はてなキーワード: 振り込め詐欺とは
樫妻悦宏さん(仮名)
東京都郊外のマンションを拠点に置く、とある振り込め詐欺グループの中心人物である
(中略)
この日、ある異変が起きた。
いつものように、受け取り場所の手配と見張り要因の募集を部下であるヤマシタに依頼するため、電車でマンションに向かう。
樫妻はマンションに着くなり、自分の席に座り、スマホと新聞を確認・・・。
このとき、樫妻は、部下への指示を完全に忘れていたのだ。
そこに、部下の一人、ヒロミと呼ばれる男が樫妻に尋ねた。
ヒロミ「リーダー、グレープ(今回の詐欺事案の合言葉)はどうなりましたか?」
樫妻「……」「ああ、グレープはまだ連絡待ちだろ」
樫妻「あれ、ネグラ(詐欺被害者)もう受け取り?」
事務所は、騒然となる。
―――
樫妻「…はい、ありがとうございます」「ええ、それはもちろん」
幸い、別の詐欺グループからの応援により事なきを得たが、謝礼という名目の余計な出費というダメージを負ってしまった。
樫妻のミスは、これが初めてではなかった。
先にも触れたが、俺は自分の好きな芳文社きらら系作品とかアイマスとかラブライブの二次創作で百合が幅をきかせてても、それも嫌な気はせん
俺も弱ペダとか進撃の巨人とか鉄血のオルフェンズとか腐女子ファンがつく作品にも好きなものは多いが
自分から腐向け二次創作をあさるわけでもなく、たまに偶然うっかり間違って腐向けを踏んでしまう程度で
「この世のどこかには、鬼畜ヤリサー大学生(←「振り込め詐欺」でも「アルカイダ」でも何にでも置き換え可)ってのがいるんだろうなあ、でも俺に関係ない世界の話だ」ってのと同じような感覚
これが淫夢厨だと、萌えアニメの動画かと思わせて淫夢ネタとか、ホモネタを見たくない奴を騙して釣って楽しむという悪質なところがあるが
腐女子は別にホモネタ嫌いの男を騙して釣ってBLを読ませるとかしないだろ
いや、そういう実例があるなら俺も断固怒るけど
自分の独り言ブコメに、「お気持ち警察」みたいな奴が「IDコール」してきて鬱陶しかった。
http://bookmark.hatenastaff.com/entry/2018/10/29/180645
各機能の終了時期について
ってあるので、おかしいなあと思っていたら、自分に投げつけられたのは「はてな内自動リンク」の
id記法かも。
ブコメのプラス評価はスターでできるから、IDをわざわざ指名してコメント飛ばしてくる奴って、
こちらを叩きたいだけの奴がほとんどだよね。議論するには文字数が少ないし、生産的なことはほぼない、
ただ不愉快なだけ。
思想が変とか似非科学信じてるとかのレベルじゃなくて、もっと上のレベルの人たち。
国会議員だとちょっと変なことしただけで見つかってしまうけど、地方議員のため見つかることなく長年熟成されたホンマモンが知りたい。
熊本市議会議員。女王様気取りで不正を突かれると公然とテレビカメラの前ででもゲロを吐く(物理)。
福岡県行橋市議員。元走り屋。70台を誇るチームの頭で、基本的に組織戦闘を好む。圧倒的な戦力で、敵対勢力を焼き払う。譲歩はない、躊躇もない、示談も許しもない。もともと「残酷」で有名だった。
大阪府議
女子中学生相手にLINEでトラブルとか 事務所に招き入れてたこ焼きおごったり 名刺くばったり。
女子高校生をナンパし自宅でセックスしている様子を動画を撮りネットに投稿
西宮市市長。読売新聞の男性記者に「殺すぞ」と言い放って取材を拒否した。なお野々村議員も西宮市が地元の県議。そして、杉田水脈も元西宮市職員「この人(今村市長)との出会いがなかったら私は政治家になってなかった」https://twitter.com/miosugita/status/564262162139725824 らしい。SAN値が低めだな、西宮。
京都府京田辺市議。暴力団組長と一緒に知人男性に暴行して重傷。無許可でマンションの解体工事を請け負う建設業法違反。
東京都大田区の区議。インターネットで見つけた金融業者にメールで借金を申しこみ、指示通り口座のキャッシュカードを指定の住所に送った。その口座が振り込め詐欺に悪用された。業者とは連絡が取れなくなったという。
国よ、警察よ、高齢者から免許証を没収してください。そして二度と運転させないでください。
あなた方は三途の川を渡る一歩手前かもしれませんし、どうなろうと関係ないのかもしれないのでしょうが、
くだらない不注意という言い訳で、若者の命を危険に晒すのは止めてほしい。
「今どきの若者は~」なんて言っているあなた方ですが、若者からすれば「今の爺婆は~」なんですよ。
アクセルとブレーキを踏み間違えなんて初歩ミスをするようならば、それはもう免許を返納する時期が来ているんです。
それを認め、潔く返納してください。あなた方は、様々な面で危険すぎる。
振り込め詐欺もそうです。自分の身内の声も忘れましたか?お金の引き渡しに他人が受け取りにくるっておかしいと感じませんか?
何度も振込作業を行うような指示をする人間に疑問を感じないのですか?
自分がどんなに無防備で注意力散漫な生き物かを理解していない。
何も知らない子供は親や教師が伝えれば、理解して経験にしていきます。
しかし、あなた方はそこをクリアした存在で且つ自らの経験こそ正しいと思い込んでしまって、他人の注意など耳を貸さない生き物だ。
いうなれば、子供よりも手間がかかる。
残念ながら私はITに疎いため技術的法的な意味で詳しい意見を発する事はできないが、ただ、神奈川県警の
警察官が過剰なまでに点数稼ぎに走り、その被害を被った1人として、この著者に強い共感を持った。
神奈川県警は他の都道府県警と比べて点数稼ぎが厳しいらしく、1人でも多く職質をこなすために抵抗してこないであろう
草食系の風貌の人物ばかりに狙いを定めて職質をしたりしている。軽犯罪法みたいな曖昧な法律を全力で好都合に解釈して
草食系を摘発しまくっている。銃刀法ではセーフの短い刃物(ハサミ等)でも神奈川県警なら摘発される。
他方で、いかつい外見のヤンキーは信号無視しようと平気でスルーするし、外国人の違法なキャッチもスルーする。
振り込め詐欺は格好の点数稼ぎになるから、あえて胴元を捕まえず、受け子ばかり捕まえている。
騙されたフリ作戦に失敗してカネを奪われて泣き寝入りしている高齢男女も少なくない。
それって振り込め詐欺の亜種じゃない?
つまり、返信するとNHKを名乗る詐欺グループのカモリスト入りするわけ
はれのひ詐欺被害者を集めてイベントって、被害者名簿作成イベントにしかなりえない。
一度でも詐欺の被害に遭った人は、残念ながら繰返し詐欺に遭う傾向がある。理由はいくつかあるが、その一つに詐欺被害者名簿に記録され、詐欺の世界で名簿が広がるというのがある。
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-CK2017122202000061.html
今回のはれのひ被害者は20才の人達。この人達が集まった名簿は、非常に詐欺の世界では価値が高い。今後何十年に渡ってカモリストとして使えるからだ。
西野のリベンジ成人式に出席した人は、今後何十年と振り込め詐欺、架空請求詐欺、オークション詐欺、投資詐欺などさまざまな詐欺に遭う人生を送ることになる可能性が高い。
あ、詐欺師側なら支持するかな。
テロリストやテロ支援国家と関係の深い団体や個人の口座は凍結されて、テロリストやテロ支援国家に送金は難しい。
誰も改竄できない取引の正当性は担保しつつ、誰も個人を特定できない完璧な匿名性!
テロとか自分から遠すぎて実感がわかないけど、身代金とか振り込め詐欺あたりなら一般市民にも関係するかもね。
スマートコントラクトが実装された仮想通貨が市民権を得たら、もっと便利!
足がつかないうえに踏み倒されないノーリスク闇金を開業できる!
今はまだ仮想通貨は、使えるところがない、ただの電子のゴミだけど、これが本当に通貨としての地位を獲得していけば、すごく便利かも。
振り込め詐欺に遭いました。結末はバッドエンドです。
仕事を抜け出して近所のスーパーのATMにお金を下ろしに行った時、ATMの前でおばちゃんが携帯電話を片手に並んでいました。
やたらと大きな音量で会話をしていて、携帯電話から漏れて聞こえる声は若く、いい声をしていました。
おばちゃんの番が来たので、電話を切ってATMに入るだろうと思ってましたが、そのまま中へ。
これは振り込め詐欺じゃないかと思い、ATMに入り「大丈夫ですか?振り込め詐欺ではないですか?」と声を掛けました。
大丈夫なら仕方がない とは思ったのですが、腑に落ちないままATMの外へ。
並んでいる他の方に振り込め詐欺じゃないですかねぇ大丈夫ですかね?と会話をして、今度は二人で声を掛けにATMの中へ。
「おばちゃん、振り込め詐欺じゃないですか?」と聞くも先程と同じ返事です。
聞き方が悪ったと思います。
大丈夫ですか?と聞いて 大丈夫じゃない と返事をする人は殆どいないはずです。
とりあえず断言で「それは振り込め詐欺ですよ」と言えば良かったんです。
振り込む前におばちゃんの話を聞けばよかったと思います。
仮に詐欺じゃない場合は振込はいつだって出来るのに。振り込んだ後では遅すぎました。
ATMから出てきたおばちゃんが「大丈夫よ、そんなんじゃないよ」と言って出てきて話しかけてくれました。
後から他の方から話を聞いたのですが、電話の内容は介護保険の還付金についてだそうです。
「書類を失くしたけど、電話で手続きできるのよ」とおばちゃんは仰っていたそうです。
振り込め詐欺です。
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/ho-huku/16800181.html
「大丈夫よ」といって何処かへ行ったおばちゃんの笑顔が忘れられないです。
携帯電話を奪ってでも話を聞くべきでした。
あの時、唯一止められた自分も騙されました。
とても悔しいです。
信じ切った人間がポスターを目にするでしょうか。少数だと思います。
私みたいな臆病な日和見的な第三者向けのポスターとか作っていただけないでしょうか?
有名な観光地である豫園(よえん)近くを歩いていると、後ろを歩く友達が誰かに話しかけれれたようで、立ち止まっている。
横には20代と思しき中国人の女性。スマホを渡しながら「写真を撮ってくれ」と頼んでいるようだった。
話しかけられた友達のことを「若い女性に頼まれたんだから撮ってやれよ(笑」とからかいながら様子を見ていると、写真を撮られ終わった女性が「あなたたちの写真も取りましょうか?」と聞いてきた。それも英語で。
シャイな友達は「いいです、いいです。ノーサンキュー」と断ってしまったが、自分は(まぁこういうときはお互い様だ)と思いながら、自分のスマホを渡して写真を撮ってもらった。
あとになって考えれば、これがすべての始まりだった。
「写真撮って」をきっかけにして、相手の中国人女性が英語で色々話しかけてくる。
聞けば職業は幼稚園の先生で、2年前から上海に住んでいるという。日本語はちょっとだけ勉強したことがあり、この前の夏にはクルーズ船で福岡に行ってきたとか。
今度はこちらに質問してきて、いつから上海にいるのか、何日間いるのか、今日はどこに行くのか、どこどこ(上海の有名スポット)には行ったのか、などなど色々聞いてくる。
私のほうが英語が得意なので(そう、中国人女性との会話は英語で行われている)、相手の質問に答えつつ、友達との間に入って通訳っぽいこともしながら、5分ぐらいは路上で立ち止まって話していただろうか、さり気なく女性が「お茶は好きですか」と聞いてきた。
「ええ、お茶は好きです」
そう、私は中国茶&台湾茶が好きだ。大学生のころには、毎月のように横浜中華街の馴染みの台湾系茶屋に通っては、いろいろなお茶を買いつつお店のご主人の講義(?)を聞いたりもした。今でも台湾に行けば、台湾茶を大量に買ってしまう。そんなお茶好きと知ってか知らずか、相手がお茶の話を振ってきたので、私はすっかり警戒心が薄れてしまった。
「この近くで、年に一度の茶道(ティー・セレモニー)をやっているのですが、一緒に見に行きませんか?」
うん、見てみたい。それが、その時の正直な気持ち&答えだった。
ティー・セレモニーとは、なんだか仰々しい動きをしながら中国茶を淹れるパフォーマンスで、いわゆる「ザ・観光客向け」のショーなのだが、実は一度も見たことがなかった。それは、私自身がひねくれた性格(あんなもんは観光客向けの見世物だ!)だからわざわざ見ようとは思わなかったし、今までに日本や台湾で行ったお茶屋さんが本気の真面目な(?)お店でそういうショーをやっていなかったこともある。
しかし、この時ばかりは、どういうわけか、暇つぶしというか見世物として、そういうのを見てみるのも悪くないなと思ってしまったのだった。
「じゃぁ、一緒に行きましょう」というわけで、女性に連れられて(今思えば”釣られて”だ)上海の街中を歩いて行く。
歩きながらも女性は、こちらの年齢やら職業やらホテルの場所やら、なんやらいろいろと聞いてくる。私は他人からプライベートなことを根掘り葉掘り聞かれるのが嫌な性格なので、多少は誤魔化しながら適当に答えていると、今度は干支やら星座なんか聞いてくる。てか、干支はともかく星座の英語名なんて知らんがな!このお姉さん、英語力はかなりのものだった。
まぁそんな訳で、移動中もずっとしゃべりながら5分ほど歩いただろか、着いたのは(連れてこられたのは)裏通りにある間口の狭い古道具屋?お茶屋?のようなお店。
お姉さんは、店頭に立っていた赤い民族衣装を着た老女に「ティー・セレモニーはやっていますか」と話しかけ(いま思い出したが、英語で話しかけていた。老女は英語はチンプンカンプンのはずなのに)、そのまま我々を店内へと導く。
店の奥には、壁にやいかにも中国っぽい書や絵が飾ってあり、一通りの茶道の道具(茶葉やらお椀やら急須やら薬缶やら)が小さめのテーブルの上に置かれ、その周りを囲むように椅子が5脚ほど並んでいる。
ここでもまた世間話のようなものが交わされ、茶屋の赤い民族衣装を着た老女は「ティー・マスターの先生」だと紹介される。
ティーマスターの老女が中国語で話し、それをお姉さんが英語に訳し、我々がそれを拝聴するという翻訳リレーのティーセレモニーが始まった。
最初は茶道の歴史やらウンチクやらを語っていたのだが、おもむろに老女が”メニュー表”を出してきた。
内心で「あーやっぱり金とるのか」と思った。ここまで一切お金の話は出ていないが、こちらはなんとなくタダで見れるものだと思い込んでいた節がある。
しかしまぁ向こうも商売なわけだし、中国人がタダでわざわざショーを見せてくれるとも思えない。まぁそれ相応の金額であれば払っても仕方ないかと気を取り直して、メニュー表を見てみる。
メニュー表といっても、白黒印刷のちゃっちいものではない。それなりの厚紙にカラー印刷され、製本されている。背景には、茶器や茶葉の写真が印刷されており、まるでどこか高級料理店のメニューのようだ。おまけに、すべて英語表記。
老女がメニューの1&2ページ目を開き、お姉さんがメニューの一部を指して話しかけてくる。「この料金だけどいいですか?」
お姉さんの指の先、2ページ目の中ほどには「RMB48 / kind / person」とある。(RMBは人民元の英語表記)
一人48元。日本円だと約1,000円だ。高いとも言えず、かといって納得もできない、絶妙な値段だ。
普段はお金にうるさい私も、この時ばかりは、納得はしていないけどこの値段なら仕方ないという感じで「ああ、構いません。OK」と受けてしまった。
しかし、はて、見開きページの左下には”ルームチャージが20元”やら”テーブルチャージが30元”やら、なんやら書いてあるのだが、この説明はなし。
すっかり警戒心が薄れていた私は、(取り立てて説明しないということは、きっとこの表記は関係ないのだろう)と思い込んでしまった。
また、2ページ目のタイトルが「1.高麗人参茶」で、2番以降の続きがあることを思わせる表記だったが、メニュー表は老女が持ったままページをめくるでもなく閉じてしまったので、その先は見ていない。
そんなこんなで、ティーセレモニーが始まった。が、茶道の詳細は割愛する。
パフォーマンス自体は面白かった。合計で6種類のお茶を飲んで、それぞれの茶葉の解説。その間に、金運を呼び寄せる(?)ガマガエルの置物を撫でたり、お茶の淹れ方を教わったり、内容自体は悪くなかったともう。
パフォーマンスが終わると、老女が、先ほどとは別のメニュー表を出してきて、茶葉のお土産はいかが?と売り込んできた。
値段を見て、私は「むむむ、、、これはボッタクリやな」と思った。
ジャスミン茶やら鉄観音やら10種類ほどの茶葉が載っており、それぞれ大・中・小と3種類のサイズが有るようだが、小サイズの一番安いやつでも380元、なんと7,600円もする!
普段から飲む中国茶は100g 1000円もあれば十分、と思っている私の味覚&金銭感覚からすれば、これは完全に予算オーバーだ。
いや、もちろん超一級品の茶葉には驚くほどの高値がつくこともあるだろうが、私の感覚ではナシだ。それに、いま飲んだやつにそこまでの価値があるとも思えない。
「わー、美味しいお茶だった。私はお土産に少し買っていくわ」というお姉さんに影響されたのか、財布を取り出して買おうかどうか迷っている友達に小声て「買うのやめとけ、高すぎ」と耳打ちする。
お姉さん、こちらの戸惑う様子に気づいたのか「ああ、いいのよ、買う買わないは自由だから。私は買うわ。んで、あなたはどうする?」とあくまで買う雰囲気を作り出そうとする。
なんか嫌な流れになってきなたなぁーと思いつつ、「悪いけど、やめとくよ。最近は紅茶にハマっててねぇ、まだまだ在庫がいっぱいあるから」と半分本当・半分ハッタリの話をしてお土産購入は断った。
なんか早く帰りたいなぁと思っていると、店の老女、もといババアが勘定書を持ってきた。
おい、1,280元って、日本円でざっくり2万5千円だぞ。本気か、こいつら。
一瞬にして頭に血が上った私は、思わず「これちょっと高すぎない?」と文句を垂れる。
いわく、お茶1種類1人あたり48元で、3人で6種類飲んだから
48元 × 3人 × 6種類 = 900元 だという。(実際には48元より高いお茶もあったので、大雑把な計算で)
そこに、客引き女のお土産代が加算されて、締めて1,280元だという。
金額にピンときていないのか、財布を取り出して札を数えようとしている友達の動きを慌てて止めて、スマホの電卓アプリで日本円に換算した結果を見せて「高すぎだろ、こりゃ」とキレ気味にいう俺。
敵に向き直って「最初のメニュー表をもう一度見せてくれ」という俺。
奥から取り出されたメニューには、確かに”それぞれの茶葉のページに”「RMB48 / kind / person」、つまり「茶葉1種類当たり お一人様48元」とある。
あーそういうことね、このおちょこ口一杯にも満たないお茶一つに約1,000円を課金し、それが6種類だから6,000円だと。
あーそうですか、確かに書いてありますね、はい、そうですか、って納得できる訳がない。
「こんなの高すぎだろ」
「いや、ティーマスターの先生がこれだけやってくれたんだから、決して高くはない」
「日本でもこんな高くねぇぞ」
「茶道のパフォーマンスを受けたのは認めるが、この価格には納得できん」
「お茶一杯の値段は高いかもしれないが、ここ上海では、急須にお湯を継ぎ足しながら何倍もお茶を飲んで、何時間もおしゃべりできるシステムなのです。ほら、メニュー表のここにも書いてあるでしょ」(確かに英語でそう書いてある)
「そんなこと言ったって、こちとら、メニュー表の1&2ページ目しか見せられてないし、そこにある『一人48元』だけ払えばいいのかと思っていた」
とかなんとか、英語で喚き散らして少し興奮が収まった俺は、勘定書を手に取って冷静に考えてみる。
合計金額は2万5千円だが、そこには客引き女のお茶代とお土産代も含まれている。純粋に我々が払うべきは、相手の言い値では1万2千円、一人あたり6千円だ。
さて、この茶道パフォーマンスにそれだけの価値があるだろうか?いや、ない。払いたくない。だからといって、払わなくて済むわけでもない。
俺は手を顎に当て、少し考えながら、黙り込む。
客引き女が何か話しかけてきたようだが、怒りのあまり全然気づかなかった。
しばらくすると、敵も「面倒くせえ客だな」と思ったのか「じゃあ、いくなら払うのか」と態度を軟化させた。
なーんだ、やっぱりボッタクってる意識があるんじゃねぇか(笑
ここはあくまで、当初の理解どおり「一人48元」で押し通そうと、「3人分で150元なら払う」と言ったつもりが、相手は「1人あたり150元」と誤解したようで、「ならそれで構わない」ということになった。
横でポカーンとしていた友達に、小声で「悪いけど100元払ってくんない?」と言って、財布から100元札を取り出してもらう。
この時、財布の中に、100元札が2〜3枚と、日本円で1万円札が2枚、さらにパスポートまで入っているのが丸見えだったので、財布をさっさと仕舞わせる。
「んじゃ2人分で100元ね」
「え、いや、1人150元でしょ」
「いやいや、だから、最初から言っているとおり、1人48元だと思っていたの。だから、細かい端数は無視して、2人で100元!」
これには、さすがの店のババアも客引き女も怒ったらしく「そんなの少なすぎよ!」とかなんとか言っている。
「そんなのってあり?もう、まったく。せめて部屋代としてもう100元出しなさいよ」
(あーあ、面倒くせえなぁ。でも、あと100元でケリがつくなら)と思ってもう100元を出した。締めて200元のお支払だ。
この期に及んでも、客引き女は演技(?)を止めないらしく、
「あなた達が200元しか払わないなら、残りの分は私が全部払うわ」といって、本当に財布から100元札を取り出して払っている。
疑い深い私は、この光景を黙ってボーっと見ながら、頭の中は「なんだ見せ金か。払うふりして、あとで取り戻すんだろうな。わざわざこんな演技しなくても。」と冷めていた。
でも、この見せ金に釣られて、やっぱりお金を払ってしまう人もいるんだろうなと思った。
まぁ、兎にも角にも、支払いを終えて、そそくさと店を後にする。
客引き女は相変わらず話しかけてきたが、もう俺は怒りと情けなさとで、会話する気力もなかった。
「この後はどうするの?豫園を観光?」とかうるさいので、とにかく客引き女と離れたかった俺は「いや、ホテルに戻るよ。だから地下鉄の駅まで。」と言った。
本当は歩いて帰れる距離のホテルだったのだが、一緒に歩く友達に「余計なこと言うなよ!」と目配せしながら、「地下鉄でホテルまで戻る」と言い、客引き女とは駅前で別れた。
さて、結果的に2人で200元。1人あたり2000円弱の被害額(?)で済みましたが、百歩譲っても適正価値は半分の1000円ぐらいだろうと思っています。
ネットで検索すると、同様の被害例がこれでもかと出てきます。引っ掛けのパターンとしては、典型的な手口なのでしょう。
それは、相手が片言の日本語ではなく、英語でベラベラ話しかけてきたことも大きく影響していると思います。
ネイティブ日本人の私達にとって、片言の日本語にはとても違和感や警戒心を覚えることでしょう。しかし、相手が流暢な英語を話すとなると、日頃の英語コンプレックスも相まって、相手が対等もしくは上等の立場にすら覚えてしまいます。
もしかしたら、このボッタクリ集団の元締めは、そういった日本人の英語コンプレックスを付け入るために、あえて日本語を使わず、英語で商売をしているのかもしれません。
・英語が完全に理解できなくても、とりあえず「OK」と言ってしまう日本人(なまじっか少しは分かる言葉だけに、タチが悪い)
・英語で書かれたメニュー表をよくよく見てみれば確かにそう書いてあるので、仕方ないかと思ってしまう
・もし不満があったとしても、英語では言いたいことも言えずに、泣き寝入りするしかない
日本の振り込め詐欺のように、ある程度マニュアル化&パッケージ化されているのかも。
写真を撮ってくれと頼まれること、また旅行者同士で世間話や情報交換をする、それ自体はとても楽しいことです。
また、善意の現地民がおすすめの観光地に連れて行ってくれることも、本当にあるのかもしれません。(滅多にないからこそ、メディアが美談として取り上げる?)
・お茶屋に連れてこられた時点で「このお店は大丈夫なのか?」と、自分で立ち止まって考えなかったこと
・メニュー表を見せられた時点で、「総額はいくらなのか?」と相手に確認しなかったこと
要するに、自分自身でよく考えて、納得してから行動する、という基本原則を疎かにしてしまったことが、今回の失敗につながってしまったのでしょう。
がとっさにできなかったことです。
私の場合、スマートフォンをネックストラップで首からぶら下げていたのに、いざパニックになっていまうとスマホのことなどすっかり忘れてしましました。
今回の場合は、まぁしょうがねぇかーという感じで、いい勉強になったと思っています。
これが下手にマッサージ店とかに連れていかれたら、それこそ身ぐるみ剥がされていたかもしれませんし、被害額も少なく済んだと思って諦めつつあります。
同様に被害にあう方が一人でも減ることを願うばかりです。