2013-11-03

映画ミスト』が面白い

 今さらだが観た。

 面白い

 ヒッチコックの『鳥』みたいな娯楽パニック映画かと思ったら、メッセージ性のある良作だった。

 銃(Gun)と神(Gad)、アメリカ象徴する2つのGが印象的な作品。

 この2つのGと、軍(もっと言ってしまえば連邦政府)が否定的に描かれる。

 他方、車・家族・祖父の植えた樹(ピルリムファーザーズ)はリベラル象徴として肯定的表現されている。

 ああ、やっぱりハリウッドリベラルだなぁと思いながら観た。

 この映画が良いのは、リベラル万歳で終わらないところ。

 自助独立の建国精神体現した主人公が銃を手に取るか否か迷うシーンで、主人公は銃を取ってしまう。

 さらにその銃で擬似家族ともいうべき仲間を殺めてしまい、リベラルは敗北する。

 ラストでは軍隊が颯爽と登場し、「やっぱり連邦政府は頼りになるよね」という強烈なアイロニーで幕引きとなる。

 分かりやす低俗で、人畜無害エンタメ作品を量産するハリウッドはよくシネフィルに叩かれる。

 ただ、時々本作のようなアートも作り、批評家から褒められる。

 そういう意味で歩留まりというか、潤沢な資金があって数を作れるハリウッド製作システムは本当によく出来ている。

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