるかもしれない。新型コロナの場合は逆に風邪に似ていて逆に感染の認識をしづらいかもしれないが…。一方で、(b)先ほど(2)で述べたように未必の故意までそうそう認められないだろう。しかし、これは性感染症では未必の故意が認められる範囲が過失として認定されるという可能性を排除しない。
そこで新型コロナやインフルエンザに過失傷害の問題が生じる。性感染症と違い未必の故意をそうそう認めず「移してやる」という意思があると立証できた場合のみを故意とするよう厳格に解釈しても結局過失傷害の範疇から逃れられない。インフルエンザや高熱の認識があるのに通勤してきた人間は恐らく過失を認められるのではないだろうか。特に咳エチケットを守らないようなのは他者への感染という結果を全く回避するつもりがないと言わざるをえない。こういった事情を法令解釈に読み込んでよいのかという意見はあるだろう。しかし裁判官も人間であるから同程度に説得力のある解釈が2つあればいたずらに社会不安を招くような解釈でない方を(因果関係論など他の理由をつけて)選択しやすいというのもまた事実である。
(4) 以上のような指摘を回避できるか
と言っても上手く構成すればここまで書いてきた問題を回避できるかもしれない。
第一に新型コロナのような新しい感染症とインフルエンザのような日常的に存在する感染症を分けることができればよい。例えば次のような文章は風邪やインフルエンザであっても傷害罪の可能性はあるという前提の元で書かれているが、因果関係の問題で現実に処罰は困難だろうとしている。
また、誰からうつされたかという点についても、よほどの閉鎖空間で、特殊な病気を持っているのが加害者しかありえないということであれば、特定の人からうつされたと証明することも可能かもしれません。
しかし、多くの人は日常生活を送る中で膨大な数の人と接触していますから、病気をうつされたとしても、誰からどのように感染したかは分かりません。
そのため、現実的にはただの風邪やインフルエンザといった感染症をうつしてしまったとしても、傷害罪として処罰されることはないと考えてよいでしょう。
私は(1)で、因果関係について性感染症とインフルエンザ・新型コロナの間に線を引いたわけだが、インフルエンザと新型コロナの間に線を引ければ今回の新型コロナ患者を傷害にしようと多くの人に問題は生じない。つまり新型コロナは濃厚接触者が現段階でもある程度把握できることが多くこの程度の蓋然性の高さであれば因果関係を認めてもよいだろう。一方もはやよくあるインフルエンザでは飛沫感染とはいえ絞り切れないから蓋然性が高いと立証するのは現実に困難だとさえ言えればよいわけである。とはいえ、新型インフルエンザが突然生じて感染した場合にはおおよそ感染ルートが特定されてしまうので過失傷害罪で罰せられる可能性は否定できなくなってしまうようにも思える。
第二に過失犯の成立が困難であれば問題がない。要するに故意による傷害罪が新型コロナやインフルエンザで認められても過失が認められる要件が厳しければ多くの人には特に問題が起こらない。1つには過失傷害が親告罪であることを利用し一般市民の善性を信じるというわけである。もう1つには実際に理論上過失犯が成立する条件が厳しければよい。過失論はよく分からないが大抵義務違反などを想定するはずなのでそのあたりで何かできたらいいんじゃないか的な話で、まあそこは詳しい人に任せる。