はてなキーワード: 憂鬱とは
愛があろうがなかろうが、文章を書けないって配偶者は詰んでいる。
結論から先に言えないとか、枝葉末節がいい加減とか、組み立て方が全く違うのも辛いけどさ。
別に論文みたいに理路整然と根拠のあることしか言わないとか、そんなんでなくても良い。
俳句の一つも嗜んでいなくても良い。
Twitterが趣味でなくても良いし、はてブで辛辣なコメントを入れるとか、ヲチャーでなくても良い。
ヨークシャー・テリアとかどーでも良い。
流石にカタコトだと困るけど。
主題の異なる話題2つを混ぜて書かれたら何で嫌なのか、そんなことすら意識できない頭。
切り落とす系の小さい怪我をしがちなんです。5*2ミリくらいがせいぜいなんですけど。
あれ、切り口の肉が空気に触れるともう嫌になるくらい痛いのでなるたけ落っこちたところ拾って貼っとけということをかれこれ15年くらい前にお医者さんに教えてもらって、たまにやっちまったときもなんとか対処してきたわけなんですが。
先日落っことした爪がどうにも見つからなくてやむなくワセリン塗って絆創膏を貼ってみたもののいたいいたいいたいいたいむりむりむりな感じでしたのでキズパワーパッド先生にご登場願いました。高い。
ズッキズッキヒリヒリしてた傷口は貼って2分くらいで痛くなくなったし、3日で赤くジクジクしてた箇所(今回せいぜい1ミリ平方くらいだけど)がサラッとピンクになった。なによりつやつやの新しい皮膚見てにやにやできるから怪我した自己嫌悪による憂鬱が軽減された。
今後も常備してこうと思います。
うんこを漏らした話ではない。うんこした話だ。より詳しく言えば、空港でうんこして、飛行機に乗りそびれた話である。
私は単身赴任しているおっさんである。この週末は自宅に戻り、愛する妻子と過ごした。
月曜日から憂鬱な仕事に戻るべく、空港に着いた。勤務地への最終便に間に合う時間ではあった。トランクを預け、搭乗手続きも済ませ、搭乗ゲートへと向かった。
国内便であり、搭乗ゲートには十分前につけばいい。まだ二十分の余裕がある。
ふと、うんこをしたくなった。我慢しようと思えばできなくはない。しかし、機内で激しく便意をもよおす可能性がないとはいえない、そんな感じの腹の具合だ。
私はうんこをしようと決意した。機内の狭いトイレで大きい用事をすませたくないという気持ちがそうさせた。
もちろん、機内でうんこは可能だ。しかし、考えてもみたまえ。乱気流に巻き込まれたらどうするのだ。糞尿まみれになるかもしれない。それならまだいい。頭のうちどころが悪ければ、ズボンを下げ、局部をさらした、糞尿にまみれたおっさんの死体のできあがりである。
ピカソのゲルニカには、両手をあげて死んでいく男が描かれている。私の記憶が正しければ、彼は便所で焼け死んだのだとピカソは説明していたはずだ。便所の火事すなわちヤケクソなどとくだらない冗談を思い起こすまでもなく、本人にとっての悲劇は他人にとっての喜劇でしかない。私は上空一万フィートで喜劇の主人公になりたくはなかった。
搭乗ゲート近くのトイレで、私は個室にこもった。思ったより順調にうんこは出てくる。しかし、うんこの排出はなかなか止まない。スマホの時計を見ると、搭乗ゲート十分前のタイムリミットが迫ってくる。
トイレを飛び出し、ゲートへと向かうところで、航空会社のスタッフに呼び止められた。私の名前を確認している。
お客様、まことに申し訳ありませんが、搭乗ゲートは先ほど締め切りました。
出発まであと七分。ああ、あと三分早ければ、私は飛行機に乗れたのだろうか。
何度かアナウンスでお呼びしたのですが。
残念ながら、そのアナウンスは個室では聞こえなかった。あるいは、私がうんこに集中するあまり、聞き逃したのかもしれない。いずれにせよ、スタッフのせいではない。うんこのせいだ。
翌朝の始発に振り替えてもらい、妻に電話した。彼女の反応は「はあ?」というものだった。当然だ。私はトイレにこもっていた旨を説明した。「下痢したの?」と妻。「うん、まあ」と私は答えた。本当は喜劇の可能性を避けたかっただけなのだが、説明のしようがない。
上司にも電話した。社畜しかいない会社だと、たとえ日曜日でもスムーズに連絡がつく。事情を説明すると、失笑していた。当然だ。私は明朝一番の便で戻り、朝の九時には着座する旨を説明した。上司は、いくらか憐れみを帯びた、しかしどこか朗らかな口調で了承した(それは、カフカ「変身」の最後のパラグラフに似た明るさだった)。
私は今、自宅へと戻るバスの中にいる。この話が悲劇なのか、喜劇なのか、よくわからない。おそらくは、喜劇的色彩をまとっていることだろう。それもどうでもいいことだ。
私が伝えたいのは次の事実だ。搭乗時間二十分前にトイレに行くと、飛行機に乗れなくなることもある、ということだ。もちろん、うんこの出る具合(速度、量など)や機内の個室を忌避する精神的傾向など様々な要素もからんでくるのだが。あなたがこれを教訓とするも、暇つぶしの笑い話とするも、どうぞご自由に。
もう20年近く前の話。
(仮にジャイアントでも呼ぶことにしよう)
ジャイアンはその名の通り、体が大きく乱暴者だった。
下級生を追い掛け回して殴り、上級生にケンカをふっかけ暴れまわっていた。
授業中もフラフラ廊下を歩き、グランドに出て、そのうち外に出て行ってしまう。
先生たちも手を焼いていたようで、親を呼び出したりしたようだがその効果は無かった。
正義とか、理屈とか、ルールとか、そういうのは一切無視でとにかく感情のままに行動するような奴。
今思えばADHD(注意欠如・多動性)だったのかもしれない。
だけど誰も怖くて言えない。
休み時間、学校の行き帰り、学校の外で遊ぶ時。いつもジャイアンが来ないか注意を払わなくちゃいけない。
本当に嫌いだった。
けど腕力のあるジャイアンにかなう奴はいないし、大人もあてにならない。
みんなで警察に通報したこともあったが、結局大人の話し合いになり何の進展もなかった。
このまま中学まで我慢しながら、過ごすのかと思うと激しく憂鬱だった。
けど話によれば、大きな事故だったらしい。
生死は分からない。
死んでてほしい。
ジャイアンは死んでいた。
次の日の全校集会で校長は泣いていた。
しかし生徒も教員も含めその場にいたすべての人間がジャイアンの死を歓迎しただろう。
目が輝いていた。
ジャイアンが死んで嬉しいという者までいた。
本当に誰もが喜んだ。
ただ、
ここ最近ずっと体調の悪さに悩まされている。
・すごく熱っぽいのに熱はない
・身体がだるい
上の症状が4ヶ月くらい。ここ一ヶ月弱くらいは
・時々動悸や息苦しさ
・仕事が慌しくなると異様に顔が火照る
・身体があつい
こんな症状も出始めた。
精神も不安定で会社で朝から誰にも見つからないように泣いたりもした。
これってなんなんだろう。
もし原因があるとしたら確実に仕事。
きつい言い方をする先輩や上司、機嫌が悪いと露骨に態度が悪くなる先輩
私にならどんな態度をとってもいいと思っている先輩
そういう人たちの顔色を伺ってしまう自分、思うように仕事がこなせない自分
全部全部大嫌いだ
好きなことをして好きなひとたちと会える土日は、身体のだるさや喉の違和感までは治らないにせよ、
これが現代型うつというやつなのか。そうだとしたら私はとんでもない、我慢の足りないゆとりなんだと言われているような気持ちになる
1月ぶりにGWに実家に帰ったら体重が2kg近く減っていた。158cmで43kg台。たぶんあまり健康的ではない。母にも頬がこけたと言われた
ストレスが原因で容姿まで醜くなるような気がして怖かった。ただでさえ可愛くも美人でもないというのに
親元から400km近くも離れて、別に希望していたわけでもない仕事で私は何をしているんだろう。
土日に踊ることだけがほぼ唯一の癒しと関東にいる理由だけど、これが正解なのかはよくわからない
平日は毎日が憂鬱で、今後楽しくなるような気もしない。転職しようにも、今より環境が悪くなることが怖い
どうしていいのかわからない
小豆ちゃんとのチャットを切った後はしばらくボーっとしていた。
ゲルーググで「シコッテ・ネィロ」をググッてみると教団の始祖であることや、私が今まで聞いたことのある情報がでてくる。
小豆ちゃんの持っていた本のことや小説家であることなど一切でてこない。
スマホでも調べてみたが結果は同じだった。
同年代の子たちはクラスでも部活動でも塾でも、それぞれのコミュニティーを築きあげている。
不登校気味になり、今ではボッチになったが中学に入った当初はそれでも何とか輪に入ろうと努力していた。
スマートフォンは入学した時に生徒全員に配られるもので基本的に教団からの支給品らしい。
ITリテラシーとか情報化社会がどうとか先生からいくつか説明されたがよくわからなかった。
入学式の日、家に帰ると祖母が入学祝だといってスマートフォンを私にくれた。
でも、スマホなら今日渡されたのがあるし2つもいらないなぁと思ったが祖母には黙っておいた。
久しぶりの祖母からのプレゼントだったので凄くうれしかったのだ。
それ以外は見た目も画面もほとんど同じだったので祖母に貰ったほうを使うことにした。
学校のスケジュールやクラスメイトとのやり取りにはLINNE(リンネ)というアプリを使う。
クラスのリンネグループに参加しようとすると何故か私は登録できなかった。
他にもノイズのような画面がチラチラでる時があった。
クラスでも私以外は皆LINNEで繋がっている。
そのうちクラスの中でもリンネでの話題が多くなると会話についていけず、困っていた。
なにより仲間はずれにされるのが嫌だった。
私は、祖母に故障かもしれないと相談してみた。そこで本当は学校で支給されてることも打ち明けた。
すると祖母はなんだか複雑な表情でこう言った。
「あらあら。それは故障ではないけど、とりあえず学校で配られたほうでもいいんじゃないかねえ。今はね…。友達は大事よね。」
配布されたスマホに替えるとエラーが無くなったので、その時からおばあちゃんのスマホは机にしまっていた。
思い出すと何かひっかかる。今は…という言葉。
もしかして何かわかるかもしれない。
私は机の引き出しからバッテリーが切れたスマホをとりだし、とりあえず充電機にさした。
つづく
どうでも良いのは、それなりに小さ目の人だけ。
大きい人にとっては肩こりの要因にもなるし、視線がそこに集まるし、いい事無いのに、気になる憂鬱な部位。手術で取りたいってさ。
虫歯が辛い。虫歯になりにくい人にはわからない苦しみだと思う。
小さい頃から甘いもの好きで、歯磨きはちゃんとしてたけど、虫歯になりやすい性質になってしまった。中学生で奥歯が銀歯になり、年々増えってって今じゃ神経ない歯だらけ。1本抜歯してブリッジしてる。
まともなの10本ぐらい。そのうち3本は歯間から虫歯になってたぶん神経とることになるだろう。まだ20代なのに。
ここ2年ぐらい忙しくて歯医者行けてなかった。そしたら歯根嚢胞が一気に3箇所もできた。どれも3年経ってないクラウンばかり。ほんといやになる。1個の歯を治すのに大体6回は通わないといけない。全部またきれいに治すのに何カ月かかるんだろう。この前全て治療したときは1年近くかかった。金も計算したら10万とんでた。保険治療でだ。もううんざりしたはずだったのに。これからはちゃんと三ヶ月、空いても六カ月ごとに検診に行こうっておもってたのに。
なんでもそう。どうしようもなくなってからあたふたし始めて絶望する。だましだまし、短期的にはポジティブで長期的にはネガティヴ。
口内環境って本当にその人の人となりをあらわしてると思う。虫歯だらけの人間はそれなりの人間ってことだ。
今度神経とる歯は前から見たら見える歯だから、自費のセラミックにしなきゃならない。今度は10万どころじゃない金が吹っ飛ぶんだろう。憂鬱になる。歯根嚢胞の銀歯はもしかしたら抜歯かも。まだ20代なのに2本も歯がないってなんなんだろう。自業自得でしかないんだけど。
昔から目と歯は大事にしなさいって大人は言うけれど、教訓として伝えてくれるけれど、その大人たちも取り返しがつかなくなってる人がたくさんいるんだろうか。
まあ目は眼鏡があるからちょっとぐらい悪くなっていいかなと思う。
でも歯だけは本当に大切にしないと。虫歯になりにくい人でも歯周病で一気にだめになる人がいる。まじで定期検診はいっといたほうがいい。1年に一回は。
神経とった歯の寿命は大体10年ぐらいらしい。だからなるべく神経温存してくれる歯医者を探していくといい。
あと横向きに生えてる親知らずはちょっとでも虫歯になったらすぐ抜け。隣の歯をだめにするから。
仕事しながら甘いコーヒーとか、お菓子とか糖分だらだら摂取してる人たちは、悪いことは言わないから半年に一回、出来れば3ヶ月に一回は行った方がいいよ。
どうでも良い事だけど気になった。
本人より周りが喜ぶ。○○ちゃん誕生日おめでとう、みたいな。
本人も誕生日を(特にプレゼントを)楽しみにする。人によっては友達とお誕生日会なんかもしちゃう。
家族以外からも祝福される一大イベント。友達、恋人から祝われたり祝ったりすることが更に増える。
成人までカウントダウン。早く合法的にお酒飲みたい。成人おめでとう、あたりがピークかな。
あんまり祝わなくなる。20歳を超えてから急に時間が経つのが早く感じる。
恋人がいればデートやプレゼントなどのイベント日。いない場合は特に予定がない。
職場とかではまだ若者扱いだが、学生からはおっさんおばさん扱い。
恋人がいる場合もいない場合も自分の年齢と結婚について真剣に考える。
結婚していない場合、女性は自分の年齢と適齢期を考えて憂鬱になる。
男性の場合は年齢自体よりも体の衰えとかで実感すると憂鬱になる。
年齢について開き直りはじめるが、自分より若い人に祝われると複雑な気持ち。
でも、子供がいて、自分の子供に誕生日を祝ってもらうと嬉しい。
特に何の感慨もわかない。
子供も大きくなって反抗期を迎える歳になると恥ずかしがって祝ってくれない。
子供も成人を迎え、誕生日にちょっとしたお祝いをくれてほっこりする。
孫から祝われればなお良い。
今住んでる環境すべてが煩わしくなったので
環境そのものとっかえようということで衝動的に引っ越しをしました。
自分は最近デトックスというか断捨離に歯止めがかからなくなっている気がする。
必要な物まで捨ててしまっているような気がするし方法も徐々に過激化していているような気がする。
どうしても残したいと思えるものがない。
生活を維持し、そこから向上させていくという忍耐強さがなくなっており
嫌になったらまるごとぶん投げてまた一からやり直しというような短絡的な解決策を繰り返している。
多分問題なのは自分で、自分そのものをまるごと新しいのに取り替えるのが希望なのだろう。
このままだと自殺してしまうのではないかと思っているが、自分で自殺するかも、などと冷静に考えられるうちは大丈夫だって本に書いてあった。
鬱だとかそういう答えを求めているわけじゃなく、自分がどうおかしくなっているのかが知りたい。
最近男の人にフラれましたか、と失礼な質問をされた。その通りだけどそれは今の私の状態と関係がない。
もっと根源的な生きる希望みたいなものが最近極端に失われている理由が知りたいのにこの医者は答えてくれない。
どうすればいいというのだ。
確かに高校時代水虫とインキンは患ってたけど、もう治ったと思って放置してたらご覧の有様だよ!
右手中指と薬指の間の付け根のところに、なんか奇妙な傷ができてるのに気づいたのが一週間から二週間ほど前。傷がなかなかふさがんなくて周りにじゅくじゅくと膿みたいなのが出てたり水ぶくれができたりしてたから、まさかとは思ってたけどでも手にできるわけないし……と思ってたらかさぶたが形成されはじめたので安心して放置してたら、昨日の朝かさぶたが消えて一回りか二回り大きくなった傷口がじゅくじゅくとピンク色の肉を見せつけていてかゆみも出てて、こら水虫や、と。薬局に行って水虫の薬購入して塗ってるけど、足と同じで周りの指とか掌とかにも微妙なかゆみが出てきてるし、ほんの数日間放置しただけで決定的に今後かなり長い時間かけないと根絶できない類の巣を張られちゃったんじゃないかと思うと憂鬱。
でももっと怖いのは原因だよ! なんで手の指に? 足ならわかる。でもなんで手? 偶然できた傷口に水虫菌が入ったの? 最近風邪とか出張とか重なってて抵抗力が落ちたところに居着かれたの? それとも,考えたくない話だけど,自分でも気づいてない糖尿病か何かの病気のせいで抵抗力が落ちてんの? 落ち着け、確かに最近お菓子はよく食うしあまり運動もしてないがでも多飲も多尿もないはずだ……
自慢になるようで申し訳ないが割とイケメンの部類で通っている。オッサンだけどな。
だが天パなので荒ぶる髪の毛を上手く操るのが大変だ。年齢と共に着実に後退してきてるし。
で、表題の通り自分ですら制御が難しい髪を他の人間に切ってもらうなんて考えられんというわけです。
美容室でなく床屋なら行ったことがあるんだけど、やっぱり残念な結果になったので、それ以来100均の梳きカッターみたいなので自分で切っている。切っているというか削いでいる。
最初に戻るんだけど、イケメンに類する私なので、髪どこで切ってるんですか〜の問いに対し「とっ、友達の美容師に」などと訳の分からん見栄を張っています。
自分でやってるので耳周りや襟足の処理に不安があってそれが悩みなんだけど、美容室でやってもらったらそんなに良くなるもんなの?
あとなんか予約するのとか恥ずかしい。うわそんな天パのくせに格好良くしてもらおうと思ってウチ来たの?とか思われそうで怖い。
http://www.nintendo.co.jp/corporate/release/2015/150317/index.html
興味深く読ませてもらった。
ゲハ方面では「弱者連合乙」「任天堂オワタ」という雑音しか聞こえてこないが、今回の業務・資本提携について少し書いてみたい(長文乱文お許しを)。
まずはっきりしていることはDeNAも任天堂も、これが唯一の選択肢だったということだ。
DeNAは凄まじい利益率と成長率で一気に階段を駆け上がってきた。それはもちろん、ガチャを中心としたソーシャルゲームの稼ぎが凄まじかったからだ。そしてスマホシフトの波に乗れず低迷している。野球や陸上チームを買ってきたのを含め、怪しげなIT企業から公器へと衣替えしたいという意欲が強く、ゲームの穴を埋める新事業も衣食住やDNA解析といった「なんか格好いい」ものが多かった(もちろんマンガボックスやSHOWROOM、ハッカドールなどもあったが)。結果、ソシャゲのような抜群の利益率を叩き出せるわけもなく、V字回復など夢のまた夢、という状況。
数年前ならM&Aで有望なデベロッパを囲い込むことだってできただろう。実際に海外を中心に複数の開発会社を手中に収めているしピーター・モリニューなんかとも一緒にやっている。しかしモバゲーというプラットフォームビジネスが立ち行かなくなり、ガンホーが、コロプラが、mixiが、(gumiが、)DeNAが足元にも及ばないような大ヒットアプリを生み出し、ベンチャーでも100万DLや月数億円の収益が期待できる現状、DeNAが買えるデベロッパは出涸らしぐらいしか残されていないのだった。さらにいえば、ヒットを出した会社が次もヒットを出せるとは限らない(出せてないように見える、つまり技術力や企画・開発力ではないところでヒットが生み出されている、つまり運次第?という不透明さがある)のもM&Aが進まない理由だろう。
守安社長も決算発表などで度々言及しているが、FFRKでようやく月ウン億規模のアプリを手に入れることができたのは明るい兆しと言えるのかも知れない。しかし怪盗ロワイヤル以降、オリジナルタイトルの大ヒットを出せていないことからわかるように、DeNAの企業体質的に「ゲーム単体の面白さ」で勝負できないのは明白だ。
じゃあ有力IPを排他的に使えるとしたら・・・?イコール任天堂と組む理由になる。
任天堂はネットワーク、スマホ戦略で完全に出遅れた。この差は単独では取り戻せないところまできている。いや、任天堂としては決してそうでは無い、深慮遠謀の果てがこのような状況なのかも知れないが、市場はそう受け取らない。
220億でDeNAの株10%を取得できるのは任天堂にとって大きなメリットだ。低迷してるとはいえ毎年巨額の黒字を計上し、任天堂の決算にも大きく貢献するに違いない。少なくとも数年は時間稼ぎができるはずだ。今回の提携が「結果的に」うまくいかなかったとしても。
任天堂にとって問題は、やはりブランド力、ブランドイメージだ。ゲハ的な煽りは意に介さなくても良いだろうが、ガチャ・廃課金・過激な露出表現といったダーティなイメージは任天堂としても避けたいところ。もちろんDeNAが開発する任天堂IPスマホゲームからそのような要素は排除されるに違いない。そして利益もそれなりに落ち着くに違いない。
実際どうするのだろう。合弁の開発子会社を作るのだろうか。BNDeNAという名前を出さずともわかるように、基本的にはうまくいかない形だ。秋葉原あたりに拠点を構えるのだろうか。DeNAからスター開発者が、任天堂からはそこそこの開発者が、宮本氏なんかは当然関わらず、東京制作部の著名スタッフがインタビューと評価会にだけ顔を出す。クオリティに納得せず、ブランドイメージが毀損されることに過敏に反応し、いつまでたってもリリースできない、出たゲームは全然課金が捗らない。やがて子会社は一定の役割を果たしたので発展的解消。こんな風になりはしないか。
DeNA的にはFFRKよりも厳しめのレベニュー割合を甘んじて受け入れつつ、半端ないクオリティチェックをくぐり抜け、とにかく早く任天堂IPのゲームをリリースしたいところだ。会員制サービスプラットホームという話もある。これは月額課金制だろうか。安定した収益を上げたいという意味では良い施策だろう。しかし新たなゲームプラットホームになるとすれば、Yahoo!モバゲー、mixiモバゲーの二の舞ではないか。もう従来のモバゲーはぶっ壊していいということだろうか。それぐらい収益寄与が衰えているのか(任天堂と組むことでバンダイナムコ他有力IPとの関係性が変わるのも不安要素だ)。
そして、これも大切なことだがDeNA創業メンバーにとってこれは歴史的な出来事だ。もうこれでExitして良いのではないか。巨大企業を作り上げ、球団を買い、任天堂と資本提携する。日本においてソフトバンク、楽天ぐらいしか比較例が無いレベルの「成功体験」だ。あとは死ぬまで講演会と著書出版をしていればいい。さすがである。
個人的には任天堂にうまいように使われて最終的に捨てられる(吸収される)と思うんだがどうだろう。いやしかしDeNAからゲームを除いた事業だけでベイスターズを支えられるとは思えないし、任天堂がベイスターズを支える義理はないだろうし、それだけが心配だ。今年はAクラスが狙えるんだから、あまり外野で騒ぎになってほしくないなあ、と思うのだ。憂鬱だ。