はてなキーワード: ソーシャルゲームとは
24時間365日、バーチャルの世界において現実世界と同じ時が流れ、それでいて現実世界と違う、何者にもとらわれない空間が大好きだった。
1年ほど前から発表されていた、スマホ版どうぶつの森の話を聞いたとき、胸がときめいた。
ソーシャルゲームをほとんどやらない私だが、どうぶつの森こそ、日常に寄り添うスマホに適したゲームではないかと思案した。
1年待ち、いよいよ配信となったポケ森。
私の求めていたものとは全く違っていた。
細かく言うといくらでも出てくる。
雨や雪などの天候ランダムがない、マップがオープンではない、採れる虫や釣れる魚の種類が大幅に減った、雑草が抜けない、使用アイテムは基本的につり ざおと虫あみのみ、虫取り大会等の短期間イベントの排除、収集の為の博物館の廃止。
なによりも残念だったのが、どうぶつたちとのコミュニケーションが、コミュニケーションではなくなったことである。
今作では、アイテムを調達し、短い会話のあと、ハートが溜まるシステムで、もうこれはひどいと思った。
パシリゲー、お貢ぎゲーと言われてもこれはしょうがないと思った。
こんなゲームだが、続けていれば楽しめるだろうと妥協していたが、気付けば数日前からやらなくなってしまった。
ゲームシステムをそのまま引き継ぐこともできたはずだ。なぜ変えたのか。
消費ユーザーが悔やんでも仕方ないのかもしれない。
日本が舞台じゃないし登場人物が外人なのに日本で日本人が演じるから間違っている。
この逆を行けば大ブレイク間違いなしなわけだよ。
日本が舞台で登場人物が日本人の作品を日本人が演じればいいのだ。たとえそれがどんなにファンタジーでも日本が舞台で日本人が演じる限りはきっと溢れんばかりのリアリティが観客の目頭を焼き尽くし視覚野にこれは現実だと錯覚させること間違いなしである。
しかし、それが元々リアリティのある作品であっては面白みがない。たとえば半沢直樹や下町ロケットは内容こそふざけていたが作品の地盤そのものはこれといってファンタジーでは無かった事が記憶に新しい。あれでは駄目なのだ。リアリティのあるファンタジーによって脳に混乱が引き起こされ、それによって◯◯はいいぞしか連呼できない傀儡を生み出すに至ってこその実写化ではあるまいか。
ならば選ぶべきは限りなくファンタジーでありながら舞台が日本であり日本人が主役の作品だ。そこで私が推奨するのがFate/stay nightである。殷賑極まるソーシャルゲーム業界において、話題性において頂点にすら立っているとすら噂されるあのFGOの原点、日本有数の傑作文學でありながらジャンルが18禁ビジュアルノベルゲームであったばかりに頭の固い老害の暗躍により認知を拒まれ続けた悲劇の雄篇である。
他人の成功を妬むしか脳がないネットモヒカンの手によりアーサー王が美少女であることばかりが殊更に注目されるが、この作品の主要人物は大部分が日本人である。主人公、ヒロイン、ライバル、主人公にそっくりな正体不明の強敵にして頼れる兄貴分、創作物を顕現させる器として選ばれた名も知らぬ農民にして無銘の妙手、これら全てが日本人である。当然舞台は日本の冬木市、モデルは神戸。
何故いつまで経ってもFateが実写化されないのか不思議なぐらいだと思わないかね?私は不思議だ。日本七不思議を現役世代だけで決めるなら絶対に入れるべきだろう。
気付けば、10年以上経っていた。
自由な村で、釣り竿を水面に落とせば、四季折々の魚達が顔を出し、自分で服を作ろうとすれば、デザインをドット絵で自由に決められた。
博物館があり、珍しい生き物を捕まえたときは、それがどんなに高く売れようとも、寄贈し、展示されることで自己満足に浸った。
24時間、365日、どうぶつたちはその時々で様々なリアクションを見せた。
花を植え、木を植え、雑草を引っこ抜いた。
株で金を儲けた。
いろんな思い出が、おい森には詰まっていた。
ポケ森は何がしたい。
なぜゲームシステムを変えた。
ユーザーはノルマを与え、それを解消していくことで、ゲームが進行する。
これはダメだ。
DS以来ゲームに触ってこなかった俺が、久しぶりに今度はスマホを通してどうぶつの森に触れると少しでも期待したのが馬鹿だった。
反省。
ってみんな思うかもね。
なんでガチャの時のバグをみんな恐れているかと言うと、
設定ミスったら、今は全額返金がメジャーでして。
そして、単純な設定ファイルの編集ミスは実は結構やらかされている。
ゲームによっては、返金時に数億〜数十億円の損害が発生する。
(月初とか月末の目玉ガチャとかでミスったらぁぁぁぁあああああああ)
君のミスでうん億円の損失だよ、
と責められることはないだろうが
ミスると心が痛いぞ。
なので、ソーシャルゲームの開発に関わらない人から見ると、
異様にガチャのバグを恐れている感じに見えると思う。
俺には見えた。
確率変動なんて、バグ入りそうな実装やるくらいなら、
何度もガチャやったり、
素直に確率絞ったり、
ガチャにおまけつけろよぉおおおおお
とは思っちゃっても仕方ないよね
俺はゲーム内イベントやる方が良いと思うけどね!
みんな喜ぶから!
イベントは技術者の実装コストがかかるから!
新規開発を進める手が止まるんだ
楽しんでいる人がいるから水を差すようで言いづらいのもあるんだろう。
何故そのようなクソゲーを楽しんでいるんだと。
だから「クソゲーを遊ぶな、ヤメロ」ではなく「このようなクソゲーを真似しないように」
と導いてやるのが良いのではないだろうか。
オマージュも楽しめないならヤメロ!とまで言い出す始末である。
一回だけなら良いかもしれない。だがこれで何度目だ?
何度オマージュが出れば気が済むんだ?
オマージュというのは相手の作品を尊敬しているからこそのものであり
ネタでやるものはオマージュというよりパクリとかパロディという単語がお似合いではないか?
権利側が訴えなければ良い、権利側が自分の作品を知っている人がいるんだ、と言われて
別に悪いことじゃないだろと思うだけで終わりなのか?
誰しもが楽しんでもらえるゲームじゃなくて悲しいと思わないのか?
利益を生み出すためだけに作っているゲームはゲームとは呼ばない。
ただのビジネスだ。
楽しく遊べている連中は正直羨ましい。
こんな紙芝居のようなキャラグラにスキップも出来ない宝具演出、長いロード、終わりのない課金
よく続けていられるものだ。
横スクロール系ではキャラはやや正面に向けるのがキャラを魅せるコツだと知らなかったのか、
気づいたとしても初期設定からは変えられないよな、それがソーシャルゲームだからな。
泥船に泥を塗り続けてなんとか耐えているけどいずれ沈んでいくのか、いや潔く早く沈んでほしい。
期間限定アイテムや欲しいキャラクターなど10万円、100万円出しても出ない時はでないわけでそれだけ消費されるということです。
私はテレビが好きで特にバラエティーを楽しんでいます。スポンサーはゲームメーカーが多くその殆どがソーシャルゲームのメーカーです。
テレビ自体面白いつまらないという議論は置いておいて私のように楽しんでいる人も一定数いますしそれが放送されるのも
一昔前だとパチスロのCMも多く規制される流れでなんだかなという感じでしたがソシャゲに関しては今のところは大丈夫ですし
大半は国内のメーカーということで安心して支払うことができます。消費が少なくなる昨今課金してくださるユーザー様が多く支出
してくださるお陰で経済が少なからず回っていることはありがたいです。
数百万をスマホで簡単に多くの人々に支払わせるシステムは他の製品やサービス、水商売でもなかなか聞きませんし素晴らしいシステムです。
ソシャゲに課金する神様のお陰で手も汚さず楽しませてもらっているので今後とも宜しくお願いします。SSRが出るまでどんどん課金してくださいませ。
向かいに座ってた40代サラリーマンという感じの男性が、おもむろに左手薬指の指輪を外した。
私は、ああ、キーホルダーにつけるのかな、と思った。
ビジネスカバンの外ポケット内側にリングホルダーを用意してあって、そこに慣れた手つきで指輪を隠したあと、少しキョロキョロしてスマフォに目を落とした。とても嬉しそうだった。
そういうものがあるのかと驚いた。
新宿に向かうなかで、30代の新婚さんに見えるカップルが乗ってきた。もうほろ酔いで、今にもキスをしそうな雰囲気だった。
少し辟易しながらも、どうぞお幸せにとしか思うことができなかった。
隣に座り込んできた20代の残業終わり風の男性のシャツが半分出ていた。伸びた爪でソーシャルゲームをにこにこやっているのが窓越しにわかった。
まあ、よくある普遍的なレッツゴー陰陽師のニコマスなんだけどね。
泣けた。
ざっくり言うと、アイドルマスターsideMで陰陽師的な仕事をしてる葛之葉雨彦ってキャラが、昔ニコニコで流行ったレッツゴー!陰陽師の曲に合わせて踊るっていう、まあ、よくあるやつ。なんだけど、原曲では巫女さんが出てくるパートで、アイドルマスターシンデレラガールズの巫女さん道明寺歌鈴を始めとした和服モデルが踊るシーンと、アイドルマスターミリオンライブでエクソシスト役をやった篠宮可憐が踊るシーンが差し込まれる。
少し昔話をしようか。
アイドルマスターは、12年前に作られたポリゴンのキャラが歌って踊るかなり異端なアーケードゲームで、3Dモデルが踊るのなんて今でこそ当たり前だけど、当時はかなり奇異な目で見られてた。それでもコアなファン層を掴んでそれなりのヒットとなってコンシューマ機で続編がリリースされた。
それが市民権を得たのは、色んな曲に合せてアイドルマスターのキャプチャ動画を編集した、いわゆるニコマスと言われる動画だった。
時を経て、ゲームの主戦場がソーシャルゲームに移行しつつあった2012年に、ソシャゲ版アイマスとしてシンデレラガールズがリリースされる。3Dモデルも何にもない単なるポチポチおつかいゲームだったが、魅力的なキャラクタに時流が味方してヒット作となる。で、それに追随する形で、正当後継ミリオンライブと女性向けsideMがリリースされた。
さらに時は過ぎて、元祖アイマスから10年経った2015年、切込み隊長シンデレラガールズが原点回帰して、3Dモデルが歌って踊るリズムゲーム、スターライトステージがリリースされる。メディアミックス戦略のお手本となるような、アニメ放映やライブとシンクロした完璧なタイミングでリリースされたこのゲームは、スマッシュヒットとなる。そしてこれに追随する形で、今年立て続けにミリオンライブとsideMの3Dダンス音ゲーがリリースされた。
昔話終わり。
たった5分の間で、次世代を担うニューヒーロー達が先輩ヒーローの奇跡の軌跡を追随して大活躍する、ド定番のハリウッド映画を見てるような感覚に襲われたんだわ。
わっかんねーだろーなー。
初代アイマスから12年、今年、元祖アイマスメンバーの新作ゲームが発表されたんだけど、Stella Stageって言うんよ。
別にたまたまだとは思うんだけどさ。真ん中の4文字を抜き出すと、ちょっとセンチメンタルな気分になるんだよね。。。
自分含めて、昔のオタク仲間は、皆結婚して子持ちになってて、こういう話を肴に酒を飲む機会もなくなった。
付き合ってくれてありがとう。
ソーシャルゲームやMMO RPGなんかのビジネス的に闇が深いゲームに課金して俺TueeしてTwitterでドヤすれば?
(本文中に登場するゲームは架空のアーケードゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」であり、実在するソーシャルゲーム並びにスマートフォンアプリとは関係ありませんので、ここが間違っているという指摘には応じられません)
今私はあるゲームセンターにいる。久しぶりにこんなところに来たもので、見覚えのある筐体もあるが、多くは初めて見るものだ。
その内の一つである、「アイドルマスターシンデレラガールズ」というゲームに目が止まる。どうやらこのゲーム、私も知っている「アイドルマスター」の後継というかスピンオフというか、まあそのようなゲームで、システムはだいぶ変わっているようだが、とにかくアイドルをプロデュースするゲームらしい。
周りの説明を読む限り、本家の作品との違い、この「シンデレラガールズ」というゲームの売りは、とにかく沢山のアイドルがいることらしい。なんとだいたい180人くらいいるとか。この数により、どんな人がプレイしても自分好みのアイドルに出会えるという訳だ。
なるほどそれはいい。私も、友人に本家が好きな者がいて少しやってみたのだが、好きなキャラクター、というのはいてもどうも「プロデュースする」という気持ちにはなれずあまりハマる事が出来なかったのだ。これならきっとそういう娘に出会うことが出来るだろう。
そう思った私は、早速プレイすることにした。友人から「アイドルマスター」は非常に金のかかるゲームだと聞いていたが、私にはこれといって趣味もない。酒は好きだが飲み会は嫌いであまり金は使わないし、たまには娯楽に思う存分金を使ってみるのも良いだろう。
ゲームをプレイし始めると、少々目に悪い黄緑色の服を着た女性が話し掛けてきた。どうやら彼女が私のアシスタントをしてくれるということらしい。それにしてもこの声、聞いたことがあると思ったらどうやら有名なあの声優が演じているようだ。アシスタントからしてこれほどの声優が演じているのだから、きっとアイドルの声優もそうそうたる人物が演じているのだろう。
少しばかりの説明を受けた後、三人の娘が登場した。とりあえずこの中から一人選んで欲しいとのこと。180人では無いのか...?と思いつつ話を聞いていると、どうやらチュートリアルの延長のようなものらしい。どうせなら最初から全員から選ばせてくれればよいものを、と思うが、まあそれは仕方がない。何かシステム的な障害があるのだろう。とりあえずは笑顔の眩しいピンク色の衣装を着た娘を選んでみる。
それから暫くばかりその娘と共に仕事をこなしたり、Liveバトルという対戦イベントをこなしたりなど、基本の操作をいくつか行った。その過程で何人かのアイドルをプロデュース可能になったが、彼女達は自分が選んだわけではない。勿論このようかゲームのキャラクターである以上みな可愛いのだが、やはりどうもピンと来ない。ゲーム上では、どうやらチュートリアルが終わったらしい。だが、肝心のプロデュース対象アイドルを選択することについては、結局最後まで触れられなかった。
その後少し色々と弄ったり、ネットで情報収集したりしたところ、どうやらこのゲーム、ゲーム中には自分でアイドルを選ぶという操作は無いようだ。自分の好みのアイドルをプロデュース可能にするには基本的にはガチャと呼ばれるランダム要素に頼るしかないらしい。それも、性能の高い状態でプロデュースするには特別なガチャを利用しなければならないのだが、そもそもその対象となっているアイドルとなっていないアイドルがいるとか。
色々調べるうちに、私は一人のアイドルに強い興味を持った。彼女は18歳。身体付きは非常にセクシーだが性格はまだ幼く、アイドルを目指したのも母親の影響。アイデンティティの多くを母親に依存しているため自分に自信が無いが、ふんわりとした性格ゆえにそれを表に出すことはあまり無い。そんな娘だった。
正直、実際に居たら苦手なタイプだろうと思う。話し方もきつい。だが私は彼女の危うさに非常に魅力を感じたし、自分が支えてあげたいという思いに駆られた。
このゲームの遊び方として、好きなキャラクターだけ選び、ゲーム外で色々と妄想したり、創作したりして楽しむといったことも主流らしい。だが私はせっかくだから、このゲームを楽しみたかった。そこでまずは、先程のガチャを利用してみることにする。
残念ながら彼女は現在、特別なガチャのほうでは登場していないらしい。そこでまず一般的なガチャを利用することにした。幸いこちらはゲーム内クレジットを利用するタイプであり、最初の娘と稼いだクレジットで何度も回すことが出来た。かなりの試行回数の後、私のプロデュース担当となる彼女は現れた。
だが、私の前に現れた彼女は喋ってくれなかった。台詞はある。画面上に表示されている。だが、声は流れない。はじめ、私はゲームのバグか何かかと思った。だが、アシスタントの声、始めに選んだ娘の声、途中で加入した娘の声は正常に流れている。どうやらバグでは無いようだ。
調べたところ、どうやらこのゲームには、cvの実装されている娘とされていない娘がいるらしい。私が今まで出会って来た娘たちはみな、たまたま実装されている娘たちばかりであったために気付かなかったのうだ。
アシスタントにcvを実装し、肝心のアイドルに実装しない。なぜそのようなことになっているのか私には分からなかった。しかし一つ確かなこととして、例えcvが実装されていなくとも、選んだ彼女の魅力は薄れていない。実世界では経験した事が無いが、これが一目惚れという奴なのかもしない。
声が無いのは仕方ない。それなら、より彼女の事を知る為に台詞をより聞く、いや見るしか無いだろう。そう思い、私は彼女の台詞を集めることにした。これがなかなか大変であり、私がプレイする以前に期間限定で発せられていた台詞を手に入れるにはこのゲームをプレイしている他者と交換しなくてはならない。交換と言っても、ゲーム内通貨として流通しているアイテムにはお金がかかる。ここに来て友人の言葉を思い出したが、すっかり彼女に惚れ込んでしまった私にとっては最早そんなことはどうでもよかった。
それなりにお金を使い、なんとか彼女の全台詞を集めることに成功した。彼女の言動は一々私の心を震わせ、より一層彼女が愛しくなった。
だが台詞を一度全て集めてしまうと、その後は辛い時間だった。台詞はゲーム中で期間限定で開催される「イベント」またはガチャに登場することによって追加されるのだが、それに私の担当が登場するのは非常に長い間隔を必要とした。
更にイベントの中には、「アイドルプロデュース」という、まさにこのゲームの本体とも言えるものがあったのだが、私の担当は一向にそれに登場しない。それどころか、登場することを期待さえ出来ないような状況であった。
では、このゲームのもう一つの遊び方として紹介されていたゲーム外活動はどうかといえば、それも辛いものだった。
絵が沢山描かれたり、漫画に登場したり、小説が書かれたりするのはいずれも、cvの実装されているアイドルや、そうでなくとも特別な人気があり、登場頻度の高いアイドルばかり。私の担当と来たら、自分以外で彼女を担当としている者を見つけるのにも苦労する始末だ。
ゲームをプレイし続けているとある日、大きな機能追加があった。アイドル達が画面中で踊るようになるというのだ。友人の言うには、本家の魅力の一つは3Dで踊るアイドル達であったらしい。
これまで一度も、実際の画面上で動くことの無かった私の担当アイドルが、ついに踊る。言葉に出来ない嬉しさが身体を駆け抜けた。3Dモデルの実装は順次行われるということで、その順番は案の定といったものだったが、それすらも気にならなかった。
だが、すぐにその喜びは失われた。
確かに実装された3Dモデルは素晴らしく、私は画面上で踊る彼女に涙した。だが、アイドルの生命線の一つである衣装。それが私を苛んだ。一部のアイドルには次々と衣装が実装されていくなか、私の担当アイドルには一向に追加される気配が無い。また、この大型機能追加以降急激に増えたプレイヤーの多くはそんな多くの衣装を持つアイドル達を気にいることが多く、ゲーム外での扱いの格差もどんどん広がっていった。
また、そもそものcvの問題もより大きくなった。私の担当アイドルがどんな曲を踊ろうとも、その曲を彼女が歌うことはなく、聴こえてくるのは他人の歌声だ。そのうち、私は彼女に踊らせることすら苦痛になっていた。
機能追加以降のプレイヤー人口の増加でかなり儲ける事が出来たのか、ゲームはどんどん発展していった。有名なタレントを用いたCMを見かけるようにもなった。アイドル達による新たなCDシリーズも発表された。だが、どんなに儲かっても私の担当しているアイドルに声が付くことは無かった。
それでも、私にはこのゲームを止めることは出来ない。完全に彼女に惚れ込んでしまった私には。
ゲームセンターに行き、彼女の登場しないイベントの予告を確認し、彼女の登場しないガチャの更新を確認し、彼女の登場しないCDの試聴ページが出来た事を知る。自衛のため、CDの試聴は聞かない。そしてゲームを終了させる。
どうやら今度、新たな「アイドルマスター」が制作されるらしい。そこに登場するアイドルには、cvが実装されているそうだ。
そう思いながら、私は静かにゲームセンターを後にした。
こんにちは。最近ハマっているアイドルマスターミリオンライブシアターデイズというスマートフォンアプリの話をします。なんか最近やれ更新が遅いだの音ゲーとして曲数が少ないだのと言われていますが、このゲームのウリはそういうところではない。
という話をします
その前にまず簡単に「アイドルマスター」というゲームについて簡単に話をする必要があります。アイドルマスター(以下アイマス)とは、旧ナムコが2005年に稼働開始したアーケードゲームより始まる、ゲームシリーズ及びメディアミックスの総称を指します。プレイヤーはアイドルのプロデューサーとなり、様々なミニゲームやコミュニケーションを通じて、担当のアイドルをトップアイドルに育て上げる、と言うものです。ここ最近の作品にはあまりない特徴として、固定されたストーリーやエンディングがない事が挙げられます。これは特にPSP版までの特徴ではあったのですが、定められた期間の中で担当のアイドルをどのくらい育てることができるか。その結果どのような結末を迎えるかはプロデューサーの腕次第というのが大きな特徴でした。(PS2版からは割りとストーリー性が強くなったり、逆につい最近のものではもはや終わりのない箱庭のような感じなっていますが…)。いや、いったいそれのなにが面白いんだと思われる方もいるかもしれませんが、私自身このゲームがここまで多くの人に愛されるのはこの
何度やっても同じ展開はなく、誰がやってもその一回はその人のその1回だけのもの
という、担当と紡いだストーリーや絆が特別なものとなる感覚が大きかったのでは似かと思います。だからこそ、いまでもSNSなどで「俺のアイドルを見ろ」と言わんばかりの宣伝が絶え間なく書き込まれ、そこから世界が日8ろがることが多いのだと思います。それだけ、どのプレイヤーも自分の担当への「自分だけの特別な思い出」を育むことができるゲームなのだと思います。ちなみに私は最初あるアイドルでやったらすっげぇ中途半端なランクで終わってしまいました。でも、アイドルはお礼を言ってくれるんです。ありがとうって。私は申し訳なくてなんか泣きました。
ミリオンライブシアターデイズ(以下ミリシタ)とは、このアイマスシリーズの一編。グリーから配信されているソーシャルゲーム「アイドルマスターミリオンライブ」から派生したスマホアプリゲームです。最近流行りの音ゲーアプリの一つとなっていますが、プレイヤーが実際に行うのは大きく2つ「リズムゲーム」と「コミュニケーションゲーム」です。ミリシタの特徴は、ストーリーなどを読む際に挿入されるドラマパートがフルボイスであることと、そのドラマパートが立ち絵ではなく3Dのキャラクターが常に動いているというポイントです。これにより、ドラマパートがただ文字を読むだだけではなく、視覚的にも様々な情報が得られるようになっています。これまでのアイマス同様に共通のモーションも多いですが、アイドルごとに固有のモーションなども実装されており、より「キャラクターとの交流」を押し出していくゲームに仕上がっています。
さて、いよいよ本題です。他にも様々な音ゲーアプリが群雄割拠し、アイマスカラのアプリゲームも複数ある中でミリシタはどこがすごいのか。一言で言うならば
最も「アイマス」をしている
という点でしょう。まずアプリゲームであることのそもそもの問題として、どうしても課金をしてもらうような機構を組み込まなければならないということ。据え置き機と全く同じシステムでは作れなことなどがあると思います。つまり、アプリゲームである以上はアプリゲームの枠の中で、何らかのセールスポイントを表現する必要があります。そんな中でミリシタはどのような道を選んだのか。と聞かれれば、答えは「アイマスをすること」なのだと思います。先程も書いたようにアイドルマスターの本来の良さの1つは、プレイヤーとその担当の特別な思い出を作れることがあるかと思います。ミリシタでは、登場する全キャラクターとの出会いのストーリーや、様々なカードに起因するストーリーが配信され、レベルの上昇とともに解放されるメインストーリーでは、これまでのミリオンライブでは明かされていなかった設定や、そもそもこのゲームがミリオンライブとはまた違う独自の路線に進みつつあることを示唆するストーリが続々と配信されています。しかも繰り返しますが、コレが3Dキャラによるフルボイスです。その労力たるや、如何程のものでしょうか。
また、ここ最近のアップデートでさらにコレを強化してきたなと感じたのが、「シネマモード」と「リハーサルモード」です。シネマモードは、ドラマパートに新しく実装された機能であり,これまで表示されていたアイドルのセリフを吹き出しごと消去し、画面にはアイドルのみが映り、音声のみの進行にすることで、より没入感を増すことが出来ます。
「リハーサルモード」は、音ゲーパートの練習ができるようになったというものです。これがただの練習であれば、それほど大した話ではなかったのですが、実際にやってみてびっくり。なんと、衣装がレッスンウェアで固定になり、通常のプレイで表示されていたお客さんが全員消去されていました。個人的にこれはすごいなぁと思いました。旧来のアイマスでも、ライブパートがあり、プレイヤーの選択した衣装に身を包みステージで踊るパートがあるのですが、その前にライブやイベントへの出場権を手に入れるためのオーディションがあります。ここでは衣装はトレーニングウェアでの登場となり、プロデューサーだからこそ見られる一面というのが本来あるわけです。華やかなステージはお客さんからの視点ですが、その裏には地道なレッスンや苦労がある。それを知るのはプロデューサーと担当のアイドルだけでいい。そういうわけです。こういう想像の余地こそが、アイマスというゲームの味を引き出し更に深めていくことができる部分だと思います。
このように、ミリシタはただアイドルの記号的な可愛さで売り出したり、音ゲーとしての質のみで売り出そうとしているのではなく、旧来のアイマスらしさを少しでも表現しようとしていると感じられるところがあります。
冷静に考えると、実施のところこれらの感情はゲームに没入し、酔っているからこその話です。旧来のアイマスにしたって、やりこめばやり込むほど一度見た流れが増えてきたり、より高ランクを目指すと行った効率重視のやり方が増えてきます。ミリシタにしても、ドラマパートを各キャラに…くらい他のゲームでも当たり前といえば当たり前です。蚊gられた枠組みの中でどんなゲームに持っていこうとしているか、日々苦慮していることでしょう。ただ、そんななかでも特にミリシタは「アイマスらしさ」を表現し、プロデューサーとアイドルだけの特別な絆や思い出を積み上げるという想像の余地を与えようとしてくれているのだと思います。楽しみ方や感想は人それぞれですが、こういった制作側のメッセージをなるべくであれば拾っていきたいなぁと思ったので、こうして筆を走らせてみました。