今さらだが観た。
面白い。
ヒッチコックの『鳥』みたいな娯楽パニック映画かと思ったら、メッセージ性のある良作だった。
銃(Gun)と神(Gad)、アメリカを象徴する2つのGが印象的な作品。
この2つのGと、軍(もっと言ってしまえば連邦政府)が否定的に描かれる。
他方、車・家族・祖父の植えた樹(ピルグリムファーザーズ)はリベラルの象徴として肯定的に表現されている。
自助独立の建国精神を体現した主人公が銃を手に取るか否か迷うシーンで、主人公は銃を取ってしまう。
さらにその銃で擬似家族ともいうべき仲間を殺めてしまい、リベラルは敗北する。
ラストでは軍隊が颯爽と登場し、「やっぱり連邦政府は頼りになるよね」という強烈なアイロニーで幕引きとなる。