「細田守」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 細田守とは

2023-06-24

邦画のなあなあにする終わり方にうんざりする

邦画によくある『この物語を見て貴方はどう感じましたか?』みたいな問いかけにとにかくうんざりしてる。何なんだよあれ。

こっちは『映画とか作る』気とか無くて、『映画を見る』を体験しに来てるのに落とし所をなあなあにしてこの先は自由想像してねみたいな終わり方にしてるのって創作者の内輪受け狙いって感じで本当に最悪だ。

坂元裕二ファン怪物を見たんだけど「出たよ、出た出た。邦画の悪いところ(笑)」ってなったんだけどなんなんだ。途中までめちゃくちゃ面白かったのによ。最後を誤魔化すな。是枝、お前のことだぞ。

勿論余韻を感じさせる意味とか理解できるけど雰囲気漫画と同じに感じるし何よりも逃げを感じる。想いを吐露することから逃げるなよ。ちゃん最後まで案内しろ

勘違いしないで欲しいのは俺は日本俳優結構好きだ。若い頃に活躍してた上の世代だけじゃなくて広瀬すず神尾楓珠清水尋也とか若手俳優の繊細な演技に圧巻されることもある。ドラマ結構見る方で今季はだが情熱はあるが凄い良い。主演2人のジャニーズはこれからを担っていくオーラはあるが濃いキャラ演技は出来ても繊細な演技が出来るのかわからないという意味で今後がすごく楽しみだし。

ドラマってのは基本的最後までちゃんと書き切る話が多い。黒沢脚本なんかそれが顕著に出てる。今季ラストマンイマイチだが当たり外れが多い人なのでまあ仕方がない。ここ数年で一番のヒットがFILM REDなので黒沢は今後映画に行ったりするのだろうか。細田守脚本うんざりしてるのでもういっそここがタッグ組んで欲しいものだ。作風的には坂元裕二の方が合いそうだけど。

話はそれたがドラマバカでもわかるように作られてるのではっきりくっきり決着がついて終わることの方が多い。誤魔化したりしない。そういうのは受けが悪いんだろう。俺は邦画のそういうところがマジで嫌いだ。

その点で流浪の月は良かった。終わりを誤魔化さなかった。原作を読んだ上だからそう感じたのかもしれないがちゃん最後まで導いて本人の価値観を示してくれる作品だった。

マジで観客側に価値観を委ねる邦画やめてくれ。そういうのばっかだから映画が廃れてくんだろ。ヒットした洋画アニメ映画シンゴジラなんかを見てみろよ。爽快にわかやすく落とし所をつけてるだろ。勿論意味深に終わる部分はあるがあれらは話の本筋に蹴りをつけた上でのプラスアルファだ。観客が求めているエンタメってそういうものだってあれだけ売れなくてもわからないのか?

2023-05-03

な〜にが「男性結婚相手見つからない」じゃ

追記

半ば冷静さを欠いて書き殴った呪詛のようなものがあまりにも読まれビビった。

富山の男全員がそうではないことは承知だ、主語が大きく差別的言動をしてしまたことは申し訳ない。女の部分だけでもある程度意味の通じる文章だと思うので、男の部分は削除および文章全体を一部修正した。

富山の男でも家事育児積極的な素晴らしい男性も知っている。だが、それ以上にこの重すぎる役割に疲れて精神身体一時的にでも壊してしまった女性をあまりにも見てきてしまった。

記事内で「女性男性と同等の仕事を課すようにしていてきたい(意訳)」とみた時に反射的にこれ以上負担を背負わせてどうする?優先すべきは家事育児福祉の外部補助の充実だろうと思い書いたのがこの文章だった。

勿論、大前提として女性責任のある立場活躍することは素晴らしいことだ。だがそれは必ず本人へのヒアリング(夫がその分家育児をしてくれそうか)がセットであって欲しい。


個人の家庭環境を顧みず、トップダウン形式会社命令だか県の命令で一律に実行しかねないこの県であのメッセージは、疲労して身心を壊す女性が増えかねない。

ブコメで「上野千鶴子を生んだ地」、『ここは退屈迎えにきて』の作者山内マリコ故郷という言及があったが、まさにその通りであり、それと同時に「細田守を生んだ地」でもある。

合う人にはとことん合う素晴らしい場所かもしれないが、合わない人間はとことん合わず恨み言を吐いてしま場所。それがこの県だと思う。

逃げ出した私たちの事はもう放っておいてほしい、とにかく残っている女達を大切にしてほしい。

追記終わり。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230502-OYT1T50278/

「県外流出した20代前半女性」の当事者としては当然としか言いようがないし、的外れスピーカー共にも腹が立つ。

ただただ辛酸舐めることになる「富山の女」にはなりたくない。

この特有雰囲気問題点として反省するどころか指摘すらしない点に「だから富山を出るんだよ」と心底呆れた。

日本スウェーデンかい幻想

富山県は持ち家率が高く、共働き率も高く、三世帯同居率も高い。たしか世帯収入も高い方だったはずだ。

が、ここにカラクリがある。

これは「女性」が家に完全に仕える形で成り立ってきたものだ。

ハードモード富山の女

富山で働かない女のことを「遊んでる嫁」と呼ぶ。つまり育児家事のみに専念する女は、嫁として十分ではない、という烙印を押される。

では、男性と同様に働いた所で家事育児負担夫婦間で平等に按分されているか?というとそうではない。

三世帯同居でやや負担は軽くなっているがそれでも子供の親のメインは「母親」という風潮だ。だが、仕事も一会社員として当たり前に勤め上げなければならない。

そしてここから特有だが、子供が成人したと思うと今度は三世帯同居となって50-60代の頃に「5人家族家事」と「孫の育児」に専念する第ニの女の人生が始まるのだ。極め付けにここに介護が加わる場合もある。端的に言って地獄である

まり育児仕事をしっかり両立して家庭を成り立たせ、壮年期には家政婦・乳母介護者として家のことをするという完全に「家」に隷属してこそ「一人前の富山の女」として認められるのだ。

こんなハードモード一体全体何人がやりたい、と思うのだろうか?

富山の女が富山結婚したくない理由

何よりもたちが悪いのはこういった環境で育ってきた人間が多いせいで、結婚して嫁になる時の当たり前の水準がこれになってしまっており、周囲やパートナーだけでなく、自分自身でさえもこれをクリアしていないと「劣った嫁」という意識生まれる。

まり結婚後の生活を見据えた時に女側見えている「これからやらなければいけないこと」があまりにも負担が大きすぎる。

家庭に隷属しない形で結婚し、子を産む場合はこの歪な前提を立ち向かう姿勢とそれに対して理解のあるパートナーを見つける必要があるのだ。

そんな億劫なことをやれる人間、そんなパートナーを見つけられる人間は一握りである

それだけでなく、魅力的な仕事もなく、商業施設は統廃合される一方で介護施設ばかり増え、先行き暗いこの県に誰が戻りたいのか?

そりゃ20代女性流出が止まらないわけだ。

流出を食い止める、Uターンを高めたかったら

記事内では仕事女性男性と同等に扱うとか言ってるが、まずそれよりも家庭で男性女性と同様に仕事を担うようにしろ、そして大半のそれらの仕事安価で外部に委託できるようにしろ。話はそれからだ。

それと多様なライフスタイルを認めろ、「結婚して持ち家持ってこそ一人前」とかい意味不明な風潮で圧をかけるな、他の生活を見下すな。

どうせ無理だろうし、これまでその「富山の女の役割」に耐えられなくて身心を壊した富山の女を数多みてきた自分としては絶対に戻ることはないだろう。

2023-04-18

RRRの感想noteのおかげで分かったことがある

細田守映画脚本の粗を親の仇のようにボロクソに言っている人たち

あれずっと、三・四番手に甘んじてる細田監督からかって叩いているんだと思ってたんだけど

本気の批判だとやっと気づけた

2023-03-15

ラベンダーが香っていた

訪れた場所の室内には芳香剤なのかラベンダー香りがした。

増田は「タイムリープしそうだね」と年下の同行者にふと漏らした。

年下さんは「はぁ…?」とピンとこない風だったのであわてて「"時かけ"だよ"時かけ"」と元ネタ説明したが、やはりピンこない風で思い出すように右上を見ていた。

特に意味のない場を持たせる雑談だったのでそれでその場は流れた、よくある(年齢や文化の違いがある人同士の)日常の一風景だった。


振り返ると増田筒井の話をしていたが、多分年下さんは細田を思い出していたはずだ。しかしこれはジェネレーションギャップ、とは言えない。増田だって原作時点で生まれてないし、実写時点でも見られない。アニメから入って原作に当たったクチである

ジェネレーションギャップでもなく知識マウントでもなく、通じない話を振ったら同一名称(リメイク)の作品があってすれ違いがちょっと加速しただけの話。とはいえそこから「あー、細田守のアニメじゃなくて原作のほうね」とフォローしても原作を知らない相手からすればそうなんですか以上の返しもなく、結局現実のようにスルーで流すことが最適解としか思えない。

そもそも原作の内容の認知度なんてどれほどあるというのか。調べると小説はなんと67年、原田知世ですら83年である原田知世って誰だよ知世ちゃんと言えば大道寺ですわー。(98年)

小説なんて共通話題としてはマイナーすぎるものからさらに古すぎるものをチョイスすることがまず悪手だろ。


なんて反省することしきりだった当時を、法条遥のリライトを読みながら思い出していた。

しっかし、昔たった一度読んだきりなのに文字作品香りを結び付けられた原作はなかなか自分にとって印象的だったのだな。

2023-03-01

有名な日本アニメ監督

〇言うまでもないレベル

宮崎駿代表作多数)

 

一般人名前を聞いて「あぁ」ってなるレベル

細田守サマーウォーズ等)

新海誠君の名は。等)

高畑勲火垂るの墓

庵野秀明キューティーハニー等)

富野由悠季ガンダム

 

一般人作品名を聞いたら「あの人ね」ってなるレベル

押井守イノセンス等)

大友克洋AKIRA

原恵一クレしん映画

 

アニメ好きだったら監督名単体で出てくるレベル

湯浅政明夜は短し歩けよ乙女

新房昭之まどマギ

水島努代表作多数)

今 敏(パプリカ) ※追記。初期段階では入ってたのに抜けてました。スイマセン。

 

アニメ好きだったら作品名で「あの人の作品いいよね」ってなるレベル

山田尚子けいおん等)

佐藤順一ARIA等)

河森正治サテライトの人) ※修正しました。完全に勘違いしてました。スイマセン。 

 

〇けっこういろんな人が知ってる感じはするレベル

出崎統明日ジョー) ※修正しました。完全に勘違いしてました。スイマセン。

幾原邦彦ウテナ

鶴巻和哉(シン・エヴァ

 

知名度はある

山本寛フラクタル

宮崎吾郎ゲド戦記) ※追記しました。

 

〇ワイは好き

大沼心バカテス

 

異論追記求。

 

追記

アニオタは好き枠はアニオタはみんなスタッフ語り好きなので入れ切れません……

 

追記2:

4回謝罪したのでワイの負けです。

対戦ありがとうございました。

なんか別でエントリされていたのでこっちに統合しました。スイマセン。

2023-01-31

岸田の育休勉強のせいで「おおかみこどもの雨と雪」が貰い事故受けてて草

細田守くん!

2023-01-30

パンツを履いた宮崎駿←まぁ好き

パンツを脱いだ宮崎駿←好き

パンツを履いた押井守←好き

パンツを脱いだ押井守←嫌い

パンツを履いた庵野秀明←好き

パンツを脱いだ庵野秀明←好き

パンツを履いた新海誠←好きではない

パンツを脱いだ新海誠トラウマ

パンツを履いた細田守←好きだけどチンポコはみ出てる

パンツを脱いだ細田守←嫌い

パンツを脱いだ富野由悠季←けっこういつもフルチンに思える

2023-01-22

[] 細田守 バケモノの子 感想

公開当初、劇場で見て細田守を見限った作品(大好きな監督からサマウォ以前が好きな監督へ)。でもおかげで未来のミライフラットに受け流すことができた恩人(恩作?)でもある。そのバケモノの子を7年ぶりぐらいに見ることにした。もちろん酷評となるが、さんざ言われている人間界不要監督家族観とかとは違う部分を書こうかと思う。

アクションが退屈

改めて見た率直な感想がこれだった。

OPCG、でいいのかな。炎のシルエットで描かれる演舞はとても素晴らしくて、後を知ってる2回目視聴ですら否が応でも期待が高まるカンフー映画のようなケレン味のあるアクションが味わえるのでは、と。

しかし今作の大きな格闘と言えば鍛錬を除けば序盤と終盤の熊(熊徹)と猪(猪王山)(面倒なので略す)の2回のケンカぐらいだ。そして悲しいかな、これが見ていてさほど面白くない。二人の戦いは剣術はもとより、相撲闘牛ボクシングといったようなものオマージュのような動きが散見される。これが良くなかった。自分としては当初これら齧ったようなエッセンスの動きは小手調べだと思っていたのだが、実はまっとうな戦いの組み立ての範疇だったように思える。それの何が悪いって、二人に軸がなくなってしまたことになる。

古典カンフー映画のようなアクションを期待していた身としては、やはり「流派」は大事だったと思う。違う流派あるいは同じ流派の者が対峙して技を競う。それぞれの特徴的な動きの差異が画面に映えるのだ。それこそスターウォーズだってやってる。バケモノの子だと(恐らく)正統派武術を扱う猪と、師匠も居ない独学の熊との対決で、実に映えやすい。ところがそういうのは確かに所作に現れているものの、お互いあちこちからちょいちょいとつまみ食いした動きにしてしまったためにもう、流派のぶつかりもなにもない「ただのケンカ」になってしまった。もっと言えば観客が居るせいで「興行スポーツ」。年末格闘技かのようなエンタメになってしまった。「バケモノ」の活かし方が体当たりなのもマイナスだ。

長年練り上げた鍛錬を披露する、思わず唸るような動きではないせいでもちろんナイスバトルも生まれない。

どちらが勝つかわからない。であるとか、敗者をも称える歓声が起きる決着。なんてものは生じるわけがなかった。次期宗師を決める神聖(かはわからないけど)な戦いがリスペクトも生まれない野次馬がたくさんいるケンカに堕ちていたのは残念でならない。

(負けた猪も勝者並に称えられていたら息子も闇落ちしなかったりそれでも闇に落ちる姿が強調できたりしたかもしれない)

九太の応援が余裕で10カウント超えている賛否多そうなシーンもルールが最重要興行ではなく宗師を決める心も重要な要素の杓子定規でない神事として見ていたので許せたが、その後顔アップで剣を振り回すとかガッカリ


その主人公の九太なんかも悲惨で、やはり修行以外ではまともに動かない。成長後図書館のシーンで不良相手に鮮やかに立ち回るかと思いきや、得意の横長のレイアウトパンを使いつつなんと画面外で音だけでボコるという手抜き。団子ラリーは好きだけどそれぐらいかバケモノ界は闘争世界ではないし、武術を習った主人公人間ボコるのもよくないのは分かる。ただ素直に成長後九太で気持ちよくなれるシーンが欲しかったな。


直近の過去2作だけみてもキングカズマのOZ内移動含めた格闘やおおかみこどもの躍動感ある動きとかセンスは落ちてないはずなんだけどどうしてこうなったのかなあと不思議に感じる。

(剣が震えるところとかは好き)

世界観が見えない

バケモノの子映画にしては場面が少なく感じた。

熊の家を斜め上から見た図と家までの階段坂道、あとは修行場の廃墟っぽいところ?バケモノの子はだいたいこのイメージ。あと市場か。

渋天街という異世界に居るのに街全体の引きの絵とかがほぼ無いからせまっ苦しい。ワクワクしない。主人公視聴者異邦人なんだから、街をそれとなく見せて欲しかった。たとえば熊とケンカして街中をバルクールじみて走り回る追走劇とかはどうだろうか。アラジンの冒頭みたいな感じで。坂の上下を生かすならコクリコ坂もよく時代雰囲気を醸すことができていたと思う。

バケモノの子はとにかく「今どこに居るのか」がわかりにくい。賢者歴訪のシーンは渋天街に必要だった賢者の住む街の全景が描かれるが、それぞれ1秒未満ぐらいの一瞬しか映らない。振り返ってどんな場所に行ったかと思い出そうとしても難しい。結局思い出としては賢者の対面シーンと道中が繰り返される狭い印象になる。

絵作りができていないわけではなくて引きの絵も多くて背景もモブも全員書き分けるなど緻密なのだが、画面ごとにどうにもキャラクター支配的で背景が薄味。乾燥地帯イメージな砂色なのがそう感じさせるのかもしれない。逆に夜や昼夜の境目などの暗さと光は非常に美しくて心に残る。

今作は「時空」の時間を重視しているのかと思う。九太の成長自体がそれでテーマだし、同じ場面で季節が流れるシーンや同じ場所が繰り返されるのも時間の流れが見て取れるので効果的だ。あるいはその犠牲空間が少々ワリを食った形になったのかもしれない。

(季節が流れるシーンやミライの家の書き方は好きなので時間密室劇的方面が悪いのではなくバランスかなぁと)

これ即ち強さな

バケモノ界はたぶん全体的に武芸を修めることに重きを置かれると思う。そして武芸の強さが絶対指標じゃなくて弟子を取るとかも重視されてる。熊ですら過去弟子を取ろうとしたことがある。つまり剣術人口が多そうだけど学ぶのは剣術の裏にある精神性とかかと。それで九太は賢者の話を聞いて強いっていろんな意味があるんだなと理解したわけ。じゃあ数ある強さの中で熊と同じ道で強さを歩むことを自覚的選択しなくちゃならん。

当初の九太は選択余地がなかった。家族を失って一人で逃げ出して置いておいてもらえそうなのが剣術家の熊んところだったわけだ。そこから8年過ごすわけだけど8年後の九太は人間界に重点されてバケモノ界のシーンがすくなるなる。だから8年間かけて(腕っ節以外に)身につけたものがあまり描写されず、思春期父親周りの不安定さがフォーカスされていってしまう。九太の成長は物語最後最後に持ってくる必要があるのはわかっている。でも8年も経ったんだから自主的な強さの理解をお出ししないと漫然と表面だけ模倣していたことになってしまう。それも家庭内で父の真似をする子が似てきたっていうつっまんない閉じた話になっちゃう。

同じく家族を失って別の家庭に入り込む「三月ライオン」では主人公は明確に「将棋が好き」と嘘をつき、契約をして将棋で強くなり続ける代償を払ってきた。そんな主人公将棋と向き合い続けてやっぱり将棋が好きで自分意思将棋世界に居ることを選択する。成長には同じことをするでも「そうせざるを得なかった」という消極的選択から「それでもしたい」と一歩進む必要がある。

九太にそういった前進要素がないのは必然だ。だって最後は熊を「胸の中の剣」にする必要があるから。上手な二人の父子なら8年の中で教えることができただろうけどお互い不器用な二人ではそれができなかったんだろう。感動のラストのために。九太は親近感がわく普通青年に成長した。心は普通程度にしかならなかった。武芸を通して技と体は鍛えられたが心の強さは(幼少期の気の強さの引きつぎはあるが)あまり感じなかった。物語最後には九太は剣を置くことが語られている。胸の中の剣を手に入れて現実の剣を置くのは修めた感がある。最強の剣士が無手となりにゃむにゃむするかのように剣を置くなら悟り理解を経てするが映えるというもの。でも九太はそんなに到達点に達してないし人間的にも彼女や熊の支えがあってようやくここからって印象の方が強い。そんな彼が剣を置いたってただバケモノから人間界に戻ったって記号しかなかった。

センスが良くていい旅もさせてもらっていい教師反面教師も居るなかで8年過ごして出来上がったのがただの思春期不安定青年って…。すこしも「強さとは」が染み入ってないのが残念なキャラだった。

なんなら熊とそれを見つける物語でもよかったけれど、最後は信頼・絆一辺倒で「父と子」をやっちゃったね。

からやっぱり

尺不足…かなあと。もっとバケモノ界やアクションや九太の成長を描いて欲しかった気持ちがとても強い。そして何のせいで尺不足だというと人間界パートなっちゃう。結局、不人気の人間界パート不要論に収束する。ヒロインの楓は細田ヒロインの中でもとても好きなキャラなのだが…。



そんな感じで当時細田にはガッカリしたわけだけど宣伝だけみるとそばかす姫はそこそこドハデで楽しめそうな映画ぽいんだよね。受け流したとは言ってもミライダメージもそこそこあってまだ見る気が起きないんだけど、評判はいいみたいだし。(変わらない悪い点もあるみたいだけど)

脚本雇えと一言で談じると楽だけどこうやって書いてみて自分オタクすぎる気もする。ポストジブリファミリー向けならちょっとクセがあるけどこんなもんなのかな。これが細田監督の味だとも思うから今後の作品賛否が大量に出つつも売れて行くんだろうね。

2023-01-09

anond:20230109155155

細田守押井守を間違うとか狙ってやってるの?

サブカルオタク気取っててそこ間違うのはどうかと思う

細田守バリバリポップカルチャーでしょう

2022-12-31

バンドってなんでこんなにアニメと相性がいいんだろ

基本、ウケるよね?アニメバンド物やると。

アニメバンドを描いたものって涼宮ハルヒとかが始祖になるのか?

よくわからんけど。

基本好意的に受け止められてときどきバズって稀に大ヒットする。

もう世の中のアニメ全部バンド出しとけばいいんじゃないか?

ガンダム水星魔女とかもロックバンド結成の話に路線変更しろよな。

宮崎駿ロックを描け、あと新海誠も。

細田守は…、まあ好きにしろ

2022-12-18

新海誠アレルギー細田守アレルギーになってしまった

新海誠アレルギーには秒速5センチメートルみただけでなった

細田守は好物だと思ってたけど独立後の作品でジワジワ体調崩して竜そばで完全にダメになってしまった

ミライもいま思い返せば致死量だった

2022-11-25

anond:20221125172504

新海誠本来好きなのは小さい話と言うよりはゆっくり気持ちが動いて行くのを丁寧に描写するのが好きなんではと思う。秒速とか言の葉とか。

ドタバタ冒険活劇とかは細田守に任せて、次はゆったりと展開させる話にしても良いんじゃ無いかな。原作ありで。

老人と海とか作らしたら海の綺麗な表現が素晴らしい名作を作ってくれそう。

2022-11-13

すずめの戸締まり細田守監督にないもの全部詰まってた※ネタバレ注意

細田守監督の“竜とそばかすの姫”で何それって思った大人の子供への悪い意味での無関心、関係性の希薄さ、大人としての責任放棄

そう言ったところ全部当たり前にあってくれて良かった

日本アニメーション映画死んでなかった

どっちも田舎少女が1人で田舎を飛び出して東京やら都会へ行ったりするんだけど、「信じてる」とか言って何もしないでむしろ「行ってこい」みたいな訳のわからない展開に「はあ?」ってなった“竜とそばかすの姫”

新海誠監督の“すずめの戸締まり”では仕事休んででも子供追って出向いて、何も言わない子供に訳がわからなくても心配して付いてきて、挙句言ってはいけないことまで言ってしまって喧嘩もするけどそこは上手くファンタジーフォローもしてて後の仲直りも描けてて、作り方さすが上手いなあと思った

なぜ細田守監督が近年巨匠みたいな扱いの一角になってきてるのか全くわからないんだけど、こう言う人間らしい関係ちゃんと描けないの本当ダメでしょ

今日“すずめの戸締まり”観てきて、なんかそう言うとこでも救われました

ありがとう海監

2022-11-01

anond:20221101144618

細田守脚本は、サマーウォーズ後とそれ以前は脚本家が違うというのは知ってる?

細田守新海誠冲方丁脚本が嫌いだ

自分でもどうしてだかわからないけれど、とても嫌いだ

2022-10-28

細田守って女の趣味悪いけど男の趣味は良いよね!」っていう奴が嫌い

ネットミームに沿ってるかだけで全てを判断してそう

2022-10-26

anond:20221026104821

時かけ、サマウォ→脚本奥寺佐渡子

以降→脚本細田守(おおかみこどもは共作)

 

細田脚本の才能ない

評価が高いおジャ魔女細田回も脚本は別の人

細田守はいから嫌われだしたのか

サマーウォーズまでは大絶賛されてたと思うんだけど

2022-10-19

作品倫理と作者の倫理

https://anond.hatelabo.jp/20221018225425

ワートリもぼく勉も作中世界に現実のようなモラルが欠けてるのはたしかだけど、それを作者がモラルがないから、葦原大介少年兵肯定派で筒井大志ネオリベというのは短絡的過ぎる。

身も蓋もないことを言えば話の都合だ。

ワートリを現実で考えたらこ世界兵器をほぼシャットアウトできるトリガー技術民間団体が独占できるわけないし、ベイルアウトのおかげで死なないとしても日本少年兵が許されるとは思えない。(マジで死ぬ可能性も高い遠征計画が作中でおおっぴらになっても叩かれてないのはどうかと思う)

何でワートリがあんな設定かと言えば多国籍軍人上がりのオッサンたちより日本人の中高生に戦わせたかたからだろう。

部活感覚でワイワイするバトル漫画を描きたかたからだろう。

ぼく勉で言えば(正直内容をよく覚えていない)、タコピーとか竜そばとか児童虐待貧困が題材の作品福祉が云々言われるけど、フィクションで映える展開ってのは基本的自助自己責任で、主人公福祉側の人間でもない限り社会に助けてもらうより子供たち自身が戦った方が面白い福祉邪魔なのだ

どんな作品重要な部分の邪魔になる現実の何かを切り捨てている。

まあ、読者視聴者現実現代人だし作中設定が現代日本なら現実的な倫理観を持ち込まれるのもある程度しかたないしそこをどうごまかすかもフィクションテクなので、ワートリやぼく勉の倫理批判されるのも作者の自己責任ではあるんだけど、だからといって作品に描かれてることを直接的に作者の現実へのメッセージと取るのは短絡的過ぎる。細田守だって現実被虐待児に自分でがんばれとは言わないだろ多分。

ただ、ワートリのセクハラカップ数は作品のコンセプトと全く関係ない、どころかあの漫画の無機質的雰囲気からしたら異物感の方が強いのでこっちこそ作者がねじ込んだむき出しの性欲って感じで純粋キモいところはある。ワートリがエロコメだったら別に叩かれなかっただろう。

2022-10-16

世間的には「ジブリ宮崎駿新海誠細田守押井守」だと思われてるらしい

ショック

2022-10-04

新海誠の新作が嫌

なんか流行らせたいのかカギ閉めながら変なセリフ言うじゃん。あういうの無理。

細田守は他から干渉を無くしていってクソ映画製造機になってしまったが、新海誠は他から干渉が増えてクソ映画製造機(予定)になってしまたか

2022-10-01

作家性のあるアニメ映画監督

作家性のあるアニメ映画監督新海誠細田守の名が挙がるのに違和感を覚える

絵を作る才能はあるけど作家性は無いような

竜とそばかすの姫は欧米だと新しい御伽噺として賞賛されてるんだな

DeepLで翻訳

デイリー・テレグラフ

ベルは、私たちオンラインオフライン二重生活について、美しく観察され、まばゆいばかりのアニメーションで描かれたSFおとぎ話である

タイムアウト

細田守監督サイバー童話は、基本的に壁一面の大作で、その背景には仮想世界が広がっており、

ウィリアム・ギブスンの目が飛び出るほど緻密で壮大な世界観の波が押し寄せます

オースティンクロニクル

細田氏は、誰もが秘密を持っていると考えており、インターネットは、それらを処理し、傷を癒し

自分自身から私たちを救ってくれる人を見つける能力役割を果たす可能性がある.

彼が古典的おとぎ話の豪華な SF 味のあるバージョンを通じてそれを行うことは、

単なるおまけではありません (これらのコンポーネントだけで、ヴィルヌーヴ時代を超越した物語記憶に残る新しいバージョン作成されたはずです)。

これは、ぎこちない修正主義ではなく、再文脈化の重要行為です。

ロサンゼルスタイムス誌

扱いにくい物語の複雑さにもかかわらず、細田運動と静止の巧みなバランスを達成し、最終的には教訓的なものにした。

https://www.metacritic.com/movie/belle-2021/critic-reviews

日本だとファンタジーだという批判があるけど海外だとむしろそういう風に観ているからここまで国内外評価真逆になったんかなあ

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん