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2019-03-30

ランキング粘着して因縁つけるやつ

世界幸福度ランキングが発表になった。しかし、例えばニコニコ記事いかにも同一のやつがしつこく「こんなランキング意味がない!」と粘着して大量に批判してる。

しかも、これ英文の元を読まずにただ因縁つけたいだけだろ?みたいな内容の批判も多い。

他にも、一人あたりGDPも大概因縁付けられるな。これは物価差を見ていない!と言い出す。じゃあ購買力平価一人あたりGDPなら?というと、曖昧データを元に撹乱している!と。

大学ランキングもそうだ。これはもう日本アカデミックは致命的に衰退している。

それらの懐疑主義者にとって国際比較ランキングで信頼されるものってのはあるのだろうか?

さらに、これらのランキングは1つの軸に基づく結果だ。ランキングを信用しないとすると、何を信頼するのだろうか?

とすると、「権威を信じる」ということになるんだろうな。科学は明確と分析によって成り立つ。各種ランキングランキングを付けれる範囲基準を作ってその元分析している。

所詮つの軸にしか過ぎない。その軸の範囲改善はしていける。

科学以前は全て権威が正しいという世界だった。教会なり王なり。

王が言うことが正しいのだから、王が日本が素晴らしいといえば、素晴らしい。これほど楽な治世はないな。さらに、そこに教会神道カルト権威のもとに従えば良き治世になると。

無論、懐疑主義科学の要素の1つではある。しかし、何を目的にして、何が正しいかを考えながらでないとすべての意見否定して、権威主義に陥るだけ。

そもそも日本自体が、個人と、意見を分離できていないということもあるだろう。

から日本について悪い意見ランキングが下がったということを言われれば、それは日本貶めるインボーである。なので、相手全否定しないとならない。

世俗権威宗教権威が好き放題出来て、日本全面的に褒め称える言葉であふれる世界。それがランキング因縁つける奴の理想世界ななんだろうかな。

2019-03-21

ホントマスコミ統計全然分かってない馬鹿ばっかりだな

世界幸福度調査2019が今年も発表された、日本は昨年より4位順位を下げて58位だった

ちなこれな

で、これを扱った記事だけど

日本の幸福度、過去最低の58位 「寛容さ」足引っ張る
日本健康寿命で2位、1人当たりGDPで24位となったものの、人生選択の自由度(64位)、寛容さ(92位)が足を引っ張ったとみられる。経済協力開発機構OECD加盟国36カ国で見ても、32位と低迷した。

「世界幸福度ランキング」2019年版が発表。日本の順位はどうなった?
各国の国民に「どれくらい幸せと感じているか」を評価してもらった調査に加えて、GDP平均余命、寛大さ、社会的支援自由度、腐敗度といった要素を元に幸福度を計る。


あのな、

おまえらアホかと、馬鹿かと


よーく原文をよめよ、この「幸福度」の出し方は

  1. まず「あなたはどのくらい幸福ですか」を1-10で点数をつける
  2. 次に以前の研究から幸福度関係のある指標がどれくらい効くか重みを計算する(方法は重回帰分析、項目の選択公表なし)

で、出できたのが このページのグラフなわけだ

まり幸福度って言う数値は「計測値を積み上げてできた数値」ではなく元々「幸せと感じているかを計測した数値」なの。

で、日本の傾向ははっきりわかる6項目で幸せかどうかが他の国よりわかり易くて、それ以外の「幸せだと思う気持ちの要素」が寄与していないと、ちなみにこの数値だけ抜くと26位までジャンプアップします。
このページにある「Chapter 2: Online Data」のエクセルデータ参照してね)
まりはっきりと分かる6項目以外の部分で幸せと感じられていないということで研究として深掘りしないと「なんでかようわからん」ということになるわけ。

日本人は冷たいか幸せじゃない、とかお互いにギスギスしてるから幸せじゃないとか言いたいだけだろ?

ブクマカがこの辺ナイーブなのはまあ仕方ないとして、曲がりなりにもプロの売文屋がこんなしょうもない間違いしてんじゃねーよと。

から統計とかごまかされるんだよドたわけがと。

今年も心からそう思うニュースでした。

2019-03-14

強い奴が「強い奴が正しい、間違っていない」と言いたいがために統計をいじる

科学技術予算AI重機を使ってトンネルを作ったらトンネル工事まで科学技術予算みたいな形で統計破壊が進む昨今。

科学宗教対立というのは理性と権威対立でもある。

昔は、王様が言うもの、あるいは教会が言うもの絶対的に正しいという考えだった。

そもそも絶対的に正しいものというものさし自体がない。それでも何らかの正しさを元に正しいことを選び判断しないとならない。

から権威を作り、その判断のもとに動くということで、王様教会の言うことが絶対的に正しいという前提のもとに社会を作っていった。

その中で、出版というものが生まれ、いや、教会より聖書のほうが正しいんじゃね?と教会否定が始まった。ルターによるプロテスタントの起こり。

ついで、明確、分析総合枚挙をなしたものを積み重ねて正しいものを作っていこうというのが始まった。デカルトによる科学の起こり。

初めは自然科学だけだったが、統計や、各種社会科学理論法理論の積み重ねで、社会学にも科学が入っていった。

社会科学の元となるのは統計

近年、新自由主義の小さい政府化が叫ばれ、その元、国が関与するのは良くないという理屈のもとに、国が関与している様々な分野の予算削減が叫ばれている。

医療福祉教育、そして大学基礎研究

だが、大学基礎研究はその次の科学技術、そして産業の礎でもある。

大学基礎研究と、GDPとの関連を示すデータ最近出ている。

だが、「権威が正しい、権威が今までやってきたほうが正しい」と言いたいがために、

統計嵩上げして「国は金を出している」と取り繕う。「国はやることをやっているがうまくいかないのは、現場が非効率で能無しだからだ!」と権威が正しいという形にしたいがために。

しかし、データ改ざんなぞ、科学に対する背徳しか無い。明確の根源が崩れる。「権威が正しい」には出来る。

強いのは文部科学省公務員、弱いのは大学研究者。強い奴は無謬で、弱い奴が誤っているから正さないとならない。改ざん故にそう主張できる。

まあ、政治的に戦うのが大学研究者の仕事じゃないしな。

日本は強いやつ、権威がある奴が正しいの中世に帰っているかのようだな。

2019-03-01

anond:20190301213059

はて。

日本経済は金回りの悪化で絶賛低下中。金持ちの人数だけは増えているが、そいつらは金を貯めこむ。

何よりも、儲からない国から金持ちは逃げる。

それは変わってないけど?

金持ちの人数増えたから何?全体として一人あたりGDP上がってるのならともかく、一人あたりGDPさがってるので、日本全体が貧しくなって、さら庶民からいっそう金を奪ってるだけなんだけど?

日本がさ、本格的に儲からなくなって治安悪化した暁にその金持ちいると思ってるの?

anond:20190301211636

日本庶民の金を吸い上げてね。で、一人あたりGDPはどんどん下がっていってまもなく韓国に抜かれる。

で、日本が本当に衰退したら、その金持ちはさっさと日本を去っていくよ。儲からいから。

2019-02-16

anond:20190216082539

環境に適合させるためには試行錯誤必要。かつ、試行錯誤は数多く試して、うまく行ったのを採用するということ。つまり試行錯誤の時点で多様性必要なんだよ。

試行錯誤する前に正しいものがえらい先生に聞けばわかるはずだとやって、失敗してるのが日本

ちなみに、トップ1%論文数とGDPは関連がある。科学立国危機という本に研究多様性GDPなどとの関連のデータは大量に載ってる。

anond:20190216032642

外交口喧嘩云々に勝った負けたって意味がないよ。

小島1つや2つとれた取れなかったと言っても漁業がもう日本GDP寄与する割合が非常に少ないか意味がない。ましてや、何ら権益を得られん口喧嘩なんかどうでもいい。

一人あたりGDPがどんどん下がっていることについては、生活に直結するから気にしたほうがいいし、そちらがどんどん衰退していることのほうが大事

特に財政破綻って、輸出できるものがなくなって、海外から借金することになって、それが返せない時に起きることだからな。

今一人あたりGDP日本25位で、韓国29位だから、割とマジでもうすぐ韓国に抜かれる。

2019-02-12

社会が、平均的な健常者男性に合わせて作られてる」って当たり前やろ

ツッコミどころ満載すぎて、草生えるし、草むらでウンコしたくなるわ

「この社会のあまりに沢山のものが、『平均的な健常者男性』に合わせて作られていることにようやく気づいた。」

気づいた? 

おまえは、何を学んできたんだ。

ようやく?

エロ動画アヘアヘしている暇があったら、勉強しろよ。

日本敗戦国わずか50年で戦勝国アメリカGDPを抜いた最大の要因は「効率」。

平均に合わせて作ることが最も効率が良い。インフラもそう。

当時は、人はそれに合わせれば良いという社会

と言ったら、様々な方面から罵声と金切り声があがりそうだから先に言っておく。

それが良いとは思わない。それが理想社会だとは思わない。

どんな国だってそこからスタートするしかない。

経済的な基盤がなければ、良識道徳的な基盤も作られない。

そして、そうした社会の基盤のうえに、バリアフリー化への道筋が見えてくるわけで。

みんなが死ぬか生きるかってときに、同性婚だとか、学習障害だとか、トランスジェンダーだとか、いくら叫んでも誰も聞きやしない。

安定的社会が作られてこそ、徐々に、障害病気高齢者などに優しい社会をつくろうとなるわけで。

ただしな、徐々にしか物事はかわらない。

「良いことは亀の歩みのように進む」だったかな?

まさにガンジーの言ったとおり漸進的に進むことが大切。

日本共産党のように、革命社会転覆させて、支配階級の思惑通り国を作ろうなんざ、下の下の下の中。

2019-02-10

anond:20190210220643

一人あたりGDPが67位(ロシア)やインド(143位)の国と比べてなんだって

そのくらい「先進国」はどこでも食えるでしょ。

その程度をありがたがるって日本ってもう先進国じゃないんだね。

anond:20190210021150

一人あたりGDPで言えばもう30位近くで、韓国がすぐ後ろにきてるよ。

もうすぐ韓国日本を抜き去ると思う。

2019-02-08

右翼は怒りでいき、左翼は同情心でいきる。

右翼左翼自体は強いやつを重んじる、あるいは弱いやつを重んじるかの傾向になる。

右翼は強い奴がシナリオ考えて、そのとおりに生きればうまくいくという考えになりやすい。だが、人間誰かの思い通りにはならない。よって怒りやすい。

逆に、左翼は弱い奴をいかに救うかを考える。だから、同情心を煽る。

一応は日本は一度は30年ほど前に一人あたりGDP世界トップになり、理想社会となった。故に、国内に思い通りにはならない奴、かつ、救わないとならない奴も目立たないほど小さくなった。

国内ターゲットを絞っても「わかりやすい何とかしてやる対象」がいなくなったため、わかりやす外国物事ばかりに目を向けるようになった。

ただし、30年ほど前から新自由主義化が起きている。それは無駄遣いが多いはずだ!更に削減を!というのと金持ちと企業税金が高すぎる!減らせ!というの。

故に、公が大きく関与しないとならない産業の金をどんどん減らして、アチラコチラがガタが来るようになった。

初等教育大学基礎研究医療介護福祉年金児童福祉。ついでに、本来だったら成長産業となるはずだったIT

使命感だけで何とか頑張っているところも多いが、もうすり減って安全に生きることしか考えなくなったところも多いだろう。あるいはそもそも人が来なくなった。

それが正解だよね。だってみんな普通に飯くって幸せに生きたいもの

ついでに、金持ち企業税金をどんどん下げたが、そもそもこいつらはほっとくとどんどん金を貯めこむ。そして、金回りの低下につながったため、景気も悪くなった。

だけど、そういう枠組みは「わかりにくい」だから典型的右翼典型的左翼はわからいから触らない。

怒り(典型的右翼)も同情心(典型的左翼)も感情をあおれるものを探して、騒いでれば単発的に国民の関心をあおれるからなおさら

しかも、外国物事ばかりに国民が目をむいてくれれば、外国強気姿勢を見せたり、金をばらまくだけで仕事をしているように見える。

そうして、典型的右翼典型的左翼の関心通りの仕事をきっちりこなしてるのに日本国民多数の生活は貧しくなっていく。

政治家も「なぜ外国との口喧嘩に参加しないんだ!あいつらは!」みたいな煽りをする。取り巻きも使ってね。

そうして日本はどんどん衰退していく、、、、、。

2019-01-27

anond:20190126081006

そういうくだらない外国との揉め事にかまけてるのが日本ダメにしたんだよ。

左翼勢力韓国からの指示を待っているというのは完全にネトウヨソース、というか妄想だな。

あと、大雑把に右翼左翼は強い奴の味方ってのと、弱い奴の味方ってのがあるが、もう韓国は一人あたりGDP日本並みになってて弱い国じゃないからな。

「弱いやつだから助けてやらないとならない」みたいな単純な脳みそでやってたが、もう弱くもないから。

2019-01-14

anond:20190114123855

いや、創業率はバブル前のほうが高い。

景気が良くて儲かってるからチャンスも大きかった。当時はケインズ政策で、国が需要、消費性向などを国の借金金利税金コントロールしてたから。

つーか、新自由主義に転換して、そのあたりを無策放置にした代わりに、起業とやらを煽って経済政策とか言ってるの。起業のみならずマインドマインド言ってるでしょ。

けど、年商千万会社いくら増えたところでGDP数百兆円に影響及ぼすほどじゃない。

2019-01-09

anond:20190109194224

韓国全土に対して、勝ってるの東京都だけだぞ?

一人あたりgdp日本25位で、韓国29位だから、もうほぼ同等で、本当にあともう少しで韓国日本より豊かになる。

anond:20190109063119

GDP比率で語るやつって日本GDP何位かも知らない馬鹿なんだろうな…

書いて消して言いっぱなしにしたい阿呆みたいなので晒しとく。

1990年は一人あたりGDPランク世界10位

2000年は一人あたりGDPランク世界2位

2017年は一人あたりGDPランク世界27位

衰退国家ですな。

日本人口が多いから総額が増えるだけであって、日本人それぞれの豊かさでいえば目下衰退中。

適当当て馬すれば凹んで、意見変えると思ってた?残念でしたwww

anond:20190109052738

福祉国家だった名残で、予算を削減された結果、医療医療従事者の死ぬほどの献身的努力でぎりぎり成り立ってるが、もう崩壊し始めてる。一人あたり医療費は平均程度。

教育費に至っては、公的教育費のGDP比率先進国内で最低。大学基礎研究崩壊が著しい。

現場矜持だけで何とか成り立ってるだけのもの

クオリティオブマイライフが叫ばれてる以上、このまま劣化する一方なだけ。

1990年代以降、日本は別物の国になってしまったんだよ。それは、弱肉強食で、弱いやつをやる気を煽ってミンチにしてシステムを成り立たせるだけの国。

2018-11-08

anond:20181108133925

そのアメリカより一人あたりGDPが高い時代があったのですが?

冷戦ケインズマルクスが競っていて、ケインズが優れた思想だったからというのは正しい。

冷戦が終わり、マルクスが消えて、方向を失ったケインズ新自由主義がのっとった日本ダメ国家になったというのはそうだが。

アメリカ優遇してくれたから、って、繊維でもオレンジでもIT(トロン)でも自動車でも日本製品が世界中を席巻してアメリカから文句付けられてた。

なので、アメリカ優遇だけで成長したというのは成り立たない。

今はアメリカの一人あたりGDP日本の倍だけどな。

2018-11-06

anond:20181106173042

中国はまだまだ貧しい人も多いが、今は台湾韓国は実質一人あたりGDP日本と同じくらいだしな。

あと3,4年で本当に抜かれて、その時にまた騒ぎ出すのは見える。

2018-07-28

GBTも認知されるのが30年遅かった

こんなこと言っても仕方が無いけど、なぜ2010年代の中盤期になってLGBTの人達人権待遇問題クローズアップされているんだろう。

今の日本経済文字通り縮小していて、GDPも税収も先細りになっていく段階に入っている。

そんな状況において、LGBTに限らずあらゆる弱者人達に対する経済的な支援なんて難しいに決まっているだろう。

GBTに限らず、健常者でさえ生活保護の減額のように、社会保障リソースは年々減っていくのだ。

結果論だけど、LGBTにしろADHDしろ、あらゆる少数弱者しろ、今のような経済が縮小している時期に声を上げたとしても無視されることになると思う。

30年前のバブル経済の時期にLGBTの問題クローズアップされていれば、また違っていたのではないか

当時は金が余りまくっていて、行政も金の使い道が無いか無駄施設道路ばかり作るはめになっていた。

もしバブル時にLGBTやADHD存在が明るみになっていれば、余った金でその人たちを救うことが出来たのに。

GBTの人達バブルの時期から声を上げ続けていたのかもしれないが、まあ間が悪かったよね。

2018-07-25

今まで一億総中流自体が実現したことが無い

1990年代前半のバブル崩壊によって日本は長期に渡って経済が停滞し続けている。

その間の期間は失われた20年とも、30年とも呼ばれていて、日本では中流ボリュームゾーン消失し、日本経済のものが縮小し続けていることになっている。

今の若者たちは皆、経済力が無いので結婚して子供を作ることができず、人口再生自体が危ぶまれている。

しかし、今までの約70年間の戦後歴史の中で、本当に一億総中流が実現したことがあったのだろうか。

1980年代バブル経済期にしても、国全体のGDPは増えているけど、実質的経済成長率はそれほど高くはなかったし、国民1人1人の所得も増えていない。

その証拠に、バブル期非婚化や少子化は進んでいたではないか

現在(2018年)の日本人の大半は、1980年代前半の時期の日本人の豊かさと大して変わっていないのではないか

格差社会化と言っても、高度経済成長期の時代から経済格差は存在していて、最近になって現れた問題ではない。

多くの日本人は昔からずっと下流のままであり、一億総中流中流世代消失自体最初から存在していなかったと思う。

2018-06-01

anond:20180601194756

思考実験ではないですかね

専業主婦が全員メイドになって隣の家の家事をして賃金をもらえばGDP?上がるよね、みたいな


メイド仕事としてする家事は失敗が許されないし一定クオリティが求められるし

日程や時間、やることやしていいことも限定されていて融通が利かない

そのうえ家に帰ったら自分の家の家事もしないといけない

市場での家事労働の主婦家事労働は随分違うと思う

まり主婦は楽

2018-05-30

朝日新聞真人 経済成長永遠なのか 「この200年、むしろ例外

2017年1月4日 [脱成長論][成熟社会][定常社会]

 いつしか経済成長」は私たちにとって当たり前のものになっていた。だが、それは永遠のものなのだろうか。

 アベノミクス大黒柱である日本銀行異次元緩和はお札をどんどん刷って国債買い支えるという、かなり危うい政策である。にもかかわらず世論の支持が高いことが不思議だった。

 思えば「成長よ再び」という威勢のいい掛け声と、「必ず物価は上がって経済は好循環になる」と自信満々の公約に、人々は希望を託したのかもしれない。

 希望をくじいたのはくしくも日銀が放った新たな切り札マイナス金利政策」だった。昨年1月に日銀が打ち出すや世論調査で6割超の人が「評価できない」と答えた。いわばお金を預けたら利息をとられる異常な政策によって、人々がお金を使うようせかす狙いだった。これには、そこまでする必要があるのか、と疑問を抱いた人が多かったのだろう。

 政府国民も高度成長やバブル経済を経て税収や給料が増えることに慣れ、それを前提に制度人生設計してきた。

 だがこの25年間の名目成長率はほぼゼロ。ならばもう一度右肩上がり経済を取り戻そう、と政府財政出動を繰り返してきた結果が世界一借金大国である

 そこで疑問が浮かぶゼロ成長はそれほど「悪」なのか。失われた20年と言われたその間も、私たちの豊かさへの歩みが止まっていたわけではない。

 その間、日本ミシュラン三つ星店は世界最多になったし、宅配便のおかげで遠方の特産生鮮品が手軽に手に入るようになった。温水洗浄便座の急普及でトイレは格段に快適になった。

 若者たちが当たり前に使う1台8万円の最新スマホが、25年前ならいくらの価値があったか想像してほしい。ずっと性能が劣るパソコンは30万円、テレビ20万円、固定電話7万円、カメラ3万円、世界大百科事典は全35巻で20万円超……。控えめに見積もったとしても、軽く80万円を超える。

 スマホに備わるテレビ電話や会話する人工知能機能となると、25年前ならSF映画世界の話だった。

 ただ、この便益の飛躍的な向上は国内総生産GDP)というモノサシで測ったとたんに見えなくなる。80万円超の大型消費が、統計上はスマホの8万円だけに減ることさえあるのだ。

 そこで見えなくなってしまう豊かさの向上を考慮せず、「どんな政策手段を使ってでもとにかくGDPを膨らませよ」というのがアベノミクス思想である

 人間はそうまでして成長を追い求めるべきなのか。

 実は、いまのような経済成長歴史が始まったのは200年前にすぎない。長い人類史のなかでは、ほんの最近だ。GDP統計が初めて作られたのは、さらにずっとあとのこと。1930年代大恐慌、第2次世界大戦がきっかけだった。

GDP、語られぬ限界

 昨年夏、GDP統計をめぐるちょっとした論争があった。所管官庁内閣府日本銀行が「実態より過小評価されているのではないか」と問題提起したのだ。

 きっかけは日銀の若手職員が発表した個人論文。ただ論争には日銀上層部意向も働いていた。アベノミクスの主軸として史上空前の超金融緩和をしながらインフレ目標を実現できず、成長にも結びつかない。現実へのいらだちがあった。

 数字ひとつ財政金融政策を動かし、人々の景況感にも影響するGDP。その歴史は、長い人類史のなかでは意外と短い。

 世界で初めて国の経済全体の大きさを測ろうとしたのは英国。17世紀の英蘭戦争のためにどれくらい戦費が調達できるか知ろうとしたのだ。そこから現在のようなGDPになったのは、さらにあと。1930年代英国米国大恐慌対策を探り、第2次世界大戦に向けた生産力の分析を進めるためだった。(『GDPダイアン・コイル

 一般的には1760年代英国産業革命が成長の起点とされる。だが西暦1年~2000年代世界の成長を人口歴史資料から推定した経済学者アンガス・マディソンによると、1人当たりGDPがはっきり伸び始めた起点は60年ほど後の1820年ごろだった。

 その理由投資理論家で歴史研究家のウィリアムバーンスタインが『「豊かさ」の誕生』で分析している。1820年ごろになると、ようやく私有財産制度資本市場が整い、迅速で効率的通信輸送手段が発達。技術進歩や新しいアイデア評価する文化制度ができて、成長を後押しする基盤が整ったという。

■もとは冷戦期の産物

 社会思想家の佐伯啓思京都大名教授によると、国家が成長を必要としたのはもともと冷戦期に資本主義陣営が社会主義陣営に勝つためだった。「それだけのことにすぎない。なぜ成長が必要なのかという根源的な問いに、経済理論には実は答えがないのです」

 冷戦が終わったあとも成長への渇望だけが残った。むしろ成長の限界弊害について、以前より語られなくなったのかもしれない。

 1970年代初頭、世界科学者経済学者たちが集まる民間組織ローマクラブがまとめた報告書成長の限界』は、経済成長謳歌(おうか)する人類への警告だった。人口が増え、先進国経済が膨張しすぎると、資源の使いすぎや環境悪化などからいずれ限界が生じる、という問題提起だった。

 いつしかその問題意識は薄れ、成長信仰だけがひとり歩きしはじめた。

 佐伯氏は「ローマクラブが指摘した問題重要性は今も変わらない。これから無理やり市場を膨張させ、成長させようとする試みは競争格差を激しくして、人間にとってますます生きにくい社会にしてしまうのではないか」と話す。

■低成長容認社会に変化の兆し

 紙幣を発行し、金融政策をつかさどる中央銀行。その「元祖」は英国イングランド銀行とされる。もともと民間銀行の一つだったが1844年の制度改正中央銀行進化した。

 つまり1820年ごろに始まる「成長」とともに誕生した機能だった。

 いま世界経済の成長スピードが落ちている。2008年のリーマン・ショックマイナス成長に陥った先進諸国は、危機から回復した後も以前のような成長軌道に戻れていない。

 サマーズ元米財務長官は3年前、物質的に満たされた先進国簡単に低成長から脱せないという「長期停滞論」を唱えた。

 日米欧の中央銀行はまるで自分存在意義を確かめるように、ゼロ金利政策、量的金融緩和マイナス金利政策……と成長を取り戻すための異例の緩和策を次々と繰り出した。

 「これは長い目でみれば中央銀行の終わりの始まりだ」と言うのは日銀出身金融史にも詳しい岩村充・早稲田大大学院教授だ。

 中央銀行政府から独立する必要があるのは、たとえ政権が代わっても、お金価値が変わらない金融政策を続けることが経済の安定には大事からだ。岩村氏は「政府といっしょになって成長のために異常な金融緩和を進める。そんな今の中央銀行独立性はない。存在意義がなくなってしまった」と指摘する。

 経済史の泰斗である猪木武徳大阪大名教授は、成長を謳歌たこの200年間を「経済史のなかではむしろ例外的な時期」と言う。そのうえで無理やり成長率を引き上げようとする最近政策に異を唱える。

 「低成長を受け入れる成熟こそ、いまの私たちに求められているのではないでしょうか」

 成長の意義も認めてきた猪木氏が最近そう考えるのは、成長そのもの役割が変質してきたからだ。

 「かつて経済成長には個人を豊かにし、格差を縮める大きなパワーがあった。最近国家間の経済格差は縮まったものの、上っ面の成長ばかり追い求める風潮が広がり、各国の国内格差が広がってしまった」

 主要国の成長戦略金融政策は往々にして強く富めるものを、さらに強くさらに富ませる傾向がある。それがトリクルダウン(滴がしたたり落ちること)で中間層低所得層に広がるという想定だ。現実にはそうなっていない。

 19世紀の経済思想ジョン・スチュアート・ミルゼロ成長の「定常社会」を構想した。だが近代経済学事実上、成長ぬきには語られなくなった。いつしかあらゆる経済理論が成長の持続を前提に組み立てられるようになったからだ。

 むしろ現実社会に変化の兆しが出てきた。たとえば最近広がりつつある、買わずにモノを共有するシェアリングエコノミー。大量消費と一線を画す動きだ。

 四半世紀にわたるゼロ成長期を過ごした日本人の意識に変化もうかがえる。

 博報堂生活総合研究所定点観測調査によると、「日本の現状はこの先も、とくに変化はない」と見る人は昨年54%で、9年前より22ポイントも増えた。さら身の回りで「楽しいことが多い」人が増え、「いやなことが多い」人は減った。

 同総研の石寺修三所長は「人々の意識が定常社会を前向きに受け止めつつある変化がはっきり示されている。いわば『常温』を楽しむ社会です」と話す。

 いま世界が直面する低成長が「成長の限界」を示すものかどうかは、はっきりしない。ただマディソンの2千年の成長率推計を見れば、この200年の2~3%成長が、まるでバブルを示す急騰曲線のようだとわかる。

 成長の鈍化はむしろ経済活動の「正常化」を意味しているのかもしれない。少なくとも成長は「永遠」だと思わないほうがいい。(編集委員・原真人

元ページ(リンク切れ): http://www.asahi.com/articles/ASJDY5DR2JDYULZU005.html

ブコメhttp://b.hatena.ne.jp/entry/www.asahi.com/articles/ASJDY5DR2JDYULZU005.html

2018-02-27

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27391860W8A220C1000000/

 「物価の2%上昇というのは、政策目標として適切なのだろうか。物価の上昇がよいと思う人は世の中にどれだけいるのか。政策目標とすべきなのは賃金の上昇だ。賃金が上がらないのは売り上げが伸びないからだ」

 「国内総生産GDP)の7割を占めるサービス業生産性は恐ろしく低い。だから人が集まらないという悪循環に陥っている。日本サービスは非常に高度であり、正当な対価を受け取る仕組みが必要だ。労働者スキル向上とセーフティーネットを張ったうえで、製造業などからサービス業雇用シフトし、生産性を高める。それがアベノミクスの次に求められる経済政策だ」

2018-02-21

先進国という言葉は誤解しやす

GDPトップ20国とか言った方がいい。

2017-12-27

anond:20171227130403

安倍ちゃんそんなこと言ってねえと思うよ

もっと残業減らしてGDPガンガンカチアゲなさいつってる

革命だぞ革命

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