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はてなキーワード: ヒッチコックとは

2010-08-07

戦う男の子物語には、倒すべき相手がいる場合が多い。倒すというと威勢がいいが、身も蓋もない言い方をすると殺しだ。強敵を倒して成長する、と書くと綺麗だが、人を殺して成長すると書くと、大変物騒だ。だが、無論殺人そのものに、そういった力があるわけではない。

殺しには動機がいる。「暴力は、正統な理由がなければ退屈である。」と、ヒッチコックもいっている。ただ、登場人物の動機を「アイデア1000本ノック」のようなもので作ったとしても、観客がそれを納得するかは別である。納得しないモノを出しても駄目なのだ。

船戸与一によると、冒険小説における納得できる殺人の動機は、大別して三つだという。「生体の保存」「任務遂行目的あるいは手段」「復讐」。「生体の保存」は、殺らなきゃ殺られる、というやつ。「任務遂行の~」は、プロ殺し屋軍人などに多い。

ロボットアニメを頭に浮かべる。

受け売りだが、ロボットの設定を凝りまくる場合、殺しの道具、ピストルナイフに凝る事に似ている。「いかにして相手を殺すか?」という事であるが、「なぜ殺すか?」については、ロボットそのものからは見えてこない。

ガンダムアムロは、最初は「復讐」だった。ほんっとに最初だけだけど。次は「生体の保存」、ついには「任務遂行~」になった。エヴァシンジ君は、強いて言うなら「生体の保存」だが、疑問である。廻り(ネルフ)が無理やり「乗せちゃえ!」という感じだったので、動機なき殺人、という気も、しないでもない。そのせいか、あまり成長もしなかった。

ただ、動機が「殺らなきゃ殺られる」だったとしても、殺る側の動機だって必要だ。昔は「地球を侵略しに来たのだあ!」などで済んだのだが、今ではそうはいかない。なんせ我々は進歩したのだ(ホントか?)。殺る側の動機を考えてみる。「俺は悪い宇宙人だから」「戦争だし、軍人だから」「考えた事もない」「システムがそうなっているから」「そういう決まりだから」あまりパッとしたものが浮かばない。

少年物語には、「あいつ気にいらねぇからブッ潰す!」とか、「強くなりたい!」という、ものすごくわかりやすい動機がある。が、ロボットアニメ場合軍隊と結びつく事が非常に多く、「強くなりたい!」という理由でミサイルぶっ放したとしたら、見ているお客さんがどう思うのか、何となく想像はつく。

凸凹軍対○×軍があって、凸凹軍に主人公やヒロインがいて、ライバル○×軍にいる、とする。戦争軍隊に居るのだから、戦闘には事欠かない。とりあえずの理由もある。軍隊にいると、色んな年齢や人種人達に会えるし、遠くの場所だって移動できる。宇宙に行ってもおかしくない。が、軍隊組織ロボットを事細かく描くだけでは、「いかに殺すか」だけで終わる。エヴァの後、敵の姿をハッキリと描かないアニメがあったが、戦いの理由がぼんやりしているというのは、危険である。主人公の動機がなければ、「しかたないよね、戦いだし。人を殺してもさ」。これがテレビの放送に耐えられるのか、私は知らない。(物語内の)個人の動機と、環境や状況を混同してはいけない。「人を殺してみたかったから殺した」と答える者は、いつまでたっても大人になれないのではないのかと思うが、そういう事を語るのは、専門家ではないので荷が重い。「成長成長って、そこまでしてなぜ大人にならなければならないの?」という問いが浮かぶ。これは「では、子供のままでいいのか?」とセットで考える必要がある。戦いを経験すると必ず成長する、という決まりはない。ロボットアニメの主人公は、成長しなければならないという決まりもない。決まりはないが、「最新ロボを操縦している少年は、幼稚なままだった」という姿を観客に見せる作り手は、おかしいと思う。黒い笑いを描きたいのなら別だが。

「戦う男の子」「戦わない男の子」「戦えない男の子」 こう並べてみると、男の子物語は、選択肢がほとんど無い。冷遇されているといってもいいし、戦ってりゃなんとかなるという、ある意味甘やかされてきたともいえる。なぜ十代の少年が、巨大ロボットに乗って敵を殺さねばならぬのか、という事を考えると、「戦う男の子」が、非道く揺らいでいるように見える。ふと考える。巨大ロボットのバックには、軍隊国家がある場合が多い。作る上では設定上、そうすると助かるのだろうが、十代の成長物語を描く上では、もう時代に合わないのではないか。戦う男の子目的地が、戦う男になる事しかないとするのなら、ロボットアニメにおける主人公の成長の定義は、いまだ戦中といっていい。生意気な態度をとり、戦いに悩んだとしても、それらは国家お墨付きの中で、である。最新型のコックピットの中で、である。愛国的であるが、単なる戦闘馬鹿ともいえる。「ロボットを作った『ナントカ研究所』の面々が、よってたかって主人公を一人前の男に仕立て上げる物語」でも、昔はよかったのかもしれない。だが、90年代にもなると、庵野監督をもってしても、動機付けすることは不可能になった。一人前の男にする事も出来なくなった。一人前の男とは何かすら、わからなくなった。深く設定を作ってしまったばかりに、動機があいまいでも、なんとかなってしまったのが皮肉である。

ロボットアニメに出てくる十代の主人公が持つ、殺しの動機。大人の職業軍人などが主人公なら、また話は別なのだろうが、今ではそれは怪しいものとなった。巨大ロボアニメは、以前と比べて人気は落ちたというが、それは分かる気がする。それとも、緻密な世界観だが、動機なき殺人者達が蠢くそ世界で、観客は満足するしかないのだろうか? 

最後に、ここまで読んでくれたあなたへ。この文章は「今のようなロボットアニメ少年を描くのは、もう無理ではないのか?」と、短く書けばこれで済む話である。こんな珍論、最後まで読んでくれてありがとう。。

2010-04-24

http://anond.hatelabo.jp/20100424180727

超聞きたいです

でも今どうしてるかよりなるべく当時の話が聞きたい

ああいう煽りやあのレベル煽りって

今から見ればたいしたことないありふれたものだけど

当時にあれを始めたのは凄いと思う、パイオニアの偉大さって言うか

ガンダムヒッチコック映画見ても凄さがわからないけど当時的には凄かったんだろうなって思うけど

そういう物をリアルタイムで見たわけだから

2009-11-28

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20091126/1259227980

映画を体系的に見たいと思って大学に入ってから教養として映画を見ていた。

好き、好きじゃないだけで判断してるんじゃ嫌だなと思ったから。

とりあえず「見てないとバカにされそう」な映画を選んで観ることにした。誰からされるかは知らないけど。

「このリスト全部読んでないと猿です」って言ってた奴もいたけど、ああいうのに影響されてたかもしれない。

もちろん、この7本は全部観てるし

ヒッチコックも、エイゼンシュタインも、ゴダールも、アンゲロプロスも、ワイルダーも、成瀬も、

タルコフスキーも、グリフィスも、ビクトル・エリセも、フェリーニも、陳凱歌も見た。いかにもでしょ。

大学入って3年で千本はいかないけどかなりの数を見た。これでもシネフィルにしてみればしょぼい数字なんだけど。

小説音楽も同じように体系的に理解したかったからとりあえず「読んでないと・聞いてないとバカにされそう」なものを選んできた。

数をこなした。ジャンクじゃないであろうものを何百冊読んで、何百枚アルバム聴いた。

オーディオが音飛びしてるのにあとで気付いた音楽もあった。

要は素晴らしいとされてるものを秩序付けて理解したいし、できるんじゃないかと思ってた。気持ちよくなりたいと思ってた。

だけど体系的に理解できるようにならなかったよ。お気に入りになったのはいくつかあったけど。

で今はこんだけ数こなしても体系的に理解できないならもういいやって感じ。

ソーカル事件ってある種の救いだよね。違うか。

結局、自分が好きなのはファイト・クラブだし。

はてなにも面白い映画評を書いている人が何人かいるけど、その人たちが体系的に理解できているかといえばそうじゃないと俺は思う。

でも、面白い。個人的な見方をしているから。それが自分とは違う見方でそれに納得できるから。自分が考えたのとは違うその映画の面白さを改めて発見するから。

だから、映画を体系的に理解するより、面白く映画を語れる方がよっぽどいいね。

でそれには映画を年間何百本も観る必要はない。人間的に面白い人になった方がいい。そっちの方が難しいけど。

みんなが蓮實重彦になる必要はないし、そんなのは絶対嫌でしょ。

畢竟、体系的に映画を観るための○本ってのは自分審美眼の正しさと自分の知識を権威づけるある種の権力闘争にならざるをえないよね。いいとか悪いじゃなくて。

つーか、今どきそんなに映画見てる奴も本読んでる奴もいないよ。クリエイター志望でキューブリック知らないぐらいなんだからさw

とはいえ、体系的に映画を理解したいとか言って、見れる環境にいるのに今「母なる証明」見に行ってない奴なんなのとも一方では思うよね、てへ。

つーか、体系的ってなんだよ。ファック。

2009-09-07

言葉】「らしさ」なんてものにはわたしは興味がない。

「らしさ」なんてものにはわたしは興味がない。

そんなものはだれにだっていちばんたやすくできることだからね。

定本 映画術―ヒッチコックトリュフォー - フランソワトリュフォー

2009-08-24

http://anond.hatelabo.jp/20090823231406

2009-06-18

ふと

これってバラバラ殺人の処理に使われたらやだなー

とおもた

ヒッチコック劇場でいろいろしてたなー

http://anond.hatelabo.jp/20090617191757

2009-03-20

Mr.マリック記憶術を仕事に応用する方法

Mr.マリックが去年「学校へ行こう」というバラエティー番組記憶術を披露していました。いつもの超魔術と銘打ってはいたものの、要は覚え方のコツというかノウハウでした。

おもしろそうだったので実際に自分で試してみたところ、これが非常に効果的だったのです。これは仕事でも使えると試行錯誤を繰り返し、仕事への応用方法を自分なりに確立できたので紹介します。

といっても万能の方法ではありません。それなりの努力も必要ですし、効果も限定的です。しかし、非常に高い「確実性」を誇るのがポイントです。

Mr.マリック記憶術のやり方自体は簡単です。

下準備として、自分の体の部位にあらかじめ番号をふっておきます。

例えば

1:頭頂部

2:おでこ

3:右目

4:左目

5:右耳

6:左耳

7:鼻

8:口

9:アゴ

10:首

といった具合です。

よかったら試しに1~10までの割り振りを覚えて下さい。割り振りっていうか順番ですね。基本的に上から下へ、右から左へという法則なのですぐに覚えられると思います。

頭頂部から首まで順番に手で触りながら覚えるとあっという間です。

覚えるべき事柄と体の部位とを組み合わせたイメージで覚える。この時、出来るだけ痛かったり悲惨だったりするイメージをつくり出すのがポイント

試しに日本国憲法の章立てを覚えてみましょう。

1:(天皇天皇陛下笑顔であなたの頭頂部にかかと落としして頭頂部がめり込んで血がブシュー!

2:(戦争の放棄)戦争の放棄→太平洋戦争日本兵連想日本兵があなたのおでこに銃剣を突き立てて血がドバー!

3:(国民の権利および義務)国民の権利といえばやっぱり選挙権でしょう。選挙に浮かれるあまり、うっかり投票用紙の角が右目にささったイメージで。紙で指をすっと切ったら痛いですよね。ちゃんと自分の右目をイメージしてリアル想像してください。あれで切れたのが指じゃなくてあなたの右の眼球だったらと思うとイテテテテテ!

4:(国会国会議事堂の特徴的なシルエットは誰でもすぐに思い浮かびます。国会議事堂のあのとんがっている部分が左目にぐっさりささって目が潰れてアワワ!左目めがけて凄い勢いで突き刺さってくる国会議事堂!もちろんすさまじい衝撃で頭から後ろに吹っ飛びます。その衝撃を左目に可能な限りリアルに感じて!

5:(内閣内閣といえば総理大臣麻生さんがあのひんまがった口から舌をちろちろ出してあなたの右耳をなめ回します。右耳に至近距離というか密着して聞こえてくるびちょびちょという音と生暖かさとくすぐったさをリアル想像して!

6:(司法司法といえば裁判官裁判官が「静粛に!」とかドラマでやっているあのコンコンやる木槌を力一杯握りしめて、何をやるかと思ったらあなたの左耳めがけてフルスイング!すさまじい衝撃!鼓膜ポーン!血がブシュー!

7:(財政財政といえば一万円札イメージで。福沢諭吉があなたの鼻の穴に指をかけてあの1万円札の表情をまったく変えずに鼻フック攻撃

8:(地方自治地方自治といえば今は橋下大阪府知事でしょう。橋下知事ラグビー経験を生かしてあなたの口めがけて頭からタックル!あなたの歯はボロボロに折れたけど、橋下知事の頭にも折れた歯が刺さって血だらけでえらいことに!

9:(改正改正ってイメージしにくいので、ひっくりかえして「セイカイ」で。ちょっと苦しいけど細かいことは気にしないのがポイント児玉清が「正解!」って言いながらクールに素早い膝蹴りをあごにぶち込んでくる。アゴがこなごなに砕けてあなたがぐにゃんと反り返りながら吹っ飛ぶ様子まで想像しましょう。

10:(最高法規日本最高峰富士山樹海首吊り自殺サイコーホーとサイコーホーキ。いや、オヤジギャグとしてはレベル高い方だと思いますよ。澄み渡った空に浮かびあがる富士山と、その下に広がる薄暗い樹海で今まさに首を吊るあなた!首にロープがぐいぐい食い込んできます。思わず助けを呼ぼうとしますが、声は出ません!く、苦しい!!

この文章を1回読んだだけで10章までの章立てを覚えてしまった人も少なくないと思います。

では、さっそく試してみましょう!

1:頭頂部は何だっけ?ですぐに思い出しません?

2:おでこがどうなったんですっけ?

3:右目がすんごい痛いことになっていましたよね?

4:左目も痛くってほら!何が突き刺さったんですっけ?

5:右耳は気色悪いことになってましたよね?

6:左耳には理不尽な攻撃が加えられていましたよね?

7:鼻の穴にあんなことをするのがあの人ってことは?

8:口がえらいことになってましたよね?

9:あごという人体の急所に強烈な攻撃が!

10:首をどうしたんでしたっけ?

ね!?覚えていたでしょ?

今度は試しに、何も見ないで頭頂部から首まで順番に自分で思い出していってみてください。

どうでした?

もしかしたら1回目は詰まっちゃったかもしれませんが、少なくとも2回目はほとんどの方が全部思い出せたと思います。

漫然と「体の部位と結びつけてイメージして」という記憶法はよく見かけますが、少なくとも私はそれでは覚えられませんでした。ところが、マリックの場合は「悲劇的」という言い方をしていたと思いますが、要は「体の部位の痛み」と結びつけると不思議とくっきりとイメージできて、とにかく忘れにくいのです。

ヒッチコックの怖い映画を見たときの感覚って、その場面のほんの一部をちらっと思い出しただけであのゾクゾクする感覚まで鮮明に蘇って来るじゃないですか。痛い!とか怖い!という感覚はすごく原始的な感覚ゆえなのか、強烈に記憶に刻み込まれるのだと思います。

そして、簡単には忘れないし、どんな状況でも確実に思い出せるのがポイントです。

試しに、先ほど覚えた日本国憲法の章立てを、明日の朝起きてすぐに思い出そうとしてみてください。自分でもびっくりするぐらいすらすらと思い出せますから。

この覚え方のノウハウだけでも十分にびっくりしますが、本当の問題はこれを実際の仕事や生活にどう生かすかです。

リック記憶術はMr.マリックがこれまでテレビ番組で何度も紹介してきたので、覚え方のノウハウ自体を知っている人がけっこう多いと思います。しかし、これまでずっと単なる余興扱いされてきたようです。たしかに、応用できる場面が非常に限定されているのでそれも仕方ないとは思いますが、実際の仕事に使えないわけではないですし、場合によっては非常に強力な武器になります。

Mr.マリック記憶術の特長は、

一定の期間は絶対に思い出せるという「確実性」

に尽きます。「痛み」という根源的な感覚を利用している故か、本当にどんな状況でも思い出せるのです。実際に試してみた人は分かると思いますが、まさに体に刻みつけられる感じです。

もちろん弱点もあります。最大の弱点は、

イメージ作りにけっこう時間と手間がかかる

ということです。

Mr.マリックテレビでこの記憶術を披露する際は「3分以内に被験者全員が15のキーワードの羅列を覚える」という実験をやることが多いようです。その際に、被験者に対してすべてのキーワードについての「痛い」イメージをマリックが提示するのがいつものパターンです。日本国憲法の章立てを覚えた方なら、確かにそれなら15のキーワードを3分で覚えるのは簡単なことだと思うでしょう。

ここにちょっとしたトリックがあるわけです。良くできた「痛い」イメージ自分で一から考えていたら、けっこうな時間がかかってしまうのです。もちろん慣れてくると3分で15個分イメージを考えて覚えるところまで可能ですが、マリック記憶術を体験するのが初めてという被験者には無理でしょう。それを、マリックから被験者に対して良くできた「痛い」イメージを提示してしまうことで初心者でも3分以内で15個というスピードを可能にしているのです。

私はマリック記憶術にスピードを求めるのは見当違いだと思っています。より「痛い」イメージをしっかりとつくるために、ある程度時間がかかるのは仕方がないことです。しかし、よく出来た「痛い」イメージがいかにくっきりと体に刻みつけられるかは、日本国憲法の章立てを覚えた人には分かってもらえると思います。

他にも弱点があります。最大で40程度のキーワード限界です。そして、あまりにも強烈に刻みつけられるがゆえに、キーワードのセットを短い期間で次々と切り替えるのは難しいといった問題があります。私の場合は少なくとも1週間は経たないと前に刻みつけたキーワードを引きずります。

ということで、マリック記憶術のポイントはとにかく高い確実性なのです。

では、どうやって仕事に生かすか?

実は、Mr.マリック自分自身が本当にマジックショーの仕事に使っているノウハウを披露したのだと思うのです。

* お客さんを前にして極度に緊張せざるをえない状況

* 手順をひとつ忘れてしまったり前後してしまうだけで失敗してしまうマジックショー

* 手順を書いたカンニングペーパーを見るわけにはいかない状況

ね!?この状況でマリック記憶術こそが威力を発揮するのは分かりますよね。

人前で何も見ずにしゃべった経験のある人は分かると思いますが、しっかりと覚えたはずの記憶でも、緊張によって「真っ白」になってしまうものです。私も昔お笑いをやっていたので何度も経験があります。

ポイントになるのが、往々にして忘れるのは「内容そのもの」ではなくて、「手順」だということです。「内容そのもの」については自分一生懸命考えるのが普通ですから、ある程度は覚えていて当たり前なのです。ただし、「手順」については、例えばAという結論を言う前にBというエピソードをひとつ挟んだ方が効果的みたいなことについては、後から色々と作戦を練って考えたものだったり、色々な都合で仕方なくそうなったものだったりして、もちろん自分で考えた手順なんだけど、必ずしも自分自然感覚に沿ったものでは無かったりします。だから、忘れるのです。

だから、Bという内容そのものは覚えているんだけど、「Aという内容の次に話すべき内容はBである」という手順の方だけをいわゆるど忘れしてしまって、ワケの分からない状態になって、冷や汗ばかりが吹き出して、口ごもるばかりで…なんてことになってしまうわけです。

例えばこれが「工場見学の案内」みたいな仕事だったら、歩いていく順路に従って説明するしかないわけで、ド忘れのしようがありません。

対して、ステージの上に自分が主役として立っていて、「すべての手順を自分コントロール出来てしまう=しなければならない」という状況においては、自分が事前の準備で練り上げた手順というものが、ある意味で足かせとなって「頭真っ白」という状況を生み出すのです。

この頭真っ白になる可能性は、鍛錬によって確率を下げることは出来ても、ゼロにすることは難しいです。いつも決まった会場や状況だったりしたら、あるいは何とかなりそうな気もしますが、普通は会場や状況は毎回変わるわけで、人間の鍛錬=パターンの刷り込みはそうした変化に弱いものです。

ところが、マリック記憶術なら、あれ?何だっけとなった場合でも、まさに自分の体がカンニングペーパーになったような感覚で「手順」を思い出すことができるのです。「右耳の次は左耳だから…」と落ち着いて思い出せば、そういえばそうだったと思い出すことができるのです。

ということで、マリック記憶術が威力を発揮する場面を整理すると

* 準備にある程度時間をかけられる状況

* 人前で発表するなど極度のプレッシャーを強いられる場面

* 紙資料などを手元に持てない場面

といったところです。

私の仕事は人前でプレゼンする機会がけっこうあって、ここ一番の時にはマリック記憶術を使っています。プレゼンの際にパワーポイントや紙資料が手元にあれば、手順はパワーポイントや紙資料を見ればいいわけですが、本当に勝負をかけているプレゼンの時には、私は手元に何の資料も持たずにプレゼンにのぞむようにしているのです。

非常に大変ですが、こちらの誠意はめちゃめちゃ伝わるので、大きな成果を上げてきました。

また、職場の朝礼や飲み会挨拶などで、ちょっと気の利いた論理展開をしようとする時にも便利です。せいぜい5つくらいの項目で展開するわけですが、普通にやっているとこれがけっこう忘れてしまうんですよね。

結婚式でのスピーチなど、紙を持ってもおかしくはない状況でも、マリック記憶術を駆使して何も持たずにさらりとこなせると、出来る奴と思われること請け合いです。

ということで、実は普通に働いている分にはマリック記憶術が活躍する機会ってめちゃめちゃ少ないです(笑)

正直、そりゃそうです。毎回毎回覚え込んでプレゼンなんてやってられません。

でも、ごくたまにしかない機会だからこそ、いざめぐってくると猛烈にプレッシャーを感じて、何かすがるものが欲しくなるものです。そして、何時間も何時間もかけて覚えたところで、頭が真っ白になる恐怖は結局無くなりません。

でも、マリック記憶術を知っていると、とにかく「痛い」イメージを練り上げて、その「痛み」を何回か繰り返しイメージするという明確な「やるべきこと」が見えるというのが大きいです。自分なりのゴールを設定できるので、私は非常に精神的に楽になりました。結果的に非常にリラックスしてそういう場に臨むことができるようになると思います。

ということで私なりの具体的なやり方です。

1. プレゼンする全体を内容によっていくつかの項目に分ける。

2. 分けたそれぞれの項目にタイトルというかキーワードをつける。

3. そのキーワードと体の部位とを「痛い」イメージで結びつけていく。

4. 何回かリハーサルをして自信をつける。

5. 本番

といった感じです。

リック記憶術の副産物として、プレゼンの内容とそれぞれの項目の意味合いについて自分なりにあらためて考えることができるというのがけっこうデカイです。逆に言うと、本当に勝負をかけるプレゼンだったら、資料を見ながらやる場合でも、2のキーワード付けの段階まではやっておいて損は無いと思います。

細かいテクニックとしては、私は体の下の方から優先的に貼り付けていくようにしています。というのも、人間は何かを必死で思い出そうとすると上を向いてしまうもので、そんなとき、体の下の方の部位と結びつけておけば、上目遣いを中和できるからです。ということで、私はたいてい右足の裏で何かを踏んづけてしまうイメージから始まって、肛門に何かが突き刺さるイメージくらいで終わりになることが多いです(笑)

そして、内容自体は自分で地道に一生懸命覚えるしかないです。というか、自分で覚えられない程度のインパクトのない内容だったら伝える価値が無いと思って、その内容自体を練り直した方がいいと思います。

あくまで「手順」を「確実に」覚えられることにマリック記憶術の意味があるのです。そして、その「手順」を「確実に」覚えられることの価値がいかに大きいかは、人前で何も見ずにプレゼンした経験の多い人ほど分かってもらえると思います。

さあ、あなたもマリック記憶術を始めてみませんか!?

2007-02-02

インファナルアフェア

ディパーテッドがとても面白かった。でも原作のほうが面白いと言う声が多かったので、インファナルアフェアをみた。

クドい!と思ったね、インファナルアフェア。トレンディな頃のTVドラマみたいな感じでさ。一方のスコセッシは、重要なシーンもさらりと流すところがイマっぽく、やっぱハリウッドだなと思った。

とかいいつつ、この「オリジナル原作どっちがいいか問題」の答えは、「先に見たほうのが良く感じる」なんだろうね。ヒッチコックワイルダーはオリジナル以外受け付けないけど、順番を変えれば、リメイク高原作最高になるはず。

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