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はてなキーワード: 憲法学者とは

2023-05-07

同性婚の制定には憲法改正必要ない

同性婚導入のためには憲法改正必要っていう主張をネット上ではよく見かけるんだけど、なんというかこの議論はもう周回遅れというか、過去議論なんすよ。

憲法24条に両性・夫婦ってあるからこれを文理解釈して、日本国憲法同性婚禁止してる!」っていう立論は、法解釈学を学んだことのない素人いかにもやりそうなやつで、説得力がないんすよ。

近年いくつか出ている同性婚裁判で、裁判官もこんな雑な議論はしてないんすよ。

同性婚に反対するのに理論武装しようと思って、色々使えそうな物を探して「憲法に両性・夫婦って書いてあんじゃん!これ使えんじゃん!」的な感じがプンプンするんすよ。法解釈ってそういうもんじゃないんすよ。

価値判断が先行すること自体否定はしないけど、その場合でも立法意思や制定過程、他の条文、法律との整合性社会の変化とかも議論に組み込んでもっと説得力はあるようにはする。)

個人尊厳を至上の利益とする憲法の考え方と日本国憲法の制定過程からして、憲法24条に同性婚禁止趣旨を読み込むのはどう考えても無理なんすよ。

同性婚 憲法改正」とかでググればわかりやす解説がたくさん出てくるからそれを読もう。

定評のある憲法教科書渉猟しろとは言わないから、せめてネットにある憲法学者とか弁護士とか法解釈について専門的訓練を受けたであろう肩書を持った人の文章を読もう。虚心坦懐に読もう。

「え、でも、弁護士とか憲法学者とかそういう人って左翼的特定思想に偏ってるんでしょ」的な不安があるかもしれないけど気にするな。そんなレベルの話じゃない。

上記のような素人解釈で納得してしまうような段階の人こそすでに特定思想に凝り固まっていると言っていいから気にするな。

(この意味でこの手のネット上で素人解釈開陳したり広めたりするのは反ワクチン等のムーブと似ている。)

そして理解しよう。まずは理解しよう。何が書いてあるかを理解しよう。難しいかもしれないけど理解しよう。自分の考えと違うかもしれないけど理解しよう。自分主義・主張は一旦括弧に入れて理解しよう。最終的に納得しなくてもいいか理解はしよう。

2023-04-30

僕は憲法学者だ。いや、憲法学者はあまりイメージがよくない方だとは思うが、この「憲法」という単語の響きを使わせていただければ。ちなみに、僕は祖母に勧められたのが20年以上前に「教養ぐらいは持て」と言われた時に、「憲法」という言葉を知りました。それで特に知らなくても生きてこられたのですが、祖母とはよく会った日に一緒に喫茶店に来ていて、僕らの高校時代を話しました。祖母が「ちょっと一回くらい

Anond AI作成

2023-03-30

暇空も小西スーパーヒーローだな

時の首脳のブレインに抜擢されるしキリトモデルだしMMORPGトップクランを率いるリーダー憲法学者でとにかくすごいんだ

2023-02-20

サヨクが失敗という言葉を使うことを批判する人間のひどさ

失敗ではないという専門家の言う事をそんなに生真面目に聞くなら、

利上げと増税しろと言う経済専門家である日本経済学者や

日本国憲法の専門家である憲法学者のご託宣も真に受けたらどうなの?

自分の都合がいい時だけ専門家ガーと言ってるだけじゃん。

専門家の言う事なんて話半分でOKという立場自分からすると右も左もダブスタだらけとしか言いようがない。

2023-02-19

言うて元からウヨ憲法学者じゃん

石埼学

@ishizakipampam

私は、安倍元総理の突然の非業の死以降大きな「喪失感」を感じ続けている。かれの業績や政治姿勢には異論も多々ある。しかしその存在感の大きさは歴代総理の中でも群を抜いている。安倍元総理の突然の不在に多くの国民が感じる大きな「喪失感」を埋め合わせるためにも国葬実施されるべきだ。

石埼学

@ishizakipampam

·

2022年11月20日

リベラル左翼が嫌われる理由

家族地域仕事や国との絆のおかげで生きているのに、それを理解できず、感謝の念もなく、空疎にいきがっているから。

石埼学

@ishizakipampam

リベラル=自立した個人自由を追求する人、左翼マルクス主義者。

ってツイッターでいちいち定義しないといけなの?

石埼学

@ishizakipampam

自由安全平和日本を築いてきたのは自民党政権。そこに様々な克服すべき課題があることは確かだが、まずまずマシな社会が実現されている。その恩恵にあずかりながらそのことを否定するのは井上達夫先生風にいえば「自己欺瞞」。

自己欺瞞」に満ちた人たちが軍国主義化とか何とか騒いでいる。

2023-02-07

左派憲法学者自衛隊違憲とはいえ暴力装置国家運営必要なので解散はできないが、人類の弛まぬ努力によって非武装を目指す姿勢は変えるべきでない」←まあわかる

右派憲法学者自衛隊違憲暴力装置国家運営必要なので、常識的に考えれば改憲するのが妥当」←まあわかる


左翼自衛隊違憲直ちに解散すべき」

右翼自衛隊合憲

↑こいつらなんなん?

anond:20230207105729

集団的自衛権では、禁止されてないか合憲と主張する大石眞、井上武史等の憲法学者のことをリベラルは口汚く非難していたけどね

2023-02-06

俺が自民党だったらまずは同性婚ができるように改憲するけどね。

今の憲法ってできてからもうすぐ80年ぐらい経つわけだが、一回も改憲されてない。

ただ完成度が高いから変えてないというより、なんとなく変えてこなかったというのが印象。年月を重ねるごとに神聖性が増しているようにさえ思える。

まり改憲理屈上の難しさの前にある心理的ハードルが異常に高いのだ。特に9条改憲とかは日本アイデンティティである不戦の誓いに思い切り抵触するので、輪をかけて難しいものになっている。

なので、割と手近な同性婚できるようにするため改憲するのだ。まあ憲法学者からすると、改憲しなくても同性婚は認めることはできるらしいが、ここは相手に譲って改憲しよう。国民投票も通るはず(同性婚を認めないのは人でなしと言うレッテルマスコミ通じて国民に教え続ければ、世論は賛成に傾く)

もしここで改憲ができたら、改憲に対する心理的ハードル国民の中では完全にゼロになる。まあ9条という存在はまた神聖性があるから難易度は高いことには変わらないが、30%くらいには跳ね上がるだろう。

2023-02-04

公金チューチューネット炎上させればいいというLGBTは何周遅れだ

ネオ同和

平 裕介 Yusuke TAIRA

@YusukeTaira

憲法学者個人アカウントツイートのついて、当該研究者所属大学の採る見解と同一であるわけもないのに、インフルエンサーらが当該学名晒した上で、それは大学見解か?とか、そんな研究者を雇っているのか?とか、処分すべき旨述べ、炎上させキャンセルを煽る行為のどこが「リベラル」なのか?

午後4:42 · 2023年2月4日

平 裕介 Yusuke TAIRA

@YusukeTaira

2時間

返信先:

@YusukeTaira

さん

キャンセルの標的とされた教授見解は、私自身は反対だし、誤解を招く表現もあると思うので問題はあると考えるが、法律時報2022年6月号の建石真公子同性婚憲法フランス同性婚法をめぐる『婚姻自由』と『平等』」等を読めば問題ツイート意味は一応把握可能だろう

https://nippyo.co.jp/blogjihou/jihou-backnumber/jihou2022/2022-06/

平 裕介 Yusuke TAIRA

@YusukeTaira

·

2時間

なお、私自身は、同性婚論点について、2021年3月札幌地裁判決違憲判断)の立場に概ね賛成する立場を採っています

札幌地判令和3年3月17日の感想憲法行政法観点から)――「国民感情」vs「国民感情」の調整と、司法本質 - 平 裕介(弁護士公法研究者)のブログ

yusuketaira.hatenablog.com

札幌地判令和3年3月17日の感想憲法行政法観点から)――「国民感情」vs「国民感情」の調整と、司法本質 - 平 裕介(弁護士公法研究者)のブログ

平 裕介 Yusuke TAIRA

@YusukeTaira

·

2時間

以下は1つ前のブログスクショですが、リベラルといえる札幌地裁でさえ、憲法24違反は認めておらず(勿論この点には異論があるわけですが)、24条2項に広い立法裁量を認めているわけです(そのうえで14条1項違反と判示)。自称リベラル」の方々も、こういった知見を踏まえて議論すべきでしょうね

平 裕介 Yusuke TAIRA

@YusukeTaira

·

1時間

ちなみに、日本学術会議問題政府対応に対して憲法違反だとか学問の自由大学自治危機だとか声高に主張する人たちが、他方で、研究者個人ツイートについて、キャンセル炎上を仕掛け、所属大学へのお問い合わせという名の抗議連発を容認するか態度を採ることには一貫性がないなと感じます

めちゃくちゃだがアメリカがこれだ。

同じことをやるのはアウト。

2022-12-26

東京新聞さん、事実をまず押さえよう

安保3文書改定自衛隊との一体化進む海上保安庁 「軍隊」としての行動は禁止のはずだが…:東京新聞 TOKYO Web

https://www.tokyo-np.co.jp/article/221780

東京新聞記事中にとんちんかんなことを含ませて、読者を誘導しようとしている。

まず事実としては、

海上保安庁軍隊としての行動を禁じた海上保安庁法25条の撤廃を一部の議員が主張している。

◯岸田首相は当25条を「重要もの認識している」と撤廃する意思のない旨答弁している。

2022年11月28日 衆議院 予算委員会

https://youtu.be/SnyWevkOPc0?t=23995

自衛隊法80条には「有事の際に海保防衛相の統制下に入れ指揮する」旨が明記されており、今回の3文書ではその具体的な手順を定める「統制要領」が策定された。

海保OBの奥島氏は、海保の非軍事化を定めた25条の撤廃には反対だが、「統制要領」については実際の訓練も含めて進めるべき、海自海保連携も進めるべきという立場

→ 「日本安全保障を問う」(6) 奥島高弘・前海上保安庁長官 2022.12.9 https://youtu.be/NAcOB3QKHFs

たったこれだけの内容について、東京新聞レトリックを駆使して印象操作を行う。

●わざわざ順序を入れ替え、奥島氏がさも統制要領や海自/海保連携に反対しているかのような誤読を誘う並びにあえてする。

●締めで突然、明らかに専門家憲法学者が登場し原則論を述べる。誰も海保軍事化には賛成してないっつうの。海保/海自連携は、中国海洋進出の異様さを踏まえれば現場人間は誰も反対していない。

●「海自海保が互いの役割を超えず、連携して中国海洋進出対応する」を「海自海保の一体化」であると強弁する。

こうやって読者を誘導する手法、一応責任あるメディアなのだからもうやめましょうよ…

2022-12-02

憲法学者憲法違反だと決して断言しない

せいぜい、憲法違反の疑いがあるというだけ

一方、憲法違反ではないという時には、きっぱりと断言する。

絶対確実に憲法違反ではない。間違いない。

2022-11-20

なんだっけ。忘れないうちにメモ


最近ゴッホ絵画など芸術作品トマトスープをかけたり、ウォーホルアートカーに小麦粉をかけたりする気候変動対策を訴えながら過激抗議活動が耳目を集めている。

ブクマもよくされているが、ほとんどが環境テロ、という認識で眉をひそめたコメントにあふれている。

もちろん許されない犯罪として国内外報道されているわけだが、しかし、海外メディアでは、テロという表現ラベリング)は少なく、抗議団体自称するCivil resistance市民抵抗)という表現を紹介していることが多い。正直、この種の活動で昔から有名なグリーンピースもそうだが、テロ呼ばわりされてもおかしくない運動ではあることは確かだが、報道ニュートラルに構えているのだろう。

そんなおり、斎藤幸平が、「ゴッホ名画にスープ投げ」を理解しないのは、日本人想像力の欠如だ、と述べてブコメから総すかんを食らっていたのをみかけた。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/toyokeizai.net/articles/-/631285

しかそもそもテロという認識日本では強いのはわかるけれど、実は欧米での反応というのはそれほど強くなく、むしろ彼らが自称するCivil resistanceへの一定の理解の上に立った報道も多く見受けられるように思える。

https://time.com/6234840/art-climate-protests-margaret-klein-salamon/

そして、よく考えると、そもそもテロまがいのデモというのは、現代人権歴史を振り返ると、一定程度、社会変革の不可避な副産物として、憲法などのシステムビルトインしてきた経緯がある。典型的かつ最初の事例は、20世紀初頭の資本主義社会における労働環境を前提とした社会権。

この問題は二つの視点から興味深く、注視している。

ひとつは、抗議のコンセプトの抽象性。

もうひとつは、抗議運動市民社会的な価値

抗議運動抽象性について。

https://artnewsjapan.com/news_criticism/article/508によると、世界的な環境活動グループ「Extinction Rebellion」の共同創設者であり、ジャストストップ・オイル活動に加わっているサイモン・ブラムウェルは、アートニュースインタビューで、若い活動家がこの抗議行動のスタイル選択した理由を次のように説明する。

「これはアートの美しさを否定するのではなく、今の私たち優先順位絶対的おかしいということを言いたいのです。アートに美を見出しギャラリーを訪れる人たちがいる。にもかかわらず、消えつつある太古の森の美しさや、日々絶滅していく何百もの生物たちには目を向けないのです」

アートの美しさを否定しないといいつつ、美の概念の相対化というか、再構築といった意味では、形而上学的な禅問答である

この説明を聞いて、素直に納得できる人の割合が多いか少ないか、という視点でみると、ヨーロッパに比べると恐らく日本人は少ないだろう。

アリストテレス時代から愛だの美だの徳だのといったことをテーマに発展した形而上学から学問が枝分かれしてきた欧米と、近代以降のすでにたこつぼ化した個々のジャンルとして完成形をみた成果を受け取ってそれを解読して発展してきた日本では、こういう抽象的なテーマの抗議の趣旨理解できるのは圧倒的に少ないだろうと想像できる。

これは、作品の美の価値が分かればわかるほど、スープをかける行動の意図もわかる、という構図でもあり、実際、被害を受けた美術館環境問題の意義に言及するなどしている。作品に接したこともなく、それこそ「ウォーホル」だ、「ゴッホ」だと資産的な記号程度にしか理解していない人ほど抗議行動の意図自体を測りかね、なんじゃこの奇行は?という反応になっているようにみえる。

そういう意味では、当然、環境急進派の行動は、そもそも抗議の意図が分からない地域では成功しない(日本ではテロ以外の認識は生まれないだろうし、絶望的に無理だろう)。

しかし、欧米では、意外と功を奏しているのかもしれないと思える。感心はしないが、ああ、なるほどね、くらいの素養のある人は日本よりは多いだろう。

おおざっぱにいうと、日本人経験から教訓を得て社会設計をしていくのが得意。いわば帰納法的な解決が染みついている。一方、欧米、ひろくラテン系言語圏含めて、日本人とは比べ物にならないほど、なにかにつけ演繹的な入り方をする。言葉定義からまり指導原理を引き、タスクを明示する、という物事の進め方へのこだわりが強い(日本人自分からみると)。

組織でも、経験常識が共有できていないと不安なのが日本人

一方、構造化された概念ルール化された行動原理(法)にのっとって行動する、という相互の信頼がないと不安なのが欧米社会。そこに、デモ過激運動の機会に、自分たちが共有していない別の概念オルタナティブとして提示されたときにみせる反応というのは、おのずと異なる。


そのもうひとつ理由が、市民不服従という考え方や人々の認識の違い。

日本人社会迷惑をかけるのがとにかく大嫌いなのだ

欧米では、恐らく日本人想像している以上に、Civil resistanceというアプローチ自体価値社会変革のダイナミズムとして認めている。

それが今回の場合、限度を超えたものであり、法的に違法である、というときに、運動趣旨理解はするが違法である、という具合に飲み込みながら。

この違法性というのは、実は重要視点。それを理解するには、市民社会根本から支える憲法など、法について考えないとわからない。

近代から現代20世紀に法の考え方が近代法が大きくバージョンアップした際に、社会権が組み込まれたのは、中学生で習う話。

日本学校では昔から社会権を生活保護など、上から目線な形で教えてきた傾向があった。

しかし、社会権のうち、争議権を思い出してみればわかるように、実際はボトムアップな契機をはらんでいる。

他者危害禁止近代法の原則をはみ出した形で、ストやピケなど市民的な抵抗暴力性を認める市民権が存在する。

考えてみれば、他者に損害を与え暴力的な行動をとっていい、というのが「労働」に関してのみ例外的憲法に組み込まれている、というのは、よくよくなぜなのか歴史を知っておく必要がある。一歩間違えれば、革命トリガーになりかねないボトムアップ暴力。これをあえて憲法に明記するのは、明記することでコントロールしたいという、上と下のせめぎ合いのようなものも感じる。しかし、なんだったらいつでも政府おかしければ転覆して革命をおこせるんだぜ、と市民に思わせておく、オーナーシップ感覚絶妙バランスで持たせる機能果たしているともいえる。

マルクス時代、そしてワイマール憲法時代社会権を育んできた思想運動社会歴史のなかで、当時「労働」が最重要課題で、社会権の大きな柱として考えられたのは自然な流れだっただろう。抵抗暴力は、労働問題を争うツールであるというのが20世紀だった。しかし、抵抗暴力資本主義社会のなかで、たまたま労働キーワードになっただけであって市民社会としては、労働である必然性はない。20世紀には「環境」といったテーマシステムビルトインされなかったわけだけど、80年代後半にブルントラント委員会が「我ら共有の未来」といって今日SDGの原型となるコンセプトを立ち上げたときに、労使間に代わる、世代間の闘争といったことがテーマになりうることはうすうす予測がついていたように思う。

なので、抵抗暴力労働問題ではなく、環境をめぐる世代問題だとしても、その新たなムーブメント市民社会における意義が注目されるのも自然な流れだ。

ここで、はい違法です、はいテロです、といってしまうのは簡単だが、思考は停止する。


一方日本では。

労働」というキーワード戦後日本ははじめて市民不服従権利を手にした。市民社会における抵抗という考え方に「労働」というコンセプトが、時代要請でむすびついていた、というのは押さえておくべき文脈

GHQの五大改革から。勤労者から労働者への主体認識の転換。

しかし、その権利過激行使は、1950年代から60年代大衆の心を猛烈にイラつかせた。

日本高度経済成長を支えた大手企業は、大規模な争議に悩まされた。

民間では、1960年三井三池炭鉱紛争など半年を超える争議も珍しくなかった。しかし、ほぼ100%ユニオンショップで、従業員全員が労働組合員という会社組織風土のなかでは、会社家族みたいなものであり、労使一体みたいなのが当たり前であり、60年をピークに民間の争議はピークアウトする。そのなかにあって、国鉄だけは年中行事のように、順法闘争ストライキを繰り返して市民生活に甚大な影響を及ぼし、会社のみならず社会的に損害を与えた。さらベトナム戦争反対や成田闘争など、新左翼政治闘争が加わっていくなかで、日本人のいら立ちは頂点に達していく。

国鉄やら共産党やら新左翼にひどい目にあわされた、という日本社会のこの経験というのは、争議だなんだといっても社会迷惑をかけてはいけない、という教訓を強く残し、憲法に組み込まれ暴力的な契機をできるだけ抑制的にするべきだ、という認識支配的になるきっかけだったんだろう。1973年最高裁は、それまでリベラル保守裁判官の間で揺れ動いていた官公労組の争議権の是非について、完全に保守化の方向に舵をきり、封殺する結論に至る。公労協のスト権奪還スト(1975年)を時代の潮目に、公社民営化路線が進められていく。争議権だかなんだが知らないが、憲法に書いてあったとしても、市民としては正直、うんざりしてしまったというところだろう。戦後、長い間、政治闘争旗手として大きな存在だった総評、そしてその大半を国労が占めていた時代は終わる。

ということで「労働」をキーワードにせっかく手に入れた不服従暴力は、迷惑をかけんじゃねーという市民社会常識を繰り返し強化する経験を重ねることにより、空洞化した。

その後の日本社会では、エスタブリッシュメントと化して長い間、社会運動の先頭に走っていた労組が今度は勢いを失うと、どういうことになるか。

例えば、正規雇用非正規雇用ギャップみたいに新たな問題が浮上してきたとしても、ユニオンショップ非正規も入れてあげたほうがいいんじゃない?、という手続き的な、上から目線的な議論の仕方に収れんしてしまう。日本社会があまりにも保守化してしまって、そもそも争議という暴力的な手法は何のために憲法というシステムに組み込まれたのか、根本的な思想がわからなくなってしまっているようにも思える。言い換えると、憲法さらメタ視点からとらえる思想的な背景がさらに弱くなっている。

歴史を振り返ると、20世紀初頭、メタ視点があったからこそ、資本主義社会の現状と課題に即して、社会権という新しい権利が組み込まれたのだが、現行憲法を頂点とし、人権普遍性憲法の最高規範性を強調してしまうと、憲法思想根拠はと問われたときフリーズしてしまう。日本では制憲者の意思議論は起こらず、代わりに基本書読め、といってなぜか憲法学者に振られるのが定番。(制憲者があいまいなのも諸悪の根源かもしれないし、ステートに対するネイションオーナーシップの違いとも思える。)

欧米環境運動というのは、あるいはLGBTも同様だけど、恐らくそうじゃないんだと思う。

既存規範に書いてないものであっても、新たなムーブメント意味真剣に見極めようとする思想文化があるんじゃないと思える。

そのムーブメント暴力性を違法認識しつつも、時代ダイナミズムとしてとらえようとする、というか。

繰り返すと、

・美の概念など、概念の構想力、概念について深く考えたがる文化の違い。

憲法など国の根本的なシステムアップデートするのに必要社会ダイナミズムへの関心の低さ。

この二つをひとまとめにして、斎藤平氏のように想像力の欠如といってしまえるのかもしれないが、因数分解すると、社会設計をするのに基本的重要な2つの能力、この二つには欧米社会と大きく差があるように思える。

2022-10-22

anond:20221022135001

主流の憲法学者自衛隊違憲と言ってるらしいけど、違憲じゃないという説もあるらしいで。

2022-08-31

anond:20220831125127

インターネット犯罪問題無いとする学者いない

宗教政治の関わりについて憲法学者がみんな問題ないって言ってるのにお前は自分感想問題あると言ってる

チンパンにはこの違いが分からないらしい

anond:20220831123154

カルト→お前の感想

宗教政治の関わりについて憲法学者がみんな問題ないって言ってるのにお前は自分感想問題あると言ってる

自分の頭が問題ありってのを自覚すべきだな

2022-07-18

anond:20220716230608

日本左翼は、かつて「自衛隊憲法違反」と罵り、石を投げつけて大学から追い出したりしていたのに、今や「活用する」と言い放つ。

しかし、「自衛隊憲法違反」という態度は変えていない(少なくとも、左翼系の憲法学者日本共産党、およびその支持者)ので、「憲法違反武装集団活用する護憲派」という意味不明存在になっている。

こんな体たらくで、自民党に「憲法を守れ」と言い放つ。連中、恥を知らないのだろうか?

2022-07-16

anond:20220716122617

こちらはすでに根拠は述べたと言っている。

同性婚に関する憲法学者憲法趣旨説明根拠がないと非難する人はほぼ見ないし。見るとしても百地章とかあっち方面だけ。

anond:20220716121307

学者権威にすがってるだけでは?例えば同性婚に関して憲法の「両性の合意」は、「家制度廃止意図」と憲法学者は言うし自分同意するけれど、でもこれも当事者証言とか明確な根拠はないよね。

2022-06-23

anond:20220623215947

憲法学者的には違憲っていうのが殆どだぞ

まあ憲法学者ってのがそもそも法学の中で笑われるような存在だけどな

2022-05-30

anond:20220530225112

憲法学者憲法民主主義人権主義レベルは割と高いと思ってたんだけどな

結局民衆がクソだからどうにもならないか

改憲されたらもうだめかもしれん

2022-04-27

○産党系の憲法学者講演会に誘われて、憲法改正ダメロシア攻めてくるわけないという話を聞いて、質問コーナーになったので、「憲法9条そのままでも、防衛省南スーダン安全地域だと言い張って自衛隊を送ったうえ、防衛監察の検察官僚は危険地帯だったことがわかる日報を明らかに隠していましたが、これについては」と言ったらやや引きつって「政権交代しかない!」というので、ムッソリーニも利用した小選挙区制になってるのに政権交代できるのか、と突っ込みたかった

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