はてなキーワード: おい森とは
どうぶつの森が好きだ。
楽しかった。
任天堂はおい森の後も街森やとび森、HHAをヒットさせ、成功を収めていた。
一方の私はおい森一辺倒だった。
街森は買ってもらったけれど操作が覚束なくて結局おい森に回帰した。
とび森は欲しかったけれど3DS本体を持っていなかったことや、部活が忙しくてゲームをしなくなったことなどが重なり縁がなかった。
ポケ森だ。
リリースの数年前から流れていた「どうぶつの森のアプリが出るらしい」という噂の段階で楽しみにしていた。
2017年秋、満を持してリリースされたポケ森に私はのめり込んだ。
久しぶりに会う住人に感動した。
初めて目にする住人もいたがすぐに好きになった。
最初は順調だった。
しかしそう長くは続かなかった。
それから約2年が経った2020年2月、私は再びポケ森をインストールする。
癒やしがほしかった。
2019年秋におい森の頃からの推しが追加されたことも再始動の後押しとなった。
楽しかった。
リリース当時よりも良い仕組みになっていた。
宅配システムのおかげでパシリ感やめんどくささが軽減されていた。
イベントに参加したり、どうぶつに要求される家具を作ったりするのに充足感を覚えた。
おい森とは明らかに違うゲームだけど、スマホアプリという形式上仕方ないと割り切っていた。
ポケ森を再び始めて3ヶ月が経った頃のことだ。
新しいイベントが発表された。
3日間で30万ベルを稼ぐことを求められる。
後から検索してみたところ定期的に開催されているイベントらしい。
ポケ森に失望した。
美術品の贋作も「お金が無駄になる」という点ではそうかもしれない。
私にとってそれらと「がっぽりベルチャレンジ」の何が違うのか。
ローンを払うにはお金が必要だし、株はお金を増やす要素ではあるけれど直接的に「お金を集めろ」とは言われない。
それに最悪無視すればいい。
ローンを返済しない人はほとんどいないと思うけど、別に1番小さい家のままでいてもいいのだ。
株だって利用しなくていい。
がっぽりベルチャレンジは、その期間にポケ森で遊ぶと自動でエントリーされる。
「お金を集めろ」
でも息苦しいことだってある。
https://open.spotify.com/track/7bUApPtxqpGvu1HTLse4dM?si=Xb5S6noGSxyYvR0NcHmcJg
24時間365日、バーチャルの世界において現実世界と同じ時が流れ、それでいて現実世界と違う、何者にもとらわれない空間が大好きだった。
1年ほど前から発表されていた、スマホ版どうぶつの森の話を聞いたとき、胸がときめいた。
ソーシャルゲームをほとんどやらない私だが、どうぶつの森こそ、日常に寄り添うスマホに適したゲームではないかと思案した。
1年待ち、いよいよ配信となったポケ森。
私の求めていたものとは全く違っていた。
細かく言うといくらでも出てくる。
雨や雪などの天候ランダムがない、マップがオープンではない、採れる虫や釣れる魚の種類が大幅に減った、雑草が抜けない、使用アイテムは基本的につり ざおと虫あみのみ、虫取り大会等の短期間イベントの排除、収集の為の博物館の廃止。
なによりも残念だったのが、どうぶつたちとのコミュニケーションが、コミュニケーションではなくなったことである。
今作では、アイテムを調達し、短い会話のあと、ハートが溜まるシステムで、もうこれはひどいと思った。
パシリゲー、お貢ぎゲーと言われてもこれはしょうがないと思った。
こんなゲームだが、続けていれば楽しめるだろうと妥協していたが、気付けば数日前からやらなくなってしまった。
ゲームシステムをそのまま引き継ぐこともできたはずだ。なぜ変えたのか。
消費ユーザーが悔やんでも仕方ないのかもしれない。
気付けば、10年以上経っていた。
自由な村で、釣り竿を水面に落とせば、四季折々の魚達が顔を出し、自分で服を作ろうとすれば、デザインをドット絵で自由に決められた。
博物館があり、珍しい生き物を捕まえたときは、それがどんなに高く売れようとも、寄贈し、展示されることで自己満足に浸った。
24時間、365日、どうぶつたちはその時々で様々なリアクションを見せた。
花を植え、木を植え、雑草を引っこ抜いた。
株で金を儲けた。
いろんな思い出が、おい森には詰まっていた。
ポケ森は何がしたい。
なぜゲームシステムを変えた。
ユーザーはノルマを与え、それを解消していくことで、ゲームが進行する。
これはダメだ。
DS以来ゲームに触ってこなかった俺が、久しぶりに今度はスマホを通してどうぶつの森に触れると少しでも期待したのが馬鹿だった。
反省。